JPH0113969Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0113969Y2
JPH0113969Y2 JP14550080U JP14550080U JPH0113969Y2 JP H0113969 Y2 JPH0113969 Y2 JP H0113969Y2 JP 14550080 U JP14550080 U JP 14550080U JP 14550080 U JP14550080 U JP 14550080U JP H0113969 Y2 JPH0113969 Y2 JP H0113969Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
liquid
heat
refrigerant circuit
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14550080U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5768455U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP14550080U priority Critical patent/JPH0113969Y2/ja
Publication of JPS5768455U publication Critical patent/JPS5768455U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0113969Y2 publication Critical patent/JPH0113969Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は受液器を備えた冷媒の潜熱を利用する
蒸気圧縮式の冷凍装置に関するものである。
第1図は従来の冷凍装置の冷媒回路を示す図
で、圧縮機1を出た高温高圧の冷媒ガスは、凝縮
器2にて放熱して凝縮液化し、受液器3を通り絞
り装置4に至る。ここで減圧された冷媒は、蒸発
器5にて周囲より熱を奪い、蒸発・気化し圧縮機
1に戻り冷凍サイクルを完了する。この場合のモ
リエル線図は第2図に示す通りになり、圧縮機1
での入力は32に冷媒循環量をかけた値であ
り、蒸発器5において周囲より奪う熱量は2
1に冷媒循環量をかけた値である。従つてこの
場合の成積係数は2132となる。一般にこ
の 値は空気調和機にあつては2よりも大きな値であ
り、冷凍食品や乳製品を貯蔵するために使用する
冷凍装置にあつては2以下となるのが普通であ
る。特に冷凍食品のように低い温度で使用する場
合はこの成積係数は、1またはそれ以下の値にま
で低下してしまう。この成積係数を向上させるた
めに考案されたのが第3図に示す冷媒回路であ
る。この場合は、圧縮機1を出た高温高圧の冷媒
ガスは凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、受液器
3を通つた液冷媒は気液熱交換器6によつて吸入
ガスに熱を奪われ、絞り装置4に至る。
ここで減圧された冷媒は、蒸発器5にて周囲か
ら熱を奪い蒸発気化して気液熱交換器6に入る。
ここで先に述べたとおり、圧縮機1に戻り冷凍サ
イクルを完了する。この場合のモリエル線図は第
4図に示す通りになる。圧縮機1での入力は6
5に冷媒循環量をかけた値であり、蒸発器5
において周囲から奪う熱量は24に冷媒循環
量をかけた値である。気液熱交換器6において液
冷媒の失なう熱量は、蒸発器を出たガス冷媒が得
る熱量に等しい。前者は14に冷媒循環量を
かけた値であり、後者は52に冷媒循環量を
かけた値である。このことにより蒸発器5におい
て周囲から奪う熱量である24に冷媒循環量
をかけた値は、51に冷媒循環量をかけた値
に等しい。従つてこの場合の成積係数は
5165となる。圧縮機1の入力は、蒸発圧
力 が同じであるときは、圧縮機に吸入される冷媒の
エンタルピの大小によつてあまり変化しない。そ
のため第1図の場合の回路に比べて第3図の回路
では成積係数が向上する。しかしながら気液熱交
換器6において熱交換可能なのは、最大でも吸入
ガスの温度が受液器3の出口における液冷媒の温
度に上昇するまで吸収する熱量であり、気液熱交
換器6による成積係数向上には限界がある。また
通常、冷凍装置にあつては吸入ガス温度を無制限
に高くすることができない。なぜならば、あまり
吸入ガスの過熱度を大きくすると圧縮機の吐出ガ
ス温度が高くなりすぎ、圧縮機の軸受部の潤滑に
使用している油の劣化をまねき、圧縮機を損傷す
るおそれがあるためである。
一例としては、冷媒R502を使用した場合の理
論成積係数について示すこととする。ここで凝縮
圧力飽和温度としては45℃をとり、蒸発圧力飽和
温度として−40℃をとることとする。また凝縮器
2を出た冷媒の過冷却度は3degとする。すなわ
ち第1図の回路の場合には、絞り装置4の入口部
における液冷媒の温度は42℃となる。さらに蒸発
器5の出口におけるガス冷媒の過熱度は5degと
して考える。
すなわち蒸発器5の出口におけるガス冷媒の温
度は−35℃となる。この場合第2図に示したモリ
エル線図において 1=112.46kcal/Kg 2=131.35 〃 3=143.35 〃 となる。従つてこの場合の成積係数(η1)は η12132=131.35−112.46/143.35
−131.35=1.574 である。
第3図の気液熱交換器6を用いた冷媒回路の場
合には、気液熱交換器6によつてガス冷媒は20℃
まで加熱されるものとすると、第4図に示したモ
リエル線図において 5=139.95kcal/Kg 6=155.25 〃 となる。従つてこの場合の成積係数(η2)は η25165=139.95−112.46/155.25−1
39.95=1.797 である。
本考案は上記した点に鑑み、提案されたもの
で、受液器を備えた冷媒の潜熱を利用する蒸気圧
縮式の冷凍装置において、前記受液器内下部の液
冷媒中に付設された蒸発器を有し、同受液器中の
液冷媒を冷却して過冷却を与える副冷凍装置を設
けたことを特徴とし、その目的とするところは、
冷凍能力及び効率を向上させることのできる冷凍
装置を提供しようとするものである。
以下、本考案を図示実施例に基づいて説明す
る。
第5図において11は主圧縮機、12は凝縮
器、13は受液器、14は絞り装置、15は蒸発
器で以上により主冷媒回路を構成している。
一方、上記受液器13中の液冷媒を冷却するた
めの冷凍装置として、副圧縮機21、凝縮器2
2、絞り装置24、蒸発器25により副冷媒回路
を構成している。
主冷媒回路において主圧縮機11を出た高温高
圧の冷媒ガスは凝縮器12にて放熱して、凝縮液
化し、受液器13に溜る。この受液器13におい
て液冷媒は副冷媒回路の蒸発器25に放熱し、よ
り低温の液冷媒となつて絞り装置14に至る。こ
こで減圧された冷媒は蒸発器15にて周囲から熱
を奪い蒸発気化して主圧縮機11に戻り冷凍サイ
クルを完了する。同時に副冷媒回路においては、
副圧縮機21を出た高温高圧の冷媒ガスは、凝縮
器22にて放熱して凝縮液化し、絞り装置24に
至る。ここで減圧された冷媒は、蒸発器25に入
る。ここで先に述べた通り主冷媒回路の液冷媒か
ら吸熱して蒸発気化し副圧縮機21に戻り冷凍サ
イクルを完了する。
第6図に第5図の冷媒回路を用いた場合の主冷
媒回路のモリエル線図を示す。この場合、蒸発圧
力飽和温度:蒸発器15の出口における過熱度、
凝縮圧力飽和温度:凝縮器12の出口における過
冷却度は前記した従来のものの第1図に示す冷媒
回路の場合と同じとする。
この時、主圧縮機11の入力は、32に主
冷媒回路の冷媒循環量をかけた値(以下主冷媒循
環量と呼ぶ)となる。第6図において17
示されるエンタルピ差に主冷媒循環量をかけて得
られる熱量は、第5図における受液器13におい
て主冷媒回路の液冷媒が副冷媒回路の蒸発器25
によつて冷却される熱量である。そしてこの値は
モリエル線図上で明らかなように、そのまゝ蒸発
器15において周囲から熱を奪うことが出来る値
である。副冷媒回路はその運転点が主冷媒回路に
対して独立している。すなわち副冷媒回路におい
ては冷媒を主冷媒回路と同じにする必要もなく、
さらにその蒸発圧力飽和温度を主冷媒回路のそれ
に対して十分に高い温度にすることができ、従つ
てこの副冷媒回路の成積係数は主冷媒回路の成積
係数に比べて十分大きなものとすることができ
る。すなわち蒸発器15において周囲から奪う熱
量のうち、17に主冷媒循環量をかけた値の
熱量に対しては成積係数を高くすることができ
る。つまりより小さな入力によつて冷凍能力が向
上できることになる。従つて全体としては第1図
に示した従来のものの回路の場合に比べて成積係
数が高くなる。
一例として主冷媒回路側には冷媒としてR502
を用いた場合の理論成積係数について示すことに
する。ここで第1図の場合の例と同じく凝縮圧力
飽和温度として45℃をとり、蒸発圧力飽和温度と
して−40℃をとるものとする。また凝縮器12を
出た冷媒の過冷却度は3degとする。すなわち、
受液器13の入口部における液冷媒の温度は42℃
とする。さらに蒸発器15の出口におけるガス冷
媒の温度は−35℃とする。また受液器13の出口
での液冷媒の温度は10℃となるものとする。この
場合第6図に示したモリエル線図において 1=112.46kcal/Kg 2=131.35 〃 3=143.35 〃 7=102.83 〃 となる。
ここで蒸発器15において周囲から奪うことの
できる熱量は、27に主冷媒循環量をかけた
値である。また、受液器13において副冷媒回路
側に放熱する熱量は17に主冷媒循環量をか
けた値である。主冷媒回路での主圧縮機11の入
力は、32に主冷媒循環量をかけた値であ
る。
副冷媒回路には冷媒としてR22を用いるものと
し、この副冷媒回路のモリエル線図を第7図に示
す。ここで凝縮圧力飽和温度として主冷媒回路と
同じ45℃をとり、蒸発圧力飽和温度として0℃を
とることとする。また、凝縮器22を出た冷媒の
過冷却度は3degとする。すなわち絞り装置24
の入口における液冷媒の温度は42℃とする。さら
に蒸発器25の出口のガス温度は5℃とする。こ
の場合、第7図に示したモリエル線図において 11=112.50kcal/Kg 12=149.91 〃 13=157.58 〃 となる。この副冷媒回路の成積係数(η1)は η112111312=144.91−112.50/157
.58−149.91=4.877 となる。すなわち蒸発器25において主冷媒回路
から奪う熱量を1とするとき副圧縮機21の入力
は1/4.877である。
以上のことより、主冷媒回路において蒸発器1
5にて周囲から奪う熱量を1とすると、主圧縮機
の入力は3227であり、受液器13におい
て 副冷媒回路側へ放熱する熱量、すなわち副冷媒回
路が主冷媒回路から奪う熱量は、1727
な る。この時、副圧縮機21の入力は、1/η1×1727である。成積係数η3は全入力に対
する 有効熱量、ここでは蒸発器15にて周囲から奪う
熱量であるので η3=1/i3−i2/i2−i7+1/η1×i1−i7/i2−i7
2732+i1−i7/η1=131.35−102.83/1
43.35−131.35+112.46−102.83/4.877 =28.52/13.9746=2.041 となる。この値は第1図の回路の場合の例で示し
た成積係数1.574に対し約30%大きい値であり第
3図の回路の場合に対しても約14%大きい値とな
る。
以上から明らかなように、本考案になる冷媒装
置は、冷凍機の成積係数を容易に向上させること
ができ、エネルギ節約に貢献し得るものである。
なお、第8図に示すように、気液熱交換器16
を備えた冷媒回路に対しても同様に適用すること
ができる。
この場合、主冷媒回路において、主圧縮機11
を出た高温・高圧の冷媒ガスは凝縮器12にて放
熱して凝縮液化し受液器13に溜る。この受液器
13において液冷媒は副冷媒回路の蒸発器25に
放熱し、より低温の液冷媒となつて気液熱交換器
16に入る。ここで主冷媒回路の吸入ガスに熱を
奪われさらに低温の液冷媒となつて絞り装置14
に至り減圧されて蒸発器15で周囲から熱を奪い
蒸発気化して気液熱交換器16へ入る。ここで先
に述べた通り、液冷媒の熱を奪い加熱されて主圧
縮機11に戻り冷凍サイクルを完了する。
副冷媒回路の作用は、前記した通りであり、第
8図に示す冷媒回路の理論成積係数(η4)は下式
で示される。
η4=1/i6−i5/i5−i7+1/η1×i1−i7
/i5−i75765+i1−i7/η1 具体的な例として、R502の理論成積係数η4を求
めると、前記の場合と同じく凝縮圧力飽和温度45
℃、過冷却度3deg、蒸発圧力飽和温度−40℃、
過熱度5degとする。
また、受液器出口液冷媒温度は10℃、主圧縮機
の吸入ガス温度は0℃とすると、この場合、第9
図に示したモリエル線図において 1=112.46kcal/Kg 2=131.35 〃 5=136.73 〃 6=150.88 〃 7=102.83 〃 すなわち η4=136.73−102.83/150.88−136.73+112
.46−102.83/4.877=33.90/16.1246=2.102 となる。この値は第1図の回路の例で示した成積
係数1.574に対し約34%大きい値であり、第3図
に示した回路に対しては、約17%、第5図に示し
た回路に対しても約3%大きい値である。
なお、以上の実施例において、基本冷凍サイク
ル及び気液熱交換器を有する冷凍サイクルに対し
て適用した例を示したが、この他以下に述べるサ
イクルに対しても適用することが可能である。
A 多段圧縮冷凍装置 B 多元冷凍装置の各サイクル C 混合冷媒冷凍サイクル また、副冷媒回路にも主冷媒回路と同じ蒸気圧
縮式冷凍装置を用いる例を示したが、これは必ず
しも蒸気圧縮式冷凍装置である必要はない。例え
ば、吸収式冷凍機等であつても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のものの一例を示す冷媒回路図、
第2図はそのモリエル線図、第3図は従来のもの
の他の例を示す冷媒回路図、第4図はそのモリエ
ル線図、第5図は本考案の一実施例を示す冷媒回
路図、第6図はその主冷媒回路のモリエル線図、
第7図は副冷媒回路のモリエル線図、第8図は他
の実施例を示す冷媒回路図、第9図はその主冷媒
回路のモリエル線図である。 11:主圧縮機、12:凝縮器、13:受液
器、14:絞り装置、15:蒸発器、16:気液
熱交換器、21:副圧縮機、22:凝縮器、2
4:絞り装置、25:蒸発器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 受液器を備えた冷媒の潜熱を利用する蒸気圧縮
    式の冷凍装置において、前記受液器内下部の液冷
    媒中に付設された蒸発器を有し、同受液器中の液
    冷媒を冷却して過冷却を与える副冷凍装置を設け
    たことを特徴とする冷凍装置。
JP14550080U 1980-10-13 1980-10-13 Expired JPH0113969Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14550080U JPH0113969Y2 (ja) 1980-10-13 1980-10-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14550080U JPH0113969Y2 (ja) 1980-10-13 1980-10-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5768455U JPS5768455U (ja) 1982-04-24
JPH0113969Y2 true JPH0113969Y2 (ja) 1989-04-24

Family

ID=29505134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14550080U Expired JPH0113969Y2 (ja) 1980-10-13 1980-10-13

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0113969Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008139528A1 (ja) * 2007-04-27 2008-11-20 Hitachi, Ltd. 冷却サイクル系統、天然ガス液化設備、冷却サイクル系統の運転方法及び改造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5768455U (ja) 1982-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000508753A (ja) 予冷却蒸気―液体冷凍サイクル
US3641784A (en) Absorption refrigeration system with multiple absorption
JPH06294554A (ja) 吸収式冷凍機
US4528823A (en) Heat pump apparatus
JPH06337171A (ja) 冷凍装置
JPH0113969Y2 (ja)
JPH0953864A (ja) エンジン式冷房装置
JPS6160344B2 (ja)
JPS58178159A (ja) 多段カスケ−ド冷却システム
JPH025320Y2 (ja)
JPS582564A (ja) 複合吸収式冷凍装置
JP2004069276A (ja) 廃熱回収式冷却システム
JPS5912514Y2 (ja) 冷凍サイクル
JPS6230697Y2 (ja)
JPH0124521Y2 (ja)
JPS6112540Y2 (ja)
JPS60175980A (ja) 冷却方法
CN115585568A (zh) 实现两级预冷的复叠制冷系统
JPS6066067A (ja) 冷凍装置
JPH0664071U (ja) 多元冷凍装置
JPH0136025B2 (ja)
JPS61276662A (ja) ヒ−トポンプ式温水機
JPS5949453A (ja) 冷凍冷蔵庫
JPS604768A (ja) 蒸発器
JPS5886370A (ja) 冷凍装置