以下に図面及び実施例を参照しながら本願の実施形態をさらに詳細に説明する。以下の実施例の詳細な説明及び図面は本願の原理を例示的に説明するために用いられるが、本願の範囲を限定するものではなく、本願は記載された実施例に限定されない。
本願の記載において説明すべきことは、別途説明されない限り、「複数」は、2つ以上という意味であり、「上」、「下」、「左」、「右」、「内」、「外」等の用語が指示する方位又は位置関係は、本願の説明を容易にして、説明を簡略化するものであるに過ぎず、対象の装置や素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成され及び操作されるべきであることを示す又は暗示するものではなく、従って本願を限定するものと理解すべきではない。さらに、「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、説明する目的で用いられるに過ぎず、相対的な重要性を示す又は暗示するものと理解すべきではない。「垂直」は、厳密な意味での垂直ではなく、誤差の許容範囲内にあるものである。「平行」は、厳密な意味での平行ではなく、誤差の許容範囲内にあるものである。
以下の説明に出現する方位表現はいずれも図に示す方向であり、本願の具体的な構造を限定するものではない。本願の記載においてさらに説明すべきことは、別途明確に規定及び限定されない限り、「取り付ける」、「つながっている」、「接続」という用語は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体接続であってもよい。また、直接つながっていてもよく、中間媒体を介して間接的につながっていてもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
本願の実施例において、同一の符号は同一の部材を示し、異なる実施例においては、簡潔にするために同一の部材の詳細な説明を省略する。なお、図面に示される本願の実施例における各部材の厚さ、長さ、幅等の寸法、及び集積装置の全体の厚さ、長さ、幅等の寸法は例示的な説明に過ぎず、本願を何ら限定するものではない。
本願において、電池セルはリチウムイオン二次電池、リチウムイオン一次電池、リチウム硫黄電池、ナトリウムリチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池又はマグネシウムイオン電池等を含むことができ、本願の実施例はこれに限定されない。電池セルは円筒、扁平体、直方体、又は他の形状等であってもよく、本願の実施例はこれにも限定されない。電池セルは一般的にパッケージの方式により円筒形電池セル、角形電池セル及びソフトパック電池セルの3種類に分けられ、本願の実施例はこれにも限定されない。
本願の実施例で言及される電池は、より高い電圧及び容量を提供するために1つ以上の電池セルを含む単一の物理的モジュールを指す。例えば、本願で言及される電池は、電池モジュール又は電池パックなどを含むことができる。電池は、一般的に1つ又は複数の電池セルをパッケージ化するための筐体を含む。筐体は、液体又は他の異物が電池セルの充放電に影響を及ぼすことを防止する。
電池セルは電極アセンブリ及び電解液を含み、電極アセンブリは正極シート、負極シート及びセパレータで構成される。電池セルは、主に金属イオンが正極シートと負極シートとの間を移動することによって動作する。正極シートは正極集電体及び正極活物質層を含み、正極活物質層は正極集電体の表面に塗布され、正極活物質層が塗布されていない集電体は正極活物質層が塗布された集電体から突出し、正極活物質層が塗布されていない集電体を正極タブとする。リチウムイオン電池を例とすると、正極集電体の材料はアルミニウムであってもよく、正極活物質はコバルト酸リチウム、リン酸鉄リチウム、三元系リチウム又はマンガン酸リチウム等であってもよい。負極シートは負極集電体及び負極活物質層を含み、負極活物質層は負極集電体の表面に塗布され、負極活物質層が塗布されていない集電体は負極活物質層が塗布された集電体から突出し、負極活物質層が塗布されていない集電体を負極タブとする。負極集電体の材料は銅であってもよく、負極活物質は炭素又はシリコン等であってもよい。大電流によって溶断が発生しないことを保証するために、正極タブの数は複数であり且つ一体に積層され、負極タブの数は複数であり且つ一体に積層される。セパレータの材質は、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)等であってもよい。また、電極アセンブリは捲回式構造であってもよく、又は積層式構造であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
電池技術の発展には多方面の設計要素、例えば、エネルギー密度、サイクル寿命、放電容量、充放電効率等の性能パラメータを同時に考慮する必要があり、また、電池の安全性を考慮する必要がある。電池セルにとって、安全上の主な危険性は充電及び放電プロセスに由来し、電池の安全性を向上させるために、電池セルには一般的に減圧機構が設置される。減圧機構とは、電池セルの内部圧力又は温度が所定の閾値に達した時に作動して、内部圧力又は温度を解放する素子又は部品である。該所定の閾値は設計要件に応じて調整することができる。例えば、該所定の閾値は電池セルにおける正極シート、負極シート、電解液及びセパレータのうちの1つ又は複数の材料に依存する可能性がある。減圧機構は感圧又は感温の素子又は部材を用いることができ、すなわち、電池セルの内部圧力又は温度が所定の閾値に達すると、減圧機構が作動し、それにより内部圧力又は温度を解放することができる流路を形成する。
現在の減圧機構の設計手段は、主に電池セル内部の高圧及び高熱を逃がすこと、つまり電池セルの排出物を電池セルの外部に排出することに注目している。しかしながら、該高温高圧の排出物が電池セルから排出された後にどのように排出することで、電池にさらなる安全上の問題を引き起こさないようにするかは、現在解決が待たれる問題の一つである。
電池セルに熱暴走又は他の異常な状況が発生した場合、電池セルの内部で生成された高温高圧の排出物は電池セルに設置された減圧機構の方向に排出される。一般的にこのような排出物の威力及び破壊力は大きく、1つの通路しか設置されていない場合、該通路又は該通路の周囲の1つ又は複数の構造を突き破り、さらなる安全上の問題を引き起こす可能性がある。これに鑑みて、本願は電池を提供し、該電池の筐体は電気キャビティを含み、該電池はさらに第1通路及び第2通路を含み、該電気キャビティは電池セルを収容することに用いられ、該電池セルの第1壁に減圧機構が設置される。該減圧機構の作動時、第1通路及び第2通路は該減圧機構を介して該電池セルの内部と連通でき、該第1通路は減圧機構から排出された排出物を電気キャビティ内に排出することに用いられ、該第2通路は減圧機構から排出された排出物を該電気キャビティから排出することに用いられる。すなわち減圧機構を経て排出された排出物は2つの通路に分けられて共同で排出することができ、排出速度を加速させることができ、電池爆発のリスクを低下させる。
本願の実施例に記載の技術的解決手段はいずれも電池を使用する電力消費装置に適用される。
電力消費装置は車両、携帯電話、携帯機器、ノートパソコン、船舶、宇宙機、電動玩具、電動工具などであってもよい。車両はガソリン自動車、天然ガス自動車又は新エネルギー自動車であってもよく、新エネルギー自動車は純粋な電気自動車、ハイブリッド自動車又はレンジエクステンダー自動車等であってもよい。宇宙機は航空機、ロケット、宇宙飛行機及び宇宙船等を含む。電動玩具はゲーム機、電動自動車玩具、電動船舶玩具及び電動航空機玩具等の固定式又は移動式の電動玩具を含む。電動工具は電動ドリル、電動グラインダ、電動レンチ、電動ドライバ、電動ハンマ、電動インパクトドライバ、コンクリートバイブレータ及び電動カンナ等の金属切削電動工具、研磨電動工具、組立電動工具及び鉄道用電動工具を含む。本願の実施例は上記電力消費装置について特に限定しない。
以下の実施例は説明の便宜上、電力消費装置として車両を例に説明する。
例えば、図1は本願の実施例に係る車両1の構造概略図を示し、車両1はガソリン自動車、天然ガス自動車又は新エネルギー自動車であってもよく、新エネルギー自動車は純粋な電気自動車、ハイブリッド自動車又はレンジエクステンダー自動車等であってもよい。車両1の内部にモータ40、コントローラ30及び電池10を設置することができ、コントローラ30は電池10を制御してモータ40に給電するために用いられる。例えば、車両1の底部又は前側又は後側に電池10を設置することができる。電池10は車両1への給電に用いられ、例えば、電池10は車両1の動作電源として、車両1の回路システムに用いることができ、例えば、車両1の起動、ナビゲーション及び走行時の動作電力の必要を賄う。本願の別の実施例において、電池10は車両1の動作電源としてだけでなく、車両1の駆動電源として、燃料又は天然ガスを代替又は部分的に代替して車両1に駆動動力を提供することができる。
異なる使用電力需要を満たすために、電池は複数の電池セルを含むことができ、複数の電池セルの間は直列接続又は並列接続又は直並列接続することができ、直並列接続は直列接続及び並列接続の混合を指す。電池は電池パックとも呼ばれる。例えば、複数の電池セルがまず直列接続又は並列接続又は直並列接続されて電池モジュールを構成し、複数の電池モジュールがさらに直列接続又は並列接続又は直並列接続されて電池を構成してもよい。すなわち、複数の電池セルが電池を直接構成してもよく、又はまず電池モジュールを構成し、さらに電池モジュールが電池を構成してもよい。
図2は本願の実施例における電池10の概略図を示す。図2に示すように、電池10は、筐体11と、電池セル20と、第1通路15及び第2通路16と、を含み、筐体11は電気キャビティ11aを含み、電池セル20は該電気キャビティ11aに収容され、該電池セル20の第1壁21aに減圧機構213が設置される。該第1通路15及び第2通路16は該減圧機構213の作動時に、該減圧機構213を介して該電池セル20の内部と連通できるように配置される。該第1通路15は該減圧機構213から排出された排出物を該電気キャビティ11a内に排出することに用いられ、該第2通路16は該減圧機構213から排出された排出物を該電気キャビティ11aから排出することに用いられる。
なお、本願の実施例の減圧機構213とは、電池セル20の内部圧力又は温度が所定の閾値に達した時に作動して、内部圧力又は温度を解放する素子又は部品である。該閾値の設計は、設計要件によって異なる。該閾値は電池セル20における正極シート、負極シート、電解液及びセパレータのうちの1つ又は複数の材料に依存する可能性がある。
本願で言及する「作動」とは、減圧機構213が動作し又は一定の状態まで活性化され、それにより電池セル20の内部圧力及び温度を逃がすことである。減圧機構213が動作することは、減圧機構213の少なくとも一部が破裂する、破砕する、引き裂かれる又は開く等を含むがこれらに限定されない。減圧機構213が作動すると、電池セル20の内部の高温高圧物質が、排出物として作動した箇所から外に排出される。この方式により、制御可能な圧力又は温度の状況下で電池セル20から圧力及び温度を逃がすことができ、潜在的でより深刻な事故の発生を回避する。
本願で言及する電池セル20からの排出物は、電解液、溶解又は分裂した正負極シート、セパレータの破片、反応により生成された高温高圧ガス、火炎等を含むがこれらに限定されない。
本願の実施例の該減圧機構213は電池セル20の第1壁21aに設置され、該減圧機構213は第1壁21aの一部であってもよいし、第1壁21aと分離した構造で、例えば溶接する方法で第1壁21aに固定されていてもよい。例えば、減圧機構213が第1壁21aの一部である場合、例えば、減圧機構213は、第1壁21aに浅い溝を設ける方法で形成することができ、該浅い溝に対応する第1壁21aの厚さは、減圧機構213の浅い溝以外の他の領域の厚さより薄い。浅い溝の箇所は、減圧機構213における最も脆弱な位置である。電池セル20が生成する気体が多すぎてハウジング211の内部圧力が上昇し且つ閾値に達するか、又は電池セル20の内部反応により熱が発生して電池セル20の内部温度が上昇し且つ閾値に達した場合、減圧機構213は浅い溝の箇所で破裂してハウジング211の内外を連通させ、ガスの圧力及び温度は減圧機構213の裂開により外へ放出されて、電池セル20の爆発を防止することができる。
例えば、減圧機構213は第1壁21aと分離した構造であってもよい。減圧機構213は防爆弁、空気弁、減圧弁又は安全弁等の形式を用いることができ、且つ具体的には感圧又は感温の素子又は構造を用いることができる。すなわち、電池セル20の内部圧力又は温度が所定の閾値に達すると、減圧機構213が動作を実行するか又は減圧機構213に設けられた脆弱構造が破壊され、内部圧力又は温度を逃がすことができる開口又は流路を形成する。
なお、図2に示すように、本願の実施例の電気キャビティ11aは電池セル20を収容することに用いられ、すなわち電気キャビティ11aは電池セル20の取り付け空間を提供する。電気キャビティ11aは封止されていても、封止されていなくてもよい。電気キャビティ11aの形状は、収容される1つ又は複数の電池セル20及びバス部材12に基づいて決定することができる。例えば、図2は電気キャビティ11aが直方体であることを例としているが、本願の実施例はこれに限定されない。
電池セル20に熱暴走又は他の異常な状況が発生した場合、電池セルの内部で生成された高温高圧の排出物は電池セル20に設置された減圧機構213の方向に排出される。一般的にこのような排出物の威力及び破壊力は大きく、1つの通路しか設置されていない場合、該通路の構造又は該通路の周囲に位置する1つ又は複数の構造を突き破り、さらなる安全上の問題を引き起こす可能性がある。従って、本願の実施例の電池10の筐体11は電池セルを収容するための電気キャビティ11aを含み、電池10はさらに第1通路15及び第2通路16を含み、該第1通路15及び第2通路16は該減圧機構213の作動時に、該減圧機構213を介して電池セル20の内部と連通することができる。該第1通路15は該減圧機構213から排出された排出物を該電気キャビティ11a内に排出することができ、該第2通路16は該減圧機構213から排出された排出物を該電気キャビティ11aから排出することに用いられる。これにより、減圧機構213を介して排出された排出物は2つの通路に分けて共同で排出することができ、排出速度を加速させることができ、電池10の爆発のリスクを低下させる。
なお、図2に示すように、本願の実施例の電気キャビティ11aはさらにバス部材12を収容することに用いられてもよく、すなわち電気キャビティ11aは電池セル20及びバス部材12の取り付け空間を提供する。該バス部材12は複数の電池セル20の間の電気的接続、例えば並列接続又は直列接続又は直並列接続を実現するために用いられる。バス部材12は電池セル20の電極端子214を接続することによって電池セル20の間の電気的接続を実現することができる。いくつかの実施例において、バス部材12は溶接により電池セル20の電極端子214に固定されてもよい。
電池セル20は2つの電極端子214を含んでもよく、2つの電極端子214はそれぞれ正極端子214a及び負極端子214bである。本願の実施例の電極端子214は電池セル20内部の電極アセンブリのタブと電気的に接続され、電気エネルギーを出力することに用いられる。本願の実施例の2つの電極端子214は電池セル20の同じ壁又は異なる壁に設置することができる。
選択的に、図2に示すように、本願の実施例の筐体11にはさらに、減圧機構213の作動時に第2通路16を介して排出された排出物を收集及び/又は処理し、さらに排出物を電池10の外部に排出することに用いられる収集キャビティ11bが含まれてもよい。収集キャビティ11bは排出物を収集するために用いられ、封止されていても、封止されていなくてもよい。いくつかの実施例において、該収集キャビティ11b内に空気、又はその他の気体が含まれていてもよい。選択的に、該収集キャビティ11b内は、冷却媒体などの液体を含んでもよく、又は、収集キャビティ11bに入る排出物の温度をさらに下げるために、該液体を収容する部材が設置されてよい。さらに選択的に、収集キャビティ11b内の気体又は液体は循環し流動している。
選択的に、図2に示すように、本願の実施例の電池10はさらに、電気キャビティ11aと収集キャビティ11bを隔離することに用いられる隔離部材13を含む。ここで言及する「隔離」とは、分離を指しており、封止されていなくてよい。具体的に、隔離部材13を用いて電気キャビティ11aと収集キャビティ11bを隔離し、すなわち、電池セル20及びバス部材1を収容する電気キャビティ11aと排出物を収集する収集キャビティ11bとは分離されている。
本願の実施例において、隔離部材13は電気キャビティ11aと収集キャビティ11bが共有する壁を含む。図2に示すように、隔離部材13(又はその一部)をそのまま電気キャビティ11aと収集キャビティ11bが共有する壁とすることができ、これにより、電気キャビティ11aと収集キャビティ11bとの間の距離をできるだけ短縮することができ、空間を節約して、筐体11の空間利用率を向上させる。
選択的に、本願の実施例の隔離部材13は熱管理部材であってもよく、該熱管理部材は電池セル20の温度を調節することに用いられる。具体的に、該隔離部材13は電池セル20の温度を調節するための流体を収容することに用いることができる。電池セル20の温度を下げる場合、該隔離部材13は、電池セル20の温度を調節するための冷却媒体を収容してもよく、この場合、隔離部材13は冷却部材、冷却システム又は冷却プレート等と称することができる。また、隔離部材13は加熱に用いられてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。選択的に、隔離部材13における流体は、より良好な温度調節効果を達成するために、循環流であってもよい。
なお、本願の実施例の筐体11は様々な方法で実現でき、本願の実施例はこれに限定されない。例えば、図2を例とすると、電気キャビティ11aに対して、筐体11は開口を有する第1カバー110が含まれてもよく、隔離部材13は該第1カバー110の開口部をカバーし、これにより、電気キャビティ11aを形成するための壁は該第1カバー110及び該隔離部材13を含む。該第1カバー110は様々な方法で実現することができる。例えば、該第1カバー110は一端が開口した中空の一体式構造であってもよく、又は、該第1カバー110は第1部分及び対向する両側にそれぞれ開口を有する第2部分が含まれてもよく、第1部分は第2部分の片側の開口をカバーし、それにより一端が開口した第1カバー110が形成され、隔離部材13は第2部分の他の側の開口をカバーし、それにより電気キャビティ11aを形成する。収集キャビティ11bに対応し、筐体11はさらに、隔離部材13を保護することに用いられる保護部材14を含み、該保護部材14は隔離部材13とともに収集キャビティ11bを形成することができ、すなわち該収集キャビティ11bの壁は保護部材14と隔離部材13を含む。
さらに例えば、上記図2に示される方法とは異なり、筐体11には、密閉された第2カバーが含まれてもよい。該第2カバーは電気キャビティ11aを形成することに用いることができ、又は、隔離部材13を該カバーの内部に設置することにより、カバー内部を、電気キャビティ11aになるように隔離し、さらに、収集キャビティ11bになるように隔離することができる。該第2カバーも様々な方法で実現することができ、例えば、該第2カバーに第3部分及び第4部分が含まれてもよく、第4部分の片側は開口を有し半密閉構造が形成され、隔離部材13は第4部分の内部に設置され、第3部分は第4部分の開口をカバーし、密閉された第2カバーを形成する。
説明の便宜上、本願は主に図2に示す筐体11を例として説明するが、本願の実施例はこれに限定されない。以下に図面を参照しながら、本願の実施例の電池10を詳細に説明する。
図3は本願の実施例に係る電池10の分解構造概略図である。図3に示すように、本願の実施例の電池10は、筐体11を含むことができる。該筐体11は第1カバー110、隔離部材13及び保護部材14を含み、第1カバー110及び隔離部材13は電気キャビティ11aを形成することに用いることができ、隔離部材13及び保護部材14は収集キャビティ11bを形成することに用いることができる。具体的には、図3に示すように、該第1カバー110はさらに第1部分111及び対向する両側にそれぞれ開口を有する第2部分112を含み、第1部分111は第2部分112の片側の開口をカバーすることに用いられ、それにより一端が開口した第1カバー110が形成される。隔離部材13は第2部分112の他の側の開口をカバーすることに用いられ、それにより電気キャビティ11aを形成する。
本願の実施例において、電気キャビティ11aは複数の壁を有し、減圧機構213は電池セル20の第1壁21aに設置され、該第1壁21aは電池セル20の電気キャビティ11aに向く任意の壁であってもよい。なお、本願の実施例の電池セル20の形状は、実際の用途に応じて設定することができる。例えば、本願は主に長方形の電池セル20を例として説明するが、本願の実施例はこれに限定されず、例えば、電池セル20はさらに円筒又は他の形状であってもよい。該第1壁21aは電池セル20の1つの壁である。
例えば、電気キャビティ11aは第2壁11cを含み、第1壁21aは第2壁11cに面する。これにより、電池セル20の減圧機構213は電気キャビティ11aの壁に向いており、他の電池セル20には向いておらず、これにより電気キャビティ11aの壁に逃がし構造を設置しやすく、減圧機構213に変形した逃がし空間を提供することに用いられる。よって、電池10の空間利用率を向上させることができ、熱暴走が発生した電池セル20が他の電池セル20に熱暴走を発生させるリスクを低下させることもでき、電池10的の安全性を向上させる。
例えば、図3は減圧機構213が電池セル20の隔離部材13に向く壁に設置されることを例とし、すなわち第2壁11cは隔離部材13である。具体的には、図4は図3に示す電池10の断面概略図であり、該断面は隔離部材13に対して垂直である。図5は図4における領域Aの拡大概略図である。図4及び図5に示すように、減圧機構213は電池セル20の第1壁21aに設置され、該第1壁21aは電池セル20の底壁であり、電気キャビティ11aの第2壁11cは隔離部材13であり、該第1壁21aは隔離部材13に面している。
さらに例えば、図3~図5とは異なり、図6は本願の別の実施例に係る電池10の断面図である。該断面は隔離部材13に対して垂直であり、例えば、図6が示す断面の方向は図4の断面方向と一致していてもよい。図7は図6における領域Bの拡大概略図である。図6及び7に示すように、筐体11はさらに少なくとも1つの梁113を含み、梁113は複数の電池セル20の間に位置し、梁113は筐体11の構造強度を高めるために用いることができる。また、梁113はさらに電気キャビティ11aを少なくとも2つのサブ電気キャビティに分割するために用いることができる。例えば、図6及び図7の筐体11に1つの梁113が設置される場合、該梁113は電気キャビティ11aを左右2つのサブ電気キャビティに分割することができ、該梁113は該電気キャビティ11aの1つの壁とみなされてもよい。
図6及び図7に示すように、該電気キャビティ11aの第2壁11cはさらに梁133であってもよく、すなわち電池セル20の減圧機構213は梁113に面している。具体的には、梁113は中空構造であってもよく、該中空構造は収集キャビティ11bを形成するために用いることができ、すなわち梁113は電気キャビティ11a及び収集キャビティ11bが共有する壁を含む。具体的には、図6及び図7に示すように、隔離部材13及び保護部材14は収集キャビティ11bの一部を形成することに用いられてもよく、該梁113の中空構造も収集キャビティ11bの一部を形成することに用いられてもよい。すなわち隔離部材13及び保護部材14が形成する収集キャビティ11bの一部は梁113の中空構造と連通し、減圧機構213が該梁113に向けて設置される場合、すなわち梁113が第2壁11cとして減圧機構213が位置する第1壁21aに面する場合、減圧機構213を介して排出された排出物は梁113を介して収集キャビティ11bに入ることができる。
なお、本願の実施例の第1通路15の少なくとも一部は第1壁21aと第2壁11cとの間に設置されてもよく、該第1通路15は様々な方法で実現することができる。例えば、図3~図5に示すように、電池10はさらに、接続構造151を含み、接続構造151は第1壁21aと第2壁11cとの間に設置され、接続構造151は少なくとも一部の第1通路15を形成することに用いられる。接続構造151によって少なくとも一部の第1通路15を実現し、一方では第1壁21aと第2壁11cとの間の構造安定性を向上させることができる。特に電池セル20に熱暴走が発生していない場合、該接続構造151によって第1壁21aと第2壁11cとの間の相対的な固定を実現することができ、又は第1壁21aと第2壁11cとの間の密封性を実現することができる。他方では、接続構造151の具体的な形態及び位置を合理的に設置することにより、第1通路15の位置を調整することができ、それにより第1通路15を通過する排出物の指向性排出を実現することができ、電池10の安全性を向上させる。
さらに例えば、図6及び図7に示すように、第2壁11cと第1壁21aとの間に第1間隙152が設置され、第1通路15は第1間隙152を含む。第1間隙152を介して第1通路15を実現し、一方では実現が容易であり、且つ他の部材を追加する必要がなく、空間を節約することができる。他方では、第1壁21aと第2壁11cとの間に第1間隙152が設置され、電気キャビティ11aの密封性の要件を低下させることができ、特に第2壁11cの密封性に対する要件を低下させることができ、電池10の加工の難易度を低下させ、電池10の加工効率を向上させることができる。
なお、接続構造151を介して少なくとも一部の第1通路15を実現する方法及び第1間隙152を介して少なくとも一部の第1通路15を実現する方法は単独で使用してもよく、互いに組み合わせて使用してもよい。例えば接続構造151及び第1間隙152によって該第1通路15を共同で実現してもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
以下に図面を参照しながら、本願の実施例の接続構造151を詳細に説明する。説明の便宜を図り、本願の実施例は主に隔離部材13を第2壁11cとして用いることを例とするが、本願の実施例はこれに限定されず、関連する説明は梁113を第2壁11cとすることにも同様に適用され、簡潔にするために、ここでは説明を省略する。
本願の実施例において、接続構造151は様々な方法によって第1通路15の少なくとも一部を実現することができる。例えば、本願の実施例の接続構造151に第1流路1511が設置され、第1通路15は第1流路1511を含む。減圧機構213によって排出された排出物は第1流路1511を介して電気キャビティ11a内に排出することができる。したがって、該第1流路1511の位置を合理的に設置することにより、排出物の指向性排出を実現することができ、排出物が電気キャビティ11a内の個別の部材に与える影響を減少させ、電池10の安全性を向上させる。
具体的に、図8は本願の実施例に係る電池10の部分構造概略図であり、例えば、図8は図3に示す電池10の部分構造概略図であってもよい。且つ図8は電池10の平面構造概略図であり、図9は図8における領域Cの拡大図であり、図10は図8における領域Dの拡大図である。図8~図10に示すように、本願の実施例の第1流路1511は接続構造151を貫通する貫通孔及び/又は凹溝を含み、加工しやすいだけでなく、排出物を迅速に通過させることができる。
なお、本願の実施例の第1流路1511の寸法は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、第1流路1511の径方向の寸法は2mm以下であり、径方向は排出物の第1流路1511内での流動方向に垂直である。それにより第1流路1511の寸法を過度に大きくすることを回避し、該第1流路1511を排出物が過剰に流れることも回避し、該第1流路1511を粒径が大きい排出物が流れることも回避することができ、排出物に対して濾過作用を有し、熱暴走した電池セル20の排出物が他の電池セル20に与える影響を低下させることができ、電池10の熱拡散をできるだけ回避する。具体的に、該第1流路1511が貫通孔である場合、該第1流路1511の径方向の寸法は該第1流路1511の孔径の最大値であってもよく、該第1流路1511が凹溝である場合、該第1流路1511の径方向の寸法は該凹溝の深さ又は凹溝の幅の最大値であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
なお、第1流路1511内に充填物が設置されてもよく、充填物は減圧機構213が作動しない時に第1流路1511を密封することに用いられ、且つ減圧機構213の作動時に破壊され、それにより第1流路1511の流れを導通する。これにより電池セル20に熱暴走が発生していない時、電気キャビティ11aの密封性を向上させ、電池セル20が影響を受け又は破壊されることを回避する。該充填物の材料は実際の用途に応じて選択することができ、例えば、該充填物の材料は発泡接着剤及び/又はプラスチックが含まれてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
本願の実施例において、図8~図10は、第1流路1511が接続構造151に設置される凹溝であることを例とする。図8~図10に示すように、接続構造151には複数の第1流路1511が含まれてもよい。該複数の第1流路1511は、接続構造151の第1壁21aに面する表面に設置される凹溝であって、すなわち凹溝の開口が第1壁21aの表面に面するもの、及び/又は、接続構造151の第2壁11cに面する表面に設置される凹溝であって、すなわち凹溝の開口が第2壁11cに面するものが含まれてもよい。
いくつかの実施例において、接続構造151には少なくとも1つの方向に沿って延伸する複数の第1流路1511が設置され、少なくとも1つの方向は第1壁21aに平行であり、すなわち、接続構造151の面積が大きい表面に1つ又は複数の方向に沿って延伸する複数の第1流路1511が設置される。複数の第1流路1511を設置することで排出物の排出方向を分散させることができ、高温の排出物が単一方向に向かって排出されて、該方向の部材が破壊されることを回避する。
なお、本願の実施例の第1流路1511の延伸方向は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、電池セル20の電極端子214と減圧機構213との位置関係に基づいて、第1流路1511の延伸方向を合理的に設置することができ、排出物が電極端子214及び電極端子214を接続するバス部材12へ与える影響を回避することができる。
いくつかの実施例において、図8~図10に示すように、電極端子214と減圧機構213は同じ壁に位置しておらず、且つ電極端子214が位置する壁と第1壁21aは交差せず、例えば、該電極端子214が位置する壁が第1壁21aと対向して設置される場合、該第1流路1511の延伸方向は制限しなくてよい。例えば、接続構造151には第1方向Xに沿って延伸する1つ又は複数のX方向第1流路1511aが設置されてもよく、さらに例えば、該接続構造151には第2方向Yに沿って延伸する1つ又は複数のY方向第1流路1511bが設置されてもよく、第1方向X及び第2方向Yは互いに垂直である。又は、該接続構造151にはさらに他の方向の第1流路1511が含まれてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
いくつかの実施例において、図8~図10とは異なり、電極端子214が電池セル20の第3壁21bに設置され、第3壁21bと第1壁21aが交差する場合、少なくとも1つの方向は第1方向Xを含む。第1方向Xは第3壁21bに平行であり、すなわち第1方向Xは第3壁21bに垂直であってはならず、それにより排出物が第1流路1511を経て第3壁21bに流れることを回避し、排出物が第3壁21b上の電極端子214に影響を与えることを回避する。例えば、排出物中の金属くずにより、電極端子214を接続する異なるバス部材12の間が短絡することを回避することができ、電池10の安全性を向上させる。
例えば、図11は本願の実施例に係る電池10の他の部分構造概略図である。図10に示すように、図8と比べると分かるように、図10において電極端子214が電池セル20の第3壁21bに設置される場合、接続構造151は第2方向Yに沿って延伸するY方向第1流路1511bを含まず、該第2方向Yは第3壁21bに垂直であるが、該接続構造151は1つ又は複数の第1方向Xに沿って延伸するX方向第1流路1511aを含むことができ、第1方向Xは第3壁21bに平行である。
なお、図8~図11に示すように、本願の実施例の接続構造151は第1壁21aと第2壁11cとの間に設置される熱伝導パッド及び/又は密封パッドを含む。具体的には、接続構造151は第1壁21aと第2壁11cとの間に設置された熱伝導パッドを含み、電池10の使用過程において、該熱伝導パッドを介して電池セル20の放熱を行うことができる。例えば、該第2壁11cが熱管理部材である場合、熱伝導パッドを介して電池セル20の熱を熱管理部材に伝送することができ、それにより該電池セル20の温度を即時調整し、電池セル20の正常な使用を保証する。例えば、図8~図10に示すように、接続構造151には熱伝導パッドが含まれてもよく、該熱伝導パッドは図において第2方向Yに沿って延伸する複数のY方向第1流路1511bが設置された部分であってもよい。
また、接続構造151が密封パッドを含む場合、第1壁21aと第2壁11cとの間の密封性を向上させることができる。例えば、図8~図11に示すように、接続構造151には密封パッドが含まれてもよく、該密封パッドは図において第1方向Xに沿って延伸する複数のX方向第1流路1511aを有する部分であってもよい。図8~図11に示すように、密封パッドは熱伝導パッドの少なくとも片側の縁部に設置されてもよく、例えば、密封パッドは熱伝導パッドの対向する両側の縁部にそれぞれ設置されてもよく、それにより第1壁21aと第2壁11cとの間の密封性を向上させる。
なお、本願の実施例の密封パッドと熱伝導パッドとの間の距離は2mm以下であり、密封パッドと熱伝導パッドとの間の隙間は第1流路1511として用いられ、排出物の排出を誘導することができる。
本願の実施例の熱伝導パッドの材料及び密封パッドの材料は実際の用途に応じて選択することができる。例えば、熱伝導パッドの材料は熱伝導性シリコンが含まれてもよい。さらに例えば、密封パッドの材料は、シリコーンゴム、ポリプロピレン(polypropylene、PP)、可溶性ポリテトラフルオロエチレン(Polyfluoroalkoxy、PFA)及びポリイミド(Polyimide、PI)のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、接続構造151はさらに他の方法で第1通路15の少なくとも一部を形成することができる。例えば、接続構造151は減圧機構213の作動時に破壊されることに用いられ、それにより第1壁21aと第2壁11cとの間に第2間隙を形成し、第1通路15は第2間隙を含む。このため、接続構造151の材料を合理的に選択することにより、接続構造151は減圧機構213の作動時に破壊され、第2間隙を形成することができ、接続構造151に対して追加の加工を行う必要がなく、より簡便であり、電池セル20が正常に使用される時の密封性を保証することもできる。
具体的には、本願実施例における接続構造151が破壊されることは、該接続構造151の少なくとも一部が破壊されることが含まれてもよい。例えば、減圧機構213の作動時に、該接続構造151は外部のみが破壊され、接続構造151の露出した一部の内部部材は破壊されない可能性がある。又は、該接続構造151の内部構造が破壊される可能性がある。例えば、該接続構造151は多層構造であってもよく、多層構造における一部の構造層が破壊され、又は、該接続構造151は全て破壊される可能性もあり、本願の実施例はこれに限定されない。
なお、本願の実施例の接続構造151が減圧機構213の作動時に破壊されることは、様々な方法で実現することができる。例えば、該接続構造151に構造強度が弱い領域が含まれていてもよく、減圧機構213の作動時に、該接続構造151に対する排出物の衝撃力により、接続構造151が破壊される。
さらに例えば、接続構造151は第1壁21aと第2壁11cとの間に設置された溶融層を含み、溶融層は減圧機構213の作動時に溶融することに用いられ、それにより第1壁21aと第2壁11cとの間に第2間隙を形成する。減圧機構213によって排出された排出物は高温排出物であるため、設置された溶融層は電池セル20が熱暴走した時に溶融し、第2間隙を形成することができ、電池セル20の正常な使用過程では破壊されにくく、電池10の安全性及び安定性を保証することができる。
選択的に、該溶融層の厚さは実際の用途に応じて設定することができる。例えば、溶融層の厚さは0.5mm~3mmである。すなわち溶融層の厚さは一般的に0.5mm以上である。これにより、溶融層の厚さを薄くしすぎて溶融層が溶融した後に形成される第2間隙が小さくなったり、効果的な第2間隙を形成できなかったりすることを回避し、第1通路15が小さくなりすぎて排出物の排出を阻害することを回避することができ、電池10の爆発が発生することを回避する。また、溶融層の厚さは一般的に3mm以下である。溶融層の厚さを厚くしすぎた場合、溶融した部分が大きくなり、すなわち形成された第2間隙が過度に大きくなり、大量の排出物が第2間隙を通過して電気キャビティ11aに排出され、電気キャビティ11aに大面積の破壊を引き起こす可能性があり、特に異なるバス部材12の短絡を引き起こし、電池10の安全性に影響を与える可能性がある。
なお、本願の実施例の接続構造151は厚さ方向に沿って多層構造であってもよく、該溶融層は多層構造のいずれかの層に位置していてもよい。例えば、該溶融層は固定することに用いられる接着剤が含まれていてもよい。例えば、図8~図11に示すように、接続構造151には熱伝導パッドが含まれてもよく、該熱伝導パッドは接着剤によって電池セル20の第1壁21aと固定することができ、該接着剤は減圧機構213の作動時に破壊され第2間隙を形成することができる。
選択的に、本願の実施例の接着剤の材料は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、該接着剤の材料はエポキシ系構造用接着剤、アクレリート構造用接着剤、ポリイミド構造用接着剤、マレイミド構造用接着剤、ポリウレタン構造用接着剤及びアクリル接着剤のうち少なくとも1つを含む。さらに例えば、接着剤層の材料はポリマー接着剤及び熱伝導材料を含み、ポリマー接着剤の材料は、エポキシ樹脂、シリコン接着剤、ポリイミドのうちの少なくとも1つを含み、熱伝導材料は、Al2O3、ZnO、BeO、AlN、Si3N4、BN、SiC、B4C、カーボンナノチューブ及びグラファイトナノシートのうちの少なくとも1つを含むが、本願の実施例はこれに限定されない。
なお、接続構造151が第1流路1511を有して少なくとも一部の第1通路15を形成する上記方法、及び接続構造151が減圧機構213の作動時に破壊されて第1通路に含まれる第2間隙を形成する上記方法は、独立して使用してもよく、互いに組み合わせて使用してもよく、本願の実施例はこれに限定されない。例えば、図8~図11に示すように、接続構造151には第1流路1511が設置され、同時に、該接続構造151に溶融層が含まれてよく、減圧機構213の作動時に、該溶融層の少なくとも一部が溶融し第2間隙を形成する。
図12は本願の実施例に係る電池10の別の部分構造の分解概略図であり、図12において第2壁11cを隔離部材13とすることを例とし、且つ図12は接続構造151を電池セル20の第1壁21aに設置する状態を示している。図13は図12における領域Eの拡大図である。図14は本願の実施例に係る電池10のさらに別の部分構造の分解概略図である。図14が示す電池10と図12が示す電池10とは一致し、いずれも第2壁11cを隔離部材13とすることを例とするが、異なる場合、図14は接続構造151を隔離部材13に設置する状態を示している。図15は図14における領域Fの拡大図である。
本願の実施例において、図12~図15に示すように、接続構造151には減圧機構213に対応する逃がし領域1512が設置される。逃がし領域1512は減圧機構213の作動時に変形空間を提供することに用いられ、接続構造151が該減圧機構213を遮蔽して減圧機構213の作動がリアルタイムではなくなることを回避し、該減圧機構213を介して排出物を迅速に排出することができる。
なお、接続構造151に位置する該逃がし領域1512は減圧機構213に変形空間を提供することに用いることができる。従って、減圧機構213を通過した排出物は電池セル20から排出された後、該逃がし領域1512を通過して流出する。従って、該逃がし領域1512は第1通路15の少なくとも一部とみなすことができ、排出物は該逃がし領域1512を通過して電気キャビティ11aに排出することができる。
図12~図15に示すように、該逃がし領域1512は少なくとも2つの減圧機構213に対応し、電池10内の複数の電池セル20が一般的に一定の順序で配列されることを考慮すると、該逃がし領域1512は同時に複数の減圧機構213に対応することができ、加工が容易である。例えば、該接続構造151に設置された逃がし領域1512は開口領域であってもよく、該開口領域は1列の電池セル20に対応させることができるが、本願の実施例はこれに限定されない。
なお、図12~図15に示すように、逃がし領域1512に類似して、本願の実施例の第2壁11cには該減圧機構213に対応する減圧領域114が設置される。減圧領域114は少なくとも一部の第2通路16を形成することに用いられる。すなわち排出物は減圧領域114を通過して電気キャビティ11aに排出することができ、例えば、排出物は減圧領域114を通過して収集キャビティ11bに排出することができる。
本願の実施例において、図12~図15に示すように、接続構造151はさらに、第1壁21aと第2壁11cとの間に設置され且つ減圧機構213の周囲に位置する遮断構造1513を含み、遮断構造1513は減圧機構213を通過して排出された排出物が電池セル20の電極端子214に到達することを遮断するために用いられる。接続構造151は少なくとも一部の第1通路15を形成するために用いることができるため、該第1通路15は減圧機構213を通過した排出物を電気キャビティ11a内に排出するが、電極端子214も電気キャビティ11a内に位置しており、排出物が電極端子214に接続されたバス部材12の所に排出されると、異なるバス部材12の短絡が生じやすく、電池10の二次損傷を引き起こし、電池10の爆発に至る。従って、遮断構造1513を設置することにより、電池10の爆発を回避することができ、電池10の安全性を向上させる。また、接続構造151が接着剤を含む場合、本願の実施例の遮断構造1513はさらに接着剤の溢れを回避することに用いることができる。
なお、本願の実施例の遮断構造1513は減圧機構213の周囲に位置し、該遮断構造1513は減圧機構213の少なくとも1つの側辺に位置することが含まれてもよい。例えば、図12~図15に示すように、該遮断構造1513は減圧機構213の1つの側辺箇所に位置してもよく、且つ、第1方向Xに沿って配列された同一列の減圧機構213の周囲に同一の遮断構造1513が設置されてもよく、取り付けが容易である。
且つ、図12~図15に示すように、該遮断構造1513は逃がし領域1512を形成するために用いられてもよい。例えば該遮断構造1513は逃がし領域1512の少なくとも1つの側辺を形成することに用いられてもよく、加工が容易であり、接続構造151の加工の難易度を低下させる。
具体的には、図12~図15を例とすると、電極端子214は電池セル20の第3壁21bに位置し、第3壁21bと第1壁21aとは交差し、遮断構造1513は減圧機構213の電極端子214に近接する側に設置される。これにより、減圧機構213の作動時に、排出物は遮断構造1513の遮断作用を受け、該遮断構造1513を越えて第3壁21bに到達できる部分は存在しないか又はわずかに存在するだけであり、バス部材12の短絡のリスクを低下させることができ、電池10の安全性を向上させる。
選択的に、本願の実施例の遮断構造1513の材料は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、電池セル20が熱暴走する時に排出される排出物が一般的に高温の排出物であることを考慮すると、該遮断構造1513の材料は、アルミニウム、鋼、硬質プラスチック、セラミック材料及びマイカのうちの少なくとも1つを含み、それにより該遮断構造1513が破壊されないことを可能な限り保証し、さらに該遮断構造1513の遮断作用に影響を与えることを回避し、遮断構造1513の不良を回避する。
いくつかの実施例において、本願の実施例の第2壁11cはさらに係止溝131を含む。例えば、該第2壁11cが隔離部材13である場合、該隔離部材13の電池セル20に向く表面に係止溝131が設置されてもよく、それにより該遮断構造1513の取り付け及び位置決めを容易にし、取り付け効率を向上させる。
なお、以上の各図面は主に電池セル20の減圧機構213と電極端子214が異なる壁に位置することを例とするが、関係する説明は、減圧機構213と電極端子214が同一の壁に位置する状況に同様に適用できる。また、以上の各図面は主に接続構造151が中実構造であることを例とするが、関係する説明は、中空構造に同様に適用でき、本願の実施例はこれに限定されない。
例えば、図16は本願の実施例のさらに別の電池10の分解構造概略図であり、依然として第2壁11cが隔離部材13であることを例とし、且つ、図16とそれまでの各図を比較すると、相違点は図16において減圧機構213と電極端子214が同一の壁に位置しており、対応して、接続構造151も異なることである。図17は図16に示す電池10の断面概略図であり、該断面は隔離部材13に垂直である。図18は図16に示す電池10に含まれる接続構造151の概略図である。図19は図16に示す電池10に含まれる接続構造151及び隔離部材13の概略図である。
図16~図19に示すように、電池10は第1方向Xに沿って配列された複数の電池セル20を含む。該第1方向Xは複数の電池セル20に含まれる複数の減圧機構213の配列方向でもある。電池セル20は電極端子214を含む。電極端子214は第1壁21aに設置され、電極端子214と減圧機構213は第2方向Yに沿って配列され、第1方向Xは第2方向Yに垂直である。
図16~図19に示すように、減圧機構213が電極端子214と同一壁に位置することを考慮すると、電極端子214に影響を与えないために、接続構造151は2つの電極端子214の間に設置されてもよく、それにより該接続構造151は電極端子214を遮断しない。
また、前記接続構造151と類似して、図16~図19に示す接続構造151は少なくとも1つの方向に延伸する複数の第1流路1511が含まれてもよい。例えば、接続構造151は第3方向Zに沿って延伸する複数の第1流路1511が含まれてもよい。具体的には、接続構造151の複数の第1流路1511は接続構造151の第1方向Xに垂直な側壁に位置してもよい。例えば、該第1流路1511は接続構造151の側壁上の狭いスリットであってもよく、それにより少量の排出物を電気キャビティ11a内に排出し、且つ該排出物のバス部材12への影響をできるだけ回避することに用いられる。
また、前記接続構造151と類似し、図16~図19に示すように、接続構造151には逃がし領域1512が設置され、減圧機構213に変形空間を提供することに用いられる。且つ、逃がし領域1512を形成した該接続構造151の壁は遮断構造1513とみなすこともでき、減圧機構213から排出された排出物が電極端子214及びバス部材12に流れることを遮断するために用いられる。
なお、本願の実施例の接続構造151の材料は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、接続構造151の材料は、アルミニウム、鋼、硬質プラスチック、セラミック材料及びマイカのうちの少なくとも1つを含み、それにより該接続構造151の強度を保証し、減圧機構213の作動時に、接続構造151は排出物の衝撃に抵抗することができ、大面積で破壊されることを回避し、排出物のバス部材12への影響を回避することができる。
本願の実施例において、接続構造151は一般的に接続強度が大きい材料を選択するため、従って、接続構造151と電池セル20との間に圧縮可能なフォーム1514を設置することができ、一方では該接続構造151と電池セル20との間の固定を実現するために用いることができ、他方では該接続構造151と電池セル20との組み立て公差を吸収することができる。
上記では主に接続構造151によって少なくとも一部の第1通路15を実現する実施例を説明し、以下では図面を参照しながら、少なくとも一部の第1通路15を実現する他の実施例を説明する。
具体的には、図20は本願のさらに別の実施例に係る電池10の分解構造概略図である。図21は図20に示される電池10の断面概略図を示し、該断面は電池10の高さ方向Zに垂直である。図22は図21における領域Gの拡大図である。図20~図22に示すように、本願の実施例において、電池10は、電池セルモジュール201を含み、電池セルモジュール201は第1方向Xに沿って配列される複数の電池セル20を含む。
図20~図22に示すように、本願の実施例において、電気キャビティ11aは第2壁11cと交差する第4壁11dを含み、電池セルモジュール201の第4壁11dに面する端面2011と第4壁11dとの間は少なくとも一部の第1通路15を形成することに用いられる。具体的には、該第4壁11dは第2壁11cと交差する電気キャビティ11aのいずれか1つの壁であってもよい。例えば、第2壁11cが隔離部材13であれば、該第4壁11dは筐体11の第2部分112のいずれか1つの壁であってもよく、又は、該第4壁11dは梁113であってもよい。第4壁11dと電池セルモジュール201の端面2011が第1通路15の少なくとも一部を形成することにより、第2壁11cと第1壁21aとの間に少なくとも一部の第1通路15が形成されることに基づいて、第1通路15の長さをさらに延長することができ、排出物の排出経路を長くし、排出物の温度をさらに下げ及び濾過することができ、電池10の安全性を向上させる。
なお、第4壁11dと電池セルモジュール201の端面2011との間は、様々な方法によって少なくとも一部の第1通路15を形成することができる。例えば、電池セルモジュール201の第4壁11dに面する端面2011と第4壁11dとの間に第3間隙が設置される。第1通路15は第3間隙を含み、第3間隙によって少なくとも一部の第1通路15が実現され、部材を追加する必要がなく、加工の難易度を低下させ、端面2011と第4壁11dとの間の密封の要件を低下させることもできる。
さらに例えば、図20~図22が示すように、電池10はさらに、端面2011と第4壁11dとの間に設置される第1間隔構造153を含み、第1間隔構造153は少なくとも一部の第1通路15を形成することに用いられる。第1間隔構造153によって少なくとも一部の第1通路15が形成され、一方では端面2011と第4壁11dとの間の構造安定性を向上させることができる。特に電池セル20に熱暴走が発生していない場合、該第1間隔構造153により端面2011と第4壁11dとの間の相対的な固定を実現することができ、又は端面2011と第4壁11dとの間の密封性を実現することができる。他方では、第1間隔構造153の具体的な形態及び位置を合理的に設置することにより、第1通路15の位置及び方向を調整することができ、それにより第1通路15を通過する排出物の指向性排出を実現することができ、電池10の安全性を向上させる。
なお、第1間隔構造153を介して少なくとも一部の第1通路15を実現する方法及び第3間隙を介して少なくとも一部の第1通路15を実現する方法は単独で使用してもよく、互いに組み合わせて使用してもよく、本願の実施例はこれに限定されない。説明の便宜上、本願は主に図面を参照して第1間隔構造153を詳細に説明する。
なお、本願の実施例の第1間隔構造153は様々な方法によって少なくとも一部の第1通路15を実現することができる。例えば、図20~図22に示すように、第1間隔構造153に第2流路1531が設置され、第1通路15は第2流路1531を含む。減圧機構213によって排出された排出物は該第2流路1531を介して排出することができる。これにより、該第2流路1531の位置を合理的に設置することにより、排出物の指向性排出を実現することができ、排出物が電気キャビティ11a内の個別の部材に与える影響を減少させ、例えば、電極端子214及びバス部材12に与える影響を回避して、電池10の安全性を向上させる。
具体的には、本願の実施例の第2流路1531は第1間隔構造153を貫通する貫通孔及び/又は凹溝であってもよく、加工しやすいだけでなく、排出物を迅速に通過させることができる。例えば、図20~図22に示すように、ここでは該第2流路1531が第1間隔構造153を貫通する貫通孔であることを例とし、すなわち該第1間隔構造153は多孔質構造であってもよく、例えば、該第1間隔構造153はハニカム構造を選択してもよい。
なお、本願の実施例の第2流路1531の寸法は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、第2流路1531の径方向の寸法は2mm以下であり、径方向は排出物の第2流路1531内での流動方向に垂直である。それにより第2流路1531の寸法を過度に大きくすることを回避し、該第2流路1531を排出物が過剰に流れることも回避し、該第2流路1531を粒径が大きい排出物が流れることも回避することができる。第2流路1531は排出物に対して濾過作用を有し、大きい寸法の粒子を濾過することができ、最終的に電気キャビティ11aに戻る排出物に含まれる高温の粒子は小さく、気体の温度は低く、熱暴走した電池セル20の排出物が他の電池セル20に与える影響を低下させることができ、電池10内の熱拡散をできるだけ回避し、電池10内部の接続部品を基本的に損傷しない。具体的には、該第2流路1531が貫通孔である場合、該第2流路1531の径方向の寸法は該第2流路1531の孔径の最大値であってもよく、該第2流路1531が凹溝である場合、該第2流路1531の径方向の寸法は該凹溝の深さ又は凹溝の幅の最大値であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
本願の実施例において、第2流路1531内に充填物が設置され、充填物は減圧機構213が作動しない時に第2流路1531を密封することに用いられ、且つ減圧機構213の作動時に破壊され、第2流路1531を導通する。これにより電池セル20に熱暴走が発生していない時、電気キャビティ11aの密封性を向上させ、電池セル20が影響を受け又は破壊されることを回避する。該充填物の材料は実際の用途に応じて選択することができ、例えば、該充填物の材料は発泡接着剤及び/又はプラスチックが含まれてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
本願の実施例において、該第1間隔構造153に少なくとも1つの方向に延伸する複数の第2流路1531が設置されてもよい。具体的には、本願の実施例の第2流路1531の延伸方向は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、電池セル20の電極端子214と減圧機構213との位置関係に基づいて、第2流路1531の延伸方向を合理的に設置することができ、排出物が電極端子214及び電極端子214を接続するバス部材12へ与える影響を回避することができる。例えば、図20~図22に示すように、減圧機構213と電極端子214が対向して設置された2つの壁に位置することを例とし、該第1間隔構造153には、第3方向Zに沿って延伸する複数の第2流路1531が設置されてもよい。該第3方向Zは第2壁11cに垂直であり、それにより排出物は該第2流路1531を通過し、指向性排出を実現し、さらに電極端子214及び電極端子214を接続するバス部材12へ与える影響を回避することができる。
選択的に、本願の実施例の第1間隔構造153の材料は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、第1間隔構造153が排出物を濾過し、吸熱して温度を低下し及び部分的に遮断する機能を有することを考慮すると、第1間隔構造153の不良や、排出物が該第1間隔構造153を大面積で破壊することを回避するために、第1間隔構造153の材料は、金属、セラミック、シリコーンゴム及びプラスチックのうちの少なくとも1つが含まれてもよい。
なお、本願の実施例はさらに他の方法で第1通路15の少なくとも一部を実現することができる。図23は本願のさらに別の実施例的の電池10における部分構造の概略図を示す。図23に示すように、電池10はさらに、隣接する2つの電池セル20の間に設置される第2間隔構造154を含み、第2間隔構造154は少なくとも一部の第1通路15を形成することに用いられる。電池10における隣接する2つの電池セル20の間に設置される第2間隔構造154は、電池セル20が正常に使用される状況下で、電池セル20の膨張変形を吸収することに用いられ、電池セル20の下方の隔離部材13が熱管理部材である場合、熱管理部材から発生する水蒸気を遮断することにも用いられ、電池セル20に熱暴走が発生した場合、一方では電池セル20間で伝達される熱を遮断することができる。他方では、該第2間隔構造154は少なくとも一部の第1通路15を形成することに用いられ、第2間隔構造154は少量の排出物を電気キャビティ11aに排出することを許容して、排出物の排出経路を長くし、排出物の排出効率を向上させる。
なお、本願の実施例の第2間隔構造154は様々な方法で少なくとも一部の第1通路15を形成することができる。例えば、第2間隔構造154は減圧機構213の作動時に破壊され、それにより2つの電池セル20の間に第4間隙を形成することに用いられ、第1通路15は第4間隙を含む。したがって、第2間隔構造154の材料を合理的に選択することにより、第2間隔構造154は減圧機構213の作動時に破壊され、第4間隙を形成することができ、第2間隔構造154に対して追加の加工を行う必要がなく、より簡便であり、電池セル20が正常に使用される時の密封性及び安定性を保証することができる。
具体的には、本願の実施例における第2間隔構造154が破壊されることは、該第2間隔構造154の少なくとも一部が破壊されることが含まれてもよい。例えば、減圧機構213の作動時に、該第2間隔構造154は外部のみが破壊され、第2間隔構造154から露出した一部の内部部材は破壊されない可能性がある。又は、該第2間隔構造154の内部構造が破壊される可能性がある。例えば、該第2間隔構造154は多層構造であってもよく、多層構造における一部の構造層が破壊され、又は、該第2間隔構造154は全て破壊される可能性もあり、本願の実施例はこれに限定されない。
なお、本願の実施例の第2間隔構造154が減圧機構213の作動時に破壊されることは、様々な方法で実現することができる。例えば、該第2間隔構造154に構造強度が弱い領域が含まれていてもよく、減圧機構213の作動時に、該第2間隔構造154に対する排出物の衝撃力により、第2間隔構造154が破壊される。
さらに例えば、第2間隔構造154は多層構造であり、多層構造は溶融層を含み、溶融層は減圧機構213の作動時に溶融し、それにより2つの電池セル20の間に第4間隙を形成することに用いられる。減圧機構213を介して排出される排出物は高温の排出物であるため、設置された溶融層は電池セル20の正常な使用過程では破壊されにくく、電池10の安全性及び安定性を保証することができる。
なお、該溶融層は第2間隔構造154のいずれかの層に位置してもよい。例えば、溶融層は第2間隔構造154の最外層であってもよく、それにより該溶融層は電池セル20と直接接触しやすく、直ちに溶融する。
図24及び図25はそれぞれ本願の実施例に係る第2間隔構造154の2種類の可能な概略図である。図24及び図25に示すように、いくつかの実施例において、該第2間隔構造154は第1領域1541及び第2領域1542が含まれてもよい。第1領域1541の融点は第2領域1542の融点よりも高く、第2領域1542は減圧機構213の作動時に溶融し、それにより2つの電池セル20の間に第4間隙を形成することに用いられる。これにより、第2間隔構造154は高温に対応する第1領域1541及び高温に対応しない第2領域1542を含み、減圧機構213の作動時に、排出物は第2領域1542を溶融することができ、それにより第1通路15を形成する。同時に、第2間隔構造154の第1領域1541は基本的に破壊されず、電池セル20の間の熱の伝達を遮断することができ、熱拡散を回避する。
なお、本願の実施例の第1領域1541及び第2領域1542の位置は、実際の用途に応じて段階的に設定することができる。例えば、図24及び図25に示すように、該第1領域1541は中央領域であってもよく、断熱しやすい。第2領域1542は一般的に縁部領域であり、該第2領域1542が破壊されても、断熱作用に対する影響は小さい。又は、図25に示すように、該第2領域1542は一部の中間領域が含まれてもよく、それにより該第2領域1542の分布面積を増加させ、排出物の排出速度を加速させる。
いくつかの実施例において、第1領域1541の面積は第2領域1542の面積より大きく、それにより熱を遮断するための第1領域1541の面積の占有割合が50%より大きくなることを保証して、熱拡散を回避する。
いくつかの実施例において、第1領域1541及び第2領域1542の材料は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、第2領域1542の材料はゴム及び/又はプラスチックを含み、第2領域1542が高温の排出物により破壊されることを回避する。
図26及び図27はそれぞれ本願の実施例に係る第2間隔構造154の他の2種類の可能な実現方法である。図26及び図27に示すように、第2間隔構造154に第3流路1543が設置され、第1通路15は第3流路1543を含む。減圧機構213によって排出された排出物は第3流路1543を介して電気キャビティ11a内に排出することができる。このように、該第3流路1543の位置を合理的に設置することにより、排出物の指向性排出を実現することができ、排出物が電気キャビティ11a内の個別の部材に与える影響を減少させ、電池セル20の間の熱拡散を回避することができ、電池10の安全性を向上させる。
本願の実施例において、該第2間隔構造154に少なくとも1つの方向に沿って延伸する複数の第3流路1543が設置されてもよい。具体的には、本願の実施例の第3流路1543の延伸方向は実際の用途に応じて設定することができる。例えば、図26~図27に示すように、該第2間隔構造154に第3方向Zに沿って延伸する複数の第3流路1543が設置されてもよい。該第3方向Zは該第2間隔構造154を挟持する2つの電池セル20の配列方向に垂直であり、第3方向Zは電気キャビティ11aの第2壁11cにも垂直であり、それにより排出物は該第3流路1543を通過し、指向性排出を実現し、さらに高温排出物が隣接する2つの電池セル20に与える影響を回避することができる。
本願の実施例において、複数の第3流路1543は第2間隔構造154を貫通する貫通孔、及び/又は、第2間隔に設置されて2つの電池セル20のうちの少なくとも1つの電池セル20の表面に向く凹溝が含まれてもよく、それにより加工が容易である。例えば、図26に示すように、複数の第3流路1543は互いに平行に分布する複数の貫通孔が含まれてもよく、各貫通孔は第3方向Zに沿って第2間隔構造154を貫通する。さらに例えば、図27に示すように、複数の第3流路1543は複数の凹溝が含まれてもよく、該複数の凹溝は、開口部が該第2間隔構造154を挟持する2つの電池セル20のうちの少なくとも1つの電池セル20に向く凹溝が含まれてもよい。例えば、図27は複数の第3流路1543が、開口部が対向する両側を向く凹溝を含むことを例とし、且つ、図27における複数の第3流路1543は互いに平行であり、且つ均等に分布し、加工が容易であり、該第3流路1543を通過する排出物を相対的に分散させることができ、排出物が集中して一部の領域の排出物が過剰になるという問題を回避して、電池セル20及び電池10の安全性を保証する。
本願の実施例において、第3流路1543内に充填物が設置されてもよい。充填物は減圧機構213が作動しない時に第3流路1543を密封することに用いられ、且つ減圧機構213の作動時に破壊され、第3流路1543を導通し、これにより電池セル20に熱暴走が発生していない時、電池セル20間の熱の伝達を遮断することに用いられる。該充填物の材料は実際の用途に応じて選択することができ、例えば、該充填物の材料は発泡接着剤及び/又はプラスチックが含まれてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
なお、本願の実施例の第1通路15は減圧機構213によって排出された排出物を電気キャビティ11aに排出することができ、さらに、電池10の筐体11の壁に第1バランス弁が設置されてもよい。該第1バランス弁は第1通路15を通過した排出物を筐体11から排出することに用いられ、それにより排出物が筐体11内に堆積して熱拡散を引き起こすことを回避し、電池10の安全性を向上させる。具体的には、該第1バランス弁は電気キャビティ11aを形成するための壁に設置されてもよく、それにより排出物を電気キャビティ11aから直ちに排出する。
同様に、第2通路16は減圧機構213によって排出された排出物を電気キャビティ11aから排出することができる。例えば、収集キャビティ11bに排出することができるが、収集キャビティ11bの空間には限界があるため、該筐体11の壁に第2バランス弁が設置されてもよい。第2バランス弁は第2通路16を通過して排出された排出物を筐体11から排出することに用いられ、例えば、排出物を収集キャビティ11b内から電池10の外部に排出することができ、それにより排出物が筐体11の収集キャビティ11b内に堆積して熱拡散又は爆発を引き起こすことを回避し、電池10の安全性を向上させる。具体的には、第2バランス弁は収集キャビティ11bを形成するための壁に設置されてもよく、それにより排出物を収集キャビティ11bから直ちに排出する。
電池セル20に熱暴走又は他の異常な状況が発生した場合、電池セルの内部で生成された高温高圧の排出物は電池セル20に設置された減圧機構213の方向に排出される。一般的にこのような排出物の威力及び破壊力は大きく、1つの通路しか設置されていない場合、該通路の構造又は該通路の周囲に位置する1つ又は複数の構造を突き破り、さらなる安全上の問題を引き起こす可能性がある。従って、本願の実施例の電池10は、第1通路15を設置することにより該減圧機構213から排出された排出物を該電気キャビティ11a内に排出することができ、第2通路16を設置することにより該減圧機構213から排出された排出物を該電気キャビティ11aから排出することができる。これにより、減圧機構213を介して排出された排出物は2つの通路に分けて共同で排出することができ、排出速度を加速させることができ、電池10の爆発のリスクを低下させる。
なお、上記では主に構造の観点から本願の実施例の電池10を詳細に説明したが、以下では図面を参照しながら、本願の実施例における電池10に関連する寸法設計を説明する。図28は本願の実施例に係る電池10の部分断面概略図である。該断面は電池10の隔離部材13に垂直であり、例えば、該断面は第2方向Yに垂直である。且つ、説明の便宜上、図28において隔離部材13を第2壁11cとして用いることを例とし、電池セル20の減圧機構213と電極端子214が対向して設置された2つの壁に位置することも例とする。関連する説明は他の状況にも同様に適用することができるが、簡潔にするため、ここでは説明を省略する。図29は本願の実施例に係る第2壁11cの電池セル20に向く表面の概略図であり、該第2壁11cは電気キャビティ11aの任意の壁であってもよい。
図28及び図29に示すように、本願の実施例の第2壁11cには減圧機構213に対応する減圧領域114が設置される。減圧領域114は少なくとも一部の第2通路16を形成することに用いられる。すなわち該減圧領域114は排出物を電気キャビティ11aから排出することに用いられ、例えば排出物を収集キャビティ11bに排出することができる。例えば、図28は第2壁11cが隔離部材13であることを例とし、該隔離部材13は該減圧領域114を含む。
なお、第2壁11cに設置される各減圧領域114は1つ又は複数の減圧機構213に対応することができる。例えば、第2壁11cに複数の減圧領域114が設置され、複数の減圧領域114と複数の電池セル20の減圧機構213とは一対一で対応する。さらに例えば、第2壁11cには1つ又は複数の減圧領域114が設置され、各減圧領域114は複数の減圧機構213に対応する。図29を例とすると、図29は1つの減圧領域114のみを示し、該減圧領域114内に6つの領域213’を含む。該領域213’は電池セル20の減圧機構213の該第2壁11cの表面における正投影を示す。従って、図29に示す減圧領域114は6つの減圧機構213に対応するが、本願の実施例はこれに限定されない。
いくつかの実施例において、減圧領域114は第2壁11cを貫通する貫通孔であり、貫通方向は第1壁21aに垂直である。例えば、図28は減圧領域114が第2壁11cを貫通する貫通孔であることを例とし、貫通方向は第1壁21aに垂直であり、すなわち貫通方向は第3方向Zである。減圧領域114が貫通孔である場合、一方では加工が容易であり、他方では減圧機構213から排出された排出物を迅速に放出することができる。
減圧領域114が貫通孔である場合、減圧領域114は以下の式(1)を満たす。
式中、Sは減圧領域114の第2壁11cにおける正投影の面積を減圧領域114に対応する減圧機構213の数で割ったものであり、Dは第2壁11cと第1壁21aとの間の距離である。具体的には、図28及び図29に示すように、本願の実施例におけるパラメータSは減圧領域114の該第2壁11cにおける正投影の総面積を該減圧領域114に対応する減圧機構213の数で割ったものであってもよく(例えば図29における該数は6である)、例えば、Sは図29に示される斜線部分の面積にほぼ対応する。Dは第2壁11cと第1壁21aとの間の距離を示し、例えば、図28における第1壁21aから第2壁11cまでの間に接続構造151のみが設置されることを例とすると、Dは該接続構造151の厚さを示すことができる。又は、第1壁21aから第2壁11cまでの間にさらに第1間隙152が設置される場合、Dは接続構造151の厚さと該第1間隙152の厚さとの和を示す。また、本願の実施例において該第1壁21aと第2壁11cは互いに平行であることを例としているが、逆に、該第1壁21aと第2壁11cが平行ではない場合、パラメータDは第1壁21aと第2壁11cとの間の距離の平均値を示し、又は減圧機構213の周囲の領域を示し、該第1壁21aと第2壁11cとの間の距離の平均値、最大値又は最小値であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
なお、D/Sが大きくなり、例えば式(1)の制限を超える場合、該パラメータDは極大値にある可能性があり、パラメータSは極小値にある可能性がある。この場合、電気キャビティ11aへの第1通路15は大きく、排出物を電気キャビティ11aから排出するための第2通路16は小さいため、熱暴走で排出された排出物が該電気キャビティ11aに戻りやすい。すなわち電気キャビティ11aに入る排出物が多く、電気キャビティ11aから排出される排出物が少ないため、収集キャビティ11bを利用して排出物を収集することに不利であり、バス部材12の短絡を引き起こしやすいなど、電気キャビティ11aの安全性に影響を与える可能性がある。従って、大部分の排出物が電気キャビティ11aから排出され、例えば収集キャビティ11bに入ることを保証するために、D/Sが過大になるようにパラメータを設定することは好ましくない。
逆に、D/Sが小さくなり、例えば公式(1)の制限を超えると、パラメータDは極小値にある可能性があり、Sは極大値にある。この場合、電気キャビティ11aへの第1通路15は小さく、熱暴走した排出物が電気キャビティ11aに戻りにくく、第1通路15は効果を発揮しにくくなり、パラメータSに対応する減圧領域114は、電池10のフレーム構造の強度を考慮した状況下で、同時に大量の排出物を電気キャビティ11aから排出することと両立できない可能性がある。従ってD/Sが過度に小さいことも好ましくない。
同様に、依然として減圧領域114が貫通孔である場合、第2間隔構造154が電池における隣接する2つの電池セル20の間に設置される場合、該第2間隔構造154は少なくとも一部の第1通路15を形成することに用いられ、減圧領域114は以下の式(2)を満たす。
式中、Sは減圧領域114の第2壁11cにおける正投影の面積を減圧領域114に対応する減圧機構213の数で割ったものであり、tは2つの電池セル20の間の距離である。具体的には、パラメータSは式(1)の意味と一致しており、パラメータtは2つの電池セル20の間の距離を示す。例えば、図28に示すように、2つの電池セル20の間に第2間隔構造154のみが設置される場合、tは該第2間隔構造154の厚さとも等しい。また、本願の実施例は該第2間隔構造154を挟持する2つの電池セル20の表面が互いに平行であることを例としているが、逆に、2つの電池セル20の表面が平行ではない場合、換言すれば、該第2間隔構造154の厚さが不均一である場合、パラメータtは2つの電池セル20の間の平均距離、又は第2間隔構造154の平均厚さを示すことができる。
なお、パラメータt/Sが大きくなり、例えば式(2)の制限を超えると、パラメータtは極大値にある可能性があり、Sは極小値にある可能性がある。この場合、電気キャビティ11aへの第1通路15は大きく、排出物を電気キャビティ11aから排出するための第2通路16は小さいため、熱暴走で排出された排出物は該電気キャビティ11aに戻りやすい。すなわち電気キャビティ11aに入る排出物が多く、電気キャビティ11aから排出される排出物が少ないため、収集キャビティ11bを利用して排出物を収集することに不利であり、バス部材12の短絡を引き起こしやすいなど、電気キャビティ11aの安全性に影響を与える可能性がある。従って、大部分の排出物が電気キャビティ11aから排出され、例えば収集キャビティ11bに入ることを保証するために、t/Sが過大になるようにパラメータを設定することは好ましくない。
逆に、t/Sが小さくなり、例えば式(2)の制限を超えると、パラメータtは極小値にある可能性があり、Sは極大値にある。この場合、電気キャビティ11aへの第1通路15は小さく、熱暴走した排出物が電気キャビティ11aに戻りにくく、第1通路15は効果を発揮しにくくなり、パラメータSに対応する減圧領域114は電池10のフレーム構造の強度を考慮した状況下で、同時に大量の排出物を電気キャビティ11aから排出することと両立できない可能性がある。従ってt/Sが過度に小さいことも好ましくない。
本願の実施例において、減圧領域114は貫通孔として設置されなくてもよい。例えば、減圧領域114は第2壁11cの脆弱領域であり、脆弱領域は減圧機構213の作動時に破壊され、少なくとも一部の第2通路16を形成することに用いられる。具体的には、減圧機構213の作動時に、脆弱領域は破壊され、それにより減圧機構213を備える電池セル20からの排出物は脆弱領域を突き抜けて電気キャビティ11aから排出され、例えば、脆弱領域を突き抜けて収集キャビティ11bに入ることができる。減圧領域114を脆弱領域として設置することにより、減圧機構213が作動していない時、例えば、電池10の正常な使用過程において、該第2壁11cを密封状態にして、減圧機構213が外部からの力で破壊されて失効することから効果的に保護する。
なお、減圧領域114が脆弱領域である場合、該脆弱領域は排出物に破壊されやすい様々な設置を用いることができ、本願の実施例はこれに限定されるものではなく、以下に例を挙げて説明する。例えば、減圧領域114は第2壁11cにおける厚さが薄い領域であってもよく、それにより該減圧領域114の強度が弱くなり、脆弱領域を形成する。厚さが薄い脆弱領域を使用すること以外に、低融点材料を使用して脆弱領域を形成してもよく、それにより排出物による溶融破壊を容易にする。すなわち、脆弱領域は第2壁11cの残りの部分に比べてより低い融点を有してもよい。例えば、脆弱領域に使用される材料の融点は400℃未満である。
なお、減圧領域114が脆弱領域である場合、脆弱領域は融点が低く且つ厚さが薄い材料を同時に使用することができ、すなわち、上記2種類の実施形態は単独で実施されてもよく、組み合わせて実施されてもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
減圧領域114が脆弱領域である場合、該減圧領域114は下記の式(3)を満たす。
式中、dは脆弱領域内の異なる位置における厚さの最小値であり、Dは第2壁11cと第1壁21aとの間の距離である。具体的には、パラメータDは上記式(1)における意味と一致する。パラメータdは減圧領域114内の厚さの最小値を示し、減圧領域114が脆弱領域である状況で、該脆弱領域には様々な設置形態が存在してもよく、従って該脆弱領域の厚さは第2壁11cの厚さ以下である可能性がある。例えば、図28に示すように、減圧領域114が位置する第2壁11cの厚さがd’である場合、パラメータdが示す脆弱領域内の異なる位置における厚さの最小値は厚さd’以下である。
なお、パラメータDが増加する場合、電気キャビティ11aへの第1通路15は増大し、熱暴走で排出された排出物は該電気キャビティ11aに戻りやすくなる。従って対応するパラメータdは低下するものとして設計されるべきであり、それにより排出物が減圧領域114を突き破る難易度を低下させ、すなわち排出物が電気キャビティ11aから排出される難易度を低下させ、排出物が電気キャビティ11aから排出されやすくする。従って、パラメータdは排出物の排出要件を満たすと同時に電池10の構造強度の要件を両立させ、値が過小であってはならない状況で、パラメータDを過大に設定することは好ましくなく、すなわちD/dを過大に設定するべきではない。
逆に、Dが極小値にある場合、電気キャビティ11aへの第1通路15が小さく、熱暴走の排出物が電気キャビティ11aに戻りにくく、第1通路15は効果を発揮しにくくなり、大量の排出物は第2壁11cの減圧領域114を介して排出される必要がある。パラメータdの値は、排出された排出物によって第2壁11cがスムーズ且つ迅速に突き破られることを保証すべきであり、従ってdの値が過大であることも好ましくなく、すなわちD/dの値が過小であることも好ましくない。
同様に、依然として減圧領域114が脆弱領域である状況で、第2間隔構造154が電池における隣接する2つの電池セル20の間に設置される場合、第2間隔構造154は少なくとも一部の第1通路15を形成することに用いられ、減圧領域114は以下の式(4)を満たす。
式中、dは脆弱領域内の異なる位置における厚さの最小値であり、tは2つの電池セル20間の距離である。具体的には、パラメータdは上記式(3)における意味と一致し、パラメータtは上記式(2)における意味と一致する。
なお、パラメータtが増加する場合、電気キャビティ11aへの第1通路15は増大し、熱暴走で排出された排出物は該電気キャビティ11aに戻りやすくなる。従って対応するパラメータdは低下するものとして設計されるべきであり、それにより排出物が減圧領域114を突き破る難易度を低下させ、すなわち排出物が電気キャビティ11aから排出される難易度を低下させ、排出物が電気キャビティ11aから排出されやすくする。従って、パラメータdは排出物の排出要件を満たすと同時に電池10の構造強度の要件を両立させ、値が過小であってはならない状況で、パラメータtを過大に設定することは好ましくなく、すなわちt/dを過大に設定するべきではない。
逆に、tが極小値にある場合、電気キャビティ11aへの第1通路15が小さく、熱暴走の排出物は電気キャビティ11aに戻りにくく、第1通路15は効果を発揮しにくくなり、大量の排出物は第2壁11cの減圧領域114を介して排出される必要がある。パラメータdの値は、排出された排出物によって第2壁11cがスムーズ且つ迅速に突き破られることを保証すべきであり、従ってdの値が過大であることも好ましくなく、すなわちt/dの値が過小であることも好ましくない。
従って、本願の実施例の電池10は、上記各パラメータを合理的にすることにより、第1通路15及び第2通路16の寸法関係を調整することができ、電気キャビティ11aに入る排出物の占有割合を調整し、減圧機構213を介して排出された排出物のうち少しの部分が電気キャビティ11aに入り、大部分の排出物は電気キャビティ11aから排出することができる。これにより、排出物が電気キャビティ11aから排出される排出圧力を緩和することができ、電気キャビティ11aの密封性に対する要件を低下させるだけでなく、第2通路16に対する要件も低下させ、同時に電気キャビティ11aの安全をできるだけ保証することができ、大量の排出物が電気キャビティ11aに入ってバス部材12等に影響を与え、短絡ひいては爆発を引き起こすことを回避し、電池10の安全性を向上させる。
好ましい実施例を参照して本願を説明したが、本願の範囲を逸脱することなく、種々の改良を行い、その構成要素を等価物に置換することができる。特に、各実施例で言及した各技術的特徴は、構造的な矛盾がない限り、いずれも任意の方法で組み合わせることができる。本願は、本明細書に開示された特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲に含まれる全ての技術的解決手段を含む。