JPH01129907A - サーメット製時計ケース素材およびその製造法 - Google Patents

サーメット製時計ケース素材およびその製造法

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JPH01129907A
JPH01129907A JP28653987A JP28653987A JPH01129907A JP H01129907 A JPH01129907 A JP H01129907A JP 28653987 A JP28653987 A JP 28653987A JP 28653987 A JP28653987 A JP 28653987A JP H01129907 A JPH01129907 A JP H01129907A
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watch case
cermet
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sintered
sintering
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Hiroaki Masatomi
正富 宏明
Shunichi Murai
村井 俊一
Fumihiko Yoshida
文彦 吉田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、切削加工による内胴部の仕上加工が可能な
内胴部加工部材を、サーメット製時計ケース本体の内胴
部に強固に結合してなるサーメット製時計ケース素材お
よびその製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、炭化タングステン(WC)基超硬合金や炭化チタ
ン(T i C)基サーメット、さらに炭化タンタル(
TaC)基サーメットなどのサーメットが、すぐれた耐
食性や金属色による装飾性、さらに高硬度による゛耐擦
傷性などを具備することから、時計ケースの製造に用い
られている。
一方、これらサーメット製時計ケースの製造に際しては
、第1図に平面図で示されるように、予め通常の粉末冶
金法によって製造された時計ケース素材1tこ、放電加
工を施して所定の最終寸法に仕上加工したり、あるいは
第2〜4図に同じく平面図で示されるように、同様に製
造されたサーメット製時計ケース本体IA(第2図)の
内胴部1aに、ステンレス鋼製や金属Mo製などの内胴
部加工部材IB(第3図)を圧入して組み込んで時計ケ
ース素材1′(第4図)とし、この状態で切削加工や研
削加工を施し、第5図に平面図で示されるように、時計
ケース本体IAと内胴部加工部材IBからなる時計ケー
スSに仕上加工する手段がとられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記の加工手段によって製造されたサーメット
製時計ケースにおいては、加工手段が放電加工であれば
、特に時計ケースSの内胴部に微小なりラックが入り易
く、大幅な強度低下をもたらすばかりでなく、加工能率
が著しく劣ることと合まって加工コスト高となるのを避
けることができず、また上記の内胴部加工部材を圧入組
み込む場合には、これの時計ケース本体との接合強度が
著しく低いために、製造工程中に剥離し易いなどの問題
点がある。
C問題点を解決するための手段〕 そこで、本発明者等は、上述のような観点から、サーメ
ット製時計ケース素材を所定寸法を有する時計ケースに
仕上加工するに際して発生していた上記のような問題点
を解決すべく研究を行なった結果、サーメット製時計ケ
ース本体の内胴部に、重量%で(以下%は重量%を示す
)、Cu:5〜60%を含有し、残りがN1と不可避不
純物からなる組成を有する圧粉体または予備焼結体の内
胴部加工部材を組み込み、この状態で950〜1300
℃の範囲内の所定温度で焼結すると、前記内胴部加工部
材は、焼結時に著しく体積膨張することから、時計ケー
ス本体と強固に拡散接合するようになり、これが製造工
程中に剥離することがなくなり、かつこの結果形成され
たN1−Cu焼結合金の内胴部加工部材は、切削性の良
好なものであるから、切削加工や研削加工による仕上加
工が可能であり、したがって内胴部に微小クラックが発
生するのが皆無とな°るという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、サーメット製時計ケース本体の内胴部に、Cu:5
〜60%を含有し、残りがNiと不可避不純物からなる
組成を有する圧粉体または予備焼結体の内胴部加工部材
を組み込み、この状態で、950〜1300℃の範囲内
の所定温度で焼結して、前記内胴部加工部材の焼結時に
おける体積膨張を利用することによって前記時計ケース
本体に前記内胴部加工部材を強固に拡散接合してなるサ
ーメット製時計ケース素材およびその製造法に特徴を有
するものである。
なお、この発明の時計ケース素材を構成する内胴部加工
部材におけるCu成分は、焼結時にNi中へ拡散し、こ
れと合金を形成するが、この場合Cuが存在した部分は
ボイドとなることから、内胴部加工部分は著しく体積膨
張し、これによって時計ケース本体に強固に拡散接合す
るようになるのであり、しかもこの結果形成されたボイ
ドは、焼結後の冷却時に消滅することがなく、むしろ時
計ケース本体と内胴部加工部材の熱膨張係数の差によっ
て発生する剥離応力を、前記ボイド部に微細なりラック
を発生させることにより吸収することから、これら両者
に剥離は全(発生しないものであり、したがって、Cu
の含有量が5%未満では、上記のCuによる作用が不十
分で、強固な拡散接合部を形成することができず、一方
Cu含有量が60%を越えると、相対的にN1含有量が
少なくなりすぎて、耐食性が低下するようになり、時計
ケースとして望ましくないことから、Cu含有量を5〜
60%と定めたものであり、また、この発明の方法にお
いて、焼結温度を950〜1300℃と定めたのは、そ
の温度が950℃未満では、焼結時の内胴部加工部分に
おけるCuのNi中への拡散に起因する体積膨張が不十
分で、強固な拡散接合部を形成することができないばか
りでなく、十分な強度をもったN1−Cu焼結合金を形
成することができず、一方その温度が1300℃を越え
ると、内胴部側工部材中のCu成分が時計ケース本体中
へ拡散する瓜が多くなりすぎ、時計ケース本体の強度が
低下するようになるという理由にもとづくものである。
〔実 施 例〕
ツキニ、この発明の時計ケース素材について、実施例に
より具体的に説明する。
実施例 1 まず、原料粉末として、平均粒径:1μmのwc粉末、
同2μmのNi粉末およびCr5c2粉末を用い、これ
ら原料粉末を、Ni;10%、Cr3C2:2%、WC
:残りの配合組成に配合し、混合した後、20kg/m
Jの圧力でプレス成形し、ついで、真空雰囲気中、温度
=600℃に60分保持の条件で予備焼結し、これに機
械加工を施した状態で、圧カニ 0.1torrの真空
中、温度: 1400’Cに60分間保持の条件で焼結
して、第2図に示される形状にして実質的に配合組成と
同一の成分組成を有するWC基超硬合金製時計ケース本
体IAを形成し、一方、原料粉末として平均粒径:2μ
mのN1粉末と同8μmのCu粉末を用い、これら原料
粉末を、Cu:50%、Ni :残りの配合組成に配合
し、乾式混合した後、80kg/mJの圧力でプレス成
形して、第3図に示される形状を有する圧粉体の内胴部
属工部材IBを形成し、これを第4図に示されるように
、上記時計ケース本体IAの内胴部1aに組み込み、こ
の状態で圧カニ 0.1torrの真空中、温度:l1
50℃に60分間保持の条件で焼結して、前記内胴部属
工部材IBが前記時計ケース本体】Aの内胴部1aに接
合してなる本発明時計ケース素材1″を製造した。
実施例 2 まず、原料粉末として、いずれも平均粒径二2amのT
aC粉末、M O2C粉末、Cr3c2粉末、NbC粉
末、Co粉末、およびN1粉末、さらに同1μmのVC
粉末を用い、これらの原料粉末を、Co:5%、Ni:
5%、M O2C: 2%、Cr a C2粉末:2%
、V C:0.5%、NbC:2%、TaC:残りから
なる配合組成に配合し、混合した後、20kg/−の圧
力でプレス成形し、ついで真空雰囲気中、温度:850
’Cに6o分保持の条件で予備焼結し、これに機械加工
を施して所定寸法とした状態で、同じく圧カニ 0.1
torrの真空中、温度: 1400℃に60分間保持
の条件で焼結して第2図に示される形状を存し、かつ実
質的に配合組成と同じ成分組成をもったTaC基サーす
ット製時計ケース本体IAを形成し、一方、原料粉末と
して、平均粒径:20μmのN1粉末と同10μmのC
u粉末を用い、これをCu:30%、N1 :残りの配
合組成に配合し、1%のバインダを加えた状態で乾式混
合し、引続いて30)cg/m+Ilの圧力でプレス成
形して第3図に示される圧粉体の内胴部属工部材IBを
形成し、これを同じく第4図に示されるように時計ケー
ス本体IAの内胴部1aに組み込み、この状態で圧カニ
 0.1LOrrの真空中、温度=1150℃に60分
間保持の条件で焼結して、前記内胴部属工部材IBが前
記時計ケース本体IAの内胴部1aに接合してなる本発
明時計ケース素材1″を製造した。
〔発明の効果〕
この結果得られた本発明時計ケース素材1″。
1′は、第5図に示される形状の時計ケースSに容易に
切削加工することができ、かつ時計ケースIAと内胴部
属工部材IBとの接合部を鏡面に研磨加工して光学顕微
m(200倍)により観察したところ、焼結時における
内胴部属工部材の著しい体積膨張によって内胴部属工部
材IBが時計ケース本体IAに完全に拡散接合している
ことが観察された。
一方上記のWCC超超硬合金よびTaC基サーメットか
ら時計ケース素材を製造し、これに放電加工を施して時
計ケースSを形成した場合には、時計ケースの内胴部1
aに無数の微小クラックが発生しており、これを1mの
高さから木版上に落下させたところ破損したが、上記の
本発明時計ケース素材1′、1″から切削加工により製
造された時計ケースは2mの高さからの落下テストでも
破損は生じなかった。この場合切削加工は放電加工の約
l/10の加工コストですみ、きわめて経済的である。
上述のように、この発明によれば、サーメット製時計ケ
ース本体の内胴部に、Ni−Cu焼結合金からなる内胴
部加工部材が強固に拡散接合してなるサーメット製時計
ケース素材を製造することができ、しかも前記内胴部加
工部材は切削加工性のすぐれたものであるから、コスト
高となるばかりでなく、微小クラック発生の原因となる
放電加工を用いることなく、切削加工にて時計ケースの
内胴部を加工することができるなど工業上有用な効果が
もたらされるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第4図は時計ケース素材を示す平面図、第
2図は時計ケース本体を示す平面図、第3図は内胴部加
工部材を示す平面図、第5図は時計ケースを示す平面図
である。 1.1’、l’、1”・・・時計ケース素材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)サーメット製時計ケース本体の内胴部に、Cu:
    5〜60重量%を含有し、残りがNiと不可避不純物か
    らなる組成を有するNi−Cu焼結合金で構成された内
    胴部加工部材を、焼結時の体積膨張により拡散接合して
    なるサーメット製時計ケース素材。
  2. (2)サーメット製時計ケース本体の内胴部に、Cu:
    5〜60重量%を含有し、残りがNiと不可避不純物か
    らなる組成を有する圧粉体または予備焼結体の内胴部加
    工部材を組み込み、 この状態で、950〜1300℃の範囲内の所定温度で
    焼結し、上記内胴部加工部材の焼結時における体積膨張
    を利用して拡散接合することを特徴とするサーメット製
    時計ケース素材の製造法。
JP28653987A 1987-11-13 1987-11-13 サーメット製時計ケース素材およびその製造法 Expired - Lifetime JPH07116494B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0516165A2 (en) * 1991-05-31 1992-12-02 Sumitomo Electric Industries, Limited Method of manufacturing a hard sintered component

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0516165A2 (en) * 1991-05-31 1992-12-02 Sumitomo Electric Industries, Limited Method of manufacturing a hard sintered component
US5403373A (en) * 1991-05-31 1995-04-04 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Hard sintered component and method of manufacturing such a component

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