JPH01103227A - ワイヤ放電加工機の制御装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機の制御装置

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JPH01103227A
JPH01103227A JP25830587A JP25830587A JPH01103227A JP H01103227 A JPH01103227 A JP H01103227A JP 25830587 A JP25830587 A JP 25830587A JP 25830587 A JP25830587 A JP 25830587A JP H01103227 A JPH01103227 A JP H01103227A
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pulse
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、走行するワイヤ電極とワーク即ち工作物と
の間で放電を発生させて放電エネルギーによって工作物
を加工するワイヤ放電加工機の制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、ワイヤ放電加工機については、ワイヤ電極が垂直
方向、言い換えれば、上下方向に走行している部分を使
用して工作物を加工しているのが現状である。ワイヤ電
極は、ワイヤ放電加工機本体側に固定されているローラ
に案内されてワイヤガイドを有するワイヤヘッドに供給
されている。
一方、工作物を取付けているテーブルは、NC装置から
の指令で工作物の加工状況に従ってX方向及びY方向に
移動し、ワイヤヘッドに供給されたワイヤ電極との間で
サーボ移動を繰り返して加工が進行する。言い換えれば
、ワイヤヘッドは、ワイヤ放電加工中に相対的に加工方
向に進むだけでなく、加工屑等の状況に応じて放電加工
が不安定になると、短絡解消のため瞬時の間、加工軌跡
に沿って後退もする0次いで、再び前進して放電加工が
行われている。そして、NC装置からの指令を受けて、
工作物が水平方向即ちX方向及びY方向に移動して、両
者の移動が合成されて、両者の相対的運動によって工作
物は所定の加工形状に放電加工されている。ところで、
従来のワイヤ放電加工機における放電加工用電源装置で
は、ワイヤ電極と工作物との間の加工間隙における加工
液の絶縁回復状態をチェックするには、極間電圧の波形
を検出し、該電圧波形のレベル即ち大きさによって行っ
ている。即ち、第4図に示す電圧波形図において、横軸
に経過時間t (μS)をプロットすると、波形(A)
は無負荷電圧■。を示し、波形(B)はワイヤ電極と工
作物との間に印加される極間電圧V、を示し、また波形
(C)は放電電流I。を示す。放電電流1wにおいて、
符号aは正常放電時の放電電流であり、符号すは放電加
工に寄与しない異常放電時の放電電流である。極間電圧
■。が所定の電圧VLに達しない場合には、異常放電と
なっている。
従来、特開昭54−156296号公報には、ワイヤカ
ット放電加工装置の制御方法が開示されている。このワ
イヤカット放電加工装置の制御方法は、コンデンサの充
電回路にスイッチング素子を有し、上記コンデンサの充
放電を利用して、ワイヤ電極と被加工物との間に形成さ
れる通電加工間隙に、間歇的に放電電流を流して電気的
切削加工を行い、且つ通電加工間隙の状態に応じて上記
コンデンサの充1i電流を制御するものであり、通電加
工間隙の状態が短絡或いは連続アーク状態に近位な状態
となったことを検出しても、所定の時間は通電加工間隙
に通電する電流を減少させず、所定の時間内に通電加工
間隙の状態が復帰しなかった場合には、通電加工間隙に
通電する電流を減少させるものである。
また、ワイヤ放電加工におけるワイヤ電極の断線を防止
するワイヤ放電加工用ワイヤ電極断線防止回路としては
、特開昭61−288930号公報及び特開昭61−2
88931号公報に開示されている。該ワイヤ放電加工
用ワイヤ電極断線防止回路は、ワイヤ電極に加工電流を
通電するために、被加工物を挟んで上方側及び下方側に
それぞれ設けた給電子の少なくとも一方に流れる加工電
流の変動を検出して集中放電状態にあるか否かを検出す
る集中放電検出回路と、加工平均電流がワイヤ電極の電
流容量に応じて設定きれた所定値以上になっているか否
かを検出する加工平均電流検出回路と、これら雨検出回
路からの信号が入力され、集中放電状態にあり且つ加工
平均電流が所定値以上になっている状態が所定時間以上
持続したときにパルス電源のパルスON、OFF時間を
制御してアーク放電のエネルギーを減少させる制御回路
とを有するものであり、更に、ワイヤ電極と被加工物の
短絡を検出し、その短絡時には集中放電検出回路の検出
感度を低下させる感度補正回路を有しているものである
更に、ワイヤカット放電加工機即ちワイヤ放電加工機に
おける放電加工用電源装置として、実開昭59−872
9号公報に開示されたものがある。
該公報に開示されたワイヤカット放電加工用電源装置は
、ワイヤ電極とワークとの両極間の放電状態を二値化し
、二値化された異常放電状態を所定タイムサイクルで連
続カウントし、計測されたカウント値が設定カウント値
以上になったときに、該異常放電現象の信号に応答して
加工パルス用トランジスタをOFFして該異常放電を一
時中断し、両極間の状態回復を待って放電加工を再開さ
せるものである。即ち、異常放電の検出に応じて放電加
工電流を一時的に遮断するものであり、異常放電が発生
すれば、その異常放電を連続カウントし、予め設定され
たカウント値以上になって初めて加工パルス用トランジ
スタをONにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のように、ワイヤ電極と工作物との
間の加工間隙における加工液の絶縁回復状態をチェック
するのに極間電圧の波形を検出し、該電圧波形のレベル
即ち大きさによって行うような検出方法では、極間の加
工液中に残留イオンが存在すると否にかかわらず放電電
流を印加するものである。しかるに、ワイヤ電極と工作
物との間の加工液中に残留イオンが存在する場合には、
極間に印加した放電電圧が正常放電とならず、異常放電
となり、従って供給された加工用パルス電力が放電加工
のための加工エネルギーとして利用されず、言い換えれ
ば、放電エネルギーの一部は放電加工に寄与しない無駄
な異常放電エネルギーとなって費やされてしまう。また
、この異常放電エネルギーが多ければ多い程、工作物の
加工速度は更に低下すると共に、工作物に対して異常放
電が印加され、工作物の加工面の仕上げ精度が荒くなる
原因にもなっていた。
上記の特開昭54−156296号公報に開示されたワ
イヤカット放電加工装置の制御方法についても上記と同
様な問題点を有していることは明らかである。更に、該
ワイヤカット放電加工装置の制御方法は、異常放電が所
定時間にわたって持続すれば放電加工電流を低減し、放
電電圧を監視しながら自然回復を待って元の正常な放電
加工電流を流すものであり、低減したとはいえ電流を流
す以上、放電分散ができず集中放電が持続し、自然回復
に長時間を要し、場合によっては極間が正常状態に回復
できず、放電加工速度を低下させると共に、加工面精度
を低下させるという好ましくない問題点を有している。
また、異常放電の持続時間の計測にコンデンサを用いて
いるため、電源電圧、温度等によって変動し、精度、再
現性等にも問題点を有している。更に、持続時間の設定
を可変抵抗器の手動操作で行っているので、設定誤差が
太き(、′設定操作ミスが生じ、精度、再現性等に問題
点を有している。
更に、前掲特開昭61−288930号公報及び前掲特
開昭61−288931号公報に開示されたワイヤ放電
加工用ワイヤ電極断線防止回路についても、上記特開昭
54−156296号公報に記載のものと同様に、異常
放電が所定時間にわたって持続すればアーク放電エネル
ギーを減少させるものであり、放電エネルギーが無駄に
費やされると共に、放電加工速度についても上記と同様
の問題点を有している。
上記のような問題点を解消するものとして、前掲実開昭
59−8729号公報に開示されたワイヤ放電加工機に
おける放電加工用電源装置が提供されている。即ち、該
放電加工用電源装置では、放電加工電流を完全に停止し
、無駄な放電エネルギーの発生を排除すると共に、正常
な放電加工状態への回復が速くなり、加工速度をそれほ
ど低下させることがなく、所定タイムサイクルのデジタ
ル信号でカウントするため時間計測の誤差を少なくでき
、更に設定精度を高めることでは効果を有しているもの
であるが、実際の加工では、異常放電が長時間、例えば
、加工パルス数即ち放電電流パルス数にして100〜2
00個に相当する時間にわたって発生するため、正常放
電状態を回復するためには放電パルス用トランジスタを
OFFにする期間をある程度長時間にわたり遮断するよ
うに設定しである。このように、放電パルス用トランジ
スタのOFFM間即ち放電電流の印加するまでの期間を
予め設定するため、既に残留イオン濃度が低下し異常放
電を発生しない状態になっている期間をもOFF状態に
して無駄な時間を経過させてしまい、そのため加工能率
を低下させるという不都合が生じるという問題を有して
いる。
この発明の目的は、上記の問題点を解消することであり
、ワイヤ電極と工作物との間に放電電流を供給した場合
に異常放電が発生するか否かを加工液中に存在するイオ
ン濃度を介して可及的に速やかに検出し、異常放電が発
生しない極間状態になって直ちに放電電流を供給するも
のであり、即ち、加工間隙内の加工液の残留イオン濃度
を積極的に検出し、加工液の残留イオン濃度が所定のイ
オン濃度以下になった時点を直ちに検出してパルス休止
時間を可及的に短時間にし、工作物に対する加工速度を
向上させると共に、異常放電状態をなくして工作物の加
工面を高精度に仕上げることができるワイヤ放電加工機
の制御装置を提供することである。
(問題点を解決するための手段〕 この発明は、上記の問題点を解消し、上記の目的を達成
するために、次のように構成されている。
即ち、この発明は、ワイヤ電極と工作物との間隙内に存
在する加工液中の残留イオン濃度をチェックする検出パ
ルスを、パルス休止時間内に加工間隙に印加して加工液
の絶縁回復状態を検出し、加工液の絶縁回復に応じてパ
ルス状放電電流を供給するように放電電流供給タイミン
グを制御したことを特徴とするワイヤ放電加工機の制御
装置に関し、更に具体的に詳述すると、前記検出パルス
はスパイク電圧であり、該スパイク電圧は加工用パルス
幅に比較して十分に短く、前記スパイク電圧は加工液の
絶縁が回復するまで1個或いは複数個印加するように制
御したことを特徴とするワイヤ放電加工機の制御装置に
関する。
〔作用〕
この発明によるワイヤ放電加工機の制御装置は、上記の
ように構成されており、次のように作用する。即ち、こ
の発明は、ワイヤ電極と工作物との間隙内に存在する加
工液中の残留イオン濃度をチェックする加工用パルス幅
に比べて十分に短い幅の検出パルス即ちスパイク電圧を
印加するによって、加工間隙に存在する加工液の絶縁回
復状態を検出し、該検出信号に応じて直ちに放電電圧を
印加するため、放電電流は必ず正常放電となり、放電エ
ネルギーとしてのみ利用される。しかも、異常放電状態
が発生したとしても確実に短時間で正常状態を検出でき
、直ちに極間に放電電流を供給して工作物の放電加工を
行うことができる。また、異常放電の発生しない状態に
なって初めて放電電流を供給するので、極間に異常放電
が全く発生することがない。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この発明によるワイヤ放電加工
機の制御装置の実施例を詳述する。
第1図において、この発明によるワイヤ放電加工機の制
御装置に適用されるワイヤ放電加工用加工電源装置の一
例を示すブロック回路図が示されている。ワイヤ放電加
工機では、工作物取付台に対してワーク即ち工作物2が
設置される。一般に、工作物取付台は水平方向即ちX方
向とY方向に移動できるように構成されている。即ち、
工作物2を取付けている工作物取付台は、NC装置から
の指令で工作物2の加工状況に応じてX方向及びY方向
に移動し、ワイヤヘッドに供給されたワイヤ電極1との
間でサーボモータ8により駆動されるサーボ送り機構7
によってサーボ機能を繰り返し進行し、両者の相対的運
動によって工作物2は所定の加工形状に放電加工される
。更に、工作物2に対して上下にワイヤヘッドが設けら
れ、これらのワイヤヘッドは、給電子、給電子押え部材
、ダイスガイド部材、加工液噴射ノズル等から成る。
自動ワイヤ供給装置からローラガイド等を介して送り込
まれたワイヤ電極1は、上ワイヤヘッドにおける内側筒
体内に設置されたダイスガイド部材を通り、工作物2を
放電加工した後に下ワイヤヘッドにおける内側筒体内を
通って巻取リール、使用済ワイヤ溜部等に送り出される
ところで、ワイヤ放電加工機では、極間の間隙が絶縁破
壊のできる距離であれば、直ちに放電が開始され、両種
はアーク柱で結ばれ、放電電流I、が流れて工作物2に
放電加工が行われる。そして、加工クロックが休止時間
Rになると放電状態は停止する。ここで、ワイヤ電極l
と工作物2に対して極間電圧V、をかけるため、加工用
電源3では、加工用直流電源を放電電流制御回路におけ
る加工パルス用トランジスタ等の放電パルス用スイッチ
で開閉作動して、ワイヤ電極lと工作物2との両極間に
放電パルス電圧を印加し、放電エネルギーを供給する。
この放電エネルギーによって工作物2を溶解して工作物
2を放電加工することができる。また、ワイヤ放電加工
機の両極間状態は、加工液状態即ち残留イオンが加工液
中に存在するか否かの状態、加工くず、ワイヤ振動等の
原因によって両極間電圧V、が立ち上がらずに異常放電
となることがある。この異常放電期間が所定時間以上連
続すると、ワイヤ電極1であるワイヤが断線し、放電加
工を行うことができなくなる。
ところで、ワイヤ電極1と工作物2との間の極間に存在
する加工液中に、前回に放電電流を極間17に供給した
時にイオンが発生し、このイオンが極間17の加工液中
に残留イオンとして残存する。そして、このイオンが消
えずに加工液中に残留した状態で、極間17に放電電流
を供給すると、放電電圧まで立ち上がることなく直ちに
その部分において放電が生じ、異常放電となってしまい
、実際に発生させたい部分での放電電圧が印加されない
という不都合が生じる。そこで、完全に極間17の加工
液中のイオンが消えた状態で放電電流を供給すると、正
常な放電電圧が印加される。従って、極間17にパルス
幅に比較して十分に短い検出パルスであるスパイク電圧
V、を印加することによって、この残留イオン濃度をチ
ェックすることができるものであり、即ち、該スパイク
電圧V、が所定の放電電圧■Lのレベル以上であれば、
既に加工液中のイオン濃度が消え、正常な放電電圧を印
加できるとして、極間に放電電流を供給する。即ち、こ
のワイヤ放電加工機の制御装置は、ワイヤ電極1と工作
物2との間隙内に存在する加工液中の残留イオン濃度を
チェックする検出パルスであるスパイク電圧V、を、パ
ルス休止時間内に加工間隙に印加して加工液の絶縁回復
状態を検出し、加工液の絶縁回復に応じてパルス状放電
電流を供給するように放電電流供給タイミングを制御し
たことを特徴とするものである。しかも、スパイク電圧
V、は加工液の絶縁が回復するまで、1個或いは複数個
印加することによってイオン濃度の状態を検出する。
第1図に示すように、このワイヤ放電加工用加工電源装
置において、放電加工のための周期的信号が発信器即ち
基準クロック発生回路12から発信される。また、放電
電流1.のパルス幅P及び休止時間Rは加工用パルス発
生回路14によって制御される。該加工用パルス発生回
路14で発生する加工用パルスの電気信号は、禁止ゲー
)15によって導通状態又は非導通状態にされ、ワイヤ
電極1と工作物2との極間17に放電電圧即ち極間電圧
■6を印加させるか否かに応じて加工用電源3に入力さ
れる。従って、基準クロック発生回路12で発信した周
期的信号に基づいて加工用パルス発生回路14で制御さ
れたパルス幅P及び休止時間Rの加工用パルスの電気信
号が禁止ゲート15を通じて加工用電源3に送り込まれ
る。加工用電源3に加工用パルス発生回路14からのパ
ルス信号が入力されることによって、該パルス信号に応
じて加工用電源3で所定の放電電流1.が極間17に流
され、極間17に極間電圧V、が印加される。ワイヤ電
極lと加工用電源3との間にはダイオードスイッチ回路
5が組み込まれており、電流の逆流が防止されるように
構成されている。
また、基準クロック発生回路12からの電気信号は、イ
オン濃度チェック用パルス発生回路13に入力される。
該イオン濃度チェック用パルス発生回路13では、放電
電圧即ち極間電圧■。を印加して所定の期間t、を経過
してイオン濃度チェック用パルス即ちスパイク電圧V、
の電気信号を発する。このスパイク電圧■、の電気信号
は、イオン濃度検出用電源4に入力されると共に、波形
修正回路10に入力されるようになっている。イオン濃
度検出用電源4に入力された電気信号に応じて、イオン
濃度検出用電源4から所定のスパイク電圧■、がワイヤ
電極1と工作物2との極間に印加される。ワイヤ電極1
とイオン濃度検出用電源4との間にはダイオードスイッ
チ回路6が組み込まれており、電流の逆流が防止される
ように構成されている。更に、このワイヤ放電加工用加
工電源装置に設けられているバンファアンプ9において
、極間の加工中のイオン濃度をチェックするため極間に
印加されたイオン濃度チェック用パルス即ちスパイク電
圧■、の電気信号を制御に適した電圧値V、に調整し、
該電気信号を波形修正回路10に入力する。該波形修正
回路10から発したスパイク電圧の電圧値V、は、コン
パレータ11において所定のイオン濃度レベル設定電圧
の電圧値vLと比較される;コンパレータ11による比
較によって、スパイク電圧の電圧値■sがイオン濃度レ
ベル設定電圧の電圧値VL以上であれば、禁止ゲート1
5の回路を開いて導通状態にし、加工用パルス発生回路
14からの加工用パルスの電気信号が加工用電源3に入
力されるように制御する。また、スパイク電圧の電圧値
■3がイオン濃度レベル設定電圧の電圧値■、以下であ
れば、禁止ゲー)15の回路を閉じて非導通状態にし、
加工用パルス発生回路14からの加工用パルスの電気信
号が加工用電[3に入力されないように制御する。なお
、ポテンシオメータ16によってコンパレータ11の弁
別基準電圧が設定される。
この発明によるワイヤ放電加工機の制御装置についての
原理を第2図を参照して説明する。第2図において、横
軸に経過時間t (μS)をプロットすると、波形(A
)は無負荷電圧v0を示し、波形(f3)は極間電圧■
6を示し、また波形(C)は放電電流■1を示す。放電
電流■。については、符号aで示すように、正常放電時
の放電電流のみであり、放電加工に寄与しない異常放電
時の放電電流は存在しないことが分かる。即ち、極間電
圧■、を示す波形において、イオン濃度チェック用の検
出パルスであるスパイク電圧■3を所定のクロ7りで極
間17に印加し、該スパイク電圧V、が所定の放電電圧
、言い換えれば、イオン濃度レベル設定電圧■1以上の
電圧になって初めて放電加工のための極間電圧V、を印
加する。曲線りはワイヤ電極1と工作物2との間の極間
17に印加したスパイク電圧■、の電圧値を示す極間絶
縁回復曲線である。従って、極間17の加工液のイオン
濃度状態を検出した後、初めて極間17に放電電圧を印
加するので、極間17には異常放電状態は全く発生しな
いものである。
この発明によるワイヤ放電加工機の制御装置の作動の一
例を、第1図、第2図、第3図(A)及び第3図(B)
を参照して説明する。第3図(A)及び第3図(B)は
この発明によるワイヤ放電加工機の制御装置の作動の一
例を示すフローチャートである。
まず、ワイヤ放電加工機の作動スイッチをオンし、サー
ボモータ8、ワイヤ供給装置、加工液供給装置等をオン
する(ステップ50)。工作物2に対して放電加工を行
うため、基準クロック発生回路12によって基準クロッ
クを発生させる(ステップ51)、基準クロックの電気
信号を受けて加工用パルス発生回路14によって放電加
工を行うため設定されたパルスI11.i!P及び休止
時間Rに基づく加工用パルスの電気48号を発生する(
ステップ52)、放電加工の始めには、極間17に放電
電圧が印加されていないので、極間17の加工液中には
イオンは発生していない、従って、禁止ゲート15は開
放しており、加工用パルス発生回路14からの加工用パ
ルスの電気信号は禁止ゲート15を導通ずる(ステップ
53)、禁止ゲート15を通った加工用パルスの電気信
号は加工用電源3に入力され、該電気信号に応じて放電
加工に必要な電圧とパルス幅を有する放電電流IFが極
間17に流され、極間17に極間電圧即ち放電電圧■。
が印加される(ステップ54)、ワイヤ電極1と工作物
2の極間17に放電電圧V、が印加されることによって
工作物2が放電加工される(ステップ55)。工作物2
の加工面の仕上げ又は加工が完了しているか否かを判断
しくステップ56)、終了している場合には、ワイヤ放
電加工機の作動を停止する(ステップ57)、工作物2
の加工面の仕上げ又は加工が完了していない場合には、
極間17に放電電流■、を流すことによって極間17の
加工液中にイオンが発生している可能性があるので、極
間17の加工液中のイオン濃度をパルス休止時間R内に
検出する。この場合には、加工用パルス発生回路14か
ら加工用パルスの電気信号が加工用電源3に入力されな
いように即ち極間17に放電電圧V、が印加されないよ
うに禁止ゲート15は閉鎖している(ステップ58)。
放電電圧■。が極間17に印加されてパルス休止時間R
内になって時間t0が経過した後(ステップ59)、イ
オン濃度検出用のパルスを発生させるため基準クロック
発生回路12によって基準クロックを発生させる(ステ
ップ60)。該基準クロックの電気信号によってイオン
濃度チェック用パルス発生回路13によって所定の電圧
及びパルス幅を有する検出パルス即ちスパイク電圧■、
を発生させる電気信号を発生させる(ステップ61)、
イオン濃度チェック用パルス発生回路13で発生した電
気信号は波形修正回路10に入力されると共に、該電気
信号は検出用電源4に入力され、検出用電源4ではイオ
ン濃度チェック用パルス発生回路13からの電気信号に
応じたスパイク電圧V、がチャージされる(ステップ6
2)、検出用電R4で発生したスパイク電圧V、は極間
17に印加される(ステップ63)。この場合に、極間
17の加工液中のイオン濃度によってスパイク電圧V、
の電圧値は異なる。即ち、イオン濃度が高い場合にはス
パイク電圧V、の電圧値は低くなり、イオン濃度が低い
場合にはスパイク電圧V、の電圧値は高くなる。このス
パイク電圧V、の電圧値は電気信号となってバッファア
ンプ9に入力され、該電気信号は制御に適した電圧値に
調整される(ステップ64)。次いで、該電圧値を有す
る電気信号は波形修正回路10において波形修正される
(ステップ65)。波形修正された電気信号はコンパレ
ータ11に入力され、該電気信号即ちスパイク電圧V、
が、所定の電圧値V、より高いか否かを判断する(ステ
・ノブ66)。しかるに、スパイク電圧V、が所定の電
圧4a V Lより高い場合には、極間17の加工液中
のイオン濃度は低くなっており、既に極間17に放電電
圧V、を印加しても異常放電にならない状態即ち放電加
工条件が整っている状態であるとして、極間17に放電
電圧V、を印加するため、上記ステップ51に進む(A
)。また、スパイク電圧V、が所定の電圧値vLより低
い場合には、極間17の加工液中のイオン濃度は高く、
放電加工条件が整っておらず、極間17に放電電圧vG
を印加すると異常放電になる状態であるので、極間17
に放電電圧V、を印加しない。この場合、スパイク電圧
■。
の印加回数Nをカウントする(67)。スパイク電圧V
、の印加回数Nが所定の印加回数N0より少ない間は、
極間17に対してスパイク電圧V。
の印加を引き続き行う(ステップ68)。そのため、時
間t、が経過した後、イオン濃度検出用のパルスを発生
させるため基準クロック発生回路12によって基準クロ
ックを発生させるのに処理は上記ステップ59に進む(
D)。また、スパイク電圧■、の印加回数Nが所定の印
加回数N0より多くな9ても極間17の加工液中のイオ
ン濃度が低くならない場合には、極間17に加工屑の堆
積、ワイヤ振動、漏電等の他の原因があって極間電圧が
立ち上がらないとして、異常信号を発しくステップ69
)、ワイヤ放電加工機を停止する(E)。
〔発明の効果〕
この発明によるワイヤ放電加工機の制御装置は、上記の
ように構成されており、次のように作用する。即ち、こ
の発明は、ワイヤ電極と工作物との間隙内に存在する加
工液中の残留イオン濃度をチェックする加工用パルス幅
に比べて十分に短い幅の検出パルス即ちスパイク電圧を
印加するによって、加工間隙に存在する加工液の絶縁回
復状態を検出し、該検出信号に応じて直ちに放電電圧を
印加するため、放電電流は必ず正常放電となり、供給し
た放電電流即ち供給パルス電力は工作物の放電加工のた
めの放電エネルギーとしてのみ利用され、工作物の放電
加工に寄与しない無駄な異常放電エネルギーを完全に排
除できる。また、スパイク電圧は電力消費エネルギーと
しては極めて小さいものであるのでエネルギー消費の点
では問題はない。しかも、異常放電状態が発生したとし
ても確実に短時間で正常状態を検出でき、直ちに極間に
放電電流を供給して工作物の放電加工を行うことができ
るので、無駄なオフ期間を排除でき、正常放電に復帰さ
せる時間が極めて短時間で済み、従って工作物に対する
放電加工速度を大いに向上させることができる。また、
異常放電の発生しない状態になって初めて放電電流を供
給するので、極間に異常放電が全く発生することがなく
、加工面に悪影響を与えることがなく、加工面精度を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるワイヤ放電加工機の制御装置に
適用されるワイヤ放電加工用加工電源装置の一例を示す
ブロック図、第2図はこの発明によるワイヤ放電加工機
の制御装置の制御状態を波形として示した電圧波形図、
第3図(A)及び第3図(B)はこの発明によるワイヤ
放電加工機の制御装置の作動の一例を示すフローチャー
ト、並びに第4図は従来のワイヤ放電加工機の制御装置
の制御状態を波形として示した電圧波形図である。 1−・・−ワイヤ電極、2−・・・・工作物、3・・−
・−・加工用電源、4−・−・・検出用電源、5.6・
−−−−−−ダイオードスイッチ回路、7・・・・・−
・サーボ送り機構、8・−・−サーボモータ、9・−・
−バッファアンプ、lO−・・・・・・波形修正回路、
11・・・・−コンパレータ、12・・・・−・・基準
クロック発生回路、13−・−イオン濃度チェック用パ
ルス発生回路、14−・−・・−加工用パルス発生回路
、15−一一一一一・禁止ゲート、16・・・・・・・
ポテンシオメータ、17・・・・・−極間。 特許出願人  西部を機株式会社 代理人    弁理士 尾仲−宗 第  1  図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ワイヤ電極と工作物との間隙内に存在する加工液
    中の残留イオン濃度をチェックする検出パルスを、パル
    ス休止時間内に加工間隙に印加して加工液の絶縁回復状
    態を検出し、加工液の絶縁回復後にパルス状放電電流を
    供給するように放電電流供給タイミングを制御したこと
    を特徴とするワイヤ放電加工機の制御装置。
  2. (2)前記検出パルスはスパイク電圧であり、該スパイ
    ク電圧は加工用パルス幅に比較して十分に短く、前記ス
    パイク電圧は加工液の絶縁が回復するまで1個或いは複
    数個印加するように制御したことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載のワイヤ放電加工機の制御装置。
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JPS544118A (en) * 1977-06-11 1979-01-12 Mitsubishi Paper Mills Ltd Silver halogenide photographic sensitive material for direct positive use
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