JPH01172654A - 高負荷伝動用vベルト - Google Patents

高負荷伝動用vベルト

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JPH01172654A
JPH01172654A JP33218687A JP33218687A JPH01172654A JP H01172654 A JPH01172654 A JP H01172654A JP 33218687 A JP33218687 A JP 33218687A JP 33218687 A JP33218687 A JP 33218687A JP H01172654 A JPH01172654 A JP H01172654A
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JP
Japan
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belt
pulley
ball
pin
groove surface
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JP33218687A
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English (en)
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Hiroshi Matsuoka
宏 松岡
Eiichiro Ikeda
英一郎 池田
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の変速装置等に使用される高負荷伝動
用のVベルトの改良技術に関するものである。
(従来の技術) 従来より、自動車あるいはコンバインやトラクタ等の農
業用機械等における変速装置は、歯車式または流体式の
ものが一般に広く使用されているが、近年、変速時の操
作性の向上、燃費の向上等を目的としてベルト式無段変
速装置の開発が進められている。
しかし、このベルト式無段変速装置に使用されるベルト
は極めて高いトルクの伝動能力を必要とし、従来の一般
的なゴム製のVベルトでは高い側圧に耐えきれず、′座
屈変形を生じて使用することができない。
そこで、従来、斯かる要求を満足させるべく、多数のピ
ンとプレートとを交互に組み合わせてエンドレスのチェ
ーンを形成し、該チェーンにV字形のプーリに当接する
ブロックを設けた構造の各種の高負荷伝動用ベルトが提
案されている(例えば特開昭56−156539号、特
開昭58−118352号の各公報参照)。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、こうしたVベルトにおいては、該ベルトが巻
き掛けられる変速プーリと関連して次に説明する問題が
あった。
(1)すなわち、この種のVベルトが係合するプーリお
よびベルト側ブロックがいずれも鋼材やその他の金属材
料等の高弾性率の素材で構成されており、このため、プ
ーリのベルト溝面にべ”ルト側ブロックの側面が接触す
る際、両者の角度が高精度に合致していないと、両者は
点でのみしか接触しない。
例えば、第9図(a)に示すように、ベルトaにおける
各ブロックbの側面b1の角度θBがプーリCのベルト
溝面C1の角度θρよりも大きい場合には、ブロックb
はその側面b1の上端部でのみプーリCのベルト溝面C
1に当たるものの、側面b1の下部は接触せずに点接触
状態となる。一方、逆に、同図(b)に示す如く、ブロ
ック角度θBがプーリ角度θρよりも小さい場合には、
ブロックbはその側面b1の下端部でしかベルト溝面C
1に当たらず、側面b1の上部は接触せずにこれまた点
接触状態となる。
(2)また、たとえプーリCのベルト溝面C1とブロッ
クbの側面b1との各角度θP、θBが互いに高精度に
合致していたとしても、ブロックbがブー+7 (への
当接時にプーリ中心に対し傾いた状態になると、そのプ
ーリCのベルト溝面C1はブロックbに対して双曲線形
状をなし、しかもブロックbの側面b1上端部のみがベ
ルト溝面CIに接触することとなる。
例えば、第10図(a)に示すように、ベルトaにおけ
る各ブロックbがプーリCのベルト溝内に進入してベル
ト溝面C1に当接するとき、ブロックbがベルトaの中
心線に対し垂直に立っている状態(ブロックbの中心線
がプーリCの半径方向と一致した状態)で、同図(b)
に示す如くブロックbの側面b1とベルト溝面C1との
間に隙間が生じないように設定されている。
しかしながら、第11図(a)に示すように、ブロック
bの上部がプーリ回転方向前側に傾いていると、ブロッ
クbの中心線を通る断面においては、変速プーリCのベ
ルト溝面C1は、双曲線形状をなしかつブロックbの側
面b1がなす角度よりも小さいプーリ角度となるので、
同図(b)に示す如く、ブロックbの上端部のみがベル
ト溝面C1に接触した状態となる。
一方、逆に、第12図(a)に示すように、ブロックb
の下部がプーリ回転方向前側に傾いていると、ブロック
bの中心線を通る断面においては、同図(b)に示す如
く、プーリCのベルト溝面C1は、双曲線形状をなしか
つブロックbの側面b1がなす角度よりも小さいプーリ
角度となる。従って、上記の場合と同様に、ブロックb
の上端部のみがベルト溝面C1に接触する。
尚、ここで、プーリCのベルト溝面C1とブロックbの
側面b1との各角度θP、θBが高精度に合致するとい
うのは、プーリCの両シエイブが同一角度で円錐台形状
に形成されており、それに対し、ブロック角θBが極め
て正確に一致する状態を示している。この状態では、ブ
ロックbの側面b1が平面ないしプーリCのベルト溝面
C1に対し半径の大きい凸曲率を持ち、かつベルト溝面
C1と同一角度である場合、第8図(a)および(b)
に示すように、ブロックbがプーリCの中心に対して垂
直に立ったときには、プニリCのベルト溝面C1とブロ
ック側面b1とが線接触することになり、理想的である
。しかし、上記した理由で点接触状態になる。
(3)そして、こうしてプーリCのベルト溝面C1とブ
ロックbの側面b1とが点接触した場合、この接触点の
押付は力は、ブロックb各々の幅が高精度で同じであり
、かつプーリCのベルト溝面C1+CI間の幅が円周方
向に高精度に同じである場合を除くと、ブロックbがベ
ルト溝に円弧状に並ぶことがなくなるので、ブロックb
個々の値となる。そして、ブロックbの側面b1とプー
リCのベルト溝面c1とが点接触し、かつ各ブロックb
の接触点での押付は力がばらついている状態では、ブロ
ックbとプーリCとの間で力を伝達し得る接触点は事実
上、比較的大きな押付は力が生じている点のみとなり、
その他のブロック部分では低負荷の伝動しかできないこ
ととなる。
そこで、プーリとベルトとの間で伝動可能な負荷を増大
させる対策として、大きな推力をプーリの両シェイブ間
に加えることにより、各ブロックのベルト溝面との接触
点の圧力を高め、または各ブロックとプーリのベルト溝
面とを線接触させるようにすることが考えられる。例え
ば、第9図(a)および(b)で破線にて示すように、
プーリCの両シエイブに推力を与えてブロックbを圧縮
変形させることにより、ブロックbの側面b1全体を接
触させる。
しかしながら、その場合、ブロックbおよびプーリCが
高弾性率の素材であるので、プーリCに過大な推力を加
えなければ、接触面積を増大させることは困難である。
そして、この過大な推力をプーリCに加えるときには、
ベルトaを構成するチェーンの張力が過大となり、その
構成要素としてのリンクプレートやピン等の部品が早期
磨耗したり破損したりしてその寿命が短くなるのは避け
られ得ない。また、過大な推力を発生きせるため、大型
の推力発生装置(油/空圧発生機、ばね、遠心ローラ等
)を必要とし、さらには推力の増大に伴い摩擦部分の損
失も大きくなって負荷損失が増大するという問題が生じ
る。
尚、その他の解決策として、プーリCのベルト溝面C1
の角度θPと各ブロックbの側面b1の角度θBとを高
精度に合致させるとともに、プーリCのベルト溝面CI
の円周方向の幅および各ブロックbの幅をそれぞれ高精
度に一致させる方法もあるが、その場合には、高精度の
加工が必要であり、そのため、高コスト、高価格化を招
く。また、このように寸法精度を上げたとしても、前述
の如く各ブロックbがプーリ中心に対して傾斜したとき
には、やはり点接触状態は免れ得ず、伝動可能な負荷の
増大に限界がある。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、プーリに対する推力を低減しつつ、Vベルトと
プーリとの間で伝動可能な負荷を増大させ得るようにす
ることにある。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するために、本発明の解決手段は、ベル
ト長さ方向に多数のピンを配置するとともに、該各ピン
の両端にプーリのベルト溝面に当接するボールを転動自
在に支持し、ピンにおけるボール転動面を傾斜状にして
、ベルトのプーリへの係合の際の張力によるピンのボー
ルとの相対的な位置ずれにより、該ピンおよびプーリの
ベルト溝面でのボールの転動面間の間隔を狭くシ、ボー
ルを強制的に外側に押し出してプーリのベルト溝面に押
し付けることとする。
具体的には、本発明のVベルトの構成は、基本的に、エ
ンドレスのベルト基体と、該ベルト基体にベルト長さ方
向に一定間隔をあけてかつベルト基体の左右両側面から
突出するように設けられ、左右両側の外端面にボール収
容部を有するピンと、該ピンのボール収容部に転動可能
に遊嵌合され、プーリのベルト溝面に当接するボールと
を備えてなるものとする。
そして、上記ピンのボール収容部に、プーリへの係合に
伴うベルトの張力によりピンがボールに対しベルト基体
の長さ方向ないしプーリ中心方向に相対移動したときに
、上記ボール収容部とベルト溝面との間のボール当接部
分での間隔が狭くなるように、ピンの移動方向に向かっ
て内方(ベルトの幅中央方向)に傾斜する傾斜面を形成
する。
(作用) 上記の構成により、本発明では、ベルトがプーリに巻き
付く場合、ベルトにおけるピン両端のボール収容部に転
動可能に収容されたボールがプーリのベルト溝面に当接
する。そのとき、上記ボールはピンに対し遊嵌合状態で
支持されているため、各ピンがプーリ中心側に移動して
1.ピンとボールとの間に相対移動が生じる。そして、
上記ピンのボール収容部に傾斜面が形成されているので
、上記ピンとボールとの位置ずれが生じた状態では、ピ
ン側のボール収容部とプーリ側のベルト溝面との間のボ
ール当接部分での間隔が狭くなろうとする。しかし、こ
の部分にはボールが配置されているため、上記ボール収
容部とベルト溝面との間の間隔の減少の分だけ、ボール
がピンの傾斜面により押されてプーリのベルト溝面を押
圧するようにピンから左右両側に張り出し、ボールはそ
の外周縁でプーリのベルト溝面に強固に押し付けられて
当接固定される。同時に、このボールは上記狭まったピ
ンのボール収容部とプーリのベルト溝面との間の空間に
転動しながら楔となって入り込んでロック固定される。
また、プーリにトルクが作用したときには、ピンがボー
ルに対しベルト基体の長さ方向に相対移動して、ピンと
ボールとの間で位置ずれが生じるので、上記と同様に、
ボールはプーリのベルト溝面に押し付けられた状態でピ
ンに固定保持される。
すなわち、このようにベルトがプーリのベルト溝内に係
合すると、ボールの各々がピンから外方に張り出されて
ベルト溝面に押し付けられるため、ベルトのプーリとの
接触時の力はいずれのボールにおいても略同じとなる。
このことから、ベルトはベルト溝面に強固に係合され、
よって小さなプーリ推力であっても高負荷を伝動できる
こととなる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図は本発明の実施例に係る高負荷伝動用の
VベルトAを示す。このベルトAは、多数のリンクプレ
ート2,2.・・・と該リンクプレー)2. 2.・・
・をベルト長手方向にエンドレスに連結するピン3,3
.・・・とからなるベルト基体としてのチェーン1を備
えている。
すなわち、上記各リンクプレート2は略長円形状の板材
からなり、その長平方向の両端部にはピン挿通孔2a、
2aが貫通形成されている。そして、例えば第2図に示
すように、6枚のリンクプレート2,2.・・・を同じ
向きに並べて第1のグループとし、また5枚のリンクプ
レート2,2.・・・を同じ向きに並べて第2のグルー
プとし、第1のグループにおける6枚のリンクプレート
2.2・・・の一端部間にそれぞれ第2のグループにお
ける5枚のリンクプレート2,2.・・・の他端部を各
々のピン挿通孔2a、2a、・・・が合致するように交
互に重ね合わせ、その合致したピン挿通孔2a、2a、
・・・にピン3を挿通するとともに、そのピン3におい
て上記左右両側端のリンクプレート2.2から突出した
端部の外周に止め輪4,4を摺動不能に係合して、ピン
3をリンクプレート2,2゜・・・に対し抜止めするこ
とにより、多数のリンクプレート2,2.・・・をピン
3,3.・・・によりエンドレスに連結してなるもので
ある。よって、ピン3゜3、・・・はチェーン1におい
てそのベルト長さ方向に一定間隔をあけて配置されてい
る。
尚、上記各ピン3は、該ピン3によってベルト長さ方向
に連結されている対なるリンクプレート2.2に対し、
ベルトAのプーリPへの巻付きに伴って該リンクプレー
ト2.2の折曲がりを許容する程度に回動するが、それ
以上の角度を回動しないように回動規制されている。
上記各ピン3の左右両端の外端面には第1図に示すよう
に中波がり形状のボール収容部5,5が形成され、この
各ボール収容部5にはプーリPのベルト溝面P1に当接
するボール6が転動可能に遊嵌合状態で収容されている
。このボール6はボール収容部5に対し圧入等の手段に
より嵌装される。
そして、上記ピン3のボール収容部5底面はピン3の左
右中央方向(ベルトAの幅中央方向)に向かって集束す
る円錐形状に形成されており、この形状により、第4図
〜第6図に示すように、ボール収容部5の底部には、プ
ーリPへの係合に伴うベルトAの張力によりピン3がボ
ール6に対しプーリPの中心方向(第4図で下方)に相
対移動したとき、上記ボール収容部5とベルト溝面P1
との間のボール6との当接部分での間隔が狭くなるよう
に、ピン3の移動方向に向かって内方に傾斜する第1の
傾斜面7と、ピン3がボール6に対しチェーン1の長さ
方向(第6図で下方)に相対移動したときに、上記ボー
ル収容部5とベルト溝面P1との間のボール6との当接
部分での間隔が狭くなるように、ピン3の移動方向に向
かって内方に傾斜する第2の傾斜面8とが形成されてい
る。
したがって、上記実施例においては、第4図に示すよう
に、ベルトAがプーリPに巻き付けられた場合、ベルト
Aにおける各ピン3両端に位置するボール6.6の外周
面がプーリPのベルト溝面P1に当接する。その際、該
各ボール6はピン3のボール収容部5に対し遊嵌合状態
に収容されているため、各ピン3がプーリPの中心側(
第4図で下側)に移動し、ピン3とボール6との間に相
対移動が生じる。そして、上記ボール収容部5の底部が
円錐形状とされていて、該ボール収容部5の底部にはピ
ン3の移動方向に向かって内方に傾斜する第1の傾斜面
7が形成されているので、上記ボール6とピン3との位
置ずれに伴い、第5図に拡大して示す如く上記傾斜面7
がプーリPのベルト溝面P1に接近して、該ボール収容
部5とベルト溝面P1との間のボール6との当接部分で
の間隔が狭くなる。しかし、この部分にはボール6が配
置されているため、上記ボール収容部5′とベルト溝面
P1との間の間隔の減少分だけ、ボール6が転動してプ
ーリPのベルト溝面P1を押圧するようにピン3から左
右外側(図では右側)に張り出し、その外周面はプーリ
Pのベルト溝面P1に強固に押し付けられて当接固定さ
れる。また、この状態では、上記ボール6は上記狭まっ
たピン3のボール収容部5とプーリPのベルト溝面P1
との間の空間に楔となって入り込んで固定される。
また、この状態でプーリPにトルクが作用したときには
、第6図に示すように、ピン3とボール6との間でチェ
ーン1の長さ方向(図で下方)の位置ずれが生じるので
、ボール収容部5における第2の傾斜面8とプーリPの
ベルト溝面P1との間隔が狭くなら、上記と同様に、ボ
ール6はプーリPのベルト溝面PIに押し付けられた状
態でピン3に固定保持される。
そして、このようにベルトAのプーリPのベルト溝内P
1への係合に伴い、ボール6がピン3から張り出されて
ベルト溝面P1に押し付けられるため、ベルトAのプー
リPとの接触時の力はどのボール6においても略同じと
なる。それ故、ベルトAにおけるボール6のプーリベル
ト溝面P1に対する押付は力が均一となり、このことか
ら、ベルトAはベルト溝面P1に強固に係合され、よっ
て小さなプーリ推力であっても高負荷を伝動することが
できる。その結果、チェーン1に加わる張力は過大にな
らず、ベルトAの各部分の早期磨耗や破損を防止してベ
ルトAの寿命を延ばすことができる。また、小さなプー
リ推力でよいため、油/空圧発生機等の推力発生装置が
小型で済み、その分、プーリ装置をコンパクトかつ軽量
で安価のものとすることができるとともに、ベルトAや
プーリPの磨耗を抑制してそれらの高寿命化を図ること
ができ、さらには負荷損失をも低減することができる。
また、上記の如く、ベルトAのプーリPへの係合時に、
各ボール6がプーリPのベルト溝面P1に対しピン3の
ボール収容部5底面との間で楔となって当接するため、
第7図に示すように、ベルトAおよびプーリPにある程
度の寸法誤差が生じていても、その寸法誤差を吸収しつ
つボーイレ6をベルト溝面P1に当接させて、ボール6
やピン3にかかる荷重を均一にすることができる(図で
はピン3の各部の寸法が異なっている場合をそれぞれ実
線および仮想線にて例示している)。こうして部品の寸
法誤差が許容される結果、ベルトAやプーリP等におけ
る部品の加工精度をさほど高度に保つ必要がなくなり、
よってそれらの部品を安価に提供することができる。
尚、上記実施例では、ベルト基体としてチェーン1を用
いたが、この他、エンドレスのベルト基体にベルト長手
方向に配置されたピンを有するVベルトであれば本発明
の適用が可能である。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のVベルトによると、ベル
ト基体における複数のピンの左右両端部にボール収容部
を設け、該ボール収容部にプーリのベルト溝面に当接す
るボールを転動可能に遊嵌合支持し、上記ピンのボール
収容部に、ベルトがプーリへの巻き付いた状態でのピン
のボールとの位置ずれ方向に向かって内方に傾斜する傾
斜面を形成したものであるので、ベルトのプーリへの巻
付き状態でのピンとボールとの間の位置ずれに伴い、ボ
ールを押し出してプーリのベルト溝面に押付は固定する
とともに、その状態をボールの楔作用によって保持でき
、ベルトにおけるボールのプーリベルト溝面に対する押
付は力を均一とでき、よって小さなプーリ推力であって
も高負荷を伝動することができ、ひいてはプーリ推力の
低減によるベルトの高寿命化、プーリ推力発生装置の小
型化、軽量化、低コスト化、負荷損失の低減等を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の実施例を示し、第1図は第2
図のI−I線拡大断面図、第2図はVベルトの平面図、
第3図は同側面図、第4図はベルトがプーリのベルト溝
に入る状態を示す断面図、第5図はその要部拡大断面図
、第6図はべλトに負荷が加わった状態を示す一部破断
乎面図、第7図はピンの寸法に誤差がある場合のベルト
とプーリとの係合状態を示す第5図相当図である。第8
図〜第12図は従来例を示し、第8図はプーリに対し各
ブロックが同じ角度で当たってブロック側面がベルト溝
面に線接触している状態を示す図、第9図はブロック側
面の角度とプーリのベルト溝面の角度が異なって両者が
点接触している状態を示す図、第10図はベルトのブロ
ックが張力帯に対し垂直に立ってプーリに当接する状態
を示す模式説明図、第11図はベルトのブロックの上部
がプーリ回転方向に傾いてプーリに当接する状態を示す
模式説明図、第12図はベルトのブロックの下部がプー
リ回転方向に傾いてプーリに当接する状態を示す模式説
明図である。 A・・・Vベルト、1・・・チェーン(ベルト基体)、
2・・・リンクプレート、2a・・・ピン挿通孔、3・
・・ピン、5・・・ボール収容部、6・・・ボール、7
.8・・・傾斜面、P・・・プーリ、PI・・・ベルト
溝面。 −′−−−。 特許出願人  バンド−化学株式会社    。 代理人 弁理士 前1)弘″□゛″゛ 第2図 I A     第3図 Pl 第5図 凸 第7図 第8図 (b) 第9図 第10図 (Q) 第11図 (’b) 第11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンドレスのベルト基体と、該ベルト基体にベル
    ト長さ方向に一定間隔をあけてかつベルト基体の左右両
    側面から突出するように設けられ、左右両側の外端面に
    ボール収容部を有するピンと、該ピンのボール収容部に
    転動可能に遊嵌合され、プーリのベルト溝面に当接する
    ボールとを備えてなり、上記ピンのボール収容部には、
    プーリへの係合に伴うベルトの張力によりピンがプーリ
    のベルト溝面に対しベルト基体の長さ方向ないしプーリ
    中心方向に相対移動したときに、上記ボール収容部とベ
    ルト溝面との間のボール当接部分での間隔が狭くなるよ
    うに、ピンの移動方向に向かって内方に傾斜する傾斜面
    が形成されていることを特徴とする高負荷伝動用Vベル
    ト。
  2. (2)ベルト基体は、長手方向両端にピン挿通孔を有す
    る多数のリンクプレートが、上記ピン挿通孔に挿通した
    ピンによりエンドレスに連結されてなるものである特許
    請求の範囲第(1)項記載の高負荷伝動用Vベルト。
JP33218687A 1987-12-28 1987-12-28 高負荷伝動用vベルト Pending JPH01172654A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352447U (ja) * 1989-09-28 1991-05-21
JP2005226831A (ja) * 2004-01-14 2005-08-25 Koyo Seiko Co Ltd 動力伝達チェーン及びそれを用いた動力伝達装置

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