JP7820100B2 - 焼菓子用油脂組成物、焼菓子用生地及び焼菓子 - Google Patents
焼菓子用油脂組成物、焼菓子用生地及び焼菓子Info
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Description
特許文献3には、H2Xトリグリセリド、HX2トリグリセリド及びHO2トリグリセリド(H:炭素数16以上の飽和脂肪酸、X:炭素数16以上の不飽和脂肪酸、O:オレイン酸)を特定量含む油脂組成物の使用によって、軽くソフトで脆くさっくりした食感を有するベーカリー食品が得られることが記載されている。
すなわち、本発明は以下の態様を包含する。
[1]20℃におけるSFC(固体脂含量)が25~37%であり、
油脂組成物の構成脂肪酸全質量に対するラウリン酸の含有量が5~15質量%であり、
油脂組成物の構成トリグリセリド全質量に対するP2O(2分子のパルミチン酸及び1分子のオレイン酸が結合したトリグリセリド)の含有量が16質量%以下である、焼菓子用油脂組成物。
[2]油脂組成物の構成脂肪酸全質量に対する飽和脂肪酸の含有量が55~70質量%である、[1]に記載の焼菓子用油脂組成物。
[3]油脂組成物の構成トリグリセリド全質量に対するUUU(3分子の不飽和脂肪酸が結合したトリグリセリド)の含有量が15質量%以下である、[1]又は[2]に記載の焼菓子用油脂組成物。
[4]ラウリン系油脂及びパーム系油脂の混合油脂のエステル交換油脂(A)を含み、前記エステル交換油脂(A)の含有量が10~50質量%である、[1]~[3]のいずれかに記載の焼菓子用油脂組成物。
[5]エステル交換油脂(A)が、15~40質量%のラウリン系油脂を含む混合油脂をエステル交換して得られる油脂である、[4]に記載の焼菓子用油脂組成物。
[6]ラウリン系油脂、パーム系油脂及び室温において液体で、かつ、構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を65質量%以上含む液体油の混合油脂のエステル交換油脂(B)を含み、前記エステル交換油脂(B)の含有量が30~80質量%である、[1]~[5]のいずれかに記載の焼菓子用油脂組成物。
[7]エステル交換油脂(B)が、5~30質量%のラウリン系油脂を含む混合油脂をエステル交換して得られる油脂である、[6]に記載の焼菓子用油脂組成物。
[8]乳化剤を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の焼菓子用油脂組成物。
[9]乳化剤が不飽和系乳化剤である、[8]に記載の焼菓子用油脂組成物。
[10][1]~[9]のいずれかに記載の焼菓子用油脂組成物を含む、焼菓子用生地。
[11]大豆由来原材料をさらに含む、[10]に記載の焼菓子用生地。
[12][10]又は[11]に記載の焼菓子用生地を焼成してなる、焼菓子。
<焼菓子用油脂組成物>
本発明の焼菓子用油脂組成物は、20℃におけるSFC(固体脂含量)が25~37%であり、油脂組成物の構成脂肪酸全質量に対するラウリン酸の含有量が5~15質量%であり、油脂組成物の構成トリグリセリド全質量に対するP2O(2分子のパルミチン酸及び1分子のオレイン酸が結合したトリグリセリド)の含有量が16質量%以下であることを特徴とする。これにより、可塑性が良好であり、焼菓子用生地に良好な伸展性を付与することができ、焼菓子の口ごなれを良好にすることができる焼菓子用油脂組成物が得られる。
本発明の焼菓子は、焼成後の水分量が0.01~10質量%であることが好ましく、0.1~8質量%であることがより好ましく、0.2~5質量%であることが更に好ましい。
本発明において、「焼菓子用油脂組成物」とは、上述の焼菓子の生地を製造するために用いられる油脂組成物を意味する。
本発明の焼菓子用油脂組成物は、20℃におけるSFC(固体脂含量)が25~37%である。20℃におけるSFCは、27~35%であることが好ましく、29~34%であることがより好ましい。20℃におけるSFCが上記範囲内であると、油脂組成物の可塑性を良好にすることができ、焼菓子用生地に良好な伸展性を付与することができ、また焼菓子の口ごなれを良好にすることができる。
油脂組成物のSFC(単位:%)は、後述の実施例に記載のように、日本油化学会編「基準油脂分析試験法」(2013年)に記載の「2.2.9 固体脂含量(NMR法)」に準拠して測定することができる。
本発明の焼菓子用油脂組成物は、油脂組成物の構成脂肪酸全質量に対するラウリン酸の含有量が5~15質量%である。ラウリン酸の含有量は、6~13質量%であることが好ましく、7~11質量%であることがより好ましい。ラウリン酸の含有量が上記範囲内であると、油脂組成物の可塑性を良好にすることができ、焼菓子用生地に良好な伸展性を付与することができる。
また、本発明の焼菓子用油脂組成物は、油脂組成物の構成脂肪酸全質量に対する飽和脂肪酸の含有量が55~70質量%であることが好ましい。飽和脂肪酸の含有量は、56~67質量%であることがより好ましく、57~63質量%であることが更に好ましい。飽和脂肪酸の含有量が上記範囲内であると、油脂組成物の可塑性を良好にすることができ、焼菓子用生地に良好な伸展性を付与することができる。
上記ラウリン酸及び飽和脂肪酸の含有量は、例えばガスクロマトグラフィー法によって測定することができる。
本発明の焼菓子用油脂組成物は、油脂組成物の構成トリグリセリド全質量に対するP2O(2分子のパルミチン酸及び1分子のオレイン酸が結合したトリグリセリド)の含有量が16質量%以下である。P2Oの含有量は、15.5質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましい。P2Oの含有量が上記範囲内であると、油脂組成物中の結晶の粗大化を抑制し、油脂組成物の可塑性を良好にすることができる。P2Oの含有量の下限値は特に限定されないが、5質量%以上であることが好ましく、7質量%以上であることがより好ましい。
なおP2Oとは、PPO(1位(または3位)及び2位にパルミチン酸、3位(または1位)にオレイン酸が結合したトリグリセリド)及びPOP(1位及び3位にパルミチン酸、2位にオレイン酸が結合したトリグリセリド)の双方を意味する。すなわち、P2Oの含有量とは、PPO及びPOPの合計の含有量である。
上記P2Oの含有量は、例えば液体クロマトグラフィー質量分析法によって測定することができる。
本発明の焼菓子用油脂組成物は、油脂組成物の構成トリグリセリド全質量に対するUUU(3分子の不飽和脂肪酸が結合したトリグリセリド)の含有量が15質量%以下であることが好ましい。UUUの含有量は、12質量%以下であることがより好ましく、9質量%以下であることが更に好ましい。UUUの含有量が上記範囲内であると、油脂組成物の水との乳化性を良好にすることができ、焼菓子用生地に良好な伸展性を付与することができる。UUUの含有量の下限値は特に限定されないが、良好な可塑性を持つ油脂組成物とする観点から、2質量%以上であることが好ましく、4質量%以上であることがより好ましい。
UUUの含有量は、例えば液体クロマトグラフィー質量分析法によって測定することができる。
本発明の焼菓子用油脂組成物は、ラウリン系油脂及びパーム系油脂の混合油脂のエステル交換油脂(以下、エステル交換油脂(A))を含むことが好ましい。上記エステル交換油脂(A)は、ラウリン系油脂及びパーム系油脂の混合油脂をエステル交換したものである。前記混合油脂は、ラウリン系油脂及びパーム系油脂からなることが好ましい。焼菓子用油脂組成物がエステル交換油脂(A)を含むことにより、焼菓子用生地に良好な伸展性を付与することができる。
なお本発明において、水素添加とは、構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を含む油脂に水素を添加することで不飽和脂肪酸の一部又は全部を飽和脂肪酸に変える処理を意味する。
エステル交換油脂(A)の製造に使用される上記ラウリン系油脂の具体例としては、特に限定されないが、ヤシ油、パーム核油、パーム核オレイン、パーム核ステアリンが好ましく、ヤシ油、パーム核油、パーム核オレインがより好ましく、パーム核オレインが更に好ましい。上記ラウリン系油脂は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
パーム核オレインとは、パーム核油を分別して得られる低融点画分の油脂である。パーム核ステアリンとは、パーム核油を分別して得られる高融点画分の油脂である。
エステル交換油脂(A)の製造に使用される上記パーム系油脂の具体例としては、特に限定されないが、パーム油、パームオレイン、パームダブルオレイン、パームスーパーオレイン、パームミッドフラクション、パームステアリン、パーム極度硬化油が好ましく、パーム油、パームオレイン、パームステアリン、パーム極度硬化油がより好ましい。上記パーム系油脂は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
パームオレインとは、パーム油を分別して得られる低融点画分の油脂である。パームステアリンとは、パーム油を分別して得られる高融点画分の油脂である。パームダブルオレインやパームスーパーオレインとは、パームオレインを更に分別して得られる低融点画分の油脂である。パームミッドフラクションとは、パームオレインを更に分別して得られる高融点画分の油脂である。
上記エステル交換油脂(A)の含有量は、焼菓子用油脂組成物の全質量に対して、10~50質量%であることが好ましく、15~45質量%であることがより好ましく、20~40質量%であることが更に好ましい。エステル交換油脂(A)の含有量が上記範囲内であると、焼菓子用生地に良好な伸展性を付与することができる。
上記混合油脂の組成及びエステル交換油脂(A)の使用量は、上記20℃におけるSFC、構成脂肪酸の含有量、及びトリグリセリドの含有量を満たすように適宜選択することができる。
上記エステル交換油脂(A)は、1種類を単独で用いても良く、2種類以上を併用してもよい。
本発明の焼菓子用油脂組成物は、ラウリン系油脂、パーム系油脂、及び液体油の混合油脂のエステル交換油脂(以下、エステル交換油脂(B)という)を含むことが好ましい。上記エステル交換油脂(B)は、ラウリン系油脂、パーム系油脂、及び液体油の混合油脂をエステル交換したものである。前記混合油脂は、ラウリン系油脂、パーム系油脂、及び液体油からなることが好ましい。焼菓子用油脂組成物がエステル交換油脂(B)を含むことにより、油脂組成物の可塑性を良好にすることができ、焼菓子用生地に良好な伸展性を付与することができる。
エステル交換油脂(B)の製造に使用される上記液体油の具体例としては、特に限定されないが、菜種油、ハイオレイック菜種油、ハイエルシン菜種油、大豆油、ヒマワリ油、ハイオレイックヒマワリ油、オリーブ油、紅花油(サフラワー油)、ハイオレイック紅花油、コーン油、綿実油、落花生油、米油、亜麻仁油、えごま油、胡麻油、又はこれらの混合油あるいはこれらの加工油脂(硬化油、分別油等)が好ましく、ハイオレイック菜種油、ハイエルシン菜種油がより好ましい。上記液体油は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
上記混合油脂の組成及びエステル交換油脂(B)の使用量は、上記20℃におけるSFC、構成脂肪酸の含有量、及びトリグリセリドの含有量を満たすように適宜選択することができる。
上記エステル交換油脂(B)は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
本発明の焼菓子用油脂組成物は、乳化剤を含むことが好ましい。乳化剤としては特に限定なく使用することができ、飽和系乳化剤であってもよく不飽和系乳化剤であってもよい。中でも、不飽和系乳化剤を使用すると、焼菓子用生地により良好な伸展性を付与することができるため好ましい。
飽和系乳化剤とは、グリセリンやソルビタン等に結合する脂肪酸として飽和脂肪酸が主体のものをいい、例えば飽和脂肪酸のモノグリセライド、ポリグリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸モノエステル、ソルビタン脂肪酸ポリエステル等が挙げられる。前記飽和系乳化剤の具体例としては、理研ビタミン株式会社製のポエムS-320YN、ポエムST-PV、エマルジーMP、エマルジーMS等が挙げられる。
不飽和系乳化剤とは、グリセリンやショ糖等に結合する脂肪酸として不飽和脂肪酸が主体のものをいい、例えば不飽和脂肪酸のモノグリセライド、ポリグリセリンエステル、ショ糖脂肪酸モノエステル、ショ糖脂肪酸ポリエステル等が挙げられる。前記不飽和系乳化剤の具体例としては、理研ビタミン株式会社製のポエムDO-100V、エマルジーMU、エマルジーOL-100H、三菱ケミカルフーズ株式会社製のリョートーシュガーエステルER-290等が挙げられる。
なお本発明において、乳化剤を構成する脂肪酸の「主体」が飽和脂肪酸であるか不飽和脂肪酸であるかは、例えば以下の要領にて判断できる。乳化剤を例えばガスクロマトグラフィー法により分析し、乳化剤の構成脂肪酸全質量に対する飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸の質量(%)を算出する。飽和脂肪酸の質量(%)が不飽和脂肪酸の質量(%)より多い場合に「飽和脂肪酸が主体」、不飽和脂肪酸の質量(%)が飽和脂肪酸の質量(%)より多い場合に「不飽和脂肪酸が主体」であると判断することができる。
上記乳化剤は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
本発明の焼菓子用油脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の油脂を含んでいてもよい。例えば、本発明の焼菓子用油脂組成物は、上記エステル交換油脂(A)及び(B)以外のエステル交換油脂(C)、並びに/又はエステル交換油脂以外の油脂を含んでいてもよい。エステル交換油脂(C)としては、特に限定されず、パーム系油脂のエステル交換油脂、ラウリン系油脂及び極度硬化油の混合油脂のエステル交換油脂等が挙げられる。
上記エステル交換油脂(A)及び(B)以外の油脂の種類及び使用量は、上記20℃におけるSFC、構成脂肪酸の含有量、及びトリグリセリドの含有量を満たすように適宜選択することができる。
本発明の焼菓子用油脂組成物は、焼菓子用ショートニングの製造に用いることができる。ショートニングは、本発明の焼菓子用油脂組成物を、必要に応じて乳化剤(好ましくは不飽和系乳化剤)、着香料、着色料等と共に混合し、得られた混合物を50~70℃程度に加温した後に10~25℃程度に急冷捏和することにより製造することができる。
本発明の焼菓子用生地は、上記焼菓子用油脂組成物を含む。本発明の焼菓子用生地は、上記焼菓子用油脂組成物、小麦粉等の穀粉及び必要に応じて他の原材料を配合した物を例えばミキサーを用いて混合することで得ることができる。
上記他の原材料としては、一般的な焼菓子用生地の原材料として通常用いられる、砂糖等の甘味料、全卵、卵白、卵黄等の卵類、牛乳等の乳製品等が挙げられる。また、ココア、フルーツ、ナッツ等の風味素材、食塩、香辛料、乳化剤、香料、着色料、膨張剤、酸化剤、酸化防止剤、増粘剤、酸味料、pH調整剤、保存料などの添加剤を更に添加してもよい。
本発明の焼菓子用生地は、穀粉100質量部に対し、上記焼菓子用油脂組成物又はショートニングを10~100質量部含むことが好ましく、15~70質量部含むことがより好ましく、20~50質量部含むことが更に好ましい。
本発明の焼菓子は、上記焼菓子用生地を焼成してなる。焼成温度は特に限定されず、150~250℃であってもよく、例えば180℃であってもよい。焼成時間は特に限定されず、例えば5~45分であってもよい。
以下の方法に従って、実施例1~6及び比較例1~5の油脂組成物に用いた各油脂を調製した。各エステル交換油脂を調製する際に使用した油脂の配合割合を表1に示す。
油脂A-1:パーム核オレイン29質量部、パームステアリン56質量部及びパーム極度硬化油15質量部を混合後、混合油脂100質量部に対し、0.143質量部のナトリウムメチラートを触媒として、90℃で15分間、非選択的エステル交換反応を行った。その後、脱色、脱臭を実施したものを油脂A-1として用いた。
油脂A-2:パーム核オレイン25質量部、パーム油67質量部及びパームステアリン8質量部を混合後、混合油脂100質量部に対し、0.143質量部のナトリウムメチラートを触媒として、90℃で15分間、非選択的エステル交換反応を行った。その後、脱色、脱臭を実施したものを油脂A-2として用いた。
油脂B-1:ヤシ油10質量部、パーム油80質量部及びハイエルシン菜種油10質量部を混合後、混合油脂100質量部に対し、0.143質量部のナトリウムメチラートを触媒として、90℃で15分間、非選択的エステル交換反応を行った。その後、脱色、脱臭を実施したものを油脂B-1として用いた。
油脂C-1:ヤシ油50質量部及びハイエルシン菜種極度硬化油50質量部を混合後、混合油脂100質量部に対し、0.143質量部のナトリウムメチラートを触媒として、90℃で15分間、非選択的エステル交換反応を行った。その後、脱色、脱臭を実施したものを油脂C-1として用いた。
油脂C-2:パームオレイン50質量部及びパームダブルオレイン50質量部を混合後、混合油脂100質量部に対し、0.143質量部のナトリウムメチラートを触媒として、90℃で15分間、非選択的エステル交換反応を行った。その後、脱色、脱臭を実施したものを油脂C-2として用いた。
パーム核極度硬化油:パーム核油の極度硬化処理を行い、脱色、脱臭を実施したものを用いた。
パーム極度硬化油:パーム油の極度硬化処理を行い、脱色、脱臭を実施したものを用いた。
ハイエルシン菜種極度硬化油:ハイエルシン菜種油の極度硬化処理を行い、脱色、脱臭を実施したものを用いた。
パーム油:パーム油の脱色、脱臭を実施したものを用いた。
パームオレイン:パームオレインの脱色、脱臭を実施したものを用いた。
パームダブルオレイン:パームダブルオレインの脱色、脱臭を実施したものを用いた。
パーム核油:パーム核油の脱色、脱臭を実施したものを用いた。
コーン油:コーン油の脱色、脱臭を実施したものを用いた。
上記の通り調製した各油脂を表2及び3に示す割合(質量部)で配合し、実施例1~6及び比較例1~5の焼菓子用油脂組成物を得た。
実施例1~6及び比較例1~5の各油脂組成物の固体脂含量(SFC、単位:%)は、基準油脂分析試験法(2.2.9-2013、固体脂含量(NMR法))に準じて測定した。即ち、油脂組成物を60℃で30分間保持し、油脂組成物を完全に融解させた後、0℃に30分間保持して固化させた。その後、25℃で30分間保持し、テンパリングを行った後、0℃で30分間保持した。その後、各SFCの測定温度で30分間保持した後、SFCを測定した。
実施例1~6及び比較例1~5の各油脂組成物に含まれる構成脂肪酸組成は、基準油脂分析試験法(2.4.2.3-2013、脂肪酸組成(キャピラリーガスクロマトグラフ法))に準じて測定した。ガスクロマトグラフィー装置は、島津製作所(株)製の「GC-2010型」を使用し、カラムは、SUPELCO社製の「SP-2560」を使用した。
実施例1~6及び比較例1~5の各油脂組成物に含まれるP2O及びUUUの含有量は、下記条件の下、液体クロマトグラフィー質量分析法によって測定した。
[液体クロマトグラフィー部]
装置:Agilent 1260 Infinity バイナリ LCシステム
カラム:Cadenza CD-C18
カラム温度:20℃
[質量分析部]
装置:Agilent 6130 Single Quadrupole LC/MSシステム
イオンソース:APCI
実施例1~6及び比較例1~5の各油脂組成物を60℃で加熱溶融し、これを急冷捏和して、焼菓子用ショートニングを得た。
上記で得られたショートニングを使用し、下記の配合及び製法により焼菓子(クッキー)を製造した。
(配合)
・薄力粉(40.7質量部)
・上白糖(17質量部)
・大豆紛(15質量部)
・全卵(9質量部)
・食塩(0.3質量部)
及び
・上記で得られたショートニングのいずれか1種(18質量部)(表2及び3)
(製法)
上記で得られたショートニングのいずれか1種を20℃で1晩調温した後、縦型ミキサー(N-50、ホバートジャパン社製)に投入し、低速で1分間撹拌した。その後、大豆紛をミキサー内に投入し、低速で1分間撹拌混合した後、上白糖を投入し低速で1分間攪拌混合した。次に全卵及び食塩を投入し、低速で1分間、中速で30秒間撹拌混合した。次に、薄力粉を投入し低速で1分30秒間撹拌し、クッキー用生地を得た。
得られた生地を厚さ4mmとなるように圧延及び成形し、上火180℃、下火180℃のオーブン(三幸機械社製)中で10分間焼成し、クッキーを得た。
上記で得られたショートニング、クッキー用生地及びクッキーについて、下記の方法及び評価基準によってショートニングの可塑性、クッキー用生地の伸展性、及びクッキーの口ごなれを評価した。結果を表2及び3に示す。なお、クッキーの口ごなれの評価では、3名の熟練パネリストによる評価を行った。
上記で得られたショートニングを容器(直径6cm、高さ4.5cm)にサンプリングし、20℃の恒温槽内で1晩調温した後、レオメーター(EZ-SX、島津製作所(株)社製)を用い、針入速度300mm/分、針入度5mmの条件でショートニングの最大硬度(gf)を測定した。得られた最大硬度の値を基に、ショートニングの可塑性を以下の評価基準で評価した。
1点:最大硬度が2100gf以上(可塑性が悪い)
2点:最大硬度が2000gf以上かつ2100gf未満(可塑性がやや悪い)
3点:最大硬度が1900gf以上かつ2000未満(可塑性がやや良い)
4点:最大硬度が1900gf未満(可塑性が良い)
上記で得られたクッキー用生地を縦5cm、横2cm、高さ7mmとなるように成型し、得られた試験片について、レオメーター(EZ-SX、島津製作所(株)社製)を用い、針入速度100mm/分、針入度5mmの条件で生地の伸展性を評価した。この時の生地の破断点(mm)を基に、生地の伸展性を以下の評価基準で評価した。
1点:破断点が2.45mm未満(生地の伸展性が悪い)
2点:破断点が2.45mm以上かつ2.65mm未満(生地の伸展性がやや良い)
3点:破断点が2.65mm以上(生地の伸展性が良い)
上記で得られたクッキーを食し、その口ごなれを以下の評価基準で評価した。
1点:クッキーが喫食時に崩れにくく、口ごなれが悪い
2点:クッキーが喫食時にやや崩れやすく、口ごなれがやや良い
3点:クッキーが喫食時に崩れやすく、口ごなれが良い
Claims (9)
- (a1)ラウリン系油脂及び(a2)パーム系油脂の混合油脂であって、(a1)ラウリン系油脂の含有量が15~40質量%である混合油脂(a)のエステル交換油脂(A)を10~45質量%の範囲で含み、
(b1)ラウリン系油脂、(b2)パーム系油脂及び(b3)室温において液体で、かつ、構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を65質量%以上含む液体油の混合油脂(b)のエステル交換油脂(B)を55~75質量%の範囲で含み、
20℃におけるSFC(固体脂含量)が25~37%であり、
油脂組成物の構成脂肪酸全質量に対するラウリン酸の含有量が5~15質量%であり、
油脂組成物の構成トリグリセリド全質量に対するP2O(2分子のパルミチン酸及び1分子のオレイン酸が結合したトリグリセリド)の含有量が5質量%以上16質量%以下である、
焼菓子用油脂組成物。 - 油脂組成物の構成脂肪酸全質量に対する飽和脂肪酸の含有量が55~70質量%である、請求項1に記載の焼菓子用油脂組成物。
- 油脂組成物の構成トリグリセリド全質量に対するUUU(3分子の不飽和脂肪酸が結合したトリグリセリド)の含有量が2質量%以上15質量%以下である、請求項1~2のいずれか1項に記載の焼菓子用油脂組成物。
- 混合油脂(b)が、5~30質量%の(b1)ラウリン系油脂を含む、請求項1に記載の焼菓子用油脂組成物。
- 乳化剤を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の焼菓子用油脂組成物。
- 乳化剤が不飽和系乳化剤である、請求項5に記載の焼菓子用油脂組成物。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の焼菓子用油脂組成物を含む、焼菓子用生地。
- 大豆由来原材料をさらに含む、請求項7に記載の焼菓子用生地。
- 請求項7又は8に記載の焼菓子用生地を焼成してなる、焼菓子。
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| JP2017105890A (ja) | 2015-12-07 | 2017-06-15 | ミヨシ油脂株式会社 | エステル交換油脂組成物とそれを用いた可塑性油脂組成物 |
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| JPS5431407A (en) * | 1977-08-15 | 1979-03-08 | Asahi Denka Kogyo Kk | Fat composition |
-
2021
- 2021-04-26 JP JP2021074298A patent/JP7820100B2/ja active Active
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|---|
| Grasas y Aceites,2001年,vol.52, no.6,pp.349-354 |
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