JPH01155214A - プラント機器管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、原子力発電所、火力発電所、石油化学プラン
トなどのプラント構成機器の状態量を測定し、機器の運
転性能の異常の有無、消耗の度合などを把握し、機器の
管理を行なうプラント機器管理装置に関する。

（従来の技術） 原子力発電所、火力発電所等の各種プラントにおいては
運転を停止して行なう定期点検または運転中に定期的に
行なう巡回検査等を実施して、機器の事故や異常状態の
発生を未然に防止し、プラントの円滑な運用を図ってい
る。

ところで、上記のような事故等は急激に発生するもので
はなく、プラント構成機器の性能不良や劣化等によって
徐々に進行するものである。そのため常にプラント構成
機器の運転状態や性能を監視して異常の有無を確認し、
機器を最適な運転状態に維持管理することを目的として
プラント機器管理装置が一般に設置されている。

例えば火力発電プラントの機器管理装置においては、多
種多様な設備、プラント構成機器に対して、それらの運
転状態の良否や異常の有無、機器構成部品の消耗の度合
等を計測する手段が設けられており、計測された膨大な
測定データが中央制御室の大型計算機システムに収集さ
れ、集中化された状態で管理されている。

これらの集積データは大型計算機の周辺に少数配置され
た端末機の表示機器、ＣＲＴ型表示装置、プリンタを介
して適宜出力され、運転員あるいは保守員の使用に供さ
れている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、火力発電プラントのように大規模なプラ
ントにおいては、プラント構成機器の台数および種類が
極めて多数に及び、しかも管理点検については、例えば
毎年１回という周期で実施される定期点検の他に期別、
毎月、毎日繰り返して頻繁に実施されるものが多いため
、検査作業の負荷が高く、検査に多大な労力と時間とを
要する問題点がある。

また膨大なプラント構成機器の管理データを中央計算機
用のデータベースに集中して収容しようとするとそのデ
ータベースが著しく複雑化するとともに巨大な計算シス
テムを構築する必要がある。

一方火力発電設備の機能および性能を長期間に亘って健
全に維持していくことは火力発電所の運転経済性を保持
する上で極めて重要であり、そのためには運転管理デー
タの長期に亘る蓄積、データの統計的な管理等が非常に
有効である。

しかし前述のように発電設備の運転管理データの採取範
囲はポンプ等の大型補機から小型の計器に至るまで多種
多様であり、これら膨大な数計の機器から得られるデー
タを従来の大型計算機システムで集中的に管理するため
には膨大な容聞のデータベースが要求されることになる
。さらに管理データの内容も各設備機器によって責なる
ため、データベースそのものも複雑な構成とせざるを得
ず、膨大な計算システムを必要とする不経済性がある。

したがって、従来一元的に集中して管理することが可能
な機器の範囲はデータベースの官選で規定される限界が
あり、プラント全体の機器を一元的に管理することは困
難であった。

一方、一元的に管理されている機器の運転効率または性
能等の管理データを、現場において機器の運転状況を実
際に観察しながら確認することは困難であるという問題
点があった。

また管理データの収集に際して管理対象となるプラント
ｌ１１５の選定を誤ったり、さらに管理データの編集、
計算等の作業は一般的に手作業によって実施しているた
め、誤った転記や読み取りなどの人為的ミスが介入する
余地が多い欠点があった。

本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので
あり、プラント構成機器の運転状態・性能等の運転デー
タを各機器個別に収集し、解析・集計を実行するととも
に、その結果を記憶する手段を個別に設けて中央のデー
タベースの分散化を図り、中央のデータベースの各回を
低減して計算システムのコストを低減するとともに、各
機器を設置した現場において適宜管理データを確認する
ことが可能であり、また管理記録の作成を容易にすると
ともに管理作業負荷を低減し得るプラント機器の管理装
置を提供することを目的とする。

（発明の構成） （問題点を解決するための手段） 本発明に係るプラントｉ器管理装置は、プラント構成機
器またはプロセスの状ｆｌ　ｆｆｉを検出する検出器と
、各機器に配設され上記検出器からの検出信号を変換す
る信号変換器と、機器の仕様特性値および上記信号変換
器からの変換信号を取込み記憶するとともに変換信号に
より機器の運転性能を演算する機能を有するＩＣカード
と、上記ＩＣカードの演算結果を管理用中央計算機に入
出力するとともにＩＣカードの内容を読出しまたは書込
みするＩＣカードリーダ・ライタと、上記ＩＣカードの
内容をプラント機器を配置した現場において読出しまた
は変更する携帯用データ読取器とを備えることを特徴と
する。

（作用） 上記構成に係るプラント機器管理装置において、各機器
およびプロセス毎に設置された検出器によって検出され
た状１１１ｍは信号変換器に送信され、この信号変換器
によって数値的な管理データに変換される。管理データ
は信号変換器に挿入されたＩＣカードによって読み込ま
れる。ＩＣカードには当該管理対象機器の管理項目、設
計仕様、の改良履歴なども管理データとして収納されて
いる。

検査員または運転員が現場に携行した携帯用データ読取
器に上記ＩＣカードを挿入すると、即座に対象機器の運
転効率および性能等の演算が実行され、その演算結果が
表示部に表示される。すなわち運転員等はｔａＳの状態
を眼前で観察しながらぞの機器の性能等を確認すること
ができる。

また上記演算結果を収納したＩＣカードをＩＣカードリ
ーダ・ライタに挿入して操作すると、管理データは管理
用中央計算機に伝送される。管理用中央計算機は、各機
器、プロセスの各管理項目について、運転管理データを
総合的に処理し、収集した管理データの解析、集計およ
び検査測定記録の作成まで、の作業を一環して行なう。

本発明のプラント機器管理装置によれば、各機器の運転
管理データの読み取りおよび保管を各機器毎に配備した
ＩＣカードによって個別に実施しているため、従来集中
的に実施していた機器管理データの保管処理を分散する
ことができる。

そのため管理用中央計算機用のデータベース容量を大幅
に低減することが可能であり、そのシステム構成も簡素
になり、設備費が低減される。

また、管理用中央計算機のデータベースの複雑化、およ
び容量の限界の問題が解消するため、プラント内の全て
の機器の管理データ用回線を管理用中央計算機に接続す
ることが可能となり、全機器を対象とする総合的な管理
が可能となる。

さらに信号変換器に挿入したＩＣカードは現場に設置さ
れた設備台帳としての機能を果し、異常時または定期点
検時等において、検査員は携行した携帯用データ読取器
に当該機器のＩＣカードを挿入して操作すれば、機器の
異常の有無または他の管理項目のデータを現場において
即座に確認することができる。

またｔｉ器の運転管理データの入出力、読み取り、伝送
、記録の作成などの作業が機械化されるため、人為的ミ
スが低減し、機器管理の信頼性を向上させることができ
る。

（実施例） 以下本発明の一実施例について添付図面を参照して説明
する。第１図は本発明に係るプラント機器管理装置の一
実施例を示す構成図である。

本実施例のプラント機器管理装置は、プラントを構成す
る各機器１またはプロセスの状態量を検出する検出器２
を有する。検出器２は機器１の状１ｆｆｉの種類に応じ
て単数または複数個、機器に取り付けられる。第１図の
場合、機器１としては、ボイラに給水を供給する給水ポ
ンプ１ａで例示し、また検出器２としては給水の流量を
検出する流量検出器２ａで例示している。

また給水ポンプ１ａの近傍に信号変換器３が現場に配置
され、検出器２からの検出信号は信号変換器３に送信さ
れるように構成される。信号変換器３内にはＩＣカード
４が常に挿入されている。

ＩＣカード４は、機器の設計仕様、改良履歴などの仕様
、特性値等を記憶する機能と、信号変換器３からの信号
を読み取り、機器の運転効率および性能等を演算し、そ
の結果を記憶する機能とを保持している。このＩＣカー
ドは各機器の管理項目、　　　゛管理データ蓄積量に対
応して、複数枚装備されることもある。

さらにＩＣカード４の内容を読み出し、または書き込み
し、上記ＩＣカード４の演算結果を管理用中央計算機（
ＣＰＴＲ）５に入出力するためのＩＣカードリーダ・ラ
イタ６が設けられ、ＩＣカードリーダ・ライタ６と、管
理用中央計算機５とはオンラインで接続される。また管
理用中央計算機５と、中央制御室内の運転ｎのインター
フェイスとしてＣＲＴ　（Ｃａｔｈｏｄｅ　Ｒａｙ　Ｔ
ｕｂｅ）　ヲ付設シタ端末器７が設けられている。また
現場においてＩＣカード４の内容を適宜読み出しまたは
変更する携帯用データ読取器８が装備される。

上記のように構成されたプラント機器管理装置によれば
、給水ポンプ１ａに付設された検出器２としての流量検
出器２ａによって検出された給水流量は信号変換器３に
送信され、信号変換器３によって数値的な管理データに
変換される。得られた管理データは信号変換器３に挿入
されたＩＣカード４によって、読み込まれる。

ＩＣカード４には、機器の運転管理データが継続的に収
納される他に、機器の識別番号（ＩＤ。

八〇）、設計仕様、用途名称、図面番号、精度・性能・
効率などの標準特性値、較正データ、修理・点検履歴な
どの管理データが収納されている。

一方の管理用中央計算機５には、機器の識別番号（ＩＤ
、Ｎｎ）、製造者名、型式、納入年月日など最少限の管
理項目が入力される。

したがって従来の一元的な機器管理システムにおいて集
中的に実施していたデータの保管処理を分散することが
できる。そのため、管理用中央計算機５のデータベース
の膨大化および１１Ｍ化を回避することができる。その
ため、計算機のシステム構成が簡素になり、管理装置の
設備費が大幅に低減される。

一方、管理用中央計算機５のデータベースの容量を低減
することが可能となったため、従来のシステムでは包含
しきれなかった微細な機器の管理データ用回線も管理用
中央計算機５に接続することが可能となり、広［ｆｌの
Ｉｔｉ器を対象とする総合的な管理が可能となる。

またＩＣカード４は、通常は機器１とＩＣカード４との
媒体としての役割を果たす信号変換器３内に挿入されて
おり、常時、機器の消耗の度合や異常などの運転管理デ
ータを読み込み、保存することにより、設備台帳として
の機能を発揮する。

そして定期点検時などにおいて検査員が携帯用データ読
取器８を携帯してプラント内を巡回し、機器毎にＩＣカ
ード４から上記携帯用データ読取器８によって煮転管理
データを呼び出すことによって、現場において即座にデ
ータ処理を実行することができるとともに機器の現状に
おける効率や性能などを確認することができる。

また管理用中央計算機５にオンラインで接続されたＩＣ
カードリーダ・ライタ６にＩＣカード４を挿入して機器
の管理データを伝送することにより、管理用中央計算機
５による一元的な集中管理も可能となる。すなわち管理
用中央計算１１５は、各機器、プロセスの各管理項目に
ついて運転管理データを総合的に処理し、収集した管理
データの解析、集計を行ない、検査記・録９の作成まで
の作業を一環して実施する。そのため、データ読み取り
誤差、転記ミス、計算ミス等の人為的なミスが解消し、
信頼性の高い機器管理を実施することが可能となる。

また携帯用データ読取器８に、ｔｌ器１の運転性能また
は効率から機″ａ１の寿命を計算する寿命計ｃｇ機能と
、そのｒｆ命が所定値以下に低下したときに警報を発令
する警報機能とを付加することによって、通常は管理用
中央計算機５を使用せずに、現場におけるＩＣカード４
の読み取り作業だけで充分な機器管理を行なうことがで
きる。

〔発明の効果〕

以上説明の通り、本発明に係るプラント機器管理装置に
よれば、各機器毎にその運転管理データを読み取り記憶
するＩＣカードが設けられているため、従来集中的に実
施されていた機器管理デ　−一夕の処理・保管を機器毎
に分散することができる。

そのため、管理用中央計算機に内蔵されるデータベース
の複雑化および容量ｇ）膨大化を回避することができる
。

一方、データの保管場所の分散化を図ったことにより、
データベースの容量に余裕を生じ、従来包含されなかっ
た機器の管理用データ回線もネッＩ・されるため、プラ
ント内の全Ｉｌ器を対象とする総合的な管理も可能とな
る。

さらに設備台帳を兼ねるＩＣカードを現場の機器毎に設
置しているため、機器の異常時または点検時に際しては
、携帯用データ読取器を携行すれば・現場において即座
に機器の異常状態の発見が可能であり、また管理項目お
よび管理データを瞬時に確認することができる。

また機器管理データの入出力、読み取り、伝送、記録作
成などの一連の作業が機械化される。ため・検査口の作
業負荷が大幅に低減するとともに、人為的ミスが防止さ
れるため信頼性の高い機器管理を実施することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るプラント機器管理装置の一実施例
を示す構成図である。 １・・・機器、１ａ・・・給水ポンプ、２・・・検出器
、２ａ・・・流Ｇ検出器、３・・・信号変換器、４・・
・ＩＣカード、５・・・管理用中央計算機、６・・・Ｉ
Ｃカードリーグ・ライタ、７・・・端末器、８・・・携
帯用データ読取器、９・・・検査記録。 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、プラント構成機器またはプロセスの状態量を検出す
   る検出器と、各機器に配設され上記検出器からの検出信
   号を変換する信号変換器と、機器の仕様特性値および上
   記信号変換器からの変換信号を取込み記憶するとともに
   変換信号により機器の運転性能を演算する機能を有する
   ＩＣカードと、上記ＩＣカードの演算結果を管理用中央
   計算機に入出力するとともにＩＣカードの内容を読出し
   または書込みするＩＣカードリーダ・ライタと、上記Ｉ
   Ｃカードの内容をプラント機器を配置した現場において
   読出しまたは変更する携帯用データ読取器とを備えるこ
   とを特徴とするプラント機器管理装置。 ２、携帯用データ読取器は、機器の運転性能から機器の
   寿命を計算する寿命計算機能と、寿命が所定値以下に低
   下したときに警報を発令する警報機能を備えた特許請求
   の範囲第１項記載のプラント機器管理装置。