JP7768115B2 - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車の制御装置

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Description

本発明は、ハイブリッド車の制御装置に関する。
従来、この種のハイブリッド車の制御装置としては、エンジンと、エンジンの出力軸にねじれ要素を介して接続されるモータと、を備えるハイブリッド車に用いられ、エンジンとモータとを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車では、エンジンを始動する際には、モータによってエンジンをクランキングして始動する。
特開2019-119405号公報
上述のハイブリッド車の制御装置では、モータによるエンジンのクランキングを開始すると、レート処理を用いて、クランキングトルクを大きくしてエンジンの回転数を迅速に増加させ、エンジンの回転数が共振回転数帯を通過したり共振回転数帯を通過するのに要する時間が経過したりした時間1から、レート処理を用いてクランキングトルクをエンジン22を安定して所定回転数以上でモータリング可能なトルクまで減少させる制御が行なわれる。こうしたクランキングトルクの変化は、ねじれ要素のねじれ角の変動をより大きくし、エンジンの出力軸の回転変動を大きくする結果、エンジンやモータを含む駆動系の振動を大きくすることがある。こうした振動を抑制する手法として、複数の運動方程式を連立させるなど複雑な演算を行なってねじれ要素のねじれ角の変動を抑制するための抑制トルクを演算し、モータから演算して得られた抑制トルクを出力する手法が考えられる。この場合、演算負荷が大きくなったり、演算して得られた抑制トルクに誤差が含まれ振動を抑制できない場合がある。
本発明のハイブリッド車の制御装置は、ねじれ要素のねじれ角の変動を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車の制御装置は、
エンジンと、前記エンジンの出力軸にねじれ要素を介して接続されるモータと、を備えるハイブリッド車に用いられ、前記モータによって前記エンジンをクランキングして始動する際には、前記モータからクランキングトルクとして第1トルクを出力した後前記モータから前記第1トルクより低い第2トルクが出力されるように前記モータを制御するハイブリッド車の制御装置であって、
前記クランキングトルクを前記第1トルクに向けて立ち上げる立ち上げタイミングと、前記クランキングトルクを前記第1トルクから前記第2トルクに向けて立ち下げる立ち下げタイミングとのタイミング差が、前記ねじれ要素のねじれ共振周期の整数倍を含む所定範囲内となるように前記モータを制御する
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車の制御装置では、クランキングトルクを第1トルクに向けて立ち上げる立ち上げタイミングと、クランキングトルクを第1トルクから第2トルクに向けて立ち下げる立ち下げタイミングとのタイミング差が、ねじれ要素のねじれ共振周期の整数倍を含む所定範囲内となるようにモータを制御する。クランキングトルクを第1トルクに向けて立ち上げると、ねじれ要素のねじれ角に、周期がねじれ共振周期であり且つ立ち上げタイミングで谷となる波形の変動成分が発生する。クランキングトルクを第1トルクから第2トルクに向けて立ち下げると、周期がねじれ共振周期であり且つ立ち下げタイミングで山となる波形の変動成分が発生する。そのため、立ち上げタイミングと立ち下げタイミングとのタイミング差をねじれ要素のねじれ共振周期の整数倍を含む所定範囲内とすることにより、立ち上げタイミングで発生した変動成分を立ち下げタイミングで発生した変動成分で小さくすることができる。この結果、ねじれ要素のねじれ角の変動を抑制できる。ここで、「所定範囲内」としては、タイミング差が整数倍となるタイミングを中心とする、位相に換算して120°(±60°)に相当する時間の範囲内などにすることができる。
こうした本発明のハイブリッド車の制御装置において、前記立ち下げタイミングを、前記クランキングトルクを前記第1トルクに向けて立ち上げるときの上昇レートに基づいて補正してもよい。クランキングトルクを第1トルクに向けて立ち上げると、ねじれ角は、周期がねじれ共振周期であり、且つ、クランキングトルクを第1トルクに向けて立ち上げるときの上昇レートに応じた振幅および位相の波形の変動が発生する。したがって、立ち下げタイミングを、クランキングトルクの上昇レートに基づいて補正することにより、ねじれ要素のねじれ角の変動をより適正に抑制できる。
この場合において、前記立ち下げタイミングを、前記立ち上げタイミングに、前記ねじれ共振周期の前記整数倍の第1時間と、360度に対する前記上昇レートによる位相遅れ量の割合に前記ねじれ共振周期を乗じた第2時間と、を加えたタイミングに補正してもよい。こうすれば、ねじれ要素のねじれ角の変動をより抑制できる。
こうした本発明のハイブリッド車の制御装置において、前記クランキングトルクと前記エンジンのトルク脈動による振動を抑制するための制振トルクとの和のトルクが出力されるように前記モータを制御してもよい。こうすれば、ねじれ要素のねじれ角の変動に加えて、エンジンのトルク脈動による出力軸の回転変動も抑制できる。
本発明の一実施例としての制御装置が用いられるハイブリッド車20の構成の概略を示す構成図である。 クランキングトルクTcr、制振トルクTc、モータMG1のトルク指令Tm1*の時間変化の一例を示す説明図である。 ハイブリッド車20のエンジン22とモータMG1、MG2、プラネタリギヤ30を含む駆動系のねじれ要素の一例を説明するための説明図である。 ねじれ角θの変動の交流成分、直流成分を説明するための説明図である。 クランキングトルクTcrの上昇レートとねじれ角θとの関係の一例を説明するための説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての制御装置が用いられるハイブリッド車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、昇圧コンバータ46と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号、例えばエンジン22のクランクシャフト(出力軸)26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcrなどが入力ポートを介して入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転位置や回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤ31には、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤ32には、ギヤ機構35を介して駆動軸36に接続されている。駆動軸36は、デファレンシャルギヤ37およびドライブシャフト38を介して駆動輪39a,39bに接続されている。プラネタリギヤ30のピニオンギヤ33を連結するキャリヤ34に接続されたインプットシャフト30aには、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。ギヤ機構35は、プラネタリギヤ30のリングギヤ32の回転を伝達するカウンタギヤ35aと、カウンタギヤ35aの回転を駆動軸36に伝達するファイナルギヤ35bと、モータMG2の回転子の回転を減速してファイナルギヤ35bに伝達するリダクションギヤ35cとを有する。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤ31に接続されている。インバータ41は、昇圧コンバータ46を介してバッテリ50と接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子がギヤ機構35のリダクションギヤ35cとファイナルギヤ35bとを介して駆動軸36に接続されている。インバータ42は、昇圧コンバータ46を介してバッテリ50と接続されている。モータMG1、MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41、42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
昇圧コンバータ46は、図示しないが、2つのトランジスタと2つのダイオードとリアクトルとからなる周知のDC/DCコンバータとして構成されている。昇圧コンバータ46はモータECU40によって、図示しない2つのトランジスタがスイッチング制御されることにより、バッテリ50側の電池電圧系電力ラインの電力を昇圧してインバータ41,42側の駆動電圧系電力ラインに供給したり、駆動電圧系電力ラインの電力を降圧して電池電圧系電力ラインに供給したりする。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。MG1ECU40には、モータMG1、MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えばモータMG1、MG2の回転子の回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサからの回転位置θm1、θm2や、図示しない電流センサからのインバータ41、42からモータMG1、MG2に印加する相電流Iu1,Iv1、Iu2,Iv2などが入力ポートを介して入力されている。また、駆動電圧系電力ラインに取り付けられた図示しない電圧計からの駆動電圧系電圧VHや、電池電圧系電力ラインに取り付けられた図示しない電圧計からの電池電圧系電圧VLも入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41、42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号や、昇圧コンバータ46へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、図示しない回転位置検出センサからのモータMG1、MG2の回転子の回転位置θm1、θm2に基づいてモータMG1、MG2の回転数Nm1、Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。このバッテリ50は、上述したように、システムメインリレー56を介して昇圧コンバータ46やインバータ41,42に接続されている。バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの電池電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた図示しない電流センサからの電池電流Ibなどが入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、図示しない電流センサからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,フラッシュメモリ,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vなども挙げることができる。HVECU70からは、各種制御信号、例えばシステムメインリレー56への駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド車20では、エンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行(HV走行)や、エンジン22の運転を停止して走行する電動走行(EV走行)を行なう。
次に、実施例の制御装置が用いられるハイブリッド車20の動作、特にエンジン22の始動時における振動を抑制する際の動作について説明する。エンジン22の始動は、EV走行しているときにアクセル開度Accや車速Vに基づいて駆動軸36に設定される要求トルクTd*や走行要求パワーP*が閾値を超えたときに行なわれる。具体的には、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70との協働により、モータMG1からクランキングトルクTcrと制振トルクTcとの和のトルクを出力するようにモータMG1を制御してエンジン22をクランキングし、吸入空気量制御、燃料噴射制御、点火制御を開始することによって始動する。なお、その際、モータMG2からは、モータMG1からのトルク出力により駆動軸36に出力されるトルクを打ち消すキャンセルトルクと要求トルクTd*との和のトルクが出力される。
図2は、クランキングトルクTcr、制振トルクTc、モータMG1のトルク指令Tm1*の時間変化の一例を示す説明図である。クランキングトルクTcrは、図示するように、エンジン22の始動指示がなされたタイミング(立ち上げタイミング)trの直後から、レート処理を用いて、エンジン22の回転数Neを迅速に増加させる比較的大きな第1トルクT1(エンジン22の回転数Neを増加させる方向のトルク)に設定される。そして、エンジン22の回転数Neが共振回転数帯(例えば、400rpm~600rpmなど)を通過したり共振回転数帯を通過するのに要する時間が経過したりしたタイミング(立ち下げタイミング)tf1から、レート処理を用いて、エンジン22を安定して所定回転数Nstart(例えば、1000rpmや1200rpmなど)以上でモータリング可能な第2トルクT2に設定される。さらに、エンジン22の回転数Neが所定回転数Nstartに至った以降のタイミング(立ち下げタイミング)tf2から、レート処理を用いて、値0に設定される。その後、エンジン22の完爆が判定されると、図示はしないが、発電用のトルクに設定される。ここで、所定回転数Nstartは、エンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始する回転数である。立ち上げタイミングtr、立ち下げタイミングtf1、tf2は、予め定められたタイミングであり、詳細については後述する。制振トルクTcは、エンジン22のクランク角θcrに基づいてエンジン22の脈動トルクTepuを設定し、脈動トルクTepuを打ち消すトルク、即ち、脈動トルクTepuと同一の振幅且つ同一周期の逆相のトルクとして設定される。
実施例では、立ち上げタイミングtr、立ち下げタイミングtf1、tf2を、立ち上げタイミングtrと立ち下げタイミングtf1とのタイミング差Δt1、立ち上げタイミングtrと立ち下げタイミングtf2とのタイミング差Δt2(>Δt1)がそれぞれ駆動系のねじれ要素の共振周期(ねじれ共振周期)Tdmを中心とする、位相に換算すると120°(±60°)の範囲内となるように設定する。図3は、ハイブリッド車20のエンジン22とモータMG1、MG2、プラネタリギヤ30を含む駆動系のねじれ要素の一例を説明するための説明図である。ハイブリッド車20には、図示するように、ねじれ要素としてダンパ28、エンジンマウント、ドライブシャフト38とを備えている。モータMG1でエンジン22のクランクシャフト26をクランキングすると、ダンパ28がねじれることで、ダンパ28のねじれ角θの変動が発生し、エンジン22、モータMG1、MG2を含む駆動系全体に振動が発生する。
ねじれ角θの時間変化において交流成分、直流成分は、クランキングトルクTcrによって変化する。図4は、ねじれ角θの交流成分、直流成分を説明するための説明図である。クランキングトルクTcrを第1トルクT1に向けて立ち上げると、図中、交流成分θrac、直流成分θrdcに示すように、ねじれ角θに、周期が共振周期Tdmpであり且つ立ち上げタイミングtrで谷となる波形の変動が発生する。クランキングトルクTcrを第1トルクT1から第2トルクT2に向けて立ち下げると、図中、交流成分θf1ac、直流成分θf1dcに示すように、周期が共振周期Tdmpであり且つ立ち下げタイミングtf1で山となる波形の変動が新たに発生する。ねじれ角θの変動は、立ち上げタイミングtrで発生する変動成分と立ち下げタイミングtf1で発生する変動成分の和となることから、立ち上げタイミングtrと立ち下げタイミングtf1とのタイミング差Δt1を共振周期Tdmpの整数倍とすると、立ち上げタイミングtrで発生した変動成分を立ち下げタイミングtf1で発生した変動成分で小さくできる結果、ねじれ角θの変動を抑制できる。タイミング差Δt1と同様に、立ち上げタイミングtrと立ち下げタイミングtf2とのタイミング差Δt2を共振周期Tdmpの整数倍とすることにより、立ち上げタイミングtrで発生した変動成分を立ち下げタイミングtf2で発生した変動成分(交流成分θf2ac、直流成分θf2dc)で小さくできる結果、ねじれ角θの変動を抑制できる。
ところで、タイミング差Δt1、Δt2をそれぞれ駆動系のねじれ要素の共振周期Tdmpに一致させることは困難であることから、実施例では、立ち上げタイミングtr、立ち下げタイミングtf1、tf2を、タイミング差Δt1、Δt2がそれぞれ駆動系のねじれ要素の共振周期Tdmpを中心とする、位相に換算すると120°(±60°)の範囲内となるように設定する。これにより、ダンパ28のねじれ角θの変動を抑制でき、ハイブリッド車20の振動を抑制できる。
以上説明した実施例の制御装置が用いられるハイブリッド車20によれば、立ち上げタイミングtrと立ち下げタイミングtf1とのタイミング差Δt1が、ダンパ28の共振周期Tdmpの整数倍を含む所定範囲内となるようにモータMG1を制御することにより、ダンパ28のねじれ角θの変動を抑制できる。
また、クランキングトルクTcrと制振トルクTcとの和のトルクが出力されるようにモータMG1を制御するから、エンジン22のトルク脈動を抑制できる。
実施例の制御装置が用いられるハイブリッド車20では、立ち上げタイミングtrと立ち下げタイミングtf1とのタイミング差Δt1が、ダンパ28の共振周期Tdmpの整数倍を含む所定範囲内となるようにモータMG1を制御している。しかし、立ち上げタイミングtrと立ち下げタイミングtf1とのタイミング差Δt1が、ダンパ28の共振周期Tdmpの整数倍となるようにモータMG1を制御してもよい。
実施例の制御装置が用いられるハイブリッド車20では、立ち上げタイミングtrと立ち下げタイミングtf1とのタイミング差Δt1が、ダンパ28の共振周期Tdmpの整数倍を含む所定範囲内となるように立ち下げタイミングtf1を設定している。しかし、次式(1)を用いて、立ち下げタイミングtf1を、立ち上げタイミングtrに、共振周期Tdmpの整数倍の時間(=n・Tdmp、nは、値2以上の整数、第1時間)と、360度に対するクランキングトルクTcrの上昇レートによる位相遅れ量αの割合に共振周期Tdmpを乗じた時間(=α/360°・Tdmp、第2時間)と、を加えたものを立ち下げタイミングtf1に設定してもよい。図5は、クランキングトルクTcrの上昇レートとねじれ角θとの関係の一例を説明するための説明図である。ねじれ角θは、図示するように、クランキングトルクTcrの上昇レートが低いとき(トルクTcr2)には、クランキングトルクTcrがステップ状に立ち上がるとき(トルクTcr1)に比して、同一の周期で低い振幅且つ遅い位相で変動する。したがって、この位相遅れ量αを予め実験や解析、機械学習などにより定めておき、次式(1)と同様の式で位相遅れ量αを考慮して立ち下がり時間を設定することにより、より適正にねじれ角θの変動を抑制できる。さらに、クランキングトルクTcrを立ち下げる際にも位相の遅れが発生することから、次式(2)と同様の式でこの位相遅れ量βを考慮して、立ち下げタイミングtf1を設定してもよい。さらに、立ち下げタイミングtf2も立ち下げタイミングtf1と同様に、位相遅れ量α、βを考慮して設定してもよい。
tf1=tr+(n+α/360°)・Tdmp ・・・(1)
tf1=tr+(n+(α-β)/360°)・Tdmp ・・・(2)
実施例の制御装置が用いられるハイブリッド車20では、モータECU40とHVECU70との協働でモータMG1からクランキングトルクTcrと制振トルクTcとの和のトルクを出力するようにモータMG1を制御している。しかし、モータECU40およびHVECU70のうちいずれか一方のみでモータMG1を制御してもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータECU40とHVECU70とが「ハイブリッド車の制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の制御装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、35 ギヤ機構、35a カウンタギヤ、35b ファイナルギヤ、35c,37 リダクションギヤ、36 駆動軸、38 ドライブシャフト、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、42 インバータ、46 昇圧コンバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、82 シフトポジションセンサ、84 アクセルペダルポジションセンサ、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (4)

  1. エンジンと、前記エンジンの出力軸にねじれ要素を介して接続されるモータと、を備えるハイブリッド車に用いられ、前記モータによって前記エンジンをクランキングして始動する際には、前記モータからクランキングトルクとして第1トルクを出力した後前記モータから前記第1トルクより低い第2トルクが出力されるように前記モータを制御するハイブリッド車の制御装置であって、
    前記クランキングトルクを前記第1トルクに向けて立ち上げる立ち上げタイミングと、前記クランキングトルクを前記第1トルクから前記第2トルクに向けて立ち下げる立ち下げタイミングとのタイミング差が、前記ねじれ要素のねじれ共振周期の整数倍を含む所定範囲内となるように前記モータを制御する
    ハイブリッド車の制御装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車の制御装置であって、
    前記立ち下げタイミングを、前記クランキングトルクを前記第1トルクに向けて立ち上げるときの上昇レートに基づいて補正する
    ハイブリッド車の制御装置。
  3. 請求項2記載のハイブリッド車の制御装置であって、
    前記立ち下げタイミングを、前記立ち上げタイミングに、前記ねじれ共振周期の前記整数倍の第1時間と、360度に対する前記上昇レートによる位相遅れ量の割合に前記ねじれ共振周期を乗じた第2時間と、を加えたタイミングに補正する
    ハイブリッド車の制御装置。
  4. 請求項1記載のハイブリッド車の制御装置であって、
    前記クランキングトルクと前記エンジンのトルク脈動による振動を抑制するための制振トルクとの和のトルクが出力されるように前記モータを制御する
    ハイブリッド車の制御装置。
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