JPH01156522A - 紡機のバックローラゲージの調整機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バックスライドを調整して繊維の種類、繊維
長、紡出糸の太さ、供給繊維量により最適のドラフトを
付与することができる紡機のバックローラゲージの調整
機構に関するものである。

〔従来技術〕

紡績機械の１つのである精紡機のドラフト部分は第６図
に示すように構成されている。第６図において、ローラ
ビーム１の上に多数のローラスタンド２がボルト３によ
って固着され、これらのローラスタンド２にフロントス
ライド４、ミドルスライド５、バックスライド６がそれ
ぞれねじて固着され、またフロントスライド４、ミドル
スライド５、バックスライド６にそれぞれフロントボト
ムローラ７、ミドルボトムローラ８、バックボトムロー
ラ９が回転自在に装着され、またミドルスライド５のミ
ドルボトムローラ８の前部にボトムエプロンガイドプレ
ート１０が装着され、ミドルボトムローラ８とボトムエ
プロンガイドプレート１０に装着されたバンド１１はボ
トムエプロンテンションレバーロッド１２に装着された
ボトムエプロンテンションレバー１３でゆるまないよう
に引張られている。またローラスタンド２の頂部にフッ
ク装置１４が設けられ、このフック装置１４のペンジュ
ラムアーム１５にフロントトップローラ１６、ミドルト
ップローラ１７、バックトップローラ１８がそれぞれ回
転自在に装着され、ミドルトップローラ１７の前部に設
けられたミドルエプロンクレードル１９とミドルトップ
ローラ１７にバンド２０が掛けられている。そして、ペ
ンジュラムアーム１５の上部に設けたレバー２１を取手
２２を持って下げ、レバー２１の根本をペンジュラムア
ーム１５のフック１４に掛けることによって、フロント
ボトムローラ７とフロントトップローラ１６が圧接され
、またミドルボトムローラ８とボトムエプロンガイドプ
レート１０に掛けられたバンド１１とミドルトップロー
ラ１７とミドルエプロンクレードル１９に掛けられたバ
ンド２０が圧接され、さらにバックボトムローラ９とバ
ックトップローラ１８が圧接されている。また、フロン
トトップローラ１６の上部にフロントトップローラ１６
の表面の風綿を除去するためのフロントクリアラー２３
が装着されている。さらに、フロントボトムローラ７、
ミドルボトムローラ８、バックボトムローラ９、フロン
トトップローラ１６、ミドルトップローラ１７．バック
トップローラ１８及びバンド１１．２０は繊維把持を確
実に行わせるためにゴムが被覆されている。フック装置
１４はサポーテイングロッド２４に固着されている。

このように構成した精紡機において、紡出する一繊維の
種類、繊維長さ、紡出糸の太さ、供給する繊維量により
、最適のドラフト（引き抜き）を付与し、常に最高゛品
質の糸を紡出するように市場から要求されている。この
最適のドラフトはフロントゾーンのドラフトとバックゾ
ーンのドラフトがそれぞれ最適になるように、フロント
トップローラ１６とフロントボトムローラ７、ミドルト
ップローラ１７とミドルボトムローラ８、バックトップ
ローラ１８とバックボトムローラ９のそれぞれの表面速
度及びフロントスライド４、ミドルスライド５゜バック
スライド６のそれぞれの間隔を調整しなければならない
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、それぞれのローラの表面速度はある一定
の回転数にそれぞれ設定され、またフロントスライド４
とミドルスライド５の間隔は予め決められた値に設定さ
れるが、上記の糸の紡出条件を設定するに、少なくとも
バックスライド６及びバックトップローラ１８の位置を
紡出する糸によって変更しなければならない。このロー
ラゲージ（ミドルトップローラ１７及びミドルボトムロ
ーラ８とバックトップローラ１８及びバックボトムロー
ラ９の把持点間の距離）を変更するには、多数のローラ
スタンド２に設けたバックスライド６のねじ６′を総べ
てゆるめ、バックボトムローラ９とミドルボトムローラ
８の間に決められた間隔のゲージを挿入してバックスラ
イド６の位置を設定した後、総べてのねじ６′を締め付
けて固定しているため、多大の時間と熟練を必要とする
という問題があった。また、最近のマーケットニーズは
多品種、少ロットであり、種々の糸を紡出する機会が益
々増加する傾向にあり、バックスライド６の位置決めの
簡素化が望まれていた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記問題点を解決するために、ローラビーム
の上部に並列に設けた多数のローラスタンドにそれぞれ
フロントボトムローラを支承するフロントスライド、ミ
ドルボトムローラを支承するミドルスライド、バックボ
トムローラを支承するバックスライドを装着し、かつ前
記ローラスタンドにフック溝のあるサポートロンドを取
付け、フック装置を有するペンジュラムアームを固着し
、該アームにフロン１−トップローラ、ミドルトップロ
ーラ、バックトップローラを設け、かつミドルトップロ
ーラにトップエプロンを設け、前記ミドルボトムローラ
にボトムエプロンを設け、これらのフロントトップロー
ラ、ミドルトップローラ、バックトップローラをアーム
のレバーによって前記フロントボトムローラ、前記ミド
ルボトムローラ、前記バックボトムローラにそれぞれ圧
接してなる紡機において、少なくとも複数錘毎の前記バ
ックスライドにそれぞれ揺動バーを介して揺動レバーを
設け、これらの揺動レバーを揺動シャフトに固定し、該
揺動シャフトをボールネジを介してブレーキドモータに
直接または減速ギヤを介して連結し、精紡機械幅方向に
移動可能とし、かつバックスライドの位置を固定する固
定ねじを締め付けまたはゆるめるシリンダをさらに設け
たことを特徴とする。

〔作用〕

本発明によれば、シリンダを駆動して、レバーによりバ
ックスライドのねじを回動し、ねじの締め付け、ゆるめ
を自動的に行うことができるとともに、ブレーキドモー
タを駆動してボールネジを駆動し、揺動シャフトの移動
と同時に、揺動レバー及び揺動バーを介してバックスラ
イドを移動させた後、揺動シャフトに連結したシリンダ
により揺動シャフトを回動させてバックスライドを所定
位置に移動固定することにより、簡単にバックスライド
の位置決めができる。

〔実施例〕

第１図は、本発明の１実施例の紡機のパックローラゲー
ジの調整機構の一部の斜視図で、第５図に示したことと
同様のローラスタンド２５は長さ方向に溝２６が形成さ
れ、この溝２６にバックボトムローラ９を設けたバック
スライド６の突部６＋１が嵌合されて摺動できるように
構成されている。バックスライド６の側部に取付部２７
が固着され、この取付部２７に揺動バー２８の一端が回
動できるように装着され、揺動バー２８の他端は揺動レ
バー２９の一端に回動自在に装着されている。さらに揺
動レバー２９の他端は揺動シャフト３０にねじ等で固着
されている。この揺動シャフト３０には、複数のボール
ネジ３１が装着され、これらのボールネジ３１はそれぞ
れ直交する回転軸３２が設けられ、これらの回転軸３２
にギヤ３３が固着され、これらのギヤ３３はブレーキド
モータ３４の回転軸３５に固着されウオーム３６と係合
されている。また、揺動シャフト３０の両端に揺動腕３
７が固着され、この揺動腕３７にシリンダ３８が連結さ
れている。なお、ボールネジ３１の直交する回転軸３２
は機械長手方向の中心線と対称的に設けられた反対側の
揺動シャフト３９のボールネジ４０に係合され、図示し
ていないが、反対側のローラスタンドのバックスライド
を駆動するために利用される。また、バックスライド６
の位置を多段階に任意に位置決めするために、ボールネ
ジ３１．４０の位置を検出する複数個のリミットスイッ
チ４１い４１、、４１．．４１．、４１．、４１．がボ
ールネジ３１．４０（７）近傍にそれぞれ位置を異なら
せて配置されている。

第２図は、本発明の１実施例の精紡機の平面図で、詳細
に図示していないが、１つの精紡機に第６図に示すロー
ラスタンド２が多数並行に設けられている。これらのロ
ーラスタンド２には第１図示したような溝２６が形成さ
れ、またバックスライド６に同様に突部６″がそれぞれ
設けられている。

また、第１図に示すローラスタンド２５は複数錘とびの
ローラスタンド２毎に設けられており、これらのローラ
スタンド２．２５のフロントボトムローラ７、ミドルボ
トムローラ８、バックボトムローラ９はそれぞれ共通の
回転軸４２．４３．４４に連結されている。またローラ
スタンド２．２５のサポーテイングロッド２４にペンジ
ュラムアームのフック装置が嵌合されている。また、第
１図に示した揺動バー２８、揺動レバー２９、揺動シャ
フト３０が設けられ、この揺動シャフト３０にボールネ
ジ３１．回転軸３２゜ブレーキドモータ３４が連結され
ている。

また第１図に示すローラスタンド２５から複数錘のロー
ラスタンド２毎に設けられたローラスタンド４５のバッ
クスライド６を固定するために、ローラスタンド４５の
下部にねじ４６が設けられ、このねじ４６にレバー４７
が連結され、このレバー４７にシリンダ４８のピストン
軸４８′が接続されている。また、シリンダ４８にエア
ーを供給または減圧するために、シリンダ４８に第３図
に示すようにパイプ４９が連結され、これらのパイプ４
９はスピードコントローラ５０．５０’を介して電磁弁
５１に連結され、この電磁弁５１は減圧弁５２、エアフ
ィルタ５３を介して空気源５４に連結されている。

以上のように構成された本実施例の紡機のバックローラ
ゲージの調整機構において、バックスライド６のゲージ
を変更したい場合は、電磁弁５１からスピードコントロ
ーラ５０を介してシリンダ４８にエアーを供給すると、
シリンダ４８のピストン軸４８’が駆動され、レバー４
７を駆動してねじ４６を回転し、ねじ４６をゆるめる。

次に、ブレーキドモータ３４を駆動してギヤ３３を回転
し、回転軸３２を回転してボールネジ３１．４０を駆動
し、揺動シャフト３０を移動させる。揺動レバー２９及
び揺動バー２８も同時に移動し、リミットスイッチ４１
１〜４１Ｇにより位置を検出しながらバックスライド６
が移動する。次に、シリンダ３８を駆動して揺動シャフ
ト３０を回動固定した後、スピードコントローラ５０’
を介して電磁弁５１からエアーを抜くことによりシリン
ダ４８のピストン軸４８′を駆動してレバー４７を回動
し、ねじ４６を締め付けることによりバックスライド６
を所定位置に固定することができる。

第４図は、本発明の他の実施例のバックスライドの位置
決め機構の構成図で、第２図において。

揺動シャフト３０に連結されたボールネジ３１の回転軸
３２にギヤ５５．５６を介し〜てロータリエンコーダ５
７のコード板５８が設けられ、このコード板５８を挟ん
で発光素子５９及び受光素子６０が設けられている。

本実施例では、ブレーキドモータ３４を駆動して回転軸
３２が回転すると、ボールネジ３１を移動するとともに
ロータリエンコーダ５７のコード板５８が回転し、発光
素子５８からの光を間欠的に遮断することにより受光素
子６０でコードを検出する。それによって、ローラスタ
ンド２５のバックスライド６の位置を正確に検出するこ
とができ、バックスライド６を任意の位置に位置決めす
ることができる。

このように１本実施例では、ブレーキドモータ３４及び
シリンダ３８及び４８を駆動することにより、バックス
ライド６を所定位置に簡単に移動して位置決めすること
ができる。

なお、上記実施例では、バックスライド６を移動するロ
ーラスタンド２５及びねじを締めるローラスタンド４５
を、それらの間のローラスタンド２と区別して設けたが
、総べてのローラスタンド２にバックスライド６を駆動
する機構及びねじの締め付け、またゆるめる機構を設け
てもよいし、またそれらを付設するローラスタンドの間
隔を任意に設定することができる。

上記実施例において、バッグスライド６を移動したとき
、バックボトムローラ９の回転軸４４が曲がるのを防ぐ
ために、いちいちギヤリングメタルの移動をしなくてす
むように、第５図に示すごとくバックボトムローラ９を
回転する回転軸４２にユニバーサルジヨイント６１を連
結し、このユニバーサルシミイントロ１にミドルボトム
ローラ８、バックボトムローラ９をそれぞれ回転する回
転軸４２．４３を駆動する歯車機構６２を連結する。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明は、シリンダを
駆動してレバーを駆動することにより、少なくとも複数
錘毎に設けられたバックスライドのねじを回動してねじ
の締め付け、ゆるめを自動的に行うようにするとともに
、少なくとも複数錘毎のバックスライドに揺動バー及び
揺動レバーを介して揺動シャフトを連結し、この揺動シ
ャフトにボールネジを設け、このボールネジに連結した
軸にブレーキドモータを連結し、このブレーキドモータ
を駆動してバックスライドを移動することにより、簡単
にバックスライドの位置決めができ、作業の手間が少な
くなり、多品種紡出切替に対する省力化が図れるという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例の紡機のバックローラゲージ
の調整機構の一部の斜視図、第２図は本発明の１実施例
の紡機のパックローラゲージの調整機構を使用した精紡
機の概略平面図、第３図は第２図のねじの締め付け、ゆ
るめ機構の概略構成図、第４図は本発明の他の実施例の
揺動シャフトの位置決め機構の一部斜視図、第５図は第
２図の精紡機の一部の連結部を示した図、第６図は精紡
機のドラフト部分の側面図である。 ６・・・バックスライド、６”・・・突部、２５・・・
ローラスタンド、２６・・・溝、１８・・・バックトッ
プローラ、２７・・・取付部、２８・・・揺動バー、２
９・・・揺動レバー、３０・・・揺動シャフ、ト、３１
・・・ボールネジ、３２・・・回転軸、３３・・・ギヤ
、３４・・・ブレーキドモータ、３５・・・回転軸、３
６・・・ウオーム、３７・・・揺動腕、３８・・・シリ
ンダ、３９・・・揺動シャフト°、４０・・・ボールネ
ジ、４１□。 ４１２、４１．．４１．、４１ｓ・・・リミットスイッ
チ、４２゜４３．４４・・・回転軸、４５・・・ローラ
スタンド、４６・・・ねじ、４７・・・レバー、４８・
・・シリンダ、４８＃・・・ピストン軸、４９・・・パ
イプ、５０．５０′・・・スピードコントローラ、５１
・・・電磁弁、５２・・・減圧弁、５３・・・エアフィ
ルタ、５４・・・空気源。 特許出願人　株式会社日本紡績用品研究所代理人弁理士
　　鈴　木　和　夫 第５＠ 第６図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ローラビームの上部に並列に設けた多数のローラ
   スタンドにそれぞれフロントボトムローラを支承するフ
   ロントスライド、ミドルボトムローラを支承するミドル
   スライド、バックボトムローラを支承するバックスライ
   ドを装着し、かつ前記ローラスタンドにフック溝のある
   サポートロッドを取付け、フック装置を有するペンジュ
   ラムアームを固着し、該アームにフロントトップローラ
   、ミドルトップローラ、バックトップローラを設け、か
   つミドルトップローラにトップエプロンを設け、前記ミ
   ドルボトムローラにボトムエプロンを設け、これらのフ
   ロントトップローラ、ミドルトップローラ、バックトッ
   プローラをアームのレバーによって前記フロントボトム
   ローラ、前記ミドルボトムローラ、前記バックボトムロ
   ーラにそれぞれ圧接してなる紡機において、少なくとも
   複数錘毎の前記バックスライドにそれぞれ揺動バーを介
   して揺動レバーを設け、これらの揺動レバーを揺動シャ
   フトに固定し、該揺動シャフトをボールネジを介してブ
   レーキドモータに直接または減速ギヤを介して連結し、
   精紡機械幅方向に移動可能とし、かつバックスライドの
   位置を固定する固定ねじを締め付けまたはゆるめるシリ
   ンダをさらに設けたことを特徴とする紡機のバックロー
   ラゲージの調整機構。
2. （２）前記ボールネジの近傍に１つまたは複数のリミッ
   トスイッチまたはエンコーダを設け、前記揺動シャフト
   を無段階に移動するように構成したことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の紡機のバックローラゲージの
   調整機構。