JPH0117298Y2 - - Google Patents

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JPH0117298Y2
JPH0117298Y2 JP19969882U JP19969882U JPH0117298Y2 JP H0117298 Y2 JPH0117298 Y2 JP H0117298Y2 JP 19969882 U JP19969882 U JP 19969882U JP 19969882 U JP19969882 U JP 19969882U JP H0117298 Y2 JPH0117298 Y2 JP H0117298Y2
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sliding ring
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ring
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は歯科用全顎X線撮影装置の改良に関す
る。
(従来の技術) 患者の歯列弓を連続的にX線撮影する場合に、
歯列弓が楕円弧となつていることに着目し、X線
管並びにX線フイルムを、その運動軌跡が楕円弧
状となるように相対的に移動させ、その移動過程
においてX線撮影を行なうものにあつては、X線
を歯列弓に直交させることができ、且つ歯牙の拡
大率を一定に保てるために、鮮明なX線撮影像が
得られ、極めて都合がよい。そのため、種々の方
式が提案されている。例えば、特開昭51−118979
号公報に記載のものは、一端を固定点とする第1
の腕と、該第1の腕の他端が枢着されると共に、
中間点が固定基台のX−X線上の溝に遊嵌された
第2の腕とを設けて、上記中間点を溝に沿つて回
転しつつ直線移動させることにより、第2の腕の
延長上の点を該腕の回転に伴い近似楕円軌跡を描
くようにしたもので、具体的には上記中間点たる
垂直軸に回転力を入力させることにより、この垂
直軸に吊設された水平軸、即ちX線管およびフイ
ルムドラムの旋回アームを回転させつつ該水平軸
の上記第1と第2の腕を利用してX−X線方向運
動成分を与えるようにしている。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記従来構造にあつては多数の部材を
要し、しかも此等部材が上下重合する構造である
ため、装置が嵩高となる難点があつた。特に、こ
の種全顎X線撮影装置ではX線管およびX線フイ
ルムを患者の歯列弓周りに略平行運動させるため
には、患者の頭部が定位置に固定されておらねば
ならず、それ故患者頭部固定手段が装備される
が、上記従来の構造にはかかる手段の取付が考慮
されておらず、上記水平軸(旋回アーム)の下位
に該手段を取付けた場合にはその支持部材の配装
のために一層嵩高となり、構造が複雑で製造コス
トが上昇すると共に、装置の大型化が避けられな
かつた。
本考案は、上記患者頭部固定手段を取付けるた
めのスペース、および支持部材の配装スペースを
予め考慮して製作され、しかも此等を取付けた場
合でも全体としての部品点数を減少できると共
に、上下嵩を低くできる歯科用全顎X線撮影装置
を提供することを目的とする。
(課題を解決する為の手段) 上記目的を達成するための本考案の構成を添付
図面に基づき実施例と共に説明する。
即ち、本考案の歯科用全顎X線撮影装置は、固
定基台2と、該基台2の下面部に水平直線移動可
能に且つ軸線Aが基台2に対し垂直状態で懸装さ
れた滑動リング6と、上記基台2の上面部に軸3
によつて一端が枢着され該軸3を中心として水平
面域内に揺振する揺振リンク4と、両端にX線源
14及びX線フイルムホルダ15を振分け装備し
上記滑動リング6に水平旋回可能に套嵌保持され
た水平旋回アーム12と、前記揺振リンク4の先
端より固定基台2及び滑動リング6の環内を貫い
て垂下されその下端が旋回アーム12に係絡され
た旋回アーム吊軸10とより成り、上記揺振リン
ク4に対するアーム吊軸10を介した旋回アーム
12の係絡が相互の回動を許容し、且つ該アーム
吊軸10が滑動リング6の軸線Aに対して偏心す
ると共にその偏心量がアーム吊軸10の前記軸3
を中心とした揺振半径と異なるようにしたことを
要旨とする。
これを更に要約すれば、滑動リング6の内部ス
ペース即ち環内(リング中空部)を旋回アーム1
2と後記する患者頭部固定手段24との吊下げス
ペースとして用いると共に、滑動リング6の水平
直線移動を、滑動リング6の軸線に対する偏心量
と、旋回アーム吊軸10の軸3を中心とした揺振
半径との差を利用して行なわしめることにより、
構造及び占有スペースの低減を図る点にある。
図に於いて、支柱1により水平に支えられた固
定基台2に対して、その上面部に竪軸3を支点と
して左右水平に揺振自在な揺振リンク4が支承さ
れると共に、下面部両側に左右一対のガイドレー
ル5,5が設けられ、ガイドレール対5,5に沿
つて水平直進移動自在に滑動リング6が懸装され
ている。この滑動リング6はその上縁外周が第4
図から明瞭なように平面視して四角状に膨設さ
れ、この膨設フランジ部7の前後両側に転子8…
を軸装し、且つ此等転子8…を上記ガイドレール
対5,5に係合載置することにより上記の如く固
定基台2の下面部に沿つて直線移動自在とされ
る。また、固定基台2には竪軸3を中心とする円
弧状の遊動溝9(この曲率半径は竪軸3の軸心と
旋回アーム吊軸10の軸心との距離に等しくこれ
をRとする)が開設され、これに揺振リンク4の
遊端から垂下された旋回アーム吊軸10が挿通さ
れると共に、更に滑動リング6の環内即ちリング
中空孔11に挿通され、この時滑動リング6のリ
ング軸線Aに対し旋回アーム吊軸10が偏心して
(その偏心量をrとする)配備される。
旋回アーム12は、滑動リング6の円形外面に
ベアリング13を介し且つリング軸線A周りに旋
回自在に套嵌保持され、該アーム12の両端には
X線管14とX線フイルムホルダー15とが吊軸
16,17を介して振分け装備され、更に旋回ア
ーム吊軸10の下端に上向略コ字状の水平支持バ
ー18が係着されている。また、該バー18の両
端上向片18a,18aが第3図および第4図に
示す如く旋回アーム12のボス部12a(これは、
上記ベアリング13を外周より把持する部分であ
つて、この把持関係によつて旋回アーム12が滑
動リング6に対して旋回可能となる)に固着され
ている。この揺振リンク4、旋回アーム吊軸1
0、支持バー18及び旋回アーム12の一連の係
絡関係は、旋回アーム12の揺振リンク4に対す
る相互回動を許容するようになされ、その為揺振
リンク4と旋回アーム吊軸10及び/若しくは旋
回アーム吊軸10と支持バー18とが相互回動可
能となつていることが必要である。
また、滑動リング6の下端にはプーリー19が
同軸的に一体止着され、旋回アーム12の下面に
モータ20、およびこれによつて回転される小プ
ーリー21が装備され、更に上記プーリー19と
小プーリー21とに無端ベルト22が巻掛けられ
ている。加えて、固定基台2の下面から滑動リン
グ6の中空孔11を利用して吊軸23が垂下さ
れ、該吊軸23の下端部に患者頭部固定手段24
が取付けられている。
(作用) 上記構成の装置を用いてX線撮影する要領につ
いて述べる。先ず、患者頭部Bを第2図の如く患
者頭部固定手段24を用いて固定した状態から、
モータ20を起動し、プーリー19,21及び無
端ベルト22を経てその回転力を滑動リング6に
入力する。該滑動リング6は固定基台2の下面に
沿つた水平直進運動のみ可能でその他の方向への
運動は不能に規制されているから、上記無端ベル
ト22による動力はプーリー19において反力を
惹起し、該反力は無端ベルト22を経て旋回アー
ム12の旋回力として作用する。旋回アーム12
は、ベアリング13を介して滑動リング6の軸線
Aの周りに旋回可能とされているから、上記反力
を得て滑動リング6の周りに旋回する。一方、旋
回アーム12は旋回アーム吊軸10を介して揺振
リンク4に係絡され、しかも旋回アーム吊軸10
はアーム12の旋回中心からrだけ偏心し且つ竪
軸3を中心とした半径Rの円弧上でのみ運動が許
容されているから、旋回アーム12が旋回しよう
とする時、この係絡による規制力が作用し旋回ア
ーム吊軸10は上記半径Rの円弧上に沿つて即ち
遊動溝9内を摺動しようとする。しかし、上記偏
心量rが一定であるので旋回アーム吊軸10の斯
かる運動を遂行する為には旋回アーム12の旋回
中心即ち軸線Aの移行が不可避となる。而して、
滑動リング6は固定基台2の下面に沿つて直線移
動可能とされているから、この推進力により上記
転子8…のガイドレール5,5に沿つた転動をし
て滑動リング6及び旋回アーム12が同時に直線
移動する。即ち、モーター20の起動に伴い、旋
回アーム12はその旋回中心Aが直進移動しなが
ら滑動リング6の周りに旋回することになる。第
5図は第1図の状態から旋回アーム12が45゜旋
回した状態を示し、また、第6図は同90゜旋回し
た状態を示す。更に、第7図はこれらの運動が連
続的に行なわれた場合の旋回アーム12の両端に
吊持されたX線源14及びX線フイルムホルダ1
5が描く軌跡を示す。図に示す如く旋回アーム1
2が旋回と同時にその旋回中心Aが滑動リング6
の直線移動方向と平行に直線移行するから、旋回
アーム12の両端に吊持されたX線源14及びX
線フイルムホルダ15は楕円軌跡を描く。この
時、患者頭部Bの正中線と旋回中心Aの直進移動
軌跡とを一致させ、且つ旋回アーム吊軸10をX
線源14側に偏心させれば、X線フイルムホルダ
15の描く楕円の長軸が患者頭部Bの正中線上に
沿うことになる。このことは、上記曲率半径R及
び偏心量rの適宜設定によりX線フイルムホルダ
15の描く楕円を歯列弓の形状に相似させること
が可能であることを意味する。従つて、斯かる運
動軌跡下でX線源14よりX線を照射すれば、X
線が歯列弓に略直交状態で照射し、X線フイルム
ホルダ15に保持されたX線フイルム上には拡大
率が略一定した歯牙のパノラマ断層撮影像が写し
出されることになる。
尚、上述の如く曲率半径R及び偏心量rの適宜
設定により楕円軌跡の曲率を変えることができる
から、患者の各人各様の歯列弓に合致させたX線
撮影を行なうとが可能となる。
(考案の効果) 以上のように、本考案の歯科用全顎撮影装置
は、滑動リング6に旋回可能に保持させた旋回ア
ーム12の旋回中心(リング軸線A)に対し、該
アーム12を吊持する旋回アーム吊軸10を偏心
させて、該偏心量rと、旋回アーム吊軸10の回
動(揺振)半径Rとの差を利用して、冒頭に述べ
た楕円弧運動を生起するものであるから、実施例
図面から明らかなように固定基台2と揺心リンク
4と旋回アーム12との上下3段構成で済み、使
用部品点数も低減され、従つて上下の嵩の低いコ
ンパクトな、そして構造が簡単且つ軽量なX線撮
影装置を安価に提供できるものである。
しかも、滑動リング6を用いてこれの外周に旋
回アーム12を套嵌するから、リング中空孔は下
方に向かつて大きく開放されており、固定基台2
から吊設した患者頭部固定用の支持部材等を該リ
ングの環内に通すことにより、簡単に旋回アーム
12の下側に患者頭部固定手段を装備することが
でき、構造が複雑化せず、またX線撮影装置の上
下嵩等の増大が避けられて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案X線撮影装置の一例を示す平面
図、第2図は同要部破断側面図、第3図は第2図
の−線矢視切断図、第4図は第2図の−
線矢視切断図、第5図及び第6図は動作状態の第
1図と同様図、第7図は動作による軌跡を表した
線図である。 符号の説明、2……固定基台、3……軸、4…
…揺振リンク、6……滑動リング、10……旋回
アーム吊軸、12……旋回アーム、14……X線
源、15……X線フイルムホルダ、24……患者
頭部固定手段、A……滑動リング軸線、R……旋
回アーム吊軸の揺振半径、r……偏心量。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 固定基台2と、該基台2の下面部に水平直線
    移動可能に且つ軸線Aが基台2に対し垂直状態
    で懸装された滑動リング6と、上記基台2の上
    面部に軸3によつて一端が枢着され該軸3を中
    心として水平面域内に揺振する揺振リンク4
    と、両端にX線源14及びX線フイルムホルダ
    15を振分け装備し上記滑動リング6に水平旋
    回可能に套嵌保持された水平旋回アーム12
    と、前記揺振リンク4の先端より固定基台2及
    び滑動リング6の環内を貫いて垂下されその下
    端が旋回アーム12に係絡された旋回アーム吊
    軸10とより成り、上記揺振リンク4に対する
    アーム吊軸10を介した旋回アーム12の係絡
    が相互の回動を許容し、且つ該アーム吊軸10
    が滑動リング6の軸線Aに対して偏心すると共
    にその偏心量が該アーム吊軸10の前記軸3を
    中心とした揺振半径と異なるようにしたことを
    特徴とする歯科用全顎X線撮影装置。 2 前記固定基台2より、患者頭部固定手段24
    を垂下し、該頭部固定手段24を滑動リング6
    の環内を貫き旋回アーム12の下方に臨ましめ
    たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の歯科用全顎X線撮影装置。
JP19969882U 1982-12-24 1982-12-24 歯科用全顎x線撮影装置 Granted JPS59100404U (ja)

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JP19969882U JPS59100404U (ja) 1982-12-24 1982-12-24 歯科用全顎x線撮影装置

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JP19969882U JPS59100404U (ja) 1982-12-24 1982-12-24 歯科用全顎x線撮影装置

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JPS59100404U JPS59100404U (ja) 1984-07-06
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JP19969882U Granted JPS59100404U (ja) 1982-12-24 1982-12-24 歯科用全顎x線撮影装置

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JP4526326B2 (ja) * 2004-08-19 2010-08-18 株式会社モリタ製作所 医療用パノラマx線撮影装置

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JPS59100404U (ja) 1984-07-06

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