JPH01146548A - タンポン - Google Patents

タンポン

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JPH01146548A
JPH01146548A JP62305425A JP30542587A JPH01146548A JP H01146548 A JPH01146548 A JP H01146548A JP 62305425 A JP62305425 A JP 62305425A JP 30542587 A JP30542587 A JP 30542587A JP H01146548 A JPH01146548 A JP H01146548A
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JP
Japan
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hydrophobic
tampon
hydrophilic
fiber web
fiber
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JP62305425A
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Norihiro Abe
阿部 典広
Daisuke Shiba
大介 柴
Akira Yamanoi
章 山野井
Takatoshi Kobayashi
小林 隆俊
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、膣内に挿入して経血を吸収処理する生理用の
タンポンの改良に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
生理用タンポンの吸収体構成素材としては、体内より流
出した経血を吸収し保持させるという観点から、従来よ
りレーヨン、脱脂綿等の親水性繊維ウェブまたはこのウ
ェブに親水性繊維から成る不織布を被覆したものが一般
に用いられている。
しかし、これらレーヨン、脱脂綿等の親水性繊維は吸収
性に優れる反面、タンポンを膣内へ挿入する際、所定の
部位に装着されるまでの過程にお 。
いて膣内壁の体液を吸収してしまい、そのためタンポン
の外周面が膣内壁にはりつく現象が生じ、その結果タン
ポンと膣内壁との摩擦抵抗が大きくなり、これが使用打
に挿入時の疼痛、不快感を与える原因となっている。
また、タンポンを膣内から取り出す際においても同様の
現象が生じ、疼痛、不快感を与えるーとともに、該本体
外周面の繊維が膣内壁にとり残されることがある。この
ような現象は経血量の少ない場合、特に顕著にみられる
このような欠点に着目した提案として実公昭59−25
377号公報記載の考案があるが、この考案は吸収体の
外周面を疎水性繊維を構成素材とした多孔性不織布で被
覆したものであって、膣内壁へのはり付きを防止し、疼
痛、不快感を取り除く効果がみられるものの、吸収体の
外周面を被包する不織布の構成素材が疎水性繊維から成
るため、たとえ多孔性とはいえども経血の如き高粘性液
に対し吸収速度が遅く、経血が吸収体表面をったって漏
れる場合があり、タンポンとしては不十分と言わざるを
得ないものであった。
また、従来、生理用タンポンの吸収体構成素材に用いら
れているレーヨン、脱脂綿等の親水性繊維は、繊維自体
が経血を吸収し保持する能力を備えているため、タンポ
ンを取り出した際、吸収された経血色がほとんどそのま
まの色調で出現し、使用者に不快感を与えてきた。
近年、生理用ナプキンにおいて見た目の印象を向上させ
ること等を目的に吸収体表面の色残り(経血色)を軽減
させる提案がなされているが、タンポンにおいても色残
りは重要な問題であり、使用後の色残りの少ないタンポ
ンが望まれている。
従って、本発明の目的は、タンポンの挿入及び取り出し
時に、おけるタンポンと膣内壁との摩擦抵抗が小さく且
つ高粘性液である経血に対する吸収速度が高いため経血
が膣外部に漏れることがなく、しかも使用後の色残りの
少ないタンポンを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、親水性繊維を主体とする吸収体及び該吸収体
の表面を被包する外層からなるタンポンにおいて、上記
外層は、親水性mmの混入された疎水性シートにより形
成されており、上記外層の外表面に上記親水性繊維が存
することを特徴とするタンポンを提供することにより、
上記目的を達成したものである。
上記疎水性シートとしては、疎水性繊維ウェブ及び疎水
性有孔シート等が用いられ、上記外層の外表面における
、上記疎水性シートへの親水性繊維の混入率は5〜40
%が好ましく、このような外表面を有する疎水性シート
とするには、通常、疎水性シートに親水性繊維を5〜4
0%混入させれば良い。
〔実施例〕
以下、本発明のタンポンを図面に示す一実施例に基づい
て説明する。
本発明のタンポンは、親水性繊維を主体とする吸収体及
び該吸収体の表面を被包する外層からなるものにおいて
、外層に特徴を有するものであるため、以下に示す実施
例においては、主として外層について説明する。
第1図は、本発明のタンポン形成前の外層の一例を吸収
体と共に示す斜視図で、外層lは、第2図に示すように
、上記吸収体を構成する親水性繊維ウェブ2の一方の面
に、疎水性繊維を主体とする(又は疎水性繊維からなる
)疎水性lAl1維ウエブ3を積層し、該疎水性繊維ウ
ェブ3に上記親水性繊維ウェブ2を絡合一体化させるこ
とにより形成されており、核外WJ1と上記吸収体(親
水性繊維ウェブ)2とで繊維シート状物4を構成してい
る。
また、第3図は第1図に示す外層とは別の外層の例を示
すもので、同図に示す外1?51は、第4図に示すよう
に、吸収体を構成する親水性繊維ウェブ2の両面に、疎
水性繊維を主体とする疎水性繊維ウェブ3をそれぞれ積
層し、両線水性繊維ウェブ3に上記親水性繊維ウェブ2
を絡合一体化させることにより形成されており、上記吸
収体(親水性繊維ウェブ)2とその両面に形成された2
つの外51.1とで繊維シート状物4を構成している。
上記第1図及び第3図に示す外層1の例につい 。
て更に説明すると、上記親水性繊維ウェブ2及び疎水性
繊維ウェブ3は、それぞれ紡績用カード或いはガーネッ
トその他の装置により形成され、その際の繊維配列形態
としては、ウェブの長さ方向にほぼ平行に配列したもの
(parallel−1aid)やウェブを折り畳んで
交差配列したもの(cross−1aid)等がある。
また、繊維配列形態がランダムで方向性のないウェブは
、エアレイ(alt−1ay)といった方法によっても
得ることができる。
そして、上記親水性繊維ウェブ2を構成する親水性繊維
としては、一般にタンポンの吸収体に用いられるもので
あればよ(、レーヨン、脱脂綿またはそれらの混合物を
例示することができる。尚、親水性繊維ウェブ2中には
、疎水性繊維の若干の混合もかまわない。
親水性繊維の繊維径については、特に制限はないが、吸
収性能、肌ざわり等の点から1〜6デニ一ル程度のもの
が適切である。また親水性繊維の繊維長については、脱
落繊維の■を少なくするという観点から20龍以上のも
のが適当であり、より好適には30龍以上である。親水
性繊維の重量は圧縮成形して得られるタンポンの吸収体
の形状によって異なってくるが特に制限はない。
また、上記疎水性繊維ウェブ3を構成する疎水性繊維と
しては、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、ア
クリル等の合成繊維の単独またはこれらの複合繊維ある
いはこれらの混合物を例示することができる。尚、疎水
性繊維ウェブ3中には、親水性繊維の若干の混合もかま
わないが、疎水性繊維単独が好ましい。
第1図及び第3図に示す繊維シート状物4においては、
親水性繊維ウェブ2を絡合させる疎水性繊維ウェブ3の
疎水性繊維重量が重要である。即ち、疎水性繊維の量が
多過ぎると親水性繊維ウェブ2と絡合させた際、疎水性
繊維と親水性繊維の絡合が十分になされぬとともに表面
の疎水性繊維の含有率が高くなり、吸収量の低下及び吸
収速度が遅(なる傾向があるので、疎水性繊維ウェブ3
の疎水性繊維重量は5〜35 g/nrが適切であり、
より好適にはlO〜30 g/rr!であり、また、親
水性繊維ウェブ2としては、150〜lo00g/lの
ものを用いるのが適切である。そして、疎水性繊維ウェ
ブ3に、親水性繊維ウェブ2を構成する親水性繊維をそ
の混入率が5〜40%となるように混入するのが好まし
い。
疎水性繊維の繊維径については、特に制限はないが、肌
ざわり、吸収性能等の点から1〜6デニ一ル程度のもの
が適切である。疎水性繊維の繊維長については、脱落繊
維の量を少なくするという意味から201−以上が適当
であり、より好適には30龍以上である。
また、上記疎水性繊維ウェブ3に親水性繊維ウェブ2を
絡合一体化させる方法としては、第2図に示す如く親水
性繊維ウェブ2に疎水性繊維ウェブ3を積層した積層体
に、液体を噴射させる或いは該積層体をニードリングす
る等の公知の方法を例示することができるが、繊維ウェ
ブ中に含まれる[n傷繊維等の微小繊維をなくし使用時
における脱落繊維を少なくするという意味から液体を噴
射し繊維同志を絡合させ、なおかつ微小繊維を除去する
ことが可能ないわゆるウォーターニードリングが好適で
ある。またこの場合、液体を噴出させる圧力は、10k
g/−以上であることが好ましく、これ以下の圧力で製
造された繊維シート状物4における外層1は、繊維の絡
み合いが少なく、タンポンを圧縮形成した際に脱落繊維
が多くなってしまうし、繊維ウェブに含まれる微小繊維
や短繊維を除去するという効果が不十分なものとなって
しまう、尚、ここにいう短IJi維とは、−iに10−
a以下のものである。
また、第5図及び第7図は、それぞれ上記第1図及び第
3図に示す外層の例とは異なる外層の別の例を示す斜視
図で、これらの例における外層1は、それぞれ上記疎水
性繊維ウェブ3の代わりに、疎水性有孔シート3″を用
いて形成されたものである。即ら、先ず第5図に示す外
I51は、第6図に示すように前記吸収体を構成する親
水性繊維ウェブ2の一方の面に、疎水性有孔シート3°
を積層し、該疎水性有孔シート3°に上記親水性繊維ウ
ェブ2を絡合一体化させることにより形成されており、
吸収体(親水性繊維ウェブ)2と外層1とにより繊維シ
ート状物4を構成している。
また、第7図に示す外JIIlは、第8図に示すように
吸収体を構成する親水性繊維ウェブ2の両面に、疎水性
有孔シート3゛をそれぞれ積層し、該疎水性有孔シート
3°に上記親水性繊維ウェブ2を絡合一体化させること
により形成されており、吸収体く親水性繊維ウェブ)2
とその両面に形成された2つの外層1とで繊維シート状
物4を構成している。
上記第5図及び第7図に示す外N1の例について更に説
明すると、上記親水性繊維ウェブ2としては、前記第り
図及び第3図に示す外層1で用いたものが用いられ、ま
た、上記疎水性有孔シート3゛としては、tfL透過を
阻止しない程度の孔が開いていて適度な強度、風合いを
持っ有孔シートであれば、特に制限されずに用いられる
代表的な疎水性有孔シートの例としては、ネット(比較
的大きな径を有するフィラメントが交絡、熱圧着、結合
剤による結合などにより、綱目構造を形成することから
なるシート状物)及び有孔フィルム(連続した合成樹脂
シートにエンボスや延伸などの後加工を施して孔を形成
することにより形成されているシート状物)が挙げられ
る。
上記ネットを形成するフィラメントの素材は、疎水性で
あれば何等制限されず、例えば、ポリオレフィン、オレ
フィンと他モノマー(酢酸ビニル、酢酸エチルなど)の
共重合樹脂、ポリエステル、アクリル、ナイロン、アセ
テートといった合成樹脂及びこれらのブレンドポリマー
などがあげられるが、風合い(柔軟性)や実生産におけ
る加工性を考慮するとポリオレフィン、オレフィンと他
モノマー(酢酸ビニル、アクリル酸エチルなど)の共重
合樹脂またはこれらのブレンドポリマーが好ましい、ネ
ットの孔の大きさは、ネット中での液体の保留が起こら
ず、繊維ウェブとの絡合が可能で、またネットが表面材
として必要な被覆性を有する範囲で任意に定めることが
出来るが、一般に好ましくは0.02〜30u+”であ
り、より好ましくは0.1〜20鴎8である。ネットの
孔の密度は、ネットと膣内壁の間の液体の保留が起こら
ず、またネ7)が表面材として必要な被覆性を有する範
囲で任意に定めることが出来るが、一般に好ましくは4
〜500個/−であり、より好ましくは15〜300個
/−である。フィラメントの構成としては、色の残り難
さ、容易な生産性、強度バランスの良さを考慮すると、
フィラメントが互いに平行に配されていることが好まし
い、さらに、好ましくは、互いに平行に配されたフィラ
メントの複数の層が、互いに平行でない状態で熱融着し
ているような構造のものである。
疎水性の有孔フィルムの代表的な例として次の3つのタ
イプがあげられる。
■フィルムの表裏面が実質的に平面で、孔径がフィルム
の厚みの方向に対してほぼ等しいタイプ。
■孔がロート状でフィルムの表から裏にかけて先細にな
っており、先細端がフィルム裏面に突出しているような
タイプ。
■フィルムが多数の頂部、底部をもち、それらを連結す
る壁部に孔を有するタイプ。
上記■及び■のタイプについては、孔の面積、フィルム
全体に占める孔の全面積の割合は上述したネットの場合
と同様の範囲にあることが望ましい。
上記■タイプのさらに好ましい底部形態は、壁部が傾斜
部を有し、少なくとも傾斜部の一部に開孔が設けられか
つ開孔を有する傾斜部は頂部に覆われていないことであ
る。さらに、望ましくは、開孔の大きさが0.02〜3
0鶴冨でかつ開孔密度が1−100個/iであることで
あり、最も望ましくは、開孔を有する壁部に連結された
頂部がなす平面と傾斜部との角度が直角より小さくかつ
20°以上あることである。
有孔フィルムを形成する樹脂も、疎水性であれば何等制
限されず、例えば、ポリオレフ、イ・ン、オレフィンと
他モノマー(酢酸ビニル、酢酸エチルなど)の共重合樹
脂、ポリエステル、ナイロン、アセテートといった合成
樹脂及びこれらのブレンドポリマーなどがあげられるが
、風合い(柔軟性)や実生産における加工性を考慮する
とポリオレフィン、オレフィンと他ボッマー(酢酸ビニ
ル、アクリル酸エチルなど)の共重合樹脂またはこれら
のブレンドポリマーが好ましい。
本発明で用いる疎水性有孔シートは、さらに以下の条件
を満たすことが望ましい、即ち、前記疎水性の有孔シー
トはできるだけ白く不透明なことである。タンポンには
、−度吸収され吸収層に拡散している体液を隠蔽するこ
とが要求されるからである。この白さの尺度として白色
度を用いると、15%以上の白色度を有することが好ま
しい。
また、上記疎水性有孔シート3°に親水性繊維ウェブ2
を絡合一体化させる方法は、前述した通りである。
第9図は、第5図及び第7図に示す外層の例とは異なる
外層゛の別の例を示す斜視図で、外層1は、第10図に
示すように上記吸収体2に積層した親水性繊維を主体と
する親水性繊維ウェブ5に疎水性有孔シート3″を積層
し、該疎水性有孔シート3”に上記親水性繊維ウェブ5
を前述の如くして絡合一体化させることにより形成され
ている。第11図は、上記のように形成された外層lの
一方の面に、親水性繊維ウェブからなる吸収体2を積層
して構成した繊維シート状物4を示し、第12図は、吸
収体2の両面に、第9図に示す外層lを積層して形成し
た繊維シート状物4を示している。
第9図に示す外層1について更に説明すると、親水性繊
維ウェブ5は、前記親水性繊維ウェブ2と同様に形成さ
れるが、その秤量は5〜50g/Mの範囲であることが
好ましい、即ち、親水性繊維ウェブ5の秤量が50 g
/rrt以上であると、外層1の親水性繊維量が多くな
り膣内への挿入及び膣内からの取り出し時における摩擦
抵抗の低減、また取り出し後のタンポン表面の血液の色
残りを軽減するのに難を生じる。また、秤量が5g以下
であると外層1の親水性繊維量が少なくなり排泄された
血液が親水性繊維の毛管現象てより吸収体2に速やかに
拡散することなく、即ち、吸収速度が遅く、タンポン表
面をっなって漏れてしまうことになり、本発明の目的は
達成されない。
また、親水性m111ウエブ5の繊度は、風合い、肌ざ
わりを考慮すると1〜lOデニールの範囲にあることが
望ましく、1〜6デニールの範囲にあればより望ましい
親水性繊維ウェブ5の繊維長は、特に制限はないが、使
用時の短繊維の脱落、加工性等を考慮すると20〜10
mmの範囲が望ましい。
また、親水性繊維ウェブ5を構成する親水性繊維の素材
としては、前記親水性繊維ウェブ2を構成する親水性繊
維と同じものが用いられる。
また、上記外層1に用いられる疎水性有孔シート3″は
、第5図に示す外[1に用いられる疎水性有孔シート3
”とほぼ同様のものであるが、ただし、孔の密度は好ま
しくは1〜300個/dとされ、より好ましくは15〜
250個/iとされ、他の構成については同様とされて
いる。この疎水性有孔シート3”の代わりに、有孔不織
布、即ち、繊維が圧路することによりシート杖形態が維
持されており且つ繊維が分配されることにより形成され
た多数の独立した開孔を有する不織布を用いることもで
きる。
次に、上述した繊維シート状物4を用いて本発明のタン
ポンを形成する場合について、具体例を挙げて説明する
前記繊維シート状物4を圧縮してタンポンを成形する例
としては、繊維シート状物4の種類によって異なるが、
第1図、第5図及び第11図に示すような繊維シート状
物4を用いた場合には、第13図に示すように、適当な
大きさに切断した2枚の短形の前記繊維シート状物4を
、タンポンに圧縮成形した際に上記外層1の外表面10
がタンポンの外周面に位置するように十字状に積層し、
その中央部に紐7をつけ、その部分が後端となるよう突
出させ圧縮成形する方法(タンポン!!!造例1)を挙
げることができる。
このようにして成形されたタンポンは、経血を吸収した
際に落下傘状に膨潤して開くので経血が漏れにくく、ま
た、使用後に取り出す際にも容品に取り出せるという特
徴を有するものである。
また、別の例として、第3図、第7図及び第12図に示
すような繊維シート状物4を用いた場合には、第14図
に示すように、上記繊維シート状物4を短形状に切断し
、その中央部に&II7を縫着した後、圧縮成形する方
法を挙げることができる。
また、前記繊維シート状物4を用いて第15図、第16
図に示すようなタンポンを成形する場合には、別の従来
法によれば良い。
尚、本発明のタンポンは、外層に特徴を有するものであ
り、本発明のタンポンがその成形方法及び形状に制限さ
れないことは言う迄もない。
以上、本発明のタンポンの実施例を、その外層について
種々の例を挙げて説明したが、本発明のタンポンは、そ
の外層が、゛親水性繊維の混入された疎水性シートによ
り成形されており、上記外層の外表面に上記親水性繊維
が存するものであれば上記実施例に制離されるものでは
ない。
次に、試験例を挙げて本発明のタンポンの効果について
説明する。
試験例1 下記の如くして、本発明のタンポン(本発明品)と従来
のタンポン(比較品)を試作し、それらについて、下記
測定方法により、■挿入抵抗値(タンポンを膣内の所定
の位置まで挿入するのに必要な荷重)、■取り出し抵抗
値(タンポンを膣内から取り出すのに必要な荷重)、■
脱落物質(クンボンが膣内壁にはりついたり摩擦により
生じる脱落繊維の量)、0色残り(経血吸収後の吸収体
表面の色調)、及び■吸収量を測定した。
(11繊維シート状物(親水性繊維ウェブと疎水性繊維
ウェブとの絡合一体化繊維シート状物)の製造方法 2台のカード機によりそれぞれ所定量の親水性繊維ウェ
ブと疎水性繊維ウェブを製造した後、疎水性繊維ウェブ
が上層になるよう両者を積層し繊維積層体を得る。つい
でこの繊維81層体にその両面から高圧水を噴射さセ乾
燥させることにより、繊維シート状物(第1図参照)を
得た。繊維シート状物の重置は全体で295 g/dに
する。
(2)タンポンの試作 上記製造方法により得られた繊維シート状物を用いて、
前述したタンポン製造例1 (第13図参照)に準じて
、直径11■−及び長さ50鶴の円柱形態で重量2.5
gのタンポン(本発明品1〜9、比較品1〜3)を試作
した。
(3)測定方法 ■挿入抵抗値 断面が偏平な形状をなしているシリコンゴム製の膣モデ
ルを用い、あらかじめ膣モデル内を馬脂繊維血液で濡ら
しておき、タンポンが所定の部位に到達するまでの抵抗
値(荷重)を測定した。
■取り出し抵抗値 前記■で用いたものと同様の装置を用い、膣モデル内の
所定の部位に置かれたタンポン上部より馬脂繊維血液を
滴下し、タンポンが飽和に達した時点で膣モデル内から
のタンポンの取り出し抵抗値(荷重)を測定した。。
■脱落物質 昭和45年8月10日厚生省告示第303号、昭和49
年9月21日厚生省告示第251号改正の月経処理用タ
ンポンにより、脱落物質を測定した。
0色残り 官能評価により、以下のようにランク分けした。
×・・・血液の赤色が非常に顕著に認められる。
Δ・・・血液の赤色が僅かに和らぐ。
○・・・血液の赤色がかなり和らぐ。
■吸収量 前記■で用いたものと同様の膣モデルを用い、所定の部
位に置かれたタンポン上部より馬脂繊維血液を滴下し、
タンポン下部より漏れが生じた時点で膣モデル内からタ
ンポンを取り出して重hiを測定し、吸収量とした。
(4)結果 上記測定方法(3)によって測定した結果を下記第1表
に示した。測定は、各々3点ずつ行い、第1表にはその
平均値を示した。
上記第1表に示す結果から、次の点が判る。
本発明のクンボン(本発明品)は比較品に比べて挿入抵
抗値及び取り出し抵抗値が小さくまた、吸収体の色残り
がかなり緩和されることが判る。
タンポンの外周面に疎水性繊維が配されると膣内壁とタ
ンポンとのF2!擦抵抗が減少し、挿入及び取り出し砥
抗(直が小さ々なるのである。
また、色残りについて述べると、本発明のタンポンは外
周面に血液をほとんど保持しない疎水性tgl維が主体
に配されなおかつタンポン内部には血液を吸収保持する
親水性繊維が配されているため、タンポン外周面にある
血液はタンポン内部の方へ引き込まれ、結果として色残
りが低減するのである。
本発明のタンポンにおいては、先にも述べたが、タンポ
ンを圧縮成形する萌の繊維積層体を構成する疎水性繊維
ウェブの重重が重要である。即ら、第1表に示す本発明
品1及び2の如く疎水性IN iftの間が多いと、親
水性繊維から成る親水性繊維ウェブとの絡合が不十分に
なるとともに、繊維シートf物の外表面の親水性繊維含
有率が減少し、その結果挿入及び取り出し抵抗値は減少
するものの、タンポン内部へ経血を引き込む力が弱くな
り、経血がタンポン表面をったって、タンポンに未吸収
部分を残したまま漏れることになる。
また、逆に本発明品5の如く疎水性繊維ウェブを構成す
る疎水性繊維の星が少ないと、本発明の効果としては小
さくなる傾向にある。従って、外JΔを構成する疎水性
繊維の星としては、10〜30 g / rd程度が適
切である。
疎水性繊維ウェブの疎水性繊維素材としては、ポリエス
テル、ナイロン、ポリプロピレンのどれを用いても性能
はほとんど変わらなかった。
また、実験例には挙げなかったが、疎水性繊維ウェブの
巾に、レーヨン、脱脂綿等の親水性繊維を若干混合させ
ても、本発明の目的とする効果はみられるが、!!!造
面を考えれば本発明品1〜9のように疎水性繊維単独が
好ましい。
また、本発明に用いられる疎水性繊維ウェブの繊維径と
しては1.5〜6デニールであれば、性能的にはほとん
ど変わらず、肌ざわりも満足される。
また、親水性繊維ウェブを構成する親水性繊維としては
、レーヨン、脱脂綿のii1体及びこれらの混合物にお
いても性能的にはほとんど変わらないが加工性、コスト
を考慮するならば、レーコン単体が好ましい。
向、脱落物質として、今回実施した厚生省のタンポン基
準の測定法は、タンポンを水中に浸漬させたときの脱落
繊維量であるため、本発明品と比較品との顕暑な差は認
められなかったが、実際は膣内壁とクンボンとの摩擦抵
抗により生じる脱落繊維であり1.取り出し抵抗値から
察するならば、本発明品の脱落繊維にたいする効果は十
分にあると言える。
実験例2 下記の如くして得た繊維シート状物(第5図参照)を用
いて実験例1と同様にして、実験例!で試作したものと
同じ大きさで同じ重量の本発明のタンポン(本発明品1
0〜39)及び従来のタンポン(比較品4〜9)を試作
し、実験例1で測定した唄口について同様に測定した。
(1)繊維シート状物(親水性繊維ウェブと疎水性有孔
シートとの絡合一体化繊維シート状物)の製造方法 カード機により所定量の親水性繊維ウェブを製造した後
、」二記親水性繊維ウェブの上層に疎水性の有孔シート
(第2表、第3表参照)を積層する。
ついでこの積層体に高圧水を噴射させ、乾燥させること
により、絡合一体化されたシート状物を得た。シート状
物の重量は全体で295g/n?(2゜5g/タンポン
1個)である。
(2)上記有孔シートの孔の大きさ及び密度は、次のよ
うにして測定した。
■有孔シートの孔の大きさ二実体顕微鏡を用いて開孔面
をその垂直方向から見た拡大写真を撮影し、写真上での
孔の大きさaをブラニメーターを用いて測定し、(11
式によって実物大の孔面積Aを算出した。
A   (m”  )   =  a   (me” 
 )   / X”   ・・・・・・・・・(11X
:実物に対する写真の倍率 ■有孔シートの孔の密度:表面材l−あたりに存在する
孔の数を数えることにより測定した。
下記第2表及び第3表に本発明のタンポンを得るのに用
いた疎水性有孔シートを示す。
(註)第2表、3表における樹脂等は下記の通り。
LDPE :m密aずリエデレシ  HDPE i高密
度$1xチレンLLDPE :直鎖状低密度ポリエチレ
ンタフマー:エチレン−αオレフィン共m 合体PP 
  :ボリブυピレン     フイオノマー: 金属
架橋ポリエチレンEVA  :エチレンー酢酸ビニル共
重合体PsL  :ポリエチレン、PET:ポリエステ
ル1−1〜12 : Haン(三井石油化学工業91、
ポリエチレンから収るネット 状物) 1 −13:FFB(荻原工業aS、ナイロン と ポ
リプロピレン からなる ネット状物)1 −14:N
cL909(Xミ2&$7a−n、ポリエチレン と 
ポリスチレンと〃ら跋る ネット 状物)■−1〜8 
:フィルムに金型により穿孔した。
■、9 :フィルムを加熱吸引して孔を開けた。
1m−10〜14;フィルムを掴み込みブロックで立体
穿孔した。
第2表(有孔シート:ネット) 上記第4表及び第5表に示す結果から次のことが判る。
本発明品lO〜39は比較品4〜9に比べて挿入抵抗及
び取り出し抵抗が小さく、また吸収体表面の色残りが緩
和され、タンポンとして理想的であることがわかる。
一方、比較例4及び5は挿入抵抗及び取り出し抵抗は小
さくまた吸収体表面の色残りを軽減されてはいるが、上
記構成素材が互いに絡合することにより一体化されてお
らず、前記構成素材間の距離が大きいためタンポン内部
への血液の拡散力が乏しく、結果としてタンポン内部に
未吸収部分を残したままの状態で血液がタンポン表面を
ったって漏れることになりタンポン本来の目的を達成し
得ないものとなる。
また、比較品6〜9は有孔シートを配さない繊維ウェブ
のみの場合であるが、この場合本発明のタンポンに比べ
、挿入及び取り出し抵抗が大きく、またタンポン表面の
色残りも多く、タンポンとしては不適当と言わざるを得
ない。
〔発明の効果〕
本発明のタンポンは、その外層が、親水性繊維の混入さ
れた疏水性シートにより形成されており、上記外層の外
表面に上記親水性繊維が存するものであるため、タンポ
ンの挿入及び取り出し時におけるタンポンと膣内壁との
摩擦抵抗が小さく且つ高粘性液である経血に対する吸収
速度が高いため経血が膣外部に漏れることがなく、しか
も使用後の色残りの少ない等の効果を有するものである
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のタンポン形成前の外層の一例を吸収体
と共に示す斜視図、第2図はその形成前の斜視図、第3
図は第1図に示す外層とは異なる外層の例を示す同様の
斜視図、第4図はその形成前の斜視図、第5図は第3図
に示す外層とは異なる外層の例を示す同様の斜視図、第
6図はその形成前の斜視図、第7図は第5図に示す外層
とは異なる外層の例を示す同様の斜視図、第8図はその
形成前の斜視図、第9@は第7図に示す外層とは異なる
外層の例を示す斜視図、第10図はその形成0:1の斜
視図、第11図及び第12図は、それぞれ第9図に示す
外層を吸収体にjriNした状態を示す1、′目3L図
、第13図〜第16図はそれぞれ本発明のタンポンに用
いられる圧縮成形前の異なるタンポン形状の5′になる
例を示す斜視図である。 1・・・外層 2・・・吸収体(親水性繊維ウェブ) 3・・・疎水性繊維ウェブ(疎水性シート)3°・・・
疎水性有孔シート(疎水性シート)4・・・繊維シート
状物 5・・・親水性繊維ウェブ 10・・・外表面 特許出願人   花 王 株式会社 第1図   第2図 第9図    第10図 第13図 第14図 第15図第16図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)親水性繊維を主体とする吸収体及び該吸収体の表
    面を被包する外層からなるタンポンにおいて、上記外層
    は、親水性繊維の混入された疎水性シートにより形成さ
    れており、上記外層の外表面に上記親水性繊維が存する
    ことを特徴とするタンポン。
  2. (2)上記疎水性シートが、疎水性繊維ウエブ又は疎水
    性有孔シートであることを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載のタンポン。
  3. (3)上記疎水性有孔シートが、ネット又は有孔フィル
    ムであることを特徴とする特許請求の範囲第(2)項記
    載のタンポン。
  4. (4)上記外層は、上記吸収体を構成する親水性繊維ウ
    エブに、疎水性繊維を主体とする疎水性繊維ウエブを積
    層し、該疎水性繊維ウエブに上記親水性繊維ウエブを絡
    合一体化させることにより形成されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項記載のタンポン。
  5. (5)上記外層は、上記吸収体を構成する親水性繊維ウ
    エブに、疎水性有孔シートを積層し、該疎水性有孔シー
    トに上記親水性繊維ウエブを絡合一体化させることによ
    り形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第(
    1)項記載のタンポン。
  6. (6)上記外層は、親水性繊維を主体とする親水性繊維
    ウエブに、疎水性有孔シートを積層し、該疎水性有孔シ
    ートに上記親水性繊維ウエブを絡合一体化させることに
    より形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載のタンポン。
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