JPH0110826Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数場所から同一の負荷（照明）を制
御する時に用いる三路回路用スイツチに関するも
のであり、その目的とするところは発光素子を用
いて負荷の動作表示機能をもたせるとともに、こ
の発光素子や動作電流を得るための変流トラン
ス、各接点端子等の配置を機能的にまとめて、こ
のような動作表示機能をもたないスイツチと同じ
大きさのボデイ及びカバー内に収められるように
した三路回路用スイツチを提供するにある。

従来より動作表示機能を持つスイツチは片切型
としては提供されていたものの、複数場所から同
一負荷を制御する時に用いる三路回路用スイツチ
（このスイツチでは操作ハンドルが一方に傾いて
いる時にオンとはきまつていないために動作表示
機能があると非常に便利なのであるが）としては
提供されていなかつた。これは発光素子はともか
くも、この発光素子の動作電流を得るための変流
トランスを納めるスペースを他の種類のスイツチ
と同一モジユールの大きさ内に確保することが困
難であつたことが大きな要因となつている。

たとえば特開昭53−140589号公報には片切型ス
イツチに負荷の状態表示を行うに変流トランス等
を組み込んだものが示されているが、三路回路用
スイツチよりも部品数が少ない片切型スイツチで
あるにもかかわらず、変流トランスの収容のため
に、ボデイの奥行が大きくなつてしまつている。

本考案はこのような点に鑑みなされたものであ
つて、以下図示実施例に基き詳述する。図中１は
ボデイであり、一面に開口する凹所１６を有して
いる。この凹所１６内には一対の接点端子９，１
０、開閉素子６、支持端子７、共通端子８、鎖錠
ばね２１、解除釦２２が納められる。矩形状をし
ているこのボデイ１は通常の片切スイツチや三路
回路用スイツチなどに用いられるものと同寸法の
外形であり、凹所１６内はリブ２３，２４によつ
て大きく３部分に区画されている。第１の区画は
凹所１６の片側を全長にわたつているもので、こ
の区画内には一方の接点端子９、支持端子７、他
方の接点端子１０が一列に配設される。凹所１６
の残る片側のリブ２４によつて区切られた２区画
には夫々変流トランス５と共通端子８とが配され
る。この立姿勢で収容されている変流トランス５
の１次側のリード線１３は、一方が共通端子８
に、他方が支持端子７に接続される。この支持端
子７を間にして配設された両接点端子９，１０の
相対する各固定接点１１，１２間には開閉素子６
が配置される。一方、ボデイ１に取付けられるカ
バー２は中央に開口を有してこのカバー２に揺動
自在に保持されるタンブラー形の操作ハンドル３
の操作面がカバー２開口より突出しており、操作
ハンドル３に一端を接続された圧縮コイルばね１
９の他端が、支持端子７上に揺動自在に載置され
た開閉素子６に接続されている。操作ハンドル３
を揺動させたならば、圧縮コイルばね１９のたわ
み反転によつて開閉素子６も支持端子７上で揺動
し、接触する固定接点１０，１１を切り換える。
図中４は発光ダイオードである発光素子であり、
プリント板１８に装着されるとともに、このプリ
ント板１８ごと操作ハンドル３内に配設されてい
る。操作ハンドル３の操作面には窓１５があけら
れていて、この窓１５に発光素子４が臨み、発光
素子４の発光状態を外部から見えるようにしてい
る。２５は透光性材よりなるハンドルカバーであ
る。また第１図中２６は電線挿通孔、２７は鎖錠
ばね２１による結線を解除する際に用いるドライ
バーの差し込み穴であり、３０はカバー２とボデ
イ１とを連結する組立枠である。変流トランス５
の２次側リード線１４，１４はプリント板１８を
介して発光素子４に接続される。

しかしてこの三路回路用スイツチＡの操作ハン
ドル３を揺動させて開閉素子６の接触する固定接
点１１，１２を切り換えた際に、共通端子８、変
流トランス５の一次巻線、支持端子７、開閉素子
６、そしていずれか一方の接点端子９，１０を経
て負荷Ｌに電流が流れる時には、変流トランス５
の２次出力によつて発光素子４が点灯し、負荷Ｌ
が動作中であることを表示するものである。第４
図中Ｂは他の三路回路用スイツチである。

以上のように本考案においては、矩形状のボデ
イの凹所の片側に、一方の接点端子と開閉素子を
揺動自在に載置させる支持端子と他方の接点端子
を一列に配設し、ボデイの凹所の他方の片側に立
姿勢とした交流トランスと共通端子とを一列に配
設して、一方の接点端子と支持端子との側方に変
流トランスを位置させるとともに他方の接点端子
の側方に共通端子を位置させ、更に発光素子を操
作ハンドル内に納めたために、他のスイツチと変
わらぬ大きさのボデイ及びカバーを用いながらも
負荷の動作表示機能をもたせることができたもの
であつて、多数場所から同一の負荷を制御するス
イツチにおけるこの動作表示機能は、操作ハンド
ルの傾き方でオンかオフかの判断をとることがで
きないという特性をもつこのスイツチにとつて非
常に便利なものであり、しかも上記のような部品
配置によつて、変流トランスの傍らに共通端子及
び支持端子が位置しているために、これらの間の
接続線の引い回しが短くて済むものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例の縦断面図、第２図は
カバー及び操作ハンドルを外した状態の平面図、
第３図は同上の分解斜視図、第４図は同上の回路
図である。 １はボデイ、２はカバー、３は操作ハンドル、
４は発光素子、５は変流トランス、６は開閉素
子、７は支持端子、８は共通端子、９，１０は接
点端子、１１，１２は固定接点、１３は１次側リ
ード線、１４は２次側リード線、１５は窓、１６
は凹所を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 共通端子と、夫々が固定接点を有する一対の接
   点端子と、両固定接点に選択的に接触する開閉素
   子と、開閉素子を揺動自在に載置させるとともに
   開閉素子との電気的接続がなされる支持端子と、
   １次側リード線を支持端子と共通端子とに接続す
   る変流トランスと、変流トランスの２次側リード
   線が接続される発光素子と、開閉素子と連結され
   る操作ハンドルとを具備し、矩形状のボデイの凹
   所の片側に、一方の接点端子と支持端子と他方の
   接点端子が一例に配設されて支持端子に開閉素子
   が載設されるとともに、ボデイの凹所の他方の片
   側に立姿勢とした変流トランスと共通端子とが一
   列に配設されて、一方の接点端子と支持端子との
   側方に変流トランスが位置するとともに他方の接
   点端子の側方に共通端子が位置し、ボデイに取付
   けられるカバーに操作ハンドルが揺動自在に取着
   されてカバーの開口に操作ハンドルの操作面が突
   出し、開閉素子が反転圧縮コイルばねで連結され
   ている操作ハンドルの操作面に設けた窓に操作ハ
   ンドル内に配置された発光素子が臨む三路回路用
   スイツチ。