JPH01127147A - 溶融金属の鋳造方法 - Google Patents

溶融金属の鋳造方法

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JPH01127147A
JPH01127147A JP28204487A JP28204487A JPH01127147A JP H01127147 A JPH01127147 A JP H01127147A JP 28204487 A JP28204487 A JP 28204487A JP 28204487 A JP28204487 A JP 28204487A JP H01127147 A JPH01127147 A JP H01127147A
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casting
molten metal
mold
container
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JP28204487A
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Masayuki Nakada
正之 中田
Yoshihiko Kawai
河井 良彦
Akiya Ozeki
尾関 昭矢
Kentaro Mori
健太郎 森
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、任意の厚さの鋳片または鋳塊を、高速また
は短時間で効率的に鋳造することができる、溶融金属の
鋳造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
溶融金属から鋳片を鋳造するためには各種の方法がある
が、その1つとして、回転する1対の水平冷却ロールを
鋳型として使用し、溶融金属から帯状の鋳片を連続的に
鋳造する方法(以下、双ロール法という)が、例えば、
特開昭587188543号公報尋によって開示されて
いる。
第11図は、双ロール法のための装置の一例を示す断面
図である。第11図に示すように、この装置は、1対の
水平冷却ロール1.1′と、これを駆動するための駆動
手段(図示せず)と、1対の水平冷却ロール1.1′間
に溶鋼を収容するための耐火物製の湯溜め堰2とからな
っている。
1対の水平冷却ロール1.1′は、同径および同長であ
り、その外周面は互いに近接しており、水平方向におい
て、互いに平行に配置されている。水平冷却ロール1,
1′は、駆動手段によってその外周面の相対する部分が
下降する方向に、互いに同一速度で回転する。湯溜め堰
2は、水平冷却ロール1.1′の頂部K、水平冷却ロー
ル1.1′に近接して設けられている。
湯溜め堰2内に溶融金属として例えば溶鋼3を、供給す
ると、溶鋼3は水平冷却ロール1,1′により冷却され
て、凝固シェル4′が形成され、水平冷却ロール1.1
′の回転に伴ってその外周面の最近接点(以下、「キス
点」という)6において圧着され、鋳片4となる。この
ようにして、帯状の鋳片4が連続的に鋳造される。
第12図は、双ロール法のための装置の他の例を示す断
面図である。この装置においては湯溜め堰が設けられて
おらず、第12図に示すように、水平冷却ロール1,1
′のみによってその頂部に湯溜めが形成されている点が
第11図に示した装置と異なる。
上述した装置によって鋳片4を連続鋳造するに当り、鋳
片4の肉厚の制御は、従来、水平冷却ロール1.1′の
表面に溶鋼3が接触している時間のi乗と、鋳片4の肉
厚との間に相関があることを利用し、次のようにして行
なわれていた。
即ち、第11図および第12図に示すように、水平冷却
ロール1,1′の直径を定め、そのロール表面における
溶鋼3との接点即ち溶鋼3の凝固開始点5からキス点6
に至る距離りを一定に保てば、凝固シェル4′の厚さ即
ち鋳片4の肉厚が定まる。
次に、上述のようにして定まる肉厚を有する鋳片4の単
位時間当りの鋳造量について説明する。
溶鋼3の凝固開始点5からキス点6までの距離をLとし
、水平冷却ロール1,1′の周速をVcとすると、前記
りと前記vcとから、水平冷却ロール1,1′上におい
て凝固シェル4′が成長し得る時間tは、L/Vcによ
って与えられる。
凝固シェル4′の厚さdは、一般に、kv’;:  (
k:凝固系数)によって与えられる。dを咽、tをmi
nの単位で示せば、鋼の場合のに値は、10〜20 t
an ・m1n−”となる。
上記より鋳片4の単位時間当りの鋳造量Pは、下記式に
よって表わされる。
P  = W  X  D  X  ρ X  Vc但
し、W:鋳片の幅 D:鋳片の肉厚(D=2d) ρ:溶鋼の比重(ρ= 7.0 f /cttl )v
c:ロール周速 、°、 p=wx (zkv/’T )XρXVc=W
X (2に、/” )XρXvcc 従って、W、ρ、におよびLを一定にすれば、ロール周
速VCを犬にすることによって、鋳片の単位時間当りの
鋳造fk P、を増すことができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のようにして、鋳片の単位時間当りの鋳造量Pを増
す際に、ロール周速Vcを犬にするとL/Vc即ち凝固
シェルが成長し得る時間が短くなるため、凝固シェルの
厚さdが小になり、鋳片4の肉厚が薄くなる傾向が生ず
る。
従って、凝固シェルの厚さdを一定にし、鋳片の肉厚が
薄くなることなく単位時間当りの鋳造量Pを増すために
は、溶鋼の凝固開始点からキス点に至る距離りを大にす
る必要がある。このようにLを大にするためには、水平
冷却ロール1,1′の直径を大にしなければならない。
しかしながら、設備コストの面から、水平冷却ロール1
.1′の直径を極端に大きくすることは不可能である。
従って、双ロール法により、所定肉厚の鋳片4を連続鋳
造するに当シ、その可能な単位時間当りの鋳造量は、設
備面から制約される。特に、水平冷却ロール1.1′の
直径が一定で、溶鋼の凝固開始点からキス点に至る距離
りの選択範囲が狭い場合には、単位時間当りの鋳造量は
、ロール周速Vaに依存することになり、鋳片4の肉厚
りを任意に選択することができない問題がある。
上述の問題は、双ロール法に限らず、回転する1つの水
平冷却ロールを鋳型として使用し、溶融金属から帯状の
鋳片を連続的に鋳造する方法(以下、単ロール法という
)の場合にも生ずる。
更に、上下に振動する垂直鋳型により、溶融金属から帯
状の鋳片を連続的に鋳造する通常の連続鋳造法(以下、
垂直連続鋳造法という)、上下1対の無端状に連結し九
複数個の金属ブロックまたは金属ベルトからなる移動す
る無端軌道を鋳型として使用し、溶融金属から帯状の鋳
片を連続的に鋳造する方法(以下、移動鋳型式連続鋳造
法という)および鋳型に溶融金属を注入し鋳塊を鋳造す
る方法(以下、普通造塊法という)の場合も、鋳型内で
形成された凝固シェルの厚さdは、kF(t:溶融金属
が完全に凝固するまでの時間)によって表わされるから
、上記tは、(÷)2(d:凝固シェルの厚さ)を必要
とする。このためK、溶融金属の凝固が完了するまでに
要する時間は、凝固シェルの厚さに左右され、肉厚の厚
い鋳片または鋳塊を鋳造するためには、長時間を必要と
する問題がある。
従って、この発明の目的は、任意の肉厚で且つ品質の優
れた鋳片または鋳塊を、単位時間当りの鋳造量を高め、
高速又は短時間で鋳造し得る方法を提供することにある
本発明者等は、上述した問題を解決し、任意の肉厚で且
つ品質の優れた鋳片または一塊を、単位時間当りの鋳造
量を高め、高速又は短時間で鋳造し得る方法を開発すべ
く鋭意研究を重ねた。
その結果、溶融金属、例えば、C含有量が0.16vt
、% の中炭素Mキルド鋼の溶鋼を鋳造するに当り、こ
の溶鋼を過冷却状態にすれば、その凝固速度v8は、下
肥式で表わされることがわかった。
Vs =A X (ΔT)n 但し、vs:  凝固速度(m/秒) A: 糸数(5X 10’″′) ΔT: 過冷却量、即ち過冷却時にお ける平衡液相線温度と凝固シ エル生成温度との差(°C) n:2.0 ここに、過冷却とは、溶鋼が本来凝固し始める液相線温
度以下でも、溶鋼の凝固が開始されない状態をいう。
第13図は、C含有量が0.16 wt、%の中炭素M
キルド鋼の溶鋼の場合の、過冷却量ΔTと凝固速度Vs
との関係を示すグラフである。凝固速度Vaは、上記式
に基づき、V、 = 5 X lo−’ (ΔT)20
によって求められる。
上記式および第13図から明らかなように、溶鋼の過冷
却量ΔTを大にすれば、溶鋼の凝固速度VSは早くなる
前述の、溶鋼の凝固シェルの厚さdに関する、d=に5
の式は、溶鋼の過冷却量ΔTがゼロかまたはゼロに非常
に近い場合にのみ成立するものである。
従って、溶鋼を例えば双ロール法によって連続鋳造する
場合、溶鋼を予め過冷却状態にしておけば、溶鋼の凝固
速度Vsを任意に選択することが可能になり、ロール周
速Veを選ぶことによって、所望の肉厚りの鋳片を鋳造
することができる。
この場合の鋳片の単位時間当りの鋳造−ipは、下記式
によって表わされる。
P  : W  X  p  X  Vc  X  D
c 〔問題点を解決するだめの手段〕 この発明は、上記知見に基いてなされたものであって、
容器内の溶融金属を鋳型内に注入し、前記鋳型によって
所定形状の鋳片または鋳塊を鋳造する溶融金属の鋳造方
法において、前記容器および前記容器に取り付けられた
ノズルの内面を、S10.ガラス忙よってコーティング
し、このような810、ガラスによってコーティングさ
れている容器内の溶融金属に対し、その少なくとも液相
線の温度まで加熱し次いでその少なくとも固相線の温度
まで冷却することからなる加熱、冷却を繰り返し施すこ
とにより、前記溶融金属を過冷却状態となし、このよう
な過冷却状態の溶融金属を、前記鋳型内に注入すること
に特徴を有するものである。
上述のように、溶融金属が収容される容器の内面等を8
102ガラスによってコーティングし、このようなSi
n、ガラスによってコーティングされた容器内の溶融金
属に対し、その少なくとも液相線の温度まで加熱し次い
でその少なくとも固相線の温度まで冷却することからな
る加熱、冷却を繰り返し施すことにより、溶融金属を過
冷却状態にすることができる理由は、次のように推測さ
れる。
即ち、溶融金属に対し、上述のような加熱、冷却を繰り
返し施すことによって、凝固核発生の起点となる介在物
(以下、核発生サイトという)が溶融金属中から除去さ
れ、そして、容器の内面等を8102ガラスによってコ
ーティングすることにより、核発生サイトが混入しやす
い容器の内面等から溶融金属が離隔される。この結果、
溶融金属は凝固することなく、所定温度まで冷却され、
過冷却状態になる。
次に、この発明を図面を参照しながら説明する。
第1図は、この発明の第1実施態様を示す断面図である
。第1図には、双ロール法による連続鋳造にこの発明を
適用した例が示されている。第1図に示すように、同径
および同長であり、その外周面は互いに近接しており、
水平方向において互いに平行に配置されている1対の水
平冷却、ロール1.1′の上方に、溶融金属例えば溶鋼
を収容する容器フが配置されている。容器7の底壁には
、1対の水平冷却ロール1.1′の上面に形成された湯
溜め8に向けて溶鋼を排出するための排出口9が設けら
れておシ、排出口9には、その下端が湯溜め8に達する
ノズル10が垂直忙取り付けられている。
容器7およびノズル10は耐火物製であシ、各々の内面
には810.ガラス11がコーティングされている。容
器7内には、排出口9を開閉するための、上下動自在な
ストッパ12が設けられており、ストッパ12の外周面
にも5102ガラス11がコーティングされている。
容器7の側壁外周には高周波誘導加熱コイル13が設け
られており、高周波誘導加熱コイル13によって、容器
7内の溶鋼3を加熱することができる。14は、容器フ
内の溶鋼3の温度を測定するための測温計である。
容器7内に溶鋼3を収容し、溶鋼3の湯面にSiO□ガ
ラス11の粉末を添加して、湯面を5102ガラス11
によシ被覆する。この結果、溶鋼3は、5102ガラス
11によって容器マの内面およびノズル10の外面から
離隔されるので、容器7の内面およびノズル10の外面
から溶鋼3中に核発生サイトの混入することが防止され
、且つ、溶wAs中に存在する核発生サイトを、上述の
8102ガラス11に吸着させることができる。
容器7の側壁外周に設けられた高周波誘導加熱コイル1
3を作動させて、容器7内の溶鋼3を、その液相線温度
以上に加熱し、次いで、加熱コイル13の作動を止めて
、その固相線温度以下まで冷却する。このような加熱お
よび冷却を交互に複数回繰り返して行なうことにより、
溶鋼3中の核発生サイトは除去され、溶鋼3は過冷却状
態になる。第2図はこのような加熱および冷却のパター
ンの一例を示すグラフである。
このようにして、容器7内の溶鋼3が所定の過冷却量に
よる過冷却状態になったら、ストッパ12を上昇させて
排出口9を開き、ノズル10を通して1対の水平冷却ロ
ール1.1′の上面に形成された湯溜め8に向け、溶鋼
3を注入する。
溶鋼3の注入中は、溶鋼3が所定の過冷却量を維持し得
るように、高周波誘導加熱コイル13を制御する。なお
、前述したようにノズル10の内面にも5102ガラス
11がコーティングされているので、ノズル10を通る
溶鋼3に対するノズル10の内面からの核発生サイトの
混入が防止される。
このようKして、湯溜め8に注入された溶鋼3は、水平
冷却ロール1.1′により冷却されて凝固シェル4′が
形成され、水平冷却ロール1,1′の回転に伴ってキス
点6において圧着され鋳片4となる。
かくして、帯状の鋳片4が連続的に鋳造される。
このときの鋳片4の肉厚りは、前述したようにa であるから、単位時間当りの鋳造量Pは、P  = W
  X  p  X  Vc  X  D=W×ρ×v
cxπXA×(ΔT)H によって求められる。
従って、この発明によれば、単位時間当りの鋳造量Pを
増すために、水平冷却ロール1.1′のロール周速Vc
を犬にしても、溶鋼3の過冷却量ΔTを大にすることに
より、肉厚りが一定に保たれた鋳片4を鋳造することが
でき、従来のように、単位時間当りの鋳造量Pを増すた
めにロール周速Vcを犬にすると、鋳片4の肉厚りが薄
くなることはない。
溶鋼3に対する過冷却量を大にすれば、その凝固時に発
生するデンドライトのアーム間に生ずるミクロ偏析を軽
減することができる。第3図は、9含有量がO,l 6
 wt、% の中炭素Mキルド鋼の溶鋼を、上述の双ロ
ール法によって連続鋳造した場合の、前記溶鋼の過冷却
量と、鋳片中のCおよびPのミクロ偏析比のピーク値と
の関係を示すグラフである。なお、上記ミクロ偏析は、
電子線ビーム径が3μmのX線マイクロアナライザによ
って測定した。
第3図から明らかなように、溶鋼の過冷却量(ΔT)を
50℃以上にして鋳造を行なえば、鋳片のCおよびPの
ミクロ偏析のピーク値を5.0以下にすることができる
第4図は、この発明の第2実施態様を示す断面図である
。第4図には、単ロール法による連続鋳造にこの発明を
適用した例が示されている。
第4図に示すように、1つの水平冷却ロール1の上方に
、溶鋼3を過冷却状態にするだめの前述した容器7が配
置されている。容器7の底壁には、水平冷却ロール1の
上面に向けて溶鋼3を排出するための排出口9が設けら
れており、排出口9には、その下端が水平冷却ロール1
の上面に近接するノズル10が垂直に取如付けられてい
る。
前述したように、容器7内の溶鋼3に対し、その液相線
温度以上の加熱とその固相線温度以下までの冷却とを交
互に複数回繰り返して行なうことにより、溶鋼3を過冷
却状態にする。
このよってして、容器7内の溶鋼3が所定の過冷却量に
よる過冷却状態になったら、ストッパ12を上昇させ、
ノズル10を通して矢印の方向に回転する水平冷却ロー
ルlの上面に向は溶鋼3を供給する。供給された溶鋼3
は、水平冷却ロール1により直ちに冷却され、水平冷却
ロール1の矢印に示す方向の回転により距離りを移動す
る間に完全に凝固し、鋳片4となる。かくして、帯状の
鋳片4が連続的に鋳造される。
このときの溶鋼3の凝固速度V8は、前述したようにA
X(Δtr )nであるから、鋳片4の肉厚りは、下記
式で表わされる。
但し、vc:ロール周速 L:完全凝固に要する距離 従って、単位時間当りの調造量Pは、 P  =W  X  p  X  Vc  X  D=
 W X p X Vc X −X A X (ΔT)
n  Vc によって求められる。
従って、この発明によれば、単位時間当りの鋳造量Pを
増すだめに、水平冷却ロール1の周速Vcを犬にしても
、溶鋼3の過冷却量ΔTを大・にすることにより、肉厚
りが一定に保たれた鋳片4を鋳造することができる。
第5図は、この発明の第3実施態様を示す断面図である
。第5図には、垂直連続鋳造法にこの発明を適用した例
が示されている。第6図は、比較のために示した従来の
垂直連続鋳造法による鋳造状態を示す断面図でろる。
第5図および第6図に示すように、上下に振動する垂直
鋳型15の上方には、タンデイツシュ16が設けられて
おり、タンデイツシュ16の底壁には、その下部が垂直
鋳型15内に位置する浸漬ノズルエフが取り付けられて
いる。
溶鋼3は、垂直鋳型15内で冷却されて凝固シェル4′
を形成し、垂直鋳型15の下方に配置された多数のガイ
ドローラ1日で案内されながらピンチローラ19によっ
て一定速度で引抜かれ、その間に、ガイドローラ18間
に配置された図示しない多数のノズルからスプレィされ
る冷却水により冷却されて完全に凝固して鋳片4となシ
、カッタ20によって所定寸法に切断される。
この発明においては、第5図に示すように、タンデイツ
シュ16の上方に溶鋼3を過冷却状態にするための前述
した容器マが配置されており、且つ、タンデイツシュ1
6および浸漬ノズル17の内面は、810.ガラス11
によってコーティングされている。
容器7内の溶鋼3に対し、前述した加熱および冷却を複
数回繰り返して施すことにより溶鋼3は過冷却状態とな
り、凝固することなくその温度が低下する。
このような過冷却状態の温度の低い溶鋼3は、ノズル1
0を通ってタンデイツシュ16内に注入され、次いで、
タンデイツシュ16から浸漬ノズル1フを通して垂直鋳
型15内に注入される。このとき、タンデイツシュ16
および浸漬ノズル17の内面は、Sin、ガラス11に
よってコーティングされているので、タンデイツシュ1
6内の溶鋼3および浸漬ノズル17を通る溶鋼3に対す
る、タンデイツシュ16および浸漬ノズル17の内面か
らの核発生サイトの混入が防止される。
この結果、溶鋼3は、第5図に示すように垂直鋳型15
から引き抜かれた直後の付近で完全に凝固する。従って
、未凝固部分の長さが極めて短い。
一方、従来法の場合には、本発明方法と同一速度で引き
抜くと第6図に示すように未凝固部分の長さが長くなる
。従って引き抜き速度を早めることはできない。
第7図は、この発明の第4実施態様を示す断面図である
。第7図には、移動鋳型式連続鋳造法にこの発明を適用
した例が示されている。第8図は、比較のために示した
従来の移動鋳型式連続鋳造法による鋳造状態を示す断面
図である。
第7図および第8図に示すように、移動鋳型21は、無
端状に連続した複数個のブロック22からなっており、
長手方向に上下に所定間隔をあけて配置されている。上
下の移動鋳型21は、それぞれ1対のスプロケットに掛
は回され、1対のスプロケットの一方に設けられた図示
しない駆動機構によって同一速度で回転し、これによっ
て、上下の移動鋳型21は、矢印に示すように上流側か
ら下流側に向けて同一速度で同期的に移動する。
移動鋳型21の入口には、タンデイツシュ16の側壁下
部に基端が取り付けられたノズル25の先端が挿入され
ている。
タンデイツシュ16内の溶鋼3は、ノズル25を通って
移動鋳型21の鋳型空間21a内に注入され、移動鋳型
21により冷却されて凝固シェルフを形成し、多数のガ
イドローラ18で案内されながらピンチローラ19によ
り移動鋳型21の移動速度と同一速度で引抜かれ、その
間に、ガイドローラ18間に配置された図示しない多数
のノズルからスプレィされる冷却水により冷却されて完
全に凝固し、鋳片4となる。
この発明においては、第7図に示すように、タンデイツ
シュ16の上方に、溶鋼3を過冷却状態にするための前
述した容器7が配置されており、且つ、タンデイツシュ
16および浸漬ノズル17の内面は、Sin、ガラス1
1によってコーティングされている。
従って、前述したように、過冷却状態の温度の低い溶鋼
3が、移動鋳型21の鋳型空間21a内に注入されるか
ら、注入された溶鋼3は、鋳型空間21a内において完
全に凝固する。従って、未凝固部分の長さが極めて短い
。一方、従来法の場合には、本発明方法と同一速度で引
き抜くと、第8図に示すように未凝固部分の長さが長く
なる。従って引き抜き速度を早めることはできない。
第9図は、この発明の第5実施態様を示す断面図である
。第9図には、普通造塊法にこの発明を適用した例が示
されている。第10図は、比較のために示した従来の普
通造塊法による造塊状態を示す断面図である。
この発明においては、第9図に示すようk、鋳型23の
上方に、溶鋼3を過冷却状態にするための前述した容器
7が配置されている。
従って、前述したように、過冷却状態の温度の低い溶鋼
3が鋳型23内に注入されるから、注入。された溶鋼3
は、鋳型23内において短時間に完全に凝固し、鋳塊2
4となる。一方、過冷却状態にされていない従来の溶鋼
を鋳型23内に注入した場合には、本発明方法と同一時
間での凝固状態は第10図に示すようになり、未凝固部
分が多く、先金凝固までに長時間が必要となる。
〔実施例〕
次に、この発明を実施例により説明する。
下記成分組成の100Kgの中炭素キルド鋼の溶鋼を、
第1図に示したこの発明の方法により連続鋳造した。
容器7による溶鋼の過冷却は、1520℃までの加熱と
1470℃までの冷却とを5回繰り返すことにより行な
い、これによって過冷却量を50℃とした。
双ロール法による鋳造条件は次の通りである。
(1)  ロール径    : 200m(2)  ロ
ール周速(Vc)  :l Om7秒(3)凝固開始点
からキス点 までの距離(L)  :200■(ロール全周の8分の
1) (4)ノズル寸法   二幅・・・300mm奥行・・
・100■ この結果、肉厚20−1幅300samの鋳片を10m
/秒の速度で鋳造することが出来た。得られた鋳片中の
CおよびPのミクロ偏析比のピーク値を、電子線ビーム
径が3μmのX線マイクロアナライザによって測定した
結果、次の通りであった。
Cのミクロ偏析比のピーク値(C/ C6) :3.5
Pのミクロ偏析比のピーク値(P/Pa) : 5.0
上述した実施例は、鋳造する溶融金属が溶鋼の場合につ
いて述べたが、この発明は、溶鋼に限られるものではな
く、例えば溶融アルミニウム等、各種の溶融金属を鋳造
する場合に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、この発明によれば、任意の肉厚で且
つ品質の優れた鋳片または鋳塊を、単位時間当りの鋳造
量を高め、高速又は短時間で鋳造し得る工業1優れた効
果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1実施態様を示す断面図、第2図
はこの発明において溶融金属に施される加熱および冷却
のパターンの一例を示すグラフ、第3図は溶融金属の過
冷却量と、鋳片中のCおよびPのミクロ偏析比のピーク
値との関係を示すグラフ、第4図はこの発明の第2実施
態様を示す断面図、第5図はこの発明の第3実施態様を
示す断面図、第6図は比較のための従来の垂直連続鋳造
法による鋳造状態を示す断面図、第7図はこの発明の第
4実施態様を示す断面図、第8図は比較のための従来の
移動鋳型式連続鋳造法による鋳造状態を示す断面図、第
9図はこの発明の第5実施態様を示す断面図、第10図
は比較のだめの従来の普通造塊法による造塊状態を示す
断面図、第11図および第12図は従来の双ロール法に
よる鋳造状態を示す断面図、そして、第13図は過冷却
量と凝固速度との関係を示すグラフである。図面におい
て、 1.1′・・・水平冷却ロール、2・・・湯溜め堰、3
・・・溶鋼、      4・・・鋳片、4′・・・凝
固シェル、  5・・・凝固開始点、6・・・キス点、
    7・・・容器、8・・・湯溜め、     9
・・・排出口、10・・・ノズル、11・・・810□
ガラス、12・・・ストッパ、 13・・・高周波誘導加熱コイル、 14・・・測温計、    15・・・垂直鋳型、16
・・・タンデイツシュ、17・・・浸漬ノズル、1日・
・・ガイドローラ、 19・・・ピンチローラ、20・
・・カッタ、    21・・・移動鋳型、21a・・
・鋳型空間、   22・・・ブロック、23・・・鋳
型、     24・・・鋳塊、25・・・ノズル。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)容器内の溶融金属を鋳型内に注入し、前記鋳型に
    よつて所定形状の鋳片または鋳塊を鋳造する溶融金属の
    鋳造方法において、 前記容器および前記容器に取り付けられたノズルの内面
    をSiO_2をガラスによつてコーティングし、このよ
    うなSiO_2ガラスによつてコーティングされている
    前記容器内の溶融金属に対し、その少なくとも液相線の
    温度まで加熱し次いでその少なくとも固相線の温度まで
    冷却することからなる加熱および冷却を繰り返し施すこ
    とにより、前記溶融金属を過冷却状態となし、次いで、
    前記過冷却状態の溶融金属を前記鋳型内に注入すること
    を特徴とする、溶融金属の鋳造方法。
  2. (2)前記鋳型による鋳造を双ロール法によつて行なう
    特許請求の範囲第(1)項に記載の溶融金属の鋳造方法
  3. (3)前記鋳型による鋳造を単ロール法によつて行なう
    特許請求の範囲第(1)項に記載の溶融金属の鋳造方法
  4. (4)前記鋳型による鋳造を垂直連続鋳造法によつて行
    なう特許請求の範囲第(1)項に記載の溶融金属の鋳造
    方法。
  5. (5)前記鋳型による鋳造を移動鋳型式連続鋳造法によ
    つて行なう特許請求の範囲第(1)項に記載の溶融金属
    の鋳造方法。
  6. (6)前記鋳型による鋳造を普通造塊法によつて行なう
    特許請求の範囲第(1)項に記載の溶融金属の鋳造方法
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01233048A (ja) * 1988-03-14 1989-09-18 Takeshi Masumoto 過冷却液体を用いた合金の製造方法
JP2020503686A (ja) * 2016-12-29 2020-01-30 北京中科三環高技術股▲ふん▼有限公司Beijing Zhong Ke San Huan Hi−Tech Co.,Ltd. 微粒子希土類合金鋳片、その製造方法、および回転冷却ロール装置

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