JP7843554B2 - 有用物質の製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
内部に閉鎖可能な処理空間を有する密閉容器と、該密閉容器内に高温高圧の蒸気を噴出する蒸気噴出手段と、開閉機構を有し、前記密閉容器内に原料を供給するための供給部と、開閉機構を有し、前記蒸気による原料の処理により生成された処理液を外部に排出するための排出部とを備えた処理装置を準備する装置準備工程、
前記処理装置の密閉容器の処理空間内に、前記供給部から、主原料として木材チップを含有する原料を投入する原料投入工程、
温度が120~250℃で、圧力が12~35atmの蒸気を、前記原料が投入されている前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応処理して、フルボ酸とフミン酸と木材のチップおよび/またはその破片の懸濁物を含有する混合溶液を得る処理工程、および、
取得した混合溶液から、フルボ酸を分離して、フルボ酸溶液を取得するフルボ酸溶液取得工程
を備えていることを特徴とするフルボ酸溶液の製造方法である。
(1)
原料である木材チップを処理して少なくとも2種以上の有用物質を製造する有用物質の製造方法であって、
内部に閉鎖可能な処理空間を有する密閉容器と、前記密閉容器内に原料を供給するための供給部と、該密閉容器内に高温高圧の蒸気を噴出する蒸気噴出手段と、前記密閉容器内から液体のみを排出するための開閉バルブおよび固形物を排出するための開閉機構を持つ排出口部と、前記密閉容器から高圧蒸気を排出するための蒸気排出バルブを持つ蒸気排出口とを備えた処理装置を準備する装置準備工程、
前記処理装置の密閉容器の処理空間内に、前記供給部から、主原料として木材チップを含有する原料を投入する原料投入工程、
温度が120~200℃で、圧力が4~15atmの蒸気を、前記原料が投入されている前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応処理して、フルボ酸とフミン酸と木材のチップおよび/またはその破片の固形物を含有する第1混合溶液を得る第1亜臨界水処理工程、
前記蒸気排出バルブを開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出して、該処理空間内の圧力を高圧から低下させる中間圧力低下工程、
前記開閉バルブを開いて、前記処理空間から、フルボ酸/フミン酸の原料となる液体のみを回収する第1液体回収工程、
前記蒸気排出バルブおよび開閉バルブを閉じる閉工程、
温度が200~250℃で、圧力が15~30atmの蒸気を、前記固形物が存在する前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応による炭化処理して形成された炭化固形物と、この炭化に伴って生成された木酢酸を含有する第2混合溶液を得る第2亜臨界水処理工程、
前記蒸気排出バルブを開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出して、該処理空間内の圧力を高圧から大気圧に低下させる最終圧力低下工程、
前記開閉バルブを開いて、前記処理空間から、木酢酸の原料となる液体のみを回収する第2液体回収工程、および
前記開閉機構を開いて、前記処理空間から、固体炭化物を回収する固体回収工程、
を備えていることを特徴とする有用物質の製造方法。
(2)
前記第1亜臨界水処理工程において、最高温度保持時間を15~20分とした前記(1)の有用物質の製造方法。
(3)
前記第2亜臨界水処理工程において、最高温度保持時間を15~20分とした前記(1)または(2)の有用物質の製造方法。
(4)
前記木材が伐採材または廃材である前記(1)の有用物質の製造方法。
(5)
前記伐採材が、広葉樹または針葉樹によるものである前記(4)の有用物質の製造方法。
(6)
前記広葉樹が白樺、柳、栗、ナラまたはブナである前記(5)の有用物質の製造方法。
(7)
前記針葉樹が、松、杉、ヒノキまたはあすなろである前記(5)の有用物質の製造方法。
(8)
前記廃材が無垢材または合板材である前記(4)の有用物質の製造方法。
(9)
前記処理工程が、1~8時間行われる前記(1)~(8)のいずれかの有用物質の製造方法。
(10)
前記主原料が広葉樹であり、前記処理工程において導入される蒸気の圧力が12~25atmである前記(5)の有用物質の製造方法。
(11)
前記主原料が針葉樹であり、前記処理工程において導入される蒸気の圧力が20~35atmである前記(5)の有用物質の製造方法。
(12)
容積割合で、原料を前記処理空間の90%以下導入する前記(1)~(11)のいずれかの有用物質の製造方法。
(13)
容積割合で、原料を前記処理空間の50~80%導入する前記(1)~(11)のいずれかの有用物質の製造方法。
(14)
前記処理工程における撹拌が、前記処理空間内に配置された回転する撹拌部材により行われる前記(1)~(13)のいずれかの有用物質の製造方法。
(15)
前記原料投入工程において、添加物として、アルカリ性溶液を添加する前記(1)~(14)のいずれかの有用物質の製造方法。
(16)
原料として、木本の葉部を含む前記(1)~(15)のいずれかの有用物質の製造方法。
(17)
前記処理装置が、前記蒸気排出口に連結された凝縮手段を備え、前記蒸気排出口から噴出された高圧蒸気から木材由来の揮発性有機化合物を、前記凝縮手段により凝縮して回収する前記(1)~(16)のいずれかの有用物質の製造方法。
(18)
原料である木材チップを処理して少なくとも2種以上の有用物質を製造する有用物質の製造装置であって、内部に閉鎖可能な処理空間を有する密閉容器と、前記密閉容器内に原料を供給するための供給部と、該密閉容器内に高温高圧の蒸気を噴出する蒸気噴出手段と、前記密閉容器内から液体のみを排出するための開閉バルブおよび固形物を排出するための開閉機構を持つ排出口部と、前記密閉容器から高圧蒸気を排出するための蒸気排出バルブを持つ蒸気排出口と、前記蒸気排出口に連結され、前記蒸気排出口から噴出された高圧蒸気から木材由来の揮発性有機化合物を凝縮して回収する凝縮手段を備えた有用物質の製造装置。
また、本発明によれば、純度の高いフルボ酸溶液を得ることが可能となる。
前記製造装置10は、内部に木材チップである原料を収容する処理空間である閉鎖空間S1を有する密閉容器12と、密閉容器12内に、亜臨界水である高温高圧の蒸気を噴出する蒸気噴出手段14と、密閉容器12の底側に設けられ開閉機構26を有する排出口16と、排出口16からの直接排出操作のみで処理された原料と液体とを分離して回収する分離回収手段18と、を備えている。密閉容器12の形状は、例えば、矩形箱形、立体多角筒形、円筒形、樽型、ドラム型等その他任意形状でよいが、下面側に設けられている排出口16から重力を利用して排出されるような形状が好ましい。密閉容器の下面が排出口へ向けて下り傾斜に設けられていると好適である。
また、自然流下回収機構52は、密閉容器12の排出口16と回収部50とを連通接続する液体回収流路54を含み、該液体回収流路54は排出口16との連通側から回収部50側に向けて、水平又は下り傾斜状に設けられたこととしてもよい。
蒸気噴出手段14から密閉容器12内に噴出される蒸気は、原料を適正に処理するため、亜臨界水の条件を満足する高温高圧に設定される。例えば、蒸気噴出管28から噴出される蒸気は、温度が120~250℃、圧力が4~30atm程度に設定されている。そして、密閉容器12内を、温度120~250℃、圧力4~30atm程度にするようになっている。蒸気噴出管28は、密閉容器12の上下方向略中央位置で横方向に長く配置され、密閉容器の両端壁12a、12bに設けられた軸受45を介して回転自在に軸支されている。すなわち、蒸気噴出管28は、横軸周りに回転しながら放射状に蒸気を噴出しつつ蒸気を原料に直接に当てるようになっている。なお、蒸気噴出管28は、モータ等の回転駆動装置(図示せず)からチェーン70等を介して回転駆動力を得て回転するようになっている。さらに、蒸気噴出管28には、撹拌手段を構成する撹拌羽根48が取り付けられており、蒸気噴出管28が撹拌手段の回転軸49を兼用している。すなわち、本実施形態では、蒸気噴出手段14は、撹拌手段の回転軸49を中空管とし、該中空管の周面に複数個の蒸気噴出孔を形成して構成された回転軸兼蒸気噴出管28を含む。なお、蒸気噴出手段は、この形態の構成に限らず、例えば、密閉容器内に差し込んだ管の先端から蒸気を噴出する構成、複数の蒸気噴出管を配置させた構成等、その他任意の構成でもよい。
本発明の実施の形態による有用物質の製造方法は、前記のような処理装置を準備する装置準備工程、
前記処理装置の密閉容器の処理空間内に、前記供給部から、主原料として木材チップを含有する原料を投入する原料投入工程、
温度が120~200℃で、圧力が4~15atmの蒸気を、前記原料が投入されている前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応処理して、フルボ酸とフミン酸と木材のチップおよび/またはその破片の固形物を含有する第1混合溶液を得る第1亜臨界水処理工程、
前記蒸気排出バルブを開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出して、該処理空間内の圧力を高圧から低下させる中間圧力低下工程、
前記開閉バルブを開いて、前記処理空間から、フルボ酸/フミン酸の原料となる液体のみを回収する液体回収工程、
前記蒸気排出バルブおよび開閉バルブを閉じる閉工程、
温度が200~250℃で、圧力が15~30atmの蒸気を、前記固形物が存在する前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応による炭化処理して形成された炭化固形物と、この炭化に伴って生成された木酢酸を含有する第2混合溶液を得る第2亜臨界水処理工程、
前記蒸気排出バルブを開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出して、該処理空間内の圧力を高圧から大気圧に低下させる最終圧力低下工程、
前記開閉バルブを開いて、前記処理空間から、木酢酸の原料となる液体のみを回収する液体回収工程、および
前記開閉機構を開いて、前記処理空間から、固体炭化物を回収する固体回収工程、
を備えている。
なお、上記において、原料供給工程以降は、前記制御回路100により、所定のプログラムに沿って自動的に行われることが好ましい。
《装置準備工程》
図を参照しつつ、上で説明したような製造装置(処理装置)を準備する。
原料は、木材チップを主原料とする。チップのサイズは、長辺が50~150cm程度、短辺2が~5cm程度のものとするのが好ましい。副材もしくは添加物としては、より多くのフルボ酸を効率よく生成するために、アルカリ性溶液を添加することができる。アルカリ性溶液を添加する場合の蒸気の圧力、温度は、添加しない場合と同様であって良い。
前記伐採材といては、広葉樹および針葉樹のいずれであってもよい。
広葉樹としては、いずれの広葉樹であってもよいが、現在のところ、例えば、白樺、柳、栗、ナラまたはブナ等が好ましく使用できている。
前記針葉樹としては、現在のところ、例えば、松、杉、ヒノキまたはあすなろ等が好ましく使用できている。
なお、伐採材を用いる場合、皮等を取り除く必要はない。また、葉部や根部、あるいはヤシ殻のような果実の殻をそのまま、あるいはチップ状としたものを含んでいてよい。
上記の原料は、混合して用いても良い。例えば、通常の家庭において、伐採を行うと、いろいろな種類の樹木の伐採材が排出されるが、これらは、仕分けることなく、そのまま、全体を混合したままチップとし、原料としてもよい。勿論、その中に廃材チップを混合しても良い。
この工程においては、前記原料が投入されている処理空間内に高圧高温蒸気を導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応処理して、フルボ酸とフミン酸と木材のチップおよび/またはその破片の固形物を含有する第1混合溶液を得る。前記蒸気は、用いる原料の種類、状態によっても異なるが、原料か炭化しない、温度が120~200℃で、圧力が4~15atmとする。したがって、処理空間内を、温度が120~200℃で、圧力が4~15atmの処理温度、圧力とする。蒸気の導入量は、処理空間の容積、処理する原料の量にもよるが、余剰空間(処理空間から投入された原料の容積を減算した値の空間)に完全に充填される量とするのが好ましい。
一方、前記伐採材として針葉樹を用いる場合、処理工程において供給される前記高圧高温蒸気は、温度が140~200℃で、圧力が5~15atmとするのが好ましい。
この処理工程では、上記のように、原料が投入された処理空間に蒸気を導入しつつ、前記原料を攪拌して、前記原料を亜臨界水反応により処理を行う。
処理工程の時間は、最高温度・最高圧力保持時間すなわち設定処理温度・圧力で、15~20分が好ましい。処理時間が上記の範囲より短い場合には、反応時間が十分でなく、すなわち、フルボ酸、フミン酸の生成が十分でなく、相当量のフルボ酸、フミン酸が原料中に残留してしまい、上記範囲を超えると、原料か炭化してしまい、溶液中に目的としない物質が混入してしまう。
この処理工程において、原料は、亜臨界水反応処理され、フルボ酸とフミン酸が、溶液中に含有される。この溶液は、また、木材チップおよび/またはその破片の懸濁物を含有する。すなわち、フルボ酸と、フミン酸と、木材チップおよび/またはその破片の懸濁物を含有する混合溶液が得られる。
この工程で取得した混合溶液中には、フルボ酸とフミン酸の総量(固形分量中)のうち、フルボ酸が、全体の3~12%含まれる。
前記第1亜臨界水処理工程が終了した後、前記蒸気排出バルブ32を開いて、前記処理空間から高圧蒸気を一部排出して、該処理空間内の圧力を高圧から低下させる。この圧力低下は、次に行われる第1液体回収工程が安全かつ効率良く行えるようにするためのものであり、処理空間の圧力を、2~4atm程度に下げればよい。大気圧まで下げる必要はない。なお、この圧力低下等に伴って、温度も下がるが、極めて少なく、次の第1液体回収工程の温度低下も含めて数℃程度の低下である。温度の低下は、自然冷却分である。後に行われる第2亜臨界水処理工程を効率よく行うため、温度の低下はできるだけ、小さい方が望ましい。
なお、この工程で排出される蒸気は、前記凝縮手段34に導かれ、ここで凝縮されて、揮発性成分等の有用成分を含む液体と凝縮され、管路35を介して貯蔵容器38に回収される。
この工程では、前記開閉機構26を閉じたまま、開閉バルブ60を開いて、前記処理空間から、フルボ酸/フミン酸の原料となる液体(フルボ酸/フミン酸の混合溶液)を、液体回収流路54を介して回収部50に回収する。
前記混合溶液はそのまま用いてもよいが、この混合溶液からフミン酸とフルボ酸を分離処理して、フルボ酸溶液およびフミン酸溶液を取得する。この取得工程におけるフミン酸とフルボ酸を分離処理は、溶液のpH酸性にして、フミン酸を沈殿分離、あるいは濾過分離による。溶液のpHは、2~3とするのが好ましい。
このとき、固形分は、密閉容器12内に留まり、次の処理を待つ。
前記圧力低下工程およびこの第1液体回収工程は、前記蒸気供給制御バルブ46aを閉じ、密閉容器12への蒸気の供給を一時的に停止して行うことが好ましい。
ついで、前記蒸気排出バルブ32および開閉バルブ60を閉じる。
この第2亜臨界水処理工程では、前記処理空間内に残留している前記固形物を、前記第1亜臨界水処理工程で用いた蒸気よりは高温・高圧の蒸気で亜臨界水処理する。
ずなわち、温度が200~250℃で、圧力が15~30atmの蒸気を、前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応による炭化処理して形成された炭化固形物と、この炭化に伴って生成された木酢酸を含有する第2混合溶液を得る。
材料として、ヤシ殻を用いた場合には、よく知られているヤシ殻活性炭となり、特に好ましい有用物質となる。
前工程である第2亜臨界水処理工程が完了した後、前記蒸気排出バルブ32を開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出して、該処理空間内の圧力を高圧から大気圧まで低下させる。
このとき、排出される圧力蒸気中に、有用物質の存在が見込まれる場合には、前記中間圧力低下工程後の場合と同様、排出される高圧蒸気を、凝縮手段34により液体とし、貯蔵容器38に回収してもよい。この場合の有用物質としては、テルペン油等がある。
なお、この圧力低下等に伴って、温度も下がるが、この温度の低下は、自然冷却によるものである。
前記開閉バルブ60を開いて、前記処理空間から、液体のみを回収する。この液体は、木酢酸をリッチに含有する木酢液で、精製等することなく、単に所定の希釈濃度に希釈して、殺菌液、作物の生育抑制剤、作物生長促進剤、消臭剤等として用いることができる。
この後、前記第開閉機構26を開いて、前記処理空間から、固体炭化物を回収する。
以上により、本発明の実施の形態による2種以上の有用物質の製造方法を終了する。以上の処理工程における処理圧力と処理温度の推移を図2に示した。
12 密閉容器
14 蒸気噴出手段
16 排出口
18 分離回収手段
26 開閉機構
30 撹拌手段
32 蒸気排出バルブ
50 回収部
52 自然流下回収機構
54 液体回収流路
58 液体導入口
60 開閉バルブ
100 制御回路
Claims (9)
- 原料である木材チップを処理して有用物質を製造する有用物質の製造方法であって、
内部に閉鎖可能な処理空間を有する密閉容器と、前記密閉容器内に原料を供給するための供給部と、該密閉容器内に高温高圧の蒸気を噴出する蒸気噴出手段と、前記密閉容器内から液体のみを排出するための開閉バルブおよび固形物を排出するための開閉機構を持つ排出口部と、前記密閉容器から高圧蒸気を排出するための蒸気排出バルブを持つ蒸気排出口とを備えた処理装置を準備する装置準備工程、
前記処理装置の密閉容器の処理空間内に、前記供給部から、主原料として木材チップを含有する原料を投入する原料投入工程、
温度が120~200℃で、圧力が4~15atmの蒸気を、前記原料が投入されている前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応処理して、フルボ酸とフミン酸と木材のチップおよび/またはその破片の固形物を含有する第1混 合溶液を得る第1亜臨界水処理工程、
前記蒸気排出バルブを開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出後、前記開閉バルブを開いて、前記処理空間から、フルボ酸/フミン酸の原料となる液体のみを回収する第1液体回収工程、
前記蒸気排出バルブおよび開閉バルブを閉じる閉工程、
温度が200~250℃で、圧力が15~30atmの蒸気を、前記固形物が存在する前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、前記原料を亜臨界水反応に起因して生成された木酢酸を含有する第2混合溶液を得る第2亜臨界水処理工程、および
前記蒸気排出バルブを開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出後、前記開閉バルブを開いて、前記処理空間から、木酢酸の原料となる液体のみを回収する第2液体回収工程、を備えていることを特徴とする有用物質の製造方法。 - 原料である木材チップを処理して有用物質を製造する有用物質の製造方法であって、
内部に閉鎖可能な処理空間を有する密閉容器と、前記密閉容器内に原料を供給するための供給部と、該密閉容器内に高温高圧の蒸気を噴出する蒸気噴出手段と、前記密閉容器内から液体のみを排出するための開閉バルブおよび固形物を排出するための開閉機構を持つ排出口部と、前記密閉容器から高圧蒸気を排出するための蒸気排出バルブを持つ蒸気排出口とを備えた処理装置を準備する装置準備工程、
前記処理装置の密閉容器の処理空間内に、前記供給部から、主原料として木材チップを含有する原料を投入する原料投入工程、
温度が120~200℃で、圧力が4~15atmの蒸気を、前記原料が投入されている前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応処理して、フルボ酸とフミン酸と木材のチップおよび/またはその破片の固形物を含有する第1混合溶液を得る第1亜臨界水処理工程、
前記蒸気排出バルブを開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出後、前記開閉バルブを開いて、前記処理空間から、フルボ酸/フミン酸の原料となる液体のみを回収する第1液体回収工程、
前記蒸気排出バルブおよび開閉バルブを閉じる閉工程、
温度が200~250℃で、圧力が15~30atmの蒸気を、前記固形物が存在する前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、前記原料を亜臨界水反応による炭化処理して形成された炭化固形物を得る第2亜臨界水処理工程、および
前記開閉機構を開いて、前記処理空間から、固体炭化物を回収する固体回収工程、
を備えていることを特徴とする有用物質の製造方法。 - 木材チップにヤシ殻を混合した原料を処理して有用物質を製造する有用物質の製造方法であって、
内部に閉鎖可能な処理空間を有する密閉容器と、前記密閉容器内に原料を供給するための供給部と、該密閉容器内に高温高圧の蒸気を噴出する蒸気噴出手段と、前記密閉容器内から液体のみを排出するための開閉バルブおよび固形物を排出するための開閉機構を持つ排出口部と、前記密閉容器から高圧蒸気を排出するための蒸気排出バルブを持つ蒸気排出口とを備えた処理装置を準備する装置準備工程、
前記処理装置の密閉容器の処理空間内に、前記供給部から、前記原料を投入する原料投入工程、
温度が120~200℃で、圧力が4~15atmの蒸気を、前記原料が投入されている前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、原料を亜臨界水反応処理して、フルボ酸とフミン酸と前記原料および/またはその破片の固形物を含有する第1混合溶液を得る第1亜臨界水処理工程、
前記蒸気排出バルブを開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出後、前記開閉バルブを開いて、前記処理空間から、フルボ酸/フミン酸の原料となる液体のみを回収する第1液体回収工程、
前記蒸気排出バルブおよび開閉バルブを閉じる閉工程、
温度が200~250℃で、圧力が15~30atmの蒸気を、前記固形物が存在する前記処理空間内に導入しつつ、前記原料を撹拌しながら、前記原料を亜臨界水反応による炭化処理して形成された炭化固形物と、この炭化に伴って生成された木酢酸を含有する第2混合溶液を得る第2亜臨界水処理工程、
前記蒸気排出バルブを開いて、前記処理空間から高圧蒸気を排出後、前記開閉バルブを開いて、前記処理空間から、木酢酸の原料となる液体のみを回収する第2液体回収工程、および
前記開閉機構を開いて、前記処理空間から、固体炭化物を回収する固体回収工程、
を備えていることを特徴とする有用物質の製造方法。 - 前記第1亜臨界水処理工程において、最高温度保持時間を15~20分とした請求項1~3のいずれかの有用物質の製造方法。
- 前記第2亜臨界水処理工程において、最高温度保持時間を15~20分とした請求項1~3のいずれかの有用物質の製造方法。
- 容積割合で、原料を前記処理空間の90%以下導入する請求項1~3のいずれかの有用物質の製造方法。
- 容積割合で、原料を前記処理空間の50~80%導入する請求項1~3のいずれかの有用物質の製造方法。
- 前記原料投入工程において、添加物として、アルカリ性溶液を添加する請求項1~3のいずれかの有用物質の製造方法。
- 前記処理装置が、前記蒸気排出口に連結された凝縮手段を備え、前記蒸気排出口から噴出された高圧蒸気から木材由来の揮発性有機化合物を、前記凝縮手段により凝縮して回収する請求項1~3のいずれかの有用物質の製造方法。
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