JPH01132613A - 変性オレフィン系ブロック共重合体組成物 - Google Patents

変性オレフィン系ブロック共重合体組成物

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JPH01132613A
JPH01132613A JP62291261A JP29126187A JPH01132613A JP H01132613 A JPH01132613 A JP H01132613A JP 62291261 A JP62291261 A JP 62291261A JP 29126187 A JP29126187 A JP 29126187A JP H01132613 A JPH01132613 A JP H01132613A
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propylene
copolymer
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JP62291261A
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Masahiro Goto
正広 後藤
Jichio Deguchi
出口 自治夫
Shiro Goto
後藤 志朗
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    • C08F287/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to block polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景] 産業上の利用分野 本発明は、強度、耐熱性に優れると共に、成型加工性が
良好で、かつ柔軟性を有する変性されたオレフィン系ブ
ロック共重合体組成物、すなわち熱可塑性エラストマー
、に関する。
近年、オレフィン系熱可塑性エラストマー、すなわち強
度に優れ、さらにゴムないしはゴムとプラスチックスの
中間的な柔軟性を有する材料であって、加硫工程を必要
とせずに、熱可塑性樹脂と同様の優れた成型加工性を有
する素材、が自動車外装部品、内装部品、家電部品、電
線・ケーブル被覆、土木・建築材の分野で注目されてい
る。現在、この様なオレフィン系熱可塑性エラストマー
として、種々のタイプが開発、上布されている。
従来の技術 しかしながら、これらのオレフィン系熱可塑性エラスト
マーは強度、加工性等に優れ、柔軟性を有するものの、
一方耐熱性に関しては上記分野で要求されるレベルに達
しない場合が多く、その用途が限定されるとの問題を有
していた。
例えば、ハードセグメントとしてのポリオレフィン樹脂
とソフトセグメントとしてのポリオレフィン系ゴムとを
溶融混線によって複合化したもの、さらにはこの溶融混
練時にゴム部分を有機過酸物等により架橋したもの、か
らなるオレフィン系熱可塑性エラストマーは、優れた強
度、外観、柔軟性、成型加工性、および耐候性を有する
。しかし、その耐熱性は、例えば高温雰囲気の下での圧
縮永久歪(JIS  K6301:100℃/22時間
/25%圧縮)が50〜90%程度であって、加硫EP
DM等のゴム材料の圧縮永久歪が40%程度以下である
のに比べて著しく劣っているといえる。
また、本発明者らが特開昭61−95017号公報等で
提案したオレフィン系ブロック共重合体についても、高
温雰囲気の下でのその圧縮永久歪は、オレフィン系重合
体のそれと同様であった。
その他にも、例えば本発明者らが特開昭57−2365
1号公報等において提案した、オレフィ ・ン系樹脂と
のエラストマー状共重合体のブレンド物をシラン変性さ
せたエラストマー状組成物は、樹脂とエラストマーのブ
レンド操作に伴うコスト増の問題を有していた。
また、同様に本発明者らは、特開昭59−36115号
公報で変性プロピレン系樹脂の製造法を提案しているが
、その方法によって得られた変性プロピレン系樹脂は、
柔軟性において不十分なものであった。
本発明は、オレフィン系ブロック共重合体に優れた強度
、柔軟性および成型加工性を保持させながら、上記問題
点を解決することを目的とし、特定の変性されたオレフ
ィン系ブロック共重合体によりこの目的を達成しようと
するものである。
〔発明の概要〕
要旨 本発明は上記の点に解決を与えることを目的とし、特定
のオレフィン系ブロック共重合体をシラン変性すること
によってこの目的を達成ビようと′するものである。
すなわち、本発明による変性オレフィン系ブロック共重
合体組成物は、下記(i) 、 (H)および(i11
)によって定義させるオレフィン系ブロック共重合物と
、下式で表わされるエチレン性シラン化合物との、グラ
フト重合物であること、を特徴とするものである。
(i)オレフィン系ブロック共重合物 <1)  MFR(ASTM−D−1238(L):2
30℃/2. 16kg)が20 g / 10分以下
(if)  JIS  K6301  硬度Aが95以
下。
(fit)  立体規則性重合触媒によって得られる、
下記のブロック(A)4〜50重量部とブロック(B)
0〜45重量部とブロック(C)30〜90重量部(合
計100重量部)を含むオレフィン系ブロック共重合体
であること。
A) ブロック(A)は、プロピレンの単独重合体から
成る。
B) ブロック(B)は、エチレン含量が3〜2OTI
I量%のプロピレンーエチレン二元ランダム共重合体か
ら成る。
C) ブロック(C)は、エチレン含量が20重量%超
過から80重量%までのプロピレン−エチレン二元ラン
ダム共重合体から成る。
(n)エチレン性不飽和シラン化合物 R81RnY3−n(ここで、Rはエチレン性不飽和ハ
イドロカーボン基または)1イドロカーボンオキシ基 
R/ は脂肪族飽和/Xイドロカーボン基、Yは加水分
解可能な有機基を表し、nは0.1または2を表す。) 然−率 本発明によれば、優れた強度、柔軟性および成型加工性
を有しながら、その耐熱性が著しく向上した変性オレフ
ィン系ブロック共重合体組成物を提供することが可能と
なった。さらに、その構造の基本となるオレフィン系ブ
ロック共重合物の製造が容易であり、その結果、本発明
の共重合体組成物を低コストに実現できる点でも有利で
あるといえる。
[発明の詳細な説明] 本発明組成物の定義 本発明による変性オレフィン系ブロック共重合体組成物
は上記のように定義されるものであるが、そこでの用語
は下記の意味で使用されている。
「オレフィン系ブロック共重合物」 (I)は、立体規
則性重合触媒により所定オレフィンを重合させてブロッ
ク(A)、(B)および(C)を生成させる工程をその
順序及び回数を問わずに引き続いて実施して得られる重
合物を意味する。従って、ブロック(A)、(B)およ
び(C)がすべて−本の重合体鎖中に在る理想的なブロ
ック共重合体から各ブロックの各々の物理的混合物に至
るまでの各種の状態のものが包含される。
「グラフト重合物」は、グラフト重合反応によって得ら
れる重合物を意味する。従って、オレフィン系ブロック
共重合体(i)からなる幹に対して壬チレン法不飽和シ
ラン化合物(n)が全て技としてグラフトしている理想
的なグラフト共重合体からエチレン性不飽和シラン化合
物が全てそれ自身の重合体としてオレフィン系ブロック
共重合体と物理的混合物を成しているばあいに至るまで
の各種の状態のものが包含される。
「変性オレフィン系ブロック共重合体組成物」とは、従
ってオレフィン系ブロック共重合物およびグラフト共重
合物が上記の通りであることに相当して、理想的なブロ
ック共重合体に対する理想的なグラフト重合体から各種
重合体の物理的混合物に至るまでの各種の状態のものを
包含するものである。
ブロック共重合物(I) (i)ブロック共重合物(i)の組成 本発明に用いられるオレフィン系ブロック共重合体は、
プロピレンの単独重合体であるブロック(A)の4〜5
0重量部と、エチレン(重合したエチレンのことである
ことは言うまでもない)3〜20重量%を含む、プロピ
レン−エチレン二元ランダム共重合体から成るブロック
(B)の0〜45重量部と、エチレン20重量%超過か
ら80fffffi%までのプロピレン−エチレン二元
ランダム共重合体から成るブロック(C)の30〜90
重量部とを含む共重合物である。
ここで、このオレフィン系ブロック共重合物は、(A)
、(B)および(C)のブロックを各々一つづつしか含
まない場合のみならず、いずれかの、またはいずれのブ
ロックをも二以上含む場合であってもよく、またその配
列のしかたは限定されないことは前記したところである
。しかし通常は、各1個のブロックを(A)−(B) 
−(C)の順序で生成させたものが一般的である。
また、このブロック共重合物は、ある組成の単独重合体
ないし共重合体ブロックとそれと相互に組成の異なる単
独重合体ないし共重合体ブロックとが一本の重合体分子
鎖に共存しているものあるいは両者の物理的混合物、さ
らにはこのような様々なブロック共重合体の物理的混合
物であってもよいことは前記したところである。
本発明に用いられるこのブロック共重合物を構成する(
A)、(B)および(C)の各ブロックの含有量は、次
表の通りである。
ブロック(A)のプロピレン単独重合体は高結晶要素で
あって、ブロック共重合体に強度および耐熱性を与える
のに寄与し、前記範囲を下回るとこれらの物性が損なわ
れる。また前記範囲を上回るとブロック(B)および(
C)に起因する柔軟性、引張特性、低温耐衝撃性、優れ
た外観といった特長を失う。
ブロック(B)であるプロピレン−エチレン二元ランダ
ム共重合体のエチレンの含量は、3〜2Offi量%、
好ましくは4〜17重量%、特に好ましくは5〜15f
fi量%、である。
このブロック(B)は、ブロック(A)とブロック(C
)(詳細後記)の中間的組成を有してぃて、両ブロック
の相溶性向上に寄与する。本発明の変性オレフィン系ブ
ロック共重合体組成物の良好な引張特性や成形物の優れ
た外観は、ブロック(B)の存在により、各ブロックの
相溶性が向上してブロック共重合体のモルホロジーの均
質性が高められるためと考えられる。従って、ブロック
(B)の含有量が前記範囲を下回る場合には、外観不良
を招くことが多く、また逆に上回る場合には、ブロック
(A)および(C)に起因する物性上の特長を損なうこ
とになる。特に、耐熱性を重視する場合には、ブロック
(A)とブロック(B)の両ブロックの和に占めるブロ
ック(B)の割合を、好ましくは10〜50重量%、特
に好ましくは15〜4011Efffi%、とすること
が重要である。
この範囲を下回る場合には、耐熱性の低下が著しく、用
途によっては、実用上問題となる。
また、上述のようにブロック(B)は、他の2つのブロ
ックの相溶性を向上させるのに寄与しており、したがっ
てエチレン含量が上記範囲をいずれの側に外れても外観
の不良や引張特性の低下を引起こす。
ブロック(C)であるプロピレン−エチレン二元ランダ
ム共重合体のエチレン含量は、20重量%超過から80
重量%まで、好ましくは25〜75重量%、特に好まし
くは30〜70重量%、である。ブロック(C)は、低
結晶性ないし非品性で、柔軟性ならびに低温耐衝撃性を
付与するのに寄与し、前記重合量の範囲を下回ると、こ
れらの物性が損なわれる。また逆に、前記重合量の範囲
を上回る場合には、柔軟性が下がり過ぎて、本発明の目
的からはずれる。
また、このブロック(C)において、エチレン含量が前
記範囲を下回ると、アイソタクチックポリプロピレン連
鎖が増加して、柔軟性ならびに低温耐衝撃性が失われる
。逆に前記範囲を上回ると、特に引張特性が低下するの
で好ましくない。
オレフィン系ブロック共重合物はJISK6301によ
る硬度が95以下のものである。
硬度がこの値を超えて大きいと、本発明組成物に充分な
柔軟性が期待できなくなる。
(2)ブロック共重合物の分子量 ブロック共重合物の分子量は、その尺度であるMFR(
ASTM  D−1238(L)による)が20g/1
0分以下であるべきである。これを越えると高温下での
圧縮永久歪が著しく悪化してしまう。好ましくは0.0
1〜15g/10分であり、より好ましくは0.05〜
10g/10分・である。
(3)オレフィン系ブロック共重合物の製造本発明に用
いられるオレフィン系ブロック共重合物は、立体規則性
重合触媒、例えばチタンのハロゲン化合物を主成分とす
るもの、の存在下、ブロック(A)を生成させる工程と
、ブロック(B)を生成させる工程と、ブロック(C)
を生成させる工程との結合によって製造することができ
る(特開昭58−32616号公報等)。
このようなオレフィン系ブロック共重合物は一般に周知
のものであり、またその製造法も周知であるから、その
記載の詳細は上記公報等の文献に任せることが出来ると
解される。
変性オレフィン系ブロック共重合物の製造変性は、この
様にして得られたオレフィン系ブロック共重合物(i)
に、例えば遊離ラジカル部位を発生させうるラジカル発
生剤の存在下で、−儀式RS iR、Y 3  、 (
ここで、Rはエチレン性不飽和ハイドロカーボン基また
はハイドロカーボンオキシ基 R/は脂肪族飽和ハイド
ロカーボン基、Yは加水分解可能な有機基を表し、nは
0.1または2を表す。)で表されるエチレン性不飽和
シラン化合物をグラフト化反応させ、グラフト化させる
ことにより行われる。
ここで、エチレン性不飽和シラン化合物とは、例えば、
Rがビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、シク
ロへキセニル、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ル R/がメチル、エチル、プロピル、デシル、フェニ
ル、Yがメトキシ、エトキシ、ホルミルオキシ、アセト
キシ、プロピオニルオキシ、アルキルないしアリールア
ミノ等であるものである。特に好ましくは、CH2−C
H5i  (OA)3 (ここで、Aは炭素数1〜8の
ハイドロカーボン基である。)で表される化合物、具体
的にはビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シランがあり、またビニルトリアセトキシシラン、γ−
メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランがあ
る。
ラジカル発生剤としては、グラフト反応条件下で前記ブ
ロック共重合体に遊離ラジカル部を発生させることがで
きる任意の化合物が使用でき、特に特公昭48−171
1号公報に記載されている全ての化合物が使用できる。
代表的なラジカル発剤としてはジクミルパーオキサイド
、t−プチルパーオキシオクテート、ベンゾイルパーオ
キサイド等の有機過酸化物、アゾイソブチロニトリル1
、エチルアゾイソブチレート等のアゾ化合物等があげら
れる。
なお、前記エチレン性不飽和シラン化合物の使用量は、
前記ブロック共重合体・100重量部に対して0.01
〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部、がふつ
うであり、また前記ラジカル発生剤の使用量は、0.0
1〜5重量部、好ましくは0,01〜2重量部、がふつ
うである。
エチレン性不飽和シラン化合物はその加水分解可能基の
Yの加水分解を介して本発明組成物に架橋構造を導入す
るためのものであって、その量が前記の値を下回ると所
定の耐熱性の向上が実現できず、一方前記の値を上回る
と柔軟性が低下する傾向が大きくなる。
グラフト反応時には、ブロック共重合体の分子切断によ
る劣化を抑制するために酸化防止剤を反応内に存在させ
ることが好ましい。この酸化防止剤としては、一般にプ
ラスチックの酸化防止剤として使用されているものが使
用可能であり、代表例としては2,6−ジーt−ブチル
−4−メチルフェノール、2.2′−メチレン−ビス−
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール) 、4.4
’−ブチリデンービス−(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テ
トラキス−[メチレン−3−(3,5−ジー【−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートコメタン、
6− (3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニ
リノ)−2゜4−ビス−オクチルチオ−1,3,5−)
リアジン、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート等のラジカル禁止
剤、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチ
オジプロピオネート、トリスノニルフェニルホスファイ
ト等の過酸化物分解剤等が挙げられる。
前記酸化防止剤の使用量は、ブロック共重合体100重
量部に対して0.005〜10重量部、好ましくは0.
01〜5重量部、であり、かつ、ラジカル発生剤の使用
量に対する量比として0.05〜50.特に0.05〜
5、の範囲とするのが望ましい。
前記ブロック共重合物への前記エチレン性不飽和シラン
化°合物のグラフト反応は、前記ブロック共重合物に前
記シラン化合物を061〜10重量部程度、前記ラジカ
ル発生剤を0.01〜2.0重量部程度および前記酸化
防止剤を0〜5重量重量部加えて、例えば押出機、バン
バリーミキサ−等を用いて、加えたラジカル発生剤の分
解温度以上の温度において反応させることにより実施さ
れる。
本発明の変性されたオレフィン系ブロック共重合体組成
物の、前記シラン化合物単位の含有量は0.001〜1
0重量%、好ましくは0.01〜10重量%、特に好ま
しくは0.5〜5重量%、である。
また、本発明の変性されたオレフィン系ブロック共重合
体組成物には、必要に応じて安定剤、滑剤、着色剤、発
泡剤、伸展油、無機充填材等を添加することも可能であ
る。
本発明の変性オレフィン系ブロック共重合体組成物は、
その用途に応じて、射出成形、押出成形、ブロー成形等
の方法により成形加工された後、必要に応じて次に述べ
る様な方法により架橋して最終製品とされる。
具体的な用途としては、バッキング、ガスケット、ホー
ス、チューブ、ウェザ−ストリップ、バンパー、モール
、ランプハウジング、ワイヤーケーブル被覆、プロテク
タ、グロメット、マッドガード、防振材、パイプ被覆等
が例として挙げられる。
以上の様にして得られた変性オレフィン系ブロック共重
合体組成物は、成形後例えば、シラノール縮合触媒の存
在下で水雰囲気に曝らして架橋させることにより、50
%以上の高ゲルを有する最終製品としての架橋体とする
ことができる。
シラノール縮合触媒としては、前述の特公昭48−17
11号公報等に開示されているように、例えば、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル
錫ジオクトエート等があり、前記変性オレフィン系ブロ
ック共重合体組成物中に成型前に配合するか、もしくは
、溶液または分散液として成形後に塗布または含浸させ
ることにより用いられる。このシラノール縮合触媒の使
用量は、−船釣には変性オレフィン系ブロック共重合体
組成物100重量部に対して0.001〜10重量部程
度、好ましくは0.1〜5重量部、である。
そして所望の形状に成形した後、成形物を常温〜200
℃程度、通常は常温〜100℃程度の水(液状または蒸
気状)と10秒〜1週間程度、通常は1分〜1日程度に
わたって接触させることにより、架橋体とする。
実験例 (i)オレフィン系ブロック共重合物の製造実施例1お
よび比較例1 撹拌翼を備えた内容ju100リットルのステンレス鋼
製反応器内をプロピレンガスで十分置換したのち、重合
溶媒としてヘプタン30リツトルを入れ、触媒としてジ
エチルアルミニウムクロライド(DEAC)1.4sr
および三塩化チタン(丸紅ツルベイ化学社製TYY25
)2.8trを加えた。重合反応器内の温度を60℃に
保ちながら、プロピレンを一定速度で装入し、その開気
相部の水素濃度を1.2体積%に保持した。プロピレン
の装入量が2.0kgになった時点で、プロピレンおよ
び水素の装入を停止し、そのまま60℃で5分間保持し
た(以上ブロック(A)の製造)。
次に、エチレンを一定速度で装入し、装入量が0.11
kgになった時点でエチレンの装入を停止し、そのまま
60℃で5分間保持した(以上ブロック(B)の製造)
ブロック(B)の重合終了後、残留プロピレンを速やか
に常圧まで放出させた後、内温を65℃に保ちながら、
エチレン含有率40体積%のプロピレン−エチレン混合
ガスを一定速度で装入した。
混合ガスの装入量が3.7kgになった時点で混合ガス
の装入を停止した(以上ブロック(C)の製造)。
得られたブロック共重合体スラリーにブタノールを加え
て60℃にて処理した後、水にて十分洗浄することによ
り触媒残渣を除去した。このスラリーにプロセスオイル
(出光興産社製 PW380)を1300gおよびテトラキス[メチレン
ー3−(3’ 、5’ −ジ−t−ブチル−4′−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネートコメタン(チバ・ガイ
ギー社製 イルガノックス1010)を2.0g添加し
、このスラリーをスチームストリッピングした後、乾燥
して、共重合体5.3kgを得た。
得られたブロック共重合体の物性ならびに、各ブロック
の割合、組成を表−1に示す。
さらに、得られたブロック共重合体100重量部あたり
、2.6−ジーt−ブチル−p−クレゾール(吉富製薬
社製 アンテージBHT)0.05重量部、およびステ
アリン酸カルシウム(日東化成工業社製 BK)0.1
重量部を加え、押出機にてペレット状とした。
この様にして得られたブロック共重合体のペレット状物
を、後述する方法でさらに変性させた物を実施例1とし
、また変性させずそのままの物を比較例1とする。
実施例2および比較例2 1)固体触媒成分の合成 充分に窒素置換した10リツトルのフラスコに、充分に
脱水、脱酸素したn−へブタン2リットルを導入し、次
いでMgCl2を2モル、Ti (OC4H9)4を4
モル導入して、95℃にて2時間反応させた。反応終了
後、40℃に温度を下げ、次いでメチルヒドロポリシロ
キサンを300m1導入して、3時間反応させた。反応
終了後、生成した固体成分をn−へブタンで洗浄した。
充分に窒素置換した5リツトルのフラスコにn−へブタ
ン1リツトルを導入し、蒸気固体成分をMg原子換算で
0.9モル導入した。次いで、S iC141,5モル
を30℃で30分間に導入して、70℃で1時間反応さ
せた。さらに、フェニルトリエトキシシラン0.12モ
ルを加えて、70℃で1時間反応させた。反応終了後、
n−へブタンで洗浄した。
ついで、塩化フタロイル0.09モルを30℃で30分
間で導入して、50℃で1時間反応させた。反応終了後
、n−へブタンで洗浄した。
最後に、T iC14250mlを加えて、100℃で
2時間反応させた。反応終了後、n −ヘプタンで洗浄
して、固体組成物を得た。
この様にして得られた固体組成物のTi担体率は、2.
4重量%であった。
2)重合 撹拌翼を備えた内容積100リツトルのステンレス鋼製
反応器内にプロピレンガス存在下でヘプタン35リツト
ル、前記固体成分0.50g、 トリエチルアルミニウ
ム3.7gおよび2,2,6゜6−チトラメチルピリジ
ン1.1gを装入した。
重合反応器内の温度を75℃に保ちながら、プロピレン
を一定速度で装入し、プロピレンの装入量が2.2kg
になった時点で、プロピレンの装入を停止1ユした(以
上ブロック(A)の製造)。
続いて、エチレンを一定速度で装入し、装入量が0.0
55kgになった時点でエチレンの装入を停止し、その
まま75℃で2分間保持した(以上ブロック(B)の製
造)。
ブロック(B)の重合終了後、残留プロピレンを速やか
に常圧まで放出させた後、内温を60℃に保ちながら、
エチレン含有率38体積%のプロピレン−エチレン混合
ガスを一定速度で装入した。
混合ガスの装入量が3. 9kgになった時点で混合ガ
スの装入を停止し、そのまま60℃で20分間保持した
(以上ブロック(C)の製造)。
得られたブロック共重合体スラリーにブタノールを加え
て60℃にて処理した後、水にて充分洗浄することによ
り、触媒残渣を除去した。このスラリーに実施例1およ
び比較例1の場合と同様のプロセスオイルPW380お
よびイルガノックス1010をそれぞれ700gおよび
2.5g添加し、スチームストツピングした後、乾燥し
て、製品5.2kgを得た。
得られたブロック共重合物を構成する各ブロックの組成
および割合を表−1に示す。
さらに実施例1および比較例1と同様の条件で、得られ
たブロック共重合体をペレット状とした。
このペレット状物を、後述する方法でさらに変性させた
物を実施例2とし、また変性させずそのままの物を比較
例2とする。
実施例3および比較例3 撹拌翼を備えた内容積200リツトルのステンレス鋼製
反応器内をプロピレンガスで充分置換した後、重合溶媒
としてヘプタン80リツトルをいれた。器内温度を55
℃に保ち、触媒としてジエチルアルミニウムクロライド
(DEAC)50gおよび三塩化チタン(丸紅ソルベイ
ユ化学社製THL−15)9.0gを加えた。続いて、
プロピレンと水素とをそれぞれ8.3kg/時および2
.3体積26の速度で供給開始すると同時に、器内温度
を60℃まで速やかに昇温した。プロピレンの供給開始
後1.3時間後に、エチレンを3゜1kg/時の速度で
供給を開始し、0.15時間エチレンの供給を続けた。
プロピレンの総供給量が10.8kgに達したところで
プロピレンおよび水素の供給を停止し、器内圧力が2.
0kg/c−に低下するまで反応を継続させ、その後器
内の未反応ガスを器内圧力が0 、 2 kg / c
Jになるまで放出した(以上ブロック(A)および(B
)の製造)。
次いで、器内温度を65℃に設定し、プロピレンおよび
エチレンをそれぞれ1.77kg/時、および1.23
kg/時の速度で2.3時間にわたって供給した。この
間、水素濃度を9.0体積96に制御した(以上ブロッ
ク(C)の製造)。
得られたブロック共重合体スラリーは、実施例1および
比較例1と同様に処理して、製品15゜1 kgを得た
。但し、プロセスオイルは添加しなかった。得られた共
重合物の物性ならびに、各ブロックの割合、組成を表−
1に示す。
さらに、この様にして得られたブロック共重合物のペレ
ット状物を後述する方法でさらに変性させた物を実施例
3、また変性させずそのままの物を比較例3とする。
(2)変性オレフィン系ブロック共重合体組成物の製造 以上の様〕こして得られたオレフィン系ブロック共重合
物の変性は、次の様に行った。得られたペレット状のブ
ロック共重合物100重量部に対して、シラン化合物と
してビニルトリメトキシシラン(トーレシリコーン社製
 526300)2ti量部、ラジカル発生剤としてベ
ンゾイルパーオキサイド(日本油脂社製 ナイパーB)
0.5重量部、酸化防止剤としてイルガノックス101
0を0.2重量部を加え、40鰭φ、L/D−25の押
出機を用いて、200℃で溶融混練し、ベレット状とし
ながら、グラフト化を行った。
(3)架橋された変性オレフィン系ブロック共重合体組
成物の製造 以上の様にして得られた各々のベレット状の変性オレフ
ィン系ブロック共重合体組成物を、200℃にて射出成
形により、厚さ2關のシートとした。続いて、ジブチル
錫うウレー)100gをキシレン900g中に溶解させ
た溶液に、このシートを浸漬後、80℃のスチームオー
ブン中で24時間静置した。
また、比較例1〜3についても同様の操作を行い、シー
ト状とした。
その結果得られたシート状の実施例1〜3の物性と比較
例1〜3の物性とを共に表−2に示す。
表−2に示すように、実施例1〜3の組成物は、柔軟性
、強度および圧縮永久歪等の物性に非常に優れているこ
とがわかる。
なお、ベレット状またはシート状サンプルの物性測定に
用いた試験方法は、次の通りである。
MFR(g/10分):ASTM  D−1238(L
条件) ゲル分率(%): 架橋体サンプルを、溶媒としてキシレンを用いてソック
スレー型抽出器により約24時間沸点温。
度にて抽出し、下式に従い抽出残の重量を百分率で表示
したものとする。
硬度(−);JIS  K6301  Aタイプ引張強
さ(kg/cj) 、伸び(%):JISK6301.
3号ダンベル 圧縮永久歪(%):JIS  K6301.100℃、
22時間

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記(i)、(ii)、および(iii)によって
    定義されるオレフィン系ブロック共重合物( I )と、
    下式で表されるエチレン性不飽和シラン化合物(II)と
    の、グラフト重合物であることを特徴とする変性オレフ
    ィン系ブロック共重合体組成物。 ( I )オレフィン系ブロック共重合物 (i)MFR(ASTM−D−1238(L)230℃
    /2.16kg)が20g/10分以下。 (ii)JISK6301硬度Aが95以下。 (iii)立体規則性重合触媒によって得られる、下記
    のブロック(A)4〜50重量部とブロック(B)0〜
    45重量部とブロック(C)30〜90重量部(合計1
    00重量部)を含むオレフィン系ブロック共重合物であ
    ること。 A)ブロック(A)は、プロピレンの単独重合体から成
    る。 B)ブロック(B)は、エチレン含量が3〜20重量%
    のプロピレン−エチレン二元ランダム共重合体からなる
    。 C)ブロック(C)は、エチレン含量が20重量%超過
    から80重量%までのプロピレン−エチレン二元ランダ
    ム共重合体から成る。 (II)エチレン性不飽和シラン化合物 RSiR′_nY_3_−_n(ここで、Rはエチレン
    性不飽和ハイドロカーボン基またはハイドロカーボンオ
    キシ基、R′は脂肪族飽和ハイドロカーボン基、Yは加
    水分解可能な有機基を表し、nは0、1または2を表す
    。) 2、エチレン性不飽和シラン化合物のY基の加水分解に
    よって架橋されている、特許請求の範囲第一項記載の変
    性オレフィン系ブロック共重合体組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5830611B2 (ja) * 2013-03-29 2015-12-09 古河電気工業株式会社 シラン架橋性エチレン−プロピレン共重合体およびその架橋体

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