JPH0113277Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、風呂釜洗滌器に係る。

家庭用の循環式風呂釜では、釜の内部に湯垢が
付着し易く、これが付着すると、熱効率が低下す
るばかりでなく、剥げ落ちる湯垢で湯が汚れ、多
大な不快感を与える。

本案は、斯様な湯垢を手軽に除去できるように
しようとするものであり、且つ、簡単な構成で安
価に提供できるようにしようとするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、２つの口部１１，１２を並
設した薬剤容器、２は、その１つの口部１１に着
脱自在に螺着した受水口、３は、他の１つの口部
１２に着脱自在に螺着した給水口、４は、該給水
口に嵌着固定した接続用パツキンである。

薬剤容器１は、合成樹脂から成り、上端に２つ
の口部１１，１２を並設し、該口部には、外周に
螺条１３，１４を周設し、両口部の中間点から胴
１５の中途まで区画壁１６を一体に垂設してお
り、内部に洗滌用薬剤（液体、粉末等）を収容し
ている。

受水口２は、合成樹脂から成り、真直な筒に形
成すると共に、基端部２１をやや大径に、先端部
２３をやや小径に形成し、基端部２１の内周に螺
条２２を周設して、該基端部を薬剤容器１の一方
の口部１１へ着脱自在に螺合し、先端部２３及び
中途部２４の外周に複数の戻り止め突条２５…を
周設している。また、当該受水口２は、基端部２
１内に口部１１閉塞用のパツキン５を取り外し可
能に内装している。

給水口３は、合成樹脂から成り、Ｌ字状に屈曲
した筒に形成すると共に、基端部３１をやや大径
に形成し、該基端部の内周に螺条３２を周設し
て、該基端部を薬剤容器１の他方の口部１２へ着
脱自在に螺合し、先端部３３の外周に複数の戻り
止め突条３４…を周設している。また、当該給水
口３は、基端部３１内に口部１２閉塞用のパツキ
ン６を取り外し可能に内装している。

接続用パツキン４は、ゴム、ウレタン等から成
り、筒状に形成すると共に、外周をテーパに形成
して、給水口３の先端部３３に嵌着固定してい
る。

如上の構成であり、使用に当たつては、受水口
２及び給水口３の閉塞用パツキン５，６を除去
し、受水口２に水道ホースを嵌め、給水口３を接
続用パツキン４を以て風呂釜の上下いずれか一方
の循環口へ嵌合し、その水道ホースから水道水を
圧送する。

圧送された水道水は、薬剤容器１を通り抜け、
その際、薬剤を随伴させ、給水口１３から釜内へ
勢いよく流入する。

これによつて、釜内が洗滌され、湯垢が除去さ
れる。

本案によれば、薬剤容器１に予め洗滌用薬剤を
収容しておくことにより、給水口３を循環式風呂
釜の循環口へ接続し、受水口２に水道ホースを継
いで、水道水を供給するだけで使用でき、従つ
て、循環式風呂釜内の湯垢を極めて手軽に除去で
き、しかも、薬剤容器１には、上端に２つの口部
１１，１２を個別に設け、一方の口部１１に受水
口２を、他方の口部１２に給水口３を装着してい
るので、受水口２及び給水口３は、いずれもその
薬剤容器の口部１１，１２に至るまで流路の断面
形状をほぼ一様にできて、流れる水道水には該流
路中にて乱流や滞留が生ぜず、抵抗少なくスムー
ズに流通させることができ、また、薬剤容器１の
口部が２つに分れているから、該口部内での受
水、給水の交流が生ぜず、よつて、受水口２から
流入する水は適確な薬剤容器１中に流入すると共
に、薬剤容器１内を通つて適確に給水口３から流
出して、薬剤容器１内の洗滌用薬剤を流れる水道
水中にむらなく確実に混入させることができ、効
率よく湯垢を除去することができる。そして、極
めて簡単な構成となり、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、截断側面
図、第２図は、平面図である。 １……薬剤容器、２……受水口、３……給水
口、４……接続用パツキン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端に２つの口部１１，１２を並設すると共に
   両口部の中間点から胴１５の中途まで区画壁１６
   を一体に垂設した薬剤容器１を設け、その一方の
   口部１１に水道ホースを嵌める真直な受水口２
   を、また、他方の口部１２にＬ字状の筒から成る
   給水口３を装着し、該給水口の外周に接続用パツ
   キン４を装備させたことを特徴とする風呂釜洗滌
   器。