JPH01178850A - プラスチック被覆光伝送用ファイバの特性評価法 - Google Patents

プラスチック被覆光伝送用ファイバの特性評価法

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JPH01178850A
JPH01178850A JP63003021A JP302188A JPH01178850A JP H01178850 A JPH01178850 A JP H01178850A JP 63003021 A JP63003021 A JP 63003021A JP 302188 A JP302188 A JP 302188A JP H01178850 A JPH01178850 A JP H01178850A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガラスファイバに有機物被覆を施したプラスチ
ック被覆光伝送用ファイバの特性評価法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
通信用の光ファイバは、ガラス母材(プリフォーム)を
紡糸し°た後に、高分子物質が被覆されて機械的強度が
付与される。第5図は一般的な光伝送用ファイバの斜視
図である。シリカガラス、フッ化物ガラスなどからなる
ガラスファイバ1は、中心部のコア2とその外側のクラ
ッド3で構成され、ソフト層4により被覆されている。
そして、その外側にはハード層5が形成され、単心の光
伝送用ファイバ6を構成している。
ここで、ソフト層4はガラスファイバ1に対するクツシ
ョンの役目を果たすもので、柔軟性のある樹脂が用いら
れる。具体的には熱硬化シリコーン、紫外線(UV)硬
化シリコーン、UV硬化ウレタンアクリレート、UV硬
化エポキシアクリレート、UV硬化エステルアクリレー
トなどである。
ハード層5はソフト層4の外側からガラスファイバ1を
更に保護するもので、強靭な樹脂が用いられる。具体的
にはポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂、ポリアセ
タール樹脂などの押出樹脂や、各種のUV硬化樹脂であ
る。これらの被覆材料は着色して用いられることがあり
、ソフト層4あるいはハード層5のみを着色したり、ソ
フト層4とハード層5の双方を着色したりする。また、
ハード層の外側に着色層を設けたり、ソフト層4とハー
ド層5の間に着色層を介在させることもある。
ヤング率の点から検討すると、従来の被覆材料は種々の
組み合わせで用いられてきた。すなわち、ソフト層4と
しては一般に、ガラス転移温度が一50℃よりも低く、
常温におけるヤング率が0 、 5 kg / mm 
”よりも低いものが用いられる。また、ハード層5とし
ては一般に、ガラス転移温度が常温よりも高く、ヤング
率が常温において30kg / mm 2よりも高いも
のが用いられる。そして、この様な材料を種々組み合せ
ることで、伝送特性の向上が図られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、近年の長距離光通信への需要の高まりの
中では、伝送特性の向上に対する要求が更に高いものと
なり、従来の特性評価法では不十分となってきた。従来
より、被覆材料がガラスファイバの伝送特性に大きな影
響を与えることは知られており、特に、温度を広範囲に
変化させた場合には、被覆材料の収縮力あるいは膨張力
がガラスファイバに働き、ガラスファイバにマイクロベ
ンディングを生じさせたりして、伝送特性劣化の原因に
なることが報告されている。しかしながら、理論的に求
めた被覆材料の収縮力あるいは膨張力だけからの評価で
は、広い温度範囲にわたって、伝送特性の優れた光伝送
用ファイバであるか否かを、正確に評価することは困難
であった。
そこで、従来より、この収縮力あるいは膨張力以外の他
の要素として、被覆材料とガラスファイバの密着性の評
価が検討されている。従来の密着性の評価方法としては
、光伝送用ファイバからガラスファイバを引き抜く際の
引抜力を測定することにより、被覆材料のガラスファイ
バへの締付は力を求め、これによって密着性を評価する
ものがある。1また、低温から高温に至る温度範囲(例
えば、−20℃〜60℃)での熱サイクル試験のもとに
、被覆材料の収縮量から密着性を評価するものもあった
しかしながら、これらの計画方法では密着性が適性であ
ると評価された場合でも、低温あるいは高温状態で光伝
送用ファイバを使用したときには、伝送損失に異常が出
ることがあった。このため、広い温度範囲において良好
な伝送特性を有するか否かを、正確に評価することので
きる光伝送用ファイバの特性評価法の開発が望まれてい
た。
そこで本発明は、広い温度範囲において良好な伝送特性
をもったものであるか否かを、密着性の面から正確に評
価することのできるプラスチック被覆光伝送用ファイバ
の特性評価法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、光伝送用ファイバの伝送特性を左右する要
因の1つとして、ガラスファイバと被覆材料の密着性の
評価について種々の検討を行なった結果、特性評価法に
関して次のような知見を75だ。すなわち、光伝送用フ
ァイバの一端に力学的振動を加え、他端で応力を検出す
ると弾性変形と粘性流動が動的に重なって現れ、いわゆ
る動的粘弾性が測定できる。そこで、この動的粘弾性の
温度特性(温度依存性)を検討すると、これはガラスフ
ァイバと被覆材料の密着性を反映していることがわかっ
た。ここにおいて、動的粘弾性の測定により得られる力
学的損失値(tanδ)の温度依存性にもとづき、ガラ
スファイバと有機物被覆材料の密着性を評価することに
より、かかる光伝送用ファイバが広い温度範囲にわたっ
て優れた伝送特性を有するものであるか否かを正確に評
価できる。
〔作用〕
本発明に係るプラスチック被覆光伝送用ファイバの特性
評価法は、伝送特性が広い温度範囲で良好であるか否か
を評価するために、ガラスファイバと被覆材料の密着性
を評価するものである。このような評価をする際には、
まず光伝送用ファイバは適当な長さに切断され、第1図
のようにして動的粘弾性が測定される。すなわち、光伝
送用ファイバの一端に力学的振動を与え、他端において
応力を検出すると、力学的損失値(tanδ)が求めら
れる。ここで、光伝送用ファイバの一般的材料構成つい
ては、ガラスファイバのヤング率は7000kg/m1
12程度、ソフト層のヤング率は0 、 5 kg /
 mm 2程度以下、ハード層のヤング率は30kg/
lll112程度以上である。従って、ガラスファイバ
のヤング率はハード層の200倍程度量上であるので、
動的粘弾性の測定においては、ソフト層およびハード層
の分子運動にもとづく力学的損失値(tanδ)は僅か
であると、従来から一般に考えられてきた。
しかしながら、前述のように動的粘弾性を測定すると、
第2図に実線で示すように、ソフト層およびハード層の
分子運動に起因するものとは異なる挙動が現れる。同図
において、−点鎖線はソフト層単独の場合を示し、二点
鎖線はハード層単独の場合を示しているのに対して、実
線のものはソフト層およびハード層を施した光伝送用フ
ァイバの場合を示している。そして、この光伝送用ファ
イバの動的粘弾性の挙動は、ガラスファイバと被覆材料
の密着性を反映しているものであった。そこで、この動
的粘弾性の測定で評価される上記の密着性を調べること
により、広い温度範囲にわたって被覆材料の収縮力によ
るマイクロベンディングを生じさせることがなく、伝送
特性の優れたプラスチック被覆光伝送用ファイバである
か否かを評価することができる。
〔実施例〕
以下、添付図面の第1図ないし第4図を参照して、本発
明の詳細な説明する。なお、同一の要素には同一の符号
を付すことにより、重複する説明を省略する。
第1図は、本発明に係る光伝送用ファイバの特性評価法
を実施するに際して、ガラスファイバと被覆材料の密着
性の程度を評価するための、動的粘弾性の測定を説明す
る図である。図示の通り、光伝送用ファイバ6は一定の
長さに切断され、−端は振動チャック7に把持され、他
端は検出チャック8に把持される。ここで、振動チャッ
ク7は光伝送用ファイバ6に力学的振動を与えるための
ものであり、検出チャック8は光伝送用ファイバ6の応
力を検出するためものである。そして、この検出応力に
もとづいて動的粘弾性が測定され、力学的損失値(ta
nδ)が得られる。
このような測定法は、高分子物質の動的粘弾性挙動の測
定において、従来から一般に用いられている技術である
。そして、この測定によって、ガラス転移温度、融解/
結晶性、架橋、相分離等の分子の凝集に関する情報が得
られる。このため、光伝送用ファイバからガラスファイ
バを除去して残った被覆材料の動的粘弾性を測定すれば
、材料の同定、耐熱性、被膜厚比などの有用なデータが
得られる。また、例えば特公昭54−17184号に示
されるように、絶縁被膜の硬化度評価にも使用されてい
る。
本発明では、このような動的粘弾性の測定手法を、光伝
送用ファイバの密着性の評価に適用する。
すなわち、第1図のように光伝送用ファイバをセットし
、動的粘弾性を測定すると、第2図に実線で示すような
ガラスファイバと被覆材料の密着性に起因する挙動が現
れる。さらに、この動的粘弾性の温度特性を、ガラスフ
ァイバと被覆材料のうちのソフト層との密着性を種々変
化させて求める。
すると、第3図のような力学的損失値(tanδ)の温
度特性が得られる。
ここで、ガラスファイバと被覆材料の密着性の程度の設
定は、種々の方法により設定されている。
例えば、シリコーン樹脂をソフト層に用いたときには、
シリコーン樹脂中のOH基の濃度を変えることで設定さ
れる。すなわち、OH基を増加させれば、それだけガラ
スファイバとシリコーン樹脂の密着性が強くなる。また
、シリコーン樹脂以外のものをソフト層に用いるときに
は、例えばシランカップリング剤を添加することにより
設定される。
第3図において、実線は密着性が弱い場合を示し、−点
鎖線は密着性が強い場合を示し、二点鎖線は密着性が強
すぎる場合を示している。図示の通り、密着性が弱いほ
ど力学的損失値(tanδ)はより低温度から発生し、
密着性が強くなるにつれて力学的損失値(tanδ)は
より高温度から発生する。そして、このガラスファイバ
と被覆材料の密着性の把握は、力学的損失値(tanδ
)が所定値(例えば0.05)となる温度から、あるい
はピークを示す温度などから定量的に行なうことができ
る。
光伝送用ファイバのようにヤング率が極めて異なる複合
材料においても、高弾性材料の占める割合が小さい場合
、すなわち光伝送用ファイバの全断面に占めるガラスフ
ァイバの割合が50%程度よりも小さい場合には、密着
性の程度によって力学的なエネルギー消費は異なり、こ
れが力学的損失値(tanδ)の値となって現れる。こ
のエネルギー消費は界面での密着性がきわめて強い場合
、あるいはきわめて弱い場合に小さく、密着性が温度上
昇等により次第に弱くなり始めると、次第に大きくなる
。すなわち、力学的損失値(tanδ)の温度特性曲線
において、このtanδの値が大きくなる。このことは
、密着性が弱い場合はど、より低温で力学的損失値(t
anδ)の値が大きくなり始め、密着性が強い場合はど
、より高温で力学的損失値(tanδ)の値が大きくな
り始めることを示している。そしてこれは、力学的振動
の共鳴がガラスファイバと被覆材料の間の密着性の程度
により異なることを示している。
本発明者はかかる知見にもとづき、各種各様の検討を行
なった結果、−例として、共鳴による力学的損失値(t
anδ)の立ち上り始める温度(0,05以上になる温
度)を求めることにより、伝送特性が広い温度範囲で良
好なプラスチック被覆光転゛送用ファイバであるか否か
を、正確に評価できる方法を開発した。また、実際の各
種光伝送用ファイバの評価を行なった。その結果、力学
的損失値(tanδ)の立ち上り始める温度が例えば6
0℃よりも高いときは、低〆Rでの伝送損失が大きいこ
とがわかった。このことは、低温時の被覆材料の収縮力
が大きくなりすぎ、ガラスファイバにマイクロベンディ
ングを生じさせるものと考えられる。これに対して、例
えば20℃程度の低温から力学的損失値(tanδ)が
0.05以上に立ち上り始めるものでは、低温時の被覆
材料の収縮力が小さく、ガラスファイバの伝送損失を大
きくする程度のマイクロベンディングは現れないものと
考えられる。
次に、本発明の具体的な実施例と比較例を、第4図によ
り説明する。
実験において、密着性を制御するためのシランカップリ
ング剤としては、信越シリコーン■製のLS−3380
を用いた。また、動的粘弾性の測定器としては、■オリ
エンチックのレオパイブロンを用い、測定条件は力学的
振動の周波数を11ヘルツ、昇温速度を3℃/分とした
。伝送特性の測定には波長が1.3μmの赤外線を用い
、初期特性と温度特性を調べた。ここで、初期特性とは
20℃での伝送特性を示し、温度特性とは20°Cの伝
送損失をX。(dB/b:l 、−40℃での伝送損失
をx 1Cd B / km 〕 としたときに、ΔX
−x   X 2  (d B / km )を示して
いる。
比較例1 シングルモード(SM)型プリフォームを紡糸し、線径
125 tt mのガラスファイバとした後、熱硬化シ
リコーン樹脂を線速200m/分で塗布、硬化して20
0μm径の光ファイバとした。そして、この光ファイバ
にナイロン12を押出被覆し、600μm径の光伝送用
ファイバを得た後、特性を評価したところ、第4図の結
果が得られた。このように、この光伝送用ファイバは、
特に低温での伝送損失が高かった。そこで、密着性の評
価にもとづく特性評価のために、力学的損失値(tan
δ)の温度特性において、力学的損失値(tanδ)が
0,05を示し始める温度を求めたところ、70℃程度
であった。
比較例2 SM型プリフォームを紡糸し、線径が125μmのガラ
スファイバとした後、シランカップリング剤を061%
添加したウレタンアクリレートからなるUV硬化ソフト
樹脂を線速200m/分 −で塗布、硬化し、190μ
m径の光ファイバを得た。次に、この光ファイバにウレ
タンアクリレートからなるUV硬化ハード樹脂を同一線
速で塗布、硬化し、250μm径の光伝送用ファイバを
得た。
その後、特性を評価したところ、第4図の結果が得られ
た。この例でも、特に低温での伝送損失は大きかった。
次に、密着性の評価にもとづく特性評価のために、力学
的損失値、(tanδ)が0.05が示し始める温度を
求めたところ、65℃であった。
比較例3 グレーデッドインデックス(CI)型プリフォームを紡
糸し、線径が125μmのガラスファイバとした後、シ
ランカップリング剤を0.05%添加したウレタンアク
リレートからなるUV硬化ソフト樹脂を線速200m/
分で塗布、硬化し、200μm径の光ファイバを得た。
次に、この光ファイバにナイロン12を押出被覆し、6
00μm径の光伝送用ファイバを得た。その後、この光
伝送用ファイバの特性を評価したところ、第4図の結果
が得られた。このように、この例においても、特に低温
での伝送損失が大きかった。そこで、密着性の評価にも
とづく特性評価のために、力学的損失値(tanδ)が
0,05を示し始める温度を求めたところ、63℃であ
った。
実施例I SM型プリフォームを紡糸し、線径125μmのガラス
ファイバとした後、熱硬化シリコーン樹脂を線速200
m/分で塗布、硬化して200μm径の光ファイバとし
た。ここで、シリコーン樹脂のOH基の含有量は比較例
1で用いたものよりも少なくして、ガラスファイバとの
密着性を弱くした。そして、この先ファイバにナイロン
12を押出被覆し、600μm径の光伝送用ファイバを
得た後、特性を評価したところ第4図の結果が得られた
。このように、この光伝送用ファイバは、低温において
も伝送損失が低く、良好な伝送特性を有していた。そこ
で、密着性の評価にもとづく特性評価のために、力学的
損失値(tanδ)の温度特性において、力学的損失値
(tanδ)が0.05を示し始める温度を求めたとこ
ろ、40℃程度であった。
実施例2 SM型プリフォームを紡糸し、線径が125μmのガラ
スファイバとした後、シランカップリング剤を添加しな
いウレタンアクリレートからなるUV硬化ソフト樹脂を
線速200m/分で塗布、硬化し、190μm径の光フ
ァイバを得た。次に、この光ファイバにウレタンアクリ
レートからなるUV硬化ハード樹脂を同一線速で塗布、
硬化し、250μm径の光伝送用ファイバを得た。その
後、特性を評価したところ、第4図の結果が得られた。
このように、この例に用いられる光伝送用ファイバは、
低温でも良好な伝送特性を示していた。そこで、密着性
の評価にもとづく特性評価のために、力学的損失値(t
anδ)が0.05が示し始める温度を求めたところ、
10℃であった。
実施例3 Gl型プリフォームを紡糸し、線径が125μmのガラ
スファイバとした後、シランカップリング剤を添加しな
いウレタンアクリレートからなるUV硬化ソフト樹脂を
線速200m/分で塗布、硬化し、200μm径の光フ
ァイバを得た。次に、この光ファイバにナイロンを押出
被覆し、600μm径の光伝送用ファイバを得た。その
後、この光伝送用ファイバの特性を評価したところ、第
4図の結果が得られた。この例の光伝送用ファイバでも
、低温での伝送特性は良好であった。そこで、密着性の
評価にもとづく特性評価のために、力学的損失値(ta
nδ)が0.05を示し始める温度を求めたところ、−
18℃であった。
本発明は上記の例に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、評価される光伝送用ファイバのガラスファイバ
は、シリカやフッ化物ガラスのほか、有機物ガラスでも
よい。また、光ファイバは単心に限らず、多心であって
もよい。さらに、実施例では密着性を評価する基準とし
て、力学的損失値(tanδ)が0.05以上を示す温
度点を選んだが、この値は便宜的なものであり、例えば
0.01以上を示す温度点であってもよく、0.07以
下を示す温度点であってもよい。あるいはまた、力学的
損失値(tanδ)の温度曲線が、ピークとなる温度点
を選んでもよい。
さらにまた、実施例では力学的損失値(tanδ)が0
.05以上を示し始める温度が、60℃以上であるか否
かにより特性評価をしているが、これは本発明者が採用
した条件下のデータであって、これに限られるものでは
ない。すなわち、力学的損失値(tanδ)の具体的な
データおよび温度依存性は、第1図において光伝送用フ
ァイバ6を把持するチャック7.8が平行板チャックや
V溝チャックであるときには、当然に異なってくるもの
である。また、チャックの強弱やチャック面の大きさ、
あるいはチャックがガラスファイバ1の端面に当接して
いるか否かなどによっても、当然に異なってくるもので
ある。
〔発明の効果〕 本発明のプラスチック被覆光伝送用ファイバの特性評価
法によれば、広い温度範囲にわたってガラスファイバに
マイクロベンディングを生じさせることがなく、従って
優れた伝送特性を呈するものであるか否かを、密着性の
面から正確に評価することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプラスチック被覆光伝送用ファイ
バの特性評価法に適用される動的粘弾性の測定を説明す
る図、第2図はソフト層単独、り−ド層単独およびプラ
スチック被覆光伝送用ファイバの動的粘弾性の温度依存
性を説明する図、第3図はガラスファイバと被覆材料の
密着性が異なる場合の動的粘弾性の温度依存性を説明す
る図、第4図は具体的な比較例および実施例の結果を説
明する図、第5図は特性評価がされるプラスチック被覆
光伝送用ファイバの構造を示す斜視図である。 1・・・ガラスファイバ、2・・・コア、3・・・クラ
ッド、4・・・ソフト層、5・・・ハード層、6・・・
光伝送用ファイバ、7・・・振動チャック、8・・・検
出チャック。 特許出願人  住友電気工業株式会社 代理人弁理士   長谷用  芳  樹動的粘弾性の測
定 第1図 動的粘弾性       温度 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ガラスファイバに有機物被覆を施したプラスチック
    被覆光伝送用ファイバの特性評価法において、 前記光伝送用ファイバの一端に力学的振動を加え、他端
    で応力を検出することにより動的粘弾性を測定し、得ら
    れた力学的損失値(tanδ)の温度依存性にもとづき
    、前記ガラスファイバと前記有機物被覆の密着性を評価
    することを特徴とするプラスチック被覆光伝送用ファイ
    バの特性評価法。 2、前記有機物被覆が、ガラスファイバ上に形成された
    ソフト層と外側のハード層とを含むことを特徴とする請
    求項1記載のプラスチック被覆光伝送用ファイバの特性
    評価法。 3、前記ソフト層が熱硬化シリコーン樹脂で構成され、
    前記ハード層がポリアミド樹脂で構成されることを特徴
    とする請求項2記載のプラスチック被覆光伝送用ファイ
    バの特性評価法。 4、前記有機物被覆が紫外線硬化樹脂で構成されること
    を特徴とする請求項1記載のプラスチック被覆光伝送用
    ファイバの特性評価法。
JP63003021A 1987-12-28 1988-01-08 プラスチック被覆光伝送用ファイバの特性評価法 Granted JPH01178850A (ja)

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CA000587297A CA1330022C (en) 1987-12-28 1988-12-23 Plastic-coated optical transmission fiber and an estimating method thereof
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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