JP7708465B1 - アルミホイールの製造方法 - Google Patents

アルミホイールの製造方法

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Abstract

【課題】アルミホイールの強度、靭性および軽量性を確保しつつ生産性を高めることが可能な鋳造方法を提供する。
【解決手段】ダイカスト鋳造工程を含んだアルミホイールの製造方法であって、鋳造工程には、金型10にAl合金溶湯を注湯後、注湯口を密閉した射出スリーブ21から金型10内を真空吸引する第一真空段階と、第一真空段階後、アルミホイールが成形されるキャビティ14から金型10内を真空吸引する第二真空段階とを含むアルミホイールの製造方法。
【選択図】図13

Description

本願発明は、アルミホイールの製造方法に関するものである。
従来のアルミホイールの鋳造では、強度、靱性、軽量性を確保するために、重力鋳造後に熱処理を施す方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。重力鋳造は、注湯速度が比較的遅く、溶湯に空気が混入しにくい。このため、アルミホイールの内部品質が良く、高い靭性が確保される。また、重力鋳造後に熱処理を施すことで、アルミホイールのスポークやリムの断面を小さくしても必要な強度を維持することができるため、アルミホイール全体の軽量性を向上させることができる。
特開2006-103577号公報
しかし、重力鋳造は鋳造に時間がかかるため、生産性が低いというデメリットがある。生産性を高めるためには、高圧かつ高速で溶湯を充填するダイカスト鋳造を採用することが考えられる。しかし、ダイカスト鋳造は溶湯に空気が混入しやすいため、重力鋳造と比較してアルミホイールの内部品質が悪くなりやすい。また、ダイカスト鋳造後に熱処理を施した場合、ブリスター(溶湯に混入した空気による欠陥)が発生してアルミホイールの靱性がさらに低下するという問題があるため、熱処理によって強度を向上させることは難しい。したがって、ダイカスト鋳造でアルミホイールの強度と靱性を確保するためには、アルミホイールのスポークやリムの断面積をある程度の大きさにする必要があり、アルミホイール全体の重量が大きくなってしまう。
以上より、アルミホイールの鋳造においては、アルミホイールの強度、靭性および軽量性を確保しつつ生産性を高めることは困難であるという問題があった。
本願発明は、上記のような現状を検討して改善を施したアルミホイールの製造方法を提供することを技術的課題としている。
本願発明は、ダイカスト鋳造工程を含んだアルミホイールの製造方法であって、鋳造工
程には、金型にAl合金溶湯を注湯後、注湯口を密閉した射出スリーブから前記金型内を
真空吸引する第一真空段階と、第一真空段階後、アルミホイールが成形されるキャビティ
から前記金型内を真空吸引する第二真空段階とを含み、第二真空段階では、前記キャビティ部の中心部分から放射状に等間隔で位置した複数の真空装置接続部から同時に真空吸引するというものである。
また、本願発明のアルミホイールの製造方法において、鋳造工程後の熱処理をしないようにしてもよい
本願発明に係るアルミホイールの製造方法に用いる鋳造用Al合金は、8.0~10.0質量%のSi、0.25~0.40質量%のMg、0.30~0.50質量%のFe、0.28~0.52質量%のMn、0.08~0.22質量%のCu、0.04~0.15質量%のTi、および0.0075~0.028質量%のSrを含むと共に、残部にAlを含んでいるものであることが好ましい。
前記Feと前記Mnとの含有率の和が1.0質量%以下に制限されている。また、前記Srは、溶解工程では添加されず、前記溶解工程で得られたAl合金溶湯中のAl酸化物およびHガスを除去する溶湯処理工程のときに添加されている。前記Mgは、前記溶解工程では添加されず、前記溶湯処理工程のときに添加されているものであってもよい。
本願発明は生産性の高いダイカスト鋳造で、アルミホイールの強度および靭性を十分に確保することができる。また、アルミホイールのスポークやリムの断面を小さくしても必要な強度を維持することができるため、アルミホイール全体の軽量性を向上させることができる。さらに、ダイカスト鋳造後の熱処理をしないため、より生産性を向上させることができる。したがって、本願発明のアルミホイールの製造方法は、アルミホイールの強度、靭性および軽量性を確保しつつ生産性を高めることを可能とする。
本願発明の製造工程を示すフロー図である。 他社合金および本願合金の組成範囲と、実施例および比較例の成分組成とを示した図である。 ダイカスト鋳造法で得られた鋳造物の引張強度、降伏強度、および伸び率を測定した結果を示す図である。 ダイカスト鋳造時のAl合金溶湯温度と鋳造物の引張強度および降伏強度との関係を示すグラフである。 ダイカスト鋳造時のAl合金溶湯温度と鋳造物の伸び率との関係を示すグラフである。 ダイカスト鋳造時の金型温度と鋳造物の引張強度および降伏強度との関係を示すグラフである。 ダイカスト鋳造時の金型温度と鋳造物の伸び率との関係を示すグラフである。 ダイカスト鋳造時の金型真空度と鋳造物の引張強度および降伏強度との関係を示すグラフである。 ダイカスト鋳造時の金型真空度と鋳造物の伸び率との関係を示すグラフである。 低圧鋳造法で熱処理レスの鋳造物とT6処理済の鋳造物との成分組成とを示す図である。 低圧鋳造法で得られた熱処理レスの鋳造物とT6処理済の鋳造物との引張強度、降伏強度、および伸び率を測定した結果を示す図である。 本願発明の鋳造工程を示すフロー図である。 実施形態に係る鋳造装置1の断面を示す模式図であり、鋳造工程(ステップ1)を説明する図である。 実施形態に係る鋳造装置1の断面を示す模式図であり、鋳造工程(ステップ2)を説明する図である。 実施形態に係る鋳造装置1の断面を示す模式図であり、鋳造工程(ステップ3)を説明する図である。 実施形態に係る鋳造装置1の断面を示す模式図であり、鋳造工程(ステップ4)を説明する図である。 実施形態に係る鋳造装置1の断面を示す模式図であり、鋳造工程(ステップ5)を説明する図である。 実施形態に係る鋳造装置1の断面を示す模式図であり、鋳造工程(ステップ6)を説明する図である。 実施形態に係る鋳造装置1の断面を示す模式図であり、鋳造工程(ステップ7)を説明する図である。 実施形態に係る鋳造装置1の中間型12を示す概略平面図である。 図20の要部拡大図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づき説明する。図2に示すように、本願発明に係る鋳造用Al合金およびAl合金鋳造物の組成は、質量基準で、8.0質量%以上10.0質量%以下のSi(シリコン、ケイ素)、0.25質量%以上0.40質量%以下のMg(マグネシウム)、0.30質量%以上0.50質量%以下のFe(鉄)、0.28質量%以上0.52質量%以下のMn(マンガン)、0.08質量%以上0.22質量%以下のCu(銅)、0.04質量%以上0.15質量%以下のTi(チタン)、および0.0075質量%以上0.028質量%以下のSr(ストロンチウム)を含むと共に、残部にAl(アルミニウム)と不可避不純物とを含んでいるものである。
Siは、鋳造性、特に湯流れ性の改善に貢献する重要な合金成分(元素)である。鋳造用Al合金全体に対するSiの含有率は上記のとおり、8.0質量%以上10.0質量%以下の範囲であるのがよい。Si含有率が少なすぎる(8.0質量%に満たない)場合は、流動性不足で湯流れ性を確保できないし、鋳造割れ等も発生しやすくなる。逆に、10.0質量%を超える過剰なSiを含有していると、Al合金鋳造物の伸び率を低下させることになる。
Mgは、主に鋳造用Al合金中のAl母材に固溶した状態、またはMgSiとして存在し、引張強度および降伏強度の向上に有効な合金成分である。鋳造用Al合金全体に対するMgの含有率は、0.25質量%以上0.40質量%以下であることが望ましい。上記の範囲内でMgを含有していれば、鋳造性やAl合金鋳造物の伸び率に大きな影響を及ぼすことなく、Al合金鋳造物の引張強度および降伏強度等の機械的性質を向上できる。Mg含有率が少なすぎる(0.25質量%に満たない)場合は、金型に対する焼き付きが生じやすくなり、Mg含有率が多すぎる(0.40質量%を超える)場合は、Al合金鋳造物の伸び率を低下させる傾向が現れる。
Feは、鋳造時の金型に対する焼き付きを防止する作用を呈する合金成分である。鋳造用Al合金全体に対するFeの含有率は、0.30質量%以上0.50質量%以下の範囲であるのが好適である。Fe含有率が多すぎる(0.50質量%を超える)場合は、Al-Si-Fe系針状晶(三元化合物)が生成され、Al合金鋳造物の伸び率を著しく低下させる。Fe含有率が0.50質量%以下であれば、針状晶の生成が抑制されて、Al合金鋳造物の伸び率に対する悪影響が抑えられる。
Mnは、鋳造時の金型に対する焼き付きを防止すると共に、Al-Si-Feからなる針状晶の生成を抑制して、Al合金鋳造物の伸び率を確保するために添加される合金成分である。鋳造用Al合金全体に対するMnの含有率は、0.28質量%以上0.52質量%以下の範囲であるのがよい。Mn含有率を0.39質量%以下に設定すれば、金型に対する離型性が向上する。また、Mn含有率が0.52質量%を超えると、Al結晶粒が粗大化して伸び率が低下する。したがって、0.39質量%以下の範囲でMnを含有させれば、Al合金鋳造物の伸び率の低下を抑制しつつ離型性向上を図れる。
前述のとおり、Mnは、Feとの関係において、Al-Si-Fe系針状晶の生成を抑制する作用を呈する。本発明者らの調査研究によると、FeとMnとの含有率の和が1.0(質量%)以下であれば(Fe+Mn≦1.0)、針状晶生成の抑制効果が極めて高いことを見出した。
Cuは、Al母材に固溶してAl合金鋳造物の機械的性質、特に引張強度および降伏強度の向上に有効な合金成分である。鋳造用Al合金全体に対するCuの含有率は、0.08質量%以上0.22質量%以下の範囲にするのが好適である。上記の範囲内でCuを含有していれば、耐食性を損なうことなく、Al合金中への固溶強化作用を有効に発揮できる。Cu含有率が多すぎる(0.22質量%を超える)場合は、Al合金鋳造物の耐食性の低下と伸び率の低下とを招来する。
Tiは、Al結晶粒を微細化させるのに有効な合金成分である。Ti含有率が少なすぎる(0.04質量%に満たない)場合は、Al結晶粒が粗大化して伸び率、引張強度および降伏強度を低下させるのに対して、Ti含有率が多すぎる(0.15質量%を超える)場合は、Si結晶粒(共晶Si)を結晶粒界に集中させすぎて欠陥部になってしまい、この場合も伸び率、引張強度および降伏強度を低下させることになる。したがって、鋳造用Al合金全体に対するTiの含有率は、0.04質量%以上0.15質量%以下の範囲にするのが望ましい。そうすれば、Al結晶粒の微細化の度合いが、Al結晶粒内にデンドライト形状が残る程度に調整され、Si結晶粒が鋳造組織全体に細かく分散して、安定かつ均一な鋳造組織が得られることになる。
Srは、Si結晶粒を微細化させ、鋳放し(鋳造後熱処理なし)のままでも伸び率、引張強度および降伏強度の向上に有効な合金成分である。かかる効果は、0.0075質量%以上のSr添加で顕著に発揮される。これに対して、0.028重量%を超える過剰のSrが添加されると、Al-Si-Sr系三元化合物が生成され過改良になると共に、鋳造欠陥が生じやすくなり、伸び率、引張強度および降伏強度といった機械的性質の低下を招来する。Srの添加は、鋳放しのままで、Si結晶粒を球状化しつつ微細化させる作用を呈する。Si結晶粒を球状化すれば、応力集中は抑制されることになるから、鋳造用Al合金の組成にSrを含めると、その作用によって溶体化処理等の熱処理を省略でき、鋳放し状態の熱処理レスであるにも拘らず、伸び率、引張強度および降伏強度等の機械的性質を十分に確保したAl合金鋳造物が得られることになる。したがって、鋳造用Al合金全体に対するSrの含有率は、0.0075質量%以上0.028質量%以下の範囲にするのが好適である。
本願発明において、Zn,Ni,Sn,Pb,Ca,Cr,Cd等の合金成分は、不可避不純物として取り扱っている。Znについては、含有率が多すぎるとCuと同様に耐食性を損なわせる働きをするため、含有率を0.15質量%以下に制限されている。Caは、鋳造組織を不安定なものにし、湯流れを劣化させる有害な合金成分であるため、含有率を0.005質量%以下に制限されている。その他の不可避不純物の含有率は、0.1質量%以下に押さえるのが望ましい。
なお、使用するAl原材料の純度(品質)について特に限定はない。精製を十分に行えば良好な機械的性質を有するAl合金鋳造物を得やすくなる。ただし、精製には多大なコストを要するから、その他の不可避不純物等が含まれていても差し支えない。例えば純度の高いAl塊(インゴット)とリサイクル材とを適宜割合で配合したりしてもよい。
さて、本願発明の鋳造用Al合金やAl合金鋳造物を製造するに際しては、まず主要合金成分であるAl,Si,Mg,Fe,Mn,Cu,Ti,SrのうちMg,Sr以外の各合金成分を含有した原材料を溶解保持炉に投入して、これら原材料を溶解させる(溶解工程、図1参照)。ここでは、脱滓用のフラックスを添加して脱滓処理が行われる。溶解工程でのAl合金溶湯温度は、730℃±10℃の範囲内に制御される。Mg,Srを含有した原材料は、溶解保持炉には投入されない。
次いで、溶解保持炉で溶解されたAl合金溶湯は、750℃±50℃の範囲内で予熱された取鍋に移され、Nガスを用いた回転バブリングによって、Al合金溶湯中のAl酸化物およびHガスが除去される(溶湯処理工程)。溶湯処理工程は、Al合金溶湯の量にもよるが、おおよそ10~15分程度実行される。そして、溶湯処理工程のときMgやSrを含有した原材料(二次合金地金)は、鋳造用Al合金の組成が前述した所定割合になるように取鍋に投入される(二次合金投入処理)。溶湯処理工程会誌から5分以降でフラックスを投入すると共に、Nガスでの回転バブリングをすることによって、Al合金溶湯中のAl酸化物およびHガスが除去される。
溶湯処理工程の処理時間が例えば12分間である場合、Al合金溶湯中にMgやSrを均一に撹拌できるだけの時間を確保する必要がある。また、溶湯温度の管理が極めて重要であり、溶湯処理工程終了後のAl合金溶湯温度は、680℃±10℃の範囲内に制御される。MgやSrといった合金成分はAl合金溶湯の熱で焼損しやすいので、本願発明では溶解工程ではなく溶湯処理工程で投入して、MgやSrの焼損を防止している。
二次合金地金としては、例えばAlMn20(Mn:20質量%含有)や、AlSr10(Sr:10質量%含有)を用いればよい。もちろん、合金成分の調整のために、AlSi50(Si:50質量%含有)、AlCu50(Cu:50質量%含有)、Mg99.9%、AlTi5B1(Ti:5質量%、B:1質量%含有)等を取鍋に添加してもよいことは言うまでもない。なお、溶湯処理工程中に脱滓処理を行ったりしてもよい。Sr含有の原材料だけ溶湯処理工程で添加し、Mg含有の原材料は溶解工程で添加しても構わないが、両方とも、溶湯処理工程で添加するのが望ましい。
次いで、溶湯処理工程を経て精製されたAl合金溶湯を取鍋から手元保持炉に移し替える(手元保持工程)。手元保持炉でのAl合金溶湯温度は、665℃±5℃の範囲内に制御される。そして、精製されたAl合金溶湯を手元保持炉から所定の金型(鋳型)にダイカストマシンまたは低圧鋳造機にて圧力をかけて鋳込んで固化させることによって、鋳造用Al合金またはAl合金鋳造物が成形される(鋳造工程)。ここで、手元保持炉から金型に鋳込まれたAl合金溶湯温度が665℃±5℃程度を維持するように、金型温度は180℃~220℃の範囲内に設定される。ダイカスト鋳造法を採用した場合、金型の真空度は50mbar~100mbarの範囲内に設定される。
本願発明のAl合金鋳造物は、従来公知のダイカスト鋳造法、低圧鋳造法、または重力鋳造法によって製造することが可能である。そこで、各実施例において本願発明を具体的に説明する。なお、本願発明は下記実施例の内容に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
図2には、他社の鋳造用Al合金(以下、他社合金という。)および本願発明の鋳造用Al合金(以下、本願合金という。)の組成範囲と、実施例ならびに比較例の成分組成とを示している。図3には、他社合金、実施例および比較例について、同一金型を用いたダイカスト鋳造法によって得られた大型鋳造物(ギガダイカスト)からテストピースを切り出し、確性値として引張強度、降伏強度、および伸び率を測定した結果を示している。図3の値は、それぞれ5個ずつのテストピースを用いて測定した平均値である。
また、図3には、ダイカスト鋳造時の湯流れ性、金型への焼き付き、および鋳造物の割れについて評価した結果も併せて示している。図2および図3に示す他社合金は、AlSi10MnMgに相当すると解されるアルコア社製のC370と呼ばれる鋳造用Al合金である。比較例1はSr含有率を本願合金の下限付近にした場合、比較例2はSr含有率を本願合金の上限付近にした場合である。他社合金、実施例および比較例はいずれも、熱処理を実行していない鋳放し状態のものである。
図3から明らかなように、本願発明の実施例1および2は、いずれも鋳放し状態で、280MPa前後の引張強度、140MPa前後の降伏強度、14%前後の伸び率を示していて、他社合金ならびに比較例1および2の機械的性質を大きく上回った。実施例1および2の機械的性質は、例えば自動車分野の構造部品に対する要求水準を大幅に凌駕しているのであり、鋳放し状態の熱処理レスであるにも拘らず、十分に使用に耐え得ることが分かった。また、実施例1および2は、鋳造時の湯流れ性もよく、焼き付きも生じていなかった。さらに、大型鋳造物の割れも見られず、全体として極めて良好な鋳造性を示していた。なお、比較例1および2では、大型鋳造物の割れが散見される結果となった。
図4には、本願発明におけるダイカスト鋳造時のAl合金溶湯温度とAl合金鋳造物の引張強度および降伏強度との関係を示している。図4から分かるように、Al合金溶湯温度が665℃~±5℃の範囲内であれば、Al合金鋳造物は極めて高い引張強度および降伏強度を取得できる。図5には、本願発明におけるダイカスト鋳造時のAl合金溶湯温度とAl合金鋳造物の伸び率との関係を示している。この場合も、Al合金溶湯温度が660℃~670℃の範囲内であれば、Al合金鋳造物は極めて高い伸び率を取得できる。
図6には、本願発明におけるダイカスト鋳造時の金型温度とAl合金鋳造物の引張強度および降伏強度との関係を示している。図6から分かるように、金型温度が180℃~220℃の範囲内であれば、Al合金鋳造物は極めて高い引張強度および降伏強度を取得できる。図7には、本願発明におけるダイカスト鋳造時の金型温度とAl合金鋳造物の伸び率との関係を示している。この場合も、金型温度が180℃~220℃の範囲内であれば、Al合金鋳造物は極めて高い伸び率を取得できる。詳細は不明であるが、金型温度が180℃~220℃の範囲内にあれば、ダイカスト鋳造時のAl合金溶湯温度を660℃~670℃の範囲内に維持しやすくなると考えられ、金型温度のおかげでAl合金溶湯温度が低下しにくく、Al合金溶湯温度が660℃~670℃の範囲内にあることで、Al合金鋳造物は、良好な機械的性質を取得しているものと解される。
図8には、本願発明におけるダイカスト鋳造時の金型真空度とAl合金鋳造物の引張強度および降伏強度との関係を示している。図8から分かるように、金型真空度が50mbar~100mbarの範囲内であれば、Al合金鋳造物は極めて高い引張強度および降伏強度を取得できる。図9には、本願発明におけるダイカスト鋳造時の金型真空度とAl合金鋳造物の伸び率との関係を示している。この場合も、金型真空度が50mbar~100mbarの範囲内であれば、Al合金鋳造物は極めて高い伸び率を取得できる。
以上の説明から分かるように、本願発明によると、鋳放し状態(鋳造後熱処理レス)であっても、Al-Si-Mg系合金と同等の鋳造性を示すと共に、良好な機械的性質(伸び率、引張強度および降伏強度等)を示す鋳造用Al合金ひいてはAl合金鋳造物が得られ、コストのかかる熱処理を省略でき、安価なコストで鋳造用Al合金およびAl合金鋳造物を提供できる。
特に本願発明では、溶湯処理工程時にMgやSrを含有した原材料(二次合金地金)を、鋳造用Al合金の組成が前述した所定割合になるように添加するから、MgやSrといった合金成分がAl合金溶湯の熱で焼損するのを抑制でき、鋳造用Al合金やAl合金鋳造物において、MgやSrの添加作用を確実に発揮できる。したがって、鋳造用Al合金やAl合金鋳造物の品質・歩留を向上できる。
本願発明は、鋳造後の熱処理を一切排除することを企図しているわけではない。例えばより高い機械的性質(特に引張強度および降伏強度)を要求される低圧鋳造用途では、T4処理(溶体化処理後、自然時効させること)、T5処理(高温加工から冷却後、人工時効硬化処理をすること)、T6処理(溶体化処理後、人工時効硬化処理をすること)、またはT7処理を施すことも可能である。
図10には、本願合金の実施例3(熱処理レス)と実施例4(T6処理済)との成分組成とを示している。なお、実施例3および4の成分組成は全く同じである。図11には、実施例3および4について、同一金型を用いた低圧鋳造法にて得られた熱処理レスの鋳造物(実施例3)とT6処理した鋳造物(実施例4)とからテストピースを切り出し、確性値として引張強度、降伏強度、および伸び率を測定した結果を示している。図11の値は、それぞれ5個ずつのテストピースを用いて測定した平均値である。また、図11には、ダイカスト鋳造時の湯流れ性、金型への焼き付き、および鋳造物の割れについて評価した結果も併せて示している。
図11から明らかなように、本願発明の実施例3は、低圧鋳造時の鋳放し状態であっても、180MPaを超える引張強度、120MPaを超える降伏強度を得ている。ただ、伸び率だけが5%と若干低い値を示した。実施例3は、鋳造時の湯流れ性もよく、焼き付きも生じておらず、鋳造物の割れも見られなかった。実施例3は、全体として極めて良好な鋳造性を示していた。実施例3の結果は、日本工業規格JIS H5302に規定されるAC4Cの熱処理後の性能(機械的性質)とほぼ同等であることが分かった。
これに対して、大型低圧鋳造部品にT6処理をした実施例4では、引張強度300MPa、降伏強度242MPa、伸び率8.0%と、実施例3の機械的性質を大きく上回った。実施例4の機械的性質は、AC4Cの熱処理後の性能(機械的性質)を遥かに超え、例えば自動車分野の構造部品に対する要求水準を大幅に凌駕しているのであり、用途によっては、熱処理を施すことで十分に使用に耐え得るものになることが分かった。なお、実施例4についても、鋳造時の湯流れ性もよく、焼き付きも生じておらず、鋳造物の割れも見られなかった。
本願発明によると、例えばギガダイカスト(大型ダイカスト鋳造物)や大型低圧鋳造部品を鋳放し状態(鋳造後熱処理レス)にしても、良好な鋳造性および機械的性質(伸び率、引張強度および降伏強度等)を示す鋳造用Al合金ひいてはAl合金鋳造物が得られ、コストのかかる熱処理を省略でき、安価なコストで鋳造用Al合金およびAl合金鋳造物を提供できる。特に本願発明では、Srは、溶解工程では添加されず、溶解工程で得られたAl合金溶湯中のAl酸化物およびHガスを除去する溶湯処理工程のときに添加されるから、SrがAl合金溶湯の熱で焼損するのを抑制でき、鋳造用Al合金やAl合金鋳造物において、Srの添加作用を確実に発揮できる。したがって、鋳造用Al合金やAl合金鋳造物の品質・歩留を向上できる。
さらに、Mgも、溶解工程では添加されず、溶解工程で得られたAl合金溶湯中のAl酸化物およびHガスを除去する溶湯処理工程のときに添加すれば、MgがAl合金溶湯の熱で焼損するのを抑制でき、鋳造用Al合金やAl合金鋳造物において、Mgの添加作用を確実に発揮できる。したがって、鋳造用Al合金やAl合金鋳造物の品質・歩留を向上できる。なお、本願発明は、鋳造後の熱処理を一切排除するものではない。より高い機械的性質を要求される用途では、例えば大型低圧鋳造後の部品を熱処理しても差し支えなく性能が高くなる。
実施形態に係るアルミホイールの鋳造装置1について説明する。以下、上下左右方向の記載については、図13~図19に示す鋳造装置1の設置状態を基準とする。図13は、鋳造装置1の断面を示す模式図である。鋳造装置1は、鋳造に用いられる金型10と、金型10内に溶湯を射出する射出装置20と、金型10内を真空状態にする第一真空装置30および第二真空装置40と、固まった余分な溶湯(ビスケット)51を切り落とすためのランナー切断スライド50とを備える。
図13は、金型10(固定型11、中間型12,可動型13)を型締めした状態を示す図である。金型10は、固定型11と、固定型11と対向して配置された可動型13と、固定型11と可動型13の中間に配置された中間型12とで構成されている。金型10(固定型11、中間型12,可動型13)を型締めすると、鋳造物(アルミホイール)の形状に対応したキャビティ(雌型)14が、中間型12と可動型13との間に形成される。
中間型12および可動型13は、左右型開き方向(図13における左右方向)に進退移動する。中間型12のうち、キャビティ14の側面を形成する上下スライド型12a,12bは、上下型開き方向(図13における上下方向)にスライド移動する。
鋳造装置1の金型10(固定型11,中間型12,可動型13)は、二段階で型開きを行う。第一型開きは、固定型11から中間型12が分離し、固定型11と中間型12との間が拡開する。すなわち、中間型12の型分割面(型合わせ面)が、対向する固定型11の型分割面(型合わせ面)から離れる。可動型13は、中間型12と連動して可動する。
第二型開きでは、中間型12から可動型13が分離し、中間型12と可動型13との間が拡開する。すなわち、可動型13の型分割面(型合わせ面)が、対向する中間型12の型分割面(型合わせ面)から離れる。あわせて、鋳造物の側面を挟む上下スライド型12a,12bが上下にスライドして開く。
固定型11には、キャビティ14内に溶湯を射出するための射出装置20が設けられている。射出装置20は、溶湯が流れる筒状の射出スリーブ21と、射出スリーブ21内の溶湯をキャビティ14内へと押し出すプランジャー22から構成される。
射出スリーブ21は、固定型11から中間型12に向かって長手方向に設けられた筒状部材である。射出スリーブ21の一端部(中間型12側)は固定型11に内嵌して固定されており、他端部は固定型11から突出している。射出スリーブ21は、固定型11の下部に設けられている。射出スリーブ21の他端部(固定型11から突出している部分)には、溶湯の注湯口21aが開口している。
プランジャー22は、射出スリーブ21の他端側(固定型11から突出している側)から挿入されており、射出スリーブ21内を長手方向に進退移動可能である。プランジャー22の初期(待機)位置は、注湯口21aよりも他端側(図1における右側)であって、溶湯を注湯口21aから射出スリーブ21内へ注湯可能な位置であればよい。プランジャー22の外径は、射出スリーブ21の内径と整合する。これにより、プランジャー22は、射出スリーブ21内の溶湯をキャビティ14へ圧送することが可能である。
固定型11と対向する中間型12の型分割面の中心部には、キャビティ14内へ溶湯を射出するためのゲート(開口部)12cが設けられている。いわゆるセンターゲート方式を採用している。中間型12と対向する固定型11の型分割面には、固定型11に内嵌した射出スリーブ21とゲート12cを連結するランナー(通路部)11aが設けられている。
金型10(固定型11,中間型12,可動型13)を型締めした際、射出スリーブ21、ランナー11a、ゲート12cおよびキャビティ14が連通した状態となる。これにより、注湯口21aから注湯された溶湯が送出路(射出スリーブ21,ランナー11a,ゲート12c)を通ってキャビティ14内へと射出される。
本願発明に係るアルミホイールの製造方法においては、二段階で真空吸引を行う。第一真空装置30は、真空バブル(図示せず)から吸引された空気やガスを運ぶ真空通路31と、真空通路31から運ばれてきた空気やガスを一時的に貯める真空タンク32と、真空タンク32に貯められた空気やガスを排出する真空ポンプ33から構成される。
第一真空装置30は、射出スリーブ21の固定型11から突出した部分であって、固定型11と注湯口21aの間(注湯口21aよりも固定型11側)に接続している。すなわち、第一真空装置30は、射出スリーブ21に設けられた真空装置接続部30aに接続されている。第一真空段階では、第一真空装置接続部30aに接続された第一真空装置30が作動し、金型10内(特に射出スリーブ21内)を真空吸引する。
第二真空装置40は、真空プレートまたは真空バブル(図示せず)から吸引された空気やガスを運ぶ真空通路41と、真空通路41から運ばれてきた空気やガスを一時的に貯める真空タンク42と、真空タンク42に貯められた空気やガスを排出する真空ポンプ43から構成される。
図20および図21で示すように、第二真空装置40は、キャビティ14の中心部分から放射状に等間隔で配置された4つのチルベント44を介してキャビティ14内と接続している。すなわち、第二真空装置40は、キャビティ14(各チルベント44)に設けられた真空装置接続部40a,40b,40c,40dに接続されている。第二真空段階では、真空装置接続部40a~40dに接続された第二真空装置40が作動し、金型10内(特にキャビティ14内)を真空吸引する。キャビティ14の先端に取り付けられた各チルベント44は、金型(キャビティ14)内の空気やガスを抜くための冷却装置である。
ランナー切断スライド50は、固定型11と対向する中間型12の型分割面側に設置されており、中間型12の型分割面に沿って、上下方向に可動する。ランナー切断スライド50の初期(待機)位置は、ランナー切断スライド50の先端がゲート12cよりも上側であって、ランナー切断スライド50がゲート12cを塞がない位置であればよい。
鋳造装置1を用いた本願発明のアルミホイールの製造方法(鋳造工程)について図12~図21を用いて説明する。本願発明のアルミホイールの製造方法(鋳造工程)は、従来の真空ダイガスト法または減圧ダイガスト法と呼ばれる方法、すなわち、金型内を真空または減圧して鋳造物を製造する方法を基に改良したものである。
[ステップ1]
まず、金型10(固定型11,中間型12,可動型13)を型締めする(図13参照)。これにより、中間型12と可動型13の間に、アルミホイールの形状に対応したキャビティ14が形成される。また、注湯口21aから注湯された溶湯がキャビティ14内に射出されるための送出路(射出スリーブ21,ランナー11a,ゲート12c)も形成される。プランジャー22およびランナー切断スライド50は、初期位置で待機状態にある。
[ステップ2]
注湯口21aから射出スリーブ21内へ溶湯を注湯する(図14参照)。例えば上記鋳造用Al合金を溶湯に用いた場合、注湯口21aから金型10内へ注湯された溶湯の温度が665℃±5℃程度を維持するように設定することが好ましい。また、金型10の温度は180℃~220℃の範囲内に設定することが好ましい。
[ステップ3]
注湯完了後、射出スリーブ21の他端側で待機していたプランジャー22が可動し、射出スリーブ21内の溶湯をランナー11aへと圧送する(図15参照)。プランジャー22が注湯口21aを完全に塞ぐ位置まで到達したら(注湯口21aを密閉後)、射出スリーブ21に接続された第一真空装置30が作動し、金型10内(特に射出スリーブ21内)を真空吸引する。すなわち、射出スリーブ21に設けられた真空装置接続部30aから第一真空装置30によって真空吸引される(第一真空段階)。例えば上記鋳造用Al合金を溶湯に用いた場合、真空時間は0.1~1.0秒の範囲内に設定することが好ましい。また、真空度は50mbar~100mbarの範囲内に設定することが好ましい。
[ステップ4]
プランジャー22がランナー11aに到達したら、キャビティ14の中心部分から放射状で等間隔に配置された4つのチルベント44を介して接続された第二真空装置40が作動し、金型10内(特にキャビティ14内)を真空吸引する(図16参照)。すなわち、キャビティ14の中心部から等間隔で放射状に設けられた真空装置接続部40a~40d(四カ所)から同時に第二真空装置40によって真空吸引される(第二真空段階)。例えば上記鋳造用Al合金溶湯を用いた場合、真空時間は0.1~1.6秒の範囲内に設定することが好ましい。また、真空度は50mbar~100mbarの範囲内に設定することが好ましい。キャビティ14の先端に取り付けられた各チルベント44によって、さらに鋳造物(アルミホイール)から空気やガスを抜く。
[ステップ5]
冷却によって、金型10内に充填された溶湯が固化すると、第一型開きが行われる(図17参照)。第一型開きは、固定型11から中間型12が分離して後退移動し、固定型11と中間型12との間が拡開する。すなわち、中間型12の型分割面が、対向する固定型11の型分割面から離れる。可動型13は、中間型12と連動して可動する。
[ステップ6]
第一型開きによって、ランナー11a内で凝固した溶湯(ビスケット)51が固定型11から抜ける。ゲート12cから突出したビスケット51を、ランナー切断スライド50で切り落とす(図18参照)。ランナー切断スライド50は、中間型12の型分割面に沿って、下方向にスライドしてビスケット51を切断する。ゲート12cにL字状に引っ掛かっていたビスケット51を切断することで、中間型12から鋳造物(アルミホイール)を取り外すことが可能となる。
[ステップ7]
ビスケット51が切り落とされると、第二型開きが行われる(図19参照)。第二型開きでは、中間型12から可動型13が分離して後退移動し、中間型12と可動型13との間が拡開する。すなわち、可動型13の型分割面が、対向する中間型12の型分割面から離れる。あわせて、鋳造物(アルミホイール)の側面を挟む上下スライド型12a,12bがスライドして開く(図19における上下方向)。また、第二型開き時に、可動型13に設けられたエジェクタピン(図示せず)がキャビティ14内まで伸びて、鋳造物を可動型13から押し出す。これにより、中間型12および可動型13から鋳造物を取り外すことが可能となる。
本願発明に係るアルミホイールの製造方法は、二段階(ステップ3とステップ4)に渡って金型10内の真空吸引することを特徴とする。ステップ3の第一真空段階では、注湯後、注湯口21aを密閉した射出スリーブ21から金型10内(特に射出スリーブ21内)を真空吸引することで、溶湯がキャビティ14内に射出される際に空気やガスが巻き込まれることを防止する。ステップ4の第二真空段階では、キャビティ14の中心部分から放射状に等間隔で位置した4つの真空装置接続部(40a,40b,40c,40d)から一気に真空吸引することで、ゲート12c(キャビティ14の中心部分)から流入した溶湯が、キャビティ14内に均一に充填される。
このように、所定の部分を所定のタイミングで真空吸引することによって、金型10および溶湯内に含まれた空気やガスを効率良く効果的に抜くことができる。これにより、ダイカスト鋳造法であっても内部品質が良い鋳造物(アルミホイール)を製造することが可能である。
本願発明のアルミホイールの製造方法は、生産性の高いダイカスト鋳造で、強度および靭性を十分に備えたアルミホイールを製造することを可能とする。また、アルミホイールのスポークやリムの断面を小さくしても必要な強度を維持することができるため、アルミホイール全体の軽量性を向上させることができる。さらに、ダイカスト鋳造後の熱処理をしないため、より生産性を向上させることができる。したがって、本願発明のアルミホイールの製造方法は、アルミホイールの強度、靭性および軽量性を確保しつつ生産性を高めることを可能とする。
なお、本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。また、本願発明に係るアルミホイールの製造方法から製造されるアルミホイール(鋳造物)の形状は、実施形態に限定されるものではない。
真空装置接続部30aの位置は、実施形態に限らず適宜変更可能である。射出スリーブ21に設けられていれば、図13~図15で示す位置と異なる位置であってもよいし、真空装置接続部が複数あっても構わない。
真空装置接続部40a~40dの位置は、実施形態に限らず適宜変更可能である。キャビティ14の中心部分から放射状に等間隔で配置されていれば、図20および図21に示す四カ所(44a,44b,44c,44d)と異なる位置であってもよいし、真空装置接続部が四カ所以上あっても構わない。
本願発明に係るアルミホイールの製造方法においては、上記鋳造用Al合金を用いることがより好ましい。上記鋳造用Al合金を用いることで、鋳造物(アルミホイール)の強度、靭性および軽量性をさらに向上させることができる。なお、本願発明のアルミホイールの製造方法に使用する鋳造用Al合金および溶湯を限定するものではない。
1 鋳造装置
10 金型
11 固定型
12 中間型
13 可動型
14 キャビティ
20 射出装置
21 射出スリーブ
21a 注湯口
30 第一真空装置
30a 真空装置接続部
31 真空通路
32 真空タンク
33 真空ポンプ
40 第二真空装置
40a~40d 真空装置接続部
41 真空通路
42 真空タンク
43 真空ポンプ
44 チルベント
50 ランナー切断スライド
51 ビスケット

Claims (2)

  1. ダイカスト鋳造工程を含んだアルミホイールの製造方法であって、
    前記鋳造工程には、
    金型にAl合金溶湯を注湯後、注湯口を密閉した射出スリーブから前記金型内を真空吸引する第一真空段階と、
    前記第一真空段階後、アルミホイールが成形されるキャビティから前記金型内を真空吸引する第二真空段階と、
    を含み、
    前記第二真空段階では、前記キャビティの中心部分から放射状に等間隔で位置した複数
    の真空装置接続部から同時に真空吸引する、
    アルミホイールの製造方法。
  2. 前記鋳造工程後の熱処理をしない、
    請求項1に記載のアルミホイールの製造方法。
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