JPH01166511A - 脱気装置を備えた変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は変圧器に係り，特に、冷媒と絶縁ガスを用いる
変圧器に関する。

〔従来の技術〕

従来の装置は、特開昭５９　−　６５０６号，特開昭５
９ー６５０７号公報に記載のように１発熱の大きな巻線
部だけ冷媒液のプールにいれ、プールの周囲に絶縁ガス
を充填させる変圧器では、冷媒液中へ絶縁ガスが溶解し
易い構成になっていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術は、冷媒液中に溶解した絶縁ガスが加熱に
より発泡する点について考慮されておらず、絶縁破壊の
問題があった。

本発明の目的は冷媒液中に溶解した絶縁ガスが発泡しな
い脱気装置を備えた変圧器を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、冷媒液の温度、圧力及び絶縁ガスの溶解度
を検知し、検出値を演算器へ送信するセンサと、温度、
圧力からガスの飽和溶解度を演算し、飽和溶解度と検知
波゛解示の差が誤定値より大か小かを判断し、小の場合
は脱気装置へスイッチオンの信号を、大の場合はスイッ
チオフの信号を送る演算器と、冷媒液を加熱する加熱器
、冷媒液をフラッシュさせ気液分離する気液分離器、凝
縮器、抽気ポンプ、液送ポンプから成る脱気装置を構成
することにより達成される。

〔作用〕

本発明はセンサ、演算器、脱気装置から構成される。セ
ンサは冷媒の温度、圧力、及び、絶縁ガスの溶解度を検
知して検出値を演算器に送信する。

演算器は温度、圧力からガスの飽和溶解示を演算し、飽
和溶解度と検知溶解度の差が設定値より大か小かを判断
して、小の場合は脱気装置へスイッチオンの信号を、ま
た、大の場合はスイッチオンの信号を送る。それによっ
て、媒冷液中のガス溶解度が増減した場合に、脱気装置
が自動的に作動、停止する。

脱気装置は冷媒液の脱気を行う部材であり、加熱器、気
液分離器、凝縮器、抽気ポンプ、液送ポンプ等から構成
される。加熱器は冷媒液を加熱するための部材、気液分
離器は冷媒を減圧フラッシュさせ、溶解ガス、冷媒蒸気
と冷媒液とを分離するための部材、凝縮器は冷媒蒸気を
液化回収するための部材、抽気ポンプはガスをタンクに
戻す部材、液送ポンプは冷媒液をプールに戻す部材であ
る。

〔実施例〕

以下９本発明の一実施例を第１図により説明する。

主な構成要素はセンサ１．演算器２．脱気装置３、プー
ル４．タン９５２巻線６．鉄心７である。

センサ１はプール４内の冷媒液１０１の温度Ｔ。

方圧Ｐ、絶縁ガスの溶解度Ｃを検知し、検出値を電気信
号１０３により演算器２へ送信する部材。

演算器２は第２図に示すように温度Ｔ、正圧力から絶縁
ガス１０２の飽和溶解度Ｃｓを演算し、検知溶解度Ｃを
飽和溶解度Ｃｓと比較し、差がＣ５−Ｃが誤定値ΔＣよ
り小さいＣｓ　−Ｃ＜ΔＣの場合は脱気装置３ヘスイツ
チ１４オンの信号を送り、Ｃｓ　−Ｃ＜ΔＣの場合は鋭
気装ｒｎ３へスイッチオフの信号を送る部材である。

脱気装置３は、第３図に示した様に、加熱器８゜気液分
離器９．凝縮器１０．冷却器１１．抽気ポンプ１２．液
送ポンプ１３．スイッチ１４．弁１５等から構成され、
演算器２からオンの信号を受信するとスイッチ１４がオ
ンになり、加熱器８のヒータ、抽気ポンプ１２．液送ポ
ンプ１３が作動し、弁１５が開く。そこで、プール４か
ら冷媒液１０１を加熱器８に流入さ、加熱した後、気液
分離器９で減圧フラッシュさせ、絶縁ガス１０２゜冷媒
蒸気と冷媒液１０１を気液分離し、冷媒液１０１を冷却
器１１へ、絶縁ガス１０２と冷媒蒸気とを凝縮器１ｏへ
送る。ここで蒸気を凝縮して残りの絶縁ガス１０２を抽
気ポンプ１２でタンク５へ戻し凝縮した冷媒を冷却器１
１へ送る。さらに、冷却器１１から液送ポンプ１３で冷
媒液１０１をプール４へ戻す。

また、演算器２からスイッチオフを受信すると脱気装置
！ｔ３が変圧器本体から分離され、変圧器は通常の運転
を行うことになる。

本実施例では、冷媒液中の絶縁ガス溶解度が増加した場
合、脱気装置が自動的に作動し、溶解度が低下しだら脱
気装置が停止するので、省エネルギ効果が大である。

なお、冷却器１１を単に容器とし、液送ポンプ１３より
排出される冷媒液１０１を通常運転で使用される冷媒液
のクーラへ送る系統も考えられる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、冷媒液中に溶解する絶縁ガスの溶解度
を設定値以下に抑えることができるので、冷媒液の加熱
によるガスの発泡を抑制することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の系統図、第２図は演算器の
詳細図、第３図は脱気装置の詳細図である。 １・・・センサ、２・・・演算器、３・・・脱気装置、
４・・・プール、５・・・タンク、９・・・気液分離器
、１０・・・凝縮器、１１・・・冷却器、１２・・・抽
気ポンプ、１３・・・液第２図 第３図 手続補正書（方式）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．巻線と、前記巻線を収納した冷媒液のプールと、絶
   縁ガスを充填させた前記プールの周囲のタンクとを含む
   変圧器において、 前記冷媒液の温度，圧力、及び前記冷媒液中の絶縁ガス
   溶解度Ｃを検知するセンサと、前記温度と前記圧力から
   飽和溶解度Ｃｓを演算し、Ｃｓ−Ｃが設定値ΔＣより大
   か小かを判断し、Ｃｓ−Ｃ＜ΔＣの場合、脱気装置へス
   イッチオンの信号を、 Ｃｓ−Ｃ＞ΔＣの場合、スイッチオフの信号を送る演算
   器と、前記プールの前記冷媒液を導入し前記絶縁ガスを
   分離する脱気装置とを設けたことを特徴とする脱気装置
   を備えた変圧器。
2. ２．特許請求の範囲第１項における前記脱気装置が、前
   記冷媒液を加熱する加熱器と、加熱された前記冷媒液を
   減圧フラッシュさせ、溶解ガス，冷媒蒸気と前記冷媒液
   とに気液分離する気液分離器と、前記冷媒蒸気を液化す
   る凝縮器と、前記溶解ガスを前記凝縮器より前記タンク
   に戻す抽気ポンプと、前記気液分離器で分離された前記
   冷媒液と前記凝縮器で凝縮された前記冷媒液とを冷却す
   る冷却器と、冷却された前記冷媒液を前記プールに戻す
   液送ポンプとから構成される脱気装置を備えた変圧器。
3. ３．特許請求の範囲第２項において、 前記気液分離器で分離された前記冷媒液と前記凝縮器で
   液化された前記冷媒液を、前記液送ポンプで通常運転で
   用いられる前記冷媒液のクーラへ導入する手段を設けた
   脱気装置を備えた変圧器。