JP7843825B1 - 多結晶シリコンの製造装置 - Google Patents
多結晶シリコンの製造装置Info
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Abstract
【解決手段】製造装置(1)は、反応炉(10)と、反応炉(10)の内部の空間(SP)に原料ガス(G1)を供給するための供給口(41)が形成される複数の供給ノズル(40)と、を備え、供給ノズル(40)の供給口(41)と、芯線保持部(30)の上端(31)と、の間における垂直方向に沿った第1距離(L1)が、100mm以上500mm以下である。
【選択図】図1
Description
図1は、本発明の実施形態に係る多結晶シリコンSLの製造装置1の構成の一例を示す断面図である。図1において、電極50からシリコン芯線20に向かう方向をZ軸正方向とし、Z軸方向に垂直な平面をXY平面とする。製造装置1は、シリコン芯線20に多結晶シリコンSLを析出させて、多結晶シリコンロッドを製造する装置である。
反応炉10は、ベルジャ11と円板状の底板12とを有しており、シリコン芯線20と、芯線保持部30と、複数の供給ノズル40と、電極50と、を収容する。反応炉10の内部は、ベルジャ11および底板12により密閉される。
内壁111の表面に係る材質の放射率は、以下に説明する測定方法により測定される。放射率を測定する対象である試料を室温下に約1時間置き、試料の温度を十分に安定させる。測定装置(商品名:TSS-5X-3、ジャパンセンサー株式会社製)の測定部を、測定装置に付属の2種類の基準片(放射率0.06および0.97)に当て、測定装置の検出部の値を調整ダイヤルで基準片の放射率に設定することで、測定部の値を校正する。測定部の値の校正を完了した後、内壁111に測定装置の測定部を当て、内壁111の表面に係る材質の放射率を測定する。
シリコン芯線20は、多結晶シリコンSLを析出させるためのものである。シリコン芯線20はU字形状を有し、芯線保持部30を介して、一対の電極50と電気的に接続される。芯線保持部30は、反応炉10の内部でシリコン芯線20を保持する。芯線保持部30におけるZ軸正方向側の一部は、シリコン芯線20に多結晶シリコンSLが析出するにつれて、多結晶シリコンSLに埋没する。
複数の供給ノズル40は、反応炉10の内部の空間SPに原料ガスG1を供給するためのものである。原料ガスG1は例えば、水素とトリクロロシランの混合物、または水素とジクロロシランとトリクロロシランの混合物である。複数の供給ノズル40は、底板12に設けられており、底板12からZ軸正方向に向かって延伸する。複数の供給ノズル40のそれぞれにおけるZ軸正方向側の端部には、反応炉10の内部の空間SPに原料ガスG1を供給するための供給口41が形成される。
電極50は、シリコン芯線20への通電を行うためのものであり、底板12に設けられる。電極50と底板12との間には、電極50から底板12に電流が流れることを防ぐために、図示しない絶縁部材が設けられている。電極50の材質は、例えば炭素材料またはSUS等の金属材料である。
Z軸方向、つまり、底板12に対して垂直である方向を垂直方向とする。この場合、複数の供給ノズル40のうち少なくとも1つの供給ノズル40の供給口41と、芯線保持部30の上端31と、の間における垂直方向に沿った第1距離L1は、100mm以上500mm以下である。また、第1距離L1は、100mm以上400mm以下であることがより好ましい。供給口41の位置は上端31の位置よりも高く、第1距離L1はZ軸正方向を正の方向とする値で表されるものとする。
シリコン芯線20の上端22と、芯線保持部30の上端31と、の間における垂直方向に沿った第2距離L2は、2000mm以上2400mm以下であることが好ましい。本発明者らが鋭意検討した結果、第2距離L2の適性距離が2000mm以上2400mm以下であることが見出された。これにより、ベルジャ11の天井部分112に原料ガスG1が強く当たることを防ぎつつ、反応炉10の内部に係る空間SPの上方に原料ガスG1を供給することができる。
図2は、図1に示す多結晶シリコンSLの製造装置1において、第1距離L1と第2距離L2との関係を説明するための図である。図2に示すように、第1距離L1は、第2距離L2の1/4以下であることが好ましい。具体的には、少なくとも1つの供給ノズル40の供給口41が、第2距離L2を4等分した範囲のうち、下位1/4の範囲に位置することが好ましい。
また、多結晶シリコンSLの反応炉10中に複数立設するシリコン芯線20の長さや芯線保持部30の高さについて個別に差をつける形態が考えられる。これらの場合においても、芯線保持部30の高さが最も高い芯線保持部30の上端31を基準高さとし、この基準高さと、反応炉10内で最も高所にあるシリコン芯線20の上端22と、の間における垂直方向に沿った距離を第2距離L2として適用することが好ましい。
図3は、図1に示す多結晶シリコンSLの製造装置1において、複数の供給ノズル40の供給口41の位置を説明するための図である。図3において、芯線保持部30は円形で示されており、供給ノズル40は三角形で示されている。また、図3では、ベルジャ11、シリコン芯線20、電極50および多結晶シリコンSLが省略されている。
比較例2では、多結晶シリコンSLの上部が、多結晶シリコンSLの下部に比べて、2%~15%細い形状となった。比較例2のように、第1距離L1が長すぎる、つまり、供給ノズル40の供給口41の位置が高すぎると、反応炉10の内部の温度分布が不均一なものとなる。よって、比較例2の表面コーン率は、実施例1~5の表面コーン率よりも10%以上上昇した。
比較例3では、原料ガスG1の供給を開始してから、多結晶シリコンSLの析出にかかる予定時間の10%~30%の時間が経過した時点で、多結晶シリコンSLが倒壊したため、製造装置1を途中停止させた。具体的には、予定時間の10%~30%の時間が経過した時点で、多結晶シリコンSLが原料ガスG1による風圧に耐えられずに倒壊した。
実施例1,3~5のように、同心円C1に沿って設けられる供給ノズル40の供給口41の位置と、同心円C2に沿って設けられる供給ノズル40の供給口41の位置と、が垂直方向に互いにずれていてもよい。また、実施例3~5のように、同心円C2に沿って設けられる供給ノズル40の供給口41の位置と、同心円C3に沿って設けられる供給ノズル40の供給口41の位置と、が垂直方向に互いにずれていてもよい。
図4は、表面に凹凸が生じていない多結晶シリコンSLと、表面に凹凸が生じている多結晶シリコンSLと、を示す図である。図4の符号401は、表面に凹凸が生じていない多結晶シリコンSLを示し、図4の符号402は、表面に凹凸が生じている多結晶シリコンSLを示す。
製造装置1内における多結晶シリコンSLの最高温度を一定値以下にすれば、供給ノズル40の形状および配置を問わず表面コーン率をゼロにすることは可能だが、析出速度が低下して多大な運転時間と多量の電力を投じなければ目標生産量を達成できなくなる。すなわち、製造装置1の運転が、電力原単位が工業的に容認できないほどに高い運転となる。したがって、本実施例の供給ノズル40の配置による製造装置1内の温度分布の優劣を比較するために、製造装置1への投入電力を調整して、生産量および電力原単位の各実施例間の差が3%以内である生産ロットのデータを採用した。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態に開示された複数の技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
10 反応炉
11 ベルジャ
12 底板
20 シリコン芯線
22 シリコン芯線の上端
30 芯線保持部
31 芯線保持部の上端
40 供給ノズル
41 供給口
111 内壁
112 天井部分
C1、C2、C3 同心円
CT 中心部
G1 原料ガス
L1 第1距離
L2 第2距離
SL 多結晶シリコン
SP 空間
Claims (6)
- 多結晶シリコンが析出する前の放射率が0.1以下である材質から構成される内壁を有するベルジャと、底板と、により内部が密閉される反応炉と、
多結晶シリコンを析出させるためのシリコン芯線と、
前記反応炉の内部で前記シリコン芯線を保持する芯線保持部と、
前記反応炉の内部の空間に原料ガスを供給するための供給口が形成されるとともに、前記底板に設けられる複数の供給ノズルと、を備え、
前記底板に対して垂直である方向を垂直方向とすると、
前記複数の供給ノズルのうち少なくとも1つの供給ノズルの前記供給口と、前記芯線保持部の上端と、の間における前記垂直方向に沿った第1距離が、100mm以上500mm以下であり、
前記複数の供給ノズルは、前記垂直方向から見た場合における前記底板の中心部を中心とする複数の同心円に沿って設けられており、
前記複数の同心円のうち、いずれかの互いに隣り合う同心円を第1同心円および第2同心円とすると、
前記第1同心円に沿って設けられる前記供給ノズルの前記供給口の位置と、前記第2同心円に沿って設けられる前記供給ノズルの前記供給口の位置と、が前記垂直方向に互いにずれていることを特徴とする多結晶シリコンの製造装置。 - 前記シリコン芯線の上端と、前記芯線保持部の上端と、の間における前記垂直方向に沿った第2距離は、2000mm以上2400mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の多結晶シリコンの製造装置。
- 前記ベルジャの前記内壁の表面は、銀から構成され、
前記内壁の表面粗さRaは、0.400μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の多結晶シリコンの製造装置。 - 前記第1距離は、前記シリコン芯線の上端と、前記芯線保持部の上端と、の間における前記垂直方向に沿った第2距離の1/4以下であることを特徴とする請求項1に記載の多結晶シリコンの製造装置。
- 前記垂直方向から見て、前記底板の中心部を内側とし、前記底板の周縁を外側とする場合、前記第2同心円が前記第1同心円よりも外側にあるとすると、
前記第2同心円に沿って設けられる前記供給ノズルの前記供給口は、前記第1同心円に沿って設けられる前記供給ノズルの前記供給口よりも高い位置にあることを特徴とする請求項1に記載の多結晶シリコンの製造装置。 - 前記底板に設けられる全ての前記供給ノズルの前記供給口は、前記芯線保持部の上端以上の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の多結晶シリコンの製造装置。
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| JP2024217388A JP7843825B1 (ja) | 2024-12-12 | 2024-12-12 | 多結晶シリコンの製造装置 |
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| JP7843825B1 true JP7843825B1 (ja) | 2026-04-10 |
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| JP2024217388A Active JP7843825B1 (ja) | 2024-12-12 | 2024-12-12 | 多結晶シリコンの製造装置 |
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| JP (1) | JP7843825B1 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61281009A (ja) * | 1985-06-05 | 1986-12-11 | Koujiyundo Silicon Kk | 多結晶シリコンの製造装置 |
| WO2010098319A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | 株式会社トクヤマ | 多結晶シリコンロッド及びその製造装置 |
| JP2018510107A (ja) * | 2015-01-07 | 2018-04-12 | ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフトWacker Chemie AG | 多結晶シリコン堆積用反応器 |
| JP2022166478A (ja) * | 2021-04-21 | 2022-11-02 | 株式会社トクヤマ | 多結晶シリコンの製造装置 |
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2024
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Patent Citations (4)
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