JPH01142310A - 厨芥焼却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、厨芥の加熱焼却する厨芥焼却装置に関する。

（従来の技術） 家庭の台所から出る生ごみの厨芥は、含有水分が非常に
多く、従来の焼却路による生ごみ処理は難しく、完全な
焼却処理ができなかったが、このような厨芥に対してマ
イクロ波を利用した誘導加熱、いわゆる高周波加熱を行
なって焼却し、こみ処理する厨芥焼却装置が開発されて
いる。

このような厨芥焼却装置は、通常の電子レンジ等に使用
されている加熱方法と同様に、被加熱物である生ごみ等
の厨芥を構成する分子を高周波によって攪拌して加熱す
るものであるため、含有水分が多い厨芥であっても有効
に加熱焼却することができる。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、焼却時にあっては、完全燃焼のために厨芥に
対し均−且つ十分な空気を供給する必要がある。そして
、その供給方法として、厨芥に　　−対し上方から空気
を吹きつける等により供給する方法では厨芥下部にまで
十分な空気供給がなされないおそれがあることから、燃
焼室の底面、すなわち厨芥の受は皿面に空気供給用の格
子を設け、厨芥の下側から空気供給を行なう方法が有効
と考えられている。

しかしながら、焼却対象である厨芥が例えばカレーの如
くき半流動物である場合、前記受は皿面の格子のすき闇
から下部の流れ落ちて格子の目を詰まらせてしまい、燃
焼時に十分な空気供給がなされず、不完全燃焼となって
しまうおそれがある。

また、厨芥が半流動物を含まない場合であっても燃焼を
継続して行くうちに灰によって格子の目がつまるおそれ
がやはり存在し、改善課題となっていた。

本発明は上記に鑑みてなされたもので、その目的として
は、燃焼時における均−且つ十分な空気供給を厨芥の種
類等に関係なく確実にできるようにした厨芥焼却装置を
提供することにある。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、厨芥を加熱焼却する厨芥焼却
装置において、本発明は、燃焼室の下部側壁に空気流入
孔を複数形成し、この空気流入孔が形成されている下部
側壁の外側周囲に当該下部側壁の上部側を閉じて形成さ
れる隙間からなる閉空間を形成したことを要旨とする。

（作用） 本発明に係る厨芥焼却装置にあっては、焼却室の下部側
壁に空気流入孔を複数形成すると共に、この空気流入孔
を外側周囲に当該下部側壁の上部側が閉じられた隙間か
らなる閉空間とし、厨芥への空気供給をできるだけ低位
置に存在する空気流入孔を介して行なわれるようにした
ものである。

（実施例） 以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の一実施例に係る厨芥焼却装置における
焼却路２３の断面構成を示す図、第２図は第１図の厨芥
焼却装置の外観上の構造を示す斜視図、第３図は第１図
の厨芥焼却装置の全体的内部構造を示す装置の後部から
見た斜視図、第４図は第１図の装置の側面図、第５図は
第１図の装置の後面図である。

第１図乃至第５図に示すように、本厨芥焼却装置は、全
体的に直方体の外箱１内に収納されて構成され、該外箱
１の上部に生ごみ等の厨芥を投入するときに開放される
扉４が設けられている。扉４は例えば図示しないローラ
等で開閉し得るようになっている。

扉４内側の直下には円筒形の焼却路２３が配設され、こ
の焼却路２３の周囲は筐体２８によって囲まれている。

この焼却路２３は、主として、炉壁７１および燃焼筒７
２によって燃焼室７３を形成する構造である。炉壁７１
は、その下部が上部に対し径が若干小さくなるように一
体形成されたもので、その底部近傍に形成されている支
持部７４を介して筐体２８に支持固定されている。また
、炉壁７１は、この支持部７４において後述する底板３
０を構成する周壁３２によっても当接支持されている。

この支持部７４には、炉壁７１と筐体２８との間に炉壁
７１に並設されるように設けられた断熱材７５によって
仕切られた支持部７４の内周部および外周部にそれぞれ
複数の通気孔７６．７７が形成されている。したがって
、外部から導入された空気としては、通気孔７６を通っ
て断熱材７５で仕切られた内周部から外周部を経て通気
孔７７を通って炉壁７１の下端部に至る（第１図幸照）
。なお、炉壁７１の下端は、底板３０に当接せず、底板
３０との間に空隙を形成している。

一方、燃焼筒７２は、炉壁７１に対しその径が変わる段
部において一端が固定され、他端が炉壁７１との間に隙
間が形成されるように燃焼室側に並設されて底板３０に
当接したものである。そして、その筒下部の側壁には、
複数の小孔７８が高さ方向に所定間隔において配列形成
されている。

これらの小孔７８は、空気流入孔を構成するので、燃焼
室７３内にその底部側壁から空気を供給するためのもの
であるが、その最下列のものを除いてはいずれも炉壁７
１と燃焼筒７２との間に形成された閉空間７９に位置す
る。すなわち、この構成によれば、閉空間７９にあって
は上部へ行く程圧損が大きくなるため、前述した如く炉
壁７１の下端部に至った空気としては圧損のできるだけ
小さい最下列の小孔７８から燃焼室７３に入ることにな
り、厨芥が例えば半流動物のため最下列の小孔７８が塞
がれると次に低い位置にある小孔７８を介して空気が入
いるといった具合に順次に最も低位置にある塞がってい
ない小孔７８を介して空気が必ず供給されるのである。

すなわら、厨芥の種類あるいは圀に関係なく燃焼に必要
な空気としては、できるだけ厨芥下方から必ず供給され
るのである。

一方、この焼却路２３の底には厨芥の受は皿としての底
板３０が設けられ、この底板３０はモータ３１によって
開関し得るようになっていて、焼却路２３内に集積した
厨芥の焼却された灰を下方に落づようになっている。具
体的には、モータ３１の駆動により主動歯車３３が回転
することでこの主動歯車３３に固定軸支されているアー
ム３４が下降せしめられ、これに伴いアーム３４に固定
された底板３０も下降せしめられる。そして、この下降
動作が進むと、アーム３４に対し底板３０と共に同期回
転可能に設けられた歯車３７が下方に設けられた歯溝３
６に対し噛合して回転せしめられる結果、これに伴って
底板３０も回転せしめられ、もって灰が落下することに
なるのである。

また、焼却炉２３の下方には灰箱１２が設けられ、底板
３０を開けたときに焼却炉２３から落ちる灰を収納する
ようになっている。この灰箱１２は第２図および第４図
かられかるように引き出し式になっていて、外部に取り
出し得るようになっている。

焼却炉２３の側壁上方には開口部２３ａが形成され、こ
の開口部には接続バイブ２４が連結されている。焼却炉
２３は接続バイブ２４を介して排煙路２５の一端に連結
され、これにより焼却炉２３において厨芥を加熱焼却し
たことにより厨芥から発生する排気ガスが焼却炉２３か
′ら排煙路２５へと導き出されるようになっている。

排煙路２５の途中には焼却炉２３からの排気ガスを更に
加熱する加熱ヒータ２７が配設され、また排煙路２５の
伯端には排気ガスの臭いを除去するための脱臭用触媒１
６が触媒加熱ヒータ２９とともに設けられ、これらの脱
臭用触媒１６および触媒加熱ヒータ２９を介して混合室
１５に連結されている。混合室１５の下部には超音波発
振器１７が設けられ、この超音波発振器１７は更に水受
２６に連結され、この水受２６の上には水タンク１０が
設けられている。このような超音波発振器１７、水受２
６、水タンク１０により水受２６の水が超音波発振器１
７によって超音波振動を受けて霧状となり、この霧が前
記混合室１５に送り込まれ、脱臭用触媒１６を介して排
煙路２５から導かれてくる焼却炉２３からの排気ガスと
霧とが混合室１５で混合し、排気ガス、特に排気ガスに
含まれている多量の煤やアンモニア等の悪臭の成分が大
部分霧に吸着されるようになっている。

混合室１５は更に排気管１３の上端部に連結され、混合
室１５内で混合されて排気ガスおよび特に排気ガスに含
まれている煤や臭い等の成分を吸着した霧は混合室１５
から更に排気管１３に送り込まれる。この排気管１３は
下方に延出し、その下端部は汚水だめ２１に連結されて
いるが、この下端部寄りの排気管１３内には熱交換器１
４が設けられ、これにより排気管１３内に送り込まれ１
＝排気ガスを吸着した霧が熱交換器１４によって凝縮さ
れ液化される。すなわち、多Ｍの湿度を帯びた高温の排
気ガスと外部から供給された空気とが熱交換器１４を通
過する際に両者間で熱交換が行なわれ、外部から供給さ
れる空気が加湿され、排気ガスの熱エネルギーが回収さ
れ、これにより排気ガスの温度が低下し、混合室１５で
排気ガスと混合された霧は再び凝縮され、液体に還元さ
れるのである。また、汚水だめ２１の中程には排水口２
２が形成され、熱交換器１４によって液化された排気ガ
スを含む液体がこの排水口２２から排出されるようにな
っている。

本厨芥焼却装置のほぼ中央にはマグネトロン１８が配設
され、このマグネトロン１８から出力されるマイクロ波
は導波管１１を介して焼却炉２３内に送り込まれ、焼却
炉２３内の厨芥を誘導加熱、ずなわら高周波加熱し焼却
する。

更に、本装向の底部にはトランス４１が設けられている
。前記マグネトロン１８、熱交換器１４の側近にはそれ
ぞれ冷却ファン１９が設けられている。更に、汚水だめ
２１の排水口２２の側近には排気ファン２０が設けられ
、これにより排気動作が行なわれるようになっている。

また、第２図かられかるように、外箱１の前面上部には
１ＩｌＩＩｌＩ用のスイッチパネル２が設けられている
。

このスイッチパネル２には第６図の回路図に示すように
本装置用の電源スィッチ５１、スタートスイッチ５３、
コース選択スイッチ５５ａ、５５ｂ、５５ｃ等の作動用
の各種スイッチが設けられるとともに、扉４の異常を示
すドア異常ランプ５７、灰箱１２の異常を示す灰箱異常
ランプ５８、水受２６の水位の異常を示す水位異常ラン
プ５９等の各種ランプ等が設けられている。また、これ
らの異常ランプに対応してそれぞれ・ドア異常スイッチ
６１、灰箱異常スイッチ６２、水位異常スイッチ６３が
設けられ、ドア異常または灰箱異常が発生してドア異常
スイッチ６１または灰箱興常スイッチ６２が開放してい
る場合には、マグネトロン１８が動作しないようになっ
ており、更に水受２６の水位が異常のために水位異常ス
イッチ６３が開放している場合には、超音波発振器１７
が動作しないようになっている。なお、前記コース選択
スイッチは焼却炉２３内に投入された厨芥の聞に応じた
コースを選択するために設けられている。

なお、本厨芥焼却装置は第６図に示すように電源６０で
動作し、制御回路５０によって全体的に制紳されている
。

次に、第７図の７０−ヂヤートも参照して作用を説明す
る。

まず、扉４を開け、焼却炉２３内に厨芥を投入し、電源
スィッチ５１゛をオンにすると、この時の各部の状態が
検知され、異常がある場合には前記ドア異常スイッチ６
１、灰箱異常スイッチ６２、水゛位異常スイッチ６３等
が作動して間放し、マグネトロン１８や超音波発振器１
７を作動しないようにするとともに、対応する異常ラン
プが表示する（ステップ１１０．１２０）。

異常がないことを確認した後、焼却炉２３内に投入した
厨芥の】に応じてコース選択スイッチ５５ａ　、５５ｂ
または５５０を操作し、それから、スタートスイッチ５
３をオンにする（ステップ１３０）。スタートスイッチ
５３がオンになると、マグネトロン１８が発振してマイ
ク［１波を発生し、更に排気ファン２０が作動し、排気
動作を開始するとともに、その他の部分、加熱ヒータ２
７、触媒加熱ヒータ２９、超音波発振器１７、その他の
冷却ファンも電源が投入され作動する（ステップ１４０
）。

マグネトロン１８から発生したマイクロ波は導波管１１
を介して焼却炉２３内に供給され、焼却炉２３内の厨芥
で吸収され、厨芥を内部から高周波加熱する。この結果
、厨芥内の水分は蒸発し、やがて水分が十分になくなる
と、厨芥は自然に発火し燃焼が行なわれる。燃焼時にお
いては、外部から導入された空気は厨芥の種類あるいは
量に応じて塞がっていない最も低位置にある小孔７８を
介して供給される。

燃焼によって厨芥からは煤や臭い等を含んだ排気ガスが
多量に排出されるが、この排気ガスは焼却炉２３から接
続バイブ２４を介して排煙路２５に送り込まれ、排煙路
２５を通過する時に加熱ヒータ２７によって更に高温に
加熱される。また、加熱ヒータ２７によって加熱された
排気ガスは触媒加熱ヒータ２９によって加熱された脱臭
用触媒１６を通過して脱臭され、混合室１５に送り込ま
れる。

一方、水タンク１０から水受２６に蓄えられた水は超音
波発振器１７によって霧にされて混合室１５に送り込ま
れ、この混合室１５で前記排気ガスと混合され、これに
より排気ガスに含まれている多聞の煤やアンモニア等の
悪臭の成分が霧に吸着される。このようにして排気ガス
を吸着した霧は混合室１５から排気管１３に送り込まれ
、排気管′１３に設けられている熱交換器１４を通過す
る。

そして、熱交換器１４を通過する排気ガスを吸着した霧
は、熱交換器１４によって凝縮されて液体に還元される
。この液体は汚水だめ２１に流され、排水口２２から外
部に排出される。

上述したような厨芥の加熱焼却および排気ガスの液体化
を行なう間に、厨芥の焼却が完了する（ステップ１５０
）。焼却が完了すると、焼却炉２３内の温度が低下し、
制御回路５０によってマグネトロン１８の発振が停止す
る（ステップ１６０）。マグネトロン１８の発振が停止
すると、焼却炉２３内の温度は更に低下し、所定温度以
下に低下すると、底板用のモータ３１が動作して底板３
０が開放し、焼却炉２３内に残った厨芥の灰は法相１２
内に落下する（ステップ１７０）。そして、灰箱１２に
落下した灰は適宜装置外部に取り出され排出される。

したがって、本実施例によれば、燃焼に要する空気を厨
芥の種類あるいは量に応じてできるだけ低位置から供給
するようにしたので、空気供給のための孔が詰って空気
供給が行なわれないといった事態の発生を防止しつつ適
切な空気供給を可能にし、もって不完全燃焼の発生を防
止している。

なお、上記実施例では、焼却路２３内の厨芥を加熱する
手段として、マグネットロン１８を利用しているが、本
発明はこれに限定されるものでなく、例えば電気ヒータ
等を使用してもよい。また、脱臭用触１１６は補助的な
ものであり、脱臭用触媒１６が無くても所定の効果を達
成し得るものである。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、燃焼室の下部側壁
に空気流入孔を複数形成すると共に、この空気流入孔の
外側周囲を当該下部側壁の上部側が閉じられた隙間から
なる閉空間とし、厨芥への空気供給をだきるだけ低位置
に存在する空気流入孔を介して行なわれるようにしたの
で、燃焼時における均−且つ十分な空気供給を厨芥の種
類等に関係なく確実にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る厨芥焼却装置つ の一部構成！詳細を示す図、第２図は第１図の厨芥焼却
装置の外観を示す斜視図、第３図は第１図の厨芥焼却装
置の全体的内部構造を示す後部側から見た斜視図、第４
図は第１図の厨芥焼却装置の側面図、第５図は第１図の
厨芥焼却装置の侵面図、第６図は第１図の厨芥焼却装置
の回路構成図、第７図は第１図の厨芥焼却装置の作用を
示すフローチャートである。 ２３・・・焼却路　７１・・・炉壁 ７２・・・燃焼筒　７３・・・燃焼室 ７４・・・支持部　７５・・・断熱材 ７６．７７・・・通気孔　７８・・・小孔７９・・・閉
空間

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）厨芥を加熱焼却する厨芥焼却装置において、燃焼
   室の下部側壁に空気流入孔を複数形成し、この空気流入
   孔が形成されている下部側壁の外側周囲に当該下部側壁
   の上部側を閉じて形成される隙間からなる閉空間を形成
   したことを特徴とする厨芥焼却装置。
2. （２）前記燃焼室は円筒形であることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載の厨芥焼却装置。