JP7745458B2 - ポリイミド組成物、架橋ポリイミド、接着剤フィルム、積層体、カバーレイフィルム、樹脂付き銅箔、金属張積層板、回路基板及び多層回路基板 - Google Patents
ポリイミド組成物、架橋ポリイミド、接着剤フィルム、積層体、カバーレイフィルム、樹脂付き銅箔、金属張積層板、回路基板及び多層回路基板Info
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Description
(A)ケトン基を有し、重量平均分子量が10,000~200,000の範囲内である溶剤可溶性ポリイミド、及び
(B)少なくとも2つの第1級アミノ基を官能基として有するアミノ化合物、
を含有する。本発明のポリイミド組成物において、前記(B)成分は、ヒドラジド基を有する第1のアミノ化合物と、アミノフェニル基を有する第2のアミノ化合物と、の混合物である。そして、本発明のポリイミド組成物は、前記(A)成分中のケトン基1モルに対し、前記(B)成分のアミノ基が合計で0.1モル~1モルの範囲内であり、前記第1のアミノ化合物と前記第2のアミノ化合物のモル比が1:0.1~1:9の範囲内であることを特徴とする。
第2の金属層と、前記第2の金属層の少なくとも片側の面に積層された第2の絶縁樹脂層と、を有する第2の片面金属張積層板と、
前記第1の絶縁樹脂層及び前記第2の絶縁樹脂層に当接するように配置されて、前記第1の片面金属張積層板と前記第2の片面金属張積層板との間に積層された接着剤層と、を備えた金属張積層板であって、
前記接着剤層が、上記接着剤フィルムからなる。
前記複数の絶縁樹脂層のうちの少なくとも一層以上が、接着性を有するとともに前記配線層を被覆する接着剤層により形成されており、前記接着剤層が、上記接着剤フィルムからなる。
本実施の形態のポリイミド組成物は、下記(A)成分及び(B)成分を含有する。このポリイミド組成物は、接着剤組成物として有用である。
(A)成分は、ケトン基(カルボニル基)を有し、重量平均分子量が10,000~200,000の範囲内である溶剤可溶性ポリイミドである。以下、(A)成分の溶剤可溶性ポリイミドを「ケトン基含有ポリイミド」と記すことがある。ポリイミド組成物は、ケトン基含有ポリイミド以外のポリイミドを含有してもよいが、樹脂成分の主成分として、好ましくは樹脂成分の70重量%以上、より好ましくは樹脂成分の90重量%以上、最も好ましくは樹脂成分の全部としてケトン基含有ポリイミドを含有することがよい。なお、樹脂成分の主成分とは、全樹脂成分に対して50重量%を超えて含まれる成分を意味する。
なお、本発明で「ポリイミド」という場合、ポリイミドの他、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリシロキサンイミド、ポリベンズイミダゾールイミドなど、分子構造中にイミド基を有するポリマーからなる樹脂を意味する。
ケトン基含有ポリイミドは、原料として一般にポリイミドに使用されるテトラカルボン酸二無水物を特に制限なく使用できるが、ケトン基含有ポリイミドを形成するために好ましいテトラカルボン酸二無水物として、例えば、3,3’,4,4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3’,3,4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、4,4’-(パラフェニレンジカルボニル)ジフタル酸無水物、4,4’-(メタフェニレンジカルボニル)ジフタル酸無水物等の分子内にケトン基を有するテトラカルボン酸二無水物を挙げることができる。
ケトン基含有ポリイミドは、原料として一般にポリイミドに使用されるジアミン化合物を特に制限なく使用できるが、ケトン基含有ポリイミドを形成するために好ましいジアミン化合物として、例えば、3,3’-ジアミノベンゾフェノン、3,4’-ジアミノベンゾフェノン、4,4’-ジアミノベンゾフェノン、4,4’-ビス[4-(4-アミノ‐α,α‐ジメチルベンジル)フェノキシ]ベンゾフェノン、4,4’-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゾフェノン、4,4’―ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゾフェノン(BABP)、1,3-ビス[4-(3-アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン(BABB)、1,4-ビス(4-アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3-ビス(4-アミノベンゾイル)ベンゼン等の分子内にケトン基を有するジアミン化合物を挙げることができる。
(a)成分のダイマージアミンとは、ダイマー酸の二つの末端カルボン酸基(-COOH)が、1級のアミノメチル基(-CH2-NH2)又はアミノ基(-NH2)に置換されてなるジアミンを意味する。ダイマー酸は、不飽和脂肪酸の分子間重合反応によって得られる既知の二塩基酸であり、その工業的製造プロセスは業界でほぼ標準化されており、炭素数が11~22の不飽和脂肪酸を粘土触媒等にて二量化して得られる。工業的に得られるダイマー酸は、オレイン酸やリノール酸、リノレン酸などの炭素数18の不飽和脂肪酸を二量化することによって得られる炭素数36の二塩基酸が主成分であるが、精製の度合いに応じ、任意量のモノマー酸(炭素数18)、トリマー酸(炭素数54)、炭素数20~54の他の重合脂肪酸を含有する。また、ダイマー化反応後には二重結合が残存するが、本発明では、更に水素添加反応して不飽和度を低下させたものもダイマー酸に含めるものとする。(a)成分のダイマージアミンは、炭素数18~54の範囲内、好ましくは22~44の範囲内にある二塩基酸化合物の末端カルボン酸基を1級アミノメチル基又はアミノ基に置換して得られるジアミン化合物、と定義することができる。
炭素数10~40の範囲内にある一塩基酸化合物は、ダイマー酸の原料に由来する炭素数10~20の範囲内にある一塩基性不飽和脂肪酸、及びダイマー酸の製造時の副生成物である炭素数21~40の範囲内にある一塩基酸化合物の混合物である。モノアミン化合物は、これらの一塩基酸化合物の末端カルボン酸基を1級アミノメチル基又はアミノ基に置換して得られるものである。
(b)成分のモノアミン化合物は、ポリイミドの分子量増加を抑制する成分である。ポリアミド酸又はポリイミドの重合時に、該モノアミン化合物の単官能のアミノ基が、ポリアミド酸又はポリイミドの末端酸無水物基と反応することで末端酸無水物基が封止され、ポリアミド酸又はポリイミドの分子量増加を抑制する。
炭素数41~80の範囲内にある炭化水素基を有する多塩基酸化合物は、ダイマー酸の製造時の副生成物である炭素数41~80の範囲内にある三塩基酸化合物を主成分とする多塩基酸化合物である。また、炭素数41~80のダイマー酸以外の重合脂肪酸を含んでいてもよい。アミン化合物は、これらの多塩基酸化合物の末端カルボン酸基を1級アミノメチル基又はアミノ基に置換して得られるものである。
(c)成分のアミン化合物は、ポリイミドの分子量増加を助長する成分である。トリマー酸を由来とするトリアミン体を主成分とする三官能以上のアミノ基が、ポリアミド酸又はポリイミドの末端酸無水物基と反応し、ポリイミドの分子量を急激に増加させる。また、炭素数41~80のダイマー酸以外の重合脂肪酸から誘導されるアミン化合物も、ポリイミドの分子量を増加させ、ポリアミド酸又はポリイミドのゲル化の原因となる。
(B)成分は、少なくとも2つの第1級アミノ基を官能基として有するアミノ化合物であり、第1級アミノ基が(A)成分中のケトン基と求核付加反応する架橋剤である。このような架橋剤をケトン基含有ポリイミドのケトン基と反応させることによって、C=N結合による架橋構造を形成することができる。以下、このような架橋構造を形成したポリイミドを、「架橋ポリイミド」と記すことがある。架橋構造の形成によって、フィルム化したときの耐熱性及び難燃性を向上させることができる。
(B)成分において、ヒドラジド基を有する第1のアミノ化合物としては、ジヒドラジド化合物を好ましく用いることができる。ジヒドラジド化合物としては、例えば、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、ピメリン酸ジヒドラジド、スベリン酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン二酸ジヒドラジド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、ジグリコール酸ジヒドラジド、7,11-オクタデカジエン-1,18-ジカルボヒドラジド、酒石酸ジヒドラジド、リンゴ酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、2,6-ナフトエ酸ジヒドラジド、4,4-ビスベンゼンジヒドラジド、1,4-ナフトエ酸ジヒドラジド、2,6-ピリジン二酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジド、1,3-ビス(ヒドラジノカルボノエチル)-5-イソプロピルヒダントイン等が好ましい。
これらの中でも、ワニスの保存安定性に優れ、接着剤フィルムに良好なはんだ耐熱性を付与する観点から、ドデカン二酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、7,11-オクタデカジエン-1,18-ジカルボヒドラジドなどの脂肪族ジヒドラジドが特に好ましい。ジヒドラジド化合物は、単独でもよいし、2種類以上混合して用いることもできる。
(B)成分において、アミノフェニル基を有する第2のアミノ化合物としては、芳香族ジアミン化合物を好ましく用いることができる。芳香族ジアミン化合物としては、アミノ基を除いた残基部分に、i)2つ以上のベンゼン環が単結合してなる構造を有するもの、より好ましくはビフェニル骨格を有するもの、ii)2つ以上のベンゼン環が連結基を介して結合した構造を有するもの、より好ましくは4つ以上のベンゼン環を有するもの、iii)1つの炭素原子に4つのベンゼン環が結合しているとともに、該炭素原子と2つのベンゼン環がフルオレン骨格を形成しているカルド構造を有するもの、iv)多環芳香族炭化水素構造を有するものなどが好ましい。上記i)~iv)の芳香族ジアミン化合物は、いずれも芳香環を豊富に含むことから、架橋ポリイミドの分子運動を抑制してフィルム化したときの低誘電正接化に寄与するとともに、燃焼時にはチャー(炭化層)の形成によって難燃性を向上させることができる。芳香族ジアミン化合物は、単独でもよいし、2種類以上混合して用いることもできる。
ポリイミド組成物は、(A)成分中のケトン基1モルに対し、(B)成分中のアミノ基が合計で0.1モル~1モルの範囲内、好ましくは0.2モル~0.8モルの範囲内となるように、(A)成分及び(B)成分を含有することがよい。ケトン基1モルに対して(B)成分のアミノ基が合計で0.1モル未満では架橋形成が十分に進行しないため、架橋形成後のはんだ耐熱性や難燃性が十分に発現しにくくなり、1モルを超えると未反応の架橋剤によってフィルム化したときの誘電正接が増加する傾向がある。
ここで、芳香環濃度[%]は、(B)成分のアミノ化合物中の全原子の合計含有量に対する6員芳香環由来の炭素原子の重量含有率を意味し、以下の式により求められる値である。
アミノ化合物中の芳香環濃度[%]=(a/b)×100
a:(B)成分のアミノ化合物中の芳香環の合計重量[g]
b:(B)成分のアミノ化合物の合計重量[g]
ここで、一種類のアミノ化合物中の芳香環の重量比は、
[(アミノ化合物中の芳香環数)×72.06]/アミノ化合物の分子量
で求められる。
溶剤としては、(A)成分及び(B)成分を溶解できるものであれば特に制限はなく、例えば、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)、N,N-ジエチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、2-ブタノン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルホスホルアミド、N-メチルカプロラクタム、硫酸ジメチル、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジグライム、トリグライム、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール、クレゾール、アセトン等が挙げられる。これらの溶剤を2種以上併用して使用することもでき、更にはキシレン、トルエンのような芳香族炭化水素の併用も可能である。
ポリイミド組成物は、(A)成分のケトン基含有ポリイミド中のケトン基と(B)成分のアミノ化合物のアミノ基とを求核付加反応させることによって架橋形成し、硬化物である架橋ポリイミドとなる。架橋形成のための求核付加反応の条件は特に制限されず、架橋剤の種類に応じて選択できる。例えば、(B)成分のアミノ化合物の第1級アミノ基をケトン基含有ポリイミドにおけるケトン基と反応させる場合は、加熱による縮合反応によってイミン結合(C=N結合)が生成し、架橋構造が形成される。この場合、(1)ポリイミド組成物を加熱する方法、(2)ポリイミド組成物を所定の形状に加工した後(例えば任意の基材に塗布した後やフィルム状に形成した後)に加熱する方法等によって架橋ポリイミドを形成できる。加熱温度は、縮合によって生成する水を系外へ放出させるため、例えば120~220℃の範囲内が好ましく、140~200℃の範囲内がより好ましい。反応時間は、30分~24時間程度が好ましい。反応の終点は、例えばフーリエ変換赤外分光光度計(市販品:日本分光製FT/IR620)を用い、赤外線吸収スペクトルを測定することによって、1670cm-1付近のケトン基含有ポリイミドにおけるケトン基に由来する吸収ピークの減少又は消失、及び1635cm-1付近のイミン基に由来する吸収ピークの出現により確認することができる。
本発明の一実施の形態に係る接着剤フィルムは、上記ポリイミド組成物又は架橋ポリイミドをフィルム状に加工したものである。つまり、接着剤フィルムは、上記ポリイミド組成物又は架橋ポリイミドを含有する。接着剤フィルムは、単層でもよいし、複数層から構成されていてもよい。つまり、接着剤フィルムの全体がポリイミド組成物又は架橋ポリイミドを含む層であってもよいし、ポリイミド組成物又は架橋ポリイミドを含む層以外の樹脂層を含んでいてもよい。ただし、ポリイミド組成物又は架橋ポリイミドを含む層は、接着剤フィルムの主たる層であることが好ましい。ここで、「主たる層」とは、接着剤フィルムの全体厚みに対して50%を超える厚みを有する層を意味する。なお、ポリイミド組成物を含有する接着剤フィルムは、架橋ポリイミドを含有する接着剤フィルムの前駆体である。
本発明の一実施の形態に係る積層体100は、例えば図1に示すように、基材10と、この基材10の少なくとも一方の面に積層された接着剤層20と、を有し、接着剤層20が上記接着剤フィルムからなるものである。なお、積層体100は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。積層体100における基材10としては、例えば、銅箔、ガラス板などの無機材料の基材や、ポリイミド系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリエステル系フィルムなどの樹脂材料の基材を挙げることができる。積層体100は、基材10から剥離しない点を除き、上記接着剤フィルムの製造方法に準じて製造できる。また、基材10と接着剤フィルムを別々に準備し、貼り合わせることによって積層体100を製造してもよい。
積層体100の好ましい態様として、カバーレイフィルム、樹脂付き銅箔などを挙げることができる。
積層体100の一態様であるカバーレイフィルムは、回路基板における配線層の保護に用いられるものであり、図示は省略するが、基材10としてのカバーレイ用フィルム材層と、該カバーレイ用フィルム材層の片側の面に積層された接着剤層20とを有し、接着剤層20が上記接着剤フィルムからなるものである。なお、カバーレイフィルムは、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。
また、接着剤層20の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば10μm以上75μm以下の範囲内が好ましい。
まず、第1の方法として、カバーレイ用のフィルム材層の片面に接着剤層20となるポリイミド組成物を塗布した後、例えば80~180℃の温度で乾燥させるとともに架橋形成させて接着剤層20を形成することにより、カバーレイ用フィルム材層と接着剤層20を有するカバーレイフィルムを形成できる。
また、第2の方法として、任意の基材上に、接着剤層20用のポリイミド組成物を塗布し、例えば80~180℃の温度で乾燥させるとともに架橋形成させた後、剥離することにより、接着剤層20用の接着剤フィルムを形成する。この接着剤フィルムを、カバーレイ用のフィルム材層と例えば60~220℃の温度で熱圧着させることによってカバーレイフィルムを形成できる。
積層体100の別の態様である樹脂付き銅箔は、回路基板材料として用いられるものであり、図示は省略するが、基材10としての銅箔の少なくとも片側に接着剤層20を積層したものであり、接着剤層20が上記接着剤フィルムからなるものである。なお、本実施の形態の樹脂付き銅箔は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。
(第1の態様)
本発明の一実施の形態に係る金属張積層板は、回路基板材料として用いられるものであり、絶縁樹脂層と、この絶縁樹脂層の少なくとも一方の面に積層された金属層と、を備え、絶縁樹脂層の少なくとも1層が、上記接着剤フィルムからなるものである。なお、本実施の形態の金属張積層板は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。
本発明の別の実施の形態に係る金属張積層板は、例えば図2に示すように、絶縁樹脂層30と、絶縁樹脂層30の少なくとも片側の面に積層された接着剤層20と、この接着剤層20を介して絶縁樹脂層30に積層された金属層Mと、を備えた、いわゆる3層金属張積層板101であり、接着剤層20が、上記接着剤フィルムからなるものである。なお、3層金属張積層板101は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。3層金属張積層板101は、接着剤層20が、絶縁樹脂層30の片面又は両面に設けられていればよく、金属層Mは、接着剤層20を介して絶縁樹脂層30の片面又は両面に設けられていればよい。つまり、3層金属張積層板101は、片面金属張積層板でもよいし、両面金属張積層板でもよい。3層金属張積層板101の金属層Mをエッチングするなどして配線回路加工することによって、片面FPC又は両面FPCを製造することができる。
本発明のさらに別の実施の形態に係る金属張積層板は、例えば図3に示すように、少なくとも2つの片面金属張積層板を、接着剤層20を介して貼合せてなる貼合せ型金属張積層板102である。貼合せ型金属張積層板102は、第1の片面金属張積層板41と、第2の片面金属張積層板42と、第1の片面金属張積層板41と第2の片面金属張積層板42との間に積層された接着剤層20と、を備えており、接着剤層20が、上記接着剤フィルムからなるものである。
ここで、第1の片面金属張積層板41は、第1の金属層M1と、この第1の金属層M1の少なくとも片側の面に積層された第1の絶縁樹脂層31と、を有している。第2の片面金属張積層板42は、第2の金属層M2と、この第2の金属層M2の少なくとも片側の面に積層された第2の絶縁樹脂層32と、を有している。接着剤層20は、第1の絶縁樹脂層31及び第2の絶縁樹脂層32に当接するように配置されている。なお、貼合せ型金属張積層板102は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。
貼合せ型金属張積層板102は、第1の片面金属張積層板41と第2の片面金属張積層板42をそれぞれ準備し、第1の絶縁樹脂層31と第2の絶縁樹脂層32との間に接着剤フィルムを配置して貼り合わせることによって製造できる。
本発明のさらに別の実施の形態に係る金属張積層板は、例えば図4に示すように、絶縁樹脂層33と、この絶縁樹脂層33の一方の面に積層された金属層Mと、を有する片面金属張積層板と、絶縁樹脂層33のもう一方の面に積層された接着剤層20と、を備えた接着剤層付き片面金属張積層板103であり、接着剤層20が、上記接着剤フィルムからなるものである。なお、接着剤層付き金属張積層板103は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。
接着剤層付き金属張積層板103における絶縁樹脂層33は、第2の態様の3層金属張積層板101の絶縁樹脂層30と同様の構成であってよい。
接着剤層付き金属張積層板103は、絶縁樹脂層33と金属層Mとを有する片面金属張積層板を準備し、その絶縁樹脂層33の側に接着剤フィルムを貼り合わせることによって製造できる。
(第1の態様)
本発明の実施の形態に係る回路基板は、上記いずれかの実施の形態の金属張積層板の金属層を配線加工してなるものである。金属張積層板の一つ以上の金属層を、常法によってパターン状に加工して配線層(導体回路層)を形成することによって、FPCなどの回路基板を製造できる。なお、回路基板は、配線層を被覆するカバーレイフィルムを備えていてもよい。
本発明の別の実施の形態に係る回路基板200は、例えば図5に示すように、第1の基材11と、第1の基材11の少なくとも一方の面に積層された配線層50と、第1の基材11の配線層50側の面において配線層50を覆うように積層された接着剤層20と、を備えており、接着剤層20が上記接着剤フィルムからなるものである。なお、回路基板200は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。
回路基板200における第1の基材11は、上記金属張積層板の絶縁樹脂層と同様の構成であってよい。回路基板200は、第1の基材11と、この第1の基材11の少なくとも一方の面に積層された配線層50とを備えた回路基板の配線層50側に接着剤フィルムを貼合せることによって製造できる。
本発明のさらに別の実施の形態に係る回路基板201は、例えば図6に示すように、第1の基材11と、第1の基材11の少なくとも一方の面に積層された配線層50と、第1の基材11の配線層50側の面において配線層50を覆うように積層された接着剤層20と、接着剤層20の第1の基材11とは反対側の面に積層された第2の基材12と、を備えており、接着剤層20が上記接着剤フィルムからなるものである。なお、回路基板201は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。回路基板201における第1の基材11及び第2の基材12は、上記金属張積層板の絶縁樹脂層と同様の構成であってよい。
回路基板201は、第1の基材11と、この第1の基材11の少なくとも一方の面に積層された配線層50とを備えた回路基板の配線層50側に接着剤フィルムを介して第2の基材12を貼合せることによって製造できる。
本発明のさらに別の実施の形態に係る回路基板202は、例えば図7に示すように、第1の基材11と、第1の基材11の少なくとも一方の面に積層された接着剤層20と、この接着剤層20の第1の基材11とは反対側の面に積層された第2の基材12と、第1の基材11及び第2の基材12の接着剤層20とは反対側の面にそれぞれ積層された配線層50,50と、を備えており、接着剤層20が上記接着剤フィルムからなるものである。なお、回路基板202は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。回路基板202における第1の基材11及び第2の基材12は、上記金属張積層板の絶縁樹脂層と同様の構成であってよい。
回路基板202は、第1の基材11と、この第1の基材11の少なくとも一方の面に積層された配線層50とを備えた第1の回路基板と、第2の基材12と、この第2の基材12の少なくとも一方の面に積層された配線層50とを備えた第2の回路基板を、それぞれ準備し、第1の回路基板の第1の基材11と、第2の回路基板の第2の基材12との間に接着剤フィルムを配置して貼合せることによって製造できる。
本発明の一実施の形態に係る多層回路基板は、複数の絶縁樹脂層が積層された積層体と、該積層体の内部に埋め込まれた1層以上の配線層と、を備え、複数の絶縁樹脂層のうちの少なくとも一層以上が、接着性を有するとともに配線層を被覆する接着剤層20により形成されており、該接着剤層20が上記接着剤フィルムからなるものである。なお、本実施の形態の多層回路基板は、上記以外の任意の層を含んでいてもよい。
例えば図8に示すように、本実施の形態の多層回路基板203は、少なくとも2層以上の絶縁樹脂層34及び少なくも2層以上の配線層50を有するものであり、配線層50の少なくとも1層は接着剤層20で被覆されている。配線層50を被覆する接着剤層20は、配線層50の表面を部分的に被覆するものでもよいし、配線層50の全表面に亘って被覆するものでもよい。また、多層回路基板203は、任意に多層回路基板203の表面に露出する配線層50を有してもよい。また、配線層50に接する層間接続電極(ビア電極)を有しても良い。配線層50は、絶縁樹脂層34の片面又は両面において、所定のパターンで導体回路が形成されたものである。導体回路は、絶縁樹脂層34の表面においてパターン形成されたものでもよいし、ダマシン(埋め込み)式にパターン形成されたものでもよい。多層回路基板203における絶縁樹脂層34は、上記金属張積層板の絶縁樹脂層と同様の構成であってよい。
約2gのダイマージアミン組成物を200~250mLの三角フラスコに秤量し、指示薬としてフェノールフタレインを用い、溶液が薄いピンク色を呈するまで、0.1mol/Lのエタノール性水酸化カリウム溶液を滴下し、中和を行ったブタノール約100mLに溶解させる。そこに3~7滴のフェノールフタレイン溶液を加え、サンプルの溶液が薄いピンク色に変わるまで、0.1mol/Lのエタノール性水酸化カリウム溶液で攪拌しながら滴定する。そこへブロモフェノールブルー溶液を5滴加え、サンプル溶液が黄色に変わるまで、0.2mol/Lの塩酸/イソプロパノール溶液で攪拌しながら滴定する。
アミン価は、次の式(1)により算出する。
アミン価={(V2×C2)-(V1×C1)}×MKOH/m ・・・(1)
ここで、アミン価はmg-KOH/gで表される値であり、MKOHは水酸化カリウムの分子量56.1である。また、V、Cはそれぞれ滴定に用いた溶液の体積と濃度であり、添え字の1、2はそれぞれ0.1mol/Lのエタノール性水酸化カリウム溶液、0.2mol/Lの塩酸/イソプロパノール溶液を表す。さらに、mはグラムで表されるサンプル重量である。
重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ(東ソー株式会社製、HLC-8220GPCを使用)により測定した。標準物質としてポリスチレンを用い、展開溶媒にテトラヒドロフラン(THF)を用いた。
ベクトルネットワークアナライザ(Agilent社製、商品名;ベクトルネットワークアナライザE8363C)およびSPDR共振器を用いて樹脂シートを温度;23℃、湿度;50%の条件下で、24時間放置した後、周波数5GHzにおける比誘電率(E1)および誘電正接(Tanδ1)、並びに周波数10GHzにおける比誘電率(E2)および誘電正接(Tanδ2)を測定した。
ガラス転移温度(Tg)は、5mm×20mmのサイズの樹脂シートを、動的粘弾性測定装置(DMA:ティー・エイ・インスツルメント社製、商品名;RSA―G2)を用いて、30℃から200℃まで昇温速度4℃/分、周波数11Hzで測定を行い、弾性率変化(tanδ)が最大となる温度をガラス転移温度とした。
引張弾性率は、以下の手順で測定した。まず、テンションスター(オリエンテック社製、商品名;テンシロン)を用いて、樹脂シートから、試験片(幅12.7mm×長さ127mm)を作製した。この試験片を用い、50mm/minで引張り試験を行い、25℃における引張弾性率を求めた。
片面銅張積層板1(日鉄ケミカル&マテリアル社製、商品名;エスパネックスFC12-25-00UEJ)の銅箔側に樹脂シートを置き、更にこの樹脂シートの上に片面銅張積層板1のPI面を積層し、温度;200℃、圧力;3.5MPa、時間;120分間の条件でプレスした。この銅箔付きの試験片を40℃、相対湿度;90%RHで96時間放置した後、240℃から10℃きざみで300℃までの各評価温度に設定した半田浴中に10秒間浸漬し、その接着状態を観察して、発泡、ふくれ、剥離等の不具合の有無を確認した。判定として240℃にて不具合が認められない場合は〇(良好)、不具合が認められた場合は×(不良)とした。
難燃性は、以下の手順で測定した。25μmの樹脂シートを4枚積層し、両面に厚さ12.5μmのポリイミドフィルム1(東レ・デュポン社製、商品名;カプトン50EN)を積層し、温度;200℃、圧力;3.5MPa、時間;120分間の条件でプレスした。この難燃性評価サンプル(幅50mm×長さ180mm×厚み125mm)をUL94VTM試験の薄手材料垂直試験方法に準拠し、1回目離炎後の燃焼時間(t1)を測定した。サンプル数3つの平均値t1が12秒未満の場合は○、12秒から20秒の場合を△、20秒を超える場合を×とした。
反りの評価は、以下の方法で行った。厚さ25μmのポリイミドフィルム2(東レ・デュポン社製、商品名;カプトン100EN)の上、又は12μmの銅箔の上に、乾燥後の厚さが25μmになるように接着剤組成物を塗布し、試験片を作製した。この状態でポリイミドフィルム2又は銅箔が下面になるように置き、試験片の4隅の反り上がっている高さの平均を測定し、5mm以下を「良」、5mmを超える場合を「不可」とした。
GPCは、20mgのダイマージアミン組成物を200μLの無水酢酸、200μLのピリジン及び2mLのTHFで前処理した100mgの溶液を、10mLのTHF(1000ppmのシクロヘキサノンを含有)で希釈し、サンプルを調製した。調製したサンプルを東ソー株式会社製、商品名;HLC-8220GPCを用いて、カラム;TSK-gel G2000HXL,G1000HXL、フロー量;1mL/min、カラム(オーブン)温度;40℃、注入量;50μLの条件で測定した。なお、シクロヘキサノンは流出時間の補正のために標準物質として扱った。
(a)メインピークで表される成分;
(b)メインピークにおけるリテンションタイムが遅い時間側の極小値を基準にし、それよりも遅い時間に検出されるGPCピークで表される成分;
(c)メインピークにおけるリテンションタイムが早い時間側の極小値を基準にし、それよりも早い時間に検出されるGPCピークで表される成分;
を検出した。
BTDA:3,3’,4,4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
BPDA:3,3’,4,4’-ジフェニルテトラカルボン酸二無水物
DDA:炭素数36の脂肪族ジアミン(クローダジャパン株式会社製、商品名;PRIAMINE1074を精製したもの、a成分;97.9%、b成分;0.3%、c成分;1.8%、アミン価;210mgKOH/g、環状構造及び鎖状構造のダイマージアミンの混合物)
BAPP:2,2-ビス[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]プロパン(分子量;410.51)
N-12:ドデカン二酸ジヒドラジド(分子量;258.36)
m-TB:2,2’-ジメチルビフェニル-4,4’-ジアミン(分子量;212.29)
BAFL:ビスアニリンフルオレン(分子量;348.44)
NMP:N-メチル-2-ピロリドン
OP935:ホスフィン酸のアルミニウム塩(クラリアント社製、商品名;Exolit OP935、ジエチルホスフィン酸アルミニウム、リン含有量;23質量%、平均粒子径D50;2μm)
SR-3000:リン酸エステル(大八化学工業株式会社製、商品名;SR‐3000、非ハロゲン芳香族縮合リン酸エステル、リン含有量;7.0%)
エラストマー樹脂:KRATON社製、商品名;A1535HU(水添ポリスチレンエラストマー樹脂、スチレン単位含有割合58重量%、比重;0.96、酸価無し)
フィラー:宇部マテリアルズ社製、商品名;高純度超微粉マグネシア2000A(酸化マグネシウム、一次粒子;単結晶、立方体形状、純度;酸化マグネシウム>99.98%、比重;3.58、BET換算粒子径;200nm、熱膨張係数;13ppm/K)
なお、上記DDAにおいて、a成分、b成分及びc成分の「%」は、GPC測定におけるクロマトグラムの面積パーセントを意味する。また、上記DDAの分子量は次式により算出した。
分子量=56.1×2×1000/アミン価
500mLのセパラブルフラスコに、22.47gのBTDA(0.06966モル)、13.68g(0.04650モル)のBPDA、47.72gのDDA(0.08888モル)、BAPP(0.02222モル)、124gのNMP及び82gのキシレンを投入し、40℃1時間良く混合して、ポリアミド酸溶液を調製した。このポリアミド酸溶液を190℃に昇温し、5時間加熱、攪拌し、75gのキシレンを加えてイミド化を完結したポリイミド溶液(重量平均分子量;35,664)を調製した。
30gのポリイミド溶液(固形分として30g)に第1のアミノ化合物として0.145gのN-12(0.5598ミリモル)、第2のアミノ化合物として0.186gのm-TB(0.8774ミリモル)、1.860gのOP935、1.860gのSR-3000、5.580gのエラストマー樹脂、0.4695gのフィラー、23.50gのキシレンを加えて希釈し、更に1時間攪拌することで接着剤組成物1を調製した。
第1のアミン化合物の配合量及び第2のアミノ化合物の種類を表1のように変えたこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤組成物2~9を調製した。
第1のアミノ化合物を1種類のみ使用し配合量を表1のように変えたこと以外は、実施例1と同様にして、接着剤組成物10、11を調製した。
実施例1で調製した接着剤組成物1を離形処理された離型PETフィルムの片面に塗布し、100℃で5分間乾燥した後、120℃で10分間乾燥を行い、離型PETフィルムから剥離することによって、厚さが25μmの樹脂シート10’を調製した。
E1;2.6、Tanδ1;0.0015、E2;2.6、Tanδ2;0.0014、Tg;66℃、弾性率;780MPa
接着剤組成物2~9を使用したこと以外、実施例10と同様にして、樹脂シート11~18、はんだ評価サンプル11~18、難燃評価サンプル11~18を得た。
接着剤組成物10、11を使用したこと以外、実施例10と同様にして、樹脂シート19、20、はんだ評価サンプル19、20、難燃評価サンプル19、20を得た。
接着剤組成物1をポリイミドフィルム1(東レ・デュポン社製、商品名;カプトン50EN、E1=3.6、tanδ1=0.0084、縦×横×厚さ=200mm×300mm×12μm)の片面に塗布し、100℃で5分間乾燥した後、120℃で10分間乾燥を行い、接着剤層の厚さが25μmのカバーレイフィルム19を得た。得られたカバーレイフィルム19の反りの状態は「良」であった。
カバーレイフィルム19の接着剤層側に離型PETフィルムが接するように積層して、真空ラミネーターを用いて温度;160℃、圧力;0.8MPa、時間;2分間の条件で圧着した。その後、接着剤層側に離型PETフィルムを圧着したカバーレイフィルム19のポリイミドフィルム1側に接着剤組成物1を乾燥後の厚みが25μmになるように塗布して100℃で5分間乾燥した後、120℃で10分間乾燥を行った。そして接着剤組成物1の塗布乾燥した面に離型PETフィルムが接するように積層して、真空ラミネーターを用いて温度160℃、圧力0.8MPa、2分間圧着して、ポリイミドフィルム1の両面に接着剤層を備えたポリイミド接着剤積層体20を得た。
接着剤組成物1を厚み12μmの電解銅箔の片面に塗布し、100℃で5分間乾燥した後、120℃で10分間乾燥を行い、接着剤層の厚さが25μmの樹脂付き銅箔21を得た。得られた樹脂付き銅箔21の反りの状態は「良」であった。
接着剤組成物1を厚み12μmの電解銅箔の片面に塗布し、100℃で5分間乾燥した後、120℃で10分間乾燥を行い、接着剤層の厚さが50μmの樹脂付き銅箔22を得た。得られた樹脂付き銅箔22の反りの状態は「良」であった。
樹脂付き銅箔22の接着剤層の表面に、更に接着剤組成物1を塗布し、100℃で5分間乾燥した後、120℃で10分間乾燥を行い、接着剤層の合計の厚さが100μmの樹脂付き銅箔23を得た。得られた樹脂付き銅箔23の反りの状態は「良」であった。
接着剤組成物1を離型PETフィルムの片面に塗布し、100℃で5分間乾燥した後、120℃で10分間乾燥を行い、接着剤層を離型PETフィルムから剥離することによって、厚さが50μmの接着剤フィルム24を得た。
厚み12μmの電解銅箔上に、接着剤フィルム24、ポリイミドフィルム2(デュポン社製、商品名;カプトン100-EN、厚み25μm、E1=3.6、tanδ1=0.0084)、接着剤フィルム24及び厚み12μmの電解銅箔を順次積層して、真空ラミネーターを用いて温度;160℃、圧力;0.8MPa、時間;2分間の条件で圧着した後、室温から160℃まで昇温、160℃で4時間熱処理して、銅張積層板25を得た。
厚み12μmの電解銅箔上に、カバーレイフィルム19の接着剤層側が銅箔に接するよう積層して、真空ラミネーターを用いて温度;160℃、圧力;0.8MPa、時間;2分間の条件で圧着した後、室温から160℃まで昇温、160℃で2時間熱処理して、銅張積層板26を得た。
厚み12μmの圧延銅箔上に、樹脂シート13を積層し、カバーレイフィルム19のポリイミドフィルム1側が樹脂シート13に接するように積層し、更にカバーレイフィルム19の接着剤層側に厚み12μmの圧延銅箔を順次積層して、真空ラミネーターを用いて温度;160℃、圧力;0.8MPa、時間;2分間の条件で圧着した後、室温から160℃まで昇温、160℃で2時間熱処理して、銅張積層板27を得た。
樹脂付き銅箔21を2枚用意し、2枚の樹脂付き銅箔21の接着剤層側にポリイミドフィルム3(デュポン社製、商品名;カプトン200-EN、厚み50μm、E1=3.6、tanδ1=0.0084)が接するように積層して、真空ラミネーターを用いて温度;160℃、圧力;0.8MPa、時間;5分間の条件で圧着した後、室温から160℃まで昇温、160℃で4時間熱処理して、銅張積層板28を得た。
接着剤組成物1を片面銅張積層板2(日鉄ケミカル&マテリアル社製、商品名;エスパネックスMC12-25-00UEM、縦×横×厚さ=200mm×300mm×25μm)の樹脂層側に塗布し、100℃で5分間乾燥した後、120℃で10分間乾燥を行い、接着剤層の厚さが50μmの接着剤付銅張積層板29を得た。接着剤付銅張積層板29の接着剤層側に片面銅張積層板2の樹脂層側の面が接するように積層して、小型精密プレス機を用いて温度;160℃、圧力;4.0MPa、時間;120分間の条件で圧着して、銅張積層板29を得た。
2つの接着剤付銅張積層板29を接着剤層側の面が接するように積層して、小型精密プレス機を用いて温度;160℃、圧力;4.0MPa、時間;120分間の条件で圧着して、銅張積層板30を得た。
片面銅張積層板2の樹脂層側に、接着剤フィルム24を積層し、更にその上に片面銅張積層板2の樹脂層側が接着剤フィルム24と接するように積層して、小型精密プレス機を用いて温度;160℃、圧力;4.0MPa、時間;120分間の条件で圧着して、銅張積層板31を得た。
接着剤組成物1を離型PETフィルムの片面に塗布し、100℃で5分間乾燥した後、120℃で10分間乾燥を行い、接着剤層を離型PETフィルムから剥離することによって、厚さが15μmの接着剤フィルム32を得た。
片面銅張積層板2の樹脂層側に、接着剤フィルム32を積層し、更にその上に片面銅張積層板2の樹脂層側が接着剤フィルム32と接するように積層して、小型精密プレス機を用いて温度;160℃、圧力;4.0MPa、時間;120分間の条件で圧着して、銅張積層板33を得た。
両面銅張積層板(日鉄ケミカル&マテリアル社製、商品名;エスパネックスMB12-25-00UEG)を準備し、一方の面の銅箔にエッチングによる回路加工を施し、導体回路層を形成した配線基板34Aを得た。
液晶ポリマーフィルム(クラレ社製、商品名;CT-Z、厚さ;50μm、熱膨張係数(CTE);18ppm/K、熱変形温度;300℃、E1=3.40、tanδ1=0.0022)を絶縁性基材とし、その両面に厚さ18μmの電解銅箔が設けられた銅張積層板35を準備し、一方の面の銅箔にエッチングによる回路加工を施し、導体回路層を形成した配線基板35Aを得た。
Claims (19)
- 下記(A)成分及び(B)成分、
(A)ケトン基を有し、重量平均分子量が10,000~200,000の範囲内である溶剤可溶性ポリイミド、及び
(B)少なくとも2つの第1級アミノ基を官能基として有するアミノ化合物、
を含有するポリイミド組成物であって、
前記(B)成分は、ヒドラジド基を有する第1のアミノ化合物と、アミノフェニル基を有する第2のアミノ化合物と、の混合物であり、
前記(A)成分中のケトン基1モルに対し、前記(B)成分のアミノ基が合計で0.1モル~1モルの範囲内であり、
前記第1のアミノ化合物と前記第2のアミノ化合物のモル比が1:0.1~1:9の範囲内であることを特徴とするポリイミド組成物。 - 前記溶剤可溶性ポリイミドが、テトラカルボン酸二無水物成分から誘導されるテトラカルボン酸残基及びジアミン成分から誘導されるジアミン残基を含有するポリイミドであり、全ジアミン残基に対し、ダイマー酸の二つの末端カルボン酸基が1級アミノメチル基又はアミノ基に置換されてなるダイマージアミンを主成分とするダイマージアミン組成物に由来するジアミン残基を60モル%以上含有する請求項1に記載のポリイミド組成物。
- 前記第1のアミノ化合物の分子量が、100以上540以下であり、前記第2のアミノ化合物の分子量が、100以上520以下の範囲内にある請求項1又は2に記載のポリイミド組成物。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のポリイミド組成物における前記(A)成分中のケトン基と、前記(B)成分中のアミノ基とがC=N結合による架橋構造を形成している架橋ポリイミド。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のポリイミド組成物又は請求項4に記載の架橋ポリイミドを含有することを特徴とする接着剤フィルム。
- 23℃、50%RHの恒温恒湿条件(常態)のもと24時間調湿後に、スプリットポスト誘電体共振器(SPDR)により測定される5GHzにおける誘電正接(Tanδ1)が0.002未満、比誘電率(E1)が3.0以下である請求項5に記載の接着剤フィルム。
- 23℃、50%RHの恒温恒湿条件(常態)のもと24時間調湿後に、スプリットポスト誘電体共振器(SPDR)により測定される10GHzにおける誘電正接(Tanδ2)が0.002未満、比誘電率(E2)が3.0以下である請求項5又は6に記載の接着剤フィルム。
- 基材と、前記基材の少なくとも一方の面に積層された接着剤層と、を有する積層体であって、
前記接着剤層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする積層体。 - カバーレイ用フィルム材層と、該カバーレイ用フィルム材層に積層された接着剤層とを有するカバーレイフィルムであって、
前記接着剤層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とするカバーレイフィルム。 - 接着剤層と銅箔とを積層した樹脂付き銅箔であって、
前記接着剤層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする樹脂付き銅箔。 - 絶縁樹脂層と、前記絶縁樹脂層の少なくとも一方の面に積層された金属層と、を有する金属張積層板であって、
前記絶縁樹脂層の少なくとも1層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする金属張積層板。 - 絶縁樹脂層と、前記絶縁樹脂層の少なくとも片側の面に積層された接着剤層と、前記接着剤層を介して前記絶縁樹脂層に積層された金属層と、を有する金属張積層板であって、
前記接着剤層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする金属張積層板。 - 第1の金属層と、前記第1の金属層の少なくとも片側の面に積層された第1の絶縁樹脂層と、を有する第1の片面金属張積層板と、
第2の金属層と、前記第2の金属層の少なくとも片側の面に積層された第2の絶縁樹脂層と、を有する第2の片面金属張積層板と、
前記第1の絶縁樹脂層及び前記第2の絶縁樹脂層に当接するように配置されて、前記第1の片面金属張積層板と前記第2の片面金属張積層板との間に積層された接着剤層と、を備えた金属張積層板であって、
前記接着剤層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする金属張積層板。 - 絶縁樹脂層と、前記絶縁樹脂層の一方の面に積層された金属層と、を有する片面金属張積層板と、前記絶縁樹脂層のもう一方の面に積層された接着剤層と、を備え、前記接着剤層が請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする金属張積層板。
- 請求項11から14のいずれか1項に記載の金属張積層板の前記金属層を配線加工してなる回路基板。
- 第1の基材と、前記第1の基材の少なくとも一方の面に積層された配線層と、前記第1の基材の前記配線層側の面において前記配線層を覆うように積層された接着剤層と、を備えた回路基板であって、
前記接着剤層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする回路基板。 - 第1の基材と、前記第1の基材の少なくとも一方の面に積層された配線層と、前記第1の基材の前記配線層側の面において前記配線層を覆うように積層された接着剤層と、前記接着剤層の前記第1の基材とは反対側の面に積層された第2の基材と、を備えた回路基板であって、
前記接着剤層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする回路基板。 - 第1の基材と、前記第1の基材の少なくとも一方の面に積層された接着剤層と、前記接着剤層の前記第1の基材とは反対側の面に積層された第2の基材と、前記第1の基材及び前記第2の基材の前記接着剤層とは反対側の面にそれぞれ積層された配線層と、を備えた回路基板であって、
前記接着剤層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする回路基板。 - 積層された複数の絶縁樹脂層を含む積層体と、該積層体の内部に埋め込まれた少なくとも1層以上の配線層と、を備えた多層回路基板であって、
前記複数の絶縁樹脂層のうちの少なくとも一層以上が、接着性を有するとともに前記配線層を被覆する接着剤層により形成されており、
前記接着剤層が、請求項5に記載の接着剤フィルムからなることを特徴とする多層回路基板。
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