JPH0116626Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、図面収納筒体に関し、さらに、詳し
くは一部に蛇腹部を有し長さを調節することが可
能である図面収納筒体に関するものである。

〔従来の技術〕

図面収納筒体は、各種図面、図画あるいは賞状
等の比較的大判の紙を収納・保管する際に使用す
るが、一般に紙製の筒体が使用されている。しか
し、これらの図面等には、各種のサイズ、例え
ば、A0，A1，A2，A3，B1，B2，B3あるいは、
図面においては全紙、二つ切、四ツ切、六ツ切
等、そのサイズが種々様々なるものがあるが、上
記の紙製の筒体には、これらに対応できるもので
はない。

そこで、現在これらに対応するために合成樹脂
製の円筒状の筒体で、本体部分に摺動可能な筒体
を内挿させ、この筒体に各種サイズに対応した溝
を付して、筒体を係止させて長さを調節してい
る。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記合成樹脂製に筒体においても、これらの図
面等の長さの変化に対応することができず、また
溝が筒体表面に表れて外観が損なわれるという欠
点を有している。

そこで、本考案は上記の点に鑑み 収納される図面等の長さの変化に対して対応
できること 図面収納筒体の長さが無段階に選べること 筒体の外表面に溝が表れることがないこと を目的とするものである。

〔課題を解決するための手段及び作用〕

本考案は以上の目的を達成するために以下のよ
うに構成した。それは、 円筒状の本体と蓋体より成る図面収納筒体にお
いて、該本体の一部に蛇腹部を形成するとともに
該蛇腹部の連続する山部には山部を形成する両斜
縁が長い斜縁と短い斜縁を有していることを特徴
とする図面収納筒体 としたものである。

本考案は以上のように構成したので、図面収納
筒体の長さを無段階に選定でき、しかも外力によ
り行われた蛇腹部の収縮伸長はその外力を取り去
つてもその状態を保持するのである。

〔実施例〕

本考案の一実施例を図面に基づき詳しく説明す
る。

第１図は本考案の図面収納筒体の全体を示す斜
視図であり、第２図は長さを変えた図面収納筒体
であり、第３図は蛇腹部の一部拡大断面図であ
る。

本考案による図面収納筒体は、底を有する円筒
状の本体１と、本体の開口端に嵌挿される蓋体２
より構成される。本体１の一部には、蛇腹部３と
円筒部分を有し、その円筒部分の一部外表面には
長方形の平面である名称貼付部４を有する。

蛇腹部３は第３図に示すように山部５と谷部６
を有し、山部５と谷部６とを結ぶ斜縁７は隣接す
る両斜縁が不等長であり、長い斜縁である長斜縁
７ａと短い斜縁である短斜縁７ｂとは交互に構成
されている。

使用に際しては、蓋体２を脱着し収納される図
面等を巻いて本体１の開口端より入れる。次い
で、開口端を押し下げあるいは引つ張り上げて、
蛇腹部３を収納あるいは伸長させて、図面の端を
開口端と同じ高さにする。最後に、蓋体２を本体
１に挿入し固着して蓋体２の上端で図面を当接し
て収納を終了する。このように収納すれば、図面
の高さと図面収納筒体の開口端の高さと同一にす
るのが容易であり、蓋体２の上端で図面を当接し
て、収納されているので、図面が動くことがない
完全な収納状態が得られる。また、他の方法とし
て、あらかじめ本体１の開口端を押し下げて、あ
るいは引つ張り上げて、蛇腹部３を収縮あるいは
伸長させ、開口端の高さを図面の高さと同じに
し、次いで収納される図面などを巻いて本体１の
開口端より入れる。蓋体２を本体１に挿入固着し
て蓋体２の上端で図面を当接して収納する。この
ように収納すれば、内部に入つた図面が蛇腹部の
収縮による図面の変形という事故がなく、安定し
た収納保管状態がえられる。

第２図は、三種類の長さの図面収納筒体の使用
状態を説明するものである。第２図中、ａは蛇腹
部３を最も収縮した状態を示し、この時の図面収
納筒体の長さは、この種の図面のうち最も小さい
サイズであるA3サイズの短辺の長さを示してい
る。つまりａは、A3サイズの図面を収納するか
あるいは内部に何も入れないで図面収納筒体自体
を保管する状態の図である。第２図中、ｂはA3
サイズよりも大きいサイズの図面の保管の状態を
示しており、その長さの調節は蛇腹部３の収縮の
度合いをより無段階になされる。第２図中、ｃは
この種の図面のうちサイズの最も大きいAOサイ
ズの図面を収納する状態を示しており、この時の
図面収納筒体の長さは、AOサイズの短辺の長さ
である。

本実施例の図面収納筒体は、蛇腹部３の端から
徐々に収縮されるので、外観が非常に美麗である
ばかりでなく、外力により行われた蛇腹部３の収
縮伸長は、その外力を取り去つてもその状態を保
持するという特徴を有している。さらに本考案の
図面収納筒体は、本体１の一部に蛇腹部を有して
いるので、蛇腹部が収縮すると谷部が内方へ突出
して開口端の径より小さくなり、収納する図面の
径が、開口端の径より小さくなり、図面と開口端
との間に空間が生じる。この空間は、図面の出し
入れの際の指入れの空間として利用できるので、
図面の出し入れがきわめて容易であるという特徴
を有するのである。

〔考案の効果〕

本考案は以上のように構成したので、図面収納
筒体の長さが無段階に得られ、収納される図面の
長さが各種選べるだけでなく、規格外の様々の寸
法の図面等が収納保管でき、さらに外観も美麗で
かつ図面の出し入れも容易な図面収納筒体が得ら
れるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の図面収納筒体の全体を示す斜
視図、第２図ａ，ｂ及びｃは長さを変えた図面収
納筒体の側面図、第３図は蛇腹部の一部拡大断面
図である。 １……本体、２……蓋体、３……蛇腹部、５…
…山部、６……谷部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒状の本体と蓋体より成る図面収納筒体にお
   いて、該本体の一部に蛇腹部を形成するとともに
   該蛇腹部の連続する山部には山部を形成する両斜
   縁が長い斜縁と短い斜縁を有していることを特徴
   とする図面収納筒体。