JPH0117684B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般にめがねケースの分野に関する。
さらに詳しく言えば、本発明は、新規な分離部材
を組み込んで、挿入めがねのつる先端がレンズに
接触したりこすつたりしないようにしためがねケ
ースに関する。

めがねケースの設計上の問題点の１つに多くの
フレームのスタイル、特に、大きいサイズのレン
ズを使用する今日のスタイルにおいて、めがねフ
レームのつる部分の先端が、めがねが折りたたま
れているとき、レンズの背面に接触したりこすつ
たりしやすいということがある。この接触は、め
がねをケースから出し入れするときだけでなくか
つ、めがねがケース内に収納されているだけのと
きにも生じ、そのため、レンズの表面をはげしく
ひつかいたりまたはきずつけたりする。

この問題が強調されるのは、ポリマーレンズや
色付レンズがますます一般化しているためで、こ
のようなレンズはごく普通のガラスレンズよりも
ひつかいたりすり減りやすい。

この問題は従来から認識されており、これを解
消するための努力が払われている。例えば、ダド
アリアンの米国特許第1638727号、パルセルの同
第2650701号および同第2657791号を参照された
い。これら特許は、ケースを閉じたとき、挿入し
ためがねのレンズを保護する適切な手段を有する
折りたたみ型めがねケースを開示する。しかし、
これら開示の構成は主として硬質ケース用として
設計され、さらに重要なことは、便宜性と安価性
のためもつとも人気のあるスタイルの１つである
“開端”型ケースには適していないことである。

従つて、めがねケースにとつて、つる部分によ
りめがねのレンズがかき傷をつけられることを効
果的に保護し、開端ケース内に組み込むことがで
き、さらにケースの製造費が大幅に高くならない
手段が必要である。

本発明による新規なめがねケースは、めがねを
ケースに入れたり、出したりまたは収納すると
き、めがねのつる先端によりレンズの内側面をす
り減らしたり傷つけたりしない適切な構造体を組
入れている。

本発明の好個な実施例によれば、この構造体は
分離部材であつて、この部材はケース内に設けら
れ、つる先端がレンズに接触することを確実に防
止すると同時に、ケースからのめがねの出し入れ
をじやますることのないように構成されている。
この分離部材はなるべく、例えば、可撓性ビニル
等可撓条片よりなり、この条片はケースの内縁に
固定され、ケースの隣接一端部からケースの隣接
他端に延長しさらにケースの幅のほぼ1/3の長さ
だけ外向きにケース内に入つている。

本発明により構成されたケース内にめがねが挿
入されると、フレームのつる部分は分離部材の一
側に沿つて摺動し、一方、レンズは分離部材の対
向側にあり、このようにして、レンズとつるとは
いつも互いに分離され接触しないようになつてい
る。

本発明は構成がきわめて簡単で、ケースの値段
をそれほど高くすることはない。しかも、めが
ね、特にめがねのレンズを、ケースからのめがね
の出し入れを困難にしないで、きわめて効果的に
保護する。

本発明は主として開端ケースに使用されるが、
このようなスタイルに限定されず、以下で明らか
になるように各種のケースに組み込むことができ
る。

本発明の他の利益および特徴も、本発明を実施
する最良の態様についての以下の説明から明らか
になる。

第１図ないし第３図は本発明のもつとも好まし
い実施例によるめがねケースを示す。このケース
は総括的に符号１０で示され、図示のケースは普
通、“開端”ケースと呼ばれ、端部１２の開口部
を介しケースより、めがねが出し入れされるよう
になつている。しかし、本発明は特定のケース形
式に限定されない。例えば、本発明は、めがね
を、ケースの側縁またはケースの壁部に設けた開
口より挿入するケースはもとより、垂片その他の
密閉部材を用いてケースを閉じるケースにも使用
できる。

ケース１０は１対の側壁１３，１４を有しこれ
ら間に空所またはポケツト１５を形成しこれに第
３図に示すようなめがね１６を収容する。このケ
ースは便宜な方法で作られる。図示例において、
縁部１７はケースを構成する材料を折り曲げるだ
けで形成され、一方、縁部１８と端部１９は縫い
とじして密閉される。密閉縁部と端部とはまた、
熱封によりまたは他の所望の機械的接合方法によ
つて形成される。

ケースは、プラスチツク、レザー、布等、ケー
スに通常使用される多くの材料のいずれかにより
構成される。それで、硬質な剛的ケースまたは柔
軟な可撓ケースもしくは、剛的ライナを有する柔
軟なケースとなる。一般に、本発明は特定のケー
スにのみ限定されないで入手し得る多くのスタイ
ルおよび形式のケースに使用される。

２１は主として本発明に関係する分離部材であ
る。この分離部材は側縁１８に沿いケース内に位
置決め固定される平坦な条片より成る。この分離
部材は図示のように、、開口端１２近辺から密閉
端１９に隣接しまたはそこまで延長する。

部材２１は縁部１８に接合されて、縁部に固定
する線を中心に（第１図の紙上内外に）いく分回
動自在となるようにされている。また、第２図に
示すようにケースのポケツト内の大体中心位置を
自動的に占めかつ側壁１３または１４のいずれに
も接しないように接合される。後述のように、め
がねをケース内に容易に挿入しうることが重要な
ことで、これは部材２１を縁部１８に縫いとじ、
熱封その他の方法で固定すれば容易に行える。部
材２１はまた側壁１３，１４と一体にされ、縫い
とじまたは熱封前に、折り曲げるだけで形成され
る。

分離部材２１は、挿入めがねのつる部分がレン
ズ部分から分離できるが、めがねの挿入を阻止し
ない程度の長さだけケースポケツト内に延長す
る。一般に、ケースの幅の約1/3がケース内に入
ればよい。

必ずしも必要でないが、なるべく分離部材２１
には、角付縁部またはリーダ部２２（第１図）を
設けて、めがねをケースに正しく挿入できるよう
にする。

分離部材２１は可撓ビニル、レザー等比較的剛
性であるが可撓性かつ非摩耗性材料より成る。市
販される種々多数のめがねのスタイルや大きさに
ほぼ合うように曲げられる可撓性を有することが
重要である。その表面は綿状材その他柔軟な材料
で被覆して、めがねをケースに入れたときレンズ
を保護しクツシヨンの作用をさせる。

第３図は、中が見えるように側壁１３の一部を
取り除きまた、めがねを一部、ケースに挿入した
状態のケースを示す。図示のように、めがねを挿
入すると、そのつる部分３１は分離部材２１の片
側に位置し一方、レンズ３２は他側に位置する。
このように分離部材は確実に、つる端部がレンズ
の背面に接触しないようにするのでレンズは完全
に、ケース内にある間、きずが付いたり、すりへ
つたりすることがない。角度付縁部２２を設けた
のでめがねをケース内に正しく挿入することが容
易になるが、実際には、きわめて容易に行われ、
事実、分離部材がケース内に位置決めされている
のでほとんど自動的に行われる。

分離部材はケース自身よりもいく分短かいの
で、分離部材をケースの一端から他端まで全体に
わたらせる必要はなく、ただ、レンズをつる端部
から分離できる長さがありさえすればよい。

以上説明したのは本発明の好適な実施例である
が、本発明は他の多くの形態とすることができ、
さらに、従つて本発明は前記特許請求の範囲が必
要とする限度にのみ限定されると理解すべきであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の好適な実施例によるめがねケ
ースを示し、第２図は第１図の矢印２方向より見
た、第１図に示すめがねケースの端面図、第３図
は説明を容易にするため側壁の一部を除去しま
た、めがねの一部をケース内に挿入した第１図の
めがねケースを示す。 図面に示す符号において、１０……めがねケー
ス、１１……開口部、１３，１４……側壁、１５
……ポケツト、１６……めがね、２１……分離部
分、２２……角度付縁部、３１……つる部分、３
２……レンズ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ １対の細長い対向壁部分を有し、この対向壁
   部分が夫々の縦の縁部および１つの端部に沿つて
   一体に接合されてめがねを受入れるためのポケツ
   トを形成し、該対向壁部分の他方の端部がこのポ
   ケツトからめがねを出し入れするための開口部を
   形成するようにしためがねケースにおいて；前記
   めがねを前記ポケツト１５内に入れるときにレン
   ズ部分３２から分離されるめがね１６のつる部分
   ３１を保持するためポケツト１５内に分離部材２
   １を設け、この分離部材を、前記ケース１０の縦
   縁部１８に結合し該縦縁部からポケツト内に延長
   しかつ前記対向壁部分１３，１４間のほぼ中央に
   配置した細長い部材から構成することを特徴とす
   るめがねケース。 ２ 分離部材２１が、ケース１０の幅の約1/3の
   長さだけケースの縦縁部１８からポケツト１５内
   に延長する特許請求の範囲第１項に記載のめがね
   ケース。 ３ 分離部材２１が比較的平坦な可撓条片である
   特許請求の範囲第１項または第２項に記載のめが
   ねケース。 ４ 分離部材２１がめがね１６をポケツト１５内
   に正しく挿入しやすくするため開口部１１に隣接
   して角度付前縁２２を有する特許請求の範囲第１
   項に記載のめがねケース。 ５ 可撓条片が可撓ビニル条片である特許請求の
   範囲第３項に記載のめがねケース。 ６ クツシヨン部材を分離部材２１の表面に設け
   た特許請求の範囲第１項〜第５項のいずれか１項
   に記載のめがねケース。