JPH01176626A - 高圧金属蒸気放電灯の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発光管の一端に一対の外部導出線を隣接させて
導出させた金属蒸気放電灯の製造方法に関する。

〔従来の技術〕

近年、メタルハライドランプ等金属蒸気放電灯は小形化
され店舗等に使われつつある。とりわけｔｏｏｗ以下の
ランプではハロゲンランプのような片口金式の発光管と
し、形状をコンパクトにしている。この例は特開昭５９
−５４１６７号公報に記載されており２例２は第２図に
示すように。

電極３，３′を備えた発光管２が支持線５，５′により
外管１内にマウント設置されている。ここで。

４．４′はＭＯのような金属箔６，６′は発光管２の外
部導出線でＭｏ等より形成されている、なお７．７’、
８．８’はそれぞれ外管１の金属箔、及び外部導出線で
ある。また発光管２内には発光金属や始動用ガスが封入
されており、又、外管１の内部は真空である。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記のような小形の金属蒸気放電灯は、そのコンパクト
性のため、白熱電球やハロゲンランプと同様の使い方を
される。従ってスイッチを切った後、すぐ点灯すると言
う瞬時再始動特性も小形金属蒸気放電灯には備えていな
ければならない必要な特性である。一方、金属蒸気放電
灯は通常、再始動する場合、水銀等封入物の圧力がまだ
高いので放電開始させる２とは高いパルスを必要とする
。

例えば水銀ランプでは２〜３　ＫＶ　７ｃｍの高電界を
要する。

通常の金属蒸気放電灯では、電極３．３′の封止部が発
光管（２）の両端に存在するので、このような高いパル
スが加わっても電極間で放電を起し、再始動が達成され
る。これは、電極間距離に比し端部間の距離が充分長い
からである。しかしながら第９図のような片口金タイプ
の金属蒸気放電灯では、その構成の結果９発光管２の外
部導出線６，６′の間が近くなり電極間距離とそれ程違
わなくなってしまう。これは再始動時、高いパルスをか
けた場合、電極３．３′間で放電開始せず３発光管２の
外部導出線６，６′間で放電を起すトラブルを招く。

従って第９図の構成の小形金属蒸気放電灯では再始動（
瞬時）が困難で、その普及を妨げていた一因となってい
た。

本発明は上述したような課題に鑑みてなされたもので、
小形金属蒸気放電灯の瞬時、再始動特性を可能にするこ
とを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る金属蒸気放電灯は１発光管の封止部より導
出された外部導出線が、封止部の側面から外部に導出し
ている構造にするために、被封止部にスリットを設け、
そのスリットの巾及び高さを適正にしたものである。

〔作　用〕

本発明においては、被封止箇所にスリットを設けること
により、容易に封止部側面から導出線を取り出すことが
でき、かつそのスリットの巾及び高さを適切にすること
により、封止不良をなくすことができる。

〔実施例〕

以下９図面を用いて本発明を説明する。第１図は本発明
に係わる片口金の小形金属蒸気放電灯であって、電極３
＋３′はタングステン又はトリウムタングステンであり
、添加物に合った電子放射物質が塗布される。例えばＳ
ｃ　　（スカンジウム）を含むタイプではＳｃ　２０５
のようなスカンジウムの酸化物、　　Ｄｙ　　（ディス
プロシウム）を含むものは。

Ｄ）’２０３のようなディスプロシウムの酸化物を用い
る。発光管２内には前記添加物とＡｒ　　（アルゴン）
やペニングガス（例えばＮｅ−Ａｒ）が所定量封入され
ている。これら封入ガスは冷たい時のランプ始動時、放
電してランプに電力を与え添加物を蒸発させる役割をし
ており、ランプ点灯中は封入ガスの発光への寄与はほと
んどない。熱い時。

すなわち−度消灯してすぐ電源を入れたような場合（瞬
時再始動時）、電極３，３′間には、蒸発していた添加
物が存在するので電極ミ、３′間に高電圧を印加して再
始動を行わす。これは電界により電極３，３′から放射
された電子が添加物原子によりエネルギーを奪われるた
め、より大きなエネルギーを必要とするためである。面
述したように。

第９図のように、電極３，３′の間隔と発光管の外部導
出線６，６′の間隔が余り違わないと、外管１内には添
加物は存在せず希ガスが封入されているか、真空である
から高電圧の印加によって外部導出線６，６′で放電（
アーク放電）を開始してしまう場合がある。このような
場合、外部導出線６，６′の根本が溶融して、ランプが
不点になることがある。このようなトラブルは、前述し
たように両口金タイプの発光管では外部導出線が互いに
離れているためほとんど問題にならないが、第９図のよ
うな片口金タイプの発光管では大きな問題となるのであ
る。

発明者らが種々検討した結果、外部導出線６．６′を第
１図のように封止部９の側面から取り出すことによって
このトラブルを避けることができることをつきとめた。

このような構造にすれば外部導出線＆６′の実質的距離
（外管内の空間にさらされている部分の最短距離）を長
（とることができる。

本発明は第２図の２のような発光管を効率的に製造する
金属蒸気放電灯の製造方法を提供する。

発明者らが種々検討したところ、封止前発光管に第２図
のようにスリット１３．１３’を設け。

このスリット部の巾すを２ｄ≦ｂ≦ａｄ（ｄ：外部導出
線外径）、及びスリン）１３．１３’の上限を金属箔４
．４′と外部導出線６，６′　の交点Ａからの高さｈを
ｈ≧２ｄに設定することによって第１図のような構造の
発光管２の封止部９が安定に製造できることをつきとめ
た。以下、工程を説明する。まず、第３図に示すように
、チップ管（排気管）１１を取りつけた発光管素管２の
封止箇所を２ケ所ダイヤモンドカツター１４によりスリ
ン）１３．１３’　をつける。これは、ダイヤモンドカ
ッター１４の中心を発光管素管２の中心に合致させて切
削することで容易に達成される。発明者らはこのスリッ
ト１３．１３’　の形について種々の実験を行った。す
なわち、第４図に示すようにスリットの巾をす、スリッ
トの高さを金属箔４と外部導出線６の交点（溶接点）Ａ
（第５図）から上にｈとするとき、ｂ、ｈを外部導出線
６の線径ｄを単位として種々変化させて封止テストを行
なった結果第１表の様な結果が得られた。（各２０本）
第１表からスリットの大きさは２ｄ≦ｂ≦８ｄカつ、ｈ
≧２ｄとすると良好な封止状態が得られた（歩留り８０
９６以上）。しかしながら、ｂが２ｄより小さいものは
、溶融した発光管体に焼成中に外部導出線６が接触して
、封止後にはがれクラックが発生して不良となったこと
が分った。また。

ｂ＞８ｄでは、外部導出線６が酸化してしまうこと、排
気管１１から送られる不活性ガス゛の圧力が小さくなり
２発光管２の形状が好ましいものにできない等の問題が
発生した。さらに、ｈ（２ｄでは巾ｂ＜２ｄと同様９発
光管体に外部導出線６が接触して不良となったものであ
る。

次に具体的な実施例についての特性試験を実施した。

即ち、スリットの巾をｂ＝２．５ｄ、ｈ＝２ｄとした発
光管２の側部を第２図のようにセットし。

バーナーで加熱後、ピンチャ−１２，１２’　で封止し
た。封止後の不良は皆無であった。この発光管２をＡｒ
ガｘ５０ＴｏｒｒとともにＤｙ−Ｔｔ−Ｎａのハロゲン
化物を封入して、メタルハライドランプ５０本を製造し
、瞬時再始動テスを含めたライフテストを行ったところ
全数が６０００時間の寿命を全うした。

なお、第６図ないし第８図は本発明の夫々異なる他の実
施例を示しており、第６図は発光管軸に金属箔の長手方
向に平行に配したもの、第７図は第６図と発光管と金属
箔の関係を同じ１こし、封止部の巾（Ｄｓ）を発光管の
径（ｄ２）より大きくした例を示し、また第８図は金属
箔の長手方向を発光管軸に直交させて配したものを夫々
示しており、これらはいずれも同等の作用効果を奏し得
るものであった。

〔発明の効果〕

以上説明したように９本発明は２発光管封止部の側面に
適切なスリットを設け、このスリットより外部導出線を
導出させるようにしたことにより高いパルスをかけても
外部導出線間の放電を防止でき、瞬時再始動を可能にで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる高圧金属蒸気放電灯の発光管の
断面図、第２図は同じく製造するため概略構成図、第３
図は同じくスリット加工を説明する正面図、第４図はス
リットの形状を説明する説明図、第５図は溶接点を説明
する説明図、第６図ないし第８図は本発明の夫々異なる
他の実施例を示す断面図、第９図は従来の発光管を示す
断面図である。 ここで、１は外管、２は発光管、　　３．３’　は電極
。 ４．４′　は金属箔、　　８．６’　　は外部導出線で
あり、９は発光管封止部、１３，１３’　はスリット。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一対の電極に夫々金属箔を介して接続された一対の外部
   導出線を一端側に形成した封止部より互いに隣接させて
   導出した発光管を真空に形成された外管内に配した高圧
   金属蒸気放電灯の製造方法において、前記発光管の外部
   導出線を前記発光管の封止前の素管の封止予定箇所に側
   面から外部導出線が貫通するようなスリットを設け、そ
   のスリットの巾ｂを２ｄ≦ｂ≦８ｄ（ｄ：外部導出線の
   線径）とし、前記スリットの上限を金属箔と外部導出線
   の溶接点からの高さ（ｈ）をｈ≧２ｄに設定したことを
   特徴とする高圧金属蒸気放電灯の製造方法。