JPH01106741A - 車両用無段変速機の変速制御方法 - Google Patents

車両用無段変速機の変速制御方法

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JPH01106741A
JPH01106741A JP62263058A JP26305887A JPH01106741A JP H01106741 A JPH01106741 A JP H01106741A JP 62263058 A JP62263058 A JP 62263058A JP 26305887 A JP26305887 A JP 26305887A JP H01106741 A JPH01106741 A JP H01106741A
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rotational speed
hydraulic
engine rotational
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晃治 笹嶋
Kazuya Maki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ1発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は車両用無段変速機の変速比を無段階に変速させ
る制御方法に関する。
(従来の技術) 車両に搭載された無段変速機の変速制御を行う方法とし
ては、アクセル開度(アクセルペダル踏み込み量もしく
はエンジンスロットル開度)、車速等に対応して目標エ
ンジン回転数を設定し、実エンジン回転数がこの目標エ
ンジン回転数に一致するように変速比の制御を行わせる
方法が知られている。
例えば、本出願人の出願による実願昭61−49202
号には、アクセル開度に応じた目標エンジン回転数に実
エンジン回転数が一致するような変速比制御を油圧制御
により行わせるようにし′た無段変速機の制御方法が提
案されている。
このような制御方法においては、アクセルペダルの踏み
込み、戻し等により、目標エンジン回転数が変化した場
合に、実エンジン回転数をこの目標値に一致させるよう
に変速比を変化させる制御スピードは、目標エンジン回
転数と実エンジン回転数との回転差に対応して(比例し
て)設定される0例えば、上記提案の方法においては、
スロットル開度に対応して発生するスロットル油圧(目
標エンジン回転数に相当)と、エンジン回転に対応して
発生するガバナ油圧(実エンジン回転数に相当)との差
圧から、制御スピードが決定される。
(発明が解決しようとする問題) ところが、上記のような制御方法では、エンジンの特性
等が考慮されていないため、アクセルペダル操作に対す
る車の加速に違和感が生じるという問題がある0例えば
、回転数が3000rpm以上でトルクが充分に発揮す
るが3000rpm以下ではあまりトルクがでないとい
うエンジンを用いた場合に、エンジン回転数が1100
0rpの状態からアクセル開度を大きくして目標エンジ
ン回転数が300Orpmになりエンジン回転を300
0rpmまで上昇させる場合と、エンジン回転数が30
’OOrpmの状態からアクセル開度を大きくして目標
エンジン回転数が5000rpmになりエンジン回転数
を5000rpmまで上昇させる場合とで、同一の制御
スピードを用いたのでは、車両の加速感が異なる。
ところが上記従来の制御方法では、目標回転数と実回転
数の回転差はともに2000rpmであり、制御スピー
ドが同一となるので、アクセルワーク(アクセルペダル
の繰作)に対する車両の加速に違和感が生じるのである
本発明は、このような問題に鑑み、エンジンの特性等を
考慮して、エンジン回転数にも対応して制御スピードを
設定し、上記のような違和感のないような変速制御が行
えるようにすることを目的とする。
口1発明の構成 (問題を解決するための手段) 上記目的達成のための手段として、本発明の変速制御方
法は、アクセル開度に対応して設定される目標エンジン
回転数と実エンジン回転数との回転差のみならず実エン
ジン回転数にも対応して変速比の制御スピードを設定し
、この制御スピードを制御値として変速比の制御を行わ
せるようにしている。
(作用) このような制御方法を用いて変速比の制御を行うと、例
えば、目標エンジン回転数と実エンジン回転数との回転
差をそのときの実エンジン回転数に応じて補正し、この
補正した回転差に対応する制御スピードを設定させたり
、目標エンジン回転数と実エンジン回転数との回転差に
対応する制御スピードを設定し、この設定制御スピード
をそのときの実エンジン回転数に応じて補正させたりさ
れる。このため、エンジンの回転に応じて制御スピード
を変更制御することができ、例えば、エンジントルクが
充分に発揮できるようになる回転数までは、実エンジン
回転を目標エンジン回転に急速に近ずくように変速制御
を行わせ、エンジントルクが充分発揮できる回転数に達
すると実エンジン回転数の上昇をゆっくりと行わせて、
車両の加速も充分に行わせるというような制御が可能と
なり、アクセル操作に対する車両の加速の違和感をなく
することができる。
(実施例) 以下、図面に基づいて本発明の好ましい実施例について
説明する。
第1図は本発明の方法により変速制御される無段変速機
の油圧回路を示し、無段変速機Tは、入力軸1を介して
エンジンEにより駆動される定吐出量型油圧ポンプPど
、車輪Wを駆動する出力軸2を有する可変容量型油圧モ
ータMとを有している。これら油圧ポンプPおよび油圧
モータMは、ポンプPの吐出口およびモータMの吸入口
を連通させる第1油路LaとポンプPの吸入口およびモ
ータMの吐出口を連通させる第2油路Lbとの2本の油
路により油圧閉回路を構成して連結されている。
また、エンジンEにより駆動されるチャージポンプ10
の吐出口がチエツクバルブ11を有するチャージ油路L
hおよび一対のチエツクバルブ3.3を有する第3油路
Lcを介して閉回路に接続されており、チャージポンプ
10によりオイルサンプ15から汲み上げられチャージ
圧リリーフバルブ12により調圧された作動油がチエツ
クバルブ3.3の作用により上記2本の油路La、Lb
のうちの低圧側の油路に供給される。さらに、高圧およ
び低圧リリーフバルブ6.7を有してオイルサンプ15
に繋がる第5および第6油路Le、Lfが接続されたシ
ャトルバルブ4を有する第4油路Ldが上記閉回路に接
続されている。このシャトルバルブ4は、2ポ一ト3位
!切換弁であり、第1および第2油路La、Lbの油圧
差に応じて作動し、第1および第2油路La、Lbのう
ち高圧側の油路を第5油路Leに連通させるとともに低
圧側の油路を第6油路Lfに連通させる。これにより高
圧側の油路のリリーフ油圧は高圧リリーフバルブ6によ
り調圧され、低圧側の油路のリリーフ油圧は低圧リリー
フバルブ7により調圧される。
さらに、第1および第2油路La、Lb間には、両油路
゛を短絡する第7油路Lgが設けられており、この第7
油路Lgには、図示しない開閉制御装置によって、この
油路の開度を制御する可変絞り弁からなるクラッチ弁5
が配設されている。
このため、クラッチ弁5の絞り量を制御することにより
油圧ポンプPから油圧モータMへの駆動力伝達を制御す
るクラッチ制御を行わせることができる。
上記油圧モータMの容量制御を行って無段変速機Tの変
速比の制御を行わせるアクチュエータが、リンク機構4
5により連結された第1および第2変速用サーボバルブ
30.50である。なお、この油圧モータMは斜板アキ
シャルピストンモータであり、変速用サーボバルブ30
.50により斜板角の制御を行うことにより、その容量
制御がなされる。
変速用サーボバルブ30.50の作動はコントローラ1
00からの信号を受けてデユーティ比制御されるソレノ
イドバルブ151,152により制御される。このコン
トローラ100には、車速■、エンジン回転数Ne、ス
ロットル開度θth、油圧モータMの斜板傾斜角θtr
を示す各信号が入力されており、これらの信号に基づい
て所望の走行が得られるように上記各ソレノイドバルブ
の制御を行う信号が出力される。
以下に、上記各サーボバルブ30.50の構造およびそ
の作動を第2図を併用して説明する。
このサーボバルブは、無段変速機Tの閉回路からシャト
ルバルブ4を介して第5油路Leに導かれた高圧作動油
を、第5油路Leから分岐した高圧ライン120を介し
て導入し、この高圧の作動油の油圧力を用いて油圧モー
タMの斜板角を制御する第1変速用サーボバルブ30と
、連結リンク機構45を介して該第1変速用サーボバル
ブ30に連結され、このバルブ30の作動制御を行う第
2変速用サーボバルブ50とからなる。
第1変速用サーボバルブ30は、高圧ライン120が接
続される接続口31aを有したハウジング31と、この
ハウジング31内に図中左右に滑動自在に嵌挿されたピ
ストン部材32と、このピストン部材32内にこれと向
応に且つ左右に滑動自在に嵌挿されたスプール部材34
とを有してなる。ピストン部材32は、右端部に形成さ
れたピストン部32aと、ピストン部32aに向応で且
つこれから左方に延びた円筒状のロッド部32bとから
なり、ピストン部32aはハウジング31内に形成され
たシリンダ孔31cに嵌挿されてこのシリンダ孔31c
内を2分割して左右のシリンダ室35.36を形成せし
め、ロッド部32bはシリンダ孔31cより径が小さく
且つこれと向応のロッド孔31dに嵌挿される。なお、
右シリンダ室35は、プラグ部材33aおよびカバー3
3bにより塞がれるとともに、スプール部材34がこれ
らを貫通して配設されている。
上記ピストン部32a&こより仕切られて形成された左
シリンダ室35には、油路31bを介して接続口31a
に接続された高圧ライン120が繋がっており、ピスト
ン部材32は左シリンダ室35に導入された高圧ライン
120からの油圧により図中右方向への押力を受ける。
スプール部材34の先端部には、スプール孔32dに密
接に嵌合し得るようにランド部34aが形成され、また
、該ランド部34aの右方には対角方向の2面が、所定
軸線方向寸法にわたって削り落とされ、凹部34bを形
成している。そして、この凹部34bの右方には止め輪
37が嵌挿され、ピストン部材32の内周面に嵌着され
た止め輪38に当接することにより抜は止めがなされて
いる。
ピストン部材32には、スプール部材34の右方向移動
に応じて右シリンダ室35をスプール孔32dを介して
図示されないオイルサンプに開放し得る排出路32eと
、スプール部材34の左方向移動に応じて凹部34bを
介して右シリンダ室35を左シリンダ室36に連通し得
る連絡路32Cが穿設されている。
この状態より、スプール部材34を右動させると、ラン
ド部34aが連絡路32cを閉塞するとともに、排出路
32eを開放する。従って、油路31bを介して流入す
る高圧ライン120からの圧油は、左シリンダ室35の
みに作用し、ピストン部材32をスプール部材34に追
従するように右動させる。
次に、スプール部材34を左動させると、凹部34bが
上記とは逆に連絡路32cを右シリンダ室36に連通さ
せ、ランド部34aが排出路32eを閉塞する。従つ゛
て、高圧油は左右両シリンダ室35.36ともに作用す
ることになるが、受圧面積の差により、ピストン部材3
2をスプール部材34に追従するように左動させる。
また、スプール部材32を途中で停止させると、左右両
シリンダ室35.36の圧力バランスにより、ピストン
部材32は油圧フローティング状態となって、その位置
に停止する。
このように、スプール部材34を左右に移動させること
により、ピストン部材32を高圧ライン120からの高
圧作動油の油圧力を利用してスプール部材34に追従さ
せて移動させることができ、これによりリンク39を介
してピストン部材32に連結された油圧モータMの斜板
Mtをその回動軸Msを中心に回動させてその容量を可
変制御することができる。
スプール部材34はリンク機構45を介して第2変速用
サーボバルブ50に連結されている。このリンク機構4
5は、軸47cを中心に回動自在なほぼ直角な2本のア
ーム47aおよび47bを有した第1リンク部材47と
、この第1リンク部材47のアーム47bの先端部にピ
ン結合された第2リンク部材48とからなり、アーム4
7aの上端部が第1変速用サーボバルブ30のスプール
部材34の右端部にピン結合されるとともに、第2リン
ク部材48の下端部は上記第2変速用サーボバルブ50
のスプール部材54にピン結合されている。このため、
第2変速用サーボバルブ50のスプール部材54が上下
動すると、第1変速用サーボバルブ30のスプール部材
34が左右に移動される。
第2変速用サーボバルブ50は、2本の油圧ライン10
2.104が接続されるボート51a。
51bを有したハウジング51と、このハウジング51
内に図中上下に滑動自在に嵌挿されたスプール部材54
とからなり、スプール部材54は、ピストン部54aと
、このピストン部54aの下方にこれと同志に延びたロ
ッド部54bとからなる。ピストン部54aは、ハウジ
ング51に上下に延びて形成されたシリンダ孔51c内
に嵌挿されて、カバー55により囲まれたシリンダ室内
を上および下シリンダ室52.53に分割する。ロッド
部54bは、シリンダ孔51cと同志で下方に延びたロ
ッド孔51dに嵌挿される。
なお、ロッド部54bにはテーパ面を有する凹部54e
が形成されており、この凹部54e内にトップ位置判定
スイッチ58のスプール58aが突出しており、スプー
ル部材54の上動に伴いテーパ面に沿ってスプール58
aが押し上げられることにより油圧モータMの変速比が
最小になったか否かを検出することができるようになっ
ている。
また、上記ピストン部54aにより2分割されて形成さ
れた上および下シリンダ室52および53にはそれぞれ
、油圧ライン102および104がボート51a、51
bを介して連通しており、両油圧ライン102,104
を介して供給される作動油の油圧および両シリンダ室5
2.53内においてピストン部54aが油圧を受ける受
圧面積とにより定まるピストン部54aへの油圧力の大
小に応じて、スプール部材54が上下動される。
このスプール部材54の上下動はリンク機構45を介し
て第1変速用サーボバルブ3oのスプール部材34に伝
えられて、これを左右動させる。すなわち、油圧ライン
102,104を介して供給される油圧を制御すること
により第1変速用サーボバルブ30のスプール部材34
の動きを制御し、ひいてはピストン部材32を動かして
油圧モータMの斜板角を制御してこのモ゛−タMの容量
制御を行って、変速比を制御する“ことができるのであ
る、具体的には、第2変速用サーボバルブ50のスプー
ル部材54を上動させることにより、第1変速用サーボ
バルブ30のピストン部材32を右動させて斜板角を小
さくし、油圧モータMの容量を小さくして変速比を小さ
くさせることができる。
ボート51aから上シリンダ室52内に繋がる油圧ライ
ン102の油圧は、チャージポンプ10の吐出油をチャ
ージ圧リリーフバルブ12により調圧した作動油が油圧
ライン101.102を介して導かれたちの°であり、
ボート51bから下シリンダ室53に繋がる油圧ライン
104の油圧は、油圧ライン102から分岐したオリフ
ィス103aを有する油圧ライン103の油圧を、デユ
ーティ比制御される2個のソレノイドバルブ151.1
52により制御して得られる油圧である。ソレノイドバ
ルブ15’lはオリフィス103aを有する油圧ライン
103から油圧ライン104への作動油の流通量をデユ
ーティ比に応じて開閉制御するものであり、ソレノイド
バルブ152は油圧ライン104から分岐する油圧ライ
ン105とオリフィス106aを介してドレン側に連通
する油圧ライン106との間に配され、所定のデユーテ
ィ比に応じて油圧ライン104からドレン側への作動油
の流出を行わせるものである。
このため、油圧ライン102を介して上シリンダ室52
にはチャージ圧リリーフバルブ12により調圧されたチ
ャージ圧が作用するのであるが、油圧ライン104から
は上記2個のソレノイドバルブ151,152の作動に
より、チャージ圧よりも低い圧が下シリンダ室53に供
給される。ここで、上シリンダ室52の受圧面積は下シ
リンダ室53の受圧面積よりも小さいため、上下シリン
ダ室52.53内の油圧によりスプール部材54が受け
る力は、上シリンダ室52内の油圧Puに対して、下シ
リンダ室53内の油圧がこれより低い所定の値Pjl 
(Pu>PJI)のときに釣り合う。このため、ソレノ
イドバルブ151,152により、油圧ライン104か
ら下シリンダ室53に供給する油圧を上記所定の値PJ
より大きくなるように制御すれば、スプール部材54を
上動させて油圧モータMの斜板角を小さくして変速比を
小さくすることができ、下シリンダ室53に供給する油
圧をPJより小さくなるように制御すれば、スプール部
材54を下動させて油圧モータMの斜板角を大きくして
変速比を大きくすることができる。
上記両ソレノイドバルブ151,152はコントローラ
100からの信号により駆動制御されるものであり、こ
のことから分かるように、コントローラ100からめ信
号により、第1および第2変速用サーボバルブ30.5
0の作動を制御し、油圧モータMの容量の制御、ひいて
は変速比の制御がなされる。
この変速比の制御内容について、第3図のフローチャー
トに基づいて説明する。この制御においては、まず、実
エンジン回転数Neを計測し、さらに、目標エンジン回
転数Neoを設定するためのパラメータ、例えばエンジ
ンスロットル開度が読み込まれる。なお、これ以外にも
車速、エンジン水温、大気圧等が読み込まれることもあ
る(目標エンジン回転数をこれらの情報に応じて補正す
るため)、そして、このパラメータに基づいて目標エン
ジン回転数Neoが、予め設定されているテーブルから
検索され、この目標エンジン回転数Neoと実エンジン
回転数Neとの回転差ΔNeを算出する。
次いで、実エンジン回転数が3000rpm以上か否か
を判断し、Ne≧3000rpmのときには、上記ΔN
eを補正処理する。この補正は、例えば、回転差ΔNe
に1より小さな補正係数を乗じてこの値を小さくする補
正であり、これにより、制御スピードが緩やかにされる
。一方、Ne<’3000rpmのときには、上記補正
処理は行わない。
この後、補正後の回転差(補正がなされないときにはそ
のままの回転差)に応じた変速比制御スピードを予め設
定されているテーブルから検索算出し、この制御スピー
ドになるようにコントローラ100からソレノイドバル
ブ151,152に駆動デユーティ比信号が出力される
このような制御を行うと、例えば、第4図に示す車速が
vlでエンジン回転が2000rpmの点Aの状態で走
行中において、アクセルペダルが踏み込まれて目標エン
ジン回転数が3000rpmになった場合には、回転差
ΔNeは11000rpであり、矢印イで示すようにエ
ンジン回転が急速に上昇するような変速比の制御がなさ
れ、車速がv2でエンジン回転が3000rpmの状態
(点Bの状態)に移行する。なお、この後、アクセル開
度が変化せず目標エンジン回転数が300Qrpmのま
まであれば、エンジン出力と走行負荷とが均衡する状態
まで、エンジン回転が一定のまま増速されるような変速
制御がなされる。
ところが、点Bの状態に達した時点でさらにアクセルペ
ダルが踏み込まれ、目標エンジン回転数が4000rp
mになった場合には、このときの回転差ΔNeも110
00rpであるが、実エンジン回転数Ne≧300Or
pmなので、この回転差ΔNeは、例えば、補正係数0
.5が乗じられて、500rpmに補正される。このた
め、点Bからの変速比制御のスピードは緩やかになり、
点Bから点Cの状態まで矢印口で示すように、車速の増
大とともにエンジン回転が緩やかに増加する。
これにより、エンジン回転が300Orpm未満のとき
には、これが3000rpmを超えるまでは、エンジン
回転数を目標回転数の方に急速に近ずけてエンジントル
クが充分に発生し加速力が得やすい3000rpm以上
の状態に急速に近ずける。一方、エンジン回転が300
0rpmを超えたときには、変速比制御スピードを緩や
かにしてエンジン出力をエンジン回転の上昇用と車両の
加速用とに分配し、エンジン回転数を目標回転数に近ず
けると同時に車両の加速も行わせ、これにより、アクセ
ルペダルの操作に対して運転者が要求する加速感を損な
わないようにしている。
なお、この制御においては、エンジン回転数が3000
rpm以上か以下かということを判断して制御スピード
を補正しているが、この回転数はエンジンの特性に応じ
て設定するものであり、3000rpmに限られるもの
ではないことは、当然である。さらに、第5図のフロー
チャートに示すように、目標回転数Neoと実回転数N
eとの回転差ΔNeを実エンジン回転数Neに対応して
連続的に補正するようにしてもよい、すなわち、補正係
数を実エンジン回転数Neの関数として設定したり、実
エンジン回転数Neをいくつかの領域に分け、各領域毎
に補正係数を設定するようにしてもよい。
また以上においては、目標エンジン回転数Ne。
と実エンジン回転数Neとの回転差ΔNeを、実エンジ
ン回転数に対応して補正する例を示したが、上記回転差
ΔNeに応じて、まず制御スピードを算出し、しかる後
、この制御スピードを実エンジン回転数に応じて補正す
るようにしても同様である。
以上の実施例においては、油圧ポンプと油圧モータとか
らなる無段変速機を用いる場合を示したが、本発明の制
御方法はこのような無段変速機だけでなく、他の形式の
無段変速機に用いても良いのは熱論である。さらに、変
速比の制御装置としても、本例のように電気的なコント
ローラによリソレノイドバルブを制御してサーボバルブ
を作動させる電気−油圧式の装置のみならず、スロット
ル開度に対応した油圧力を発生させて、この油圧力によ
りサーボバルブを作動させるような装置゛を用いても良
い。
ハ0発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、目標エンジン回転
数と実エンジン回転数との回転差をそのときの実エンジ
ン回転数に応じて補正し、この補正した回転差に対応す
る制御スピードを設定させたり、目標エンジン回転数と
実エンジン回転数との回転差に対応する制御スピードを
設定し、この設定制御スピードをそのときの実エンジン
回転数に応じて補正させたりされるので、エンジントル
クが充分に得られる回転数までは、実エンジン回転を目
標エンジン回転に急速に近ずくように変速制御、を行わ
せ、エンジントルクが充分発揮できる回転数に達すると
実エンジン回転数の上昇をゆっくりと行わせて、車両の
加速も充分に行わせるというような制御が可能となり、
アクセル操作に対する車両の加速を運転者の感覚に近ず
けることができ、違和感が生ずるのを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法により変速制御される無段変速機
の油圧回路図、 第2図は第1および第2変速用サーボバルブの断面図、 第3図および第5図は上記変速制御の具体例を示すフロ
ーチャート、 第4図は上記無段変速機を搭載した車両の走行特性図で
ある。 4・・・シャトルバルブ  5・・・クラッチ弁10・
・・チャージポンプ 30.50・・・変速用サーボバルブ 100・・・コントローラ E・・・エンジンP・・・
油圧ポンプ    M・・・油圧モータT・・・無段変
速機    W・・・車輪第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)アクセル開度に応じて目標エンジン回転数を設定し
    、実エンジン回転数を該目標エンジン回転数に一致させ
    るように変速比の制御を行う車両用無段変速機の変速制
    御方法において、 前記目標エンジン回転数と前記実エンジン回転数との回
    転差および前記実エンジン回転数に対応して前記変速比
    の制御スピードを設定し、該制御スピードを制御値とし
    て前記変速比の制御を行わせるようにしたことを特徴と
    する車両用無段変速機の変速制御方法。
JP62263058A 1987-10-19 1987-10-19 車両用無段変速機の変速制御方法 Expired - Lifetime JP2516782B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5622050A (en) * 1994-03-01 1997-04-22 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho System for controlling a hydrostatic-mechanical transmission at the time of vehicle acceleration or deceleration

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5944536A (ja) * 1982-09-03 1984-03-13 Mitsuo Sakamoto 連続式ル−フベンチレ−タ

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