JP7828126B1 - 卓上型エンジン駆動発電装置 - Google Patents
卓上型エンジン駆動発電装置Info
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Abstract
【解決手段】卓上型エンジン駆動発電装置は、燃料カートリッジが収容する炭化水素を含む燃料を気化して燃料ガス雰囲気を生成し、発熱体を燃料ガス雰囲気に接して触媒燃焼により発熱させる。この発熱を外燃機関のエンジンに与えて、発熱により外部から第1のシリンダ内の気体を膨張させ、且つ放熱により第2のシリンダ内の気体を収縮させて、各シリンダに嵌入するピストンを駆動する。発電部がエンジンの駆動力を用いて発電し、発電された電力を電源回路が予め設定する出力値に変換して出力する。
【選択図】図1
Description
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、第1の実施形態に係る卓上型エンジン駆動発電装置の第1の構成例を概念的に示す図である。
図1は、発電装置1の構成を示すブロック図である。図2(a)は、発電装置1の具体的な一構造例を示す正面図、図2(b)は、発電装置1の具体的な一構造例を示す背面図、及び図2(c)は、発電装置1の具体的な一構造例を示す側面図である。図3は、発電装置1を収納する筐体の一例を図である。勿論、この構造例に限定されるものではない。
本実施形態の発電装置1は、燃料カートリッジ2、供給部3、燃料気化部4、発熱体5、エンジン6、スタートヒータ7、発電部8、電源回路9、制御部10、表示部11、慣性部12、始動スイッチ13、手動スタータ(手動発電機)14、及び出力端子15で構成される。
制御部10は、中央演算処理回路(CPU)を備え、コンピュータと同様に、プログラムに従った演算処理を行う演算処理部である。制御部10は、少なくとも電源回路9及び表示部11に関わる制御信号(エラー検出や出力値の管理)及び表示用信号を生成して出力する。また、制御部10の駆動用電源は、手動スタータ14又は電源回路9から供給される。制御部10には、温度センサ28からフード部31内の温度を計測する温度信号が入力する。また、本実施形態には、記載していないが、スタートヒータ7の温度を検出する温度センサをスタートヒータ7上に配置してもよい。
図4は、燃料カートリッジ2の概念的な構成例を示す図である。
図4(a)は、燃料カートリッジ2及びキャップ23の外観構成を示す図、図4(b)は、燃料カートリッジ2の後面の構成例を示す図、図4(c)は、燃料カートリッジ2の断面構成(図4(b)に示す線分A-A)を示す図である。
燃料カートリッジ2は、例えば、スチール等の金属製又は、樹脂製であり、気密及び水密に形成されるボトルであり、後述する発電体5を化学的変化(触媒燃焼)により発熱させるための炭化水素を含む燃料を収容する容器21である。尚、容器21がスチール製の場合には、外面に防錆処理を施した方が望ましい。容器21は、先端側には燃料を供給するための突出する口栓部21aが設けられる。口栓部21aは、開口頂部に平坦な縁が設けられ、その外側面には、筐体200に固定するための雄ねじ21bが設けられたスクリュー栓に形成されている。
図5(a)乃至図5(c)を参照して、供給部について詳細に説明する。図5(a)は、第1の実施形態に係る発電装置の燃料気化部及びフード部に取り付けられた状態の供給部の概念的な構成例を示す図である。図5(b)は、供給部の側面図である。図5(c)は、図5(b)に示す線分A-Aの供給部の断面構成を示す図である。
供給部3は、挿入口25、シャッタ26、シャッタ駆動部27及び、温度センサ28で構成される。
図1及び図5(a)乃至図5(c)を参照して、燃料気化部4について説明する。燃料気化部4は、フード部31と、浸透部32で構成される。燃料気化部4は、供給された燃料を気化し、燃料ガスの雰囲気を形成する。以下の説明において、気化した燃料を燃料ガスと称し、燃料ガスがフード部31内に充満する雰囲気を燃料ガス雰囲気と称する。
フード部31は、後述するエンジン6の高温シリンダ41の外面側を任意の隙間を空けて覆うことが可能な有底の筒形状(キャップ形状)に形成される。このフード部31は、断熱性が高い部材が好適し、例えば、セラミックスや耐熱ガラス等を用いることができる。
図6は、高温シリンダ41の外面側に形成される触媒部110の構成例を示す図である。触媒部110は、発熱体5とスタートヒータ7で構成される。本実施形態において、図6に示す発熱体5は、図1に示すように、フード部31内であり、後述するエンジン6の高温シリンダ41の外面側における、シリンダ先端の位置から膨張した気体により高温ピストン46が最も下がった位置(下死点)まで覆うように形成されている。尚、この例においては、発熱体5が高温シリンダ41の外面上(先端面を含む)に薄膜として形成された例を示しているが、これに限定されるものではなく、フード部31(燃料気化部)の内面上に薄膜として形成することも可能である。他にも、高温シリンダ41の外面上及びフード部31の内面上の両面に形成してもよい。
発熱体5は、例えば、白金(Pt)又は白金を含む合金(白金合金)を用いる。白金の触媒燃焼を利用し、燃料に含まれる炭化水素を酸化分解させることで発熱させる。白金が触媒として発熱する化学変化は周知であり、例えば、白金触媒式懐炉として用いられ、優れた触媒活性と高い耐久性を有している。本実施形態における白金合金は、白金族金属(PGM)が適用可能であり、例えば、白金、ロジウム及び、パラジウムを適宜、組み合わせた合金である。発熱体5の膜厚は、所望する発熱温度が得られ、少なくとも熱ストレスによる損傷、例えば、ひび割れや剥離などの機械的特性の劣化、熱伝導率の低下、及び触媒燃焼による変質等が生じないのであれば、特に限定されるものではない。
また、発熱体5の触媒燃焼は、一般的な炎の燃焼に比べて、発熱温度が比較的低温な反応であるため、窒素酸化物を微量しか生成しない特徴がある。尚、本実施形態において、発熱体として、白金又は白金合金を例として説明したが、これらの金属に限定されるものではない。即ち、任意の燃料に対して、触媒燃焼による化学変化おいて、エンジンを駆動することが可能な温度を発熱する金属であれば、本実施形態の発熱体として適用することは容易である。
図7は、本実施形態に係るエンジン6の第1の構成例を概念的に示す図である。図7(a)は、図7(c)に示す線分A-Aのエンジンの断面図、図7(b)は、エンジン6の外観図、図7(c)は、エンジン6を側方から見た外観図である。
このエンジン6は、対を成すシリンダを備える外燃機関であるスターリングエンジンを一例として適用している。このスターリングエンジンは、並設される対を成す2つのシリンダを備える。ここでいうシリンダは、内部にピストンがクリアランスを有して嵌入され、そのピストンが往復運動を行うための円筒形の部位である。尚、本実施形態においては、対となる2つのシリンダ(高温シリンダ41、低温シリンダ42)を一例として説明しているが、一対一の対である必要はない。高温シリンダ41と低温シリンダ42は、シリンダ間の空間を繋ぐ連通路が接続する構成である。
図7(b)に示すように、エンジン6は、主たる構成部位として、高温シリンダ41と、ベース部43と、低温シリンダ42と、慣性部12と、始動スイッチ13とを備え、これらが直線的に配置される。前述したように、ベース部43は、高温シリンダ41と低温シリンダ42との間に配置され、これらは直線的に連結するように配置される。スターリングエンジンを構成する高温シリンダ41と低温シリンダ42は、それぞれ1つが対を成す一対一の構成で説明しているが、これに限定されない。例えば、高温シリンダ41と低温シリンダ42がそれぞれ2つのシリンダが対を成す構成であってもよいし、1つの高温シリンダ41と2つの低温シリンダ42で対を成す構成であってもよい。但し、高温シリンダ41と低温シリンダ42とは、後述するシリンダ間の空間を繋ぐ連通路で連結されている。
ベース部43は、円柱形状又は角柱形状であって、対向する2つの底面(第1底面43a及び第2底面43b)を有し、アルミニウム又は銅等の熱伝導率が高い金属により形成される。以下の説明では、ベース部43において、高温シリンダ41に接続する底面を第1底面43aとし、低温シリンダ42に接続する底面を第2底面43bと称する。また、第1底面43aと第2底面43bを接続する外面を側面と称する。
高温シリンダ41は、円筒の一方(先端側又はヘッド側)に底面を設けた中空のキャップ形状に形成される。高温シリンダ41の他方の開口端(開口側又は後端側)は、高温に対応可能なシール部材(ガスケット部材)を用いてベース部43の第1底面43aに気密になるように、密着固定されている。以下の説明において、シリンダは、嵌入されているピストンの位置において、上死点側をシリンダの先端側又はヘッド側と称し、下死点側をシリンダの後端側又は開口側と称する。前述したように、高温シリンダ41の外面には、発熱体5が形成され、シリンダ内部の気体を加熱する。
本実施形態の高温ピストン46においては、ピストンリングは、必ずしも取り付ける必要はないが、必要に応じて取り付けてもよい。ピストンリングは、高温シリンダ41の高温時の温度に基づき、樹脂(PBI,PEEK,PI,PAI,PTFE等)製や金属製が選択して用いられる。
低温シリンダ42は、低温ピストン48が最下位置(下死点)まで下がった際に、少なくとも高温シリンダ41から流入する気体を収容する容積を有している。この低温シリンダ42は、中空の円筒形状を成し、一方の開口部42a(先端側)がシール部材を用いてベース部43の第2底面43bに気密になるように、密着固定されている。低温シリンダ42の他方の開口部42b(開口側)は、大気に解放されている。この低温シリンダ42の材質は、例えば、アルミニウム又は銅等の熱伝導率が高い金属等により形成される。低温シリンダ42の材質は、効率よく放熱できるものであれば、特に限定されるものではない。尚、低温シリンダ42は、熱伝導率が低いが耐熱ガラス等により形成することも可能である。
図7(a)及び図7(b)を参照して、慣性部12及び始動スイッチ13について説明する。
慣性部12は、スライド軸51を介して低温ピストン48のコンロッド48a(ピストン軸)に連結される。一般的に、スターリングエンジンにおいて、コンロッド(ピストン軸)には、フライホイール(弾み車)が連結されているが、第1の構成例では、コイルバネ等からなる弾性部材を用いて、圧縮及び引張によりフライホイールと同等な慣性力を与えている。即ち、フライホイールをホイール面と直行する方向から見るとコンロッドの端部は回転しているが、フライホイールを側方(ホイール面と平行する方向)から見るとコンロッドは、前後に直線移動している。ここでは、この直線移動をコイルバネの伸縮に置き換え、伸縮する際に発生する力を慣性力として考えている。
図7(a)及び図7(b)に示す始動スイッチ13は、連結部13a、ノブ13b、及びストッパ13cにより構成される。連結部13aは、バー形状であり、一端は、慣性部12であるコイルバネ12aに連結し、他端はノブ13bに連結する。ノブ13bは、筐体200に設けられた窓から露出する位置に配置される。ストッパ13cは、連結部13aの一端側に設けられており、コイルバネ12aの伸び縮みのゆれがノブ13bに伝番されないように作用する。
図8(a)は、第1の実施形態に係る発電装置の発電部の構成例を示す図である。図8(b)は、発電部の側面図である。図8(c)は、図8(b)に示す線分A-Aにおける発電部の断面構成を示す図である。
発電部8は、スライド軸51とコイル52と磁石53により構成され、電磁誘導を用いた発電である。
磁石53は、それぞれに小コイル52aと同等の厚みを有するリング状の永久磁石53aである。磁石53は、複数の永久磁石53aがスライド軸51に嵌合されて一体的に形成される。コイル52は、複数の小コイル52a間を電気的に絶縁し、永久磁石53aの極(N極、S極)の反復移動する位置(範囲)に合わせて、スライド軸51の軸方向に直線に配置した中空な筒形状に形成される。これらの永久磁石53bの極及び小コイル52aの厚みは、前述した低温ピストン48のストローク長(往路又は復路の距離)により適宜、設定される。
発電部8は、低温ピストン48のストロークによりスライド軸51が往復移動する。スライド軸51の往復移動は、環状のコイル52内を磁石53が往復移動し、誘導起電力を発生させて、その電力を発電出力端子から電源回路9に出力する。
図1及び図2(b)に示す電源回路9は、入力した電力を整流して所定の直流電圧に変換し、発電電力として出力する。電源回路9は、所謂、コンバータであり、例えば半導体回路を用いた、整流回路とLCフィルタと電流電圧変換回路とにより構成される。また、電流電圧変換回路は、複数の電圧値を出力する構成であってもよい。
図1及び図2(b)に示す制御部10は、CPU(central processing unit)を含み構成され、予め設定されたプログラムやアプリケーションソフトに従い、各構成部を制御する。制御部10は、電源回路9又は手動スタータ14から供給された電力により駆動する。駆動開始時は、手動スタータ14から供給された電力の一部を制御部10に供給し、装置起動後に電源回路9へ切り替え、電源回路9が出力する電力の一部を利用して駆動する。制御部10は、少なくとも、発熱温度、出力のON/OFF、出力電圧、時間表示(充電時間[充電時間(分)=バッテリー容量/充電電流×60等])、操作手順、エラー内容等に関わる処理を行う。
図1及び図9(a)乃至図9(c)を参照して、手動スタータについて説明する。図9(a)は、第1の実施形態に係る手動スタータの外観構成を示す図、図9(b)は、手動スタータを側方から見た外観構成を示す図、図9(c)は、図9(b)に示す線分A-Aにおける手動スタータの断面図である。
本実施形態の手動スタータ14は、手回しで発電する所謂、手動発電機である。この手動スタータ14は、発電した出力電圧を発熱体5のスタートヒータ7に印加する。スタートヒータ7は、出力電圧を受けて触媒燃焼が開始される約130℃~300℃まで加熱する。本実施形態においては、図3に示すように、手動スタータ14が手動スタータ14に設置されている例を示している。勿論、手動スタータ14を配置する位置は、限定されるものではなく、手動スタータ14の形状により適宜、変更される。
図1に示す表示部11は、前述した本体カバー202の上面(図3参照)に配置される。この表示部11は、液晶パネル等で構成され、制御部10から指示された表示情報、例えば、発熱温度、出力のON/OFF、出力電圧、時間表示(充電時間[充電時間(分)=バッテリー容量/充電電流×60等])、操作手順、エラー内容等を表示する。さらに、表示部11にタッチパネルを追加して、操作用アイコンを表示してもよい。
図1及び図2(b)に示す出力端子15は、接続対象となる電源ケーブルの端子に対応するコネクタがフレーム201上に設置され、筐体200の側面に窓が開口されている。本実施形態では、複数のUSBコネクタが設けている。接続されるコネクタとして、例えば、USB Type-B、USB Type-C、Lightning(ライトニング)、micro USB等のコネクタケーブルが接続可能である。勿論、電力供給を行う接続対象物の電源ケーブルの端子によって異なり、前述したUSBコネクタは、一例であり、特に限定されたものではない。
次に、第1の実施形態に係る卓上型エンジン駆動発電装置1の操作手順及び動作について説明する。
1.レバー27aの位置からシャッタ26の閉塞状態を確認し、必要であれば、レバー27aを操作してシャッタ26の閉塞状態にする。
2.燃料カートリッジ2を筐体200へ差し込み、螺合させて筐体200に固定する。
3.レバー27aを操作してシャッタ26を任意の開状態まで開放し、所定時間(燃料が浸透部32に浸透し、燃料ガス雰囲気が生成するまでの待機時間)を待機する。このシャッタ開放により浸透部32へ浸透した燃料は、気化して空気と混合した燃料ガスとなり、触媒燃焼エリアに燃料ガス雰囲気を生成する。尚、このタイミングで手動スタータ14を手回し、スタートヒータ7の加熱により、燃料の気化を促進させてもよい。
5.発熱体5の触媒燃焼による発熱は、触媒燃焼エリアの温度を上昇させて、エンジン6(スターリングエンジン)の高温シリンダ41が駆動開始温度に到達すると、表示部位65又は、表示部11には駆動開始可能を示す、例えば、[START]が表示される。
7.エンジン6の駆動により、低温ピストン48が発電部8のスライド軸51を軸方向(コイル52の巻回方向と直交する方向)に反復移動させる。スライド軸51は、磁石53を備えており、発電部8のコイル52の中で軸方向に反復移動する。この反復移動により、磁石53とコイル52との間で電磁誘導が生じて、電力が発生する。
8.電源回路9は、発電した電力を整流して所定の直流電圧に変換し、発電電力として、出力端子15へ出力する。
9.エンジン6の停止は、シャッタ26を閉じて燃料の供給を停止することで浸透部32から気化する燃料を減少させる。これにより、十分な燃料ガス雰囲気が生成されず、触媒燃焼により発生する発熱温度が降下して、エンジンが自然に停止する。また、シャッタ26を閉じた後、所定時間後に始動スイッチのノブを押し続けることにより、低温ピストン48の駆動を妨げることで強制的にエンジン6を停止させることも可能である。尚、フード部31内に残った燃料(浸透部32に浸透した燃料、及び燃料ガス)は、フード部31のスリット29から外へ蒸発(排気)されて消滅する。また、排気される燃料ガスは少量であるが、エンジン6の停止後は、火気厳禁とする。
・発電装置は、携帯に便利な小型軽量であり、有害な排気ガスの排出量が少なく、居室内の食卓等の卓上で携帯型電子機器に内蔵される充電池や充電用電池の充電に使用することができる。
・エンジンにスターリングエンジンを使用しているため、小型、軽量で且つ発生する騒音が小さい。
・発熱体の触媒燃焼を利用して発電を行うため、周囲の外的要因(照明がない場所、時間帯及び天候等)に影響されない。
・発電装置は、長時間に渡って発電が可能であるため、充電用電池のように電池容量により充電可能な電子機器の個数が限定されない。
・エンジンの駆動方式が外燃機関を用いているため、内燃機関におけるエンジンオイルが不要であり、定期的なメンテナンスを必須とせず、メンテナンスフリーである。
・エンジンを駆動するための熱は、発熱体の触媒燃焼による発熱を用いているため、安全であり、内燃機関よりも低温で駆動させることができる。
・燃料は、小型で小容量の燃料を収容する金属製又は樹脂製のキャップ付の燃料カートリッジを用いるため、携帯が容易であり、衝撃に対して安全である。
・使用後に燃料カートリッジ内に燃料が残っていたとしても、取り外し可能であり、キャップで密封することで、繰り返し、利用することができる。
・利用時間(発電時間)に応じて、収容する燃料を調整した燃料カートリッジを提供できる。
・弾性部材を上下に挟んだ防振架台を筐体の下面に取り付けているため、発生する振動を吸収及び減衰し、振動による移動や騒音を低減する。また、慣性部は、直線のコイルバネにより構成され、エンジンのピストンのストローク方向とコイルバネの伸縮方向が同一であるため、一方向の振動のみが発生している。これに対して、フライホイールを慣性部に用いて、遠心力が作用する振動に比べて、筐体が上下左右の方向に跳ねるように移動させる振動が抑制される。
図10は、本実施形態に係るエンジンの第2の構成例を概念的に示す図である。図10(a)は、エンジン80の斜め上から見た外観図、図10(b)は、エンジン80を側方から見た外観図、図10(c)は、エンジン80の正面から見た外観図、図10(d)は、図10(b)に示す線分A-Aのエンジンの断面図である。
本実施形態の第2の構成例は、前述した第1の構成例に記載したエンジン6、発電部8、慣性部12、始動スイッチ13を変形した一例である。以下の説明において、第2の構成例の発電装置の構成部が、前述した第1の構成例と同等のものは、同じ参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。さらに、シリンダは、嵌入されているピストンの位置において、上死点側をシリンダの先端側又はヘッド側と称し、下死点側をシリンダの後端側又は開口側と称する。
第2の構成例においては、前述した慣性部12として、垂直方向に接続される2つの円盤形状のフライホイール91及び94を用いる構成である。フライホイール91及び94は、それぞれのホイール中心がロッド95の両端で連結されている。ロッド95は、後述する発電部8の側面に設けられた支持部85に回転可能に支持されている。
発電部8は、一般的なブラシ付モータ又は、ブラシレスモータと同等な構成である。例えば、発電部8は、図示していないが、少なくともコイルが巻回された回転子(ロータ)と永久磁石で構成される固定子(ステータ)と、整流子と、ブラシにより構成されている。発電部8は、本体上面に出力端を備えている。発電部8は、フレーム201に固定される支柱210に固定されている。
発電部8は、回転子の回転軸にギヤ96がはめ込まれ、フライホイール91の外周面のギヤ91aに歯合している。フライホイール91の回転に従動して、発電部8の回転軸が回転し、発電した電力を電源回路5に出力する。
始動スイッチ13は、内燃機関であるガソリンエンジンの始動に使用される公知なリコイルスタータ構造である。図10(a)及び図10(c)に示すように、フライホイール91の回転軸に連結するリコイルスタータ本体101と牽引具102とで構成される。牽引具102を引くことで、フライホイール91,94が回転し、高温ピストン87及び低温ピストン88が移動して、エンジン80の駆動が開始される。
上述したエンジン80において、本実施形態に利用可能なスターリングエンジンとして、一般的に知られているα形スターリングエンジン、β形スターリングエンジン及び、γ形スターリングエンジン等がある。
以上説明した第2の構成例は、前述した第1の構成例と同等の作用効果が得られる。さらに、第2の構成例は、第1の構成例のフレームに比べて、長さが短くなり、さらなるコンパクト化が実現できる。
図11は、第2の実施形態に係る卓上型エンジン駆動発電装置の構成例を概念的に示す図である。以下の説明において、本実施形態の発電装置71の構成部と、前述した発電装置1の構成部が同等のものは、同じ参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
発電装置71は、燃料カートリッジ2、供給部3、燃料気化部4、発熱体5、エンジン6、スタートヒータ7、発電部8、電源回路9、制御部10、表示部11、慣性部12、始動スイッチ13、手動スタータ14、出力端子15、断熱部材16、出力切換回路17、バッテリー18、スタータ切換回路19及び、電池出力端子20により構成される。この発電装置71は、前述した第1の実施形態の発電装置1の構成部に加えて、出力切換回路17、バッテリー18、スタータ切換回路19及び、電池出力端子20が追加された構成である。
バッテリー18は、充電可能な二次電池であり、例えば、リチウムイオン電池が好適する。前述した第1の構成例の発電装置1は、発電部8が発電した電力を蓄電するバッテリーを搭載せず、直に充電用電力として使用している。このため、発電する電力量に対して、充電対象になる充電池の電池容量によっては、充電時間が長くなり、緊急時の短時間充電に対応できない場合がある。そこで、本実施形態は、スマートフォンの1台分乃至2台分又は、モバイルパソコンの充電率50%程度を急速充電する電池容量を有するバッテリー18を搭載する。勿論、電池容量は、限定されるものではないが、この例では携帯性を重視するため、大型で大容量の充電用電池は搭載していない。
電池出力端子20は、出力端子15のコネクタと同等なコネクタが設けられている。本実施形態において、電池出力端子20と出力端子15とを設けたのは、発電した電力による充電と、バッテリー18による充電を並列して行うことで、緊急に充電する必要がある電子器機と、発電した電力で充電する電子器機とを同時に充電させることができる。バッテリー18の出力端は、電池出力端子20に接続する。
図11に示す出力切換回路17は、電源回路9の出力端と出力端子15との間に設けられる。出力切換回路17は、一次側(入力端)が1端子、二次側(出力端)が2切換端子の切り替えスイッチである。出力切換回路17は、入力端が電源回路9の出力端に接続され、第1切換端が出力端子15に接続し、第2切換端がバッテリー18の入力端に接続している。この出力切換回路17は、電源回路9から入力された出力電力を出力端子15又はバッテリー18のいずれかに切り替えて出力するものである。
スタータ切換回路19は、手動スイッチの構成が好適する。このスタータ切換回路19は、一次側(入力端)が2端子、二次側(出力端)が1端子の切り替えスイッチである。スタータ切換回路19は、2つの入力端のうち、第1入力端が手動スタータ14の出力端に接続され、第2入力端がバッテリー18の出力端に接続され、出力端がスタートヒータ7の入力端に接続する。バッテリー18がスタートヒータ7へ出力可能な状態(非充電時及び充電対象が未接続時)であった場合には、スタータ切換回路19は、発熱体5の触媒燃焼の開始時に、2つの入力端のうちのいずれかの入力端を選択する。スタータ切換回路19でバッテリー18を選択した場合には、バッテリー18の電池出力をスタートヒータ7へ供給する。
第2の実施形態では、手動スタータ14の出力に代わって、バッテリー18による充電出力でスタートヒータ7を加熱することができる。
Claims (3)
- 炭化水素を含む燃料を収容する着脱可能な燃料カートリッジと、
前記燃料カートリッジから前記燃料の供給量をシャッタの開閉により調整して供給する供給部と、
前記供給量の燃料を気化して空気を混合し、任意のエリア内に燃料ガス雰囲気を生成する燃料気化部と、
前記燃料ガス雰囲気に接して触媒燃焼により発熱する発熱体と、
それぞれにピストンが嵌入されて、シリンダ間が連通される第1のシリンダ及び第2のシリンダを対で備え、前記第1のシリンダの外側から前記発熱体の前記発熱が与えられて、当該第1のシリンダ内の気体を膨張させ、且つ外部への放熱による温度降下により前記第2のシリンダ内の気体を収縮させて、前記シリンダ間の温度差により前記ピストンを駆動させる外燃機関のエンジンと、
前記エンジンが出力する駆動力を用いて発電する発電部と、
前記発電部により発電された電力を予め設定する出力値に変換する電源回路と、
前記電源回路から前記出力値の電力を出力する出力端子と、
を具備する卓上型エンジン駆動発電装置。 - 前記卓上型エンジン駆動発電装置において、
前記発熱体は、白金又は白金合金のいずれかの金属材料を用いて、前記エリアに接する前記第1のシリンダの外面上、及び前記エリアを形成する壁面上の少なくとも一方の面上に形成され、
さらに、
前記発熱体を加熱し、前記触媒燃焼を開始させるスタートヒータと、
電力供給し、前記スタートヒータを発熱させる手動発電機と、
を具備する請求項1に記載の卓上型エンジン駆動発電装置。 - 前記電源回路の出力により充電するバッテリーと、
前記電源回路の出力を前記バッテリーの入力端又は前記出力端子のいずれかに切り換える出力切換回路と、
前記バッテリーに充電された電力を出力するバッテリー出力端子と、
前記バッテリーから供給される前記電力又は、前記手動発電機から供給される電力のいずれか一方の電力を前記スタートヒータに通電し、当該スタートヒータの発熱を開始させるスタータ切換回路と、
を備える請求項2に記載の卓上型エンジン駆動発電装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2025188104A JP7828126B1 (ja) | 2025-11-07 | 2025-11-07 | 卓上型エンジン駆動発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2025188104A JP7828126B1 (ja) | 2025-11-07 | 2025-11-07 | 卓上型エンジン駆動発電装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP7828126B1 true JP7828126B1 (ja) | 2026-03-11 |
Family
ID=99007761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2025188104A Active JP7828126B1 (ja) | 2025-11-07 | 2025-11-07 | 卓上型エンジン駆動発電装置 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP7828126B1 (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05176501A (ja) * | 1991-12-25 | 1993-07-13 | Honda Motor Co Ltd | 往復振動発生機 |
| JP2005027485A (ja) * | 2003-07-04 | 2005-01-27 | Matsushita Electric Works Ltd | 携帯用熱電発電機 |
| US20100126165A1 (en) * | 2006-02-28 | 2010-05-27 | Subir Roychoudhury | Catalytic burner apparatus for stirling engine |
| JP2013170454A (ja) * | 2012-02-17 | 2013-09-02 | Sec Elevator Kk | スターリングエンジン用加熱装置及び加熱方法 |
| JP2020169638A (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-15 | 株式会社エスコアドバンス | スターリングエンジン発電機を用いた発電装置 |
-
2025
- 2025-11-07 JP JP2025188104A patent/JP7828126B1/ja active Active
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05176501A (ja) * | 1991-12-25 | 1993-07-13 | Honda Motor Co Ltd | 往復振動発生機 |
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