JPH0113054B2 - - Google Patents

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JPH0113054B2
JPH0113054B2 JP51149913A JP14991376A JPH0113054B2 JP H0113054 B2 JPH0113054 B2 JP H0113054B2 JP 51149913 A JP51149913 A JP 51149913A JP 14991376 A JP14991376 A JP 14991376A JP H0113054 B2 JPH0113054 B2 JP H0113054B2
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Eru Erunsuto Richaruto
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Publication of JPH0113054B2 publication Critical patent/JPH0113054B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/46NMR spectroscopy
    • G01R33/4633Sequences for multi-dimensional NMR

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔本発明の背景〕 本発明は、一般的には磁気回転共鳴分光法に関
し、更に詳しくは互いに結合された磁気回転共鳴
体の多重線構造を解く改良された方法に関する。
(磁気回転共鳴体とは、電子、原子核又は分子等
の磁気共鳴可能なものすべてを意味する。) 〔従来技術の説明〕 溶解状態のまたは固体状態の有機分子の構造を
研究するため 13C核磁気共鳴が重要となつて来
た。 13Cの重要な特徴は、1個の共鳴線が各炭素
の場所に対応する完全にプロトン(陽子)デカツ
プルされたスペクトルを得る可能性があることで
ある。すなわち、炭素原子と水素原子との間の結
合の性質の相違が磁界に影響を及ぼすため、 13C
は、有機分子で異なつたスペクトルを生ずる。こ
れは大きな分子のスペクトルを簡単化する。結合
されたスペクトル、つまりプロトンと炭素、プロ
トンと窒素がスピン結合(以下単に結合という)
されたスペクトルは、はるかに多くの情報を含む
けれども様々な多重線がひどく重なり合うことに
よつて、それらを完全に分析することができない
ことがしばしばある。結合された核の最も良く知
られている例はプロトンの結合された 13C、プロ
トンの結合された 15N、そして多分プロトンの
結合された重水素であろう。 13C、 15N及び重
水素のスペクトルは有生分子、酵素、ペプチド、
たん白質のような複雑な分子及び一般的に複雑な
有機分子の研究に特に興味深いものである。 これまで珍しい核の大部分のスペクトルは完全
にプロトンをデカツプルしたモードで記録され、
それによつてプロトン一炭素のまたはプロトン−
窒素の結合が取り除かれてスペクトルが簡単化さ
れた。プロトンを注目する他の核からデカツプル
することによつてスペクトルを簡単化することに
付随する問題は結合定数に含まれている全情報が
失われることである。異種核結合定数に含まれて
いた情報の一部を再現する1つの可能性はオフ・
レゾナンス・デカツプリング法である。しかしデ
カツプリングのこの方法はその結果の定量分析を
可能とせず、弱い結合を完全に消失してしまう。
その結果、珍しい核の多重線構造の完全な解釈は
小さら分子からの簡単なスペクトルについてのみ
可能となる。 〔本発明の概要〕 本発明の主要な目的は分析中のスペクトルの多
重線構造を解くための改良された方法を提供する
ことである。 本発明の一特徴においては結合された第一群の
磁気回転体の一連の過渡的磁気回転(自由誘導減
衰(FID))共鳴が得られる。過渡的磁気回転共
鳴とは、例えば短かく画成されたエネルギーパル
スによつて起こる。RF磁場から量子力学系への
エネルギー吸収をいう。第一群の共鳴体の各過渡
的磁気回転共鳴の間、結合された共鳴期間とデカ
ツプルされた共鳴期間を得るため第一群の磁気回
転体の共鳴が第二群の共鳴体から周期的にデカツ
プルされる。結合される期間(結合期間ともい
う)とデカツプルされる期間(擾乱期間ともい
う)の持続時間は、継続的な過渡的磁気回転共鳴
の間変更され、第一群の共鳴はデカツプルされた
期間の間に検出される。前述の第一群の共鳴体に
ついて過渡的磁気回転共鳴データを得て、それら
から簡単化された過渡的磁気回転共鳴スペクトル
データを得るため、継続的な過渡的磁気回転共鳴
からのデータは結合された期間のデカツプルされ
た期間に対する変化する持続時間の関数として分
析される。すなわち、まず、波形のデジタル化
が、観測期間に生ずる。これは、フーリエ変換後
1次元スペクトル分布を生じる普通の動作であ
る。持続時間を変化させる期間は、一定時間デカ
ツプリング照射を行うことに関し、共鳴の励起が
変化するとき、異なる条件下でスピン結合が測定
される。結果的に、2つのパラメータでの時間変
域スペクトルが得られる。この2つのパラメータ
は、デカツプリング時間及び自由誘導減衰時間で
ある。そのデータは、2重フーリエ変換の後、2
つのパラメータ分布を生じる。なお、簡単化され
た過渡的磁気回転共鳴スペクトルデータを得る工
程は、非常に複雑な単一のパラメータのスペクト
ルを分解する工程であり、以下の2次元スペクト
ルデータを得る工程も含む。 本発明の他の特徴において、2次元スペクトル
データを得るため、時間領域から周波数領域への
2次元フーリエ変換によつて、サンプリングされ
た変換磁気回転共鳴データが変換される。 本発明の更に他の特徴において、2次元スペク
トルデータが2次元画像内に表示される。それに
よつてスペクトルの多重線構造は単に表示装置を
見るだけで視覚的に解明される。多重線構造は、
第一群磁気回転共鳴体内部で各々異なつた磁気回
転共鳴体の位置と関連している。異なつた磁気回
転共鳴体の位置は、異なつた干渉スピン系に関
し、例えば有機分子を考えた場合に水酸基、炭化
水素基等の位置のことである。 本発明の更に他の特徴において、分析中の共鳴
体の過渡的磁気回転共鳴を誘導する前にデカツプ
リング無線周波磁界を照射することによつて、ス
ペクトルデータの感度が増大させられる。 本発明の更に他の特徴において、複雑な分子内
の炭素の場所のようなある特定の磁気回転共鳴体
に関連する多重線構造が、アナログまたはデジタ
ル帯域フイルタによつて、あるいは適当な基準周
波数で駆動される位相検波器によつて、あるいは
最も単純に分光計の搬送波周波数をこの特定の共
鳴に調整し、低域フイルタを作用することによつ
て、過渡的磁気回転共鳴の間その寄与を他の場所
の寄与から選択することによつて選択的に観察さ
れる。この様にしてデータの分析に必要なコンピ
ユータの記憶容量がかなり減少させられる。 本発明の更に他の特徴において、結合された期
間(結合期間)とデカツプルされた期間(擾乱期
間)が反対にさせられ、過渡的磁気回転共鳴がス
ピンカツプルされた期間の間のみに検出させられ
る。それによつて、全多重線構造を解明するため
に必要な共鳴の数が最小限にとどめられる。 本発明の更に他の特徴及び利点は、添付図面に
関連して述べられた以下の説明を熟読することに
よつて明らかとなろう。 〔好適な実施例の説明〕 第1図には、本発明の特徴を具備する磁気回転
共鳴分光計11が示されている。簡単に説明する
と、分光計11は分析されるべき原子核または不
対電子のような磁気回転共鳴体用の容器12を有
している。典型例において、試料容器12は有生
分子、酵素、ペプチド、たん白質のような比較的
複雑な分子、または一般的に複雑な有機分子を含
む。 共通の送受信コイル13が容器12を同軸的に
取囲むように配置されている。そのコイルは、第
1図に指示されている直交座標系のY軸と軸整列
するように巻かれている。単一の送受信コイル1
3は単一コイル磁気回転共鳴分光計14に接続さ
れている。 被分析試料は、直径15インチ(約38cm)の磁極
面の電磁石のような比較的大きな電磁石の磁極面
15,16の間に生じた比較的強い単一方向分極
磁界H0内に配置される。 分光計14は、アナログ・デジタル変換器18
を介して、デジタル・コンピユータ(例えば12K
ビツト・メモリーを有する)17と接続されてい
る。被分析試料の共鳴スペクトルの2次元スペク
トル表示を得るため、コンピユータ17の一出力
は表示装置19に供給される。典型的な2次元表
示は第5図に示されている。分光計14をコンピ
ユータ17の制御下に置くために、同期実行ライ
ン21がコンピユータ17からの信号を分光計1
4に供給する。 スピン・デカツプラー22はコンピユータ17
と接続され、同期実行ライン23を介してコンピ
ユータ17の制御下に置かれている。被分析磁気
共鳴体の共鳴を、被分析磁気回転共鳴体の位置に
結合された他の異種核磁気回転共鳴体のような他
の結合された共鳴体からデカツプルするため、ス
ピン・デカツプラー22は被分析試料に無線周波
パワーを照射する。分析されるものが 13Cの場
合、スピン・デカツプラー22は無線周波エネル
ギー帯を試料に照射する。デカツプリング磁界の
方向は分極磁界H0の方向に垂直である。デカツ
プリング帯域が広い場合、デカツプルされるべき
共鳴体の共鳴スペクトルをカバーするのに十分な
ほどの帯域幅を有するように励起用の磁界が選択
される。プロトンの場合、励起帯域幅は数千ヘル
ツであり、これはデカツプリングされるプロトン
の磁気回転共鳴スペクトルをカバーするのに十分
なほど広い。 無線周波パワーを、スピン・デカツプラー22
から、送受信コイル13と、分極磁界H0の方向
に垂直に配置された第2のコイル28に結合する
ことによつて、スピン・デカツプリング磁界が試
料に印加される。分極磁界を生ずる電磁石は通常
の構造の磁界周波数ロツクまたはフラツクススタ
ビライザー(図示せず)を通常具備し、分極磁界
H0の強度を通常のやり方で試料のあらかじめ定
められた磁気回転共鳴線の周波数にロツクする。 次に第1ないし5図を参照して、第1図の2次
元磁気回転共鳴分光計11の作動を説明する。動
作において、分光計14は無線周波磁界のパルス
列をコイル13を介して容器12内の被分析試料
に加える。加えられる無線周波磁界の周波数は分
析されるべき磁気回転共鳴体の共鳴周波数に選択
される。例えば、n−ヘキサン分子のような試料
13C核が第2図に関連し示されている。 各無線周波パルスの持続時間の間 13C核のよう
な観察されるべき試料の磁気回転共鳴体の核磁気
運動が分極磁界H0の方向から傾斜されるように、
つまりXY平面上に投影が行われるべく傾斜され
るように、加えられる無線周波磁界の強度が選択
される。例えば、90パルスであるパルス25の
後、つまりt0で磁気回転共鳴体(この場合 13C
核)は第4図の波形26によつて指示されている
特性の過渡的磁気回転(自由誘導減衰(FID))
共鳴信号を描く。これら核は期間t1の間結合され
たモードで自由誘導減衰を続行させられる。つま
13C核は炭素原子、及びの各々を囲むプ
ロトン核に磁気的にスピン結合される。この期間
の間、波形26は核、及びの多重線構造が
重なり合つている第3図のスペクトルの特性を示
す。従つて、本発明の目的は多重線構造、及
びを対応する炭素位置、つまり第2図のデカツ
プルされた共鳴線、及びの各々に容易に同
定できるように多重線構造を解明、即ち分離する
ことである。本発明は、磁気回転共鳴体内部の
各々異なつた位置の磁気回転共鳴体と関連してい
る多重線線スペクトル構造を空間的に分離するた
めフーリエ変換された周波数領域のスペクトルデ
ータの2次元スペクトル表示を形成する。従つて
期間t1の後、プロトン・デカツプラー22がオン
とされ、FID波形26がアナログ・デジタル変換
器18によつて同一時間間隔(例えば0.5ミリ秒)
で期間t2の間N回サンプリングされる。スピン・
デカツプラー22は、プロトンスペクトル線の共
鳴を励起するため被分析試料に比較的広い帯域幅
のエネルギーを加える。それによつてプロトンは
分析されている 13Cからスピン・デカツプルされ
る。このプロセスは、M個の異なるが等間隔のt1
の値[たとえば、(t11=t1 0+δ、(t12=t1 0
2δ、(t13=t1 0+3δ…という値]について繰返さ
れ、期間t2の間各例においてN個より成る1組の
値がサンプリングされる。継続的な測定から得ら
れたデータはt1の異なつた値に対応するものであ
り、表1に示されている行列の連続する行に蓄積
される。
【表】 表1から得られるべきスペクトルデータの2次
元表示をあらわすサンプルの最大数は、コンピユ
ータ17の利用できる記憶容量によつて制限され
る。表1のデータは、M/2×N/2個のサンプ
ルより成る2次元スペクトル表示のため、2次元
フーリエ変換によつて変換される。コンピユータ
17内でフアースト(fast)フーリエ変換計算ル
ーテイーンの使用を可能とするため、MとNは通
常2のべき乗に選択される。第5図の例の場合M
はNに近い。 フーリエ変換の細かな表示を得るための周知の
方法は、ザ・ジヤーナル・オブ・マグネテイツ
ク・レゾナンス(The journal of Magnetic
Resonance)、11巻、9ページ(1973年)に示さ
れているように、変換されるべき配列に1組の零
を付加することである。N(N+2)カ所の記憶
箇所のみを必要としN×Nの2次元表示を生ずる
単純な方法は、次のとおりである。N個のサンプ
ルより成るN個の過渡的磁気回転共鳴信号がメモ
リーに蓄積される。第1のフーリエ変換を行なう
ため、K番目の信号〔S K0、S K1、……S KN
−1〕をあらわすN個のサンプルが別々のメモリ
ーブロツクに移され、N個の零値によつて増加さ
れる〔S K0、S K1、…S KN−1、0、0、…
0〕。フーリエ変換は従つてN個の複素値〔$
K0、$ K1、…$ KN−1〕より成る。実数部
〔R K0、R K1、…R RN−1〕は保持のみされ、
最初の過渡的磁気回転信号の代わりに再び蓄積さ
れる。全信号の変換の後、行列〔R Kj〕が〔R
Kj〕→〔R jK〕と置換され、次にN個の零値を
増加された各行がもう一度フーリエ変換される。
N2フーリエ複素係数の絶対値は第5図の2次元
スペクトログラムの作図に利用される。最初のフ
ーリエ変換の後の虚数部の無視は情報の損失を招
かないし、感度を劣化させることもないというこ
とは容易に理解できる。 各信号をあらわすために利用できるサンプルの
数が限られているため、サンプリング定理を犯さ
ないよう、また2次元スペクトログラムをひどく
ゆがめる恐れのある周波数の重なりを引起さない
よう、中心周波数とサンプリング速度は注意深く
選択しなければならない。分散のような部分もま
た表示しなければならない。分散モード信号は吸
収モード信号よりはるかに広い幅を有するため吸
収モード信号よりはるかに周波数の重なりの問題
を生じやすい。 サンプル数Nを64に選択した。これは全部で
4096個のサンプル値を生ずる。 第6図は分光計11を制御し、共鳴スペクトル
データを得て処理し、第5図の2次元スペクトロ
グラムを表示するためのコンピユータ・プログラ
ム用の流れ図の1例である。 要約して述べると、本発明の方法は結合された
磁気回転共鳴スペクトルを2次元的に解明して記
録する手段を提供するもので、それによつて分子
が大きな場合でも観察により完全な分析が可能と
なるものである。その技術は時刻t=0に例えば
90゜パルスによつて 13Cのような磁気回転共鳴体
の横方向磁化を作り出すことを含む。時間0<t
<t1の間、磁化が結合されたモード内で、即ち完
全なハミルトニアンの影響のもとで歳差前進運動
させられる。t=t1で広帯域デカツプリングが開
始され、過渡的磁気回転共鳴信号がt2=t−t1
関数として記録される。このプロセスは、t1
様々な値について繰返され、2次元信号関数S
(t1t2)を生ずる。結局、2次元フーリエ変換は
次のような2次元スペクトルを発生する。 Scc(ω1、ω2) =n n dt1dt2cos(ω1t1)cos(ω2t2)S(t1、t2) n−ヘキサンの 13Cを2次元的に解明した1例
が第5図に示されている。ω1軸に平行に多重線
構造が保持され、一方ω2軸については完全にデ
カツプルされたスペクトルが得られることが明瞭
に理解することができる。2次元像の各ピーク
は、対応する炭素の化学シフトによつてω2方向
に変位されたスペクトル(ω1軸に沿つて示され
ている)の1つの多重線に対応する。結合された
スペクトルは2次元スペクトルをω1軸に投影し
たものとして、一方デカツプルされたスペクトル
は2次元スペクトルをω2軸に投影したものと考
えることができる。デカツプルされたスペクトル
が完全に解かれているときには各多重線は第5図
の2次元像内で必ず分離しているように見える。 すでに説明した技術の幾つかの変更態様は興味
深い。第1の変更態様においては完全な核オーバ
ーハウザー効果を使用することによつて、つまり
最初の90゜ 13Cパルス25を加える前にプロトン
のようなデカツプルされるべき核の共鳴を励起す
るため試料に無線周波磁界を加えることによつて
その感度が増大させられる。 第2の変更態様において、ある特定の炭素の位
置を、時間t>t1の間アナログまたはデジタル
帯域フイルタを用いてその分布をフイルタに通す
ことによつて、または適当な基準周波数で駆動さ
れる位相検波器によつて、あるいは最も簡単には
13C分光計14の搬送波周波数をこの特定の共鳴
に調整し低減フイルタを用いて共鳴データをアナ
ログ・デジタル変換器18に送ることによつて、
選択的に測定することが可能である。この変更態
様は完全な2次元データ配列に必要な大きなコン
ピユータ記憶容量を減少させる。 第3の変更態様においてt1の特定の値1での測
定から生ずる各信号(Si1…S1Nをフーリエ変換し
て対応する周波数領域のスペクトルとすることが
でき、注目する特定の周波数値(つまり第2図の
線a,b及びcの共鳴)の振幅が選択され、時間
間隔t1と連続番号の関数として表に入れられ
る。
【表】 M回の測定が終了した後、表の個々の行はフ
ーリエ変換されて個々の線aまたはbまたはcに
ついての多重線スペクトルが生ずる。 この様にしてコンピユータのデータ蓄積をM×
Nから、注目する線のM倍にまで減少させること
ができる。 第3の変更態様において、期間0<t<t1の間
プロトンデカツプリングエネルギー27を照射
し、第2の期間t>t1においてスピンを完全なハ
ミルトニアンの影響のもとで、つまり完全に結合
されたモードで歳差運動させることにより、異な
つたt1の値について行われるべき測定の数を最小
にすることが可能である。全炭素共鳴を解明する
のに必要な測定の数は従つて、N−4F/Δで与
えられる。ここでΔはデカツプルされたスペクト
ルにおける最小線分離、Fはカバーされる全スペ
クトル範囲である。第3の実施様態は、第5図に
表わされ、かなり低い分解能でも多重線構造を分
析するのに十分であることを示す。t1の大きさの
漸次的変化は、デカツプリング照射がそれぞれの
波形について次第に異なる期間照射されることを
意味する。 第1のスピン群と第2のスピン群の間の相互作
用を修正する手段としてこの明細書で使用されて
いる「デカツプリング」という用語の使用法は1
例としてのみ用いられているのである。擾乱はほ
とんど完全に相互作用を破壊する必要はなく、デ
カツプリングは部分的のみでよい。また本発明の
精神から逸脱することなく、他の形式の擾乱を利
用することもできる。換言すると幾つかの群の1
つの過渡的磁気回転共鳴信号の間だけ相互作用を
変化させ、FIDを相互作用の変化の後に検出すれ
ばよい。 表または表に収容されたデータは、また周
知の時間平均技術に従つて各測定の繰返しからデ
ータを積算したものをあらわす。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の特徴を具備する磁気回転共鳴
分光計の一部ブロツク概略線図、第2図はn−ヘ
キサン分子の炭素−13位置、及びについて
の磁気回転共鳴プロトンデカツプルド・スペクト
ル、第3図はプロトンカツプルした炭素−13位置
、及びの各々と関連する多重線構造を示す
第2図の分子の炭素−13位置についてのプロトン
カツプルド磁気回転共鳴スペクトル、第4図は第
1図の分光計によつて得られた炭素−13位置につ
いての過渡的磁気回転共鳴信号とプロトンデカツ
プリング磁界のタイミングを示すタイミング図、
第5図は第1図の分光計から得られた共鳴スペク
トルデータの2次元図、第6図は第1図のコンピ
ユータのプログラムのコンピユータ流れ図であ
る。 11……磁気回転共鳴分光計、12……試料容
器、13……送受信コイル、14……単一コイル
磁気回転共鳴分光計、15,16……磁極面、1
7……デジタル・コンピユータ、18……アナロ
グ・デジタル変換器、19……表示装置、21…
…同期実行ライン、22……スピン・デカツプラ
ー、23……同期実行ライン、24……第2のコ
イル、25……90゜パルス、26……FID波形、
27……プロトンデカツプリングエネルギー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 磁気回転共鳴2次元分光分析法であつて、分
    析されるべき試料内部の第二群の磁気回転共鳴体
    と結合した第一群の磁気回転共鳴体の複数の過渡
    的磁気回転共鳴を繰り返して誘導する工程と、 前記第一群の磁気回転共鳴体の複数の過渡的磁
    気回転共鳴の一部の期間内で、第一群の磁気回転
    共鳴体と第二群の磁気回転共鳴体との結合を擾乱
    して、第一群の磁気回転共鳴体の誘導された各過
    渡的磁気回転共鳴の期間の間に共鳴の結合期間と
    擾乱期間とを生ぜしめる工程と、 前記第一群の磁気回転共鳴体のそれぞれの過渡
    的磁気回転共鳴における前記結合期間と前記擾乱
    期間のうちの一方の持続期間を、一定間隔ずつ増
    加させることで変化させる工程と、 誘導された前記第一群の磁気回転共鳴体の複数
    の過渡的磁気回転共鳴を、前記変化する持続期間
    経過後一定間隔毎にサンプリングし、前記第一群
    の磁気回転共鳴体についての過渡的磁気回転共鳴
    データを導出する工程と、 導出された前記過渡的磁気回転共鳴データから
    2次元スペクトル表示のための2次元スペクトル
    データを導出する工程と、 から成る分析法。 2 特許請求の範囲第1項記載の分析法であつ
    て、 前記2次元スペクトルデータを導出する工程
    が、前記検出された過渡的磁気回転共鳴信号デー
    タを時間領域から周波数領域へと二重フーリエ変
    換して、それからフーリエ変換された磁気回転共
    鳴スペクトルデータを得て、2次元スペクトルデ
    ータを導出し、その2次元スペクトルデータから
    2次元スペクトル表示を形成する、ところの分析
    法。 3 特許請求の範囲第1項記載の分析法であつ
    て、 前記結合期間と擾乱期間のうちの一方の持続期
    間を変化させる工程が、前記第一群の磁気回転共
    鳴体の過渡的磁気回転を前記第二群の磁気回転共
    鳴体の影響からデカツプリングするため第一群の
    磁気回転共鳴体の過渡的磁気回転共鳴の間に印加
    される無線周波デカツプリング磁界のオフ時間を
    変化させる工程である、ところの分析法。 4 特許請求の範囲第1項記載の分析法であつ
    て、 前記第一群の磁気回転共鳴体の各過渡的磁気回
    転共鳴を誘導する前に、前記第二群の磁気回転共
    鳴体の共鳴を励起する工程を含むことにより完全
    なオーバーハウザー効果によつて感度を向上させ
    る工程を含む、ところの分析法。 5 特許請求の範囲第1項記載の分析法であつ
    て、 前記第一群の磁気回転共鳴体が、第一と第二の
    異なつた共鳴周波数を有する共鳴体を含み、 当該方法が、前記第一群の磁気回転共鳴体のう
    ち前記第一の共鳴周波数を有するものの過渡的磁
    気回転共鳴のみを選択的に検出する工程を含む、
    ところの方法。 6 特許請求の範囲第1項記載の分析法であつ
    て、 前記第一群の前記過渡的磁気回転共鳴が、過渡
    的磁気回転共鳴の前記擾乱期間でのみサンプリン
    グされる、ところの分析法。 7 特許請求の範囲第1項記載の分析法であつ
    て、 前記第一群の前記過渡的磁気回転共鳴が、過渡
    的磁気回転共鳴の前記結合期間でのみサンプリン
    グされる、ところの方法。
JP14991376A 1975-12-15 1976-12-15 Method of spectroscopically analyzing twoodimensional magnetic resonance Granted JPS5289379A (en)

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