JPH0113099Y2 - - Google Patents

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JPH0113099Y2
JPH0113099Y2 JP18921980U JP18921980U JPH0113099Y2 JP H0113099 Y2 JPH0113099 Y2 JP H0113099Y2 JP 18921980 U JP18921980 U JP 18921980U JP 18921980 U JP18921980 U JP 18921980U JP H0113099 Y2 JPH0113099 Y2 JP H0113099Y2
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JP
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woven
polyolefin resin
denier
bag
bending strength
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は合成化学原料、鉱物、その他種々の粉
粒体を収容する輸送袋に関するものである。 従来から、合成化学原料その他の粉粒体を収容
する輸送袋としては、安価な可撓性シート、例え
ば、ポリオレフインなどの熱可塑性樹脂のフラツ
トヤーン織布をそのまま使用して袋状に形成し
た、いわゆるワンウエイタイプの輸送袋があり、
また、帆布をゴム引きしたターポリンタイプの素
材や合成繊維その他の繊維からなる織布を熱可塑
性樹脂でコーテイングした素材などで形成したラ
ンニングタイプの輸送袋などがある。 しかしながら、これらの従来の輸送袋は、いず
れも剛性に乏しいので、輸送袋の形状保持性が悪
く、内部に粉粒体を充填した場合に側壁部が膨出
するいわゆる胴膨れを起し、倉庫保管時やトラツ
ク輸送時の面積積載効率が悪く、更に、保管時に
荷崩れが起つたり、袋の多段積重ねができないな
ど多くの欠点がある。 また、前記の胴膨れを防止するために、内部に
補強体などを設けた輸送袋もあるが、袋は非常に
高価であり、また、内部に補強体を設けているた
めに、異物の混入を防止するための内袋の使用が
できないなど用途が限定される。 本考案は、平状基布を縫合した安価にして粉粒
体を充填したときにもほぼその原形を保ち、保管
時や輸送時に胴膨れや荷崩れを起さず、形状保持
性を有し、また、異物の混入が問題になる用途に
おいては、内袋の使用も可能であり、かつ使用後
には空輸送袋とし折り畳んで形状を小さくするこ
とができる輸送袋を提供するものである。 すなわち、本考案の輸送袋は、結晶性ポリオレ
フイン系樹脂フラツトヤーンの織布を有する基布
を用いて形成したものであり、前記基布は2500デ
ニール以上の織糸を打込み本数8〜20本/インチ
の織密度で織成した織布の両面にポリオレフイン
樹脂層を積層した三層からなり、厚みが300〜
1000μの範囲でかつ、縦、横の平均曲げ強度が10
g/cm以上である平状基布を縫合して、角筒状の
粉粒体用輸送袋とすることを特徴とし、優れた形
状保持性を有するものである。 以下に本考案を更に詳細に説明する。 第1図、第2a図および第2b図は、従来の角
筒状の粉粒体用輸送袋をパレツトの上に載置した
場合の所謂胴膨れ現象を示す。第1図において、
パレツト1上の輸送袋2は、胴膨れを防止するた
めにその胴部をバンド3で締付けてある。しか
し、局部的に起る胴膨れAは防止できるが、底部
では粉粒体5のために壁部が膨出して、パレツト
1の上から側方へはみだす。また、第2a図(側
面図)および第2b図(平面図)に示すように、
袋の原形は変形し、胴膨れAを生じて、パレツト
1への積載性、安定性、面積積載効率などを低下
させる。また、これらの輸送袋の胴膨れを改善す
るために多くの提案がなされているが、前述のよ
うな内部に補強体を用いるものの他、側壁部を補
強体なしで締付けたり、剛性のある棒状物を縫付
けて側壁部が膨らまないようにしたものなどがあ
るが、これらのものは、補強部以外の部分が膨ら
んだり、凹んだりして形状が不安定になり、幾段
も袋を積重ねたりする場合に問題があるなど、期
待された効果が充分に得られていない。 次に、本考案の輸送袋を、第3図、第4a図
(側面図)および第4b図(平面図)に示す実施
例について説明する。 この輸送袋2は、粉粒体5を充填し、パレツト
1の上へ積載した状態においても胴膨れが起こら
ないので、パレツト1からのはみ出しが殆どな
く、ほぼ袋の原形が保持され、従つて、積載効
率、安定性、剛性などが従来の輸送袋より優れて
いる。 本考案の輸送袋2の基布4としては、2500デニ
ールのフラツトヤーン織糸を織密度8〜20本/イ
ンチで織成した織布の両面にポリオレフイン系樹
脂層を積層して三層構造とした、縦、横の曲げ強
度が10g/cm以上であり、厚みが300〜1000μの
範囲にある。 本考案の結晶性ポリオレフイン系樹脂とは高密
度ポリエチレン、アイソタクチツクポリプロピレ
ン、シンジオタクチツクポリプロピレン、ポリブ
テン−1、ポリ(4−メチルペンテン−1)など
の単独重合体または共重合体、およびこれらを主
成分とする異種の樹脂との混合物でも良く、配向
性を有する樹脂が選ばれる。 前記結晶性ポリオレフイン系樹脂のフラツトヤ
ーンの製造法は通常の方法以外に好ましい製造法
としては、ヤーンの巾減少率の少ない延伸法、す
なわち、延伸ロール間隙を狭くした近接延伸法、
密間小径ロール群を通して徐々に延伸する方法、
ロール圧延法、あるいはロール圧延延伸法などに
より、延伸倍率3〜10倍でフラツトヤーンを製造
し、厚み20μ〜100μ、好ましくは30μ〜60μ、幅3
mm〜15mm、好ましくは5mm〜10mmの2500デニール
〜5000デニール、好ましくは2700デニール〜4000
デニールのフラツトヤーンを選び、織密度8×8
〜20×20本/インチ、好ましくは12×12〜16×16
本/インチで織成したクロスを使用することが必
要である。 前記フラツトヤーンが2500デニール以下では織
布の剛性が乏しくなり、5000デニール以上では織
機の織り工程の生産性が低下するので好ましくな
い。 本考案において、前記織布に付与すべきポリオ
レフイン系樹脂層としては、高密度あるいは中底
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン
−1、ポリ(4−メチルペンテン−1)などの単
独重合体または共重合体およびそれらの混合物が
ある。ポリオレフイン系樹脂は安価であるばかり
でなく、前記結晶性ポリオレフイン系樹脂との接
着性も良好であり、従つて、樹脂層を構成する材
料として最適である。 また前記織布の結晶性ポリオレフイン系樹脂と
同種の結晶性ポリオレフイン系樹脂を樹脂層とし
て使用する場合には、接着層として前記結晶性ポ
リオレフイン系樹脂よりも低融点の低密度ポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオ
ノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、マレイ
ン酸などの不飽和カルボン酸で変性したポリオレ
フイン類などの重合体中に極性基を導入した樹脂
類などを介して積層してもよい。前記ポリオレフ
イン系樹脂層の厚みは、通常は40μ〜100μ、好ま
しくは40μ〜70μ程度であり、織布の内外面に積
層する。 本考案において、前記織布にポリオレフイン系
樹脂層を積層したものからなる基布の腰の強さ
は、基布の曲げ強度で表わされ、本考案の輸送袋
の機能をより満足せしめるためには、基布の単位
巾当りの縦、横の平均曲げ強度(ハンドロメータ
ーによるスパン4cmのときの単位巾の縦、横の平
均の曲げ強度)が10g/cm以上であることが肝要
である。 本考案の輸送袋は前述のように、剛性すなわち
腰のある基布を用いることにより、輸送袋を形成
し、その形状については特別な条件を要求される
ことはなく、裁断された平状基布を縫合すること
により角筒状、に形成すればよい。また、投入口
や排出口を付けたり、運搬作業に便利なように吊
り紐などを適当に取付けることができる。また、
輸送袋の用途や作業内容などの要求に応じて適宜
に設計すればよい。 以下に実施例により本考案を更に説明する。 実施例 1 幅約7mm、繊度2500デニールの高密度ポリエチ
レンのフラツトヤーンを織り密度縦13×横13本/
インチで織成した織布の両面に、厚さ0.06mmの低
密度ポリエチレン樹脂を押出ラミネートし、厚さ
約0.06mmの平状基布を製造し、該基布の曲げ強度
を測定した。また該平状基布を縫合して、縦1.2
m×横1.2m×深さ1.8mの角筒型輸送袋を作製
し、該輸送袋の各々10袋中に1トンのポリエチレ
ンペレツトを充填し、底部より50cmの高さの位置
で胴周長を測定し、胴ぶくれ状態を観測し、その
結果を第1表に示す。 本考案の輸送袋は、平均曲げ強度も強く、胴ぶ
くれも2〜3%と少なく、良好なものであつた。 実施例 2 幅約7mm、繊度4000デニールの高密度ポリエチ
レンのフラツトヤーンを、織り密度縦8×横8
本/インチで織成した織布の両面に、厚さ0.04mm
の低密度ポリエチレンを押出ラミネートし、厚さ
約0.5mmの平状基布を製造し、実施例1と同様に
平均曲げ強度および胴ぶくれ状態を評価した結果
を第1表に示す。 その結果実施例1と同様に胴ぶくれも少なく良
好なものであつた。 比較例 1 幅約7mm、繊度1500デニールの高密度ポリエチ
レンのフラツトヤーンを、織り密度縦21×横21
本/インチで織成した織布の両面に、厚さ約0.07
mmの低密度ポリエチレンを押出ラミネートし、厚
さ0.7mmの平状基布を製造し、実施例1と同様に
評価し、その結果を第1表に示す。 その結果、フラツトヤーンの繊度が1500デニー
ルの場合においては、打込み本数を打込みできる
最高の21×21本/インチと、できるだけ密にし、
かつ織布の両面のラミネート層を0.07mmとした
が、平均曲げ強度は8g/cmと本願発明の範囲に
は満たず、かつ胴ぶくれは6〜7%と大きいもの
であつた。 比較例 2〜3 フラツトヤーンの繊度、織り密度およびラミネ
ート層の厚みを第1表に示すように変形させて、
実施例1と同様に評価した結果を第1表に示す。 その結果、比較例2においては、フラツトヤー
ンの繊度を2000デニールとし、打込み本数も19×
19本/インチと密にし、織布の両面のラミネート
層を0.07mmにしたが、比較例1と同様に平均曲げ
強度は8g/cmと小さく、胴ぶくれは7〜8%と
大きいものであつた。 比較例3においては、フラツトヤーンの繊度を
2500デニールとし、打込み本数を21×21本/イン
チと最高にし、織布の両面のラミネート層を0.03
mmとしたが、平均曲げ強度は9g/cmと本願発明
の範囲に到達せず、胴ぶくれも5〜7%と大きい
ものであつた。 比較例4は、フラツトヤーンの繊度を3000デニ
ールとし、打込み本数を7×7本/インチと粗に
し、織布の両面のラミネート層を0.07mmとした
が、曲げ強度は8g/cmと小さく、胴ぶくれも6
〜7%と大きいものであつた。 実施例3および比較例5〜7 実施例3は、実施例1で使用した輸送袋の1袋
を再度評価し、比較例5は参考のために比較例2
で使用したものを利用して評価した。その結果を
第2表に示す。 比較例6は、繊度1200デニールの高密度ポリエ
チレンからなるフラツトヤーンを、織り密度13×
13本/インチで織成した織布同士を、厚さ0.09mm
の低密度ポリエチレン層を介し積層して、平状基
布を作製し、その平均曲げ強度を測定した。また
該基布を縫合し、実施例1と同様の容積をもつ縦
1.2m×横1.2m×深さ1.8mの角筒型の輸送袋を作
製し、胴ぶくれ状態を測定し、その結果を第2表
に示した。 その結果、平均曲げ強度は小さく、胴ぶくれは
非常に大きいものであつた。 また、比較例7においては、繊度2500デニール
の高密度ポリエチレンからなるスプリツトヤーン
を用いて、織り密度13×13本/インチで織成した
織布の両面に、厚さ0.06mmの低密度ポリエチレン
を押出ラミネートして、厚さ0.6mmの平状基布を
作製し、その曲げ強度を測定した。また該基布を
縫合し、実施例1と同様の角筒型輸送袋を作製
し、胴ぶくれ状態を測定し、その結果を第2表に
示した。 その結果、平均曲げ強度が8g/cmと小さく、
胴ぶくれも9%と大きいものであつた。
【表】 *1 平均曲げ強度:ハンドロメーターによる試料幅
1cm、スパン 4cmで測定
*2 胴ぶくれ:
〓充填24時間後の胴周長 〓

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 結晶性ポリオレフイン系樹脂からなる、2500〜
    5000デニールのフラツトヤーンを打込み本数8〜
    20本/インチの織密度で織成した平状織布の両面
    に、厚み40μ〜100μのポリオレフイン系樹脂層を
    全面的に積層した3層からなる、厚み300μ〜
    1000μの範囲で、かつ縦、横の平均曲げ強度が10
    g/cm以上の平状基布を縫合してなる角筒型粉粒
    体用輸送袋。
JP18921980U 1980-12-27 1980-12-27 Expired JPH0113099Y2 (ja)

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JPS57110091U JPS57110091U (ja) 1982-07-07
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