JPH01110353A - 磁気共鳴装置用傾斜磁場コイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は−様な静磁場に傾斜磁場を重畳させる導電路を
備えた磁気共鳴装置用傾斜磁場コイルに関する。

（従来の技術） 従来から用いられている磁気共鳴装置用傾斜磁場コイル
としては、その導電路を丸形、方形等からなる銅線を用
いてこれをコイル状に形成したものであった。通常この
ような銅線は、周囲温度の影響により抵抗値が変動する
ことになる。また、傾斜磁場コイルは通電される電流に
よりジュール熱を発生し、このジュール熱のためにさら
に抵抗値が変動していた。しかし、従来方式の磁気共鳴
装置では、傾斜磁場コイルに流れる電流値は数十［Ａ］
乃至百［Ａ１程度であったので、上述した抵抗値の変動
が問題となることは少なかった。

（発明が解決しようとする問題点） ところで近年、従来の磁気共鳴装置の眼影時間の問題に
看目し、この解決策としてエコー・プラナ法が普及しつ
つある。

しかしなから、このエコー・プラナ法においては使用す
る電流値が数百［Ａ］と高く、上述した従来の傾斜磁場
コイルでは抵抗値の変動が安定した傾斜磁場を形成でき
ないという問題が生じた。

また水沫では傾斜磁場を急速に切換える必要があるため
、これに伴い導電路に作用する磁場からのローレンツ力
により、該導電路を支える支持部に発生する機械的騒音
が大きくなるという問題もあった。

そこで本発明は、安定した傾斜磁場を得ることができる
と共に、騒音を低減させることができる磁気共鳴装置用
傾斜磁場コイルの提供を目的とする。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 上述した問題点を解決するための本発明の構成は−様な
静磁場に傾斜磁場を重畳する導電路を備えた磁気共鳴装
置用傾斜磁場コイルにおいて、前記導電路を板状体から
なる超電導材料から形成している。

（作　用） 上記構成を有する本発明の作用は、傾斜磁場コイルを構
成する導電路を超電導材料から形成することにより一定
条件下においてその抵抗をほぼ零の状態として用いる。

また導電路形状を板状体として磁場と交差する方向の面
積を減少させて該磁場からのローレンツ力の作用を著し
く減少させている。

（実施例） 以下、本発明の一実施例傾斜磁場コイルについて図面を
参照して説明する。

第２図は一実施例傾斜磁場コイルを示す斜視図である。

尚、本実施例では後述する傾斜磁場コイル収納容器とこ
れに収納される導電路とを含んで傾斜磁場コイルという
。また、図示する傾斜磁場コイル内にはＸ方向、Ｙ方向
にそれぞれ傾斜磁場を発生するＸ方向、２方向用の導電
路を示し、Ｘ方向用導電路と９０度回転させた位置に配
置させたＹ方向用導電路は省略している。

同図に示す傾斜磁場コイル１は、円筒状に成形された□
非磁性かつ非導電性容器例えばＦＲＰ樹脂等からなる傾
斜磁場コイル収納容器２と、この傾斜磁場コイル収納容
器２の側壁内部に適宜収納された板状体の超電導材料か
らなるＸ方向用導電路１ａ乃至１ｄ及びＺ方向用導電路
６．６とを備え、この導電路１ａ乃至１ｄ、６．６は前
記傾斜磁場コイル収納容器２内に満された冷却媒体とし
ての後述する液体窒素により所定温度に冷却されるよう
にしている。尚、図中７ａ乃至７ｊは各導電路部分に流
れる電流の方向を示す。

第１図は第２図に示す傾斜磁場コイル１の部分拡大断面
説明図である。

同図を用いて前記傾斜磁場コイル１についてざらに説明
する。

前記傾斜磁場コイル収納容器２の側壁内部であって、そ
のほぼ中央には前述した帯状からなる板状体とした超電
導材料例えばセラミック化合物からなる導電路６　（６
ａ、６ｂ、６Ｇ＞が絶縁物４を各層間に挟むようにして
渦巻状に積層形成されている。このことから該導電路６
　（６ａ、６ｂ。

６ｃ）の周囲は冷却媒体としての液体窒素５が満される
ことになる。尚、同図に示す導電路６（６ａ、５ｂ、５
ｃ）は紙面奥行き方向を幅方向とした帯状となっている
。また、この構成はＸ方向用導電路１ａ乃至１ｄについ
ても同様である。そしてこれらの導電路６，１ａ乃至１
ｄにはいずれも傾斜磁場用電源（図示しない）が接続さ
れている。

尚、前記実施例中では冷却媒体として液体窒素を用いた
例を示したが、これに限るわけではなく例えば液体ヘリ
ウム等を用いてもよい。

以上の構成からなる傾斜磁場コイルの作用、効果につい
て説明する。

冷却媒体により超電導状態とした導電路に傾斜磁場用電
源からパルス電流を通電させる。この場合、各導電路は
抵抗が零の状態となっているので、この通電されたパル
ス電流が前述したように流れつづける。

このように本実施例においては導電路の抵抗値が零であ
るため、消費電力を著しく低く抑えることができる。ま
た、導電路の抵抗値は周囲温度の影響を受けないので常
に安定した傾斜磁場を得ることができる。ざらに、本実
施例では導電路を板状体としているので、発生する磁場
と交差する方向には板状体の厚み部分が位置することに
なり、該磁場と対向する面積を著しく減少させている。

このことから、＠磁場からのローレンツ力の作用を減少
させることができるようにしている。従って、導電路を
支持する支持部（図示しない）等から発生していた騒音
を減少させることができると共に、該導電路を冷却媒体
中に封入しているのでさらに騒音の低減を図ることがで
きる。

ところで、前記導電路を冷却媒体とともに封入した傾斜
磁場コイル収納容器は、本実施例では非導電性のものと
しているので渦電流の発生がなく、このことから立上り
の速い傾斜磁場を得ることができるようにしている。ま
た、導電路を形成する超電導材料は液体窒素による冷却
により超電導状態となるものを用いているので、冷却媒
体として液体ヘリウムを用いた際と比較して著しく安価
な傾斜磁場コイルの提供ができる。

尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく
、その要旨の範囲内において様々に変形実施できる。

例えば導電路としては前記実施例では渦巻状のものを例
示したが、これに限らず同心円状に積層配置させた構成
としたものでもよい。

［発明の効果コ 以上、詳述したように本発明によれば、安定した傾斜磁
場を得ることができるとともに、騒音の低減を図った磁
気共鳴装置用傾斜磁場コイルの提供ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図に示す傾斜磁場コイルの部分拡大断面図
、第２図は本発明の一実施例傾斜磁場コイルの斜視図で
ある。 １・・・傾斜磁場コイル、 １ａ乃至１ｄ、６．６・・・導電路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　一様な静磁場に傾斜磁場を重畳する導電路を備えた磁
   気共鳴装置用傾斜磁場コイルにおいて、前記導電路を板
   状体からなる超電導材料から形成したことを特徴とする
   磁気共鳴装置用傾斜磁場コイル。