JPH01166313A - 回転ヘッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は小型のＶＴＲやＤＡＴに装備される回転ヘッド
装置に係り、特に磁気ヘッドの位置決めを簡単に行なう
ことができるようにした回転ヘッド装置に関する。

（発明の背景） 第６図は従来の回転ヘッド装置の構造の概略を示す断面
図である。

従来の回転ヘッド装置は、一般に回転軸４の上端に回転
ドラム５が直接またはスリーブを介して固着されており
、この回転ドラム５の下端にヘッドベース７が固定され
、このヘッドベース７の先端にヘッドチップＨが固定さ
れている。固定ドラム１には軸受２が保持されており、
上記のように回転ドラム５と一体になった回転軸４がこ
の軸受２に回転自在に支持されている。また符号３はス
テータトランスで符号６はロータトランスであり、この
両トランス３と６とによりヘッド信号が非接触にて伝達
され、外部の制御回路に導かれるようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

小型のＶＴＲやＤＡＴなどに装備される回転ヘッド装置
は小径のものが要求されている。しかしながら、第６図
に示す従来の構造をそのままにして回転ヘッド装置を小
径に形成しようとすると、回転ドラム５の下面にヘッド
ベース７を固定するスペースを広く確保できなくなり、
ヘッドベース７の取付は作業が非常に難しくなる。また
複数設けられるヘッドチップＨはその高さ位置を調整し
て取付けることが必要であるが、小径の回転ドラム５で
あると、このヘッド位置調整も非常に困難になる。

本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、ドラ
ムを小径に構成した場合であっても複数の磁気ヘッドを
簡単な位置調整作業によフて取り付けることができるよ
うにした回転ヘッド装置を提供することを目的としてい
る。

〔問題点を解決するための具体的な手段〕本発明による
回転ヘッド装置は、固定ドラムに保持された軸受に回転
自在に支持されている回転軸の上端にスリーブが固定さ
れて、このスリーブに形成されたフランジの上面に複数
のヘッドベースが支持されこのヘッドベースの先端にヘ
ッドチップが固定されており且つ、固定ドラムと同径に
形成されている回転ドラムが上記スリーブを介して回転
軸に固定されて成るものである。

〔作　用〕 本発明による回転ヘッド装置では、回転軸の上端に固定
されるスリーブのフランジ上面に複数の磁気ヘッドを固
定している。よって複数の磁気ヘッドはスリーブのフラ
ンジの上面を基準として取り付けられることになり、ヘ
ッドベースの取り付は面積を広く確保することが可能に
なる。また磁気ヘッドはスリーブのフランジ上面に取り
付けた状態で位置調整を完了することができ、調整が完
了した後にスリーブ上に回転ドラムを固定し、また回転
軸を固定ドラムに設けられた軸受に挿通する。回転ドラ
ムが固定ドラムに取り付けられたときには磁気ヘッドの
位置調整は完了しているので、後は磁気ヘッドのドラム
軸方向への高さをねじなどによって外部から調整するだ
けで他の調整作業は不要になる。

〔発明の実施例〕

以下本発明の実施例を第１図〜第５図によって説明する
。

第１図は本発明による回転ヘッド装置の断面図、第２図
はその平面図、第３図は回転ヘッド装置の分解斜視図、
第４図は回転ドラムを斜め下方から見た斜視図、第５図
はスリーブに対する磁気ヘッドの取付けを示す分解斜視
図である。

この実施例に示す回転ヘッド装置は、ＤＡＴ用であり、
直径が１５ｍｍ程度の小型のものであってテープが約１
８０度の角度にて巻付けられるものである。

符号１１は回転軸である。この回転軸１１の上端にはス
リーブ１２がリング１８（第１図参照）によって締付は
固定されている。スリーブ１２にはフランジ１２ａが一
体に形成されており、このフランジ１２ａの上面にヘッ
ドベース１３がねじ１４によって取付けられており、ヘ
ッドベース１３の先端下面にヘッドチップＨが固定され
ている。なおスリーブ１２のフランジ１２ａとヘッドベ
ース１３は一体に成形されたものであってもよい。フラ
ンジ１２ａの下面にはプリント基板１５を介してロータ
トランス１６が固定されている。

プリント基板１５の表面には導体パターン１５ａが形成
されており、この導体パターン１５ａによってヘッドチ
ップＨのリード線１７ａとロータトランス１６のリード
線１７ｂとが導通されている。符号２１は回転ドラムで
ある。前記回転軸１１、スリーブ１２、ヘッドベース１
３ならびにプリント基板１５とロータトランス１６とか
ら成るアッセンブリ１０の上にこの回転ドラム２１が取
付けられる。回転ドラム２１はスリーブ１２に対し穴２
１ａに挿入されるねじ２３（第１図参照）によって固定
される。第４図に示すように、回転ドラム２１の下面に
は逃げ溝２１ｂが形成されており、ヘッドベース１３は
この逃げ溝２１ｂ内に収納されるようになっている。回
転ドラム２１には雌ねじ穴２１ｃが形成されており、こ
の雌ねじ穴２１ｃ内に調整ねじ２２が螺着される（第１
図参照）。回転ヘッド装置の組立てが完了した後、この
調整ねじ２２によりヘッドベース１３を押圧し、ヘッド
チップＨのドラム軸方向への傾きが調整されるようにな
っている。

符号３１は固定ドラムである。この固定ドラム３１の中
心部分にはラジアル軸受３２が保持されており、回転軸
１１はこのラジアル軸受３２に挿入されて回転自在に支
持されている。固定ドラム３１内にはステータトランス
３３が固定されている。このステータトランス３３は前
記ロータトランス１６と微小間隔を開けて対向するもの
である。ステータトランス３３のリード線はフレキシブ
ル基板３４によって外部へ延ばされている。

また回転軸１１の下端面を受けているスラスト軸受４１
はベース４２に固定されている。このベース４２は固定
ドラム３１と一体化されているものである。このスラス
ト軸受４１によって回転軸１１ならびに回転ドラム２１
の上下方向の位置決めが行なわれ、よってヘッドチップ
Ｈの高さ位置も決定されるようになっている。

さらに図示省略するが、固定ドラム３１の下部にはモー
タが設置されており、このモータによって回転軸１１が
回転駆動される。

次に上記回転ヘッド装置の組立て工程について説明する
。

まず第５図に示すように、スリーブ１２のフランジ１２
ａの上面にヘッドベース１３をねじ１４によって固定す
る。複数のヘッドベース１３はスリーブ１２のフランジ
１２ａの上面の共通の面を基準にして取付けられる。ヘ
ッドベース１３をフランジ１２ａの上面に取付けた時点
でヘッドベース１３の取付は位置を調整し、複数のへラ
ドチップＨの取付は位置の調整作業を完了する。ヘッド
の位置調整が完了した後にスリーブ１２のフランジ１２
ａの下面にプリント基板１５ならびにロータトランス１
６を接着して固定する。そしてヘッドチップＨのリード
線１７ａとロータトランス１６のリード線１７ｂを、プ
リント基板１５の上面の導体パターン１５ａに半田付け
することにより、リード線１７ａと１７ｂを導通させる
。その後に回転軸１１をスリーブ１２に挿通し、スリー
ブ１２の外側からリング１８によって締付け、第３図に
て符号１０で示すアッセンブリが完成する。

このアッセンブリ１０の上下に回転ドラム２１ならびに
固定ドラム３１を取付ける。回転ドラム２１はその底面
をスリーブ１２のフランジ１２ａの上面に当てることに
よって位置決めし、穴２１ａに挿通されるねじ２３によ
ってスリーブ１２と回転ドラム２１とを固定する。この
ときヘッドベース１３ならびにヘッドチップＨは、回転
ドラム２１の下面に形成されている逃げ溝２１ｂ内に当
ることなく位置している。回転ドラム２１はその底面が
スリーブ１２のフランジ１２ａの上面に当接して位置決
めされ、しかもヘッドベース１３もフランジ１２ａの上
面に当接して位置決めされるので、アッセンブリ１０に
回転ドラム２１を取付けた段階で、ヘッドチップＨは回
転ドラム２１に対して高精度に位置決めされた状態とな
る。また固定ドラム３１に対しては、回転軸１１が軸受
３２内に挿通されて取付けられる。そして第１図に示す
スラスト軸受４１によって回転軸１１の設置高さが決め
られる。

また上記の組立てが完了した後に、回転ドラム２″１に
螺装した調整ねじ２２を回転させて、ヘッドベース１３
の撓み量を調整し、ヘッドチップＨの高さ調整を行なう
。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、スリーブに形成されたフ
ランジの上面に磁気ヘッドが固定されるため、磁気ヘッ
ドはフランジ上面の共通の面によて位置決めされること
になり、複数の磁気ヘッドは互いに位置決めされて固定
される。またフランジ上面に磁気ヘッドを固定した段階
でヘッドの位置決め調整が行なわれるので、その後の調
整作業は不要になり、回転ドラムや固定ドラムが取付け
られた後に調整を行なう必要がなくなる。よって従来に
比べ磁気ヘッドの位置調整を簡単に行なうことができる
。またスリーブの上面はその広い面積を磁気ヘッドの取
付けのために使用することが可能であるため、ヘッドベ
ースを大きい形状にしても回転ドラムの小径化の妨げに
ならない。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本発明の実施例を示すものであり、第
１図は本発明による回転ヘッド装置の断面図（第２図の
Ｉ−Ｉ断面図）、第２図はその平面図、第３図は回転ヘ
ッド装置の分解斜視図、第４図は回転ドラムを斜め下方
から見た斜視図、第５図はスリーブに磁気ヘッドを取付
ける過程を示す斜視図、第６図は従来の回転ヘッド装置
の断面図である。 １１・・・回転軸、１２・・・スリーブ、１２ａ・・・
フランジ、１３・・・ヘッドベース、１５・・・プリン
ト基板、１６・・・ロータトランス、２１・・・回転ド
ラム、３１・・・固定ドラム、３２・・・ラジアル軸受
、３３・・・ステータトランス。 第１図 １１・・・目ｋｍ　　　　　　　　　１２．、、スリー
ブ”　　　　　　　　１２Ｇ・　　フラ〕ジ】３　・　
へ伴ベース　　　　　１５　　プ１１升基栖−１６ロー
７トう〕ス３１　・　１是Ｅラム　　　　　　　３２・
・　ラ′；フルＩ由曵　　　　　３３　・　ステー９ト
うレスＨ・・・へ・半＋−２７ 第２図 第３　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定ドラムに保持された軸受に回転自在に支持されてい
   る回転軸の上端にスリーブが固定されて、このスリーブ
   に形成されたフランジの上面に複数のヘッドベースが支
   持されこのヘッドベースの先端にヘッドチップが固定さ
   れており且つ、固定ドラムと同径に形成されている回転
   ドラムが上記スリーブを介して回転軸に固定されて成る
   回転ヘッド装置。