JPH01174823A - 泡沫燃焼装置の消火方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、液体燃料を泡沫化して燃焼する燃焼装置の消
火方法に関するものである。

［従来の技術］ 本発明者等は先に灯油等の液体燃料を泡沫化して燃焼さ
せる燃焼方法を特許出願した（特願昭６２−２４９７０
２号）が、液体燃料を泡沫化して燃焼器で燃焼させる方
法（以下、泡沫燃焼という）において、その消火方法は
、泡沫生成用空気の供給を停止するのが一般的である。

［発明が解決しようとする問題点］ 泡沫燃焼において、単に泡沫生成用空気の供給を停止す
るだけでは、従来の芯式やポット式に比べて、臭気を大
幅に改善する特長をするものの、まだ完全に臭気を防止
するには至らない。それは、燃焼により高温になってい
る燃焼器から泡沫生成器内の液体燃料が輻射熱を受け、
温度が上昇し、燃焼の極く一部が蒸発してしまうためで
ある。

また、液体燃料を泡沫化するには、一般に燃料中に浸漬
した多孔質エレメントを介して空気を流通させる方法が
用いられる。従って、消火を目的として泡沫生成用空気
の供給を停止すると、燃料が多孔質エレメントを介して
泡沫生成用空気供給管内へ流入してしまい、再び空気を
供給しようとしても、その初期段階では圧力損失が大き
くなり、また変動を伴い、泡沫の供給が不安定になると
いう問題を生じる。

本発明は、泡沫燃焼において、泡沫生成用空気を停止し
て消火させた時に発生する臭気、および泡沫生成用空気
供給管内への燃料流入を効果的に防止する方法を提供す
るものである。

［問題点を解決するための手段］ 以下本発明を図面について説明する。

図は本発明の実施態様を示す。

１は泡沫燃焼装置で、２は泡沫生成器、３は液体燃料、
４は泡沫を生成するための多孔質エレメントを示す。

泡沫生成器２内に設けられた多孔質エレメント４には、
外部から泡沫生成用空気ａを供給して気泡を発生させる
ために空気供給管５が接続されている。６は燃料タンク
、７は燃料供給弁を示す。

８は燃焼器で、液体燃料３が泡沫生成器２内で泡沫化さ
れて上昇し、更に燃焼用の空気が供給（図示省略）され
て完全燃焼するように形成されている。

かかる泡沫燃焼装置において、燃焼状態を維持しておく
ために、継続して泡沫生成器２内に液体燃料３を供給し
、その液面レベルを保持しておくことが必要である。３
′は外部にある燃料である。

このような燃焼状態から消火状態に移行するために、通
常はまず燃料の供給を停止する手段がとられる。

本発明の対象とする泡沫化燃焼方式においては、燃料の
供給停止とともに泡沫生成用空気ａの供給を停止する。

こうすることによって燃焼器８へ供給されていた泡沫化
された燃料は急激に沈下し、消火する。

しかしながら、泡沫生成器２内には少量の燃料が残る。

本発明は、このような燃料を消火と同時に速やかに外部
に抜き出し、泡沫生成器２の内部に燃料が残らないよう
にする。

図中９は泡沫生成器２内の燃料を抜き取るための電磁弁
であり、燃料吸引管１０により補助タンク１１に接続さ
れている。１２は空気供給管５と燃料吸引管１０とを接
続する管路に設けられた電磁弁である。１３は吸引した
燃料を一時貯蔵するタンク、１４は吸引ポンプ、１５は
燃料戻り管、１Ｂはその管路に設けられた電磁弁である
。

図において、泡沫生成器２内の液体燃料３は、泡沫生成
用空気ａを停止させて、燃焼を停止（消火）し、同時に
燃料供給弁７を閉として、吸引ポンプ１４により吸引さ
れ、泡沫生成器２から燃料吸引管１０を通しタンク１３
へ抜き取られる。

また、再び燃焼を行うときは、泡沫生成用空気ａを泡沫
生成用の空気供給管５への燃料流入を防止できる程度供
給しながら、タンク１３内の燃料を燃料戻り管１５を通
して泡沫生成器に戻して再点火する。

このような消火方法をとるこにより、泡沫生成器内の燃
料が蒸発しないので、完全に臭いの発生を防止できる。

また、燃料を消火と同時に泡沫生成器２から抜き取るこ
とにより、泡沫生成用の多孔質エレメント４を介して、
燃料が泡沫生成用の空気供給管らへ流れ込むことも回避
できる。

更に、泡沫生成用の空気供給管５と燃料吸引管１０を電
磁弁１２を介して接続しておくことにより、何らかの予
測できない原因で泡沫生成用の空気供給管５に燃料が入
り込んでも、電磁弁１２を開けて吸引ポンプ１４で吸引
することで、再点火時の圧力損失変動を防止できる。

即ち、消火のタイミング毎に、電磁弁９を開いて泡沫生
成器２から燃料を抜き取った後、電磁弁１２を開いて吸
引ポンプ１４で吸引する操作を自動化しておいてもよい
。

［実　施　例］ 図示の装置により本発明の消火方法および再点火までの
実施例について述べる。

燃焼中は、泡沫生成用空気ａおよび燃料３′が供給され
た。泡沫生成器２には常に約７０ｍ１の液体燃料（灯油
）が蓄えられており、燃焼器８に泡沫化した燃料を供給
した。

消火に際しては、まず泡沫生成用空気ａおよび燃料３′
の供給を停止し、はぼ同時に吸引ポンプ１４を作動させ
電磁弁９を開き、泡沫生成器２内の灯油を毎秒２０ｍ１
の割合で吸引した。このとき、燃焼は瞬時に停止し臭い
の発生も全くなかった。

また、再点火するときは、まず電磁弁９を閉じた後、泡
沫生成用空気ａを流し、電磁弁１６を開いてタンク１３
内の燃料を燃料戻り管１５を通して泡沫生成器２にもど
し、次に電磁弁１Ｂを閉じた後、燃料３′を供給する。

また、消火時に泡沫生成器２より抜き取った灯油を燃料
タンク６へ直接戻してもよい。この場合、再点火すると
きは、泡沫生成用空気ａを流し、電磁弁７を開けて泡沫
生成器２へ燃料を導入する。

また、停電のように、吸引ポンプが作動不可能の場合に
消火する方法としては、停電と同時に燃料供給弁７を閉
じ、電磁弁９および電磁弁１Ｂを開くようにしておくこ
とにより、泡沫生成器２内の灯油は補助タンク１１へ自
重により抜き取られる。

このような実施例おいても燃焼は瞬時に停止した。

停電による消火後に再点火するときは、まず電磁弁１６
を閉じた後、吸引ポンプ１４を作動させ、補助タンク１
１内からタンク１３へ燃料を抜き取った後、上記の通常
再点火操作を行う、。

また、補助タンク１１内の燃料を泡沫生成器２へ戻す別
の方法として、電磁弁９を閉じ、電磁弁１６および電磁
弁１２を開けた状態で、泡沫生成用空気ａを流し込むよ
うにしてもよい。

［発明の効果］ 以上詳しく説明したように、本発明の泡沫燃焼の消火方
法で、従来の泡沫生成用空気の供給を停止するだけの消
火方法に比べて、消火したとき泡沫生成器内で燃料が蒸
発しないので、完全に臭いの発生を防止することができ
る。

また、本発明は泡沫生成用空気の供給を停止したときに
、燃料が泡沫生成用の多孔質エレメントを介して、泡沫
生成用空気供給管へ流れ込むことも回避できるので、再
点火時のトラブルも解消できる。とりわけ、石油ストー
ブに採用すると、その効果が著しいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施態様の一例を示す説明図である。 １：泡沫燃焼装置　　　　２：泡沫生成器４：多孔質エ
レメント　　５：空気供給管６：燃料タンク　　　　　
７：燃料供給弁８：燃焼器　　　　　　　９：電磁弁 １０：燃料供給管　　　　　１１：補助タンク１２：電
磁弁　　　　　　　１３：タンク１４；吸引ポンプ　　
　　　１５：燃料戻り管１６：電磁弁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 泡沫生成器を設けた泡沫燃焼装置において、燃焼用の燃
   料および該燃料を泡沫化する泡沫生成用気体の供給を停
   止し、同時に泡沫生成器内の残燃料を抜き取ることを特
   徴とする泡沫燃焼装置の消火方法。