JP7842403B2 - ウエハのレーザースライシング方法 - Google Patents
ウエハのレーザースライシング方法Info
- Publication number
- JP7842403B2 JP7842403B2 JP2022108692A JP2022108692A JP7842403B2 JP 7842403 B2 JP7842403 B2 JP 7842403B2 JP 2022108692 A JP2022108692 A JP 2022108692A JP 2022108692 A JP2022108692 A JP 2022108692A JP 7842403 B2 JP7842403 B2 JP 7842403B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- irradiation
- angle
- scanning
- substrate
- laser
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Description
これらの単結晶ウエハを製造するための基材(インゴット)は、エピタキシャル成長法等により製造されているが成長の安定性、内部欠陥の低減等の観点から結晶方位に2~8°の所定のオフ角が形成されているものが多い。
例えば特許文献1には、基板内部にレーザー光を集光させ、レーザー集光手段と基板とを相対的に移動させることで基板内部に改質層を形成させることが記載されているが、結晶方位にオフ角を有する場合については何ら記載がない。
特許文献2には、オフ角が形成される方向と直交する方向にレーザービームの集光点を移動させるレーザースライシング方法が記載されているが、このようにオフ角を形成している方向とは直交する方向に走査させると同公報にはオフ角の形成面に沿ったクラックが発生する旨の説明がある。
しかし、本発明者らの調査によればクラックの発生方向やクラックの大きさに乱れが大きく、割断面がウロコ状になることが判明した。
これでは滑らかな割断面が得られず、材料損失が大きい。
しかも、割断に要する荷重が大きくなり、ウエハが破損しやすい問題もあった。
基材の上面中心と下面中心とを結ぶ中心軸に対して、結晶方位[100],[0001]等は所定のオフ角を有している。
従って、結晶面は所定のオフ角を形成したステップ・テラス構造になっている。
そこで本発明者らは、オフ角を形成している傾斜に沿ってレーザー光を走査させながらドット照射することでステップ・テラス面に沿った滑らかな割断面が得られることを見い出した。
集光点を有するレーザー光を基材の内部に照射すると、照射により改質層ができクラックが発生するとともに、このクラックが進展する。
従って、このクラック進展長さを考慮して、ドット照射のピッチ間隔を設定したり、あるいは間欠的にドット照射してもよい。
また、本発明において、オフ角を形成した傾斜方向に沿って直線状にドット照射する方向を照射ラインと表現し、照射ラインが所定の間隔で平行に同一方向又は往復移動させることで改質層及びクラックを形成するが、その照射ライン間隔を走査ラインピッチと表現する。
ドット照射の照射ラインは所定の走査ラインピッチにて同一方向に平行に、あるいは往復方向に交互に平行に形成されることで無数のクラックにより割断面ができる。
この際に、傾斜方向に対して4~20°の所定の走査傾斜角を有するように斜めに走査させると、隣接する走査ラインにてそれぞれ発生するクラックにつながりができやすく、割断荷重が小さくなる。
図1(a)は六方晶単結晶の基材(インゴット)の例を示す。
基材には[10-10]方向のオリエンテーションフラットと、それとは直交する方向[10-20]方向のオリエンテーションフラットが通常形成されている。
結晶方位[0001]は、基材の中心軸(基材面直方向)に対して2~8°のオフ角が形成されている。
この結晶方位をC軸とすると、このC軸と直交する結晶面にオフ角を形成する傾斜面が形成されている。
今回の試験及び評価にはオフ角4°のSi基材を用いた。
レーザー光としては波長532nm,
パルス幅8~30ns(パルス発振周波数20kHz)に設定した。
開口数NA0.2以上(NA:ビーム径/焦点距離×2)
パルスエネルギー : 3~20μJ
照射ドットピッチ : 1~5μm
走査ラインピッチ : 20~70μm
の範囲にて調査した。
剥離力はJISに準拠した万能試験機を用い、一定の大きさの小片試料に対して両面に引張荷重を印加し、割断までの最大荷重を測定した。
なお、剥離を容易にするために試験片中心から90mmオフセットした位置で印加した。
割断面の表面粗さは、共焦点レーザー顕微鏡にて一定の大きさの小片試料の割断面全体の最大高さ(RZ)を測定した。
実施例1~6は、オフ角を形成した傾斜方向[11-20]にドット照射したものであり、比較例1はオフ角を形成した傾斜方向とは直交方向[10-10]にドット照射したものを示す。
その時のドット照射の模式図及び割断後表面共焦点レーザー顕微鏡像を図4に示す。
ドット照射の照的ラインをオフ角を形成した傾斜方向[11-20]にした実施例1~6の方が直交方向[10-10]に走査した比較例よりも割断面の表面粗さが少なくなっている。
割断後の表面の研磨代が、実施例1~6にて100μm以下になるのに対して比較例は150μm以上必要であった。
また、実施例1~6の内容を比較すると照射ドットピッチ1~3μmにて、剥離力が小さくなっている。
実施例4から、照射ドットピッチ5μm程度,走査ラインピッチ50μmと比較的大きくてもパルスエネルギーを高くすると、剥離力が小さくなることが分かる。
これらのことから、パルスエネルギー2~6μJ,
照射ドットピッチ : 0.6~3μm
走査ラインピッチ : 10~30μmの範囲がよい。
なお、図1(b)に示した割断後表面共焦点レーザー顕微鏡像は実施例1のものを示す。
レーザー光の集光点を起点にして、クラックが発生し、このクラック長さは展進することから、クラック展進長さを考慮して、ドット照射を間欠照射してもよい。
間欠照射は、パルス発振器を直接,間欠制御してもよく、チョッパーやシャッターにて遮光制御してもよい。
本実施例は、波長1030nm
パルス幅 : 1~20ピコ秒
照射ドットピッチ : 5~15μm
走査ラインピッチ : 40~80μm
パルスエネルギー : 5~15μJ
にて評価した。
図6は、照射ラインのレーザー走査傾斜角(時計回り)を変化させた際の10mm角当たりの剥離力の変化を調査した結果を示し、図7にレーザー走査傾斜角変化に対する割断面の最大高さRz(●印)と算術平均粗さ(○印)変化を示す。
図6の結果からレーザー走査傾斜角が、4~8°付近にて剥離荷重が最小になっていることが分かる。
これは、照射ラインに傾斜を設けることでクラックの方向が整列し、相互に隣り合う照射ラインでのクラックが連続的につながるためと推定される。
図3(b)には傾斜角度4°のときの割断後表面共焦点レーザー顕微鏡像を示す。
これに対して図7からは、走査傾斜角に対する割断面の粗さには大きな差がないことが明らかになった。
Claims (1)
- 基材の中心軸と結晶方位(C軸)との間に所定のオフ角を有する基材表面から所定の深さにレーザー光の集光点を形成させながら前記レーザー光と基材とを相対に移動走査し、改質層及びクラックを形成させ、ウエハを割断製造するためのレーザースライシング方法であって、
前記移動走査させる走査方向は、前記C軸と直交する結晶面の傾斜方向に対して4~20°の範囲で走査傾斜角を形成するように直線状に、ドット照射又は間欠ドット照射することを特徴とするウエハのレーザースライシング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022108692A JP7842403B2 (ja) | 2022-07-05 | 2022-07-05 | ウエハのレーザースライシング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022108692A JP7842403B2 (ja) | 2022-07-05 | 2022-07-05 | ウエハのレーザースライシング方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2024007280A JP2024007280A (ja) | 2024-01-18 |
| JP7842403B2 true JP7842403B2 (ja) | 2026-04-08 |
Family
ID=89543451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2022108692A Active JP7842403B2 (ja) | 2022-07-05 | 2022-07-05 | ウエハのレーザースライシング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7842403B2 (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016103977A1 (ja) | 2014-12-26 | 2016-06-30 | エルシード株式会社 | SiC材料の加工方法 |
| JP2016197698A (ja) | 2015-04-06 | 2016-11-24 | 株式会社ディスコ | ウエーハの生成方法 |
| WO2017199784A1 (ja) | 2016-05-17 | 2017-11-23 | エルシード株式会社 | 加工対象材料の切断方法 |
| JP2021034680A (ja) | 2019-08-29 | 2021-03-01 | 中村留精密工業株式会社 | レーザースライシング装置及びそれを用いたスライシング方法 |
| JP2023085189A (ja) | 2021-12-08 | 2023-06-20 | 株式会社デンソー | ウェハ製造方法 |
-
2022
- 2022-07-05 JP JP2022108692A patent/JP7842403B2/ja active Active
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2016103977A1 (ja) | 2014-12-26 | 2016-06-30 | エルシード株式会社 | SiC材料の加工方法 |
| JP2016197698A (ja) | 2015-04-06 | 2016-11-24 | 株式会社ディスコ | ウエーハの生成方法 |
| WO2017199784A1 (ja) | 2016-05-17 | 2017-11-23 | エルシード株式会社 | 加工対象材料の切断方法 |
| JP2021034680A (ja) | 2019-08-29 | 2021-03-01 | 中村留精密工業株式会社 | レーザースライシング装置及びそれを用いたスライシング方法 |
| JP2023085189A (ja) | 2021-12-08 | 2023-06-20 | 株式会社デンソー | ウェハ製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2024007280A (ja) | 2024-01-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7839129B2 (ja) | 緩和された正の湾曲を有する炭化ケイ素ウェーハを処理するための方法 | |
| JP7826442B2 (ja) | 結晶材料を切り分けるためのレーザ・アシスト法 | |
| JP7312833B2 (ja) | 結晶材料を切り分けるためのレーザ・アシスト法 | |
| US8815705B2 (en) | Laser machining method and method for manufacturing compound semiconductor light-emitting element | |
| CN101040369A (zh) | 激光加工方法 | |
| TW200809940A (en) | Laser working method | |
| JP2009061462A (ja) | 基板の製造方法および基板 | |
| CN1894093A (zh) | 用于高质量同质外延的连位氮化镓衬底 | |
| KR20120123472A (ko) | 에피택셜성장용 내부개질기판, 다층막형성 내부개질기판, 반도체 디바이스, 반도체 벌크 기판 및 그들의 제조 방법 | |
| US20200269357A1 (en) | Laser processing device and laser processing method | |
| US7208096B2 (en) | Method of cleaving GaN/sapphire for forming laser mirror facets | |
| JP7653675B2 (ja) | Iii族窒化物単結晶の切断方法 | |
| JP2009266892A (ja) | 化合物半導体結晶基材の製造方法 | |
| JP2024038855A (ja) | 基板加工方法 | |
| JP2024171862A (ja) | ウェーハの製造方法 | |
| JP7842403B2 (ja) | ウエハのレーザースライシング方法 | |
| CN115555743B (zh) | 金刚石基板制造方法 | |
| WO2025074586A1 (ja) | ウエハのレーザースライシング方法 | |
| CN115555744B (zh) | 金刚石基板制造方法 | |
| JP7798363B2 (ja) | 酸化ガリウム基板の加工方法 | |
| TW202516613A (zh) | 晶圓之雷射切片方法 | |
| WO2024181478A1 (ja) | 単結晶基板の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20250130 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20251027 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20251031 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20251205 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20260316 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20260318 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7842403 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |