JP7779040B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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Description

本発明は、被検体の断面画像を得るための超音波診断装置に関する。
患者の体内を可視化するための装置として超音波診断装置がある。従前の超音波診断装置は、超音波振動子が1列の並べられたプローブを有し、被検部の1断面を画像化することができる。ここで、超音波診断装置で確認しつつ体内の血管に針を穿刺する場合、従前の装置では、途中でその向きを変更する必要があった。すなわち、従前の超音波診断装置を用いる場合、血管の長手方向に直交する横断面画像(短軸画像)を確認しつつ体幅方向の穿刺位置を決め、その後、装置の向きを90度変更して、血管の長手方向に沿った縦断面画像(長軸画像)を見て針の体表からの深さを確認しつつ、針を血管まで到達させる必要がある。
しかしながら、このように穿刺の手技の途中で装置の向きを変更すると、対象の血管を見失う可能性がある。また、転向後、長軸画像のみで血管を画像中に維持するのは容易ではない。そこで、プローブをT字状に配置することで、短軸画像および長軸画像を同時に得られる超音波診断装置が提案されている(特許文献1)。
特許第6078732公報
ところで、特許文献1の装置では、プローブと画像の表示装置とが別体となっている。そのため、患者の血管に穿刺しようとする場合、オペレータは、プローブをベッド上の患者の体表に当てつつ、視線は机上等のコンピュータの画面に向けて被検体の断面画像を確認し、さらに、手元ではプローブと別に針を操作しなければならない。そうすると、机上の複数画像を視野に入れつつ、針の操作を行う必要があり、この場合、視野の情報量が多く、手元側の状態を想像しつつ穿刺操作を行うことが難しい。
そこで本開示では、被検体に関する短軸画像および長軸画像を確認しつつ容易に穿刺を行うことができる超音波診断装置を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様に係る超音波診断装置は、超音波を送受信する複数の振動子が第1方向に配列された第1プローブ、および、超音波を送受信する複数の振動子が前記第1方向に交差する第2方向に配列された第2プローブ、を有する超音波プローブと、被検体の断面画像を表示する画像表示部と、前記超音波プローブおよび前記画像表示部の動作を制御する制御部と、前記超音波プローブ、前記画像表示部、および前記制御部を収容するケーシングと、を備え、前記制御部は、前記第1プローブの受信波に基づき生成した被検体の前記第1方向に沿った第1断面画像と、前記第2プローブの受信波に基づき生成した被検体の前記第2方向に沿った第2断面画像とを、同時に前記画像表示部に表示させる。
これにより、この超音波診断装置を用いて血管に穿刺する場合、超音波プローブを被検体に当てた状態で、当該装置の向きを変えずに、被検体の第1断面画像および第2断面画像を同時に確認することができる。しかも、1つのケーシングに超音波プローブおよび画像表示部が収容されているため、オペレータは超音波プローブを操作する手元で、被検体の断面画像の確認も行うこともできる。したがって、被検体の短軸画像および長軸画像を確認しつつ、容易に血管への穿刺を行うことができる。
また、本開示の第2の態様による超音波診断装置は、上記第1の態様において、画像表示部は下方にて第1断面画像を表示し、上方にて第2断面画像を表示する。
これにより、2つの断面画像が上下方向に並ぶ。そのため、血管の中心と血管に挿入される針の深さとを、使用者は同時に確認しながら穿刺できるため、穿刺作業を行いやすくなる。なお、好ましくは、第1断面画像は横断面画像であり、第2断面画像は縦断面画像である。これにより、使用者は、刺入点に近い視野で、横断面画像により血管の中心位置を確認できるため、穿刺作業を行いやすくなる。
また、本開示の第3の態様に係る超音波診断装置は、超音波を送受信する複数の振動子が第1方向に配列された第1プローブ、および、超音波を送受信する複数の振動子が前記第1方向に交差する第2方向に配列された第2プローブ、を有する超音波プローブと、被検体の断面画像を表示する画像表示部と、前記超音波プローブおよび前記画像表示部の動作を制御する制御部と、前記超音波プローブ、前記画像表示部、および前記制御部を収容するケーシングと、を備え、前記制御部は、前記第1プローブの受信波に基づき生成した被検体の前記第1方向に沿った第1断面画像と、前記第2プローブの受信波に基づき生成した被検体の前記第2方向に沿った第2断面画像とを、切り替えて前記画像表示部に表示させる。
これにより、この超音波診断装置を用いて血管に穿刺する場合、超音波プローブを被検体に当てた状態で、当該装置の向きを変えずに、被検体の第1断面画像および第2断面画像を切り替えて確認することができる。しかも、1つのケーシングに超音波プローブおよび画像表示部が収容されているため、オペレータは超音波プローブを操作する手元で、被検体の断面画像の確認も行うこともできる。したがって、被検体の短軸画像および長軸画像を確認しつつ、容易に血管への穿刺を行うことができる。
また、本開示の第4の態様による超音波診断装置は、上記第1から第3のいずれかの態様において、針を案内する穿刺ガイドを更に備え、前記画像表示部および前記穿刺ガイドは、前記ケーシングにおいて前記第1方向および前記第2方向の何れにも交差する第3方向に並んで配置され、前記穿刺ガイドに支持された前記針と、前記画像表示部に表示された前記第1断面画像に含まれる前記針の画像とは、前記第1方向の位置が一致してもよい。
これにより、穿刺ガイドに支持された針と、第1断面画像中の針の画像とが、第1方向の位置において一致するため、被検体内の特定箇所(例えば、血管)に対する針の位置合わせを正確に行うことができる。
また、本開示の第5の態様による超音波診断装置は、上記第1から第4のいずれかの態様において、第1プローブは画像表示部に対して略平行な方向に延びている一方、第2プローブは画像表示部に対して略直交する方向に延びており、第2プローブの上方には指載置部が形成されていてもよい。
これにより、指載置部を介して第2プローブを安定的に患者に密着させることができ、画像表示部が意図せずぶれてしまうといった事態を防止できる。また、指載置部に置いた指により、第2プローブを皮膚に押し付ける荷重を細かく制御できるため、皮下の血管の変形具合を適切に調整することも可能である。
本開示に係る超音波診断装置は、被検体に関する短軸画像および長軸画像を確認しつつ容易に穿刺を行うことができる超音波診断装置を提供することができる。
図1は、本実施の形態に係る超音波診断装置の正面図である。 図2は、超音波診断装置の右側面図である。 図3は、超音波診断装置の背面図である。 図4は、超音波診断装置の平面図である。 図5は、超音波診断装置の下面図である。 図6は、超音波診断装置のブロック図である。 図7(a)は、モニタに2つの画像を同時に表示する例を示す模式図であり、図7(b)は、モニタに2つの画像を切り替えて表示する例を示す模式図である。
以下、本開示の実施の形態に係る超音波診断装置について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する超音波診断装置は本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は以下の実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の追加、削除、変更が可能である。
(実施の形態)
図1に示す超音波診断装置1は、患者の皮下の血管等を断面画像で視認しながら針等を穿刺する際に用いられるものであり、ケーシング2、画像表示部3、超音波プローブ4、および制御部5を備えている。
ケーシング2は、例えばポリカーボネートやポリプロピレン等の合成樹脂から成り、図1に示すように、正面視において縦長の長方形状を成している。そして、ケーシング2の正面部分には縦長の長方形状を成す画像表示部3が設けられ、ケーシング2の下面部分にはT字状の超音波プローブ4が設けられている。
以下の説明では、ケーシング2の正面部分を向いて左右方向を「幅方向X」(第1方向)、この幅方向に直交する紙面垂直方向を「奥行方向Y」(第2方向)、幅方向および奥行方向の何れにも直交する方向を「縦方向Z」(第3方向)と称する。なお、本実施形態では幅方向は左右方向と一致し、奥行方向は前後方向と一致し、縦方向Zはケーシング2の下面に垂直な方向であって上下方向と一致している。また、図2に示すようにケーシング2の正面部分は、縦方向Zに対して所定の角度αだけ後傾した傾斜面を有している。このような、縦方向Zに対して角度αだけ後傾した方向を「長手方向Q」(第4方向)と称する。
図1および図2に示すように、ケーシング2は、縦方向Zの中央から上側の部分であって主として画像表示部3を収容する上側ケーシング10と、縦方向Zの中央より下側の部分であって主として超音波プローブ4を収容する下側ケーシング20とを有している。上側ケーシング10および下側ケーシング20は1つのケーシング2として一体化している。
このうち上側ケーシング10は、奥行寸法が幅寸法よりも小さい扁平な直方体形状を成し、その正面は、縦方向Zに対して後傾した長手方向Qに沿った傾斜面を成している。上側ケーシング10の正面には、画像表示部3が有するモニタ3aが設けられている。モニタ3aは例えば液晶パネルであって、縦長の長方形状を成し、上側ケーシング10の正面とモニタ3aの画像表示面とが面一となるように配置されている。従って、モニタ3aの画像表示面も、上側ケーシング10の正面と同様に長手方向Qの沿った傾斜面を成している。
図4に示すように、上側ケーシング10の上端面(長手方向Qへ向く面)には、幅方向Xに長い長円形状の開口を有する凹部11が形成されている。この凹部11の底面には、操作部6を成す円形のスイッチ6a,6bが配設されている。
下側ケーシング20は、図2に示すように、奥行方向Yの前側に位置する前側ケーシング30と、後側に位置する後側ケーシング40とを有している。これら前側ケーシング30および後側ケーシング40は一体的に形成されている。
このうち前側ケーシング30は、正面視で幅寸法が一定を成す前側上部分31と、下端に向かって幅寸法が縮小する前側下部分35とを有している。なお、前側ケーシング30における奥行方向Yの厚み寸法は、前側上部分31および前側下部分35のいずれも、上述した上側ケーシング10の厚み寸法とほぼ同一である。
前側上部分31は、図1に示すように正面視において上側ケーシング10と幅寸法が同一であり、かつ、図2に示すように側面視において正面側へ凸状に湾曲した湾曲面32を前面に有している。この湾曲面32には、操作部6を成す円形のスイッチ6cが、幅方向の中央に配設されている。図5に示すように、この円形のスイッチ6cは、中央部分が窪んだすり鉢状の表面形状となっている。
前側下部分35は、図1に示すように正面視において、下方へ向かうに従って幅寸法が小さくなるテーパ状を成している。より具体的には、前側下部分35は、その側面36が外に凸の円弧状を成し、下端面37が幅方向Xに平行な直線状を成す輪郭を有している。また、前側下部分35の前面は、図2に示すように、下部よりも上部の方が前方に位置する前傾面38を成している。
図1および図2に示すように、前側下部分35の前面である前傾面38には穿刺ガイド50が設けられている。穿刺ガイド50は、ケーシング2と同様の合成樹脂製であり(異なる材料で構成してもよい)、例えば矩形のブロック状を成している。この穿刺ガイド50は、その前面に溝が形成されており、この溝に嵌め込むことで、針51を支持することができる。穿刺ガイド50は、針51を溝で支持することにより、針51の穿刺方向を所定の方向に維持するよう案内する。なお、穿刺ガイドはケーシング2と別体に形成され、ケーシング2に組み付けられてもよいし、ケーシング2に直接形成されてもよい。
図1に示すように、穿刺ガイド50は、ケーシング2の幅方向Xの中央に配置されている。そして、穿刺ガイド50に支持された針51は、正面視でケーシング2の幅方向の中央位置(本実施形態ではモニタ3aの幅方向Xの中央位置と一致)において、縦方向Zに沿って延びている。また、図2に示すように、穿刺ガイド50により支持された針51は、テーパ部分35の前傾面38よりも大きな角度で傾斜した前傾姿勢となり、その針先方向は、下方かつ後方へと斜め方向に向けられる。なお、図3~図5では、穿刺ガイド50および針51の図示を省略している。
後側ケーシング40は、図2に示すように、オペレータによって把持される後側上部分41と、その下の後側下部分45とを有している。
このうち後側下部分45は、図5に示すように上述した前側下部分35の背面の幅方向中央部分から後方へ延び、幅寸法よりも奥行寸法の方が大きい。その幅寸法(厚み寸法)は、前側下部分35の奥行寸法(厚み寸法)と略同一となっている。また、後側下部分45の下端面47は、前側下部分35の下端面37と、縦方向Zにおいて同一位置となっている。
後側下部分45の背面46は下端面47の後端から上方へ延びており、かつ、外に凸の円弧状を成している。従って、後側下部分45は、その下部に比べて上部の方が、奥行寸法は大きくなっている。図5に示すように、後側下部分45の左右の側面48は、互いに略平行であり、奥行方向Yおよび縦方向Zに沿った平面を成している。
後側上部分41は、円弧部42とこの円弧部42により形成される孔部43とを有している。円弧部42は、上述した後側下部分45の後部から上方へ延び、前方へ湾曲して、上側ケーシング10の下部背面に至ってここに接続されている。そして、孔部43は、後方および上方を円弧部42に画定され、前方を下側ケーシング20の前側上部分31に画定され、下方を後側下部分45に画定されることで、幅方向Xに貫通する円形の孔を成している。
孔部43の開口径(直径)は人の手の指(典型的には、中指または薬指)が挿入可能な程度の寸法であり、例えば、20mm以上かつ25mm以下の範囲で設定できるが、複数本の指を挿入可能な寸法であってもよい。孔部43に指を差し込むことで、ケーシング2の姿勢安定性を向上することができる。なお、指載置部として円弧部42により形成される孔部43を例示したが、これに限るものではなく、ケーシング2の背面に後方に延びる凹状部を形成することで、指載置部を形成してもよい。
図5に示すように、上述した前側下部分35には第1プローブ60が設けられ、後側下部分45には第2プローブ65が設けられている。これら第1プローブ60および第2プローブ65は、本実施形態の超音波プローブ4を構成する。
第1プローブ60は、画像表示部3に対して略平行な方向へ延びている。より具体的には、第1プローブ60は、超音波を送受信する複数の振動子61が幅方向Xに沿って配列されており、全体として幅方向Xに長寸の矩形状を成している。また、複数の振動子61の下側には、これらを覆うようにして矩形状の音響レンズ62が設けられている。図1に示すように、この第1プローブ60の幅方向Xの中央位置は、ケーシング2の幅方向Xの中央位置と一致しており、かつ、穿刺ガイド50に支持された針51の幅方向Xの位置とも一致している。
第2プローブ65は、画像表示部3に対して略直交する方向に延びている。より具体的には、第2プローブ65は、超音波を送受信する複数の振動子66が奥行方向Yに沿って配列されており、全体として奥行方向Yに長寸の矩形状を成している。また、複数の振動子66の下側には、これらを覆うようにして矩形状の音響レンズ67が設けられている。図5に示すように、この第2プローブ65の幅方向Xの中央位置は、上述した第1プローブ60の幅方向Xの中央位置と一致している。
すなわち、第2プローブ65は第1プローブ60の幅方向Xの中央位置から後方へ延びるように設けられており、第1プローブ60および第2プローブ65から成る超音波プローブ4は全体でT字状を成している。このような超音波プローブ4は、幅方向Xおよび奥行方向Yを含む平面(縦方向Zに対して垂直な面)と平行を成している。
図2に示すように、このような第2プローブ65の上方であり、かつ、ケーシング2の湾曲面32の後方に、上述した指載置部の一例である孔部43は第2プローブ65が位置している。なお、本実施の形態では、指載置部の中心(孔部43の中心)が、第2プローブ65の長手方向(奥行方向Y)の中央の上方に位置している。
図6は、超音波診断装置1のブロック図である。この図6に示すように、超音波診断装置1は、モニタ3aを有する画像表示部3,超音波プローブ4、制御部5、および操作部6に加えて、超音波送受信部7、画像処理部8、および記憶部9を備えている。
制御部5は、MPU等のプロセッサ、ROMおよびRAMなどから成り、ROMに記憶されたプログラムに従って、各部の動作を制御する。画像表示部3は、上述したように液晶パネル等から成るモニタ3aを有し、制御部5により駆動されることで、超音波プローブ4での受信波から生成した被検体の断面画像を表示する。操作部6は、オペレータによって操作されるスイッチ6a~6cなどから成り、その操作の有無等の情報は制御部5へ入力される。なお、モニタ3aがタッチパネルから成る場合は、モニタ3aも操作部6に含まれる。
超音波送受信部7は、例えばパルス発生回路を有し、生成したパルス信号に基づき、所定の時間差を設けて各振動子61,66を駆動させる。また、超音波送受信部7は、各振動子61,66で受信した被検体からの反射波を増幅回路にて増幅すると共に、受信した振動子61,66に応じて受信波の位相差を調整する。
画像処理部8は、超音波送受信部7に接続されている。画像処理部8は、超音波送受信部7からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換後の信号強度に応じた輝度を有する画像データ(断層画像)を生成する。記憶部9は、例えばDRAM(Dynamic RAM)またはSRAM(Static RAM)などの揮発性メモリから成り、画像処理部8にて生成された画像データを一時的に記憶すると共に、制御部5からの指示に基づいて当該画像データを画像表示部3へ送信する。画像表示部3は、受信した画像データに基づき、被検体の断層画像をモニタ3aに表示する。
このような超音波診断装置1は、第1プローブ60および第2プローブ65のそれぞれから同時に、あるいは、選択的に、超音波を送信することができる。そして、被検体にて反射した反射波を、第1プローブ60および第2プローブ65にて受信する。超音波診断装置1は、第1プローブ60にて受信した反射波に基づいて、被検体の幅方向(第1方向)Xに沿った第1断面画像を生成し、第2プローブ65にて受信した反射波に基づいて、被検体の奥行方向(第2方向)Yに沿った第2断面画像を生成する。
超音波診断装置1は、ケーシング2に設けられた画像表示部3のモニタ3aにて、第1断面画像および第2断面画像の2つの画像を同時に、あるいは、切り替えて表示することができる。これにより、被検体に関する短軸画像および長軸画像を確認しつつ容易に穿刺を行うことができる。
図7(a)は、2つの画像を同時に表示する例を示している。この図7(a)に示すように、モニタ3aは例えば縦に並ぶ上部70および下部71の2画面に分けて画像を表示可能となっている。このうち一方にて第1断面画像P1を表示し、他方にて第2断面画像P2を表示することで、2つの画像を同時に表示することができる。
典型的には、モニタ3aの下部71にて第1断面画像P1を表示し、上部72にて第2断面画像P2を表示することができる。この場合、超音波診断装置1の超音波プローブ4を患者の体表に当て、第1プローブ60を血管の断面方向に向けると、血管の短軸画像(横断面画像)が第1断面画像P1としてモニタ3aの下部72に表示され、血管の長軸画像(縦断面画像)が第2断面画像P2としてモニタ3aの上部71に表示される。図7(a)は、この場合を例示している。
また、既に説明したように、本実施形態に係る超音波診断装置1は、第1プローブ60とモニタ3aとで、幅方向Xの中央位置が一致している。ゆえに、第1プローブ60の幅方向Xの中央にある振動子61が受信した反射波から生成される画像が、モニタ3aの幅方向Xの中央に表示される。さらに、第1プローブ60の幅方向Xの中央位置と、穿刺ガイド50に支持された針51の幅方向Xの位置も、一致している。
従って、第1断面画像P1において、針51に対応する画像である針画像P3は、モニタ3aの幅方向Xの中央に表示される。この場合、超音波診断装置1を正面視したとき、穿刺ガイド50に支持されている針51の位置と、第1断面画像P1中の針画像P3とが、幅方向Xの位置が一致した状態で、前後に位置する。これにより、オペレータは穿刺作業を行いやすく、特に、針51に近いモニタ3aの下部71に第1断面画像P1として短軸画像を表示させると、より穿刺作業を行いやすくなる。
なお、上記とは反対に、モニタ3aの上部70に第1断面画像を表示し、下部71に第2断面画像を表示することとしてもよい。また、第1断面画像および第2断面画像の表示位置を、操作部6の操作によってオペレータが選択および決定できるようにしてもよい。
図7(b)は、2つの画像を切り替えて表示する例を示している。この図7(b)に示すように、超音波診断装置1は、モニタ3aの全画面に、第1断面画像P1および第2断面画像P2のうち一方を表示し、操作部6に対するオペレータの操作により、第1断面画像P1および第2断面画像P2のうち他方を表示するよう、表示する画像を切り替えることができる。
この場合も、第1断面画像P1において、針51に対応する画像である針画像P3は、モニタ3aの幅方向Xの中央に表示される。従って、超音波診断装置1を正面視すると、モニタ3aに第1断面画像P1が表示されているとき、穿刺ガイド50に支持されている針51の位置と、第1断面画像P1中の針画像P3とが、幅方向Xの位置が一致した状態で、前後に位置する。これにより、オペレータは穿刺作業を行いやすくなる。
また、この超音波診断装置1は、その後部に孔部43を有する。よって、オペレータはここに例えば手の薬指を入れ、人差し指および中指をケーシング2の背面に当て、親指をケーシング2の前面に当てることで、超音波診断装置1をしっかりと安定的にホールドすることができる。従って、被検体に対する超音波プローブ4の位置調整、並びに、針51の穿刺作業を、安定的に行うことができる。
なお、以上の説明は一実施形態であって、本発明の適用例はこれに限定されない。例えば、穿刺ガイド50はケーシング2に直接設けた構成でもよいし、ブラケット等を介して着脱可能にケーシング2に取り付けられる構成としてもよい。また、孔部43は、その全周方向において閉じられた構成に限定されず、周方向の一部(典型的には、円弧部42の一部)が切り欠かれるなどして開放されていてもよい。また、超音波プローブ4はT字型のものに限られず、互いに交差する方向に延びるプローブを含むものであれば、例えばX字状の構成であってもよい。
また、本実施形態では2画面を同時表示する場合の構成として、縦長のモニタ3aを上部70と下部71とに分けたものを例示したが、これに限定されない。例えば、横長のモニタを採用して、正面視で左右に画面を分割したものに、第1断面画像P1および第2断面画像P2を同時表示するようにしてもよい。この場合も、第1断面画像P1中の針画像P3が、穿刺ガイド50に支持されている状態の針51と、幅方向Xの位置が一致するように、第1断面画像P1を表示するのが好ましい。
本発明は、被検体の断面画像を得る超音波診断装置に好適に適用することができる。
1 超音波診断装置
2 ケーシング
3 画像表示部
4 超音波プローブ
5 制御部
6 操作部
43 孔部(指載置部)
60 第1プローブ
65 第2プローブ
P1 第1断面画像
P2 第2断面画像

Claims (4)

  1. 超音波を送受信する複数の振動子が第1方向である左右方向に配列された第1プローブ、および、超音波を送受信する複数の振動子が前記第1方向に交差する第2方向である前後方向に配列された第2プローブ、を有する超音波プローブと、
    被検体の断面画像を表示する表示面を有する画像表示部と、
    前記超音波プローブおよび前記画像表示部の動作を制御する制御部と、
    前記超音波プローブ、前記画像表示部、および前記制御部を収容するケーシングと、を備え、
    前記制御部は、前記第1プローブの受信波に基づき生成した被検体の前記左右方向に沿った第1断面画像と、前記第2プローブの受信波に基づき生成した被検体の前記前後方向に沿った第2断面画像とを、同時に前記画像表示部に表示させ、
    前記第1方向および前記第2方向のいずれにも交差する第3方向を上下方向とした場合に、前記ケーシングは、前記前後方向の一方側の面である前面に前記表示面が位置する上側ケーシングと、前記超音波プローブを収容する下側ケーシングとを有し、前記下側ケーシングの前側下部には前記左右方向へ延びる前記第1プローブが設けられ、後側下部には前記前後方向へ延びる前記第2プローブが設けられ、
    前記下側ケーシングの後部であって前記第2プローブの上方には前記左右方向に貫通して人の手の指が差し込まれる孔部が設けられており、前記孔部と前記第2プローブとの間は前記下側ケーシングの後側下部分により上下方向に接続されている、
    超音波診断装置。
  2. 前記画像表示部は、下方にて前記第1断面画像を表示し、上方にて前記第2断面画像を表示する、請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 超音波を送受信する複数の振動子が第1方向である左右方向に配列された第1プローブ、および、超音波を送受信する複数の振動子が前記第1方向に交差する第2方向である前後方向に配列された第2プローブ、を有する超音波プローブと、
    被検体の断面画像を表示する表示面を有する画像表示部と、
    前記超音波プローブおよび前記画像表示部の動作を制御する制御部と、
    前記超音波プローブ、前記画像表示部、および前記制御部を収容するケーシングと、を備え、
    前記制御部は、前記第1プローブの受信波に基づき生成した被検体の前記左右方向に沿った第1断面画像と、前記第2プローブの受信波に基づき生成した被検体の前記前後方向に沿った第2断面画像とを、切り替えて前記画像表示部に表示させ、
    前記第1方向および前記第2方向のいずれにも交差する第3方向を上下方向とした場合に、前記ケーシングは、前記前後方向の一方側の面である前面に前記表示面が位置する上側ケーシングと、前記超音波プローブを収容する下側ケーシングとを有し、前記下側ケーシングの前側下部には前記左右方向へ延びる前記第1プローブが設けられ、後側下部には前記前後方向へ延びる前記第2プローブが設けられ、
    前記下側ケーシングの後部であって前記第2プローブの上方には前記左右方向に貫通して人の手の指が差し込まれる孔部が設けられており、前記孔部と前記第2プローブとの間は前記下側ケーシングの後側下部分により上下方向に接続されている、
    超音波診断装置。
  4. 針を案内する穿刺ガイドを更に備え、
    前記画像表示部および前記穿刺ガイドは、前記ケーシングにおいて前記上下方向に並んで配置され、
    前記穿刺ガイドに支持された前記針と、前記画像表示部に表示された前記第1断面画像に含まれる前記針の画像とは、前記左右方向の位置が一致する、
    請求項1から3の何れかに記載の超音波診断装置。
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