JPH0117698B2 - - Google Patents

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JPH0117698B2
JPH0117698B2 JP9052781A JP9052781A JPH0117698B2 JP H0117698 B2 JPH0117698 B2 JP H0117698B2 JP 9052781 A JP9052781 A JP 9052781A JP 9052781 A JP9052781 A JP 9052781A JP H0117698 B2 JPH0117698 B2 JP H0117698B2
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valve
chamber
spring
drive means
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Yasukichi Okazaki
Tatsuo Okazaki
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、マツサージ、揉み治療などを機械
的手段で代替して行うようにした物理力治療装置
に関するものであり、とくに、油圧、水圧などの
液圧制御によつて駆動されるようにした物理力治
療装置に関するものである。
従来から知られている物理力治療装置には、身
体の患部に治療素子を接触したまゝで、患部表面
に沿つて治療素子を往復動作し、表面的な揉み効
果を達成するもの、身体の患部に対して治療素子
を鉛直に接離させつつ、患部に対して叩打効果を
達成するものが知られている。前者のものには椅
子式で転動ローラを椅子の背当てに沿つて移動す
るもの、椅子の背当て部分に互いに接離動作する
一対あるいは複数対の揉み素子を備え、これを左
右に往復動作するもの、あるいは、バイブレータ
式のものが知られており、後者のものには、肩叩
き式のものが知られている。しかし、このような
物理力治療装置による治療態様は、実際の治療師
たちによる治療態様とは大変相違していて、予期
したような効果が仲々得られないし、使用者を充
分満足させるものではない。そこで、治療師たち
の治療態様をつぶさに観察してみると、その指先
は身体の患部に接触した状態で、患部に鉛直な指
圧力を加え、これによつて肩揉み、あるいは指圧
の治療を行つていることがわかる。
そこで、この発明者は、液圧制御系では、圧力
変化で動作切換えができる点に着目し、身体の患
部に対して一定の接触圧を保ちながら、治療素子
が患部に対して鉛直な指圧力を加えられるように
し、実際の肩揉みあるいは指圧と同質の治療効果
が得られ、機械を使用しているという異和感のな
い物理力治療装置を提唱した。
この発明は、上記のような物理力治療装置にお
いて、手元操作部分と、制御系を含む装置本体部
分とを別々に構成することにより、手軽な状態で
治療操作できるようにした物理力治療装置を提供
しようとするものである。
以下、この発明を図示の実施例にもとづいて具
体的に説明する。
図において、符号10は物理力治療装置を構成
する装置本体であり、液圧制御系(この実施例で
は油圧制御系である)を集約して構成するハウジ
ングブロツク11と、上記ハウジングブロツク1
1を一側に取付け収容すると共に他側に収容空間
12を設けたケーシング13とよりなり、これと
は別に治療素子20を備えかつ上記収容空間12
に対して出入れ自在のハンドル部材10aが用意
されている。
上記治療素子20はこの実施例では一対の揉み
素子21および22より構成されており、上記揉
み素子21はボール状の頭部21aに発泡ポリウ
レタンなどの合成樹脂製のクツシヨン部材21b
を装着し、その表面に軟質合成樹脂製よりなる表
皮部材21cをカバーした構造であり、ハンドル
部材10a内にピン23aで枢支した揺動レバー
23の外端に一体的に形成されている。上記揺動
レバー23はそのピン23aに位置して取付けた
撚りスプリング23cによつて第2図においてそ
の外端(揉み素子21)を左側に偏倚させてい
る。また、上記揺動レバー23の下端にはローラ
式の転接子23dが設けられている。上記揉み素
子21の首部とハンドル部材10aの窓部(こゝ
には揺動レバー23が貫通している)との間には
蛇腹状の可撓性ゴムよりなるカバー10bが設け
られている。
また、揉み素子22は上記ハンドル部材10a
に対して保持固定されるものであり、揉み素子2
2のための位置調節手段24で位置調節される。
上記位置調節手段24は、上記ハンドル部材10
aにおいて、揉み素子21および22間に延びる
スライド軸24aと、上記スライド軸24aに摺
動自在に嵌装したスライド駒24bと、上記スラ
イド駒24bに対してエンドレスに連結されたテ
ンシヨンロープ24cと、上記テンシヨンロープ
24cを巻回した複数のアイドルプーリ24d
と、上記テンシヨンロープ24cを巻回した固定
用プーリ24eと、上記プーリ24eに設けたラ
チエツト歯(あるいは歯車歯)24fと、上記ラ
チエツト歯24fに噛合する係合歯24gを有し
かつ上記ハンドル部材10aにピン24hで枢支
されたロツクレバー24iと、上記ロツクレバー
24iを係合方向に弾持するスプリング24jと
より構成されている。そして上記スライド駒24
bに対しては、揉み素子22の首部22aが蟻溝
嵌合によつて嵌合され、ストツパ22bで係止さ
れている。上記首部22aの上には支持壁部22
cが立設してあり、これに対しては、圧縮スプリ
ング22dを介して頭部材22eが弾持されてい
る。上記頭部材22eには、揉み素子21に向け
られた面に発泡ポリウレタンなどの合成樹脂製の
クツシヨン部材22fが装着してあり、その表面
に軟質合成樹脂製よりなる表皮部材22gがカバ
ーしてある。そして上記頭部材22eはピン22
hにより支持壁部22cに枢支されている。
したがつて、揺動部材23が後述する駆動手段
30によつて揺動される時、揉み素子21は揉み
素子22に対して相対的に接離動作される。
更に、ロツクレバー24iを操作してラチエツ
ト歯24fに対して係合歯24gの係合を解除す
ると、各プーリ24d,24eは自由に回転で
き、スライド軸24aに沿つてスライド駒24b
を自由に移動できるから、揉み素子21および2
2の初期間隔を適当に設定できる。
上記駆動手段30は上記ハウジングブロツク1
1とハンドル部材10aとに分けて構成されてい
る。上記駆動手段30は、この実施例ではピスト
ン・シリンダ機構で構成されており、ハンドル部
材10a内に装備される。すなわち、上記転接子
23dに頭部31aを当接したピストン31と、
上記ピストン31に嵌装したシリコン製のピスト
ンリング32と、上記ピストン31を摺動自在に
嵌挿させかつ上記ピストンリング32で液密性を
保持して動作液の外部漏出を防止させてあるシリ
ンダライナー33とを具備している。そして、上
記シリンダライナー33はハンドル部材10a内
に形成したシリンダ保持部34に支持されてい
る。上記シリンダライナー33は可撓性のホース
33aを介して、装置本体10側の上記ハウジン
グブロツク11の別の個処に形成した制御室35
に連通されている。上記制御室35には連通口3
4aが連通しており、上記連通口34aは、ま
た、液量供給手段40に連通されている。
上記液量供給手段40は、液の貯蔵室41と、
プランジヤポンプ構造42とより構成されてお
り、上記貯蔵室41には、その内部貯蔵液の増減
で拡縮されるゴム袋製の内部空間自動調整素子4
3が配置してあつて、液制御系において、圧縮性
流体、例えば空気の混入をさける構成になつてい
る。上記プランジヤポンプ構造42は、ハウジン
グブロツク11内に形成されたポンプ室42a
と、上記ポンプ室42a内に進退するプランジヤ
42bと、上記プランジヤ42bの摺動部分に配
置したシールリング42cと、上記プランジヤ4
2bの外端に形成した駆動ヘツド42dを弾圧し
てプランジヤ42bを外向きに弾持する圧縮コイ
ルスプリング42eと、上記ポンプ室42aと貯
蔵室41との間に設けられた第1の逆止弁機構4
2fと、上記ポンプ室42aと連通口34aとの
間に設けられた第2の逆止弁機構42gとより構
成されている。そして、上記逆止弁機構42f
は、上記ポンプ室42aに連通する弁室42h
と、貯蔵室41に開口する弁口42iと、上記弁
口42iに設けられた弁座42jと、上記弁室4
2h側から弁座42jに当接されるボール状弁体
42kと、上記ボール状弁体42kを弾持するス
プリング42lとを具備し、プランジヤ42bが
スプリング42eの力で外部に退出される時、ポ
ンプ室42aに生ずる負圧で弁体42kを弁座4
2jより引き離して、貯蔵室41より弁室42h
へと制御液を吸入するが、負圧が解除されてくる
と、スプリング42lで弁体42kを弁座42j
に弾接し、弁室42h、ポンプ室42aから貯蔵
室41への制御液の逆流を防止できるようになつ
ている。また、上記逆止弁機構42gは、上記弁
室42hを経由して上記ポンプ室42aに連通す
る弁口42mと、上記弁口42mに設けた弁座4
2nと、上記弁座42nを介して上記弁口42m
に連通する弁室42pと、上記弁室42p側から
弁座42nに当接するボール状弁体42qと、上
記弁体42qを弁座42nに当して弾接するスプ
リング42rとを具備しており、上記弁室42p
は上記連通口34aに連通されていて、プランジ
ヤ42bが外部駆動力でポンプ室42a内に進入
する時、ポンプ室42aおよび弁室42hの内圧
が上昇し、弁体42qを弁座42nから引き離し
てポンプ室42aから弁室42hを介して制御液
が弁室42pに流入されることで、連通口34a
を介して駆動手段30へと加圧液を供給でき、ま
た、弁室42hと弁室42pとの間の圧力差が減
少すると、スプリング42rで弁体42qを弁座
42nに弾接し、弁室42pから弁室42hへの
液の逆流を防止できるようになつている。
上記駆動手段30における動作液を手動操作に
よつてリリースする第1のリリース手段50およ
び、揉み素子21および22に加わる抵抗圧で上
記駆動手段30における液圧が設定値になつた時
上記駆動手段の動作液をリリースする第2のリリ
ース手段60は、それぞれ、上記駆動手段30の
制御室35に関連して配置されている。
第1のリリース手段50は、スプール弁機構5
1と、上記スプール弁機構51のスプール51a
を操作するための手動レバー機構52とより構成
されている。上記スプール弁機構51は、制御室
35から貯蔵室41に向けて貫通する円筒状の固
定スリーブ51bに対して上記スプール51aを
摺動自在に嵌挿したもので、上記スプール51a
は、上記制御室35と連通する弁口51cを側部
に形成し、かつ上記弁口51cを貯蔵室41に常
時連通する通路51dを形成したもので、制御室
35側の頭部51eと弁口51cとの間には環状
の液密シール部材51fが装着してある。そし
て、上記頭部51eは、制御室35内に設けた圧
縮コイルスプリング51gで弾持されスプール5
1aを固定スリーブ51b内に押し込んでいる。
上記手動レバー機構52は、中空筒状のレバー部
材52aと、上記レバー部材52aの先端に配置
したグリツプ52bと、上記レバー部材52aの
基端において、貯蔵室41内に設けられた枢軸5
2cに枢支される揺動アーム52dと、上記レバ
ー部材52aを水平状態に弾持する圧縮コイルス
プリング52eと、上記貯蔵室41への通路51
dの連通を邪魔することなく上記スプール51a
の上端を上記レバー部材52aの下腹部で押圧で
きるように、上記下腹部に設けた突条部52fと
より構成されている。
しかして、レバー部材52aを枢軸52cを中
心にして回動し(第2図において反時計方向)、
スプール51aの上端を、スプリング51gに抗
して押し下げることにより、弁口51cが制御室
35内に開口できる。この時、制御室35内の動
作液は通路51dを介して貯蔵室41内に戻され
るのである。レバー部材52aに加えた手動力を
解除すれば、レバー部材52aがスプリング52
eで水平位置まで戻され、スプール51aもスプ
リング51gで上昇し、弁口51cをスリーブ5
1b内に入れ、弁閉塞状態となる。これによつ
て、制御室35と貯蔵室41との連通は断れる。
制御室35の内圧が上昇しても、スプール51a
の頭部51eがスリーブ51b端に当るので、そ
れ以上、スプール51aを押し上げることがな
く、弁閉塞状態は維持されるのである。
第2のリリース手段60は、直線往復動作でき
かつその往動作で制御室35と貯蔵室41とを連
通させるリリース部材61と、上記リリース部材
61の直線往復動作のストローク内に反転位置を
有しかつリリース部材61の動作でリリース部材
の直線往復動作の弾持方向を反転するトグル弾持
機構62とを具備しており、更に、この実施例で
は、上記トグル弾持機構における弾持力を調節す
る圧力調節手段(後述)も装備している。上記リ
リース部材61は、ハウジングブロツク11内に
形成したスライドガイド61aおよび61bに対
して摺動されるスライド部61cと、上記スライ
ド部61cに段落部61dを介して連続するスプ
ール部61eとを具備しており、上記スプール部
61eは制御室35内に固定したスリーブ61f
に対して摺動自在に嵌挿されており、中央に通路
61gを、また、周面に環状の弁口61hを形成
し、上記通路61gと弁口61hとを放射方向の
通路61iで連通した構造であつて、制御室35
内圧でスプール部61eが往動作する時、上記ス
プール部61eがスリーブ61fに沿つて摺動
し、弁口61hを貯蔵室41に開口した時、制御
室35内の動作液を貯蔵室41にリリースできる
ようになつている。上記トグル弾持機構62は、
上記スライド部61cに形成したU字形の溝孔6
2aと、上記溝孔62aに嵌合したガイドピン6
2bと、上記ガイドピン62bに対して枢着され
た上下一対のトグルリンク62cおよび62d
と、上記トグルリンク62cの上端に枢着した転
接コロ62eと、上記トグルリンク62dの下端
に形成したU字溝62fに嵌合されかつ上記トグ
ルリンク62dを支持するため上記貯蔵室41内
に設けた枢支ピン62gと、前記枢軸52cに揺
動アーム52dと共通して枢支されかつ二つの互
いに直交する面62hおよび62iを有すると共
に一方の面62hで上記トグルリンク62cの転
接コロ62eに当接されている弾圧支持部材62
jと、上記支持部材62jに弾持して弾圧力を上
記面62hを介して転接コロ62eに与えてトグ
ルリンク62cおよび62dの屈折状態を保持す
るための圧縮コイルスプリング62kと、上記転
接コロ62eの軸62lを垂直方向にガイドする
ため貯蔵室41の内壁面に形成したガイドスリツ
ト62mとより構成されている。
しかして、制御室35の内圧が上昇すると、リ
リース部材61が、この圧力をうけて、第2図に
おいて右方向に移動しようとするが、この場合、
トグルリンク62cおよび62dは、スプリング
62kの弾圧力で、そのガイドピン62bを左側
に移動させるように屈折されている。したがつ
て、リリース部材61は、上記制御室35の内圧
上昇によつてうける圧力と上記スプリング62k
によつてガイドピン62bを左側に押圧すると力
とのバランスが保たれる点で停止していることに
なる。そして制御室35の内圧が更に上昇してく
ると、これによつて、バランス点は右側へと移動
し、上記スプリング62kを圧縮するように、ガ
イドピン62bを右側へと移動しながら、トグル
リンク62cおよび62dは直立状態に近づいて
行く。そして、トグルリンク62cおよび62d
が完全に直立状態になつた後(すなわちスプリン
グ62kが最大圧縮された後)、更に制御室35
の内圧が上昇すれば、ガイドピン62bは、その
中立点を越えて右側に移動する。この時には、ト
グル反転がなされ、トグルリンク62cおよび6
2dに加わるスプリング62kの圧力は、ガイド
ピン62bを右方向に移動する力として働くの
で、リリース部材61は上記スプリング62kの
弾圧力および制御室35の内圧で右方向に急激に
移動することとなる。しかして、弁口61hがス
リーブ61fより出て貯蔵室41内に開口される
と、通路61gおよび61iを介して制御室35
内の動作液は貯蔵室41へと流出され、駆動手段
30の内圧を低下させることになる。しかし、一
度、リリース部材61が右側に移動されると、後
述するリセツト手段70が働かない限り、弁口6
1hを貯蔵室41内に開放した状態を維持するこ
とになる。このようにして、弁口61hが開放さ
れる時期は、上記リリース部材61に加わる制御
室35の内圧およびスプリング62kの弾圧力で
定まるのであり、スプリング62kの弾圧力がリ
リース部材の動作制御力として設定されていれ
ば、揉み素子21および22に加わる抵抗力で駆
動手段の内圧が上昇し設定値になつた時、リリー
ス手段60のリリースが達成されることになるの
である。
なお、制御室35内圧が上昇する時、スリーブ
61fとスプール部61eとの間隙から貯蔵室4
1に動作液が漏出しないように、上記弁口61h
より右側において、上記スプール部61eに液シ
ールリング61iを設けるとよい。
上記リセツト手段70は、この実施例では、上
記リリース部材61の端部を押圧する螺子式のリ
セツト部材71と、上記リセツト部材71を螺動
調節可能に支持しかつ枢軸72aでハウジングブ
ロツク11内に枢支されたカムレバー72と、上
記カムレバー72に取付けたローラ式のカムフオ
ロー73と、上記カムフオロー73を案内する回
転カム74と、上記回転カム74の周面にカムフ
オロー73を弾接させておくための圧縮コイルス
プリング75とより構成されている。
しかして、カム74が回転されると、一定のタ
イミングでカムフオロー73の動きによりカムレ
バー72が揺動し、リセツト部材71でリリース
状態におけるリリース部材61の端部を押圧し、
これによつてリリース部材61が戻り動作される
と、トグルの中立点を越えてガイドピン62bを
移動させた段階では、トグルリンク62cおよび
62dは反対側に屈折するようにスプリング62
kの弾圧力をうけるから、これによつてリリース
部材61は完全に復帰され、リリース状態を断つ
のである。カム動作で、リセツト部材71が戻り
動作すると、次の周期までリセツト部材71は、
リセツト動作をしない。
また、第2のリリース手段60においてリリー
スの行われる時期、すなわち上記揉み素子21お
よび22に加わる抵抗圧で上記駆動手段における
液圧が設定値になる時期を調節する圧力調節手段
80が設備されている。上記圧力調節手段80は
前記のレバー部材51a内に設置されているので
あつて、上記レバー部材52aには、非円形断面
のスライド孔81aが穿つてあり、こゝには先端
を前記の弾圧支持部材62jの面62iに当接し
た駒81bと、スプリング受け座81cと、雌ね
じ駒81dとが軸方向摺動自在に嵌挿してあり、
上記駒81bとスプリング受け座81cとの間に
は圧縮コイルスプリング82が介装されている。
また、上記雌ねじ駒81dに雄ねじ83aを螺合
した調節ロツド83が上記レバー部材52a内に
形成した円形断面の軸孔81e中に挿通してあ
り、前記のグリツプ52bに連着されている。し
かして、グリツプ52bを回転させると、雌ねじ
駒81dは回転できないため、雄ねじ83aが螺
進してスプリング受け座81cの底を上記調節ロ
ツド83の先端で押圧し、スプリング82を圧縮
する。このため、駒81bを介して弾圧支持部材
62jに与えられるスプリング82の弾圧力が増
大される。このスプリング82の弾圧力は、スプ
リング62kの弾圧力に附加されるものであるか
ら、このスプリング82の弾圧力の変動によつて
トグルリンク62cおよび62dに加わるトグル
反転所要力が変動される。したがつてトグル反転
所要力が増大すれば、リリース手段60における
リリースの時期が遅れ、その結果、リリースがな
される時期までの駆動手段30への液量供給が持
続され、揉み素子21および22で患部を押圧す
る圧力(換言すれば揉み素子21および22に加
わる抵抗圧)が増大されるのである。すなわち、
上記グリツプ52bの正逆回転操作は、揉み強さ
の調節機能をはたすことになる。
また、この実施例では、プランジヤポンプ構造
42は、駆動ヘツド42dにローラ式カムフオロ
ー42sを備えており、これはスプリング42e
で、先述のカム74に弾接されている。したがつ
て、上記カム74の回転で一定周期でポンプ動作
を行うことになる。
上記カム74は、ケーシング13内に設けたモ
ータ90の出力軸90aから動力伝達をうけるウ
オーム90bと、上記ウオーム90bに噛合した
ウオームホイール90cとの構成を介して、上記
モータ90より駆動力をうるようになつている。
そして、上記モータ90は、電圧制御あるいは電
流制御によつて回転数を可変できる構造になつて
いる。上記の制御機構91は、ミシンの足踏み式
制御機構であつて、コードを介してモータ90に
接続されており、ケーシング13に対して着脱可
能に装備されている。したがつて、ケーシング1
3より取出して足踏み操作でペダル91aを踏む
ことによりモータ90の回転数制御を行つてもよ
いが、ケーシング13内に装備しておいて、手動
操作機構92でペダル91aを押圧し、回転数を
所定値にセツトできるようにしてもよい。こゝ
で、手動操作機構92は、ペダル91a上に転接
するローラ92aを持つたレバー92bと、上記
レバー92bを螺動操作で押圧する摘子92cと
よりなり、上記摘子92cは、ケーシング13に
設けた螺子部材92dに螺合されている。また、
レバー92bは摘子92c側にスプリング92e
によつて弾持されている。
次に、上記実施例の動作を具体的に説明する。
カム動作で上記駆動ヘツド42dが押し上げられ
る時、既に述べたように、プランジヤポンプ構造
42が働いて、ポンプ室42aより第2の逆止弁
機構42gを介して連通口34aに加圧液を送
る。駆動ヘツド42dがフリーとなりスプリング
42eで下り、ポンプ室42aを負圧にして、第
2の逆止弁機構42gを閉じ、第1の逆止弁機構
42fを開いて貯蔵室41より動作液をポンプ室
42aに引き入れる。この繰返しによつてプラン
ジヤポンプ作用をなし、連通口34aを介して駆
動手段30への動作液供給がなされるのである。
上記駆動手段30のハンドル部材10a側では、
与えられた加圧動作液でピストン31を押圧し、
これによつて転接子23dを押しながら揺動部材
23を揺動させる。これによつて両揉み素子21
および22は患部をその間に位置して摘むように
動作する。なお、患部の大きさと、初期における
両揉み素子21および22の間隙に差がある時に
は、この装置の駆動前に、手動操作によつて位置
調節手段24を働かせて揉み素子22の位置調節
をすれば揉み素子21および22の相対間隔を調
節できる。このため、この装置の始動時に、揺動
部材23に無駄な動きをさせないようにできる。
上記揉み素子21および22の間で患部をはさん
だ状態で更に、揉み素子21および22の相対間
隔がせばまるように駆動手段30に加圧動作液の
供給がなされると、患部から受ける反力で駆動手
段30の制御室35の内圧が上昇される。制御室
35の内圧が上昇されてくると、リリース部材6
1がトグル弾持機構62の弾圧力に抗して、リリ
ースする方向に移動される。上記トグル弾持機構
62の中立位置を越えてリリース部材61が移動
される時点で、上記トグル弾持機構62の反転が
なされて、弁口61hが貯蔵室41内に開放され
る。これによつて、制御室35より加圧動作液が
貯蔵室41内に放出され、内圧が低下するが、既
にトグル弾持機構62は反転されているので、リ
リース部材61を戻す働きをしない。
一方、上記リセツト部材71は、カム74でカ
ムレバー72を揺動する周期的な動作で往復動作
されているが、上記リセツト部材71が移動され
る時、上記リリース部材61に戻り動作を与え
る。このリリース部材61の戻り動作で、トグル
弾持機構62が再反転すると、上記トグル弾持機
構62の働きでリリース部材61は更に戻り動作
を促進し、弁口61hをスリーブ61f中に引込
めて、制御室35と貯蔵室41との連通を断つこ
とになる。これによつて、再び、制御室35内圧
が上昇されてくる。その結果、揉み素子21が患
部から所定の反力をうける時(これはトグル弾持
機構62のばね力で設定されるが)、リリース手
段60が働き、揉み素子21の押圧力減少および
若干の戻り動作をもたらす。そして、次のリセツ
ト手段70の働きで、再び押圧力の増加、前進動
作がなされるので、揉み素子21および22は、
患部から実質的に離れることなく、揉み作用をな
すことができる。
揉みの強さを加減するには、トグル弾持機構6
2によるリリース部材61への弾圧力を加減すれ
ばよいのであるから、トグル弾持機構62のスプ
リング62kを最小加圧力とし、スプリング82
の弾圧力の増減でその余剰分を調節できる。この
ために、先述のように圧力調節手段80が操作さ
れる。
緊急の場合、あるいは、治療位置をかえるため
患部から揉み素子21を引き離すには第1のリリ
ース手段50を働かせればよい。これはレバー部
材52aの操作で達成される(詳細は既に述べら
れている)。すなわち、スプール51aが押し下
げられることで、制御室35と貯蔵室41とが第
1のリリース手段50を介して連通されるから、
駆動手段30に供給された動作液が、スプリング
26の働きでピストン31を戻す働きにより、貯
蔵室41へと排出される。その結果、揺動部材2
3および24が戻り動作して、揉み素子21およ
び22の相対間隔を拡げるのである。
また、この実施例では、第2のリリース手段に
おいて、リリース部材61に加えるスプリング力
をトグル弾持機構62によつて与えるようにした
が、リリース作用後、リセツト手段70が働くま
ではそのリリース状態を維持できる構成であれば
他の適当なスプリング機構などを用いてもよいこ
と勿論である。
また、この実施例では、揉み素子21は揺動部
材23にて揺動自在に支持され、揉み素子22は
ハンドル部材10aに固定保持され、揉み素子2
1の動きで互いに相対的に接離動作できるように
構成したが、両揉み素子21および22がそれぞ
れ各別の駆動手段30で駆動されることにより相
対的に接離動作できるようにしてもよい。
また、揉み素子21あるいは揉み素子21およ
び22がそれぞれ、相対向して、互いに直線的に
往復動するようにピストンシリンダ機構に直接接
続される構成にしてもよい。この場合には、揺動
部材23が省略される。
また、揉み素子21および22はそれぞれ複数
個に分かれた指頭を持つように構成してもよい。
この場合には、患部に対して上記指頭が指圧効果
を発揮できる。
なお、上記実施例では、リリース部材61をリ
セツトするためのリセツト部材71はカムで動作
されるようにしたが、他の適当な手段で間欠的に
動作されるようにしてもよい。また、このリセツ
ト部材71を別の手動操作手段で独自に前進でき
るようにして(カムに対してカムフオローを浮き
上らせるようにして)、リセツト部材71がリリ
ース動作できないように押さえつけるようにする
と、リリースを生じないので、駆動手段30内の
動作液の内圧があがり、強い指圧効果を達成でき
る。そして、この押しつけは、リセツト部材71
に加えた手動力の解除で解除される。
この発明は、以上詳述したように、往復動作さ
れる治療素子および液量の増減で上記治療素子の
往復動作をさせる駆動手段を設けたハンドル部材
と、上記駆動手段に対して可撓ホースで接続され
かつ上記駆動手段への液量供給をなす液量供給手
段と、手動操作によつて上記駆動手段における動
作液をリリースする第1のリリース手段と、上記
治療素子に加わる抵抗圧で上記駆動手段における
液圧が設定値になつた時上記駆動手段の動作液を
リリースする第2のリリース手段と、上記第2の
リリース手段に対してリセツト動作を与えて駆動
手段における動作液のリリースを断つところのリ
セツト手段と、上記液量供給手段、第1および第
2のリリース手段および上記リセツト手段を一つ
に装備した治療装置本体とを具備したので、患部
に対して揉み素子などの治療素子を接触させた
まゝで、圧力変化により治療師の指圧の場合に相
当した状態で揉み効果をあげることができ、操作
される部分はハンドル部材にまとめてあるので、
手軽に取あつかえるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す一部切断し
た正面図、第2図は同縦断側面図、第3図は反対
側の側面図、第4図はハンドル部材の縦断正面
図、第5図は同一部縦断側面図、第6図は反対側
からみた一部縦断側面図、第7図は装置本体側の
要部の縦断正面図、第8図は同横断平面図、第9
図はプランジヤポンプ構造の一部を示す横断面
図、第10図は要部の縦断正面図、第11図は同
じく要部の縦断正面図である。 10……治療装置本体、10a……ハンドル部
材、20……治療素子、30……駆動手段、40
……液量供給手段、50……第1のリリース手
段、60……第2のリリース手段、70……リセ
ツト手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 往復動作される治療素子および液量の増減で
    上記治療素子の往復動作をさせる駆動手段を設け
    たハンドル部材と、上記駆動手段に対して可撓ホ
    ースで接続されかつ上記駆動手段への液量供給を
    なす液量供給手段と、手動操作によつて上記駆動
    手段における動作液をリリースする第1のリリー
    ス手段と、上記治療素子に加わる抵抗圧で上記駆
    動手段における液圧が設定値になつた時上記駆動
    手段の動作液をリリースする第2のリリース手段
    と、上記第2のリリース手段に対してリセツト動
    作を与えて駆動手段における動作液のリリースを
    断つところのリセツト手段と、上記液量供給手
    段、第1および第2のリリース手段および上記リ
    セツト手段を一つに装備した治療装置本体とを具
    備したことを特徴とする物理力治療装置。
JP9052781A 1981-06-12 1981-06-12 Physical treating apparatus Granted JPS57206443A (en)

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