JP7700007B2 - 分析装置、分析装置の処理部、分析方法、分析プログラム及び分析プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体 - Google Patents
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Description
図1は、本開示の実施形態に係る分析装置としての分析観察装置Aの全体構成を例示する模式図である。図1に例示される分析観察装置Aは、観察対象物および分析対象物としてのサンプルSPの拡大観察を行うとともに、該サンプルSPの成分分析を行うことができる。分析装置は、レーザ誘起ブレークダウン分光装置ともいう。
図1に示すように、光学系アセンブリ1は、各種機器を支持するとともにサンプルSPが載置されるステージ4と、このステージ4に取り付けられるヘッド部6と、を備える。ここで、ヘッド部6は、分析光学系7が収容された分析筐体70に、観察光学系9が収容された観察筐体90を装着してなる。ここで、分析光学系7はサンプルSPの成分分析を行うための光学系である。観察光学系9はサンプルSPの拡大観察を行うための光学系である。ヘッド部6は、サンプルSPの分析機能と拡大観察機能とを兼ね備えた装置群として構成されている。
ステージ4は、作業台等に設置されるベース41と、ベース41に接続されたスタンド42と、ベース41またはスタンド42によって支持された載置台5と、を有する。このステージ4は、載置台5およびヘッド部6の相対的な位置関係を規定するための部材であり、少なくとも、ヘッド部6の観察光学系9および分析光学系7を取付可能に構成される。
ヘッド部6は、ヘッド取付部材61と、分析筐体70に分析光学系7を収容してなる分析ユニットと、観察筐体90に観察光学系9を収容してなる観察ユニットと、筐体連結具64と、スライド機構(水平駆動機構)65と、を有する。ヘッド取付部材61は、分析筐体70をスタンド42に接続するための部材である。分析ユニットは、分析光学系7によってサンプルSPの成分分析を行うための装置である。観察ユニット63は、観察光学系9によってサンプルSPの観察を行うための装置である。筐体連結具64は、観察筐体90を分析筐体70に接続するための部材である。スライド機構65は、スタンド42に対して分析筐体70をスライド移動させるための機構である。
図3は、分析光学系7の構成を例示する模式図である。
制御部21は、検出器としての第1検出器77Aおよび第2検出器77Bから入力されたスペクトルに基づいて、サンプルSPの成分分析を実行する。具体的な分析手法としては、前述のようにLIBS法を用いることができる。LIBS法は、サンプルSPに含まれる成分を元素レベルで分析する手法(いわゆる元素分析法)である。
観察ユニットは、観察光学系9と、観察光学系9が収容された観察筐体90と、を有する。観察光学系9は、観察対象物としてのサンプルSPの観察を行うための部品の集合であり、各部品が観察筐体90に収容されるようになっている。観察筐体90は、前述した分析筐体70とは別体に構成されており、第2撮像部としての第2カメラ93を収容する。また、サンプルSPの観察を行うための要素には、コントローラ本体2の制御部21も含まれる。
図4は、スライド機構65によるヘッド部6の水平移動について説明するための図である。
図5は、検出器としての第1検出器77A、第2検出器77Bの構成を例示する図である。検出器は、入射するプラズマ光を絞るスリット101と、スリット101を通過したプラズマ光を集光するとともに反射させる第1凹面鏡102と、第1凹面鏡102により反射されたプラズマ光を受光し、回折させる回折素子103と、回折素子103により回折されたプラズマ光を受光し、さらに反射させる第2凹面鏡104と、第2凹面鏡104により反射されたプラズマ光を受光する受光素子105とを有し、ツェルニ・ターナ型の構成をしている。回折素子103によりプラズマ光が回折されることにより、受光素子の各画素列は、波長が異なるプラズマ光を受光する。すなわち、本検出器により生成されるスペクトルは、画素列の数に対応した次元を有する多次元量(多次元ベクトル)である。
図6は、コントローラ本体2の制御部21の構成を例示するブロック図である。なお、本実施形態では、コントローラ本体2と光学系アセンブリ1とが別体に構成されているが、本開示は、そうした構成には限定されない。コントローラ本体2の少なくとも一部を光学系アセンブリ1に設けてもよい。例えば、制御部21を構成する処理部21aの少なくとも一部を光学系アセンブリ1に内蔵させることができる。
図6に示す出射制御部211は、ユーザによる操作部3の入力操作に応じて、出射部71を制御する。すなわち、入力受付部221bがユーザによる分析開始操作を受け付けると、出射制御部211は、出射部71からレーザ光を出射させる。
図6に示すスペクトル取得部212は、検出器としての第1および第2検出器77A,77Bにより生成されたスペクトルを取得する。
図6に示す分析処理部230は、スペクトル取得部212によって取得された発光スペクトルに含まれるピークに基づいて、そのピーク位置に対応した元素がサンプルSPに含まれている成分であると判定することができる。また、分析処理部230は、ピーク同士の大きさ(ピークの強度)を比較することで、各元素の成分比を推定する。
図6に示す波長選択部241は、2次記憶部21cに記憶された基準スペクトルSrに含まれる複数のピークから、波長リストWLを構成するピーク波長を選択できる。
図6に示す係数設定部242は、2次記憶部21cに記憶された基準スペクトルSrに含まれる複数の波長に対して重みづけ係数を設定できる。
1次記憶部21bは、揮発性メモリによって構成される。本実施形態に係る1次記憶部21bは、分析処理部230による成分分析に関連するパラメータを1次的に格納することができる。また、1次記憶部21bには、処理部21aに実行されるコンピュータプログラムを格納することもできる。この場合、1次記憶部21bには、不図示の通信用インターフェースやメモリカード等の記録媒体から取得されたコンピュータプログラムが格納される。
2次記憶部21cは、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の不揮発性メモリによって構成される。2次記憶部21cは、所定の複数の元素について予め取得したスペクトルである基準スペクトルSrと、当該基準スペクトルSrを構成する複数の波長を元素と対応付けた波長リストWLを継続的に記憶することができる。なお、基準スペクトルSrと波長リストWLは、2次記憶部21cに記憶させる代わりに、光学ディスク等の記憶媒体に記憶させてもよいし、分析観察装置Aと有線または無線で接続されたコンピュータ、タブレット端末等に記憶させてもよい。
図7のFIG.7Aは、2次記憶部21cに記憶される基準スペクトルSrの一例を示す図である。この基準スペクトルSrは、分析対象の元素の1つであるFeの基準スペクトルSrの例示である。なお、実際の基準スペクトルSrには非常に多くのピークが存在するが、説明のために簡略化した基準スペクトルSrを示す。
波長リストWLは、例えば、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)等により公開されている原子のスペクトル情報を基に、エネルギー準位間の遷移に対応する波長を理論的に推定することで分析対象元素ごとに作成できる。また、実際に純元素のスペクトルである基準スペクトルSrを取得し、基準スペクトルSrに現れた極大値をピークとみなすなど、実際に得られた基準スペクトルSrに基づいて、分析対象元素ごとに波長リストを作成することもできる。この場合、極大値の内、絶対値の大きなものをピークとみなしたり、極大値と極小値との差が大きいものをピークとみなしたり、前後の強度値との変化が急峻なものをピークとみなしたりすることもできる。なお、複数のピークに対応する波長により波長リストWLが構成される場合は、理論的に推定された波長や、実際に得られた基準スペクトルSrに含まれるピークに対応する波長、元素の特徴を反映した特定の波長などが波長リストWLに含まれる。また、重みづけ係数が設定されることにより波長リストWLが構成される場合、理論的に推定された波長や、実際に得られた基準スペクトルSrに含まれるピークに対応する波長、元素の特徴を反映した特定の波長などに対してより大きな係数が重みづけ係数として設定される。ここで、ある特定の波長の基準強度値が低いことが元素の特徴である場合、その特定の波長が「元素の特徴を反映した特定の波長」の一例である。
前処理部231は、対象スペクトルStの異常波長を推定する。異常波長の推定方法としては、例えば、波長リストWLに含まれる各波長について、基準スペクトルSrから取得された強度値である基準強度値と対象スペクトルStから取得された強度値である対象強度値の類似度である強度類似度を算出し、強度類似度が小さい波長を異常波長とみなすことができる。図10のFIG.10AおよびFIG.10Bに示す例では、波長301nm、303nm、305nmの対象強度値は基準強度値の0.7倍となっているのに対し、波長306.5nmの対象強度値は基準強度値の1.5倍となっている。このように波長306.5nmの対象強度値は他の元素の影響を受けている可能性が高く、強度類似度は低い。そのため、前処理部231は、波長306.5nmを異常波長と推定できる。すなわち、前処理部231は、波長強度比が他の波長と大きく異なる波長を異常波長としてみなすことができる。
図6に示す判定対象特定部232は、複数の分析対象元素の内、どの元素が今回の判定対象であるかを特定する。すなわち、判定対象特定部232は、判定対象の元素として特定された元素を1つずつ強度取得部233に出力する。判定対象特定部232は、分析対象元素のリストに基づいて判定対象の元素を1つずつ順に特定してもよいし、ユーザによる任意の元素の選択を受け付けることにより判定対象の元素を特定してもよい。
図6に示す強度取得部233は、スペクトル取得部212で取得されたプラズマ光の発光スペクトルである対象スペクトルStおよび、2次記憶部21cに記憶された基準スペクトルSrにおける所定波長の強度値を分析対象元素ごとに順次取得する。なお、一の分析対象元素に複数の波長リストWLが存在する場合は、波長リストWLごとに順次取得してもよい。強度取得部233は、まず、2次記憶部21cに記憶された波長リストWLに含まれる複数の波長を取得する。そして、強度取得部233は、取得した波長の各々に対応する基準スペクトルSrの強度値を基準強度値として算出する。このように強度取得部233が基準強度値を算出することで、波長リストWLに含まれる各々の波長における基準スペクトルSrの強度値が取得される。そして、強度取得部233は、波長ごとに取得された複数の基準強度値を1つの組とした基準強度値の組を作成する。この基準強度値の組は、波長リストWLに含まれる各々の波長が空間座標上の座標軸に対応する多次元空間で表すことができる。すなわち、基準強度値の組は、波長リストWLに含まれる波長の数を次元数とする多次元ベクトルである。基準強度値の組の例を図10のFIG.10Aに示す。図10のFIG.10Aに示す例では、図7のFIG.7Bに示された複数の波長と、各々の波長に対応する基準強度値が1つのデータセットとして表形式で保持されている。なお、ここでは、説明のために表形式で記載したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、基準強度値の組は、波長リストWLに含まれる複数の波長と、各波長に対応する基準強度値とをグラフ形式またはスペクトル形式で保持されてもよい。また、基準強度値の組は多次元ベクトルで表現されるため、方向と大きさを有するベクトル形式で保持されてもよい。
図6に示す類似度算出部235は、波長リストWLに含まれる波長の基準強度値と、波長リストWLに含まれる波長の対象強度値との類似度を、分析対象元素ごとに順次算出する。この類似度は、正規化された強度値どうしの一致度(距離)から算出できる。ここで、正規化とは、基準強度値の組に含まれる複数の基準強度値の平均値で各々の基準強度値を除するとともに、対象強度値の組に含まれる複数の対象強度値の平均値で各々の対象強度値を除することにより実現されてもよい。他にも、所定波長の基準強度値で基準強度値の組に含まれる複数の基準強度値を除するとともに、上記所定波長の対象強度値で、対象強度値の組に含まれる複数の対象強度値を除することにより実現されてもよい。なお、ここに挙げた方法は例示に過ぎず、複数の波長の強度値やその平均値、連続スペクトルの強度値やその平均値、面積などが正規化に用いられてもよい。
図6に示す強度比算出部236は、波長リストWLに含まれる波長の基準強度値と対象強度値との強度比を算出する。強度比算出部236は、波長リストWLに含まれる複数の波長のうち、少なくとも1つの波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出する。図10のFIG.10AおよびFIG.10Bに示す場合、波長リストWLに含まれる各波長のうち、前処理部231により異常波長と推定された波長以外の波長における対象強度値は、いずれも基準強度値の略0.7倍となっており、強度比として0.7と算出する。また、波長ごとに強度比がわずかに変動する場合、強度比算出部236は、各波長における強度値を平均化したり、強度値が大きい波長に対して大きな重みづけを設定したり、適宜最適化することで強度比を算出できる。なお、強度比算出部236は、前処理部231により異常波長と推定された波長などの外れ値を除去したうえで基準強度値と対象強度値との強度比を算出してもよいし、該強度比に所定の数学的処理を行ってもよい。
図6に示す成分分析部237は、類似度算出部235により算出された類似度と、1次記憶部21bに記憶された類似度しきい値とに基づいて、判定対象特定部232により特定された判定対象の一の元素が存在するか否かを判定する。ここで、類似度しきい値とは、所定の元素が存在するか否かを判定するためのしきい値であり、成分分析部237は、算出した類似度が類似度しきい値を上回っている場合に、当該元素が存在すると判定する。なお、類似度しきい値は予め定められた固定値であってもよいし、後述の類似度しきい値設定部234により、動的に変化させられてもよい。
ここまでの説明において、基準スペクトルSrに含まれる複数のピークに対応する波長を含む波長リストWLに基づいて、成分分析を行う場合を説明した。ここでは、基準スペクトルを構成する複数の波長と、各波長に対応する強度値に適用する重みづけ係数とを対応付けた波長リストWLに基づいて、成分分析を行う場合を説明する。
LIBS法によりサンプルSPの成分分析を行う場合、プラズマ光の発光スペクトルに生じるピークは非常に多く、分析対象である一の元素のピークと他の元素のピークとが近接した波長に現れることが多い。このような場合であっても、より精度よくサンプルSPに含まれる元素を推定できるように波長リストWLが作成されてもよい。なお、波長リストWLは、図6に示す波長選択部241または係数設定部242により作成される。
図6に示す波長選択部241は、一の分析対象元素の基準スペクトルSrに含まれるピークと、他の分析対象元素の基準スペクトルSrに含まれるピークとの位置関係を考慮して波長リストWLを作成することができる。すなわち、波長選択部241は、一の分析対象元素の基準スペクトルSrに含まれる一のピークと、他の分析対象元素の基準スペクトルSrに含まれる他のピークとが所定の波長範囲内に存在し、ピークどうしが近接しているか否かを判定する。そしてピークどうしが近接している場合には、一の分析対象元素の基準スペクトルSrに含まれる複数のピークに対応する波長のうち、一のピークに対応する波長が除外された波長リストWLを一の分析対象元素に対応する波長リストWLとして作成する。例えば、図7のFIG.7Bおよび図8のFIG.8Bに示すように、波長306.5nmにはFeのピークが存在し、波長306.7nmにはCrのピークが存在する。予め分析対象元素ごとに基準スペクトルSrを取得することで、波長306.5nmの周辺にはピークが現れやすいことが分かっていた場合、波長選択部241は、Feに対応する波長リストWLとして306.5nmの波長を除いた波長リストWLを作成できる。すなわち、301nm,303nm,305nmの波長からなる波長リストWLがFeに対応する波長リストWLとして作成される。同様に、波長選択部241は、Crに対応する波長リストWLとして306.7nmの波長を除いた波長リストWLを作成できる。
図6に示す係数設定部242は、一の分析対象元素の基準スペクトルSrに含まれるピークと、他の分析対象元素の基準スペクトルSrに含まれる他のピークとの位置関係を考慮して基準スペクトルSrに含まれる複数の波長に対して重みづけ係数を設定することができる。「ピークどうしの位置関係を考慮した波長リスト」での説明と同様に、係数設定部242は、一の分析対象元素の基準スペクトルSrに含まれる一のピークと、他の分析対象元素の基準スペクトルSrに含まれる他のピークとの分離度に基づいて、各波長に対して重みづけ係数を設定できる。すなわち、係数設定部242は、分離度が大きなピークに対応する波長については相対的に大きな重みづけ係数を設定し、分離度が小さなピークに対応する波長については相対的に小さな重みづけ係数を設定することで、一の分析対象元素に対応する波長リストWLを作成できる。図示は省略するが、係数設定部242は、波長306.5nmに対する重みづけを相対的に小さくした波長リストWLをFeに対応する波長リストWLとして作成できる。
2次記憶部21cは、波長リストWLとして、定性分析に用いるための第1の波長リストと、定量分析に用いるための第2の波長リストとを記憶することができる。この場合、成分分析部237は、第1の波長リストで設定された重みづけ係数を用いて算出された類似度に基づいてサンプルSPに含まれる元素の種類を推定し、第2の波長リストで設定された重みづけ係数を用いて算出された強度比に基づいてサンプルSPに含まれる元素の含有量を推定する。
上記の「強度値との相関を考慮したピーク波長の波長リストWL」では、ピークに対応する波長により波長リストが構成される場合を説明した。ここでは、強度値との相関を考慮して基準スペクトルSrに含まれる複数の波長に対応する重みづけ係数が設定されることで波長リストWLが規定される場合を説明する。この場合、基準スペクトルSrに含まれる複数の波長の内、分析対象元素の含有量と基準強度値との相関を示す値が第1の値以上の複数の波長に対応する重みづけ係数が、該相関を示す値が第1の値未満の波長に対応する重みづけ係数よりも相対的に大きくなるように設定されることで、定性分析に用いるための第1の波長リストが作成される。また、定量分析に用いるための第2の波長リストは、基準スペクトルSrに含まれる複数の波長の内、分析対象元素の含有量と基準強度値との相関を示す値が第1の値よりも大きな第2値以上の複数の波長に対して、該相関を示す値が第2の値未満の波長に対応する重みづけ係数よりも相対的におおきくなるように設定されることで作成される。図示は省略するが、図11に示す場合、波長301nm,303nm,305nm,306.5nmに対して他の波長よりも相対的に大きな重みづけ係数が係数設定部242により設定されることで第1の波長リストが作成される。また、波長301nm,303nmnに対して他の波長よりも相対的に大きな重みづけ係数が係数設定部242により設定されることで第2の波長リストが作成される。
サンプルSPにレーザ光が照射されることにより励起状態となった元素が基底状態に戻るときにプラズマ光が発生する。プラズマ状態の元素は中性原子、1価のイオン、2価のイオン等、異なる価数の状態で存在する。この場合、1価のイオンの低エネルギー準位や、2価の低エネルギー準位といったように、プラズマ状態の元素のイオン価数に応じて低エネルギー準位が存在するため、元素の価数に応じて、発光スペクトルのピークに対応する波長が異なる。そのため、プラズマ光としてエネルギーが放出されるプラズマ状態の元素のイオン価数に対応して、複数の波長リストWLが2次記憶部21cに記憶されていてもよい。この場合を図12に基づいて説明する。
LIBS法を用いた分析では、いわゆる「マトリックス効果」と呼ばれる現象が発生することがある。すなわち、判定対象の元素と、判定対象でない元素とが混在する場合、所定波長に現れていたピークの強度値が基準強度値から変動したり、基準スペクトルSrには存在したピークが消滅したり、分裂したりすることがある。そのため、判定対象の元素単体で得られた基準スペクトルSrだけでなく、判定対象の元素と判定対象でない元素とが混在したサンプルから得られた混合スペクトルと、そのスペクトルから得られた波長リストWLが2次記憶部21cに記憶されていてもよい。この場合を図13に基づいて説明する。なお、ここでは判定対象の元素を第1元素と称する。また、2次記憶部21cは、波長リストWLとして、第1元素と、第1元素とは異なる第2元素とを含むサンプルから取得されたスペクトルに基づいて作成された第1の波長リストと、第1元素と、第1元素および第2元素とは異なる第3元素とを含むサンプルから取得されたスペクトルに基づいて作成された第2の波長リストとを記憶する。
図6に示す類似度しきい値設定部234は、スペクトル取得部212で取得された対象スペクトルSt内の強度値の変化度合いに応じて、対象スペクトルStごとに類似度しきい値を動的に変化させることができる。ここで、強度値の変化度合いの一例としては、対象スペクトルSt内の強度値の分散やピークの数、ピークの強度値などが挙げられる。
図6に示す前処理部231は、スペクトル取得部212で取得された対象スペクトルStに含まれるピークの形状が、どの程度ピークの理想的な形状と一致しているかを判定することができる。すなわち、前処理部231は、対象スペクトルStに含まれるピークの形状と、ピークの理想的な形状である所定のピークモデルとの一致度を表すピーク一致度を算出する。ここで、所定のピークモデルとは、放物線、ガウス関数等の所定の非線形関数や、区分線形関数等の所定の線形関数等で表されたピーク形状を表すモデルである。ピークモデルとして非線形関数が用いられる場合、前処理部231は、対象スペクトルStに含まれる複数のピークを所定の非線形関数で近似する。前処理部231は、理想的な非線形関数と、近似算出された非線形関数との距離を最小二乗法等の公知の手法により算出することで、ピーク一致度を算出できる。なお、ピーク一致度は、上記したベクトルとしての一致度に基づいて算出することもできる。そして、前処理部231は、算出したピーク一致度を類似度算出部235へと出力する。このピーク一致度が高いほど、理想的なピークモデルに近いことを示しているため、ピーク一致度が高いピークは、サンプルSPに含まれる元素をより正確に反映したものである可能性が高い。そこで、このピーク一致度を考慮して類似度を算出することで、より精度よく判定対象の元素が存在するか否かを推定できる。
図6に示す類似度算出部235は、基準強度値の組と、対象強度値の組との類似度を算出する。類似度算出部235は、当該類似度に代えて、または類似度に加えて、総合類似度を算出してもよい。ここでは、類似度算出部235が、前処理部231で算出されたピーク一致度を考慮して総合類似度を算出する場合を説明する。ピーク一致度が大きいピークは、サンプルSPに含まれる元素をより正確に反映したものである可能性が高い。そのため、類似度算出部235は、ピーク一致度が大きなピークが存在する場合は、算出する総合類似度の値を大きくする。一方で、ピーク一致度が小さいピークは、相異なる複数のピークにより形成されたピークであるなど、サンプルSPに含まれる元素を正確には反映していない可能性が高い。このようなピークに基づいて元素の存在を判定すると、実際には存在しない元素を存在すると誤判定してしまう虞がある。そのため、類似度算出部235は、ピーク一致度が小さいピークが存在する場合は、算出する総合類似度の値を小さくする。具体的には、類似度算出部235は、まず基準強度値の組と、対象強度値の組との類似度を算出する。そして、類似度算出部235は、ここで算出された類似度とピーク一致度との積を総合類似度として算出する。なお、総合類似度を算出する上記の方法は一例に過ぎず、四則演算等その他の数学的手法を用いることができる。このようにスペクトル取得部212により測定時に実際に得られた対象スペクトルStのピーク形状に応じて総合類似度を変化させることにより、より精度よくサンプルSPに含まれる元素を推定できる。
図6に示す成分分析部237は、含有量の推定の際に、前処理部231で算出されたピーク一致度を考慮することができる。一般的に、対象スペクトルStには複数のピークが存在している。そのため、成分分析部237は、複数のピークに対応する波長について、基準強度値と対象強度値との強度比を算出し、算出した複数の強度値に基づいて含有量を推定する。しかしながら、複数のピークの中には、ピーク一致度が大きなピークと、ピーク一致度が小さなピークの双方が含まれることがある。そこで、成分分析部237は、複数の波長について算出された基準強度値と対象強度値との強度比に基づいて元素の含有量を推定する際に、ピーク一致度に応じて強度比に適用する重みづけ係数を設定できる。すなわち、成分分析部237は、各波長に対して算出されたピーク一致度の内、ピーク一致度が大きいほど、重みづけ係数を大きくし、ピーク一致度が小さいほど重みづけ係数を小さくできる。
図14は、処理部21aによるサンプルSPの分析手順を例示するフローチャートである。
次に、図15のフローチャートに基づいて、図14のステップS1003に示す定性分析手順を説明する。
<類似度算出フロー>
次に、図16のフローチャートに基づいて、図15のステップS1109に示す類似度の算出手順を示す。
続いて、ステップS1206において、類似度算出部235は、ステップS1201で算出した類似度と、ピーク一致度、強度類似度とに基づいて総合類似度を算出する。ここで総合類似度は、類似度、ピーク一致度、強度類似度を掛け合わせるなどの数学的処理により算出されればよい。ここでステップS1201~ステップS1206は、本実施形態における「類似度算出ステップ」の例示である。
図17は、類似度しきい値設定部234による類似度しきい値の設定手順を例示するフローチャートである。
図9の対象スペクトルStを用いて、表示部22に表示される表示画面の一例を説明する。図9に示す対象スペクトルStには、Feに対応する複数のピークと、Crに対応する複数のピークが存在する。これらのピークがFeに属するピークであるのか、Crに属するピークであるのかを識別可能にするために、各ピークに対応付けられて、Feであることを示すアイコンと、Crであることを示すアイコンとが対象スペクトルStと共に表示される。なお、これらのアイコンは、前処理部231により異常波長と推定された波長に対しては非表示とすることができる。すなわち、表示制御部221aは、類似度の算出に用いられた波長に対してこれらのアイコンを表示させることができ、対象スペクトルStごとにアイコンが表示される波長を異ならせることができる。これにより、対象スペクトルStごとにアイコンが表示される波長が動的に変化するため、ユーザはどの波長を用いて類似度が算出されたのかを容易に把握することができ、成分分析の結果を解釈しやすくなる。
SP サンプル(分析対象物)
1 光学系アセンブリ
5 載置台
6 ヘッド部
7 分析光学系
71 出射部
74 反射型対物レンズ(収集ヘッド)
77A 第1検出部(検出部)
77B 第2検出部(検出部)
81 第1カメラ(撮像部)
9 観察光学系
93 第2カメラ(撮像部)
2 コントローラ本体
21a 処理部
211 出射制御部
212 スペクトル取得部
221 UI制御部
230 成分分析部
231 強度取得部
234 類似度しきい値設定部
21b 1次記憶部
21c 2次記憶部
Claims (16)
- レーザ光をサンプルの表面に照射し、該照射により発生したプラズマ光の発光スペクトルと、複数の分析対象元素の基準スペクトルとに基づいて、前記サンプルの成分分析を行う分析装置であって、
成分分析時に使用される、前記基準スペクトルに含まれる複数のピークの複数の波長の組み合わせである波長リストを前記分析対象元素ごとに対応付けて記憶する記憶部と、
前記基準スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である基準強度値と、前記発光スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である対象強度値と、の類似度を前記分析対象元素ごとに順次算出する類似度算出部と、
前記波長リストに含まれる所定の波長に対応する基準強度値と、前記波長リストに含まれる所定の波長に対応する対象強度値との強度比を算出する強度比算出部と、
前記類似度算出部により算出された類似度に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定するとともに、前記強度比算出部により算出された強度比に基づいて、前記前記サンプルに含まれる元素の含有量を推定する成分分析部と、を備え、
前記記憶部は、前記波長リストとして、
前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が第1の値以上の複数の波長を含む第1の波長リストと、
前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が前記第1の値よりも大きな第2の値以上の複数の波長を含む第2の波長リストと、を記憶し、
前記類似度算出部は、前記類似度として前記第1の波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値の類似度を前記分析対象元素ごとに順次算出し、
前記強度比算出部は、前記強度比として前記第2の波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出し、
前記成分分析部は、
前記類似度算出部により算出された類似度に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定し、
前記強度比算出部により算出された強度比に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の含有量を推定することを特徴とする分析装置。 - 請求項1に記載の分析装置であって、
前記類似度算出部は、前記分析対象元素ごとに前記波長リストに含まれる複数の波長のそれぞれについて基準強度値と対象強度値との差を順次算出し、該算出した複数の差に基づいて前記類似度を算出することを特徴とする分析装置。 - 請求項1または2に記載の分析装置であって、
前記記憶部は、一の分析対象元素の基準スペクトルに含まれる一のピークの波長と、他の分析対象元素の基準スペクトルに含まれる他のピークの波長と、が所定の波長範囲内に存在する場合には、前記一の分析対象元素の基準スペクトルに含まれる複数のピークの内、前記一のピークの波長が除外された波長リストを前記一の分析対象元素に対応する波長リストとして記憶することを特徴とする分析装置。 - レーザ光をサンプルの表面に照射し、該照射により発生したプラズマ光の発光スペクトルと、複数の分析対象元素の基準スペクトルとに基づいて、前記複数の分析対象元素の内、前記サンプルの成分分析を行う分析装置であって、
前記基準スペクトルを構成する複数の波長と、各波長に対応する強度値に適用する重みづけ係数とを対応付けた波長リストを分析対象元素ごとに記憶する記憶部と、
前記基準スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である基準強度値と、前記発光スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である対象強度値と、の類似度を、前記波長リストで設定された重みづけ係数を用いて前記分析対象元素ごとに順次算出する類似度算出部と、
前記波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出する強度比算出部と、
前記類似度算出部により算出された類似度に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定するとともに、前記強度比算出部により算出された強度比に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の含有量を推定する成分分析部と、を備え、
前記波長リストは、前記基準スペクトルを構成する複数の波長の内、前記基準スペクトルに含まれるピークに対応する波長に大きな重みづけ係数が対応付けられており、
前記記憶部は、一の分析対象元素の基準スペクトルに含まれる一のピークと、他の分析対象元素の基準スペクトルに含まれる他のピークとの分離度が大きいほど、大きな重みづけ係数が設定された波長リストを前記一の分析対象元素に対応する波長リストとして記憶することを特徴とする分析装置。 - レーザ光をサンプルの表面に照射し、該照射により発生したプラズマ光の発光スペクトルと、複数の分析対象元素の基準スペクトルとに基づいて、前記複数の分析対象元素の内、前記サンプルの成分分析を行う分析装置であって、
前記基準スペクトルを構成する複数の波長と、各波長に対応する強度値に適用する重みづけ係数とを対応付けた波長リストを分析対象元素ごとに記憶する記憶部と、
前記基準スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である基準強度値と、前記発光スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である対象強度値と、の類似度を、前記波長リストで設定された重みづけ係数を用いて前記分析対象元素ごとに順次算出する類似度算出部と、
前記波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出する強度比算出部と、
前記類似度算出部により算出された類似度に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定するとともに、前記強度比算出部により算出された強度比に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の含有量を推定する成分分析部と、を備え、
前記波長リストは、前記基準スペクトルを構成する複数の波長の内、前記基準スペクトルに含まれるピークに対応する波長に大きな重みづけ係数が対応付けられており、
前記記憶部は、前記波長リストとして、
前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が第1の値以上の波長に対応する重みづけ係数が、前記相関を示す値が前記第1の値未満の波長に対応する重みづけ係数よりも大きくなるように設定された第1の波長リストと、
前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が前記第1の値よりも大きな第2の値以上の波長に対応する重みづけ係数が、前記相関を示す値が前記第2の値未満の波長に対応する重みづけ係数よりも大きくなるように設定された第2の波長リストと、を記憶し、
前記類似度算出部は、前記第1の波長リストで設定された重みづけ係数を用いて前記類似度を前記分析対象元素ごとに順次算出し、
前記強度比算出部は、前記第2の波長リストで設定された重みづけ係数を用いて前記強度比を算出し、
前記成分分析部は、
前記第1の波長リストで設定された重みづけ係数を用いて算出された類似度に基づいて前記サンプルに含まれる元素の種類を推定し、
前記第2の波長リストで設定された重みづけ係数を用いて算出された強度比に基づいて前記サンプルに含まれる元素の含有量を推定することを特徴とする分析装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の分析装置であって、さらに、
前記サンプルに含まれる元素を推定するための類似度しきい値を、一の前記発光スペクトル内の、複数の波長に対応する強度値間の変化度合いに基づいて設定する類似度しきい値設定部を備え、
前記成分分析部は、前記類似度算出部により算出された類似度と、前記類似度しきい値設定部により設定された類似度しきい値とに基づいて、前記サンプルに含まれる元素を推定することを特徴とする分析装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の分析装置であって、さらに、
前記サンプルに含まれる元素を推定するための類似度しきい値を、一の前記発光スペクトル内に含まれるピークの数に基づいて設定する類似度しきい値設定部を備え、
前記成分分析部は、前記類似度算出部により算出された類似度と、前記類似度しきい値設定部により設定された類似度しきい値とに基づいて、前記サンプルに含まれる元素を推定することを特徴とする分析装置。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の分析装置であって、さらに、
前記発光スペクトルに含まれるピーク形状と、ピークの理想的な形状との一致度であるピーク一致度を算出する前処理部を備え、
前記類似度算出部は、前記類似度と前記ピーク一致度に基づいて、ピーク一致度が低いほど小さな値を総合類似度として算出し、
前記成分分析部は、前記類似度算出部により算出された総合類似度に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定することを特徴とする分析装置。 - 請求項5に記載の分析装置であって、さらに、
前記発光スペクトルに含まれるピーク形状と、ピークの理想的な形状との一致度であるピーク一致度を算出する前処理部を備え、
前記成分分析部は、前記ピーク一致度が小さいほど、前記含有量の推定の際に前記強度比に対して適用する重みづけ係数を低下させることを特徴とする分析装置。 - 請求項5に記載の分析装置であって、さらに、
前記基準強度値と、前記対象強度値との強度類似度を波長ごとに算出する前処理部を備え、
前記成分分析部は、前記含有量の推定の際に前記強度比に対して適用する重みづけ係数を前記強度類似度が小さいほど低下させることを特徴とする分析装置。 - 請求項1から10のいずれか一項に記載の分析装置であって、
前記記憶部は、前記波長リストとして、前記分析対象元素のプラズマ状態のイオン価数に対応して複数の波長リストを記憶し、
前記類似度算出部は、前記複数の波長リストの各々について、一の波長リストに含まれる各波長について基準強度値と対象強度値との差を順次算出し、該算出された複数の差に基づいて前記類似度を算出することを特徴とする分析装置。 - 請求項1から11のいずれか一項に記載の分析装置であって、
前記記憶部は、第1元素と、該第1元素とは異なる第2元素とを含む物質から取得された第1の混合スペクトルをさらに記憶し、
前記類似度算出部は、
前記対象強度値と、前記基準強度値との差に基づいて類似度を算出するとともに、前記対象強度値と、前記第1の混合スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値との差に基づいて類似度を順次算出し、
前記成分分析部は、前記類似度算出部により順次算出された類似度に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定することを特徴とする分析装置。 - メモリに格納されるコンピュータプログラムを実行するように構成され、分析装置に用いられる処理部であって、前記処理部は、
サンプルにレーザ光が照射されることで生じたプラズマ光の発光スペクトルを取得するスペクトル取得ステップと、
分析対象元素ごとに記憶された波長リストであって、成分分析時に使用される複数の波長の組み合わせである波長リストを記憶する記憶部から前記波長リストを読み出す読出ステップと、
複数の分析対象元素の基準スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である基準強度値と、前記発光スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である対象強度値と、の類似度を前記分析対象元素ごとに順次算出する類似度算出ステップと、
前記波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出する強度比算出ステップと、
前記算出された類似度に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定するとともに、前記算出された強度比に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の含有量を推定する成分分析ステップと、を行うように構成され、
前記読出ステップにおいて、前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が第1の値以上の複数の波長を含む第1の波長リストと、前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が前記第1の値よりも大きな第2の値以上の複数の波長を含む第2の波長リストを記憶する記憶部から前記第1の波長リストと前記第2の波長リストとを読み出し、
前記類似度算出ステップにおいて、前記第1の波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値の類似度を前記分析対象元素ごとに順次算出し、
前記強度比算出ステップにおいて、前記第2の波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出するように構成された処理部。 - レーザ光がサンプルの表面に照射されることでサンプルから発生したプラズマ光の発光スペクトルと、複数の分析対象元素の基準スペクトルとに基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定する分析装置に用いられる分析方法であって、
前記分析対象元素ごとに記憶された波長リストであって、成分分析時に使用される複数の波長の組み合わせである波長リストを記憶する記憶部から前記波長リストを読み出す読出ステップと、
前記基準スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である基準強度値と、前記発光スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である対象強度値と、の類似度を前記分析対象元素ごとに順次算出する類似度算出ステップと、
前記波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出する強度比算出ステップと、
前記算出された類似度に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定するとともに、前記算出された強度比に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の含有量を推定する成分分析ステップと、を有し、
前記読出ステップにおいて、前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が第1の値以上の複数の波長を含む第1の波長リストと、前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が前記第1の値よりも大きな第2の値以上の複数の波長を含む第2の波長リストを記憶する記憶部から前記第1の波長リストと前記第2の波長リストとを読み出し、
前記類似度算出ステップにおいて、前記第1の波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値の類似度を前記分析対象元素ごとに順次算出し、
前記強度比算出ステップにおいて、前記第2の波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出することを特徴とする分析方法。 - レーザ光がサンプルの表面に照射されることでサンプルから発生したプラズマ光の発光スペクトルと、複数の分析対象元素の基準スペクトルとに基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定する分析装置に用いられる分析プログラムであって、
前記分析対象元素ごとに記憶された波長リストであって、成分分析時に使用される複数の波長の組み合わせである波長リストを記憶する記憶部から前記波長リストを読み出す読出ステップと、
前記基準スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である基準強度値と、前記発光スペクトルから取得された強度値であって、前記波長リストに含まれる波長に対応する強度値である対象強度値と、の類似度を前記分析対象元素ごとに順次算出する類似度算出ステップと、
前記波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出する強度比算出ステップと、
前記算出された類似度に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の種類を推定するとともに、前記算出された強度比に基づいて、前記サンプルに含まれる元素の含有量を推定する成分分析ステップと、をコンピュータに実行させ、
前記読出ステップにおいて、前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が第1の値以上の複数の波長を含む第1の波長リストと、前記分析対象元素の含有量と前記基準強度値との相関を示す値が前記第1の値よりも大きな第2の値以上の複数の波長を含む第2の波長リストを記憶する記憶部から前記第1の波長リストと前記第2の波長リストとを読み出し、
前記類似度算出ステップにおいて、前記第1の波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値の類似度を前記分析対象元素ごとに順次算出し、
前記強度比算出ステップにおいて、前記第2の波長リストに含まれる波長に対応する基準強度値と対象強度値との強度比を算出する分析プログラム。 - 請求項15に記載された分析プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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