JP7841328B2 - 同報無線システム、並びに、同報無線システム用の拡声子局および信号処理装置 - Google Patents
同報無線システム、並びに、同報無線システム用の拡声子局および信号処理装置Info
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Description
前記親局設備は、前記音声信号と、前記親局設備または前記拡声子局が設置される場所の温度、湿度および天気のうち少なくとも1つに関連するデータを含む環境情報とを、前記拡声子局へ送信する送信部を有し、
前記拡声子局は、前記音声信号と前記環境情報とを受信する受信部と、前記音声信号を再生する拡声器と、前記環境情報に基づいて、前記拡声器で再生される音声の明瞭性に関する評価指標が所定の基準値となるように前記音声信号を補正する信号処理装置と、を有する。
前記記憶部は、前記拡声器で再生される音声信号について前記屋外の温度、湿度および天気のうち少なくとも1つが異なる複数種の気象条件ごとにあらかじめ取得した、前記評価指標として前記所定の基準値が得られる周波数パターンを記憶する。
前記制御部は、前記環境情報に対応する周波数パターンを前記記憶部から抽出し、抽出される周波数パターンに基づいて前記音声信号の周波数特性を補正する。
あるいは、前記拡声子局は、前記拡声器周波数特性が異なる複数の拡声器を有し、前記記憶部は、前記複数の拡声器各々についての周波数特性である複数の拡声器周波数特性を記憶してもよい。
これにより、拡声器周波数特性をも考慮に入れて、音声信号を補正することができる。
前記受信部は、前記音声信号と、前記屋外の温度、湿度および天気のうち少なくとも1つに関連するデータを含む環境情報とを受信する。
前記拡声器は、前記音声信号を再生する。
前記信号処理装置は、前記環境情報に基づいて、前記拡声器で再生された音声の明瞭性に関する評価指標が所定の基準値となるように、前記音声信号を補正する。
前記受信部は、前記音声信号を受信する。
前記計測器は、前記屋外の温度、湿度、風および天気のうち少なくとも1つに関連するデータを含む環境情報を取得する。
前記拡声器は、前記音声信号を再生する。
前記信号処理装置は、記環境情報に基づいて、前記拡声器で再生された音声の明瞭性に関する評価指標が所定の基準値となるように、前記音声信号を補正する。
前記記憶部は、前記拡声子局の拡声器で再生される前記音声信号について前記屋外の温度、湿度および天気のうち少なくとも1つが異なる複数種の気象条件ごとにあらかじめ設定した、音声の明瞭性に関する評価指標として所定の基準値が得られる周波数パターンを記憶する。
前記制御部は、前記屋外の現在の気象条件に対応する1つの周波数パターンを前記記憶部から抽出し、抽出した前記周波数パターンが得られるように前記音声信号を補正する。
[同報無線システム]
図1は、本発明の一実施形態に係る同報無線システムの概略構成図である。
本実施形態の同報無線システム100は、親局設備10と、屋外に設置された複数の拡声子局20とを備え、親局設備10から拡声子局20へ音声信号を一斉配信し、配信された音声信号を含む拡声情報を拡声子局20から放送する。同報無線システム100は、例えば、地域住民へ防災情報を伝達する防災行政無線システムとして運用される。
親局設備10は、操作卓11と、制御装置12と、送信機13とを有する。
拡声子局20は、受信機21と、拡声器22と、イコライザ23と、信号処理装置24とを有する。
同図に示すように、SIIの値が高くなるほど単語了解度も高くなる傾向を示し、線音源および点音源のいずれの場合においても、SIIが約0.7以上で単語了解度は概ね85%程度であった。なお同図の結果はあくまでも一例であり、測定環境やスピーカの周波数特性などに応じて、SIIと了解度の定量的な関係は変化する。したがって,SIIの値は一般に0.45以上が好ましいとされるが、図2のようなSIIと了解度の関係をあらかじめ実験で求めておき、了解度によって設定した基準値をSIIに換算して用いても良い。
以下、信号処理装置24の詳細について説明する。図1に示すように、各拡声子局20における信号処理装置24は、記憶部241と、制御部242と、音声合成部243とを有する。
一方、点B1および点B2は、補正有りのときの評価結果である。より具体的に、点B1は、点A1の条件において音声信号の中音域を強調させたときの評価結果である。点B2は、点A2の条件において音声信号の低音域を減衰させ、高音域を強調させたときの評価結果である。点B1および点B2から明らかなように、音声信号の補正により、それぞれ点A1および点A2よりもSIIおよび了解度をいずれも向上させることができる。
続いて、親局設備10から送信される環境情報と、この環境情報に基づいて各拡声子局20で選択される補正周波数パターンとの関係について説明する。
図5Aは、4つに類型化された季節・天気の条件を示す説明図である。この例では、季節・天気の条件が「冬以外・悪天候」を第1類型、「冬・悪天候」を第2類型、「冬以外・晴天」を第3類型、「冬・晴天」を第4類型とする。これら4つの類型に拡声器22のスピーカ特性の違いが加わって、合計8つのパターンが準備される。
了解度IDは、拡声子局20で放送される音声がその音達範囲にわたって目標とする物理的評価指標(SII)を実現するための音声信号の補正指針に関する情報を含む。SIIに影響する測定環境としては、例えば、親局設備10から送信される音声信号の無線特性、拡声子局10のスピーカ特性、拡声子局10で放送される音声の伝搬特性(距離、風など)、暗騒音、気圧、路面反射などが挙げられる。天候条件やスピーカ特性によっては、音声信号を補正せずに目標とするSII値(例えば、0.55)が得られる場合もある。理解を容易にするため、ここでは了解度IDを以下の3つのID番号に分類する。
「2」:弱いイコライジングを実施する(SII値が0.50以上0.55以下)
「3」:強いイコライジングを実施する(SII値が0.50未満)
同図(1)に示すSIIの相関マップは、横軸を相対湿度(%)、縦軸を気温(℃)にしたときのSIIの値を等高線で表すことができる。
同図(2)に示す了解度IDの対応テーブルは、SII値0.50および0.55を閾値として、同図(1)の相関マップを実現するためのイコライジング条件を、気温および相対湿度の組み合わせ別に了解度ID番号で振り分けた対応テーブルである。
同図の例では、晴天/悪天候のいずれについても、図5B,Cに示した点音源スピーカのケースと比較して、相対湿度20%以上の温湿度条件で強めのイコライジングが実施された場合を示している。
「2」:(スピーカの条件によらず)弱いイコライジングを実施する
「3」:(スピーカの条件によらず)強いイコライジングを実施する
「4」:(点音源または音声到達距離500m未満)イコライジングを実施しない
(線音源または音声到達距離500m以上)弱いイコライジングを実施する
「5」:(点音源または音声到達距離500m未満)弱いイコライジングを実施する
(線音源または音声到達距離500m以上)強いイコライジングを実施する
「6」:(点音源または音声到達距離500m未満)イコライジングを実施しない
(線音源または音声到達距離500m以上)強いイコライジングを実施する
図7は、親局設備10から送信される環境情報(了解度ID)から補正周波数パターンを決定する方法を説明する同報無線システム100の概念図である。同図に示すように、各拡声子局20は、イコライズIDリスト244と、イコライズ変換リスト245とを有する。
続いて、本実施形態の同報無線システム100の典型的な動作を説明する。図9は、同報無線システム100の動作手順の一例を示すフローチャートである。
続いて本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、拡声子局の他の構成例について説明する。なお、上述の第1の実施形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明については省略する。
風向風速計27は、支柱26の頂部に配置され、風向および風速の計測結果を信号処理装置24へ入力する。
雨量計28および温湿度計29は、支柱26の任意の高さ位置に配置される。雨量計28は、降雨量の計測結果を信号処理装置24へ入力する。温湿度計29は、温度および湿度の計測結果を信号処理装置24へ入力する。
風縦方向の風速=5×cos(270°-300°)
=5×cos(-30°/180°×π)
=4.33[m/s]
となる。
風縦方向の風速=5×cos(90°-300°)
=5×cos(-210°/180°×π)
=-4.33[m/s]
となり、正負の符号(+、-)で向かい風(+)、追い風(-)が区別される。
判定値=天候+風速×係数
ここで、「天候」は、降雨量に応じた騒音量(dB)があらかじめ設定される。例えば、晴天(降雨量0mm/h)の場合は50dB、降雨量0mm/h超4mm/h未満の場合は55dBである。「風速」は拡声器22の風縦方向の風速であり、符号が+の場合は向かい風、符号が-の場合は追い風である。「係数」は、例えば、スピーカ出力地点から特定地点への音圧相対レベルの減衰量を測定し、風速との相関から得た傾きを基にした値である。具体的に「係数」は、例えば、1.2~3.0の値であり、ここでは1.5とする。
判定値=天候+風速×係数
=50+2×1.5
=53
(例2)天候が雨(降雨量0mm/h超4mm/h未満:55dB)、風速が4m/s(向かい風)の場合
判定値=天候+風速×係数
=55+4×1.5
=61
(例3)天候が雨(降雨量0mm/h超4mm/h未満:55dB)、風速が-4m/s(追い風)の場合
判定値=天候+風速×係数
=55+(-4)×1.5
=49
(例4) 判定値=天候+風速×係数=55+0×1.5=55
この場合、図15(B)に示す了解度ID決定テーブルが参照される。
これに対して本実施形態によれば、このような環境下においても図21に示すように各拡声子局220A~220Cのカバーエリア全域にわたって音達範囲Ra~Rcを最適化することができる。同図の例では、すべての拡声子局220A~220Cについて強風用あるいは豪雨用の補正データで音声信号を補正(イコライジング最大)した例を示している。
10…親局設備
11…操作卓
12…制御装置
13…送信機
20,220…拡声子局
21…受信機
22…拡声器
23…イコライザ
24…信号処理装置
27…風向風速計
28…雨量計
29…温湿度計
30…受信装置
100…同報無線システム
111…入力装置
112…表示装置
113…データ取得部
241…記憶部
242…制御部
243…音声合成部
Claims (14)
- 親局設備と、屋外に設置された少なくとも1つの拡声子局とを備え、前記親局設備から前記拡声子局へ配信された音声信号を含む拡声情報を前記拡声子局から放送する同報無線システムであって、
前記親局設備は、前記音声信号と、前記親局設備または前記拡声子局が設置される場所の温度、湿度および天気のうち少なくとも1つに関連するデータを含む環境情報とを、前記拡声子局へ送信する送信部を有し、
前記拡声子局は、前記音声信号と前記環境情報とを受信する受信部と、前記音声信号を再生する拡声器と、前記環境情報に基づいて、前記拡声器で再生される音声の明瞭性に関する評価指標が所定の基準値となるように前記音声信号を補正する信号処理装置と、を有する
同報無線システム。 - 請求項1に記載の同報無線システムであって、
前記信号処理装置は、
前記拡声器で再生される音声信号について前記屋外の温度、湿度および天気のうち少なくとも1つが異なる複数種の気象条件ごとにあらかじめ取得した、前記評価指標として前記所定の基準値が得られる周波数パターンを記憶する記憶部と、
前記環境情報に対応する周波数パターンを前記記憶部から抽出し、抽出される周波数パターンに基づいて前記音声信号の周波数特性を補正する制御部と
を有する
同報無線システム。 - 請求項2に記載の同報無線システムであって、
前記記憶部は、前記拡声器の周波数特性である拡声器周波数特性をさらに記憶し、
前記制御部は、前記環境情報と前記拡声器周波数特性とに基づいて、前記音声信号の周波数特性を補正する
同報無線システム。 - 請求項3に記載の同報無線システムであって、
前記拡声子局は、前記拡声器周波数特性が異なる複数の拡声器を有し、
前記記憶部は、前記複数の拡声器各々についての周波数特性である複数の拡声器周波数特性をさらに記憶する
同報無線システム。 - 請求項2~4のいずれか1つに記載の同報無線システムであって、
前記記憶部に記憶される各周波数パターンは、前記音声信号に対する補正用データである
同報無線システム。 - 請求項5に記載の同報無線システムであって、
前記親局設備は、前記親局設備または前記拡声子局が設置される地域の気象データを取得するデータ取得部をさらに有し、温度、湿度および天気のうち少なくとも1つに応じて予め類型化された複数の識別子のうち前記気象データに対応する識別子を前記環境情報として送信し、
前記記憶部は、前記周波数パターンとして前記複数の識別子に各々対応する複数の補正用データを記憶する
同報無線システム。 - 請求項2~6のいずれか1つに記載の同報無線システムであって、
前記信号処理装置は、前記音声信号の再生前および再生後に、前記親局設備から送信され又は前記記憶部に記憶された所定の予備音声信号を合成する音声合成部をさらに有し、
前記制御部は、前記音声信号および前記予備音声信号のうち、前記音声信号のみを選択的に補正する
同報無線システム。 - 請求項1~7のいずれか1つに記載の同報無線システムであって、
前記親局設備は、前記拡声子局が設置される地域の気象データを取得するデータ取得部をさらに有し、取得した前記気象データに基づいて前記環境情報を生成する
同報無線システム。 - 請求項1~8のいずれか1つに記載の同報無線システムであって、
前記評価指標は、SII(Speech Intelligibility Index)である
同報無線システム。 - 請求項1~9に記載の同報無線システムであって、
前記所定の基準値は、前記拡声子局から所定距離隔てた地点における所定の被験者を対象としてあらかじめ測定された、前記拡声子局から放送される前記音声信号に対する所定の了解度を満たす値である
同報無線システム。 - 屋外に設置され、親局設備から配信された音声信号を含む拡声情報を放送する同報無線システム用の拡声子局であって、
前記音声信号と、前記屋外の温度、湿度および天気のうち少なくとも1つに関連するデータを含む環境情報とを受信する受信部と、
前記音声信号を再生する拡声器と、
前記環境情報に基づいて、前記拡声器で再生された音声の明瞭性に関する評価指標が所定の基準値となるように、前記音声信号を補正する信号処理装置と
を備える拡声子局。 - 屋外に設置され、親局設備から配信された音声信号を含む拡声情報を放送する同報無線システム用の拡声子局であって、
前記音声信号を受信する受信部と、
前記屋外の温度、湿度、風および天気のうち少なくとも1つに関連するデータを含む環境情報を取得する計測器と、
前記音声信号を再生する拡声器と、
前記環境情報に基づいて、前記拡声器で再生された音声の明瞭性に関する評価指標が所定の基準値となるように、前記音声信号を補正する信号処理装置と
を備える拡声子局。 - 請求項11または12に記載の拡声子局であって、
前記拡声器は、複数の拡声器を含み、
前記信号処理装置は、前記屋外の風向に応じて前記複数の拡声器で各々再生される音声信号を個別に補正する
拡声子局。 - 親局設備から屋外の拡声子局へ配信された音声信号を含む拡声情報を前記拡声子局から放送する同報無線システム用の信号処理装置であって、
前記拡声子局の拡声器で再生される前記音声信号について前記屋外の温度、湿度および天気のうち少なくとも1つが異なる複数種の気象条件ごとにあらかじめ設定した、音声の明瞭性に関する評価指標として所定の基準値が得られる周波数パターンを記憶する記憶部と、
前記屋外の現在の気象条件に対応する1つの周波数パターンを前記記憶部から抽出し、抽出した前記周波数パターンが得られるように前記音声信号を補正する制御部と
を備える信号処理装置。
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