JP7843946B2 - 運転支援装置および運転支援方法 - Google Patents
運転支援装置および運転支援方法Info
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Description
従来、このような背景を受け、高齢ドライバ向けの運転支援を行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、車両のドライバの顔画像に基づいてドライバの年齢を推定し、ドライバの年齢が高くなるほど、より脇見が検出されやすくなるように脇見検出のための条件を緩く設定する等して高齢者の運転の安全性を向上させるようにする技術が開示されている。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る運転支援装置1の構成例を示す図である。
実施の形態1に係る運転支援装置1は、移動体のドライバの運転支援を行う。
実施の形態1に係る運転支援装置1は、撮像装置2およびセンサ3と接続されており、撮像装置2が撮像した画像、または、センサ3が検出した移動体に関連する情報(以下「移動体関連情報」という。)に基づき、運転支援の対象となる移動体のドライバが高齢のドライバ(以下「高齢ドライバ」という。)であるか否かを判定する。そして、運転支援装置1は、移動体のドライバが高齢ドライバであると判定した場合、移動体の運転支援を行う際の条件(以下「運転支援条件」という。)を高齢ドライバ向けの条件とする。なお、運転支援装置1は、移動体のドライバが高齢ドライバではないと判定した場合は、移動体の運転支援条件を通常の運転支援条件とする。実施の形態1において、通常の運転支援条件とは、予め設定されている、ドライバが高齢者ではない人であることを想定して設定されている、ドライバの運転支援を行う際の基準となる条件である。運転支援装置1は、ドライバが高齢ドライバであると判定した場合に、予め設定されている通常の運転支援条件を、高齢ドライバ向けの運転支援条件に変更する。
実施の形態1において、移動体のドライバに対して行う運転支援は、例えば、脇見検知、または、眠気検知である。なお、実施の形態1における運転支援としての脇見検知には、脇見が検知された場合にドライバに対して注意喚起を行うことまでが含まれる。また、実施の形態1における運転支援としての眠気検知には、眠気が検知された場合にドライバに対して注意喚起を行うことまでが含まれる。ドライバに対して行う注意喚起は、例えば、警報の出力、警告メッセージの音声出力、または、座席の振動を含む。
例えば、下記の参考文献1では、自動車の運転について、加齢とともに運動機能面、視力または聴力といった知覚、注意機能または状況判断などの認知機能面が衰えるため、標識の見落とし、アクセルまたはブレーキの踏み間違い、前方の車の速度の読み間違えを生じ事故に繋がるケースも多い、とされている。
また、例えば、下記の参考文献2では、年齢範囲21歳~87歳の実験参加者を対象に、自動車の運転における認知・反応時間検査を実施した結果、70歳以上の高齢者の反応の遅れが特に目立つとの検査結果が得られたことが示されている。
<参考文献1>
飯田真也,加藤徳明,蜂須賀研二,佐伯覚,“4.高齢者の運転能力の判定”,日老医誌 2018;55:22-207
<参考文献2>
重松宏昭,小森弘詞(アイルモータースクール),“年齢別による反応時間と車間距離”,[令和5年11月27日検索],インターネット<URL:https://www.ill-ms.com/moji/wp-content/themes/custom/pdf/paper11.pdf>
撮像装置2は、可視光カメラ、または、赤外線カメラである。撮像装置2が赤外線カメラである場合、赤外線カメラには、ドライバの顔を含む範囲に対して撮像用の赤外線を照射する光源(図示省略)が設けられている。この光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)により構成される。
撮像装置2は、撮像した画像(以下「撮像画像」という。)を、運転支援装置1に出力する。
センサ3は、GPS(Global Positioning System)等を用いて車両の走行位置を検出する位置センサ、車両の車速を検出する車速センサ、ドライバのアクセルの踏み込み量を検出するアクセルセンサ、ドライバのブレーキの踏み込み量を検出するブレーキセンサ、ハンドル操作を検出する操舵角センサ、シフトレバーの操作を検出するシフトレバーセンサ、サイドギアの操作を検出するサイドギアセンサ、ウィンカーの操作を検出するウィンカーセンサ、ワイパーの操作を検出するワイパーセンサ等を含む。なお、図1では、センサ3は1つのみ図示しているが、これは一例に過ぎない。運転支援装置1には複数のセンサ3が接続され得る。
センサ3は、検出した移動体関連情報を、運転支援装置1に出力する。
移動体関連情報は、車両の走行位置を示す位置情報、車両の速度を示す速度情報、アクセル踏み込み量等のアクセル操作を示すアクセル操作情報、ブレーキ踏み込み量等のブレーキ操作を示すブレーキ操作情報、ハンドル舵角等のハンドル操作を示すハンドル操作情報、シフトポジションを示すシフト操作情報、サイドギア操作の有無を示すサイドギア操作情報、ウィンカー操作の有無および操作内容を示すウィンカー操作情報、ワイパー操作の有無を示すワイパー操作情報等を含む。
撮像画像取得部11は、取得した撮像画像を年齢推定部12および運転能力情報取得部14に出力する。
詳細には、年齢推定部12は、例えば、撮像画像取得部11が取得した撮像画像と、機械学習における学習済みのモデル(以下「機械学習モデル」という。)とに基づき、ドライバの年齢を推定する。実施の形態1において、年齢推定部12がドライバの年齢を推定するのに用いる機械学習モデルを「第1機械学習モデル」という。
第1機械学習モデルは、1フレームの撮像画像を入力とし、当該撮像画像で顔が撮像されている人の年齢を示す情報(以下「年齢情報」という。)を出力する機械学習モデルである。第1機械学習モデルは、予め、例えば教師あり学習によって学習済みであり、年齢推定部12が参照可能な場所に記憶されている。なお、第1機械学習モデルが出力する年齢情報は、年齢を示す数値であってもよいし、年齢層を示す数値の範囲であってもよい。ただし、年齢情報が年齢層を示す数値の範囲である場合、当該範囲は、少なくとも高年齢層の範囲を含む。高年齢層については、後述する。ここでは、第1機械学習モデルが出力する年齢情報は、年齢を示す数値であることを想定する。
年齢推定部12は、撮像画像取得部11から出力された撮像画像の最新のフレームを第1機械学習モデルに入力し、年齢情報を得ることで、ドライバの年齢を推定する。
なお、上述した年齢推定方法は一例に過ぎず、年齢推定部12は、その他の公知の方法でドライバの年齢を推定してもよい。
年齢推定部12は、推定したドライバの年齢を示す情報(以下「推定年齢情報」という。)を、第1判定部13に出力する。
第1判定部13は、年齢推定部12が推定したドライバの年齢が高年齢層に属する場合、ドライバが高齢ドライバであると判定する。
ドライバの年齢について、予め複数の年齢層が設定され、設定された年齢層に関する情報が第1判定部13に保持されている。複数の年齢層は、少なくとも高年齢層を含む。実施の形態1において、高年齢層は、高齢ドライバが属する年齢層をいう。すなわち、ここでは、70歳以上が高年齢層である。
実施の形態1では、70歳以上の高年齢層と、60歳以上70歳未満の年齢層(以下「準高年齢層」という。)と、60歳未満の年齢層(以下「若年層」という。)の3つの年齢層が設定されているものとする。
第1判定部13は、年齢推定部12が推定したドライバの年齢が高年齢層に属していない場合、すなわち、ドライバの年齢が準高年齢層または若年層に属する場合は、ドライバは高齢ドライバではないと判定する。
詳細には、第1判定部13は、ドライバが高齢ドライバであると判定した場合は、第1判定結果を支援条件設定部16に出力する。第1判定部13は、ドライバが高齢ドライバではないと判定した場合は、第1判定結果を運転能力情報取得部14に出力する。
第1判定結果は、ドライバが高齢ドライバであると判定されたか否かを示す情報と、年齢推定部12が推定したドライバの年齢を示す情報を含む。第1判定結果は、さらに、第1判定部13が判定したドライバの年齢層を示す情報を含んでもよい。
上述のとおり、準高年齢層は、60歳以上70歳未満の年齢層である。すなわち、準高年齢層は、高年齢層よりも若い年齢層であって、かつ、高年齢層に近い年齢層である。
運転能力情報取得部14は、第1判定結果に基づけば、年齢推定部12によって推定されたドライバの年齢が準高年齢層に属しているか否かを判定できる。
運転能力情報取得部14は、撮像画像取得部11から取得した、設定された期間(以下「第1運転能力判定用期間」という。)分の時系列の撮像画像に基づけば、ドライバの視線がどれぐらい動いたか、または、視線の動きの速さを、ドライバの視線の動きとして検出できる。また、運転能力情報取得部14は、撮像画像取得部11から取得した、第1運転能力判定用期間分の時系列の撮像画像に基づけば、ドライバの顔がどれぐらい動いたか、言い換えれば、ドライバの顔向きがどれぐらい変わったか、または、顔の動きの速さを、ドライバの顔の動きとして検出できる。
詳細には、運転能力情報取得部14は、交差点で停止する際のブレーキ踏み込み量またはブレーキを踏み込むまでの時間、停止から発進する際のアクセル踏み込み量またはアクセルを踏み込むまでの時間、右折時の減速量(ブレーキ踏み込み量)またはハンドル操作を行うまでの時間、左折時の減速量(ブレーキ踏み込み量)またはハンドル操作を行うまでの時間(以下、単に「交差点で停止する際のブレーキ踏み込み量等」という。)、等を運転能力として検出し、交差点で停止する際のブレーキ踏み込み量等を示す情報を、ドライバの運転能力情報として取得する。交差点で停止する際のブレーキ踏み込み量等のような運転行動における特性は、ドライバの運転能力に密接に関連している。例えば、交差点で停止する際にブレーキを踏み込むまでの時間が速いドライバは、運動機能面が衰えておらず、運転能力が高いドライバであると推定される。
運転能力情報取得部14は、第2運転能力判定用期間におけるドライバのブレーキ操作、アクセルペダル操作、ハンドル操作、車両の位置情報、地図情報等から、交差点で停止する際のブレーキ踏み込み量等を検出し、交差点で停止する際のブレーキ踏み込み量等を、ドライバの運転能力として検出できる。
運転能力情報取得部14が撮像画像に基づいてドライバの運転能力情報を取得する場合、運転支援装置1は、センサ3と接続されていることを必須とはしない。また、運転能力情報取得部14が移動体関連情報に基づいてドライバの運転能力情報を取得する場合、運転支援装置1において、撮像画像取得部11は、撮像装置2から取得した撮像画像を運転能力情報取得部14に出力することを必須とはしない。
図1では、便宜上、撮像画像取得部11から運転能力情報取得部14への矢印と、センサ3から運転能力情報取得部14への矢印の両方を図示するようにしている。
第2機械学習モデルは、ドライバの運転能力情報を入力とし、運転能力情報で示される運転能力に対応する年齢層を示す情報(以下「年齢層情報」という。)を出力する機械学習モデルである。第2機械学習モデルは、予め、例えば教師あり学習によって学習済みであり、第2判定部15が参照可能な場所に記憶されている。
なお、ここで、第2機械学習モデルが出力する年齢層情報で示される年齢層は、予め設定されている複数の年齢層、すなわち、ここでは、70歳以上の高年齢層と60歳以上70歳未満の準高年齢層と60歳未満の若年層の3つの年齢層のうちのいずれかである。
第2判定部15は、第2機械学習モデルにドライバの運転能力情報を入力して得られた年齢層が高年齢層である場合、ドライバが高齢ドライバであると判定する。
第2判定部15は、第2機械学習モデルにドライバの運転能力情報を入力して得られた年齢層が高年齢層ではない、すなわち、準高年齢層または若年層に属する場合は、ドライバが高齢ドライバではないと判定する。
なお、能力年齢対応情報は、運転能力の種類毎に生成されている。例えば、運転能力が交差点で停止する際のブレーキ踏み込み量と停止から発進する際のアクセル踏み込み量である場合、運転能力が交差点で停止する際のブレーキ踏み込み量についての能力年齢対応情報と停止から発進する際のアクセル踏み込み量についての能力年齢対応情報とが予め生成され、第2判定部15が参照可能な場所に記憶されている。
第2判定部15は、判定したドライバが属する年齢層が高年齢層である場合、ドライバが高齢ドライバであると判定する。一方、第2判定部15は、判定したドライバが属する年齢層が高年齢層ではない場合、すなわち、判定したドライバが属する年齢層が準高年齢層または若年層である場合、ドライバが高齢ドライバではないと判定する。
第2判定結果は、ドライバが高齢ドライバであると判定されたか否かを示す情報と、第2判定部15が判定したドライバの年齢層を示す情報を含む。第2判定結果は、さらに、運転能力情報取得部14が取得したドライバの運転能力情報を含んでもよいし、年齢推定部12が推定したドライバの年齢を示す情報を含んでもよい。なお、第2判定部15は、運転能力情報取得部14から、年齢推定部12が推定したドライバの年齢を示す情報を取得すればよい。運転能力情報取得部14が第1判定部13から取得した第1判定結果には、年齢推定部12が推定したドライバの年齢を示す情報が含まれている。
支援条件設定部16は、第2判定部15から第2判定結果が出力された場合、当該第2判定結果に基づき、第2判定部15によってドライバが高齢ドライバであると判定されたと判定すれば、運転支援を行う際の条件を、高齢ドライバ向けの条件とするための運転支援用情報を、支援実行部17に出力する。
支援条件設定部16は、第2判定部15から第2判定結果が出力された場合、第2判定結果に基づき、第2判定部15によってドライバが高齢ドライバではないと判定されたと判定すれば、運転支援を行う際の条件を、標準の条件とするための運転支援用情報を、支援実行部17に出力する。
(条件1)
ドライバの視線の向き、または、顔向きの範囲が予め設定された角度の範囲(以下「脇見判定用範囲」という。)である状態が予め設定された時間(以下「脇見判定用継続時間」という。)継続した場合、ドライバが脇見をしていると検知する。
なお、ドライバの視線の向きおよび顔向きは、ドライバが車両の進行方向に対して正面を向いた状態を0度とし、右を向くほど大きくなり、左を向くほど小さくなる角度であらわされるものとする。
(条件1)のような標準の運転支援条件に従うと、ドライバの視線の向きまたは顔向きが+30度以上または-30度以下となった状態が脇見判定用継続時間(すなわちここでは3秒)、継続した場合、ドライバが脇見をしているとして運転支援が行われる。なお、運転支援の実行は、支援実行部17が行う。支援実行部17の詳細は後述する。
上述の例でいうと、支援条件設定部16は、例えば、脇見判定用範囲を広く(例えば、+20度以上、または、-20度以下)とする。また、支援条件設定部16は、例えば、脇見判定用継続時間を短く(例えば、2.7秒)してもよい。支援条件設定部16は、脇見判定用範囲を広くするとともに、脇見判定用継続時間を短くするようにしてもよい。
(条件2)
ドライバの開眼度が予め設定された閾値(以下「眠気判定用閾値」という。)以下である状態が予め設定された時間(以下「眠気判定用継続時間」という。)継続した場合、ドライバが居眠りをしていると検知する。
(条件2)のような標準の運転支援条件に従うと、ドライバの開眼度が25%以下となった状態が3秒継続した場合、ドライバが居眠りしているとして運転支援が行われる。
上述の例でいうと、支援条件設定部16は、例えば、眠気判定用閾値を大きく(例えば、30%)する。また、支援条件設定部16は、例えば、眠気判定用継続時間を短く(例えば、2.7秒)してもよい。支援条件設定部16は、眠気判定用閾値を大きくするとともに、眠気判定用継続時間を短くするようにしてもよい。
例えば、支援実行部17は、ドライバの視線の向き、または、顔向きの範囲が脇見判定用範囲である状態が脇見判定用継続時間継続した場合、ドライバが脇見をしていると検知する。そして、支援実行部17は、ドライバに対する注意喚起を行う。詳細には、例えば、支援実行部17は、図示しない警報装置から警報または警告メッセージを出力する。支援実行部17は、例えば、座席に設けられている図示しない振動センサを振動させてもよい。なお、支援実行部17は、撮像画像取得部11から出力された撮像画像に基づき、公知の方法で、ドライバの視線の向き、または、顔向きを検出すればよい。
また、例えば、支援実行部17は、ドライバの開眼度が眠気判定用閾値以下である状態が眠気判定用継続時間継続した場合、ドライバが居眠りをしていると検知する。そして、支援実行部17は、ドライバに対する注意喚起を行う。詳細には、例えば、支援実行部17は、図示しない警報装置から警報または警告メッセージを出力する。支援実行部17は、例えば、座席に設けられている図示しない振動センサを振動させてもよい。なお、支援実行部17は、撮像画像取得部11から出力された撮像画像に基づきドライバの開眼度を検出すればよい。
高齢ドライバの場合、高齢ではないドライバに比べ、例えば、脇見または居眠りに対する警報等に反応するまでに時間を要すると想定される。
支援条件設定部16が運転支援条件を、標準よりも運転支援が行われやすくなるよう変更し、支援実行部17が変更された内容の運転支援条件に従って運転支援を実行することで、高齢ドライバが脇見または居眠りに対する警報等に反応した際に手遅れにならないよう、余裕を持った警報の出力等を行うことができる。
図2は、実施の形態1に係る運転支援装置1の動作について説明するためのフローチャートである。
運転支援装置1は、例えば、車両の電源がオンにされると図2のフローチャートで示すような動作を開始し、車両の電源がオフにされるまで、図2のフローチャートで示すような動作を繰り返す。
撮像画像取得部11は、取得した撮像画像を年齢推定部12および運転能力情報取得部14に出力する。
年齢推定部12は、推定年齢情報を、第1判定部13に出力する。
ステップST3にてドライバが高齢ドライバであると判定した場合(ステップST3の“YES”の場合)、第1判定部13は、第1判定結果を支援条件設定部16に出力する。そして、運転支援装置1の動作は、ステップST7の処理へ進む。
第1判定部13は、年齢推定部12が推定したドライバの年齢が高年齢層に属する場合、ドライバが高齢ドライバであると判定する。
運転能力情報取得部14は、ドライバの運転能力情報を取得すると、取得したドライバの運転能力情報を、第2判定部15に出力する。
第2判定部15は、第2判定結果を、支援条件設定部16に出力する。
運転支援装置1は、撮像画像から推定したドライバの年齢に基づき、ドライバが高齢ドライバではないと判定した場合は、撮像画像から推定したドライバの年齢が準高年齢層に属しているか否かを判定する。運転支援装置1は、撮像画像から推定したドライバの年齢が準高年齢層に属していると判定すれば、センサ3から移動体関連情報を取得し、取得した移動体関連情報または前記撮像画像に基づき、ドライバの運転能力を示す運転能力情報を取得する。
そして、運転支援装置1は、取得したドライバの運転能力情報に基づきドライバが高齢ドライバであるか否かを判定する。運転支援装置1は、運転能力情報に基づきドライバが高齢ドライバであると判定した場合、運転支援条件を、高齢ドライバ向けの条件とし、言い換えれば、運転支援が行われやすくなる条件とし、高齢ドライバ向けの条件とした運転支援条件に従って運転支援を実行する。
運転支援装置1は、撮像画像から推定したドライバの年齢に基づいてドライバが高齢ドライバではないと判定した場合であって、かつ、運転能力情報に基づいてもドライバが高齢ドライバではないと判定した場合は、運転支援条件を、予め設定されている標準の条件とする。
これに対し、実施の形態1に係る運転支援装置1は、撮像画像から推定したドライバの年齢に基づきドライバが高齢ドライバではないと判定された場合は、ドライバの運転能力情報を取得し、取得した運転能力情報に基づいて、再度、ドライバが高齢ドライバであるか否かを判定する。そして、運転支援装置1は、運転能力情報に基づいてドライバが高齢ドライバであると判定した場合、高齢ドライバ向けの運転支援が行われるようにする。
その結果、運転支援装置1は、高齢ドライバとみなすべきところ、画像上は高齢ドライバと推定されないことにより、高齢ドライバに対して高齢ドライバ向けの運転支援が行われない事象が発生することを抑制できる。
しかしながら、撮像画像に基づく年齢を推定するためには1フレームの撮像画像があればよいのに対し、運転能力情報を取得するためには、ある程度の時間をかけて撮像された複数フレームの撮像画像を必要とする。つまり、撮像画像に基づく年齢の推定は、運転能力情報の取得に比べ、その処理を行うための負荷が少なくて済む。また、撮像画像に基づく年齢の推定は、運転能力情報の取得に比べ、短時間でその処理を行うことができる。すなわち、撮像画像に基づき推定した年齢からドライバが高齢ドライバであるか否かを判定する処理のほうが、運転能力情報に基づいてドライバが高齢ドライバであるか否かを判定する処理よりも、負荷が少なく、短時間で処理を行うことができる。
実施の形態1に係る運転支援装置1は、まずは撮像画像に基づき推定した年齢からドライバが高齢ドライバであるか否かを判定することで、見た目から高齢者と推定されるドライバを高齢ドライバと判定し、運転能力情報に基づく判定は行わない。運転支援装置1は、見た目から高齢者と推定されなかったドライバを対象として、運転能力情報に基づき、当該ドライバが高齢ドライバであるか否かの判定を行う。これにより、運転支援装置1は、高齢ドライバであるか否かの判定にかかる負荷と時間とを無用に費やすことなく、見た目が実際の年齢よりも若く見えることにより高齢ドライバに対して高齢ドライバ向けの運転支援が行われない事象が発生することを抑制できる。
運転支援装置1は、撮像画像から推定したドライバの年齢が若年層に属すると判定した場合には、運転能力情報の取得および運転能力情報に基づくドライバが高齢ドライバであるか否かの判定は行わない。撮像画像から推定したドライバの年齢が若年層に属すると判定されたということは、ドライバの見た目が明らかに高齢ではないと推定され、ドライバが高齢ドライバである疑いのある可能性は低いと推定される。運転支援装置1は、見た目が実際の年齢よりも若く見えることにより高齢ドライバと判定されなかったとの疑いは少ないと想定される場合は、運転能力情報に基づく判定を行わず、ドライバは高齢ドライバではないと確定させることで、より、高齢ドライバであるか否かの判定にかかる負荷と時間とを無用に費やすことなく、見た目が実際の年齢よりも若く見えることにより高齢ドライバに対して高齢ドライバ向けの運転支援が行われない事象が発生することを抑制するようにできる。
また、以上の実施の形態1では、高年齢層以外の年齢層は2つ設定されているものとしたが、これは一例に過ぎず、予め設定されている高年齢層以外の年齢層の数は適宜設定可能である。例えば、高年齢層以外の年齢層として、60歳以上70歳未満の準高年齢層と、55歳以上60歳未満の壮年層と、55歳未満の若年層が設定されていてもよい。このとき、運転支援装置1は、例えば、撮像画像から推定したドライバの年齢が準高年齢層、または、壮年層に属する場合に、運転能力情報の取得および運転能力情報に基づくドライバが高齢ドライバであるか否かの判定を行うようにしてもよい。撮像画像から推定された年齢に基づいて高齢ドライバであると判定されなかった場合に、撮像画像から推定された年齢がどの年齢層に属していれば運転能力情報の取得および運転能力情報に基づくドライバが高齢ドライバであるか否かの判定を行うかは、適宜設定可能である。
実施の形態1において、撮像画像取得部11と、年齢推定部12と、第1判定部13と、運転能力情報取得部14と、第2判定部15と、支援条件設定部16と、支援実行部17の機能は、処理回路101により実現される。すなわち、運転支援装置1は、撮像装置2から取得した撮像画像またはセンサ3から取得した移動体関連情報に基づいて、ドライバが高齢ドライバであるか否かを判定し、ドライバが高齢ドライバである場合には高齢ドライバ向けの運転支援が実行される制御を行うための処理回路101を備える。
処理回路101は、図3Aに示すように専用のハードウェアであっても、図3Bに示すようにメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ104であってもよい。
また、運転支援装置1は、撮像装置2またはセンサ3等の装置と、有線通信または無線通信を行う入力インタフェース装置102および出力インタフェース装置103を備える。
これに限らず、撮像画像取得部11と、年齢推定部12と、第1判定部13と、運転能力情報取得部14と、第2判定部15と、支援条件設定部16と、支援実行部17のうち、一部が車両の車載装置に搭載され、その他が当該車載装置とネットワークを介して接続されるサーバに備えられるものとして、車載装置とサーバとで運転支援システムを構成するようにしてもよい。
また、撮像画像取得部11と、年齢推定部12と、第1判定部13と、運転能力情報取得部14と、第2判定部15と、支援条件設定部16と、支援実行部17が全部サーバに備えられてもよい。
Claims (10)
- 移動体のドライバの顔を撮像した撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
前記撮像画像取得部が取得した前記撮像画像に基づき前記ドライバの年齢を推定する年齢推定部と、
前記年齢推定部が推定した前記ドライバの前記年齢に基づき前記ドライバが高齢ドライバであるか否かを判定する第1判定部と、
前記第1判定部が、前記ドライバが前記高齢ドライバではないと判定した場合に、前記移動体のブレーキ操作情報、前記移動体のアクセル操作情報、または、前記移動体のハンドル操作情報を含む、運転行動における特性を示す前記移動体に関する移動体関連情報、または前記撮像画像に基づき前記ドライバの運転能力を示す運転能力情報を取得する運転能力情報取得部と、
前記運転能力情報取得部が取得した前記ドライバの前記運転能力情報に基づき前記ドライバが前記高齢ドライバであるか否かを判定する第2判定部と、
前記第1判定部が、前記ドライバが前記高齢ドライバであると判定した場合、または、前記第2判定部が、前記ドライバが前記高齢ドライバであると判定した場合、前記移動体の運転支援を行う際の条件を高齢ドライバ向けの前記条件とするための運転支援用情報を出力する支援条件設定部
とを備えた運転支援装置。 - 前記第1判定部は、
前記年齢推定部が推定した前記ドライバの前記年齢が高年齢層に属する場合に前記ドライバが前記高齢ドライバであると判定し、
前記運転能力情報取得部は、
前記第1判定部が、前記ドライバが前記高齢ドライバではないと判定した場合、前記年齢推定部によって推定された前記ドライバの前記年齢が前記高年齢層よりも若い年齢層であって、かつ、前記高年齢層に近い前記年齢層である準高年齢層に属していれば、前記移動体関連情報または前記撮像画像に基づき前記ドライバの前記運転能力を示す前記運転能力情報を取得する
ことを特徴とする請求項1記載の運転支援装置。 - 前記年齢推定部は、
前記撮像画像取得部が取得した前記撮像画像と、前記撮像画像を入力とし前記年齢を示す年齢情報を出力する第1機械学習モデルとに基づき、前記ドライバの前記年齢を推定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の運転支援装置。 - 前記第2判定部は、
前記運転能力情報取得部が取得した前記運転能力情報と前記運転能力情報を入力とし前記運転能力情報で示される前記運転能力に対応する年齢層を示す年齢層情報を出力する第2機械学習モデルとに基づき推定した前記ドライバが属する前記年齢層が高年齢層である場合、前記ドライバが前記高齢ドライバであると判定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の運転支援装置。 - 前記第2判定部は、
前記運転能力情報取得部が取得した前記運転能力情報と、年齢層ごとに前記運転能力が対応付けられた能力年齢対応情報とに基づき、前記ドライバが属する前記年齢層を判定し、前記ドライバが属する前記年齢層が高年齢層である場合、前記ドライバが前記高齢ドライバであると判定する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の運転支援装置。 - 前記運転能力情報取得部は、
前記移動体関連情報から判定した前記ドライバのブレーキ操作、アクセルペダル操作、もしくはハンドル操作、または、前記撮像画像から判定した前記ドライバの視線の動き、もしくは前記ドライバの顔の動き、のうちのいずれか1つに基づき、前記運転能力情報を取得する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の運転支援装置。 - 前記運転支援は前記ドライバの脇見検知であり、
前記支援条件設定部は、脇見を検知するための前記条件として設定されている前記ドライバの視線の向きもしくは顔向きの範囲である脇見判定用範囲、または、前記ドライバの前記視線の向きもしくは前記顔向きが前記脇見判定用範囲となった状態の継続時間である脇見判定用継続時間を、前記高齢ドライバ向けの前記脇見判定用範囲、または、前記脇見判定用継続時間とするための前記運転支援用情報を出力する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の運転支援装置。 - 前記運転支援は前記ドライバの眠気検知であり、
前記支援条件設定部は、眠気を検知するための前記条件として設定されている前記ドライバの開眼度の閾値である眠気判定用閾値、または、前記ドライバの前記開眼度が前記眠気判定用閾値以下となった状態の継続時間である眠気判定用継続時間を、前記高齢ドライバ向けの前記眠気判定用閾値、または、前記眠気判定用継続時間とするための前記運転支援用情報を出力する
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の運転支援装置。 - 前記移動体は車両である
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の運転支援装置。 - 撮像画像取得部が、移動体のドライバの顔を撮像した撮像画像を取得するステップと、
年齢推定部が、前記撮像画像取得部が取得した前記撮像画像に基づき前記ドライバの年齢を推定するステップと、
第1判定部が、前記年齢推定部が推定した前記ドライバの前記年齢に基づき前記ドライバが高齢ドライバであるか否かを判定するステップと、
運転能力情報取得部が、前記第1判定部が、前記ドライバが前記高齢ドライバではないと判定した場合に、前記移動体のブレーキ操作情報、前記移動体のアクセル操作情報、または、前記移動体のハンドル操作情報を含む、運転行動における特性を示す前記移動体に関する移動体関連情報、または前記撮像画像に基づき前記ドライバの運転能力を示す運転能力情報を取得するステップと、
第2判定部が、前記運転能力情報取得部が取得した前記ドライバの前記運転能力情報に基づき前記ドライバが前記高齢ドライバであるか否かを判定するステップと、
支援条件設定部が、前記第1判定部が、前記ドライバが前記高齢ドライバであると判定した場合、または、前記第2判定部が、前記ドライバが前記高齢ドライバであると判定した場合、前記移動体の運転支援を行う際の条件を高齢ドライバ向けの前記条件とするための運転支援用情報を出力するステップ
とを備えた運転支援方法。
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