JPH01100302A - タービン翼の表面強化方法 - Google Patents
タービン翼の表面強化方法Info
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- JPH01100302A JPH01100302A JP25457487A JP25457487A JPH01100302A JP H01100302 A JPH01100302 A JP H01100302A JP 25457487 A JP25457487 A JP 25457487A JP 25457487 A JP25457487 A JP 25457487A JP H01100302 A JPH01100302 A JP H01100302A
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Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(a業上の利用分野)
本発明は蒸気タービンの低圧タービン翼のようにドレン
等によって浸食を生じやすい翼表面に表面硬化層を形成
するタービン翼の表面強化方法に関する。
等によって浸食を生じやすい翼表面に表面硬化層を形成
するタービン翼の表面強化方法に関する。
(従来の技術)
蒸気タービン翼のうち、特に低圧部の湿り域では、ドレ
ンにより翼表面が浸蝕されるので、その防止として、翼
表面にCo基合金のステライトをろう付け、または溶接
により貼りつけて使用することが従来から行われている
。
ンにより翼表面が浸蝕されるので、その防止として、翼
表面にCo基合金のステライトをろう付け、または溶接
により貼りつけて使用することが従来から行われている
。
しかしながら、最終段翼のような長翼や、原子力低圧タ
ービンなどでは、長翼による高周速や高湿り度のため、
しばしばステライトが浸蝕されている。
ービンなどでは、長翼による高周速や高湿り度のため、
しばしばステライトが浸蝕されている。
さらに、近年、発電効率の改善等に伴い、蒸気タービン
の低圧側では最終段翼の翼長が増大し、翼先端の周速も
増大する傾向にあり、タービンの低圧部では、作動時の
蒸気流中に含まれるドレンの寓速衝突により翼先端前縁
のエロージョン消耗が著しく、特に、■長増大による周
速の増加により、ドレンの衝突速度が大きくなるため、
タービン翼の使用条件は次第に苛酷なってきている。
の低圧側では最終段翼の翼長が増大し、翼先端の周速も
増大する傾向にあり、タービンの低圧部では、作動時の
蒸気流中に含まれるドレンの寓速衝突により翼先端前縁
のエロージョン消耗が著しく、特に、■長増大による周
速の増加により、ドレンの衝突速度が大きくなるため、
タービン翼の使用条件は次第に苛酷なってきている。
(発明が解決しようとする問題点)
上述のように、従来の蒸気タービンにおいては、特に最
終段翼またはその近傍のタービン翼にドレン等による浸
食が生じやすいという欠点があった。
終段翼またはその近傍のタービン翼にドレン等による浸
食が生じやすいという欠点があった。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたもので、耐浸
食性に優れたタービン翼の製造方法を提供することを目
的とするものである。
食性に優れたタービン翼の製造方法を提供することを目
的とするものである。
[発明の構成]
(問題点を解決するための手段)
本発明のタービン翼の表面強化方法は、タービン翼の一
部に、硬質化物質を供給しつつ、レーザーや電子ビーム
等の高エネルギービームを硬質化物質ならびに翼前材に
照射し、翼表面において硬質化物質と翼前材を溶融し、
融合させて密着性のよい表面硬化層を形成することを主
たる特徴とするものである。
部に、硬質化物質を供給しつつ、レーザーや電子ビーム
等の高エネルギービームを硬質化物質ならびに翼前材に
照射し、翼表面において硬質化物質と翼前材を溶融し、
融合させて密着性のよい表面硬化層を形成することを主
たる特徴とするものである。
なお、硬質化物質としては、金属炭化物、金属窒化物、
金属酸化物、金属間化合物等の高硬度粒子を15〜60
重量%含有するN i−Cr−F e合金を用いること
が好適である。
金属酸化物、金属間化合物等の高硬度粒子を15〜60
重量%含有するN i−Cr−F e合金を用いること
が好適である。
ところで、タービン翼の翼前材との密着性がよく、しか
も翼前材へ大きな熱影響を与えることなく、硬質化物質
と翼前材を同時に溶融するには、熱源として非常に高い
集中性を有しているものを使用することが望ましい。
も翼前材へ大きな熱影響を与えることなく、硬質化物質
と翼前材を同時に溶融するには、熱源として非常に高い
集中性を有しているものを使用することが望ましい。
このような要請を満たすエネルギー源としてはレーザー
光線や電子ビームなどのような高エネルギーがある。こ
れらの高エネルギービームは、ビーム束と焦点距離の調
整が容易であり、エネルギーを任意の一点に集中するこ
とができる。しかもビームを走査させることにより、任
意の面積に表面硬化層を形成することが可能である。
光線や電子ビームなどのような高エネルギーがある。こ
れらの高エネルギービームは、ビーム束と焦点距離の調
整が容易であり、エネルギーを任意の一点に集中するこ
とができる。しかもビームを走査させることにより、任
意の面積に表面硬化層を形成することが可能である。
高硬度粒子としては、Ti C,VC,WClNb C
,Cr 2 C3、Si C,TaC等の金属炭化物、
BN、T! N、Cr 2 N等の金属窒化物、Ti
B2 、Fe B2 、Ni Tiなどの金属間化合物
、あるいはTi 02 、S! 02 、ZrO2、C
r2O3、Al 20q 、Y201等の酸化物が挙げ
られる。
,Cr 2 C3、Si C,TaC等の金属炭化物、
BN、T! N、Cr 2 N等の金属窒化物、Ti
B2 、Fe B2 、Ni Tiなどの金属間化合物
、あるいはTi 02 、S! 02 、ZrO2、C
r2O3、Al 20q 、Y201等の酸化物が挙げ
られる。
ここで、各高硬度粒子は粒子それ自体が非常に硬く、耐
浸食性は優れているものの、粒子単体で表面層を形成し
ようとしても翼前材への溶解が困難で、密着性に乏しい
。
浸食性は優れているものの、粒子単体で表面層を形成し
ようとしても翼前材への溶解が困難で、密着性に乏しい
。
そこで、本発明においては、各粒子を結合し、かつ、翼
前材とも融合する媒体としてN i−Cr−Fe合金を
用いている。この合金はCrを含有するため、蒸気ター
ビン低圧部のような腐蝕環境においても優れた耐食性を
有する。また、NiとFeにより延靭性に富み、タービ
ン翼の一部を形成しても、翼としての信頼性を十分に保
持することができるものである。なお、N i−Cr−
F eの配合割合いは翼前材の化学組成に適合したもの
を適宜、選択して使用することができる。
前材とも融合する媒体としてN i−Cr−Fe合金を
用いている。この合金はCrを含有するため、蒸気ター
ビン低圧部のような腐蝕環境においても優れた耐食性を
有する。また、NiとFeにより延靭性に富み、タービ
ン翼の一部を形成しても、翼としての信頼性を十分に保
持することができるものである。なお、N i−Cr−
F eの配合割合いは翼前材の化学組成に適合したもの
を適宜、選択して使用することができる。
硬質化物質中の高硬度粒子の含有量は、15%未満では
高硬度粒子による硬化が得れず、また60%を超えると
形成された表面硬化層が脆くなるので、15〜60重量
%の範囲内とする。
高硬度粒子による硬化が得れず、また60%を超えると
形成された表面硬化層が脆くなるので、15〜60重量
%の範囲内とする。
表面硬化層を形成する際に、上記硬質化物質を高エネル
ギービームに供給する方法としては、硬質化物質の粉末
または棒状の固体をビーム先端に順次連続的に供給し、
硬質化物質を溶融するとともに、翼前材表面層を溶融さ
せ、硬質化物と翼前材を融合させる方法が適しており、
これにより、大きな密着性が得られる。
ギービームに供給する方法としては、硬質化物質の粉末
または棒状の固体をビーム先端に順次連続的に供給し、
硬質化物質を溶融するとともに、翼前材表面層を溶融さ
せ、硬質化物と翼前材を融合させる方法が適しており、
これにより、大きな密着性が得られる。
本方法においては、表面硬化層の厚さは硬質化物質の供
給量を調整することにより任意の厚さに調整することが
可能であり、さらに−旦、表面硬化層を形成しな後、再
度その上から、上記方法を繰返すことによって表面硬化
層の厚さを調整することも可能である。
給量を調整することにより任意の厚さに調整することが
可能であり、さらに−旦、表面硬化層を形成しな後、再
度その上から、上記方法を繰返すことによって表面硬化
層の厚さを調整することも可能である。
(作用)
上述のように、本発明によれば、タービン翼の一部に高
硬度をもつ表面硬化層を容易に形成することができ、耐
浸食性は飛躍的に向上する。また、表面硬化層と翼前材
とを同時に溶融し、融合するため、その密着性は著しく
高く、高耐浸食性と併せて、翼の信頼性は著しく向上す
る。
硬度をもつ表面硬化層を容易に形成することができ、耐
浸食性は飛躍的に向上する。また、表面硬化層と翼前材
とを同時に溶融し、融合するため、その密着性は著しく
高く、高耐浸食性と併せて、翼の信頼性は著しく向上す
る。
(実施例)
次に、本発明の詳細な説明する。
12Cr鋼製の翼に、次代に示す各高硬度粒子を含有す
る硬質化物質の粉末を連続的に供給し、レーザービーム
により厚さ約2 m11の表面硬化層を形成した。レー
ザービームの照射条件は出力3 kW。
る硬質化物質の粉末を連続的に供給し、レーザービーム
により厚さ約2 m11の表面硬化層を形成した。レー
ザービームの照射条件は出力3 kW。
移動速度0.3n/iin、粉末供給量は500g/l
N1nである。
N1nである。
(以下余白)
上記実施例におけるN i−Cr−F e合金は、翼母
材の化学組成に近イ12%Cr−IXN i−残部Fe
であり、この合金の粉末と、上表に示す高硬度粒子を1
5〜60重量%の範囲で含有量を変えて硬質化物質を形
成している。
材の化学組成に近イ12%Cr−IXN i−残部Fe
であり、この合金の粉末と、上表に示す高硬度粒子を1
5〜60重量%の範囲で含有量を変えて硬質化物質を形
成している。
得られた表面硬化層の硬さは、上表から明らかなように
、従来材のステライトに比べ、それぞれ2倍以上の高硬
度にあり、また、図に示すようにエロージョン減量(浸
蝕量)もステライトの約172以下に減少している。な
お、図の縦軸のエロージョン減量は従来材のステライト
を1にした時の比で表しである。
、従来材のステライトに比べ、それぞれ2倍以上の高硬
度にあり、また、図に示すようにエロージョン減量(浸
蝕量)もステライトの約172以下に減少している。な
お、図の縦軸のエロージョン減量は従来材のステライト
を1にした時の比で表しである。
上記実施例では、翼材に代表的な12C「鋼を用いたが
、翼材として使用されている17−JPH鋼、チタン合
金などの翼材にも上記方法が適用可能な事は言うまでも
ない。
、翼材として使用されている17−JPH鋼、チタン合
金などの翼材にも上記方法が適用可能な事は言うまでも
ない。
また、硬質化物質の供給方法としては、上述のように粉
末または棒状の硬質化物質を連続的に供給する方法に代
え、硬質化物質を予め溶射等により翼表面に付着させた
後、高エネルギービームにより再度溶融して翼母材と融
合させることによっても同等の効果を得ることができる
。
末または棒状の硬質化物質を連続的に供給する方法に代
え、硬質化物質を予め溶射等により翼表面に付着させた
後、高エネルギービームにより再度溶融して翼母材と融
合させることによっても同等の効果を得ることができる
。
なお、本発明は上記した蒸気タービン低圧部のドレン浸
食防止ばかりでなく、蒸気タービンの高圧部や中圧部の
タービン翼で生じる酸化スケールによる浸食、あるいは
ガスタービンなどにおける砂やほこり等の固体粒子によ
る浸食に対しても有効である。
食防止ばかりでなく、蒸気タービンの高圧部や中圧部の
タービン翼で生じる酸化スケールによる浸食、あるいは
ガスタービンなどにおける砂やほこり等の固体粒子によ
る浸食に対しても有効である。
[発明の効果]
以上説明したように本発明によれば、タービン翼の一部
に高硬度をもつ表面硬化層を容易に形成することができ
、耐浸食性を飛躍的に向上させることができる。
に高硬度をもつ表面硬化層を容易に形成することができ
、耐浸食性を飛躍的に向上させることができる。
さらに本発明では、表面硬化層と翼母材とを同時に溶融
し、融合するため、その密着性は著しく高く、高耐浸食
性と併せて、翼の信頼性を著しく向上させることができ
る。
し、融合するため、その密着性は著しく高く、高耐浸食
性と併せて、翼の信頼性を著しく向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により表面強化処理を施したタービン翼
の浸食(エロージョン)試験結果を示すグラフである。 代理人 弁理士 則 近 憲 佑 同 第子丸 健
の浸食(エロージョン)試験結果を示すグラフである。 代理人 弁理士 則 近 憲 佑 同 第子丸 健
Claims (3)
- (1)タービン翼の表面の一部に、硬質化物質を供給し
つつ、レーザー光線などの高エネルギービームを照射し
、前記硬質化物質を翼表面において翼母材とともに溶融
、融合させて表面硬化層を形成することを特徴とするタ
ービン翼の表面強化方法。 - (2)硬質化物質が、15〜60重量%の高硬度粒子を
含むNi−Cr−Fe合金からなることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載のタービン翼の表面強化方法。 - (3)高硬度粒子が、金属炭化物、金属窒化物、金属酸
化物、および金属間化合物の内のいずれか1種または2
種以上からなることを特徴とする特許請求の範囲第2項
に記載のタービン翼の表面強化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25457487A JPH01100302A (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | タービン翼の表面強化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25457487A JPH01100302A (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | タービン翼の表面強化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01100302A true JPH01100302A (ja) | 1989-04-18 |
Family
ID=17266935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25457487A Pending JPH01100302A (ja) | 1987-10-12 | 1987-10-12 | タービン翼の表面強化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01100302A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5484980A (en) * | 1993-02-26 | 1996-01-16 | General Electric Company | Apparatus and method for smoothing and densifying a coating on a workpiece |
US5484665A (en) * | 1991-04-15 | 1996-01-16 | General Electric Company | Rotary seal member and method for making |
KR100307666B1 (ko) * | 1999-04-30 | 2001-09-13 | 정명식 | Vc/탄소강 표면 합금화 방법 |
-
1987
- 1987-10-12 JP JP25457487A patent/JPH01100302A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5484665A (en) * | 1991-04-15 | 1996-01-16 | General Electric Company | Rotary seal member and method for making |
US5545431A (en) * | 1991-04-15 | 1996-08-13 | General Electric Company | Method for making a rotary seal membrane |
US5484980A (en) * | 1993-02-26 | 1996-01-16 | General Electric Company | Apparatus and method for smoothing and densifying a coating on a workpiece |
KR100307666B1 (ko) * | 1999-04-30 | 2001-09-13 | 정명식 | Vc/탄소강 표면 합금화 방법 |
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