JPH01116967A - ディジタル信号復号方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ディジタル信号の復号方式に係り、特に、デ
ィジタルＶＴＲ等に用いられる再生波形の信号検出・復
号方式に関する。

［発明の概要］ 本発明は、ディジタルＶＴ１１のように゛、波形等化も
含めた伝送路の特性が、パーシャルレスポンス（１，−
１）方式と等価であるような伝送路において、ディジタ
ル信号を伝送し、または記録・再生し、そして検出・復
号する場合、伝送路の特性によって生じる信号間の相関
であるｒ“１”、“０”。

“−１”のシンボル発生の規則性１を利用することによ
り、その復号時に発生する復号誤りを減少させるように
するものである。

［従来の技術］ 従来から、ＶＴＲ等マ用いられている再生信号の復号方
式では、ピットごとに、しきい値を設けて復号するｒビ
ットごとの復号方式」が用いられている。また、上記し
きい値は波形のピーク値の局程度に設定されている。

第３図は、従来からＶＴＲ等で使用されている、再生出
力の復号方式の概念を示す。本図に示すように、再生出
力は、再生系の微分特性により、“１”、“０”、“−
１”の３値系列となる。この場合、復号時の判定点にお
いて、復号誤りの原因となるのは、記録再生系で付加さ
れる雑音、波形干渉、ジッタ、出力レベルの低下等が考
えられる。

上述した波形干渉については、従来から波形等化により
判定点でのＳ／Ｎが最良となるように、等化器が設計さ
れている。ジッタについては、クロック再生時にジッタ
を抑圧する方法が採られている。しかし、残留波形干渉
および残留ジッタの影習は、判定点でのＳ／Ｎの低下と
して復号誤りの原因となっている。

また、ドロップアウトなどの出力レベルの低下が生じた
時には、復号不能として修整等の手法が使われている。

従来の方法として、ｒ伝送路の微分特性を、積分特性を
持つ等化器により等化して復号する方法」もあるが、積
分特性により低域雑音の強調が大きいため、低域を遮断
する必要があり、このため信号の低域も遮断されてしま
うことになる。

［発明が解決しようとする問題点］ 従来から知られているｒピットごとの復号法１では、し
きい値を波形のピーク値とＯレベルの中間値程度に設定
している。

しかし、ＶＴＲ等から得られる再生出力の振幅は、１″
、“０″、“−１”の３値系列となり、再生出力レベル
の低下を伴い易いという特性がある。その結果として、
“１”が０″に、“−１”がＯ”に靭って復号され易い
。このため、しきい値はＯ，レベル近傍に設定した方が
よいことになる。

しかし、このようなしきい値設定を行うと、付加雑音や
残留波形°干渉、残留ジッタ等により、０″が“１″′
や−１″に誤って復号される確率が高くなる。

よりて本発明の目的は、上述の点に鑑み、付加ビットを
要することなく、復号誤り率を減少させることが可能な
ディジタル信号復号方式を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］　　−かかる目的を達
成するために、本発明に係るディジタル信号復号方式で
は、入力ディジタル信号を“Ｏ”として復号することを
確定する領域として、第１および第２のしきい値で挾ま
れた小さな判定領域を予め設定し、“１”または“−１
“として復号する可能性のある候補値を記憶し、”１″
と−１″はいくつかの０″を挾んで必ず交互に現われる
というシンボル発生の規則性に基づいて、判定点のレベ
ルと前記候補値とを比較することにより、前記ディジタ
ル人力信号を復号する。

［作　用］ 末男式では、しきい値を低く設定することにより“０”
が“ｌ”や“−１”に誤る確率の増加を、伝送路の特性
により付加される信号の相関であるｒ“１“または−１
”は連続することがない１という特性を利用して改善し
、誤り率特性を冗長ビットを付加することなく改善する
ものである。

［実施例］ 第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図は
本発明による復号の概念を示す図である。

まず、第２図に従って復号の原理を概説する。

判定点でのサンプル値が、“０”と復号することを確定
する領域ａ（しきい値ａ、−ａ２によって挾まれた範囲
）内であれば、その点は直ちにｏ”と判定される。

判定点でのサンプル値がａの領域外にある場合には、候
補メモリ内に記憶されている判定点以前での最後の非“
０”の候補と比較がなされる。２つのサンプル値の符号
が同じであれば、絶対値の大きい方のサンプル輸と、Ｘ
ビット前であるという情報を記憶する。このときは、候
補が変わる場合と変わらない場合がある。

２つのサンプル値が異符号であれば、候補メそリ内の候
補は、確定されて“ｌ”または“−１”に判定される。

そして、判定点のサンプル値が新たに候補として記憶さ
れる。

以下、同様に復号される。なお、“Ｏ”を確定する領域
ａは、復号器入力のＳ／Ｎにより、最適点となるよう設
定する。

次に、第１図を参照して復号動作を説明する。

ＶＴＲ等の再生出力または波形等化器出力が入力波形ａ
として標本化回路１に入力され、信号のビットレートで
標本化される０次に、量子化回路２にて２ビツト〜８ビ
ツトで量子化され、パラレルディジタル信号Ｃが出力さ
れる。このディジタル信号Ｃはディジタルコンパレータ
３に入力され、第２図に示した領域ａ内であれば、直ち
に“０”と判定され、シフトレジスタ４に送られる。

本図に示す場合のように、°比較器３の出力ｄが“１”
　（つまり、量子化出力信号Ｃが“１”の候補となる領
域にある場合）には、スイッチＳＷＩの動作により、信
号Ｃのサンプル値が符号比較器７に送られ、候補メモリ
６の内容と符号が比較される。本図に示すように同符号
である場合には、スイッチＳＷ２の動作により、このサ
ンプル値が比較器５に送られ、大小比較がなされ、大き
い方のサンプル値が、スイッチＳＷ３に、より選択され
て、候補メモリ６に新しく記憶される。また、スイッチ
５Ｖ１３により、シフトレジスタ４の候補でなくなった
１″′はＯ“とされる。

もし、符号比較器７において異符号と判定された場合に
は、スイッチＳＷ２の動作により、候補メモリ６に信号
Ｃのサンプル値が記憶され、以前の候補は“１″または
−１″に確定する。

第１図に示したシフトレジスタ４の長さは、“０“が連
結する可能性のある長さ以上とする必要があるが、符号
方式を選択する際に、“Ｏ”の連続個数に制限を設ける
等の手法を採ることにより、そのレジスタ長を短くする
ことが可能である。

また、′０”を確定する領域ａ（しきい値ａｔ　−８２
で挾まれた範囲）については、入力Ｓ／Ｎに応じてしき
い値ａ、をＯ＜ａ、≦０．５　、シきい値ａ２を０くａ
、≦−０，５の間で最適点に設定する。

［発明の効果］ 本発明では、非“Ｏ”の候補レベルを記憶し、伝送路の
特性により付加された規則性を有効に利用することによ
り、従来と同じ局程度のしきい値であっても、付加ビッ
トを加えることなく、従来のビットごとの復号法に比べ
て復号誤りを減少させることができる。

また、“０”と復号することを確定する判定領域を、よ
り小さく設定することにより、ＶＴＲ特有の再生出力低
下に対応することができる。

最後に、本復号方式における復号誤り率について述べる
。まず、“１“または“−１”の欠落が発生する確率は
、従来方式に比べ、“Ｏ”と判定される領域を小さくす
ることで改善される。また、誤りである“１”または“
−１”の付加による真の“１”または“−１”の欠落が
発生する確率は、誤って付加された“１”または“−１
”の候補であるサンプル値が、その前か後に存在する真
の“１″または“−１″のサンプル値を越える確率とし
て定義されるため、誤りの発生する確率は小さくなる。

【図面の簡単な説明】

第゛１図は本発明の一実施例を示す図、第２図は本発明
による復号の概念を示す図、第３図は従来の復号法の概
念を示す図である。 １・・・標本化回路、 ２・・・量子化回路、 ３・・・比較器、 ４・・・シフトレジスタ、 ５・・・比較器、 ６・・・候補メモリ、 ７・・・符号比較器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）入力ディジタル信号を“０”として復号することを
   確定する領域として、第１および第２のしきい値で挾ま
   れた小さな判定領域を予め設定し、“１”または“−１
   ”として復号する可能性のある候補値を記憶し、 “１”と“−１”はいくつかの“０”を挾んで必ず交互
   に現われるというシンボル発生の規則性に基づいて、判
   定点のレベルと前記候補値とを比較することにより、 前記ディジタル入力信号を復号することを特徴とするデ
   ィジタル信号復号方式。