JPH0115233Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビ選局装置に関し、特に順送りお
よび逆送りによるリモートコントロール機能を有
するテレビ選局装置の改良に関するものである。

テレビ選局装置は、テレビ受像装置の一部に設
けられて指定されたテレビ放送の受信処理を行な
うものであり、テレビ受像装置に於ける重要な部
分となつている。そして、このテレビ選局装置も
電子技術の発達に伴なつて電子同調化されてお
り、ソフトプツシユスイツチによつて指定された
チヤンネルの受信を行なうとともに、リモートコ
ントロールによる順送りまた逆送り制御による選
局が行なえるように構成されている。この場合、
テレビ選局装置に於ける選局制御部は集積化され
ており、アツプまたはダウン信号が供給される
と、制御出力の送出端がアツプまたはダウン方向
にステツプ移動するように構成されており、この
選択された出力端に接続されているポテンシヨメ
ータから予め定められているチユーニング電圧が
チユーナー部に供給されて目的とするテレビ放送
の受信が行なえるようになつている。

しかしながら、上述したテレビ選局装置に於い
ては、選局制御部がアツプまたはダウンパルスの
供給に伴なつて制御出力端を順次ステツプしなが
ら選局するように構成されているために、受信テ
レビ放送がプリセツトされていない空きチヤンネ
ルに対応する出力端に対しても順次同様にステツ
プされることになる。従つて、目的とするテレビ
放送の受信に際して空きチヤンネルが介在されて
いる場合には、選局切換が瞬時に行なえないとと
もに、このプリセツトがなされていない空きチヤ
ンネル部分をステツプ移動する時点に於いて、表
示画像が乱れて見難しいものとなる等の種々問題
を有している。

従つて、この考案による目的は、テレビ放送の
選局変更が迅速に行なえるとともに、その変更時
に於ける画像の乱れを防止したテレビ選局装置を
提供することである。

このような目的を達成するために本考案は、選
局制御部の各出力端に対するステツプ選択に対
し、受信テレビ放送がプリセツトされていないチ
ヤンネルに対応する出力端に対してはスキツプ制
御を行なわせるものである。以下、図面を用いて
本考案によるテレビ選局装置を詳細に説明する。

図は本考案によるテレビ選局装置の一実施例を
示す要部回路図である。同図に於いて１は半導体
集積回路によつてワンチツプ化された選局制御部
であつて、アツプおよびダウンパルスが供給され
る入力端UP，DUと、チユーニング電圧がプリ
セツトされた後述するポテンシヨメータを選択す
るプリセツトチヤンネル数の出力端K₁〜K_oと、
スキツプ制御端SKPとを少なくとも有しており、
アツプ入力端UPまたはダウン入力端DUにアツ
プパルスＡまたはダウンパルスＤが例えばリモー
トコントロール受信系から供給されると出力端
K₁〜K_oの選択端がステツプ移動するように構成
されている。また、選局制御部１はスキツプ制御
部SKPにスキツプ制御信号Ｃが供給されると、
出力端K₁〜K_oの選択がスキツプされるように構
成されている。２はチユーニング電圧発生部であ
つて、電源＋B₁と選局制御部１の各出力端K₁〜
K_oとの間にそれぞれ接続されたポテンシヨメー
タ３₁〜３_oを有しており、その可動片出力を回り
込み防止用ダイオード４₁〜４_oを介してチユーニ
ング電圧Ｄとして取り出している。５はモード選
択部であつて、可動片が回り込み防止用のダイオ
ード６₁〜６_oを介して選択制御部１の各出力端K₁
〜K_oにそれぞれ接続されたロータリータイプの
スイツチ７₁〜７_oをそれぞれ有しており、各スイ
ツチ７₁〜７_oの固定接点ａは共通に接続されてチ
ユーナ選択信号Ｕが取り出され、固定接点ｂは共
通に接続されてチユーナ選択信号V_Lが取り出さ
れ、固定接点ｃは共通に接続されてチユーナ選択
信号V_Hが取り出され、更に固定接点ｄは共通接
続されてスキツプ制御信号ｃが取り出されてい
る。８は選択チヤンネル表示部であつて、選局制
御部１の各出力端K₁〜K_oと電源＋B₂との間に、
回り込み防止用のダイオード９₁〜９_oと発光ダイ
オード１０₁〜１０_oがそれぞれ直列に接続されて
構成されている。そして、上述した集積化された
選局制御部１としては、例えば日本電気株式会社
に於いて製造販売されているμPC1362Cがある。

このように構成するテレビ選局装置に於いて、
チユーナ選択スキツプ制御部５のスイツチ７₁〜
７_oが例えば図示状態にセツトされていたとする。
この状態に於いて、電源が投入されると選局制御
部１が作動して、電源遮断前に選択されていたチ
ヤンネルに対応する出力端、例えば出力端K₁が
記憶されていて更びその出力端K₁を選択する。
出力端K₁が選択されてアースに落されると、ス
イツチ７₁を介して“Ｌ”レベルのチユーナ選択
信号V_Lが発生されて図示しないV_Lチユーナが選
択される。また、出力端K₁が“Ｌ”になると、
チユーニング電圧発生部２に設けられているポテ
ンシヨメータ３₁の可動片から予めプリセツトさ
れている電圧が発生されることになり、このプリ
セツト電圧がダイオード４₁を介してチユーニン
グ電圧Ｄとして図示しない各チユーナー部に供給
される。この結果、チユーナー選択信号V_Lによ
つて選択されたV_Lチユーナーは、チユーニング
電圧Ｄに対応したテレビ放送を同調受信すること
になる。

一方、選局チヤンネル表示部８は、電源＋B₂
の出力がダイオード１０₁およびダイオード９₁を
介して選局制御部１の出力端K₁に流れることに
なり、これに伴なつて発光ダイオード１０₁が発
光して第１チヤンネルにプリセツトされているテ
レビ放送が受信中であることを示す。

次に、例えば図示しないリモートコントロール
系の受信部から選局制御部１のアツプ入力端UP
にアツプパルスＡが供給されると、選局制御部１
は出力端の選択をK₁からK₂に移行させる。この
ようにして出力端K₂が選択されると、スイツチ
７₂は固定端子ｄを選択しているために“Ｌ”レ
ベルのスキツプ制御信号ｃが発生されて、選局制
御部１のスキツプ制御端SKPにそくフイードバ
ツクされる。この結果、選局制御部１はスキツプ
モードとなつて出力端K₂の選択をただちに中止
して次の出力端の選択に移行する。このように、
スイツチ７₁〜７_oが固定接点ｄに接続されていた
場合には、選局制御部１はスキツプモードとなつ
て、スイツチ７₁〜７_oによりチユーナ選択指定が
されている出力端K₁〜K_oの位置までその選択動
作をスキツプする。従つてスキツプ指定がなされ
ているチヤンネル、つまり空チヤンネル部分は一
瞬に移行されてスキツプ状態となり、これに伴な
つて受信テレビ放送の変更が迅速に行なわれると
ともに、空チヤンネル部を通過する場合に於ける
画像の乱れが極めて少ないものとなる。

なお、上記実施例に於いては、選局制御部１と
して半導体集積回路を用いたが、本考案はこれに
限定されるものではなく、一般の回路によつて構
成しても良い。

以上説明したように、本考案によるテレビ選局
装置は、受信テレビ放送がプリセツトされていな
い空チヤンネルに対しては、選局制御部の空チヤ
ンネルに対応する出力端の選択を自動的にスキツ
プさせるものであるために、目的とするテレビ放
送の受信が迅速に行なえるとともに空チヤンネル
部分を通過するに際しての画像の乱れが少なくな
る等の種々優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案によるテレビ選局装置の一実施例を
示す要部回路図である。 １……選局制御部、２……チユーニング電圧発
生部、３₁〜３_o……ポテンシヨメータ、４₁〜４
_ｏ，６₁〜６_o，９₁〜９_o……ダイオード、５……モ
ード選択部、７₁〜７_o……スイツチ、８……選局
表示部、１０_a〜１０_o。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リモートコントロールの受信系から供給される
   制御パルスを受けて複数出力端の選択を順次ステ
   ツプして変更する選局制御部と、この選局制御部
   の各出力端と電源との間にそれぞれ接続されたポ
   テンシヨメータを有し、その可動片出力を回り込
   み防止用のダイオードを介してプリセツトされた
   チユーニング電圧として出力するチユーニング電
   圧発生部と、各スイツチの可動片が回り込みダイ
   オードを介して前記選局制御部の各出力端にそれ
   ぞれ接続され、各固定端子が共通に接続されてチ
   ユーナー選択信号を発生するモード選択部とを備
   えたテレビ選局装置に於いて、前記モード選択部
   に設けられている各スイツチのチユーナー選択以
   外の固定端子を共通に接続し空きチヤンネルであ
   ることを示すスキツプ制御信号を取り出すととも
   に、前記選局制御部は前記スキツプ制御信号を受
   けたときに応答して前記チユーナ選択信号に対応
   する出力端の選択をスキツプして次の出力端を選
   択するように構成することにより、空きチヤンネ
   ルをスキツプして迅速な選局を行なうことを特徴
   とするテレビ選局装置。