JPH01169280A - 吸収器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は伝熱管内壁面に沿って吸収液を流下させつつこ
れに管内の気状冷媒を吸収させる構成の吸収器に関する
。

（ロ）従来の技術 上記の吸収器の従来の技術として、例えば実開昭５６−
９２０６３号公報にみられるように、所定の長さの複数
の伝熱管を並列に配置し、これら伝熱管のそれぞれに発
生器側からの冷媒吸収力の強い濃吸収液を散布して管内
壁面に沿い吸収液を流下させつつこれに冷媒を吸収させ
、これら伝熱管のそれぞれの底部まで流下した希吸収液
を液溜に集め、集まった希吸収液を再び発生器側へ戻す
構成の空冷式吸収器がある。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 上記した従来の空冷式吸収器においては、伝熱管への吸
収液の散布が連続的になされるので、散布の開始からあ
る時間が経過すると、管内壁に沿って流下する吸収液の
液膜は第３図に示すような状態となり、その液膜（Ｍｌ
）での流れは同図の矢印線で示すように層流となる。こ
のため、従来の空冷式吸収器においては、液膜への物質
（冷媒）の移動の抵抗や伝熱抵抗が大きくなり、吸収器
の能力低下を生じる問題があった。

本発明の課題は、吸収器の伝熱管内壁に形成された液膜
への物質移動や伝熱の抵抗を小さくし、吸収器の冷媒吸
収能力を向上させることにある。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は吸収器の伝熱管内壁面に沿って流下する吸収液
の量を周期的に増減させるＥＥ量制御装置を吸収器に備
える構成としたものである。

（＊）作用 本発明の吸収器においては、その流量制御装置が、伝熱
管に流す吸収液の量を周期的に増減させることにより、
伝熱管内壁面に形成きれる液膜での吸収液の流れを乱す
作用をする。このため、液膜への物質移動や伝熱抵抗を
従来のものよりも小さくでき、吸収器の冷媒吸収能力を
向上させることができる。

（へ）実施例 第１図は本発明の一実施例としての吸収器の概略構成説
明図で、（ＡＩ）　、　（ＡＩ＞はそれぞれ吸収器用の
所定の長さの伝熱管で、これらは垂直に配置され、かつ
、これらの上方の気相部と蒸発器〔図示せず〕とはダク
ト（Ｄ）で接続されている。（１）。

（２）はそれぞれ伝熱管（ＡＩ）、（Ａハの頂部に配備
した液散布器である。液散布器（１）と発生器〔図示せ
ず〕側とは濃吸収液用管路（ＴＯ）で接続される一方、
伝熱管（Ａり底部と発生器側とは稀吸収液用ポンプ（Ｐ
Ｌ）と接続され、かつ、伝熱管（ＡＩ＞底部と液散布器
（２）とが管路（ＴＭ）で接続されて吸収器と発生器と
の間を吸収液が循環するようになっている。（Ｆ）は空
気吸込用のファンであり、（３）　、　（３）・・・は
フィンである。

（Ｖ１４）は管路（Ｔ、ｉ）に備えた弁で、この弁はタ
イマー（Ｔ、）の信号により周期的に開閉するようにな
っている。また、（ＰＭ　）は管路（ＴＭ）に備えたポ
ンプで、このポンプはタイマー（Ｔ１）の信号により周
期的に発停するようになっている。弁（ＶＨ）の開閉や
ポンプ（九）の発停の周期は吸収冷凍機の容量などに応
じて適当な時間に設定きれる。例えば、吸収冷凍機の運
転が開始されてタイマー（Ｔ１）がタイム・オンすると
、先ず弁（ｖ８）が開き、その２分後にポンプ（ＰＭ）
が作動し、次いでその２分後に弁（Ｖ８）が閉じ、続い
てその２分後にポンプ（ＰＭ）が停止し、さらにその２
分後に再び弁（Ｖｌｌ）が開くという動作が繰返される
。つまり、４分間の周期で弁（ＶＩ４）の開閉動作とポ
ンプ（ＰＡＤ）の発停動作が繰返されるよう設定されて
いる。この設定例では弁（■工）とポンプ（ＰＭ）の動
作を遅延させているが、これを同時に行わせるようにし
ても良い。すなわち、弁（ＶＭ）を開くと同時にポンプ
（ＰＭ）を作動させ、閉じると同時に停止させるように
しても良い。

このような構成の吸収器（以下、本塁という）において
は、伝熱管（ＡＩ）　、　（Ａｔ）には吸収液が一定の
周期〔例えば４分間〕で断続的に散布されるため、伝熱
管内壁面に沿って流下する吸収液の液膜が第２図に示す
ように波打つ状態になりやすく、この液膜（Ｍ、）で渦
を生じて吸収液流の乱れが促進される。その結果、液膜
への物質移動の抵抗や伝熱抵抗が小さくなる。このため
、本塁においては、層流の液膜を伝熱管内壁面に形成す
る従来の吸収器用伝熱管〔第３図参照〕にくちべ、管外
の空気と吸収液膜との熱交換量および吸収液膜への冷媒
の移動量が増大し、吸収液の冷媒吸収能力が高まる。

なお、本塁において、稀吸収液用ポンプ（ＰＬ）をタイ
マー（Ｔ１）の信号により周期的に発停制御しても良く
、伝熱管（Ａ、）へ断続的に送られる吸収液の平均流量
を吐出するポンプを稀吸収液用ポンプに用い、これを連
続的に作動させるようにしても良い。

また、弁（Ｖ１４）は流量制御弁を用い、その開度をタ
イマー（Ｔ１）の信号により周期的に増減させるように
しても良い。かつまた、ポンプ（ＰＭ）は吐出量可変ポ
ンプを用い、その吐出量をタイマー（Ｔ１）の信号によ
り周期的に増減させるようにしても良い。

（ト）発明の効果 以上のとおり、本発明は、吸収器の伝熱管内壁面に沿っ
て流下する吸収液の液膜における流れの乱れを促進して
吸収器の冷媒吸収能力を高める効果をもち、実用的価値
の高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例としての吸収器の概略構成説
明図、第２図は第１図の吸収器の伝熱管内壁面に形成さ
れた吸収液膜の流れの状態を示した説明図、第３図は従
来の吸収器の伝熱管内壁面に形成された吸収液膜の流れ
の状態を示した説明図である。 （ＡＩ＞　、　（Ａｔ）・・・伝熱管、　＜１）　、　
（２）・・・液散布器、（ＴＨ）、　（’ｒｖ）　、　
（ＴＬ）・・・管路、　（ｐｔ）・・・稀吸収液用ポン
プ、　（Ｐ２）・・・ポンプ、（ｖＨ）・・・弁、　（
Ｔ１）・・・タイマー、（Ｄ）・・・ダクト、（Ｆ）・
・・ファン、（Ｍｌ＞、（Ｍｌ）・・・液膜。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）伝熱管を垂直にあるいは傾斜させて配置し、この
   伝熱管の内壁面に沿って吸収液を流しつつ管外の冷却媒
   体と熱交換させて管内の気状の冷媒を吸収液に吸収させ
   る構成の吸収器において、その伝熱管と接続されている
   吸収液流路には、吸収液の流量を周期的に増減させる流
   量制御装置が備えられていることを特徴とした吸収器。
2. （２）特許請求の範囲第１項に記載の冷却媒体が空気で
   ある吸収器。
3. （３）特許請求の範囲第１項に記載の流量制御装置がタ
   イマー付きの開閉弁である吸収器。
4. （４）特許請求の範囲第１項に記載の流量制御装置がタ
   イマー付きの流量制御弁である吸収器。
5. （５）特許請求の範囲第１項に記載の流量制御装置がタ
   イマー付きの吐出量可変ポンプである吸収器。