JPH01171841A - 発泡成形機の原料充填方法 - Google Patents

発泡成形機の原料充填方法

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Publication number
JPH01171841A
JPH01171841A JP62333546A JP33354687A JPH01171841A JP H01171841 A JPH01171841 A JP H01171841A JP 62333546 A JP62333546 A JP 62333546A JP 33354687 A JP33354687 A JP 33354687A JP H01171841 A JPH01171841 A JP H01171841A
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JP
Japan
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raw material
mold
cavity
pressure
mold cavity
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Pending
Application number
JP62333546A
Other languages
English (en)
Inventor
Juichi Omori
大森 寿一
Takao Suzuki
隆男 鈴木
Tsuyoshi Yamashita
剛志 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、発泡成形機における発泡成形用型の型窩内へ
発泡性熱可塑性樹脂粒子からなる原料を充填するのに有
用な発泡成形機の原料充填方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の発泡成形機においては、一般に、型窩の原料充填
口に原料充填器を接続しておき、この原料充填器に加圧
空気を導入し、そのときに生じるベンチュリー効果によ
り、原料ホッパー内の原料を原料充填器の内部に吸い込
ませ、この加圧空気に随伴させた状態で原料を型窩内へ
送り込むようになっている。
しかしながら、このような原料充填方法では、導入空気
によるベンチュリー効果だけに頼って原料ホッパー内の
原料を型窩の原料充填口まで移送するようにしているの
で、原料ホッパーから原料充填器までの間に十分な圧力
差をとることができず、したがって原料の移送速度また
は充填速度が遅くなり、型窩内に原料が充填されるまで
の時間がかかり過ぎるきらいがある。この傾向は、型窩
における排気が不十分な場合において特に顕著となる。
また、型窩における排気が不十分であると、原料充填器
からの加圧空気により型窩内の圧力が異常に上昇してし
まう。
このため、成形用型間に十分なクラッキングをとり、型
窩からの排気を良くして、上記の圧力差を大きくとるこ
とが行われている。上記のクラッキングとは、原料を圧
送するべく型窩内に導入され加圧空気をこの型窩内から
抜くために成形用型の型合わせ面間に設けられる隙間の
ことである。
しかし、このようにクラッキングを大きくとると、クラ
ッキングに原料が入り込み、成形品における型合わせ面
に対応した部位にハリ等が生じるとともに、型窩内にお
けるクラッキングの部位に原料が過剰に充填されて、例
えば成形品の立ち上がり部位(側壁部)と底部との間等
に比重差を生じるなど、均一な密度の充填状態が得られ
難い事態を招来する。
そこで、例えば特開昭51−147567号公報、或い
は特開昭61−266210号公報等に開示されている
ように、減圧および加圧が可能な密閉ホッパーを備え、
この密閉ホッパー内に供給される加圧空気により密閉ホ
ッパー内の原料をフィラーを介して型窩内へ直接的に圧
送して充填する方法が提案されている。
この原料充填方法によれば、密閉ホッパーからの加圧空
気によって原料を型窩内へ直接的に押し込めることがで
きるので、クランキングからの排気が不十分であっても
、原料の充填速度を早め、かつ排気効果を高めて原料充
填不良の発生を可及的に防止することが可能となる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記のような原料充填方法であっても、型窩
からの排気が不十分であると、この型窩内の圧力が異常
に上昇し、密閉ホッパー内と型窩内との圧力差が十分に
得られなくなる。従って、原料の圧送効率および充填効
率を高めるためには、密閉ホッパー内の圧力が型窩の内
圧を大きく上回るように、密閉ホッパーから吐出される
加圧空気を予めかなり高い圧力に設定してお(必要があ
り、またコア型およびキャビティ型についても耐圧性の
高いものが要求される。このためには、高い耐圧性を有
する密閉ホッパーおよび成形用型を備え、かつ加圧空気
の吐出圧力を高めるための関連機器が必要となる。それ
ゆえ、装置全体が大掛かりなものとなり、装置のコスト
アンプと設備の複雑化を招くという問題を招来している
また、型窩からの排気は、型面に形成されたスリット(
蒸気孔)および型合わせ面間に設けられた隙間すなわち
クラ7キングを通じてなされるので、たとえ上記のクラ
7キングが小さく設定されていても、上記の型合わせ面
間に原料が入り込んで成形品の型合わせ面に対応する部
位にハリ等が生じることは避けられず、しかも、そのU
ト気部位をなす型合わせ面間に原料が過剰に充填される
傾向にあるので、不均一な密度の成形品が成形されてし
まうという問題もある。
さらに、型窩の内圧は、密閉ホッパーから型窩内へ供給
される加圧空気の圧力と、型合わせ面間に設けられたク
ラッキングの大きさ等によって決定されるので、上記ク
ランキングの設定開口量が僅かに変化しただけでも型窩
の内圧が大きく影響されることになる。このように、上
記クラッキングの設定開口量によって型窩の内圧が太き
(影ビされると、型窩の内圧を所望の一定圧に保つこと
が困難になる結果、型窩内に圧縮された状態で充填され
た原料を常に所望の充填密度に設定することができなく
なる。
そのうえ、型窩内への原料の充填初期から充填終期まで
の期間中において型窩の内圧が変動して徐々に内圧が高
くなるとともに、充填終期の段階においては、型窩内に
おける原料充填口の付近と上記クラッキングの付近とで
は内圧が異なり、上記クランキング付近の方が原料充填
口付近よりも内圧は低くなり、大気圧レベルに近い圧力
状態となる。したがって、加圧空気により圧縮された状
態で型窩内に充填された原料のうち、原料充填口付近に
充填されている粒子は、加圧空気による高い加圧条件の
下で圧縮状態にあるから比較的粒径が小さく密に充填さ
れる一方、上記タラソキング付近に充填されている粒子
は大気圧レベルに近い圧力条件下にあるので、充填時に
一旦圧縮された粒子は充填後において粒径がある程度の
大きさにまで復元して、比較的粒径が大きく、かつ粗く
充填された状態となる。このように、型窩内に充填され
た粒子の大きさにバラツキを生じるので、原料の均一な
充填密度が得られず、その結果、その後の蒸気加熱時に
おいて粒子間の融着性に差異を生じるばかりでなく、成
形品においては上記タラソキング付近に対応する部位と
原料充填口付近に対応する部位とに比重差を招来すると
いう問題点も有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る発泡成形機の原料充填方法は、上記の問題
点を解決するために、 原料タンク内に収容された発泡性熱可塑性樹脂粒子から
なる原料を、コア型とキャビティ型からなる発泡成形用
型にて形成される型窩内へ加圧空気とともに強制的に送
り込んで充填する発泡成形機の原料充填方法において、
成形壁面に蒸気孔が形成されたコア型およびキャビティ
型の各蒸気室の内圧を調圧弁により大気圧レベルを超え
た一定圧に保ちながら上記原料を型窩内へ充填すること
を特徴としている。
上記の調圧弁は、例えば、コア型およびキャビティ型に
それぞれ接続された管路のドレン弁に調圧機能をもたせ
たもの、或いは、コア型およびキャビティ型の何れか一
方または双方にそれぞれ設けられた排気弁に調圧機能を
もたせたものであってもよい。
また、原料タンク内の原料は、この原料タンク内から供
給される加圧空気によって圧送されるが、この原料はさ
らに原料充填器から供給される加圧空気と随伴させて型
窩内へ充填するようにしてもよい。
〔作 用〕
上記のように、成形壁面に蒸気孔が形成されたコア型お
よびキャビティ型の各蒸気室の内圧を調圧弁により大気
圧レベルを超えた一定圧に保ちながら上記原料を型窩内
へ充填するようにしたので、原料の充填される型窩内は
、一定の加圧状態となるように調圧されて型窩内の圧力
が異常に上昇するのを抑制される。これにより、原料供
給経路と型窩内との圧力差を十分に確保でき、かつ、型
窩からの排気を十分に促すことが可能となる。しかも、
高耐圧性の原料タンクを用いる必要がなくなるとともに
、成形用型についても必要以上の高い耐圧性が要求され
ない。
また、型窩からの排気は、型面に形成された蒸気孔を通
じてドレン弁または排気弁等に備えられた調圧弁により
なされるので、コア型とキャビティ型との型合わせ面間
には隙間を設ける必要がない。したがって、上記の型合
わせ面間に原料が入り込む虞れはなくなり、成形品にパ
リ等が生じることなく均一な粒子密度の成形品を得るこ
とが可能となる。
さらに、型窩の内圧は、ドレン弁または排気弁等に備え
られた調圧弁によって大気圧レベルを超えた一定圧とな
るように調圧されているので、型窩内に圧縮された状態
で充填される原料を常に所望の均一な充填密度に設定す
ることができる。しかも、型窩内への原料の充填初期か
ら充填終期に至るまで、型窩の内圧が常に一定となり、
充填終期の段階においても型窩の内部は全域にわたって
略一定の内圧に保持されるから、加圧空気により圧縮さ
れた状態で型窩内に充填された原料粒子はすべて均一に
圧縮された状態で密に充填される。
したがって、型窩内に充填された粒子の発泡倍率にバラ
ツキを生じる虞れがなくなり、原料の均一な充填密度が
得られる結果、粒子間の融着性が一様になって比重差の
ない高い品質の成形品が得られることになる。
〔実施例1〕 本発明の一実施例を第1図および第2図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。
第1図に示すように、発泡性熱可塑性樹脂粒子(予備発
泡された粒子を含む)からなる原料が収容される原料タ
ンク1には、この原料タンク1内に圧縮空気を供給する
図示しないコンプレッサーが接続されており、このコン
プレッサーにより調節弁2を介して原料タンク1の内部
に圧縮空気が送り込まれるようになっている。この原料
タンク1は、本実施例では例えば最大7kg/cJGま
での加圧空気を原料とともに原料供給調節弁3を介して
供給できるようになっており、圧力計4および図示しな
い制御機器によって原料クンクlの内圧を所定の一定圧
レベルに保持できるように構成されている。所定圧力は
、原料となる発泡性熱可塑性樹脂粒子(予備発泡粒子)
が、ポリスチレン系、ポリエチレン系、またはポリプロ
ピレン系樹脂であるかにより、或いは発泡倍率等により
異なるが、通常0.2〜6kg/an!G程度に設定す
ることが望ましい。また、上記原料タンク1には、図示
しないが、予備発泡粒子からなる原料を随時補給する原
料補給手段が備えられている。
一方、発泡成形用型を構成するコア型5とキャビティ型
6は、その内部にそれぞれ蒸気室7・8が形成されてお
り、かつ、コア型5とキャビティ型6の各成形壁面にそ
れぞれ多数の蒸気孔9・・・。
10・・・が形成されていて、コア型5とキャビティ型
6との型合わせにて形成される型窩11 (キャビティ
)と上記蒸気室7・8との間で蒸気等が通過できるよう
に連通されている。
キャビティ型6には原料充填器12が取り付けられてお
り、この原料充填器12の原料吐出部12aは型窩11
の原料充填口に臨むように取り付は固定される一方、キ
ャビティ型6の外部に配置される原料充填器12の原料
供給口12bは、前記原料タンク1に原料供給調節弁3
を介して充填用ホース34にて連結されている。なお、
上記の原料充填器12は、シリンダーに内蔵されたプラ
ンジャーの進退動作により原料供給口12bを開弁また
は閉弁できるように構成されており、かつ、この原料充
填器12に外部から加圧空気を導入して、充填用ホース
34を通じて送られて来る原料をこの加圧空気に随伴さ
せなから型窩11内へ充填できるような公知の構成とな
っている。
上記コア型5とキャビティ型6にはそれぞれ、蒸気調節
弁13・15を介設した蒸気導入管14・16が接続さ
れ、また、冷却水調節弁17・19を介設した冷却水導
入管18・20がそれぞれ接続されるとともに、上記蒸
気導入管14・16および冷却水導入管18・20の接
続された型壁部から遠く離れた対向壁部には、ドレン弁
21・23を介設したドレン管22・24が接続されて
いる。
上記のドレン管22・24に介設されているドレン弁2
1・23は調圧機能を備えた調圧弁として機能するもの
であって、具体的には第2図に示すように、弁箱25の
内部に形成された弁室26の弁座27に弁体28を配し
、一端がこの弁体28に結合された弁棒29の他端を、
上記弁箱25に固定されたシリンダー30の内部に配し
、この弁棒29の他端に受圧板3Xを設けて、外部から
上記シリンダー30内に導入される調圧エアーの圧力に
より、弁体28を弁座27に対して常時気密的かつ水密
的に周接する方向に付勢させた構成となっている。なお
、上記調圧エアーの圧力は、型窩11の望ましい内圧と
同等圧に設定しておくのが好ましい。これにより、原料
の充填時において、型窩11と連通状態にある前記蒸気
室7・8の内圧が異常に上昇したときでも、型窩11の
内圧を一定に保持することが可能となる。すなわち、蒸
気室7・8の内圧が異常に上昇したときには、ドレン管
22・24を通過する加圧空気の圧力により、調圧エア
ーの導入圧に抗して弁体28を押動して開弁状態となし
、蒸気室7・8内の上昇圧の大きさに応じて、その内圧
が大きいほど弁開口量を大きくするように制御して、蒸
気室7・8の内圧が常時所望の一定圧となるように調圧
されることになる。
なお、前記コア型5およびキャビティ型6には、それぞ
れ各蒸気室7・8の内圧を検出するための圧力計32・
33が取り付けられている。
上記の発泡成形機において、コア型5とキャビティ型6
との型合わせにより形成される型窩11の内部に、予備
発泡粒子からなる原料を充填する方法について説明すれ
ば、次の通りである。
先ず、コア型5とキャビティ型6とは、両者の型合わせ
面間にクランキングを設けずに、隙間なく型合わせをし
ておき、型窩11内から直接加圧空気等が逃げ出ること
のないように設定しておく。また、予め、蒸気調節弁1
3・15および冷却水調節弁17・19をともに閉じて
おく。
そこで、調節弁2を開放して図示しないコンプレッサー
から原料タンク1の内部に圧縮空気を導入して、この原
料タンク1の内部に収容されている原料を加圧状態にす
る。
次に、原料供給調節弁3を開放して、原料タンク1内の
原料を、充填用ホース34を通じて加圧空気とともに原
料充填器12の原料供給口12bへ圧送する。原料充填
器12では、原料の充填時において図示しないプランジ
ャーが後退動作して原料供給口12bを開放状態にする
とともに、外部から導入された加圧空気により原料を随
伴するので、圧送されて来た原料は、加圧状態のまま原
料充填器12の原料吐出部12aから型窩11内へ加圧
空気とともに強制的に送り込まれて充填される。
このとき、型窩11内に充填された原料は、予備発泡粒
子が加圧空気によって加圧された状態にあるから、小さ
く圧縮された状態で密に充填される。このように、原料
の充填時には、原料が小さ(圧縮された状態で充填され
るので、予備発泡された粒子の発泡倍率を大きくした原
料を充填することもできる。
一方、原料とともに供給された加圧空気は、−旦型窩1
1内に送り込まれたのち、コア型5およびキャビティ型
6の各蒸気孔9・・・、10・・・を通過して蒸気室7
・8に流入する。これら蒸気室7・8内および型窩11
内の加圧空気は、原料充填器12からの加圧空気によっ
て徐々に内圧を高められるが、それぞれドレン管22・
24を通じて排気される。このときの排気圧力すなわち
蒸気室7・8内の圧力が予め設定された所定圧に達する
まではドレン弁21・23が閉弁状態を維持し、調圧エ
アーによって設定される所定圧を超えたときにのみ、そ
のオーバープレッシャーに相当する弁開口量の開弁状態
となって、余剰の加圧空気のみ排出される。したがって
、コア型5およびキャビティ型6の両蒸気室7・8の内
圧および型窩11の内圧は、大気圧レベルを超えた所望
の一定圧に保たれる。なお、上記の実施例では、ドレン
弁21・23をともに調圧エアーにより制御させたが、
例えば、原料充填時においてその何れか一方のドレン弁
21または23を高圧エアーの導入により閉弁状態に設
定し、他方のドレン弁23または21のみ調圧エアーに
より調圧させてもよい。また、予め、上記ドレン弁21
・23の何れか一方を、調圧機能をもたない開閉弁にて
構成しておくことも可能である。
このように、コア型5とキャビティ型6の型合わせにて
形成される型窩11内が大気圧レベルを超えた一定圧に
保持された状態で、小さく圧縮された状態の原料が充填
されると、型窩11内において小さく圧縮された状態の
原料粒子はそのままの状態で粒子間の小さい隙間にも入
り込んで殆ど隙間なく密に充填され、かつ、原料の充填
密度は型窩11内の全域にわたって均一になる。
上記の原料充填工程が終了すると、調節弁2を閉じて図
示しないコンプレッサーからの圧縮空気の供給を停止さ
せ、原料タンク1に設けられた図示しない減圧吸引手段
を作動させて原料供給経路に残留している原料を原料タ
ンク1までブローハックさせる。
次に、原料充填器12のプランジャーを前進動作させて
原料充填器12の原料供給口12bを閉じ、かつ、原料
供給調節弁3を閉じるとともに、ドレン弁21・23の
シリンダー30に導入されていた調圧エアーの導入を停
止して、シリンダー30内から調圧エアーを抜く。する
と、ドレン弁21・23が開放されて、各蒸気室7・8
および型窩11の内圧が大気圧レベルにまで一旦降下す
るので、加圧条件の解除によって、型窩11の内部にお
いて圧縮状態で密に充填されていた原料粒子は元の大き
さに復元しようとして膨らみ、粒子同土間はさらに隙間
のない充填状態となる。なお、上記ドレン弁21・23
の開放は、何れか一方のみ行ってもよい。
しかる後、蒸気調節弁13・15をそれぞれ開放して、
コア型5およびキャビティ型6の両蒸気室7・8に蒸気
を供給する。この蒸気が各蒸気室7・8内に流入すると
、蒸気孔9・・・、10・・・を通じて流入する蒸気に
より型窩11内に充填されている原料が蒸気加熱される
。そして、発泡性熱可塑性樹脂粒子からなる原料は、加
熱膨張され更に大きく発泡して、原料粒子同士が高い融
着性を発揮して隙間なく緊密に接合される。
なお、上記した加熱蒸気の供給時には、ドレン弁21・
23をともに開放状態のままに設定しておいてもよいが
、好ましくは両ドレン弁21・23にともに調圧エアー
を働かせて調圧機能をもたせておくのが良い。これによ
り、蒸気室7・8内の圧力が蒸気の供給圧により異常に
上昇したときのみドレン弁21・23が開放してこのド
レン弁21・23から余剰の蒸気を逃がすことになり、
したがって蒸気の節約を図ることができる。また、加熱
蒸気の供給は、例えばキャビティ型6の蒸気調節弁13
のみ開放してコア型5のドレン弁23にのみ調圧機能を
もたせて行ったり、若しくはコア型5の蒸気調節弁15
のみ開放してキャビティ型6のドレン弁21にのみ調圧
機能をもたせて行ってもよい。
一方、蒸気室7・8および型窩11を通過した蒸気は一
部凝結水となって、その後調圧エアーの導入停止により
開弁状態に設定された前記ドレン弁21・23を介しド
レン管22・24を通じて外部に排出される。なお、ド
レン管22・24から流出した蒸気および凝結水は、蒸
気導入管14・16に連結された図示しない蒸気供給源
まで戻るように構成してもよい。
蒸気による加熱発泡工程が終了すると、蒸気調節弁13
・15を閉じた後、冷却水調節弁17・19を開放して
、コア型5およびキャビティ型6の両蒸気室7・8に冷
却水を導入する。この冷却水は通常、常温の冷却水が用
いられる。冷却水が蒸気室7・8の内部に導入されると
、蒸気加熱されていたコア型5およびキャビティ型6は
短時間のうちに冷却され、型窩11の内部に充填されて
いた成形品は冷却されて固形化する。上記の冷却水は、
前記蒸気供給時の場合と同様に開放状態におかれたドレ
ン弁21・23を介しドレン管22・24を通じて排出
され、または冷却水供給源に戻される。また、発泡成形
品の冷却工程が終了すると、冷却水調節弁17・19が
閉じられ、その後、コア型5とキャビティ型6とが引き
離されて、発泡成形品が取り出される。
〔実施例2〕 本実施例は、上記実施例1で示したドレン弁21・23
に調圧機能をもたせた構成に代えて、コア型5とキャビ
ティ型6の双方または何れか一方に排気弁を設け、この
排気弁に調圧機能を具備させた構成である。なお、この
場合、ドレン弁21・23については、従来より公知の
調圧機能をもたない単なる開閉弁(電磁弁を含む)を用
いればよい。
本実施例について更に詳しく説明すると1、第1図およ
び第3図に示すように、例えばコア型5に排気弁35を
設け、原料タンク1から型窩11内への原料充填時には
、シリンダー36の後端開口部36aからシリンダー3
6室内に調圧エアーを導入しておき、ピストン37を前
進移動させてプランジャー38の先部に取り付けられた
弁体39を、コア型5のフレームまたはバックプレート
に固定された弁座40に対して気密的に圧接させた状態
に設定する。そして、原料とともに加圧空気が型窩11
内に供給され、この加圧空気が予め設定された所望の一
定圧を超えると、蒸気室7内に流入している加圧空気に
より、コア型5の排気口5aを通じて弁体39が調圧エ
アーの圧力に抗して押し戻される。これによって、弁体
39と弁座40との間に形成される排気用開口部41か
ら前記加圧空気が逃げ出すとともに、加圧空気のオーバ
ープレッシャーに応じて上記排気用開口部41の開口量
が制御される。なお、原料充填時においては、ドレン弁
21・23は勿論閉じられた状態にある。
型窩11内への原料充填後、前記排気弁35を一旦開放
させて蒸気室7・8および型窩11内を大気圧レベルに
する。これにより、型窩11内に充填されている小さく
圧縮された状態の原料粒子は加圧条件の解除によって元
の粒径近くまで復元する。上記の排気弁35を開放させ
る場合、シリンダー36の後端開口部36aへの調圧エ
アーの導入を停止すればよい。これにより、蒸気室7・
8および型窩11の内部の加圧空気が排気弁35の弁体
39を押し動かすので開弁状態となる。なお、排気弁3
5を必要に応じて強制的に開放させる場合には、同シリ
ンダー36の側壁開口部36bからシリンダー36内に
圧縮空気を導入して、ピストン37及びこれに連結され
たプランジャー38および弁体39を同体的に後退動作
させ、これによって蒸気室7・8および型窩11の内部
を大気圧レベルにすることもできる。
次に、コア型5およびキャビティ型6の両蒸気室7・8
への蒸気供給時においては、前記ドレン弁21・23を
必要な時間をおいてから開放する一方、排気弁35を閉
じる。この排気弁35を閉鎖するときは、前記シリンダ
ー36の後端開口部36aからの調圧エアーの圧力、又
はこの調圧エアーよりも高い圧力エアーを導入すること
によって行われる。また、コア型5およびキャビティ型
6の両蒸気室7・8への冷却水供給時においても、排気
弁35は閉じられた状態で行われる。
なお、上記した調圧機能については、実施例1のドレン
弁21・23や、実施例2の排気弁35に具備させた構
成に限らず、例えば独立した調圧弁を設けてもよい。
上記した本発明(実施例1.2)による原料の充填方法
と、従来より行われている大気圧レベルでの原料充填方
法とを用いて、製造された成形品の成形性についての比
較の実験を行ったところ、本発明の方法によって得られ
た成形品は、従来方法に比して、粒子間の融着性に優れ
、かつ成形品の表面状態も良好なものが得られた。なお
、上記の実験は、本発明方法では型窩内の原料が加圧状
態におかれるので予め大きめの発泡倍率を有するように
40倍発発泡予備発泡粒子を用いる一方、従来方法では
30倍発発泡予備発泡粒子を用いて、最終成形品の重量
が同じになるように設定した。このときの型内圧力は0
.5kg/aa、原料タンクの内圧は21qr/cn!
であった。また、上記原料は、ポリエチレン樹脂粒子に
スチレンモノマーをグラフト重合させた樹脂に発泡剤を
加えて予備発泡させたものを使用し、具体的には、商品
名「ビオセラン」 (当社型)を原料として用いた。
〔発明の効果〕
本発明に係る発泡成形機の原料充填方法は、以上のよう
に、原料タンク内に収容された発泡性熱可塑性樹脂粒子
からなる原料を、コア型とキャビティ型からなる発泡成
形用型にて形成される型窩内へ加圧空気とともに強制的
に送り込んで充填する発泡成形機の原料充填方法におい
て、成形壁面に蒸気孔が形成されたコア型およびキャビ
ティ型の各蒸気室の内圧を調圧弁により大気圧レベルを
超えた一定圧に保ちながら上記原料を型窩内へ充−填す
るように構成したものである。
このように、原料タンク内から原料を加圧空気とともに
送り込んで型窩内に充填するので、原料の充填速度を早
めるとともに、原料を小さく圧縮した状態で型窩内へ密
に充填することができるので原料の充填効率を高め、か
つ、この原料は型窩内への充填後に大気圧レベルにさら
されることにより大きく復元し、更にその後の蒸気加熱
により膨張するので、原料粒子同士の融着性が著しく向
上するうえに、下記の効果を奏する。
(1) 原料の充填される型窩内は、大気圧レベルを超
えた一定圧の加圧状態となるように調圧弁により調圧さ
れているので、型窩内の圧力が異常に上昇することはな
くなり、原料供給経路と型窩内との圧力差を十分に確保
し、かつ、型窩からの排気を十分に促すことが可能とな
る。
したがって、成形用型についても必要以上に高い耐圧性
が要求されず、しかも加圧空気の圧力を高めるための大
掛かりな関連機器も不要となるので、装置のコストダウ
ンと設備の簡素化を実現することができる。
(2) 型窩からの排気は、型面に形成された蒸気孔を
通じてドレン弁または排気弁等に備えられた調圧弁によ
りなされるので、コア型とキャビティ型との型合わせ面
間にはクランキングを設ける必要がない。したがって、
上記の型合わせ面間に原料が入り込む虞れはなくなり、
成形品にパリ等が生じず、かつ、均一な粒子密度の成形
品を成形することが可能となる。
(3) 型窩の内圧は、ドレン弁または排気弁等に備え
られた調圧弁によって大気圧レベルを超えた一定圧とな
るように調圧されているので、型窩内に圧縮された状態
で充填される原料を常に所望の均一な充填密度に設定す
ることができる。
(4) 型窩内への原料の充填初期から充填終期に至る
まで、型窩の内圧が常に一定となり、しかも充填終期の
段階においても型窩の内部は全域にわたって略一定の内
圧に保持されるから、加圧空気により圧縮された状態で
型窩内に充填された原料粒子はすべて均一に圧縮された
状態で密に充填される。したがって、型窩内に充填され
た粒子の大きさにバラツキを生じる虞れがなくなり、原
料の均一な充填密度が得られる結果、粒子間の融着性が
一様になって比重差のない高い品質の成形品が得られる
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示すものであ
って、第1図は本発明の実施に直接使用する発泡成形機
の概略構成図、第2図はドレン弁に調圧機能をもたせた
構造を示す拡大縦断面図、第3図(a)(b)は本発明
の他の実施例に直接使用する発泡成形機において、排気
弁に調圧機能をもたせた構造を示す拡大縦断面図と正面
図である。 1は原料タンク、5はコア型、6はキャビティ型、7・
8は蒸気室、9・10は蒸気孔、11は型窩、12は原
料充填器、13・15は蒸気調節弁、17・19は冷却
水調節弁、21・23はドレン弁、22・24はドレン
管、28は弁体、29は弁棒、30はシリンダー、31
は受圧板、34は充填用ホース、35は排気弁、36は
シリンター、37はピストン、38はプランジャー、3
9は弁体、40は弁座、41は排気用開口部である。な
お、弁体28と弁棒29とシリンダー30と受圧板31
および図示しない調圧エアー供給源等とによりドレン弁
に備えられた調圧弁を構成し、また、シリンダー36と
ピストン37とプランジャー38と弁体39と弁座40
と排気用開口部41および図示しない調圧エアー供給源
等とにより排気弁に備えられた調圧弁を構成している。 特許出願人    積水化成品工業株式会社第2図 第3図(a) 第3図(b)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、原料タンク内に収容された発泡性熱可塑性樹脂粒子
    からなる原料を、コア型とキャビティ型からなる発泡成
    形用型にて形成される型窩内へ加圧空気とともに強制的
    に送り込んで充填する発泡成形機の原料充填方法におい
    て、 成形壁面に蒸気孔が形成されたコア型およびキャビティ
    型の各蒸気室の内圧を調圧弁により大気圧レベルを超え
    た一定圧に保ちながら上記原料を型窩内へ充填すること
    を特徴とする発泡成形機の原料充填方法。 2、上記の調圧弁は、コア型およびキャビティ型にそれ
    ぞれ接続された管路のドレン弁に調圧機能をもたせたも
    のである特許請求の範囲第1項記載の発泡成形機の原料
    充填方法。3、上記の調圧弁は、コア型とキャビティ型
    の何れか一方または双方に設けられた排気弁に調圧機能
    をもたせたものである特許請求の範囲第1項記載の発泡
    成形機の原料充填方法。
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