JP7846867B2 - 自動倉庫 - Google Patents

自動倉庫

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Description

本発明は、自動倉庫に係わり、特に、奥行き方向に複数個の荷物を格納可能なラックと、このラックに沿って走行し荷物を上記ラックに移載する移載装置を有する入出庫台車と、コントローラと、を備える自動倉庫に関する。
従来、荷物を移載するためのサイドアームおよびフックを備えたリアフック式移載装置が知られている。たとえば、特許文献1には、伸縮自在な左右一対のサイドアームの前後両端に開閉自在なフックが設けられ、後端側のフックを突出状態にしてアームを前進させることにより、ラックへ荷おろしをする移載装置が開示されている。
また、特許文献2には、赤外線センサや可視光センサなどからなる、物体(荷物)の有無を検知するセンサを移載装置に設け、このセンサにより、荷おろしをするラック側に、移載装置のサイドアームが進入する部分が確保できているか否かの隙間検出をする技術が開示されている。
再公表特許WO2012/029339号公報 特開2019-104588号公報
ここで、自動倉庫において、リアフック式の移載装置からラックの奥行き方向に複数の荷物を格納(荷おろし)する際、サイドアームの伸縮量を所定量確保した上で、サイドアームの前後端に設けたフックと、それらの間に設けた中間フックとの間でフックの持ち替え動作を行って、荷幅が異なる複数の荷物をラックの奥行き方向に複数格納する場合がある。このような場合、特に、ラックの手前側の載置位置への荷物格納時への荷おろしにかかるサイクルタイムを向上させる要望がなされている。
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、荷幅が異なる複数種類の荷物をラックの奥行き方向に格納可能な自動倉庫において、荷物をラックの手前側の格納位置に効率的に格納することができる自動倉庫を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、奥行き方向に複数個の荷物を格納可能なラックと、このラックに沿って走行し荷物をラックに移載する移載装置を有する入出庫台車と、コントローラと、を備える自動倉庫であって、移載装置は、ラックに対して前進後退するアームと、アームの前端部に設けられた前端フックと、アームの後端部に設けられた後端フックと、アームの中間位置に少なくとも1つ設けられた中間フックと、を備え、コントローラは、奥側の格納位置に荷物が格納されており、かつ、その奥側の格納位置より手前側の格納位置へ荷物を格納するとき、奥側の格納位置の荷物の荷幅が手前側の格納位置に移載しようとする荷物の荷幅より大きい場合は、後端フックで荷物を所定距離押し出した後にアームを後退させ、さらに、中間フックにより荷物を手前側の格納位置まで移載させて荷物を手前側の格納位置に格納し、奥側の格納位置の荷物の荷幅が手前側の格納位置に移載しようとする荷物の荷幅より小さい又は同じ場合は、後端フックにより荷物を手前側の格納位置まで移載させて荷物を手前側の格納位置に格納するよう構成されている、ことを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、奥側に格納された荷物の荷幅が手前側に格納しようとする荷物の荷幅より小さい場合に、フックの持ち替え動作を省略することができ、これにより、移載時間を短縮することができる。したがって、荷幅が異なる複数種類の荷物をラックの手前側の格納位置に効率的に格納することができる。
また、本発明において、好ましくは、入出庫台車は、ラック内に格納されている荷物の荷幅を入出庫台車の移動により走査して検出する走査センサを備え、コントローラは、入出庫台車が荷物を格納する際の移動中に、走査センサが荷物を検出している間の移動距離に基づいて奥側の格納位置の荷物の荷幅を算出するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、入出庫台車が荷物を格納するための移動中に荷物の荷幅を算出するので、荷幅測定のための余分な時間を必要とせず、実際の荷物の荷幅と位置を確認することができる。
また、本発明において、好ましくは、入出庫台車は、移載装置上に載置された搬送中の荷物の荷幅を検出するセンサを備え、コントローラは、奥側の格納位置にその搬送している荷物を格納したとき、その荷物のセンサで検出された荷幅の検出結果を記憶するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、記憶された奥側の格納位置の荷物の荷幅に基づいて、それ以降、その手前側の格納位置に荷物を格納する際に、その記憶情報を利用することができる。また、入出庫台車の移動中の荷幅の測長動作を不要とすることができる。
また、本発明において、好ましくは、コントローラは、走査センサにより、奥側の格納位置の荷物の荷幅と共に奥側の格納位置に格納された荷物の所定位置からの荷幅方向のズレ量を検出するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、奥側の格納位置の荷物の荷幅に加えて、その荷物の位置ずれ量も加味して持ち替え動作の要否を判断することができる。たとえば、奥側の荷物の所定位置からのずれ量が相当量以上に大きく、手間側の格納位置へと適切に荷物を格納できないような場合、アームが奥側の荷物に干渉する可能性を回避するために、フックの持ち替え動作を行うように判断することができる。
また、本発明において、好ましくは、コントローラは、奥側の格納位置に格納された荷物の検出した所定位置からの荷幅方向のズレ量が、所定の許容ズレ量を超えている場合、後端フックで荷物を所定距離押し出した後にアームを後退させ、さらに、中間フックにより荷物を手前側の格納位置まで移載させて荷物を手前側の格納位置に格納するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、奥側に格納された荷物の所定位置からのズレ量が、予め定められた所定の許容ズレ量を超えている場合には、フックの持ち替え動作を行うので、アームが奥側の荷物との干渉を回避することができる。
本発明によれば、荷幅が異なる複数種類の荷物をラックの奥行き方向に格納可能な自動倉庫において、荷物をラックの手前側の格納位置に効率的に格納することができる。
本発明の実施形態による自動倉庫の概略構成を示す正面図である。 本発明の実施形態による自動倉庫の概略構成を示す平面図である。 本実施形態による自動倉庫の入出庫台車およびその移載装置の概略構成を示す斜視図である。 本実施形態の入出庫台車が備える移載装置の制御システムの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態の移載装置による移載パターンを示す模式図であり、奥行き方向に2個の大荷物の載置位置が規定されたラックおよびシャトル通路を示す図である。 2種類以上の荷幅の荷物が格納されると共に奥行き方向に2個の大荷物の載置位置が規定されたラックにおいて、手前側の載置位置に大荷物を移載するときの移載装置の動作パターンを示す模式図である。 本実施形態の移載装置による移載パターンを示す模式図であり、奥行き方向に3個の小荷物の載置位置が規定されたラックおよびシャトル通路を示す図である。 本実施形態の変形例による移載パターンを示す模式図である。 本実施形態による自動倉庫のラックの手前側の載置位置に荷物を移載するときの入出庫台車およびその移載装置の動作を説明するための模式図であり、図9(A)および図9(B)は、ラックの奥側の荷物の荷幅を測長する入出庫台車の動きを示し、図9(C)は、移載装置が手前側の格納位置に荷物を移載している状態を示す図である。 本実施形態の変形例による、ラックに格納される荷物の搬送中に実行される荷幅の検出動作を説明するための移載装置の模式図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による自動倉庫を説明する。
まず、図1および図2により、本発明の実施形態による自動倉庫の概略構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による自動倉庫の概略構成を示す正面図であり、図2は、本発明の実施形態による自動倉庫の概略構成を示す平面図である。
図1および図2に示すように、符号1は、本実施形態の自動倉庫(以下、「自動倉庫」という)を示す。本実施形態では、この自動倉庫1は、移載装置12を有する入出庫台車4を複数備えるシャトル式の自動倉庫である。
また、本実施形態の変形例として、自動倉庫1は、周知のスタッカクレーン式の自動倉庫であってもよい。その場合、後述する入出庫台車4の動作や入出庫台車4の移載装置12の移載動作等は、スタッカクレーンの動作やスタッカクレーン(図示せず)に設けられた移載装置の移載動作等に対応させて適用することができる。
本実施形態の自動倉庫1は、ラック2と、複数の入出庫台車(以下、「台車」という)4とを備える。
ラック2は、左右方向(図に示すX方向)に並べられた一連の棚6を有する棚段8を上下方向(図に示すZ方向)に複数備えている。なお、複数の棚6のそれぞれは別体であってもよく、一体に形成されていてもよい。
次に、図2に示すように、複数の台車4は、それぞれ、一対のレールを有する走行路10に沿って左右方向に互いに独立して移動し、後述する移載装置12により、ラック2に対する荷物の受け渡し、すなわち、ラック2への荷おろし(移載)および台車4へのラック2からの荷つみを行う。複数の台車4は、複数の棚段8に1台ずつ配置されている。図2に示すように、ラック2は、台車4の走行路10を挟んで対向する一対のラック2を有する。
なお、本実施形態の自動倉庫1の変形例として、たとえば3段の棚段8毎にリフタ付きの入出庫台車を1台配置して、その1台の台車で3段の棚段8にそれぞれ荷物を格納することができるような自動倉庫1であってもよい。
次に、図1および図2に示すように、自動倉庫1は、その両側に、ラック2に格納されるべき荷物を受け取り、かつ、ラック2から取り出された荷物を受け取るための第1および第2のステーション14、16を備える。本実施形態では、第1ステーション14は、最下段の棚段8に対応する上下方向の位置に配置されており、第2ステーション16は、最上段の棚段8に対応する上下方向の位置に配置されている。
また、自動倉庫1は、荷物を昇降させる第1および第2の昇降装置18、20を備える。第1および第2の昇降装置18、20は、それぞれ、第1および第2のステーション14、16と台車4との間の荷物の受け渡しを仲介する。
自動倉庫1は、これら台車4等の動作を制御するコントローラ22を備えている。台車4等は無線通信または有線通信によりコントローラ22から送信される制御信号に従って動作する。
ここで、コントローラ22による自動倉庫1の基本的な荷物の入出庫動作を説明する。
まず、荷物の入庫作業として、第1ステーション14の入庫用コンベア24により搬送されてきた荷物は、第1昇降装置18により、入庫する棚段8に対応する高さ位置の入庫用載置領域26に載置される。この入庫用載置領域26に載置された荷物は、該当する棚段8の台車4に引き取られ、その棚段8のいずれかの棚6に移載(荷おろし)される。
次に、荷物の出庫作業として、入庫する棚段8のいずれかの棚6に載置されている荷物は、該当する棚段8の台車4に荷つみされ、その棚段8に対応する高さ位置の出庫用載置領域28まで搬送される。この出庫用載置領域28まで搬送された荷物は、第1昇降装置18を介して出庫用コンベア30まで移動され、さらに出庫用コンベア30に接続された搬送先まで搬送される。
第2ステーション16も、第1ステーション14と同様であり、入庫用コンベア25、入庫用載置領域27、出庫用載置領域29および出庫用コンベア31を備え、上述した入出庫動作が行われる。また、第1ステーション14および第2ステーション16の一方を介した入庫作業および出庫作業は、他方を介した入庫作業および出庫作業とは独立して実行することができる。
なお、変形例によるスタッカクレーン式の自動倉庫では、上述した複数の台車4や昇降装置18、20の代わりに、図示しない1台のスタッカクレーンが、コントローラ22から送信される制御信号に従って動作し、スタッカクレーンに設けられた移載装置が、ラック2の複数の格納位置へ荷物を移載する。
次に、図3および図4により、本実施形態の自動倉庫の入出庫台車およびその移載装置の概略構成を説明する。図3は、本実施形態による自動倉庫の入出庫台車およびその移載装置の概略構成を示す斜視図であり、図4は、本実施形態の入出庫台車が備える移載装置の制御システムの概略構成を示すブロック図である。
まず、図3に示すように、台車4は、移載装置12を備える。移載装置12は、一対のサイドアーム32を備え、これらのサイドアーム32が前後方向(図1、図2に示すY方向)に伸縮することにより、荷物の取り込み(荷つみ)および送り出し(荷おろし)を行う。
一対のサイドアーム32は、それぞれ、ベースアーム34と、このベースアーム34に連結されたミドルアーム36と、このミドルアーム36に連結されたトップアーム38とを有する。なお、一対のサイドアーム32の各アーム34、36、38の構成は、左右で互いに同じであるので、以下では、片方のアームについて説明する。
なお、以下では説明を省略するが、変形例によるスタッカクレーンには、本実施形態の移載装置12と同様の構成を有し、または、同様の動作が可能な移載装置が設けられる。
ベースアーム34は、台車4に固定されている。ベースアーム34の中央部には、スプラインシャフト40が左右方向(図1、2に示すX方向)に貫通して延びており、このスプラインシャフト40は、台車4に内蔵されたモータ(図4に示すアーム出退モータ52)で回転駆動されるようになっている。
このスプラインシャフト40の前後には、それぞれ、4つずつ並べられたピニオンギア42が互いに噛み合うよう配置されると共に、これらのピニオンギア42にミドルアーム36のラックギア44が噛み合うように配置される。
また、図示を省略するが、ミドルアーム36の前後方向の両端部には、プーリがそれぞれ設けられ、ベルトが、これらのプーリにたすき掛けされると共にトップアーム38の前後方向の両端部に固定されている。
本実施形態では、主にこれらの構成により、スプラインシャフト40を所定の方向に回転させると、従動する各ピニオンギア42が回転し、その回転を受けたラックギア44が前後方向のいずれか一方に移動し、これにより、ミドルアーム36がベースアーム34に対して伸縮する。さらに、ミドルアーム36が伸縮することにより、プーリにたすき掛けされたベルトの作用により、トップアーム38が、ミドルアーム36の倍量、伸縮するようになっている。このように、ミドルアーム36の伸縮に連動して、トップアーム38が伸縮するようになっている。
なお、本実施形態では、3枚板のアーム34、36、38でサイドアーム32を構成しているが、たとえばダブルリーチアームなど、4枚板のアームでサイドアーム(32)を構成するようにしてもよい。
このようにベースアーム34、ミドルアーム36、トップアーム38を有するサイドアーム32は、上述した駆動機構(40、42、44など)により、台車4の走行路10の両側に配置されたラック2(棚6)に進出可能であり、かつ、その先端が、ラック2の奥行き方向において一番奥側に移載される荷物の後端位置まで進出するようになっている。たとえば、後述する図5乃至図7において、トップアーム38の先端は、ラック2の奥行き方向において、一番奥側に移載される荷物の後端位置まで進出可能である(特に、図7(B)に示される荷物B1およびトップアーム38の位置を参照)。そして、このような後端位置にあるトップアーム38は、突出状態にある先端の端部フック46が荷物B1の後方端部に係合して、その荷物B1を台車4に取り込むこと(荷つみ)が可能となっている。
次に、トップアーム38は、その前後端部にそれぞれ端部フック46を備える。これらの端部フック46は、トップアーム38内に収容される待避位置(図3に示す位置)と、この待避位置から約90°回転して、一対のトップアーム38の間に突出する突出位置との間で回動可能に構成されている。これらの端部フック46は、突出位置(突出状態)において、荷物の前端または後端に係合して、荷物を取り込みまたは送り出しするようになっている。
また、トップアーム38は、その前後方向の中間位置に中央フック48を備える。この中央フック48も、上述した端部フック46と同様に、トップアーム38内に収容される待避位置(図3に示す位置)と、一対のトップアーム38の間に突出する突出位置との間で回動可能に構成され、その突出位置(突出状態)において、荷物の前端または後端に係合して、荷物を取り込みまたは送り出しするようになっている。
中央フック48は、端部フック46と同様の形状に形成された2本の棒状部材48aを1つの板状部材48bで連結して、一体的なフックとして形成されている。図3から明らかなように、このように形成された中央フック48の前後方向の厚さ(後述する、ラック2の奥行き方向の幅)は、端部フック46の前後方向の厚さ(ラック2の奥行き方向の幅)より十分大きい。
詳細には後述するが、中央フック48の前後方向厚さ(奥行き方向の幅)は、各ラック2の奥行き方向に3つの小荷物を格納する場合に、中央フック48のみで、ラック2の最も奥側の載置位置に小荷物を移載することができる大きさに設定されている。
次に、台車4内には、一対のサイドアーム32全体の互いの間隔を狭めまたは拡げるように、ベースアーム34を左右方向に移動させるモータ(図示せず)が組み込まれている。すなわち、所定の荷幅の荷物を移載する場合には、まず、このモータにより、各トップアーム38間の間隔を、フック46、48のいずれかが荷物の前後端に係合可能となるような距離まで狭める。この場合、トップアーム38は、荷物との間に所定の小さいクリアランスを保つ位置まで近づけられるか、あるいは、荷物に過大な圧力がかからない程度にクランプする。
また、トップアーム38は、端部フック46および中央フック48を回動させるフック開閉モータ54(図3参照)を備える。
ここで、本明細書において、荷物の「荷幅」とは、左右方向(X方向)の荷物の幅であって、台車4の走行方向の荷物の幅を意味する(たとえば、後述する図9(B)において符号W1で示す幅である)。
一方、荷物の「奥行き方向の幅」とは、前後方向(Y方向)の荷物の幅であって、ラック2の奥行き方向の荷物の幅を意味する(たとえば、後述する図9(B)において符号W2で示す幅である)。
次に、図4に示すように、移載装置12は、上述したアーム34、36、38やフック46、48の動作を制御するためのコントローラ50を有している。このコントローラ50は、上述したスプラインシャフト40を回転させてサイドアーム32を伸縮させるアーム出退モータ52を制御する。また、コントローラ50は、各端部フック46の開閉および中央フック48の開閉を行わせるフック開閉モータ54を制御する。また、サイドアーム32の互いの間隔を調整するためのアーム開閉モータ56を制御する。
また、コントローラ50には、台車4の側面(ラック2側の側面)に設けられた後述する光電センサ58(図9参照)が接続され、光電センサ58から送信されるラック2に格納された荷物の検出信号が入力される。
また、本実施形態の自動倉庫1では、図示しないが、光電センサ58からの荷物の検出信号は、移載装置12に搭載されたコントローラ50から、台車4等を制御するためのコントローラ22にも無線通信または有線通信により送信される。これにより、コントローラ22は、光電センサ58からの荷物の検出信号に基づいて、台車4の動作を制御するよう構成されている。
次に、本実施形態の自動倉庫1の前提条件を説明する。
まず、本実施形態の図1乃至図3に示す自動倉庫1においては、台車4の前後方向(Y方向)の幅、すなわち、一対のサイドアーム32間における荷物が載置可能な領域の前後方向の幅と、片側のラック2(棚6)の前後方向(奥行き方向)の幅との比が、4:6の比で構成されている。
また、顧客によって、ラック2に1種類の荷幅(台車走行方向の幅)の荷物を格納するように自動倉庫1を利用する場合と、ラック2に2種類以上の荷幅の荷物を格納するように自動倉庫1を利用する場合があるが、以下で説明する本実施形態の自動倉庫1は、荷幅(台車4の走行方向の幅)が異なる2種類以上の荷物をラック2に格納可能なように設計されている。
また、本実施形態の自動倉庫1は、荷物の奥行き方向の幅(以下、「奥行き幅」という)が比較的大きく、各ラック2の奥行き方向に最大2個の荷物を格納可能する場合と、荷物の奥行き幅が比較的小さく、各ラック2の奥行き方向に最大3個の荷物を格納可能な場合とを想定して設計されている。以下、前者の場合の荷物を「大荷物」と言い、後者の場合の荷物を「小荷物」と言う。本実施形態では、このような大荷物の幅と、小荷物の幅とは、3:2の比である。
そして、本実施形態では、台車4の前後方向の幅と、ラック2(棚6)の奥行き方向の幅と、大荷物の奥行き方向の幅と、小荷物の奥行き方向の幅とは、4:6:3:2の比となっている。
なお、本実施形態の自動倉庫1では、大荷物の奥行き幅が、400mmを超え、かつ、600mm以下の数値の範囲のものが適用され、小荷物の奥行き幅が、200mm以上かつ400mm以下の数値の範囲のものが適用される。上述した比「4:6:3:2」は、大荷物の奥行き方向の幅が600mm、小荷物の奥行き方向の幅が400mmの場合である。
ここで、たとえば段ボール箱などの多種形状の荷物を格納する場合には、これらの数値範囲を利用して多種形状の各荷物を「大荷物」と「小荷物」とに判別し、以下に説明するようにラック2に移載するようにしている。
なお、以下では図示を省略するが、上述した大荷物より大きい極大荷物をラック2に1個格納することもできる。
次に、図5乃至図7により、本実施形態の移載装置12による荷物のラック2への主な移載パターンを説明する。図5は、本実施形態の移載装置による移載パターンを示す模式図であり、奥行き方向に2個の大荷物の載置位置が規定されたラックおよびシャトル通路を示す図であり、図6は、2種類以上の荷幅の荷物が格納されると共に奥行き方向に2個の大荷物の載置位置が規定されたラックにおいて、手前側の載置位置に大荷物を移載するときの移載装置の動作パターンを示す模式図であり、図7は、本実施形態の移載装置による移載パターンを示す模式図であり、奥行き方向に3個の小荷物の載置位置が規定されたラックおよびシャトル通路を示す図である。なお、図5乃至図7では、簡略化のために、片方のサイドアーム32のみを図示している。
以下で説明する移載パターンの動作は、上述したコントローラ50(図4参照)により制御される。
まず、図5により、片側のラック2の奥行き方向に最大2個の荷物を移載可能な「大荷物」の場合の移載パターンの例を説明する。
図5(A)に示すように、台車4(図示を省略する)上に荷おろし前の大荷物A1が載せられている。この位置にある大荷物A1を、ラック2の手前側の載置位置に移載するパターンを図5(B)および図5(C)に示す。
まず、図5(B)は、上述した荷幅が2種類以上の荷物を自動倉庫1に格納する場合の例であり、中央フック48を用いて大荷物A1を移載する。この例の場合、荷幅が2種類以上であるので、たとえば奥側に格納されている大荷物A2の荷幅が、手前側に移載しようとする大荷物A1の荷幅より大きい場合に、サイドアーム32が奥側まで伸びて大荷物A2に当接/干渉しないようにしている。
なお、本実施形態の自動倉庫1では、荷幅が2種類以上の荷物をラック2の手前側の載置位置に移載する場合、この中央フック48を用いた移載パターンとは異なり、たとえば後述する図9に示すように、奥側に格納された荷物の荷幅が手前側に格納しようとする荷物の荷幅より小さく、または、奥側に格納された荷物の荷幅と手前側に格納しようとする荷物の荷幅とが同じ場合に、フックの持ち替え無しで後端フック46のみにより荷物を格納するようにできる。
一方、図5(C)に示すように、荷幅が1種類の荷物を自動倉庫1に格納する場合には、奥側の荷物の荷幅は手前側に載置される荷物の荷幅と同一であり、サイドアーム32が奥側まで延びても奥側の大荷物A2に干渉しないので、走行路10側の端部フック46を用いて大荷物A1を移載する。
また、図5(D)に示すように、ラック2の奥側の載置位置に大荷物A1を移載する場合には、荷幅が1種類でも、2種類以上であっても、中央フック48を用いて大荷物A1を移載する。
次に、図6により、荷幅が2種類以上の荷物を自動倉庫1に格納する場合に、ラック2の手前側の載置位置に大荷物A1を移載するときのサイドアーム32の伸縮動作と、端部フック46および中央フック48の開閉動作を説明する。この図6に示す移載パターンでは、奥側に格納されている大荷物A2の荷幅が、手前側に移載しようとする大荷物A1の荷幅より大きい場合、端部フック46から中央フック48へとフックの持ち替え(荷物の持ち替え)が行われる。
まず、図6(A)に示すように、走行路10側の端部フック46を突出位置とし、この端部フック46により、台車4上の大荷物A1を仮置き位置まで移動させる。この「仮置き位置」は、「後端フックで荷物を所定距離押し出した後」(請求項1、5、段落0006、0011参照)の位置に相当する。また、この「仮置き位置」は、その仮置き位置に移動させた荷物A1の後端縁(走行路10側の端縁)が、サイドアーム32を原点位置(図6(A)~(C)において一点鎖線で示す、走行路10の幅方向中間位置)に戻したときの中央フック48の前端縁(ラック2側の端縁)に対して奥側となるような位置である。この図6(A)で示す状態では、中央フック48は、大荷物A1と干渉しないように待避位置にされている。以下、このような待避位置の場合は、フックの図示を省略する。なお、図6(A)中、符号A0は、移載前の大荷物A1の台車4上の位置である。
次に、図6(B)に示すように、中央フック48が大荷物A1に係合可能な位置までサイドアーム32を戻し、待避位置であった中央フック48を突出位置にする。
次に、図6(C)に示すように、サイドアーム32をラック2側に伸ばして、大荷物A1を、突出位置の中央フック48により、ラック2の手前側の載置位置に移載する。なお、符号A2は、奥側に既に格納された大荷物を示す。
なお、荷幅が1種類の荷物を自動倉庫1に格納する場合には、図示を省略するが、まず、走行路10側の端部フック46を突出位置とする一方、中央フック48および奥側の端部フック46を待避位置とする。次に、サイドアーム32をラック2側に伸ばして、端部フック46により大荷物A1をラック2の手前側の格納位置に格納する。なお、この場合、荷幅が1種類であり、奥側の荷物の荷幅は手前側に載置される荷物の荷幅と同一であるので、サイドアーム32が奥側の大荷物A2の載置位置まで延びても、奥側の大荷物A2に干渉しない。この例では、中央フック48へのフックの持ち替えは行われない。
また、荷幅が1種類または2種類以上の荷物をラック2の奥側に格納する場合には、図示を省略するが、まず、走行路10側の端部フック46を突出位置、中央フック48を待避位置として、台車4上の初期位置A0にある大荷物A1を仮置き位置に移動させる。次に、中央フック48が大荷物A1に係合可能な位置までサイドアーム32を戻し、待避位置であった中央フック48を突出位置にする。次に、サイドアーム32をラック2側に伸ばして、大荷物A1を、突出位置の中央フック48により、ラック2の奥側の載置位置に移載する。この例では、端部フック46から中央フック48へとフックの持ち替えが行われる。
次に、図7により、ラック2の奥行き方向に最大3個の荷物を格納する「小荷物」の場合の移載パターンの例を説明する。
まず、図7(A)に示すように、台車4(図示を省略する)上に荷おろし前の小荷物B1が載せられている。
ここで、本実施形態では、図7(A)に示すように、中央フック48は、各端部フック46から所定の間隔Sが形成されるよう設けられる。
また、この中央フック48は、上述したように、各端部フック46より大きい幅を有している。本実施形態では、図7(B)に示すように、中央フック48の奥行き方向の幅Wが、「小荷物」を中央フック48のみでラック2の最も奥側の載置位置に移載可能な幅に設定されている。
また、端部フック46と中央フック48との間の所定の間隔Sを、小荷物の1個分の奥行き幅と同等な間隔にしており、これにより、突出位置の端部フック46と突出位置の中央フック48との間に、小荷物が収まるようにしている。
ここで、本実施形態において、上述した「小荷物の1個分の奥行き幅」とは、上述した小荷物の奥行き幅の範囲のうち最大の400mmを意味する。なお、本実施形態では、所定の間隔Sは、各フック46、48と、小荷物との間で、+20mmのクリアランスが得られるよう、420mmの間隔に設定されている。なお、このようなクリアランス量は、自動倉庫1の仕様に応じて適宜設定される。
本実施形態では、このような端部フック46および中央フック48の構成により、図7(A)に示す位置にある小荷物B1を、ラック2の奥側の載置位置(図7(B))、中間の載置位置(図7(C))、および、手前側の載置位置(図7(D))に、いずれも、中央フック48のみで、サイドアーム32の伸縮を止めることなく移載することができるようにしている。この図6に示す例では、中央フック48へのフックの持ち替えは行われない。
ここで、変形例として、中央フック48を、各端部フック46の幅と同程度の幅とし、かつ、2つの端部フック46と等距離となる中間位置に1つ設けてもよい。この場合、たとえば図6に示すフックの持ち替えパターンのように、小荷物を端部フック46から中央フック48への持ち替えを行って、小荷物を移載するようにしてもよい。
また、変形例として、両端の端部フック46の間に、各端部フック46の幅と同程度の幅とした中間フック48を所定の距離をおいて2つ設けてもよい。この場合、たとえば図6に示すフックの持ち替えパターンのように、小荷物を端部フック46からいずれか一方の中央フック48への持ち替えを行って、小荷物を移載するようにしてもよい。
ここで、図8に示すように、両端の端部フック46の間に、各端部フック46の幅と同程度の幅とした中間フック49a、49bを所定の距離をおいて2つ設けたものにおいて、荷幅が2種類以上の荷物をラック2の手前側に格納する場合の変形例を説明する。
本例では、図8(A)に示すように、大荷物A1が、台車4(図示を省略する)上に、移載しようとするラック2とは離れた側に荷つみされている。この位置にある大荷物A1を、ラック2の手前側の載置位置に移載するパターンを図8(B)および図8(C)に示す。なお、符号A2は、奥側に既に格納された大荷物を示す。
まず、図8(B)は、奥側に格納されている大荷物A2の荷幅が、手前側に移載しようとする大荷物A1の荷幅より小さい場合の移載パターンを示す図である。この図8(B)に示す例では、上述したように、フックの持ち替え無しで、手前側の後端フック46のみにより荷物を格納する。これは、奥側の荷物の荷幅が手前側に載置される荷物の荷幅と同一である場合も同様であり、フックの持ち替え無しに、サイドアーム32を奥側の大荷物A2の載置位置まで延ばしても、そのサイドアーム32は奥側の大荷物A2に干渉しないのである。
一方、図8(C)は、奥側に格納されている大荷物A2の荷幅が、手前側に移載しようとする大荷物A1の荷幅より大きい場合の移載パターンを示す。この図8(C)に示す例では、サイドアーム32が奥側まで伸びて大荷物A2に当接/干渉しないように、上述したように、フックの持ち替えを行って、荷物を移載する。
より詳細には、移載途中の動作の図示を省略するが、手前側の端部フック46を突出位置とし、この端部フック46により、台車4上の大荷物A1を仮置き位置まで移動させる。この状態では、手前側の中間フック49aは、大荷物A1と干渉しないように待避位置にされる。次に、その中間フック49aが大荷物A1に係合可能な位置までサイドアーム32を戻し、待避位置であった中間フック49aを突出位置にする。最後に、図8(C)に示すように、サイドアーム32をラック2側に伸ばして、大荷物A1を、突出位置の中間フック49aにより、ラック2の手前側の載置位置に移載する。
なお、図8に示す変形例は、図示しない小荷物(B1)が、台車4上において、移載しようとするラック2とは離れた側に荷つみされている場合にも適用可能である。
本実施形態および上述した変形例では、上述したように持ち替え動作を実行する場合には、たとえば小荷物の例で説明すると、奥側に格納されている小荷物B2、B3の荷幅が、手前側に移載しようとする小荷物B1の荷幅より大きい場合に、サイドアーム32が奥側まで伸びて小荷物B2、B3に当接/干渉しないようにすることができる。たとえば、これにより、小荷物B1で示す手前側に格納する場合は、その奥側に既に格納されている小荷物B2と当接/干渉せず、また、小荷物B2で示す中間位置に格納する場合は、その奥側に既に格納されている小荷物B3と当接/干渉しない(図7参照)。
一方、本実施形態では、後述する図9に示すように、奥側に格納された荷物の荷幅が手前側に格納しようとする荷物の荷幅より小さく、または、奥側に格納された荷物の荷幅と手前側に格納しようとする荷物の荷幅とが同じ場合に、フックの持ち替え無しで後端フック46のみにより荷物を格納するようにできる。
なお、上述した入庫用載置領域26、27(図2参照)に載置された小荷物を台車4に荷つみする場合は、サイドアーム32の伸縮量を調整して、その小荷物が、台車4上の前後方向の所定の保持位置に荷つみされるようにしている。この所定の保持位置は、台車4上に保持された小荷物のラック2への移載時、中央フック48により、格納すべき側のラック2の方に向けてその小荷物を押すことができるような位置である。
次に、図9により、本実施形態による自動倉庫1のラック2の手前側の載置位置(格納位置)に荷物を移載するときの入出庫台車およびその移載装置の動作を説明する。図9は、本実施形態による自動倉庫のラックの手前側の格納位置に荷物を移載するときの入出庫台車およびその移載装置の動作を説明するための模式図であり、図9(A)および図9(B)は、ラックの奥側の荷物の荷幅を測長する入出庫台車の動きを示し、図9(C)は、入出庫台車がラックの格納位置に到着し、移載装置が荷物の移載の準備動作をしている状態を示し、図9(D)は、移載装置が手前側の格納位置に荷物を移載している状態を示す図である。
まず、本実施形態における、ラックの「手前側の格納位置(載置位置)」の概念を説明する。
本実施形態において、ラック2の「手前側の格納位置(載置位置)」とは、上述したように、入庫用載置領域26、27(図2参照)に載置された荷物を台車4に荷つみし、その台車4を走行路10上で走行させて移載装置12により荷おろしする際、既にラック2に格納されている荷物より手前側の空所となっている荷物の格納位置である。
たとえば、上述した大荷物Aの場合には、上述した図5(D)に示す例において、荷物A1が既に格納されている奥側の載置位置より手前側に格納するときの載置位置である。この図5(D)に示すように、手前側の載置位置に荷物は格納されておらず、このような空所に荷物を格納する。
また、たとえば、上述した小荷物Bの場合には、上述した図7(B)に示す例において、荷物B1が既に格納されている最も奥側の載置位置より手前側の「中間位置」または「最も手前位置」に格納するときの格納位置である。この図7(B)に示す例では、最奥位置より手前側の2カ所(中間位置または最も手前位置)における、荷物が格納されていない空所となっている格納位置である。また、図7(C)に示す例においては、荷物B1が既に格納されている奥側の載置位置(中間位置)より手前側の空所となっている「最も手前側」の格納位置である。
次に、ラック2に格納されている奥側の荷物(A、B)の「荷幅」の検出手段について説明する。
主に、図9(A)および図9(B)に示すように、台車4の両側面(ラック2側の側面)には、それぞれ、台車4の走行によりラック2に格納された荷物を走査して荷物の荷幅を検出することが可能な光電センサ(走査センサ)58が設けられている。なお、図9では、簡略化のために一方の光電センサ58のみを図示している。
光電センサ58は、台車4の側方からラック2の側に向けて、すなわち、台車4の走行方向に対して垂直方向にレーザを照射し、荷物からの反射光を検出することにより荷物の有無自体を検出するものである。このような荷物の検出は、上述したコントローラ50(図4参照)またはコントローラ22(図1参照)によって行われる。
ここで、台車4の車輪(図示せず)には、図示しないロータリエンコーダが組み込まれており、このエンコーダの出力信号に基づいて、コントローラ50またはコントローラ22が、台車4の走行距離を算出する。
したがって、コントローラ50、22は、光電センサ58により荷物A、Bが検出されている間の台車4の走行距離を算出することにより、荷物A、Bの荷幅を算出することができる。
なお、走行距離の算出のために、台車4上に配置したレーザ距離センサ(図示せず)の算出値を利用してもよい。このレーザ距離センサは、たとえば、台車4上に設けられたレーザ照射装置と、自動倉庫1の原点位置に設けられた反射装置とで構成され、照射したレーザ光の反射装置での反射光によって、自動倉庫1の原点位置からの台車4の走行距離を算出するようなものである。
次に、台車4に載置され、「手前側の格納位置」に格納しようとする荷物(A、B)の「荷幅」の検出手段について説明する。
上述したように、台車4には、入庫用載置領域26、27(図2参照)から荷物A、Bが荷つみされる。この場合も、上述したように、光電センサ58と台車4の走行距離とに基づいて、これから「手前側の格納位置」に格納しようとする、入庫用載置領域26、27の荷物A、Bの荷幅が算出される。より詳細には、台車4が、入庫用載置領域26、27に荷物A、Bを取りにいくために走行する走行距離と、光電センサ58による入庫用載置領域26、27の荷物の検出結果と、に基づいて荷幅を検出することができるのである。
なお、変形例として、入庫用載置領域26、27に、荷物A、Bの荷幅を直接的に計測可能なレーザ距離計(図示せず)を設けて、「手前側の格納位置」に格納しようとする荷物A、Bの荷幅を検出するようにしてもよい。
次に、本実施形態では、手前側に格納しようとする荷物(A1、B1とする)の荷幅と、奥側に既に格納されている荷物(A2、B2とする)の荷幅とを比較して、荷物A1、B1のラック2への格納方法を変更するようにしている。
すなわち、手前側に格納しようとする荷物A1、B1の荷幅が、奥側の荷物A2、B2の荷幅より小さい場合は、ラック2への荷おろしの際、サイドアーム32が奥側の荷物A2、B2と干渉することを回避するために、主に図6を用いて上述したように、端部フック46から中央フック48へと持ち替えを行う。
一方、奥側の荷物A2、B2の荷幅が、手前側に格納しようとする荷物A1、B1の荷幅より小さい場合、または、奥側の荷物A2、B2の荷幅と手前側に格納しようとする荷物A1、B1の荷幅とが同じ場合は、上述したフックの持ち替え動作(図6等)を行わず、端部フック46のみにより、荷物A1、B1を手前側の格納位置に格納するようにしている(図9(D)参照)。
以下、図9により、ラック2の手前側の格納位置に荷物A1、B1を移載するときの入出庫台車およびその移載装置の動作の例を説明する。
すなわち、まず、図9(A)に示すように、これから荷おろしをする荷物A1、B1が載置された台車4が、荷おろし先に向けて、符号Dで示す移動方向に移動している。この移動中には、光電センサ58から発出されるレーザLにより、ラック2に格納された荷物A2、B2が走査される。なお、図9において、コントローラ22(図1参照)により定められた、荷物A1、B1を格納しようとする手前側の格納位置は、符号Sで示す二点鎖線で囲まれた領域である。
ここで、台車4上に、入庫用載置領域26、27のコンベヤから荷物A1、B1が荷つみされたとき、図9(A)に示すように、一対のサイドアーム32の一方を、荷物A1、B1を挟み込む方向(矢印Mで示す)にスライド移動させ、上述したように、フック46、48のいずれかが荷物の前後端に係合可能となるような距離までサイドアーム32間が狭められている。このとき、スライド移動させるサイドアーム32は、台車4を停止させる基準ともなる基準位置R(図9(C)参照)の側と反対側のサイドアーム32であり、これにより、台車4上の荷物A1、B1を基準位置Rに合わせることが可能となる。
次に、図9(B)に示すように、台車4が荷おろしを行う目的位置に到着すると共に、ラック2の奥側の荷物A2、B2の荷幅W1を検出する。本実施形態では、目的位置は、所定の基準格納位置(図9(C)で、二点鎖線Rで示す)に基づいて、コントローラ22が決定する。
なお、このとき、ラック2の奥側の荷物A2、B2が、時間的な経過を含む様々な要因に起因して、基準格納位置Rから荷幅方向にズレている可能性を考慮し、荷物A2、B2の荷幅W1を検出し終える時点まで台車4を走行させ、かつ、検出を終了した時点で停止させることも可能である。これにより、荷物A2、B2の荷幅W1と、その基準格納位置Rからのズレ量とを合わせて検出することもできる。この場合、コントローラ50またはコントローラ22は、基準格納位置Rの情報に基づいて、検出した荷幅W1がズレ量を含むものと判断すると共に、ズレ量の値を算出する。
なお、このようにズレ量が検出されたとき、たとえば、奥側の荷物A2、B2の基準格納位置Rからのズレ量が、予め定められた所定の許容ズレ量(サイドアーム32が奥側の荷物A2、B2に干渉する可能性が大と推定される予め定められたズレ量)を超えている場合には、サイドアーム32が奥側の荷物A2、B2に干渉する可能性を回避するために、フックの持ち替え動作を行うように判断することができる。
一方、荷幅W1にズレ量が含まれるとコントローラ50、22が判断したとき、奥側の荷物A2、B2の位置を基準位置に戻すように補正動作を実行させてもよい。
この場合、台車4上の荷物A1、B1をラック2に格納する前に、全てのフック46、48を待避位置に戻した状態で、ミドルアーム36およびトップアーム38を奥側の荷物A2、B2の側方まで伸ばし、それらのアーム36、38により奥側の荷物A2、B2を基準格納位置Rに沿った位置に戻すよう、台車4を微小に走行移動させて、ズレ量を補正する。このような補正動作を行うことにより、手前側の格納位置Sに荷物A1、B1を移載するとき、サイドアーム32が奥側の荷物A2、B2に干渉せず、かつ、奥側も手前側もいずれの荷物A1、B1、A2、B2の格納位置が基準格納位置Rに沿うように、載置することができる。
このような補正動作は、たとえば、台車4を基準格納位置Rに沿って停止させた後に再度移動させて行い、あるいは、手前側の荷物A1、B1の荷おろしのための台車4の走行中に(走行を止めずに)行ってもよい。
次に、図9(C)に示すように、手前側に格納しようとする荷物A1、B1の荷幅が、奥側の荷物A2、B2の荷幅より大きい場合、フックの持ち替えを行わず、後端側の端部フック46のみで、荷物A1、B1をラック2に格納する。ここで、手前側に格納しようとする荷物A1、B1の荷幅は、たとえば、入庫用載置領域26、27に設けられ、荷物A1、B1の荷幅を直接的に計測可能なレーザ距離計(図示せず)や、図10を用いて後述するようなサイドアーム32のクランプ等で検出可能である。
なお、ラック2の奥側に格納されている荷物A2、B2の荷幅の検出の変形例として、まず、入庫用載置領域26、27に、荷物A2、B2の荷幅を直接的に計測可能なレーザ距離計(図示せず)を設け、その計測した荷幅をコントローラ50またはコントローラ22に記憶させると共に、荷物A2、B2を台車4に荷つみする。その後、荷物A2、B2を目的とする奥側の格納位置に格納を終えたとき、その記憶した荷幅を、ラック2の格納位置と紐付けることにより、ラック2の奥側に格納されている荷物A2、B2の荷幅を特定することもできる。
また、図10により、ラック2に格納される荷物A、Bの荷幅の検出の変形例を説明する。図10は、本実施形態の変形例による、ラックに格納される荷物の搬送中に実行される荷幅の検出動作を説明するための移載装置の模式図である。
図10に示すように、入庫用載置領域26、27で台車4に荷つみした荷物A、Bを、台車4による搬送中に、一対のサイドアーム32でクランプし、その荷幅W1を測定するようにしてもよい。図10の例では、上述したように、一方のサイドアーム32を符号Mの方向にスライド移動させてクランプしている(図9(A)参照)。
この場合、上述した一対のサイドアーム32全体をスライド移動させるためのモータ(図示せず)に、図示しないロータリエンコーダが組み込まれており、コントローラ50またはコントローラ22が、このエンコーダの出力信号やサイドアーム32の位置データ等に基づいて荷幅W1を算出する。すなわち、本例では、サイドアーム32をスライド移動させるエンコーダが、センサの役割を果たす。なお、サイドアーム32のスライド量を直接検出するリニア式位置検出センサを用いてもよい。
コントローラ22またはコントローラ50は、移載装置12によって奥側の格納位置に荷物A、Bが格納されたとき、その荷物A、Bの検出された荷幅の検出結果を記憶する。
次に、本発明の実施形態およびその変形例による自動倉庫の作用効果を説明する。
まず、本実施形態および変形例による自動倉庫1は、奥行き方向に複数個の荷物A1~A2、B1~B3を格納可能なラック2と、このラックに沿って走行し荷物をラックに移載する移載装置12を有する入出庫台車4と、入出庫台車4および/または移載装置12を制御するコントローラ22、50と、を備え、移載装置12は、ラックに対して前進後退するアーム32、34、36、38と、アームの前端部に設けられた前端フック46と、アームの後端部に設けられた後端フック46と、アームの中間位置に少なくとも1つ設けられた中間フック48、49と、を備え、コントローラ22および/またはコントローラ50は、奥側の格納位置に荷物A2、B2が格納されており、かつ、その奥側の格納位置より手前側の格納位置Sへ荷物A1、B1を格納するとき、奥側の格納位置の荷物A2、B2の荷幅W1が手前側の格納位置に移載しようとする荷物A1、B1の荷幅より大きい場合は、後端フック46で荷物A1、B1を所定距離押し出した後にアームを後退させ、さらに、中間フック48、49により荷物を手前側の格納位置まで移載させて荷物A1、B1を手前側の格納位置Sに格納し、奥側の格納位置の荷物A2、B2の荷幅W1が手前側の格納位置に移載しようとする荷物A1、B1の荷幅より小さい又は同じ場合は、後端フック46により荷物A1、B1を手前側の格納位置Sまで移載させて荷物A1、B1を手前側の格納位置Sに格納するよう構成されている。
このように構成された本実施形態によれば、奥側に格納された荷物A2、B2の荷幅W1が手前側に格納しようとする荷物A1、B1の荷幅より小さい場合に、フック46、48、49の持ち替え動作を省略することができ、これにより、移載時間を短縮することができる。したがって、荷幅が異なる複数種類の荷物をラック2の手前側の格納位置Sに効率的に格納することができる。
また、本実施形態では、入出庫台車4は、ラック2内に格納されている荷物A2、B2の荷幅W1を入出庫台車4の移動により走査して検出する光電センサ(走査センサ)58を備え、コントローラ22および/またはコントローラ50は、入出庫台車4が荷物A1、B1を格納する際の移動中に、走査センサ58が荷物A2、B2を検出している間の移動距離に基づいて奥側の格納位置の荷物A2、B2の荷幅W1を算出するよう構成されている。
このように構成された本実施形態によれば、入出庫台車が荷物を格納するための移動中に荷物の荷幅を算出するので、荷幅測定のための余分な時間を必要とせず、実際の荷物の荷幅と位置を確認することができる。
また、本実施形態の変形例では、入出庫台車4は、移載装置12上に載置された搬送中の荷物A2、B2の荷幅を検出するサイドアーム32のエンコーダ等(センサ)を備え、コントローラ22および/またはコントローラ50は、奥側の格納位置に荷物A2、B2を格納したとき、その荷物A2、B2のサイドアーム32のエンコーダ等で検出された荷幅の検出結果を記憶するよう構成されている。
このように構成された本実施形態によれば、記憶された奥側の格納位置の荷物A2、B2の荷幅に基づいて、それ以降、その手前側の格納位置Sに荷物A1、B1を格納する際に、その記憶情報を利用することができる。また、入出庫台車4の移動中の荷幅の測長動作を不要とすることができる。
また、本実施形態およびその変形例では、コントローラ22および/またはコントローラ50は、光電センサ(走査センサ)58により、奥側の格納位置の荷物A2、B2の荷幅W1と共に奥側の格納位置に格納された荷物A2、B2の所定位置からの荷幅方向のズレ量を検出するよう構成されている。
このように構成された本実施形態によれば、奥側の格納位置の荷物A2、B2の荷幅W1に加えて、その荷物の位置ずれ量も加味して持ち替え動作の要否を判断することができる。たとえば、奥側の荷物A2、B2の所定位置(基準格納位置、格納基準線)Rからのずれ量が相当量以上に大きく、手間側の格納位置Sへと適切に荷物A1、B1を格納できないような場合、サイドアーム32が奥側の荷物A2、B2に干渉する可能性を回避するために、フック46、48、49の持ち替え動作を行うように判断することができる。
また、本実施形態では、コントローラ22および/またはコントローラ50は、奥側の格納位置に格納された荷物A2、B2の検出した所定位置(基準格納位置、格納基準線)Rからの荷幅方向のズレ量が、所定の許容ズレ量(サイドアーム32が奥側の荷物A2、B2に干渉する可能性が大と推定される予め定められたズレ量)を超えている場合、フックの持ち替え動作を行うよう構成されている。フックの持ち替え動作は、後端フック46で荷物A1、B1を所定距離押し出した後にアームを後退させ、さらに、中間フック48、49により荷物を手前側の格納位置まで移載させて荷物A1、B1を手前側の格納位置Sに格納する動作である。
このように構成された本実施形態によれば、フックの持ち替え動作により、サイドアーム32と、ズレ量が大きい奥側の荷物A2、B2との干渉を回避することができる。
A1、A2 大荷物
B1、B2 小荷物
D 入出庫台車の移動方向
L 光電センサのレーザ光
M サイドアームの移動方向
R 荷物格納基準位置(基準線)/台車停止基準位置
S 手前側の格納位置
W1 荷物の荷幅
W2 荷物の奥行き方向の幅
1 自動倉庫
2 ラック
4 入出庫台車
6 棚
8 棚段
10 走行路
12 移載装置
14、16 ステーション
22 コントローラ
32 サイドアーム
34 ベースアーム
36 ミドルアーム
38 トップアーム
46 端部フック
48 中央フック
50 コントローラ
58 光電センサ(走査センサ)

Claims (5)

  1. 奥行き方向に複数個の荷物を格納可能なラックと、このラックに沿って走行し荷物を上記ラックに移載する移載装置を有する入出庫台車と、コントローラと、を備える自動倉庫であって、
    上記移載装置は、
    上記ラックに対して前進後退するアームと、
    上記アームの前端部に設けられた前端フックと、
    上記アームの後端部に設けられた後端フックと、
    上記アームの中間位置に少なくとも1つ設けられた中間フックと、を備え、
    上記コントローラは、奥側の格納位置に荷物が格納されており、かつ、その奥側の格納位置より手前側の格納位置へ荷物を格納するとき、
    上記奥側の格納位置の荷物の荷幅が上記手前側の格納位置に移載しようとする荷物の荷幅より大きい場合は、上記後端フックで荷物を所定距離押し出した後に上記アームを後退させ、さらに、上記中間フックにより荷物を上記手前側の格納位置まで移載させて荷物を上記手前側の格納位置に格納し、
    上記奥側の格納位置の荷物の荷幅が上記手前側の格納位置に移載しようとする荷物の荷幅より小さい又は同じ場合は、上記後端フックにより荷物を上記手前側の格納位置まで移載させて荷物を上記手前側の格納位置に格納するよう構成されている、ことを特徴とする自動倉庫。
  2. 上記入出庫台車は、上記ラック内に格納されている荷物の荷幅を上記入出庫台車の移動により走査して検出する走査センサを備え、
    上記コントローラは、上記入出庫台車が荷物を格納する際の移動中に、上記走査センサが荷物を検出している間の移動距離に基づいて上記奥側の格納位置の荷物の荷幅を算出するよう構成されている、請求項1に記載の自動倉庫。
  3. 上記入出庫台車は、上記移載装置上に載置された搬送中の荷物の荷幅を検出するセンサを備え、
    上記コントローラは、上記奥側の格納位置にその搬送している荷物を格納したとき、その荷物の上記センサで検出された荷幅の検出結果を記憶するよう構成されている、請求項1に記載の自動倉庫。
  4. 上記コントローラは、上記走査センサにより、上記奥側の格納位置の荷物の荷幅と共に上記奥側の格納位置に格納された荷物の所定位置からの荷幅方向のズレ量を検出するよう構成されている、請求項2に記載の自動倉庫。
  5. 上記コントローラは、上記奥側の格納位置に格納された荷物の上記検出した所定位置からの荷幅方向のズレ量が、所定の許容ズレ量を超えている場合、上記後端フックで荷物を所定距離押し出した後に上記アームを後退させ、さらに、上記中間フックにより荷物を上記手前側の格納位置まで移載させて荷物を上記手前側の格納位置に格納するよう構成されている、請求項4に記載の自動倉庫。
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