JP7844568B2 - 接合構造 - Google Patents

接合構造

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JP7844568B2 JP2024143274A JP2024143274A JP7844568B2 JP 7844568 B2 JP7844568 B2 JP 7844568B2 JP 2024143274 A JP2024143274 A JP 2024143274A JP 2024143274 A JP2024143274 A JP 2024143274A JP 7844568 B2 JP7844568 B2 JP 7844568B2
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Description

本発明は、接合構造に関する。
従来、エレベーターユニットを備えたエレベーター付き建物が知られている。
例えば、特許文献1には、エレベーター函体を形成する骨格フレームや、エレベーターのかごを昇降作動する巻上機が搭載される支持梁を備えるエレベーターユニットが記載されている。
特開2016-13913号公報
近年、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、SDGs(Sustainable Development Goals)の目標達成が求められており、建築業界においても、建物を二酸化炭素排出量の少ない木造とする取り組みが進められている。そのため、エレベーターを配置するエレベーター用空間を木造の構造体により形成することが望まれている。この場合、エレベーターの機器類を揚重するために用いられる揚重梁(支持梁)を含む構造体を、火災による延焼を防ぐために耐火被覆材で確実に被覆する必要がある。
特許文献1に記載の発明では、構造体を耐火被覆材で被覆することは記載されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、梁を含む支持構造体に耐火機能を具備させることができる接合構造を提供することである。
請求項1に記載の発明は、接合構造であって、例えば図3に示すように、
木質の梁(揚重梁40)と、
前記梁の中心軸の周りの周方向に前記梁を取り囲み、前記梁の外周に接する少なくとも一つの木質の構造材(梁21,22、壁3)と、
前記構造材の側面を被覆する第一耐火被覆部50と、
前記梁の外周を被覆する第二耐火被覆部42と、
を備え、
前記梁は、前記少なくとも一つの構造材によって取り囲まれた領域から、前記少なくとも一つの構造材の前記側面に対して交差する方向へ延び出て、
前記第一耐火被覆部50及び前記第二耐火被覆部42は、前記少なくとも一つの構造材の前記側面と前記梁の前記外周との間の入隅において互いに突き当たっており、
前記少なくとも一つの構造材は、
前記梁(揚重梁40)が載る第一構造材(梁21,22)と、
前記第一構造材の上に載って前記第一構造材に接合され、前記梁のうち前記第一構造材の上に載った部分をその上及びその側方から取り囲み、前記梁の前記部分の上面及び側面に接する第二構造材(壁3)と、を有し、
前記第一耐火被覆部50及び前記第二耐火被覆部42は、前記第一構造材の側面と前記梁の前記外周との間の第一入隅4及び前記第二構造材の側面と前記梁の前記外周との間の第二入隅5において互いに突き当たっている。
請求項1に記載の発明によれば、第一耐火被覆部50によって、構造材(梁21,22、壁3)において耐火機能を具備させることができる。また、第二耐火被覆部42によって、梁(揚重梁40)に耐火機能を具備させることができる。また、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とが突き当たっていることにより、入隅(第一入隅4、第二入隅5)において、耐火機能を具備させることができる。
これにより、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)に耐火機能を具備させることができる。
また、第一耐火被覆部50によって、第一構造材(梁21,22)及び第二構造材(壁3)において耐火機能を具備させることができる。また、第二耐火被覆部42によって、梁(揚重梁40)に耐火機能を具備させることができる。また、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とが突き当たっていることにより、第一入隅4及び第二入隅5において、耐火機能を具備させることができる。
これにより、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)に耐火機能を具備させることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図3~図6に示すように、請求項に記載の接合構造において、
前記第一耐火被覆部50及び前記第二耐火被覆部42は、複数層に重ね合わされた耐火被覆材51,52,42a,42bにより形成されている。
請求項に記載の発明によれば、複数層に重ね合わされた耐火被覆材51,52によって、構造材(梁21,22、壁3)の耐火性能を向上させることができる。また、複数層に重ね合わされた耐火被覆材42a,42bによって、梁(揚重梁40)の耐火性能を向上させることができる。
これにより、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)の耐火性能を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図3及び図4に示すように、請求項又はに記載の接合構造において、
前記第一耐火被覆部50は、前記梁(揚重梁40)の外周から前記梁の径方向外方に離間し、
前記第二耐火被覆部42は、前記梁の外周と前記第一耐火被覆部50との間の隙間に挿入されるとともに、前記第一構造材(梁21,22)の前記側面及び前記第二構造材(壁3)の側面に突き当てられている。
請求項に記載の発明によれば、エレベーター用空間100内部からの第一入隅4及び第二入隅5への延焼防止に貢献することができる。
これにより、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)の耐火性能を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図3及び図4に示すように、請求項1に記載の接合構造において、
前記第一耐火被覆部50及び前記第二耐火被覆部42が互いに突き当てられることによって前記第一耐火被覆部50と前記第二耐火被覆部42との間に形成された境界はジグザグに設けられている。
請求項に記載の発明によれば、仮に火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁21及びその上の壁3及び揚重梁40への延焼を防止する。また、仮に火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁22及びその上の壁3及び揚重梁40への延焼を防止する。
これにより、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)の耐火性能を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、接合構造であって、例えば図3及び図4に示すように、
木質の梁(揚重梁40)と、
前記梁の中心軸の周りの周方向に前記梁を取り囲み、前記梁の外周に接する少なくとも一つの木質の構造材(梁21,22、壁3)と、
前記構造材の側面を被覆する第一耐火被覆部50と、
前記梁の外周を被覆する第二耐火被覆部42と、
を備え、
前記梁は、前記少なくとも一つの構造材によって取り囲まれた領域から、前記少なくとも一つの構造材の前記側面に対して交差する方向へ延び出て、
前記第一耐火被覆部50及び前記第二耐火被覆部42は、前記少なくとも一つの構造材の前記側面と前記梁の前記外周との間の入隅において互いに突き当たっており、
前記第一耐火被覆部50及び前記第二耐火被覆部42が互いに突き当てられることによって前記第一耐火被覆部50と前記第二耐火被覆部42との間に形成された境界はジグザグに設けられている。
請求項5に記載の発明によれば、第一耐火被覆部50によって、構造材(梁21,22、壁3)において耐火機能を具備させることができる。また、第二耐火被覆部42によって、梁(揚重梁40)に耐火機能を具備させることができる。また、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とが突き当たっていることにより、入隅(第一入隅4、第二入隅5)において、耐火機能を具備させることができる。
これにより、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)に耐火機能を具備させることができる。
また、仮に火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁21及びその上の壁3及び揚重梁40への延焼を防止する。また、仮に火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁22及びその上の壁3及び揚重梁40への延焼を防止する。
これにより、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)の耐火性能を向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図3、図5及び図6に示すように、請求項又はに記載の接合構造において、
前記第二耐火被覆部42が前記梁(揚重梁40)と前記第一構造材(梁21,22)との間に挟まれることなく、前記梁が前記第一構造材の上に直接載って前記第一構造材に接合される。
請求項6に記載の発明によれば、梁(揚重梁40)を第一構造材(梁21,22)に強固に接合することができる。
これにより、梁(揚重梁40)と第一構造材(梁21,22)の境界を密にすることができるため、火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁(揚重梁40)と第一構造材(梁21,22)に燃え移らないようにすることができる。
請求項7に記載の発明は、例えば図3、図5及び図6に示すように、請求項又はに記載の接合構造において、
前記第二耐火被覆部42が前記梁(揚重梁40)と前記第二構造材(壁3)との挟まれることなく、前記第二構造材が前記梁の前記部分の上面及び側面に直接接する。
請求項7に記載の発明によれば、梁(揚重梁40)を第二構造材(壁3)に強固に接合することができる。
これにより、梁(揚重梁40)と第二構造材(壁3)の境界を密にすることができるため、火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁(揚重梁40)と第二構造材(壁3)に燃え移らないようにすることができる。
本発明によれば、梁を含む支持構造体に耐火機能を具備させることができる。
エレベーター支持構造体の斜視図である。 エレベーター支持構造体の正面図である。 図1のXZ平面に平行な面における概略断面図である。 図3のIV-IV線における概略断面図である。 揚重梁のX軸負方向側の端部近傍の斜視図である。 揚重梁のX軸正方向側の端部近傍の斜視図である。 図1のXZ平面に平行な面における概略断面図である。 図7のVIII-VIII線における概略断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の各図面は、模式的に図示されたものである。
[1.エレベーター支持構造体の構成]
図1は、複数階建ての建物の内部に構築されたエレベーター支持構造体1の斜視図である。図2は、エレベーター支持構造体1の正面図である。図3は、図1のXZ平面に平行な面における概略断面図である。図4は、図3のIV-IV線における概略断面図である。以下、Z軸方向の正側を鉛直方向の上側とし、Z軸方向の負側を鉛直方向の下側とする。X軸方向を後述する揚重梁40が延在する方向とする。また、Y軸方向をX軸方向及びZ軸方向に直交する方向とする。
図1に示されるエレベーター支持構造体1が構築された建物は鉄筋コンクリート構造物2及び木造構造物を備える。
鉄筋コンクリート構造物2は地盤の上に構築されている。鉄筋コンクリート構造物2の下部が地盤に埋められてもよい。鉄筋コンクリート構造物2は建物の下層部分を構成する。一例としては、鉄筋コンクリート構造物2は建物の基礎を構成する。他の一例としては、鉄筋コンクリート構造物2は建物の基礎及び1階部分を構成する。更に他の一例としては、鉄筋コンクリート構造物2は建物の地階部分及び1階部分を構成する。
木造構造物はラーメン構造のような軸組構造を有するか、軸組構造と壁式構造を組み合わせた複合構造を有する。軸組構造とは、建物及び積載物の荷重及び地震力を柱及び梁で支えるものをいう。壁式構造とは、建物及び積載物の荷重及び地震力を壁で支えるものをいう。木造構造物は、軸組工法、軸組パネル工法又は軸組枠組壁工法により建設されてもよい。一例では、木造構造物は、軸組工法により組み立てられたラーメン構造を有する。他の一例では、木造構造物は、軸組工法により組み立てられたラーメン構造と、構造材である耐力壁がラーメン構造の開口部に組み付けられてなる壁式構造とを有する。ラーメン構造の開口部とは、ラーメン構造の柱及び梁によって囲われた領域をいう。ラーメン構造の開口部に組み付けられる耐力壁は、例えば、パネル工法の一種である木質パネル接着工法によって構築されたものである。木質パネル接着工法とは、複数の木質パネルを割り付けてこれらを接着することによって床、天井、壁及び屋根等を構築する工法をいう。木質パネルは、矩形枠状に組み立てられた木製の枠体と、枠体のおもて面と裏面にそれぞれ貼り付けられた木製の面材と、枠体の内側において縦、横又は縦横に配置された木製の補助桟材と、を有する。木質パネルは、枠体の内側に充填された断熱材を有してもよい。
エレベーター支持構造体1は木造構造物の一部である。エレベーター支持構造体1は、木造構造物の複数の階に連続する直方体型のエレベーター用空間100を形成する。
エレベーター支持構造体1は4体の土台6、4本の木質の柱10、複数の梁20、複数の木質の壁3、木質の揚重梁40、第一耐火被覆部50、第二耐火被覆部42、を備える。
4体の土台6が鉄筋コンクリート構造物2の上に設置されている。具体的には、土台6は、鉄筋コンクリート構造物2の立ち上がり部の上に載って、アンカー等によって鉄筋コンクリート構造物2に固定されている。これら土台6は鉄筋コンクリート構造物2の上において矩形枠状に組まれている。これら土台6はエレベーター用空間100の周囲を囲う。
4本の柱10は、土台6からなる矩形枠の4つの角上にそれぞれ柱10が立てられた状態に設けられている。これら柱10は、エレベーター用空間100の四辺を成すよう、上下方向(Z軸方向)に延びる。柱10の下端は、土台6に接合されている。柱10はアンカー等によって鉄筋コンクリート構造物2に接合されてもよい。
木造構造物の各階において4本の梁20が、矩形枠状に組まれてエレベーター用空間100の周囲を囲んでいる。各々の梁20は、木造構造物の各階の天井の高さにおいて2本の柱10の間に架設されている。各々の梁20の長手方向両端部は、2本の柱10にそれぞれ接合されている。木造構造物の各階において2本の梁20が、互いに平行であるとともに、X軸方向に対して平行な他の2本の梁20に対して直角に配置されている。
4本の柱10及び複数の梁20が上述のように軸組されることによって、これら柱10及び梁20は、木造構造物の一部を成すラーメン構造を構成する。ラーメン構造は、柱10及び梁20によって囲まれた複数の領域を有する。柱10及び梁20によって囲まれた領域はラーメン構造の開口部ともいえる。柱10及び梁20は、建物自体の重量、積載物の重量及び地震力を支える構造材である。
複数の壁3は、図2に示すように、柱10及び梁20によって囲まれた複数の領域にそれぞれ組み付けられている。つまり、複数の壁3は、ラーメン構造の複数の開口部の内側にそれぞれ設置されている。
また、エレベーター支持構造体1において、後述の梁21,22上に位置する壁3以外の壁は省いてもよい。特に、エレベーター支持構造体1においてエレベーターの出入り口となる開口部には壁は設けない。つまり、ラーメン構造の複数の開口部の全てが壁3によって閉塞されているわけではなく、開放された開口部もある。例えば、図1に示すエレベーター用空間100のY軸方向の負側にある全ての開口部は開放され、図1、図2に示すエレベーター用空間100のY軸方向の正側にある全ての開口部は壁3によって閉塞されている。開放された開口部はエレベーターの乗り降り口として利用される。図1に示すエレベーター用空間100のX軸方向の負側にある全ての開口部は壁3によって閉塞されてもよい。図1に示すエレベーター用空間100のX軸方向の正側にある全ての開口部は壁3によって閉塞されてもよい。
梁21,22の上に設置される壁3は、耐力壁としての構造材である。それ以外の壁3は、構造材であってもよいし、構造材でなくともよい。ここで、梁21,22は、複数の梁20のうち、最上段から2番目に配置されるとともにX軸方向に平行な梁20をいう。梁21,22は互いに平行である。梁21は、梁22よりもX軸方向の負側に位置する。
各々の壁3は、その上の梁20に接合されてもよい。各々の壁3は、その下の梁20又は土台6に接合されてもよい。各々の壁3は、その両側の柱10に接合されてもよい。
壁3の厚さは梁20の幅に等しい。エレベーター用空間100の内側に向いた各々の壁3の表面は、図3に示すように、その壁3の上の梁20の片方の側面と面一である。エレベーター用空間100の内側に向いた各々の壁3の表面はその壁3の下の梁20又は土台6の片方の側面と面一である。エレベーター用空間100の外側に向いた各々の壁3の表面は、図3に示すように、その壁3の上の梁20のもう片方の側面と面一である。エレベーター用空間100の外側に向いた各々の壁3の表面はその壁3の下の梁20又は土台6のもう片方の側面と面一である。
なお、以下では、エレベーター用空間100の内側に向いた梁20の側面のことを第1内側側面といい、エレベーター用空間100の外側に向いた梁20の側面のことを第1外側側面という。エレベーター用空間100の内側に向いた壁3の表面のことを第2内側側面といい、エレベーター用空間100の外側に向いた壁3の表面のことを第2外側側面という。
上述のように、壁3の第2内側側面はその上及びその下の梁20の第1内側側面と面一であり、壁3の第2外側側面はその上及びその下の梁20の第1外側側面と面一である。
図2に示す例では、壁3は、柱10及び梁20によって囲まれた領域に割り付けられた複数の木質パネル30により形成されている。木質パネル30は、木質パネル30の周囲に位置する柱10及び梁20に接合されている。
図3に示すように、木質パネル30は、縦横の框材31が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面に面材32(例えば合板)が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。一方の面材32がエレベーター用空間100の内側に向いた壁3の表面を成し、他方の面材32がエレベーター用空間100の外側に向いた壁3の表面を成す。梁20の側面と木質パネル30の表面とは図3に示すように、YZ平面に平行な面において面一である。
揚重梁40は、四角柱状である木質の梁である。揚重梁40は、エレベーター用空間100に設けられる機器類を揚重するために用いられる。以下に、揚重梁40の設置について詳細に説明する。つまり、揚重梁40と梁21とその上の壁3の接合構造について説明するとともに、揚重梁40と梁22とその上の壁3との接合構造について説明する。なお、梁21,22及びその上の壁3は上述のように構造材である。梁21,22とその上の壁3が識別可能なように、梁21,22を第一構造材ともいい、壁3を第二構造材ともいう。ここで、「第一」及び「第二」などのような序数が共通の名称に付されている場合、序数はそれが付された対象を識別する目的で用いられる。
図1、図3及び図5に示すように、揚重梁40は、梁21の上に載って、梁21の第1内側側面から梁22の方へ延び出ている。以下では、揚重梁40のうち梁21の上に載った部分を揚重梁40の端部40aという。図1、図3及び図6に示すように、揚重梁40は、梁22の上に載って、梁22の第1内側側面から梁21の方へ延び出ている。そのため、揚重梁40は、梁21と梁22の間に架設される。以下では、揚重梁40のうち梁22の上に載った部分を揚重梁40の端部40bという。
図3に示すように、揚重梁40は梁21の第1外側側面から張り出しておらず、揚重梁40の軸方向における揚重梁40の片方の端面が梁21の第1外側側面と面一である。以下では、揚重梁40の片方の端面のことを第1端面という。揚重梁40は梁22の第1外側側面から張り出しておらず、揚重梁40の軸方向における揚重梁40のもう片方の端面が梁22の第1外側側面と面一である。以下では、揚重梁40のもう片方の端面のことを第2端面という。揚重梁40の軸方向とは、揚重梁40の延びる方向、つまり揚重梁40の中心軸の延びる方向をいう。揚重梁40の軸方向はX軸方向に対して平行である。
図5は、揚重梁40のX軸負方向側の端部40a近傍の斜視図である。
揚重梁40は接着剤、ビス、アンカー又はボルトナット締結具等のような留め材によって梁21に接合されてもよい。梁21の上の開口部が壁3によって閉塞されることから、図3~図5に示すように、梁21の上において壁3が、揚重梁40のうち梁21の上に載った部分、つまり端部40aをその上及び側方から取り囲んで、その端部40aの上面及び側面に接する。つまり、梁21及びその上の壁3は、揚重梁40の中心軸の周りの周方向に揚重梁40の端部40aを取り囲み、揚重梁40の端部40aの外周に接する。揚重梁40は接着剤、ビス、アンカー又はボルトナット締結具等のような留め材によって梁21の上の壁3に接合されてもよい。
図6は、揚重梁40のX軸負方向側の端部40b近傍の斜視図である。
揚重梁40は接着剤、ビス、アンカー又はボルトナット締結具等のような留め材によって梁22に接合されてもよい。梁22の上の開口部が壁3によって閉塞されることから、図3、図4及び図6に示すように、梁22の上において壁3が、揚重梁40のうち梁22の上に載った部分、つまり端部40bをその上及び側方から取り囲んで、その端部40bの上面及び側面に接する。つまり、梁22及びその上の壁3は、揚重梁40の中心軸の周りの周方向に揚重梁40の端部40bを取り囲み、揚重梁40の端部40bの外周に接する。揚重梁40は接着剤、ビス、アンカー又はボルトナット締結具等のような留め材によって梁22の上の壁3に接合されてもよい。
揚重梁40と梁21とその上の壁3の接合構造について更に詳細に説明する。梁21の第1内側側面は、図3に示すように、2枚の平板状の耐火被覆材51,52により二層に形成された第一耐火被覆部50によって被覆されている。第一耐火被覆部50は梁21の上下の壁3にも及んでおり、それら壁3の第2内側側面も被覆する。第一耐火被覆部50は、図4に示すように、梁21の第1内側側面及びその上下の壁3の第2内側側面において、揚重梁40の周囲を囲んでいる。第一耐火被覆部50は、揚重梁40の外周から揚重梁40の径方向外方に離れている。つまり、第一耐火被覆部50が矩形状の貫通孔を有し、揚重梁40が貫通孔を貫通し、貫通孔の内縁が揚重梁40の外周から離れている。
第一耐火被覆部50は、耐火被覆材51,52の積層体である。順に、耐火被覆材51及び耐火被覆材52が、梁21の第1内側側面及び梁21の上下の壁3の第2内側側面に重ねられている。耐火被覆材51,52は、例えば、耐火性の強化石膏ボードである。
耐火被覆材51は、梁21の第1内側側面に貼り付けられているとともに、梁21の上下の壁3の第2内側側面に貼り付けられている。耐火被覆材51は、揚重梁40の周囲を囲んでいる。耐火被覆材51は、揚重梁40の外周から揚重梁40の径方向外方に離れている。
耐火被覆材52は、耐火被覆材51に貼り付けられている。耐火被覆材52は、揚重梁40の周囲を囲んでいる。耐火被覆材52は、揚重梁40の外周から揚重梁40の径方向外方に離れている。揚重梁40の外周からその周囲を囲う耐火被覆材51の内縁までの距離は、揚重梁40の外周からその周囲を囲う耐火被覆材52の内縁までの距離よりも短い。そのため、耐火被覆材51の内縁は、耐火被覆材52の内縁から揚重梁40の外周の方へはみ出ている。
耐火被覆材51,52が積み重ねられてなる第一耐火被覆部50は、梁21及びその上下の壁3に耐火性能を付与する。ひいては、第一耐火被覆部50は、エレベーター支持構造体1の耐火性能を向上させる。
また、梁21の第1外側側面及びその上下の壁3の第2外側側面には、順に、2枚の平板状の耐火被覆材53,54が積み重ねられている。耐火被覆材53,54は、梁21の第1外側側面と面一となった揚重梁40の第1端面も被覆する。耐火被覆材53,54は、例えば、耐火性の強化石膏ボードである。
耐火被覆材53は、梁21の第1外側側面、その上下の壁3の第2外側側面及び揚重梁40の第1端面に貼り付けられている。
耐火被覆材54は、耐火被覆材53に貼り付けられている。
耐火被覆材53,54は、梁21及びその上下の壁3に耐火性能を付与する。ひいては、第一耐火被覆部50は、エレベーター支持構造体1の耐火性能を向上させる。耐火被覆材53,54は、エレベーター用空間100の外側の火の元からの梁21、壁3及び揚重梁40への延焼防止に寄与する。
第二耐火被覆部42は、梁21と梁22の間において、揚重梁40の外周を被覆する。第二耐火被覆部42が揚重梁40の外周において第1端面の方まで及んでおらず、揚重梁40の外周のうち第1端面寄りの部分は第二耐火被覆部42に被覆されずに露出する。その露出した部分が梁21の上に直接載って梁21の上の壁3に直接接する。第二耐火被覆部42は、揚重梁40の外周と第一耐火被覆部50の貫通孔の内縁との間に挿入されているとともに、第一耐火被覆部50に接している。このことは、エレベーター用空間100の内側の火炎が梁21及びその上の壁3及び揚重梁40に燃え移ることを抑制する。第二耐火被覆部42は、梁21の第1内側側面及びその上の壁3の第2内側側面に突き当てられている。このことは、仮に火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁21及びその上の壁3及び揚重梁40への延焼を防止する。
第二耐火被覆部42は、平板状の耐火被覆材42a,42bにより二層に形成されている。耐火被覆材42a,42bは、例えば、耐火性の強化石膏ボードである。
耐火被覆材42aは、揚重梁40の外周を取り囲み、耐火被覆材42bは、耐火被覆材42aの外周を取り囲んでいる。
これにより、エレベーター支持構造体1の耐火性能を、複数層に重ね合わせられた耐火被覆材42a,42bによって向上させることができる。
耐火被覆材42a,42bは、揚重梁40の製造工場において、予め、揚重梁40の外周に貼り付けられるため、耐火被覆材42a,42bの揚重梁40のへの貼り付けの精度及び品質が高い。また、建設現場における耐火被覆材42a,42bの貼り付け作業が不要となる。これは建設現場における作業負担の軽減に寄与する。
第二耐火被覆部42において、耐火被覆材42aは長手方向の長さが耐火被覆材42bよりも長く設定されている。揚重梁40の第1端面寄りの耐火被覆材42aの端部は、揚重梁40の第1端面寄りの耐火被覆材42bの端部からはみ出ていて、耐火被覆材42bによって覆われていない。
つまり、第二耐火被覆部42の各層の耐火被覆材の長手方向の長さは、外層から内層に向かって順に長くなるよう設定されて、揚重梁40の第1端面寄りの耐火被覆材の端部の位置は、内層から外層に向かって順に、揚重梁40の第1端面から遠くなる。従って、第二耐火被覆部42は、揚重梁40の第1端面寄りの端部に、揚重梁40の第1端面の方に向かって順次薄くなるような複数段の形状を有する。
揚重梁40の第1端面寄りの耐火被覆材42aの端部は、揚重梁40の外周と耐火被覆材51の間の隙間に挿入されているとともに、耐火被覆材51に対して勝って耐火被覆材51に接している。耐火被覆材42aの端部が耐火被覆材51に対して勝って耐火被覆材51に接するとは、耐火被覆材51が耐火被覆材42aの端部を囲って耐火被覆材51に耐火被覆材42aの端部の外周が突き当てられることをいう。耐火被覆材42aの端部は、梁21の第1内側側面及びその上の壁3の第2内側側面に突き当てられている。
揚重梁40の第1端面寄りの耐火被覆材42bの端部は、揚重梁40の外周と耐火被覆材52の間の隙間に挿入されているとともに、耐火被覆材52に対して勝って耐火被覆材52に接している。耐火被覆材42bの端部が耐火被覆材52に対して勝って耐火被覆材52に接するとは、耐火被覆材52が耐火被覆材42bの端部を囲って耐火被覆材52に耐火被覆材42bの端部の外周が突き当てられることをいう。耐火被覆材42bの端部は、耐火被覆材51のうち、耐火被覆材52の内縁からはみ出た部分に突き当てられている。
以上のように第二耐火被覆部42が揚重梁40の外周において第一耐火被覆部50に接し、第二耐火被覆部42と第一耐火被覆部50の間の境界はジグザグに設けられている。このことは、エレベーター用空間100の内側の火炎が梁21及びその上の壁3及び揚重梁40に燃え移ることを極めて効率よく抑制する。
X軸方向における端部40aの寸法、つまり、耐火被覆材42aの端から揚重梁40の第1端面までの長さは、梁21の幅と略同じである。端部40aは、図5に示すように、Y軸方向において木質パネル30間に位置しており、図3に示すように、Z軸方向において梁21と木質パネル30との間に位置している。
以上のように、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、梁21の第1内側側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅である第一入隅4において互いに突き当たっている。更に、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、梁21の上の壁3の第2内側側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅である第二入隅5において互いに突き当たっている。
揚重梁40と梁22とその上の壁3の接合構造について更に詳細に説明する。梁22の第1内側側面は、図3に示すように、2枚の平板状の耐火被覆材51,52により二層に形成された第一耐火被覆部50によって被覆されている。第一耐火被覆部50は梁22の上下の壁3にも及んでおり、それら壁3の第2内側側面も被覆する。第一耐火被覆部50は、図4に示すように、梁22の第1内側側面及びその上下の壁3の第2内側側面において、揚重梁40の周囲を囲んでいる。第一耐火被覆部50は、揚重梁40の外周から揚重梁40の径方向外方に離れている。つまり、第一耐火被覆部50が矩形状の貫通孔を有し、揚重梁40が貫通孔を貫通し、貫通孔の内縁が揚重梁40の外周から離れている。
第一耐火被覆部50は、耐火被覆材51,52の積層体である。順に、耐火被覆材51及び耐火被覆材52が、梁22の第1内側側面及び梁22の上下の壁3の第2内側側面に重ねられている。耐火被覆材51,52は、例えば、耐火性の強化石膏ボードである。
耐火被覆材51は、梁22の第1内側側面に貼り付けられているとともに、梁22の上下の壁3の第2内側側面に貼り付けられている。耐火被覆材51は、揚重梁40の周囲を囲んでいる。耐火被覆材51は、揚重梁40の外周から揚重梁40の径方向外方に離れている。
耐火被覆材52は、耐火被覆材51に貼り付けられている。耐火被覆材52は、揚重梁40の周囲を囲んでいる。耐火被覆材52は、揚重梁40の外周から揚重梁40の径方向外方に離れている。揚重梁40の外周からその周囲を囲う耐火被覆材51の内縁までの距離は、揚重梁40の外周からその周囲を囲う耐火被覆材52の内縁までの距離よりも短い。そのため、耐火被覆材51の内縁は、耐火被覆材52の内縁から揚重梁40の外周の方へはみ出ている。
耐火被覆材51,52が積み重ねられてなる第一耐火被覆部50は、梁22及びその上下の壁3に耐火性能を付与する。ひいては、第一耐火被覆部50は、エレベーター支持構造体1の耐火性能を向上させる。
また、梁22の第1外側側面及びその上下の壁3の第2外側側面には、順に、2枚の平板状の耐火被覆材53,54が積み重ねられている。耐火被覆材53,54は、梁22の第1外側側面と面一となった揚重梁40の第2端面も被覆する。耐火被覆材53,54は、例えば、耐火性の強化石膏ボードである。
耐火被覆材53は、梁22の第1外側側面、その上下の壁3の第2外側側面及び揚重梁40の第2端面に貼り付けられている。
耐火被覆材54は、耐火被覆材53に貼り付けられている。
耐火被覆材53,54は、梁22及びその上下の壁3に耐火性能を付与する。ひいては、第一耐火被覆部50は、エレベーター支持構造体1の耐火性能を向上させる。耐火被覆材53,54は、エレベーター用空間100の外側の火の元からの梁22、壁3及び揚重梁40への延焼防止に寄与する。
第二耐火被覆部42は、揚重梁40の外周において第2端面の方まで及んでおらず、揚重梁40の外周のうち第2端面寄りの部分は第二耐火被覆部42に被覆されずに露出する。その露出した部分が梁22の上に直接載って梁22の上の壁3に直接接する。第二耐火被覆部42は、揚重梁40の外周と第一耐火被覆部50の貫通孔の内縁との間に挿入されているとともに、第一耐火被覆部50に接している。このことは、エレベーター用空間100の内側の火炎が梁22及びその上の壁3及び揚重梁40に燃え移ることを抑制する。第二耐火被覆部42は、梁22の第1内側側面及びその上の壁3の第2内側側面に突き当てられている。このことは、仮に火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁22及びその上の壁3及び揚重梁40への延焼を防止する。
第二耐火被覆部42において、耐火被覆材42aは長手方向の長さが耐火被覆材42bよりも長く設定されている。揚重梁40の第2端面寄りの耐火被覆材42aの端部は、揚重梁40の第2端面寄りの耐火被覆材42bの端部からはみ出ていて、耐火被覆材42bによって覆われていない。
つまり、第二耐火被覆部42の各層の耐火被覆材の長手方向の長さは、外層から内層に向かって順に長くなるよう設定されて、揚重梁40の第2端面寄りの耐火被覆材の端部の位置は、内層から外層に向かって順に、揚重梁40の第2端面から遠くなる。従って、第二耐火被覆部42は、揚重梁40の第2端面寄りの端部に、揚重梁40の第2端面の方に向かって順次薄くなるような複数段の形状を有する。
揚重梁40の第2端面寄りの耐火被覆材42aの端部は、揚重梁40の外周と耐火被覆材51の間の隙間に挿入されているとともに、耐火被覆材51に対して勝って耐火被覆材51に接している。耐火被覆材42aの端部は、梁22の第1内側側面及びその上の壁3の第2内側側面に突き当てられている。
揚重梁40の第2端面寄りの耐火被覆材42bの端部は、揚重梁40の外周と耐火被覆材52の間の隙間に挿入されているとともに、耐火被覆材52に対して勝って耐火被覆材52に接している。耐火被覆材42bの端部は、耐火被覆材51のうち、耐火被覆材52の内縁からはみ出た部分に突き当てられている。
以上のように第二耐火被覆部42が揚重梁40の外周において第一耐火被覆部50に接し、第二耐火被覆部42と第一耐火被覆部50の間の境界はジグザグに設けられている。このことは、エレベーター用空間100の内側の火炎が梁22及びその上の壁3及び揚重梁40に燃え移ることを極めて効率よく抑制する。
X軸方向における端部40bの寸法、つまり、耐火被覆材42aの端から揚重梁40の第2端面までの長さは、梁22の幅と略同じである。端部40bは、Y軸方向において木質パネル30間に位置しており、Z軸方向において梁22と木質パネル30との間に位置している。
以上のように、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、梁22の第1内側側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅である第一入隅4において互いに突き当たっている。更に、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、梁22の上の壁3の第2内側側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅である第二入隅5において互いに突き当たっている。
また、第二耐火被覆部42のX軸方向両端部は、階段状に形成されている。また、第一耐火被覆部50のZ軸方向両端部は、階段状に形成されている。したがって、耐火被覆材42a,42bは、X軸方向両端部において、耐火被覆材51,52と隙間なく互いに噛み合った状態で接している。換言すれば、第一耐火被覆部50の上下方向側端部と、第二耐火被覆部42の長手方向側端部とが嵌合している。これにより、エレベーター用空間100内部からの第一入隅4及び第二入隅5への延焼防止に貢献することができ、耐火性能を向上させることができる。
また、エレベーター用空間100の内面では耐火被覆材42a,42b,51,52により木質の柱、梁、壁等の木材が完全に被覆され、木材が見えないように構成されているため、木材への延焼防止に貢献することができる。
なお、図7に示すように、耐火被覆材42bの第1端面寄りの端部から耐火被覆材42aがX軸負方向にはみ出ている長さは、耐火被覆材51と耐火被覆材52の厚さを足し合わせた厚さ(X軸方向の幅)と略同じであってもよい。また、耐火被覆材42bの第2端面寄りの端部から耐火被覆材42aがX軸正方向にはみ出ている長さは、耐火被覆材51と耐火被覆材52の厚さを足し合わせた厚さ(X軸方向の幅)と略同じであってもよい。図8は、図7のVIII-VIII線における概略断面図である。
この場合、揚重梁40の第1端面寄りの耐火被覆材42aの端部は、揚重梁40の外周と第一耐火被覆部50の間の隙間に挿入されているとともに、第一耐火被覆部50に対して勝って第一耐火被覆部50に接している。
また、揚重梁40の第2端面寄りの耐火被覆材42aの端部は、揚重梁40の外周と第一耐火被覆部50の間の隙間に挿入されているとともに、第一耐火被覆部50に対して勝って第一耐火被覆部50に接している。
また、揚重梁40の第1端面寄りの耐火被覆材42bの端部は、耐火被覆材52に突き当てられている。
また、揚重梁40の第2端面寄りの耐火被覆材42bの端部は、耐火被覆材52に突き当てられている。
なお、エレベーター支持構造体1において、第一耐火被覆部50と同様な耐火被覆部が、梁21,22以外の梁20の第1内側側面と、梁21,22の上下の壁3以外の壁3の第2内側側面にも貼り付けられている。
なお、揚重梁40は、梁21,22の上に載るのではなく、互いに対向する一対の耐力壁の上端の上に直接載ってこれら耐力壁に接合されて、これら耐力壁の間に架設されてもよい。この場合、壁3が梁21,22の上に設置されるのと同様に、壁3が耐力壁の上に設置される。更に、第一耐火被覆部50が梁21,22の第1内側側面を被覆するのと同様に、第一耐火被覆部50が、エレベーター用空間100の内側に向いた耐力壁の側面を被覆する。更に、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、耐力壁の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっているとともに、耐力壁の上の壁3の第2内側側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅においても互いに突き当たっている。
また、揚重梁40は、梁21,22の上に載るのではなく、互いに対向する一対の柱(以下、ロア柱という。)の上端の上に直接載ってこれらロア柱に接合されて、これらロア柱の間に架設されてもよい。この場合、他の柱(以下、アッパー柱という。)が揚重梁40の上に設置される。更に、揚重梁40に対して垂直な一対の壁(以下、ロア壁という。)がロア柱の両側に配置されて、ロア柱に接合されている。更に、揚重梁40に対して垂直な一対の壁(以下、アッパー壁という。)がアッパー柱の両側且つロア壁の上に配置されて、アッパー柱及びロア壁に接合されている。更に、ロア壁若しくはアッパー壁又はこれら両方が揚重梁40の側面に接合されている。更に、第一耐火被覆部50が梁21,22の第1内側側面及び壁3の第2内側側面を被覆するのと同様に、第一耐火被覆部50が、エレベーター用空間100の内側に向いたロア柱、アッパー柱、ロア壁及びアッパー壁の面、つまり側面を被覆する。更に、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、ロア柱、アッパー柱、ロア壁及びアッパー壁の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっている。ロア柱、アッパー柱、ロア壁及びアッパー壁は何れも構造材である。なお、アッパー壁とロア壁が一体的な壁をなしてもよい。
また、揚重梁40は、梁21,22の上に載るのではなく、互いに対向する一対の下側構造材の上に直接載ってこれら下側構造材に接合されて、これら下側構造材の間に架設されてもよい。この場合、上側構造材が、揚重梁40のうち下側構造材の上に載った部分の上に設置される。更に、右側構造材が、下側構造材の上であって、揚重梁40のうち下側構造材の上に載った部分の右側の側面に設置される。左側構造材が、下側構造材の上であって、揚重梁40のうち下側構造材の上に載った部分の左側の側面に設置される。これにより、上側構造材、右側構造材及び左側構造材は、揚重梁40のうち下側構造材の上に載った部分をその上及びその側方から取り囲み、揚重梁40の当該部分に接している。
この場合、第一耐火被覆部50が梁21,22の第1内側側面及び壁3の第2内側側面を被覆するのと同様に、第一耐火被覆部50が、エレベーター用空間100の内側に向いた下側構造材、上側構造材、右側構造材及び左側構造材の側面を被覆する。更に、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、下側構造材の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっており、上側構造材の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっており、右側構造材の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっており、左側構造材の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっている。
また、揚重梁40は、梁21及びその上の壁3によって囲まれるのではなく、立てられた1体の構造材によって上、下及び横から取り囲まれてもよい。この場合、揚重梁40の上面、下面及び側面がその構造材によって接し、揚重梁40がその構造材に接合されている。更に、第一耐火被覆部50が梁21及び壁3の側面を被覆するのと同様に、第一耐火被覆部50が、エレベーター用空間100の内側に向いた1体の構造材の側面を被覆する。更に、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、1体の構造材の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっている。
また、揚重梁40は、梁22及びその上の壁3によって囲まれるのではなく、立てられた1体の構造材によって上、下及び横から取り囲まれてもよい。この場合、揚重梁40の上面、下面及び側面がその構造材によって接し、揚重梁40がその構造材に接合されている。更に、第一耐火被覆部50が梁22及び壁3の側面を被覆するのと同様に、第一耐火被覆部50が、エレベーター用空間100の内側に向いた1体の構造材の側面を被覆する。更に、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、1体の構造材の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっている。
また、揚重梁40は、梁21,22の上に載るのではなく、互いに対向する一対の方立の上に直接載ってこれら方立に接合されて、これら方立の間に架設されてもよい。この場合、壁は、揚重梁40のうち方立の上に載った部分の上及び側面に設置される。つまり、壁は、揚重梁40のうち方立の上に載った部分をその上及びその側方から取り囲み、揚重梁40のうち方立の上に載った部分の上面及び側面に接する。
この場合、第一耐火被覆部50が梁21,22の第1内側側面及び壁3の第2内側側面を被覆するのと同様に、第一耐火被覆部50が、エレベーター用空間100の内側に向いた方立及び壁の側面を被覆する。更に、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とは、方立の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっており、壁の側面と揚重梁40の外周との間に形成される入隅において互いに突き当たっている。
なお、揚重梁40が互いに対向する一対の方立の上に直接載ってこれら方立に接合されて、これら方立の間に架設されている場合、揚重梁40のうち方立の上に載った部分の上に壁は設置されていなくともよい。
また、本発明の揚重梁40と梁21,22とその上の壁3の接合構造は、揚重梁でない梁と構造材との接合において適用されてもよい。
[2.効果]
以上のように、本実施形態の接合構造は、木質の梁(揚重梁40)と、梁の中心軸の周りの周方向に梁を取り囲み、梁の外周に接する少なくとも一つの木質の構造材(梁21,22、壁3)と、構造材の側面を被覆する第一耐火被覆部50と、梁の外周を被覆する第二耐火被覆部42と、を備え、梁は、少なくとも一つの構造材によって取り囲まれた領域から、少なくとも一つの構造材の側面に対して交差する方向へ延び出て、第一耐火被覆部50及び第二耐火被覆部42は、少なくとも一つの構造材の側面と梁の外周との間の入隅において互いに突き当たっている。
これによれば、第一耐火被覆部50によって、構造材(梁21,22、壁3)において耐火機能を具備させることができる。また、第二耐火被覆部42によって、梁(揚重梁40)に耐火機能を具備させることができる。また、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とが突き当たっていることにより、入隅(第一入隅4、第二入隅5)において、耐火機能を具備させることができる。
したがって、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)に耐火機能を具備させることができる。
また、本実施形態の接合構造において、少なくとも一つの構造材は、梁(揚重梁40)が載る第一構造材(梁21,22)と、第一構造材の上に載って第一構造材に接合され、梁のうち第一構造材の上に載った部分をその上及びその側方から取り囲み、梁の前記部分の上面及び側面に接する第二構造材(壁3)と、を有し、第一耐火被覆部50及び第二耐火被覆部42は、第一構造材の側面と梁の外周との間の第一入隅4及び第二構造材の側面と梁の前記外周との間の第二入隅5において互いに突き当たっている。
これによれば、第一耐火被覆部50によって、第一構造材(梁21,22)及び第二構造材(壁3)において耐火機能を具備させることができる。また、第二耐火被覆部42によって、梁(揚重梁40)に耐火機能を具備させることができる。また、第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42とが突き当たっていることにより、第一入隅4及び第二入隅5において、耐火機能を具備させることができる。
したがって、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)に耐火機能を具備させることができる。
また、本実施形態の接合構造において、第一耐火被覆部50及び第二耐火被覆部42は、複数層に重ね合わされた耐火被覆材51,52,42a,42bにより形成されている。
これによれば、複数層に重ね合わされた耐火被覆材51,52によって、構造材(梁21,22、壁3)の耐火性能を向上させることができる。また、複数層に重ね合わされた耐火被覆材42a,42bによって、梁(揚重梁40)の耐火性能を向上させることができる。
したがって、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)の耐火性能を向上させることができる。
また、本実施形態の接合構造において、第一耐火被覆部50は、梁(揚重梁40)の外周から梁の径方向外方に離間している。第二耐火被覆部42は、梁の外周と第一耐火被覆部50との間の隙間に挿入されるとともに、第一構造材(梁21,22)の側面及び第二構造材(壁3)の側面に突き当てられている。
これによれば、エレベーター用空間100内部からの第一入隅4及び第二入隅5への延焼防止に貢献することができる。
したがって、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)の耐火性能を向上させることができる。
また、本実施形態の接合構造において、第一耐火被覆部50及び第二耐火被覆部42が互いに突き当てられることによって第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42との間に形成された境界はジグザグに設けられている。
これによれば、仮に火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁21及びその上の壁3及び揚重梁40への延焼を防止する。また、仮に火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁22及びその上の壁3及び揚重梁40への延焼を防止する。
したがって、梁を含む支持構造体(エレベーター支持構造体1)の耐火性能を向上させることができる。
また、本実施形態の接合構造において、第二耐火被覆部42が梁(揚重梁40)と第一構造材(梁21,22)との間に挟まれることなく、梁が第一構造材の上に直接載って第一構造材に接合される。
これによれば、梁(揚重梁40)を第一構造材(梁21,22)に強固に接合することができる。
したがって、梁(揚重梁40)と第一構造材(梁21,22)の境界を密にすることができるため、火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁(揚重梁40)と第一構造材(梁21,22)に燃え移らないようにすることができる。
また、本実施形態の接合構造において、第二耐火被覆部42が梁(揚重梁40)と第二構造材(壁3)との挟まれることなく、第二構造材が梁の前記部分の上面及び側面に直接接する。
これによれば、梁(揚重梁40)を第二構造材(壁3)に強固に接合することができる。
したがって、梁(揚重梁40)と第二構造材(壁3)の境界を密にすることができるため、火炎が第一耐火被覆部50と第二耐火被覆部42の間の境界を通過しても、梁(揚重梁40)と第二構造材(壁3)に燃え移らないようにすることができる。
また、近年、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、SDGsの目標達成が求められており、建築業界においても、建物を二酸化炭素排出量の少ない木造とする取り組みが進められている。本実施形態のエレベーター支持構造体1は、一部を木材によって構成されているので、カーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、SDGsの目標達成に貢献できる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記実施形態の第一耐火被覆部50及び第二耐火被覆部42は、2枚の耐火被覆材により二層に形成されているとしたが、層数はこれに限らない。
1 エレベーター支持構造体
2 鉄筋コンクリート構造物
3 壁(第二構造材)
4 第一入隅
5 第二入隅
6 土台
10 柱
20 梁
21,22 梁(第一構造材)
30 木質パネル
31 框材
40 揚重梁(梁)
40a,40b 端部
42 第二耐火被覆部
42a,42b 耐火被覆材
50 第一耐火被覆部
51,52 耐火被覆材
53,54 耐火被覆材
100 エレベーター用空間

Claims (7)

  1. 木質の梁と、
    前記梁の中心軸の周りの周方向に前記梁を取り囲み、前記梁の外周に接する少なくとも一つの木質の構造材と、
    前記構造材の側面を被覆する第一耐火被覆部と、
    前記梁の外周を被覆する第二耐火被覆部と、
    を備え、
    前記梁は、前記少なくとも一つの構造材によって取り囲まれた領域から、前記少なくとも一つの構造材の前記側面に対して交差する方向へ延び出て、
    前記第一耐火被覆部及び前記第二耐火被覆部は、前記少なくとも一つの構造材の前記側面と前記梁の前記外周との間の入隅において互いに突き当たっており、
    前記少なくとも一つの構造材は、
    前記梁が載る第一構造材と、
    前記第一構造材の上に載って前記第一構造材に接合され、前記梁のうち前記第一構造材の上に載った部分をその上及びその側方から取り囲み、前記梁の前記部分の上面及び側面に接する第二構造材と、を有し、
    前記第一耐火被覆部及び前記第二耐火被覆部は、前記第一構造材の側面と前記梁の前記外周との間の第一入隅及び前記第二構造材の側面と前記梁の前記外周との間の第二入隅において互いに突き当たっている、接合構造。
  2. 前記第一耐火被覆部及び前記第二耐火被覆部は、複数層に重ね合わされた耐火被覆材により形成されている、請求項に記載の接合構造。
  3. 前記第一耐火被覆部は、前記梁の外周から前記梁の径方向外方に離間し、
    前記第二耐火被覆部は、前記梁の外周と前記第一耐火被覆部との間の隙間に挿入されるとともに、前記第一構造材の前記側面及び前記第二構造材の前記側面に突き当てられている、請求項又はに記載の接合構造。
  4. 前記第一耐火被覆部及び前記第二耐火被覆部が互いに突き当てられることによって前記第一耐火被覆部と前記第二耐火被覆部との間に形成された境界はジグザグに設けられている、請求項1に記載の接合構造。
  5. 木質の梁と、
    前記梁の中心軸の周りの周方向に前記梁を取り囲み、前記梁の外周に接する少なくとも一つの木質の構造材と、
    前記構造材の側面を被覆する第一耐火被覆部と、
    前記梁の外周を被覆する第二耐火被覆部と、
    を備え、
    前記梁は、前記少なくとも一つの構造材によって取り囲まれた領域から、前記少なくとも一つの構造材の前記側面に対して交差する方向へ延び出て、
    前記第一耐火被覆部及び前記第二耐火被覆部は、前記少なくとも一つの構造材の前記側面と前記梁の前記外周との間の入隅において互いに突き当たっており、
    前記第一耐火被覆部及び前記第二耐火被覆部が互いに突き当てられることによって前記第一耐火被覆部と前記第二耐火被覆部との間に形成された境界はジグザグに設けられている、接合構造。
  6. 前記第二耐火被覆部が前記梁と前記第一構造材との間に挟まれることなく、前記梁が前記第一構造材の上に直接載って前記第一構造材に接合される、請求項又はに記載の接合構造。
  7. 前記第二耐火被覆部が前記梁と前記第二構造材との間に挟まれることなく、前記第二構造材が前記梁の前記部分の上面及び側面に直接接する、請求項又はに記載の接合構造。
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