JPH01151443A - 診断用画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は診断用画像を表示する表示装置において、特に
ＣＲＴ表示器のγ特性によるグレイレベルの誤差を自動
調整可能にした診断用画像表示装置に関する。

（従来の技術） 例えばＣＴスキャナは周知のように被検体の撮影対象断
層面における種々の方向からのＸ線透過データを収集し
て、これをもとに画像再構成演算を行ない、断層面の個
々の位置のＸ線吸収係数をＣＴ値として得て、これをＣ
Ｔ値に応じた濃度で画像として得ることで断層像を得る
ようにしたもので、そのＣＴ値としては８０００段階に
も及んでいる。

したがって、このような多階調の画像は各階調が識別可
能なかたちでは表示できないので、再構成結果の画像を
ＣＴスキャナのコンソール側にあるＣＲＴデイスプレィ
に表示するに当たっても、知りたい組成のＣＴ値を中心
に階調表示させるＣＴ値の相対的範囲を定め、これによ
り定まるＣＴ値の範囲を例えば３２階階調度に区分して
その階調範囲内に入るＣＴ値は該当階調に対応する濃淡
値（グレイレベル）で表現し、上記階調範囲から外れる
ＣＴ値は白または黒で表現することにより目的の組成が
良く分るような画像として表示できるようにしている。

ここで、上記中心とする知りたい組成のＣＴ値をウィン
ドレベルとして設定したＣＴ値を中心に階調表示させる
ＣＴ値の相対的範囲をウィンド幅と言い、これらの設定
によって再構成画像データをもとにした画像であっても
情報内容の異なる様々な断層像が観察できることになる
。

ところで、このような画像をＣＲＴデイスプレィに表示
する場合、ＣＲＴデイスプレィにはいわゆるγ特性、即
ち最終的には入力された画像信号に比例して画面の輝度
が変化しない現象がある。

そこで、従来ではこのγ特性を補正するためにフレーム
メモリに格納された画像データをディジタル／アナログ
変換器によりアナログ変換して得られる画像信号をダイ
オード・スイッチ回路を通して逆γ曲線で変調させたり
、ＣＲＴデイスプレィ側のカソード電流で調整するよう
にしていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、これら何れもアナログ系での調整であり、ドリ
フト、再現性等の点で不安がある。そこで、グレイレベ
ルに変換するディジタル処理でウィンドテーブルに記録
されているＣＴ値に対応するグレイレベルに予め補正を
加味しておく等の方法が考えられるが、これだけでは実
際に使用するＣＲＴデイスプレィに合ったγ特性を補正
することは困難である。

本発明は実際に使用する画像表示器に合ったγ特性の補
正を容易に、しかも正確に行なうことができる診断用画
像表示装置を提供することを１」的とする。

［発明の構成コ （問題点を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するため、フレームメモリに書
込まれた診断用画像データを予めウィンドテーブルに書
込まれた知りたいウィンドレベルを中心に設定されたあ
るウィンド幅で表現されるグレイレベルで画像表示器に
表示させるようにした診断用画像表示装置において、前
記画像表示器の表示面に設けられ前記ウィンドテーブル
に書込まれた各グレイレベルでの表示画像を測光する受
光手段と、この受光手段により測光された出力をアナロ
グ／ディジタル変換して得られる各グレーレベルに対応
する測定値を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶
された各グレイレベルに対応する測定値を理想とするグ
レイレベル値になるようにしたときのグレイレベルの差
分をそれぞれ求め、これを補正値又は補正係数として前
記ウィンドテーブルの該当するグレイレベル値を補正す
る手段とを具備した構成とするものである。

（作用） したがって、このような構成の診断用画像表示装置にあ
っては診断画像を画像表示器に表示させるに先立って、
実際に画像表示器の表示面にウィンドテーブルに書込ま
れた各グレイレベルでの表示画像を表示させ、これをそ
の表示画に設けられた受光手段により測光してその出力
をアナログ／ディジタル変換して得られる測定値が理想
とする各グレイレベル値になるようにしたときのグレイ
レベルの差分をそれぞれを求め、これを補正値又は補正
係数として前記ウィンドテーブルの該当するグレイレベ
ル値を補正することにより、画像表示器に有するγ特性
の補正がより正確に、しかも実際に使用される画像表示
器に合った精度の高い補正が可能となり、画像診断に大
きく寄与できるものとなる。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明による診断用画像表示装置の（１４成例
を示すブロック図である。第１図において、１は画像デ
ータや管理データを記憶保存するメモリ、２は本装置の
制御を担うプロセッサ（ＣＰＵ）である。３は画像表示
を行なうためのモニタであり、例えばＣＲＴデイスプレ
ィが用いられる。４はプロセッサ２によりメモリ１から
読み出された画像データを格納するフレームメモリ、５
はフレームメモリ４に書込まれる画像データを知りたい
組成のウィンドレベルを中心として設定されたウィンド
幅で表現されるグレイレベルとして書込まれたウィンド
テーブルである。また６はフレームメモリ４に格納され
た画像データをアナログ変換してＣＲＴデイスプレィ３
に表示させるディジタル／アナログ変換器である。一方
、７はＣＲＴデイスプレィ３の表示面に接触させて設け
られるフォトダイオード等の受光素子で、この受光素子
７は第２図（ａ）又は（ｂ）に示すような保持具に保持
されている。すなわち、第２図（ａ）に示す保持具は黒
色のフェルトからなる筒状のホルダ７ａに形成されたハ
ウジング部７ｂに受光素子７の受光面が位置するように
保持したもので、そのハウジング先端をＣＲＴモニタ２
の表示面に押付けて使用される。また第２図（ｂ）に示
す保持具は保持体７Ｃに保持された受光索子７の受光面
を包囲するように黒色のゴム等からなる吸盤７ｄを取付
けたもので、この吸盤７ｄをＣＲＴモニタ２の表示面に
吸着させて使用される。また８は受光素子７で測光され
た出力信号をディジタル変換するアナログ／ディジタル
変換器で、このアナログ／ディジタル変換器８により変
換されたディジタル値はメモリ１に格納されるようにな
っている。

次に上記のように構成された診断用画像表示装置の作用
について述べる。

いま、ウィンドテーブル５にフレームメモリ４に書込ま
れる画像データを知りたい組成のウィンドレベルを中心
に設定されたあるウィンドウ幅での各グレイレベルが書
込まれているものとする。

またＣＲＴデイスプレィ３の表示面には受光索子７を保
持した第２図（ａ）又は第２（ｂ）に示す保持具を接触
させて表示面の測光が可能になっているものとする。こ
のような状態にあるとき、まずプロセッサ２によりウィ
ンドテーブル５に書込まれているグレイレベル０，１．
２．・・・・・・２１と必要な値をフレームメモリ４の
全面又は一部に書込み、これらを順次ディジタル／アナ
ログ変換器６を介してＣＲＴデイスプレィ３に表示させ
る。

受光素子７は各グレイレベルで表示された画面の明るさ
を測光し、その出力はアナログ／ディジタル変換器８に
よりディジタル変換され、そのディジタル値かメモリ１
に格納される。

すべてのグレイレベルの測定が終了すると、プロセッサ
２によりメモリ１に格納された各グレイレベルに対する
ディジタル値を読み出し、これが理想とするグレイレベ
ルのディジタル値になるようにしたときのグレイレベル
の差分をそれぞれ演算する。即ち、第３図に示すように
いま実際に測定された各グレイレベルに対するディジタ
ル値をプロットした曲線をＤ１理想とする各グレイレベ
ルでの曲線をＥとすると、例えばグレイレベルＡでのデ
ィジタル値はＢであるが、その時の理想とするグレイレ
ベルに対してはディジタル値Ｂ′としたいので、プロセ
ッサ２ではこのディジタル値Ｂ′になるようなグレイレ
ベルＡ′をもとにグレイレベルＡとグレイレベルＡ′と
の差分（Ａ−Ａ−）を求め、これを補正係数又は補正値
とじ２てウィンドテーブル５の該当するディジタル値Ｂ
に該当するグレイレベル値Ａを補正する。

このようにして実際に測定された各グレイレベルに対す
るディジタル値をプロットした曲線りと理想とする各グ
レイレベルでの曲線Ｅとから求められた補正値又は補正
係数をウィンドテーブル５にγ特性の補正として加味し
ておけば、ＣＲＴデイスプレィ３に有するγ特性の補正
がより正確に、しかも実際に使用されるＣＲＴデイスプ
レィ３に合った精度の高い補正が可能となり、画像診断
に大きく寄与できるものとなる。

第４図はＣＴスキャナのコンソール側にあるＣＲＴデイ
スプレィに画像表示するに際して、ウィンドテーブル５
に書込まれた知りたいＣＴ値のウィンドレベルを中心に
定められたあるウィンド幅での各ＣＴ値のグレイレベル
に対してγ特性の補正をする場合の曲線図を示すもので
ある。第４図において、縦軸をグレイレベル、横軸をＣ
Ｔ値として、知りたい組成のＣＴ値のウィンドレベルＣ
を中心にあるウィンドウ幅ＷＷを設定した場合、ウィン
ドテーブル５にはこのウィンド幅ＷＷでの各ＣＴ値をア
ドレスとするグレイレベルが書込まれている。

このようにウィンドテーブル５に書込まれている各ＣＴ
値に対するグレイレベルにγ特性の補正を加えるには、
前述同様にプロセッサ２により各ＣＴ値に対するグレイ
レベルをフレームメモリ４に書込んでＣＲＴデイスプレ
ィ３に表示させ、これを受光素子７で測光してディジタ
ル変換し、これらをメモリ１に格納する。そして、すべ
てのＣＴ値に対するグレイレベルによる測光が終了する
と、プロセッサ２により例えばＣＴ値Ａでのグイレベル
Ｇは本来理想とするグレイレベルＧ゛としたいので、そ
の差分（Ｇ−（、’）を演算してこれを補正値又は補正
係数としてウィンドテーブル５のＣＴ値Ａに該当するア
ドレスのグレイレベルを補正する。

したがって、ウィンドテーブル５に書込まれている各Ｃ
Ｔ値に対応するグレイレベルに前述したような補正値又
は補正係数を加味しておくことにより、実際に使用する
ＣＲＴデイスプレィ３の実態に合ったγ特性の補正を正
確に行なうことができる。

このようなγ特性の補正はＣＲＴデイスプレィを交換し
たときとか、定期的に例えば６ケ月に１度、実際に使用
する直前に行なうことにより、より正確な診断画像を表
示することができる。

なお、上記実施例ではグレイレベルの補正値又は補正係
数をプロセッサ２により演算してγ特性の補正を自動的
に行なうようにしたが、この計算手法としては人間がマ
ニュアルで行なってもよい。また、上記実施例ではＣＲ
Ｔデイスプレィ３の表示面に１個の受光素子７を設ける
場合について述べたが、複数個のフォトダイオード等の
受光素子を表示面に設けてそれぞれ測光し、その測定値
の平均値を求めるようにしておけば、ＣＲＴデイスプレ
ィ３の表示面の不均一性等の影響を少なくすることがで
きる。さらに、第３図及び第４図においては理想とする
グレイレベルを直線として示したが、必ずしも直線に限
られるものでない。

また、上記実施例ではＣＴスキャナの診断画像を表示す
る場合について述べたが、磁気共鳴イメージング装置、
シンチレーションカメラ等の他の医用画像診断装置にお
ける診断画像の表示装置にも同様に適用できるものであ
る。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、実際に使用する画像
表示器に合ったγ特性の補正を容易に、しかも正確に行
なうことができる診断用画像表示装置を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による診断用画像表示装置の一実施例を
示すブロック回路図、第２図は同実施例における受光素
子を保持した保持具の構成説明図、第３図及び第４図は
同実施例の作用を説明するための曲線図である。 １・・・・・・メモリ、２・・・・・・プロセッサ、３
・・・・・・ＣＲＴデイスプレィ、４・・・・・・フレ
ームメモリ、５・・・・・・ウィンドテーブル、６・・
・・・・ディジタル／アナログ変換器、７・・・・・・
受光素子、８・・・・・・アナログ／ディジタル変換器
。 出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦 第１図 （ａ）　　　　　　（ｂ） 泣　９　Ｍ グビレベル 第３図 ＣＴ４

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フレームメモリに格納された診断用画像データを予めウ
   インドテーブルに書込まれた知りたい組成のウインドレ
   ベルを中心に設定されたあるウインド幅で表現されるグ
   レイレベルで画像表示器に表示させるようにした診断用
   画像表示装置において、前記画像表示器の表示面に設け
   られ前記ウインドテーブルに書込まれた各グレイレベル
   での表示画像を測光する受光手段と、この受光手段によ
   り測光された出力をアナログ／ディジタル変換して得ら
   れる各グレイレベルに対応する測定値を記憶する記憶手
   段と、この記憶手段に記憶された各グレイレベルに対応
   する測定値を理想とするグレイレベル値になるようにし
   たときのグレイレベルの差分をそれぞれを求め、これを
   補正値又は補正係数として前記ウインドテーブルの該当
   するグレイレベル値を補正する手段とを具備したことを
   特徴とする診断用画像表示装置。