JPH01114399A - 逆電力消費設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は逆電力を吸収する機器に係り、特に船舶のクレ
ーン作業時等に発生する逆起電力吸収用の抵抗器に関す
る。

［従来の技術］ 発電機と電動機との差異は、外部より機械エネルギーを
受けて電気エネルギーを出力する°か、逆に電気エネル
ギーを受けて機械エネルギーを出力するかの入出力エネ
ルギーの形態と方向の違いであって、構造としては同一
である。

従って、例えば、電動クレーンにおいては、荷物の吊り
上げ時には発電機（電源）より電動機に電気エネルギー
を出力し、該電動機を正回転させ、これによフて荷物を
吊り上げる。これに対し、荷物を降下させる場合には、
電動機は逆回転し、発電機化して発電機（電源）に電気
エネルギーを送出することになる。これがいわゆる逆電
力である。

このような逆電力の発生は発電機に対して電気エネルギ
ーを供給するため、該発電機を電動機化してしまう、む
ろん発電機にかかっている全体負荷量が供給される逆電
力より大であれば、発電機の実質負荷が減少するのみで
あるが、そうでない場合には上述したように発電機は電
動機化してしまい、その結果破損してしまうという事態
が起こり得る。

このような事態は、船舶の船内負荷で発生する逆電力に
よる場合の他、並行運転時の複数の発電機の負荷分担の
失敗によっても起こり得る。

このため、並行運転する発電機には原動機を保護する目
的で逆電力発生時に発電機を系統から切り離す保護装置
が装備されている。発電機が系統より切り離されるとい
うことは船内のブラックアウトにつながるため、その原
因の発生は防止されなければならない。即ち、通常時に
逆電力保護装置を作動させないためには、逆電力を消費
吸収する専用の負荷（抵抗器）が必要となる。

従って、従来の船舶においで−は一逆電力吸収用に専用
の抵抗器を船内に固定装備していた。

［発明が解決しようとする問題点］ しかし、船内に専用の抵抗器を装備した場合にはかなり
の配置スペースを要し、専用の電線の布設等が必要であ
った。

更に、一般に船において逆電力の発生が考えられるのは
荷役用電動クレーンを有する船で接岸時のクレーンによ
る荷物の降下時のみであり、このような場合のみのため
に専用の抵抗器を船内に固定装備し、専用の電線を布設
することは極めて不経済であった。

また一方では、船舶には通常ドックイン等の時に使用さ
れる陸電接続回路が装備されているが、該回路もドック
インの時のみ陸上より給電を受けるためのものであるた
め、これを有効に利用されることが要請されていた。

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、逆電
力吸収設備による船内スペースの無駄をなくすとともに
、当該設備の低コスト化を図ることを目的とするもので
ある。

［問題点を解決するための手段コ 本発明は、陸電接続設備に接続されるとともに海上に浮
遊設置された水抵抗器と；船内に設置され、船内の発電
機と上記水抵抗器とに各々接続されて、発電機に逆電力
が発生したときに前記陸電接続設備を介して水抵抗器に
逆電力を送出する配電手段とを備えることにより上記問
題点を解決したものである。

なお、水抵抗器は使用が接岸荷役時に限定されるため、
陸上側で保管するものとする。

［作用］ この発明においては、使用頭皮の少ない抵抗器を船内に
設備せず海上に浮遊設置しているため、船内のスペース
を圧迫することなく船内を有効に使用することが可能と
なる。

また、これと同時に、上記抵抗器を船舶に常設されてい
る陸電接続設備に接勝するため、水抵抗器と船内回路を
接続する専用の接続設備を新たに設ける必要がなく、経
済的な面において大きなメリットを有する。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を添付図面を参照しながら説明す
る。

第１図には本発明の第１の実施例の概略構成、第２図に
は同実施例の作用を説明するためのブロック図が各々示
されている。

図かられかるように、船体１０内には発電機１２、船内
負荷１４及び配電盤１６が各々装備されている。配電盤
１６は上述した発電機１２．船内負荷１４と接続すると
ともに、クレーン１８の電動機２０と甲板上に配置され
た陸電接続箱２２とも接続している。゛ また、陸電接続箱２２は海上に浮遊している水抵抗器２
４と接続している。水抵抗器２４についての詳しくは、
特願昭６２−１５３３７４号公報を参照されたい。

次に、−土雫記実施例の作用及び動作について説明する
。このような給電系統においては、通常クレーン１８に
より荷物２６を吊り上げる時には、図中実−線一の矢印
で示されるように発電機１２から供給された電力を配電
盤１６を介して電動機２０に送出する。また、同時に船
内負荷１４によっても給電される。

他方、クレーン１８によって荷物２６を降下させる時に
は、図中破線の矢印で示されるように電動機２０におい
て逆電力が発生し、該電力は配電盤１６を介して船内負
荷１４において消費されるが、逆電力がこれを上まわる
場合は陸電接続箱２２を介して水抵抗器２４によって消
費させ、発電機への逆電力流入を防止する。

以上のように上記実施例においては、水抵抗器２４を利
用しているため、専用の逆電力吸収船内抵抗器を設置す
る場合に比べ船内スペースを有効に使用できるという利
点がある。また、陸電接続回路を形成している船内の配
電盤１６に接続された陸電接続箱２２に水抵抗器２４の
接続を行なっているため専用の電線等を必要とせず、経
済的に有利である。

第３図及び第４図には、本発明に係る設備を海上運転時
の発電機試験【荊−用した場合の実施例が示されている
。

この場合は、発電機の試験用負荷として、船内負荷と水
抵抗器とを使用し、船内負荷での不足分、変動分を補う
調整用負荷として水抵抗器を利用する場合であり、同様
の効果を奏することが出来る。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明においては、陸電接続設備に
接続されるとともに、海上に浮遊設置された水抵抗器器
と；船内に設置され、船内の発電機と上記水抵抗器器と
に各々接続され、船内に逆電力が発生したときに陸電接
続設備を介して水抵抗器器に逆電力を送出する配電手段
とを備えているため、逆電力吸収設備の船内における省
スペース化を図ると同時に、設備自体の低コスト化を図
ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の概略構成図、第２図は実施例
の作用を示すブロック図、第３図は本発明の他の実施例
の概略構成図、第４図は第３図に示された他の実施例の
作用を示すブロック図である。 「主要部の符号の説明」 １０・・・船体、１６・・・配電盤、２２・・・陸電接
続箱、２４・・・水抵抗器 代理人　弁理士　佐　藤　正　年 第１図 第２図 通常電力　−→ 逆電力　−一ゆ 第３図 第４図 試験電力一一一

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ドックイン等の時に使用される陸電接続設備を有する船
   舶に用いられるものであって、 前記陸電接続設備に接続されるとともに、海上に浮遊設
   置された水抵抗器と； 船内の発電機と上記水抵抗器とに各々接続され、船内に
   逆電力が発生したときに前記陸電接続設備を介して水抵
   抗器に逆電力を送出する配電手段とを備えたことを特徴
   とする逆電力消費設備。