JPH01156420A - Cu析出型高張力綱の製造方法 - Google Patents
Cu析出型高張力綱の製造方法Info
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- JPH01156420A JPH01156420A JP31183587A JP31183587A JPH01156420A JP H01156420 A JPH01156420 A JP H01156420A JP 31183587 A JP31183587 A JP 31183587A JP 31183587 A JP31183587 A JP 31183587A JP H01156420 A JPH01156420 A JP H01156420A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、大型産業機械、溶接鋼管その他、海洋構造
物、橋梁、圧力容器などに適合する溶接構造用高張力鋼
材、とくにCu析出型高張力鋼材の有利な製造方法につ
いての開発成果を提案しようとするものである。
物、橋梁、圧力容器などに適合する溶接構造用高張力鋼
材、とくにCu析出型高張力鋼材の有利な製造方法につ
いての開発成果を提案しようとするものである。
(従来の技術)
Cuの析出硬化を利用した高張力鋼板は、とくに溶接性
に優れている点に特徴があって、これに関してはすでに
米国特許第369251号明細書にその例が見られる。
に優れている点に特徴があって、これに関してはすでに
米国特許第369251号明細書にその例が見られる。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで、近年鋼材の厚肉化、使用環境の低温化が検討
される中、鋼材の低温じん性の向上を図ることが問題で
あって、この点に関し従来の技術では十分な低温じん性
を確保できるとは言い難く、しかもCuの析出硬化を利
用するためには、圧延後あるいは焼入れ処理後にCu析
出処理を行う必要があり、製造コストの上昇は免れ得な
い。
される中、鋼材の低温じん性の向上を図ることが問題で
あって、この点に関し従来の技術では十分な低温じん性
を確保できるとは言い難く、しかもCuの析出硬化を利
用するためには、圧延後あるいは焼入れ処理後にCu析
出処理を行う必要があり、製造コストの上昇は免れ得な
い。
上述したような従来問題を解消し、高強度化はもとより
低温じん性に優れたCu析出型高張力鋼を得ることがで
きる有利な製造方法を与えることがこの発明の目的であ
る。
低温じん性に優れたCu析出型高張力鋼を得ることがで
きる有利な製造方法を与えることがこの発明の目的であ
る。
(問題点を解決するための手段)
発明者らは、余計な工程を要することなくCu析出型高
張力鋼の低温じん性を著しく改善させるべく、種々の加
工熱処理条件にて、実験、検討を重ねた結果以下の知見
を得た。
張力鋼の低温じん性を著しく改善させるべく、種々の加
工熱処理条件にて、実験、検討を重ねた結果以下の知見
を得た。
(1) 600〜650℃の範囲において0.011
/s以下のひずみ速度で、圧下率5%以上の圧延加工を
行うことにより変形中にCuが一部析出し変形後の析出
も加速される。
/s以下のひずみ速度で、圧下率5%以上の圧延加工を
行うことにより変形中にCuが一部析出し変形後の析出
も加速される。
(2)上記における変形後のCuの析出は500〜65
0℃の範囲に500秒以上保持することにより完了する
。
0℃の範囲に500秒以上保持することにより完了する
。
(3)低ひずみ速度変形に伴うCu析出物は微細に分布
し強度上昇効果が大きい。
し強度上昇効果が大きい。
この発明は上記の知見に立脚するものである。
すなわちこの発明はC: 0.005〜0.10匈t%
(以下単にχで示す) 、Si : 0.05〜0.6
0%、Mn :0.5〜2.0%、Cu : 0.7
〜2.0%、Nb: o、oos 〜0.10%及
びAl 70.010〜0.1%を含有する組成になる
鋼に熱間圧延を施して700〜850℃の範囲で一たん
圧延を終了したのち、3℃/ s以上の冷却速度で60
0〜650℃の範囲まで冷却し、ひずみ速度0゜011
/s以下、圧下率5〜10%で仕上圧延を行い、その後
少なくとも500℃に至るまでの間を冷却速度0.2℃
/ s以下にて冷却することを特徴とするCu析出型高
張力鋼の製造方法である。
(以下単にχで示す) 、Si : 0.05〜0.6
0%、Mn :0.5〜2.0%、Cu : 0.7
〜2.0%、Nb: o、oos 〜0.10%及
びAl 70.010〜0.1%を含有する組成になる
鋼に熱間圧延を施して700〜850℃の範囲で一たん
圧延を終了したのち、3℃/ s以上の冷却速度で60
0〜650℃の範囲まで冷却し、ひずみ速度0゜011
/s以下、圧下率5〜10%で仕上圧延を行い、その後
少なくとも500℃に至るまでの間を冷却速度0.2℃
/ s以下にて冷却することを特徴とするCu析出型高
張力鋼の製造方法である。
(作 用)
さて、Cu析出型高張力鋼の製造に当り、まずこの発明
に適合する鋼の化学成分の限定理由について述べる。
に適合する鋼の化学成分の限定理由について述べる。
C:
Cは、その含有量が0.10%を超えると溶接性および
低温じん性の低下をもたらす一方、0.005%未満で
は結晶粒が粗大化し強度、じん性を損う。
低温じん性の低下をもたらす一方、0.005%未満で
は結晶粒が粗大化し強度、じん性を損う。
従ってCの添加範囲を0.005〜0.10%とした。
Si :
Siは鋼の高強度化をもたらす元素であり、そのために
は少なくとも0.05%を必要とする。一方0゜6%を
超えると溶接性および溶接部におけるじん性を損う。従
ってSiの添加範囲は0.05〜0.6%とした。
は少なくとも0.05%を必要とする。一方0゜6%を
超えると溶接性および溶接部におけるじん性を損う。従
ってSiの添加範囲は0.05〜0.6%とした。
Mn:
Mnは鋼の強度、じん性を向上させる元素であり、その
ためには少なくとも0.5%を必要とする。しかし2.
0%を超えて添加すると溶接性を損う。従ってMnの添
加範囲を0.5〜2.0%とした。
ためには少なくとも0.5%を必要とする。しかし2.
0%を超えて添加すると溶接性を損う。従ってMnの添
加範囲を0.5〜2.0%とした。
Cu:
Cuは溶接性を損うことなしにその析出硬化作用を利用
して高強度化を達成する元素であり、そのためには少な
くとも0.7%の添加が必要であるが、2.0%を超え
て添加するとじん性が劣化する。従ってCuの添加範囲
を0.7〜2.0%とした。
して高強度化を達成する元素であり、そのためには少な
くとも0.7%の添加が必要であるが、2.0%を超え
て添加するとじん性が劣化する。従ってCuの添加範囲
を0.7〜2.0%とした。
Nb:
Nbは結晶粒の細粒化に有効な元素であり、そのために
は少なくとも0.005%の添加が必要である。
は少なくとも0.005%の添加が必要である。
しかし0.10%を超えると溶接部のしん性が劣化する
。従ってNbの添加範囲を0.005〜0.10%とし
た。
。従ってNbの添加範囲を0.005〜0.10%とし
た。
Al:
A1は脱酸およびオーステナイト粒の粗大化防止に有効
な元素である。そのためには少なくとも0゜010%を
必要とする一方、0.10%を超えると鋼中の清浄度を
損いしん性を劣化させる。従ってAIの添加範囲は0.
010〜0.10%とした。
な元素である。そのためには少なくとも0゜010%を
必要とする一方、0.10%を超えると鋼中の清浄度を
損いしん性を劣化させる。従ってAIの添加範囲は0.
010〜0.10%とした。
なお、この発明では上述した基本成分に加え、焼入れ性
の増加、高強度化など、要求性能に応じてN : 1.
5%以下、Mo : 1.0%以下、Cr : 1.0
%以下およびB : 0.0020%以下のうちの1種
又は2種以上を添加することもできる。
の増加、高強度化など、要求性能に応じてN : 1.
5%以下、Mo : 1.0%以下、Cr : 1.0
%以下およびB : 0.0020%以下のうちの1種
又は2種以上を添加することもできる。
次にこの発明の製造条件の限定理由について述べる。
熱間圧延における圧延終了温度は850〜700℃とす
る。850℃を超える温度では、結晶粒の十分な微細化
効果が得られず、低温じん性の向上が望めない。また7
00℃よりも低い場合には加工硬化組織が残りじん性が
損われる。このため熱間圧延における圧延終了温度は8
50〜700℃とした。
る。850℃を超える温度では、結晶粒の十分な微細化
効果が得られず、低温じん性の向上が望めない。また7
00℃よりも低い場合には加工硬化組織が残りじん性が
損われる。このため熱間圧延における圧延終了温度は8
50〜700℃とした。
次に、圧延終了後、3℃/s以上の冷却速度で冷却する
のは、結晶粒が粗大化しじん性が劣化するのを防止する
ためである。
のは、結晶粒が粗大化しじん性が劣化するのを防止する
ためである。
次に上記の冷却速度で600〜650℃の範囲まで冷却
し、ここでひずみ速度0.011/s 、圧下率5.0
〜10.0%にて圧延加工を行うが、これらの条件を満
足しなければ圧延後のCu析出促進効果が非常に小さい
。
し、ここでひずみ速度0.011/s 、圧下率5.0
〜10.0%にて圧延加工を行うが、これらの条件を満
足しなければ圧延後のCu析出促進効果が非常に小さい
。
とくに圧下率が10%を超えると加工硬化組織が残りじ
ん性が劣化する。
ん性が劣化する。
次に圧延加工を終えたのち、すくなくとも500℃に至
るまでの間を0.2℃/s以下の冷却速度にて冷却する
のは、冷却速度が0.2℃/ sを超えると、Cuの析
出が十分に進行せず析出強化作用が得られないためであ
る。なお対象とする被圧延材の板厚が30閣を超える場
合には空冷によりこの速度が実現可能である。
るまでの間を0.2℃/s以下の冷却速度にて冷却する
のは、冷却速度が0.2℃/ sを超えると、Cuの析
出が十分に進行せず析出強化作用が得られないためであ
る。なお対象とする被圧延材の板厚が30閣を超える場
合には空冷によりこの速度が実現可能である。
(実施例)
供試鋼の成分を表−1に示す。
実施例−1
表−1における供試!ilAを用いて厚さ15mmにな
る厚鋼板を製造しその強度、じん性につき調査した。そ
の結果を製造過程における加工熱処理条件とともに表−
2に示す。
る厚鋼板を製造しその強度、じん性につき調査した。そ
の結果を製造過程における加工熱処理条件とともに表−
2に示す。
870℃で圧延を終了し、その後焼入れ一焼もどしを行
った番号1では、vTrsが一60℃であり、十分な低
温じん性が得られないのが明らかである。
った番号1では、vTrsが一60℃であり、十分な低
温じん性が得られないのが明らかである。
また熱間圧延終了後の冷却速度を0.3℃/sとした番
号2では、vTrsが一55℃であり、低温じん性が不
十分である。次にひずみ速度を0.3 1/sとした番
号4ではTS : 59 kgf/mm” 、vTrs
: −81℃と、じん性についてはやや改善される傾
向にはあるものの強度が不十分である。次に、圧下率を
15%とした番号6では、vTrsが一70℃3また仕
上圧延における温度が適正範囲にない番号7および8で
はTSが60〜61 kgf/mm”であり、何れの場
合も低温じん性、強度が不十分であることがわかる。
号2では、vTrsが一55℃であり、低温じん性が不
十分である。次にひずみ速度を0.3 1/sとした番
号4ではTS : 59 kgf/mm” 、vTrs
: −81℃と、じん性についてはやや改善される傾
向にはあるものの強度が不十分である。次に、圧下率を
15%とした番号6では、vTrsが一70℃3また仕
上圧延における温度が適正範囲にない番号7および8で
はTSが60〜61 kgf/mm”であり、何れの場
合も低温じん性、強度が不十分であることがわかる。
番号5は、この発明に従う高張力鋼板であって、TS
: 67 kgf/mm” 、vTrs ニー102℃
であり、強度、じん性ともに優れた値を示すことが確め
られた。
: 67 kgf/mm” 、vTrs ニー102℃
であり、強度、じん性ともに優れた値を示すことが確め
られた。
実施例−2
表−1における供試鋼B−Eを用いて、表−3に示す加
工熱処理条件にて、厚さ30鵬の厚板を製造し、各厚板
の強度、低温じん性について調査した。その結果を表−
4に示す。
工熱処理条件にて、厚さ30鵬の厚板を製造し、各厚板
の強度、低温じん性について調査した。その結果を表−
4に示す。
表−4
表−4より明らかなように、この発明に従って製造した
鋼板は、従来法によって製造された鋼板に比較し良好な
結果が得られることが確められた。゛(発明の効果) かくしてこの発明によれば、製造プロセスの増加を招く
ことなしに溶接性に優れた高張力、高じん性鋼を安価に
製造できる。
鋼板は、従来法によって製造された鋼板に比較し良好な
結果が得られることが確められた。゛(発明の効果) かくしてこの発明によれば、製造プロセスの増加を招く
ことなしに溶接性に優れた高張力、高じん性鋼を安価に
製造できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、C:0.005〜0.10wt%、 Si:0.05〜0.60wt%、 Mn:0.5〜2.0wt%、 Cu:0.7〜2.0wt%、 Nb:0.005〜0.10wt%及び Al:0.010〜0.10wt%を含有する組成にな
る鋼に熱間圧延を施して700〜850℃の範囲で一た
ん圧延を終了したのち、3℃/s以上の冷却速度で60
0〜650℃の範囲まで冷却し、ひずみ速度0.011
/s以下、圧下率5〜10%で仕上圧延を行い、その後
少なくとも500℃に至るまでの間を冷却速度0.2℃
/s以下にて冷却することを特徴とするCu析出型高張
力鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31183587A JPH01156420A (ja) | 1987-12-11 | 1987-12-11 | Cu析出型高張力綱の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31183587A JPH01156420A (ja) | 1987-12-11 | 1987-12-11 | Cu析出型高張力綱の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01156420A true JPH01156420A (ja) | 1989-06-20 |
Family
ID=18021971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31183587A Pending JPH01156420A (ja) | 1987-12-11 | 1987-12-11 | Cu析出型高張力綱の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01156420A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03193819A (ja) * | 1989-12-25 | 1991-08-23 | Kawasaki Steel Corp | Cu析出型高張力鋼の製造方法 |
US7740722B2 (en) * | 2003-01-23 | 2010-06-22 | Jtekt Corporation | Steel for use in high strength pinion shaft and manufacturing method thereof |
-
1987
- 1987-12-11 JP JP31183587A patent/JPH01156420A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03193819A (ja) * | 1989-12-25 | 1991-08-23 | Kawasaki Steel Corp | Cu析出型高張力鋼の製造方法 |
US7740722B2 (en) * | 2003-01-23 | 2010-06-22 | Jtekt Corporation | Steel for use in high strength pinion shaft and manufacturing method thereof |
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