JP7693183B2 - 四層型化粧料 - Google Patents
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本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1](A)1,2-ヘキサンジオール、(B)ポリエチレングリコール、骨格が糖のポリエチレングリコールエーテル、ポリプロピレングリコール、骨格が糖のポリプロピレングリコールエーテル、及びグリコシルトレハロースからなる群から選択される少なくとも1種以上の保湿剤、及び/又は塩、(C)シリコーン油に非溶解性の油分、(D)動粘度が5mm2/s以上のシリコーン油、(E)非イオン性界面活性剤又は陰イオン性界面活性剤、及び(F)水、を含む四層型化粧料、及び
[2]前記塩が、無機塩、有機塩、又はアミノ酸塩である、[1]に記載の四層型化粧料、
に関する。
本発明の四層型化粧料は、1,2-ヘキサンジオールを含む。1,2-ヘキサンジオールは、化学式C6H14O2で表されるグリコールである。
四層型化粧料における1,2-ヘキサンジオールの含有量は、四層構造が得られる限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば0.6~19.0重量%含むことができ、好ましくは0.7~18.0重量%であり、より好ましくは0.8~17.0重量%であり、更に好ましくは0.9~16.0重量%であり、最も好ましくは1.0~15.0重量%である。1,2-ヘキサンジオールの含有量が少なすぎるか又は多すぎる場合、四層を形成せずに、三層となることがある。1,2-ヘキサンジオールを添加することによって、速やかに4層に分離し、安定した界面を有する四層型化粧料を得ることができる。
本発明の四層型化粧料は、ポリエチレングリコール、骨格が糖のポリエチレングリコールエーテル、ポリプロピレングリコール、骨格が糖のポリプロピレングリコールエーテル、及びグリコシルトレハロースからなる群から選択される少なくとも1種以上の保湿剤、及び/又は塩を含む。
前記保湿剤、又は塩を含むことによって、四層型化粧料を得ることができるが、保湿剤及び塩の両方を含むことによって、更に安定した四層化粧料を得ることができる。
前記保湿剤は、ポリエチレングリコール、骨格が糖のポリエチレングリコールエーテル、ポリプロピレングリコール、骨格が糖のポリプロピレングリコールエーテル、若しくはグリコシルトレハロース、又はそれらの2つ以上の組み合わせである。
前記塩としては、無機塩、有機塩、及びアミノ酸塩が挙げられる。無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、亜硫酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、又はリン酸水素三ナトリウムなどが挙げられる。有機塩としては、クエン酸ナトリウム、ジヒドロキシプロピルアルギニンHCl、乳酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム(EDTA-2Na)、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、又はピロリドンカルボン酸ナトリウムなどが挙げられる。アミノ酸の塩としては、アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸マグネシウム、ジヒドロキシプロピルアルギニン塩酸塩、リジン塩酸塩又はグルタミン酸ナトリウムなどが挙げられる。
塩の含有量は、特に限定されるものではないが、下限は1.2重量%であり、好ましくは1.4重量%であり、更に好ましくは1.6重量%であり、更に好ましくは1.8重量%であり、最も好ましくは2.0重量%である。上限は、特に限定されるものではないが、20.0重量%であり、好ましくは18.0重量%であり、より好ましくは15.0重量%であり、更に好ましくは10.0重量%である。前記上限及び下限は、適宜組み合わせることができる。
本発明の四層型化粧料に用いる油分は、シリコーン油に非溶解性の油分である限りにおいて、特に限定されるものではなく、エステル油、エーテル油、脂肪族アルコール、動植物油、又は精油を挙げることができる。
植物油としては、例えば、アボガド油、トウモロコシ油、パーシック油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、シナモン油、アーモンド油、大豆油、大豆胚芽油、菜種油、高オレイン酸菜種油、コーン油、ゴマ油、シソ油、亜麻仁油、落花生油、紅花油、高オレイン酸紅花油、ひまわり油、ミッドオレイックひまわり油、高オレイン酸ひまわり油、綿実油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、クルミ油、椿油、茶実油、エゴマ油、ボラージ油、米糠油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、カカオ脂、及び藻類油、並びにそれらの分別油、硬化油、及びエステル交換油を挙げることができるが、ホホバ油、マカダミアンナッツ油、椿油、山茶花油、ヒマワリ油、菜種油、アーモンド油、又はアボガド油が好ましい。
エステル油としては、トリイソステアリン酸グリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソステアリン酸プロパンジオール、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、オクタカプリル酸ポリグリセリル-6、又は乳酸オクチルドデシルが挙げられる。
前記溶解試験に用いるシリコーン油は、特に限定されるものではないが、成分(D)のシリコーン油を挙げることができ、具体的には動粘度が5mm2/s以上のシリコーン油を用いることができるが、例えば動粘度が6.0mm2/sのシリコーン油を用いてもよい。
本発明に用いる成分(D)は、動粘度が5mm2/s以上のシリコーン油である。動粘度が5mm2/s以上である限りにおいて、特に限定されるものではないが、好ましくは6mm2/s以上である。動粘度の上限は、特に限定されないが、好ましくは、1000mm2/s以下であり、より好ましくは500mm2/s以下である。
本発明に用いる成分(D)の平均分子量は、特に限定されるものではないが、下限は好ましくは500以上であり、より好ましくは600以上であり、更に好ましくは700以上である。平均分子量の上限は、限定されるものではないが、50000以下であり、より好ましくは20000以下である。
本発明の四層型化粧料に用いる非イオン性界面活性剤は、四層構造が得られる限りにおいて限定されるものではなく、例えばエステル型、エーテル型、エステルエーテル型、又はアルカノールアミド型、の非イオン性界面活性剤を1種又は2種以上混合して用いることができるが、好ましくはエステル型非イオン性界面活性剤、エステルエーテル型非イオン性界面活性剤、又はアルカノールアミド型である。
本発明の多層型化粧料は、水(例えば、イオン交換水)を含む。多層型化粧料における水の含有量は、多層構造が得られる限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば5~70重量%含むことができ、好ましくは8~65重量%であり、より好ましくは10~60重量%であり、最も好ましくは14~56重量%である。水は、四層のうちの1つの層を形成する主要な成分であり、他の層との比率を勘案して、前記の任意の範囲で適宜使用することができる。
本発明の四層型化粧料において、四層が形成される理由は、完全に解明されているわけではないが、以下のように推論することができる。しかしながら、本発明は以下の説明によって限定されるものではない。
本発明の四層型化粧料において、四層を形成する主な成分は、シリコーン油に非溶解性の油分(成分C)シリコーン油(成D)、非イオン性界面活性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤(成分E)、及び水(成分F)であると考えられる。これらの四層の界面を安定化すること及び速やかに4層に分離させるために、1,2-ヘキサンジオール(成分A)と、特定の保湿剤(成分B1)及び/又は塩(成分B2)とが作用しており、更に、水相部と油相部から主に界面活性剤を含む相を独立相として析出させていると推定される。
本実施例では成分(A):1,2-ヘキサンジオール(KMO-6)、成分(B1)として、ポリエチレングリコール(PEG6000)、成分(B2)として塩化ナトリウム(食塩)、成分(C)として、精製ホホバ油、成分(D)として、シリコーン油(KF-96A-6)、成分(F)の非イオン性界面活性剤として、ジイソステアリン酸PEG-8(EMALEX 400diisEX)、ジイソステアリン酸PEG-12(EMALEX 600diisEX)、及びイソステアリン酸PEG-10(EMALEX PEIS-10EX)、並びに成分(F)の水を表1に示した組成(重量%)で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後、及び1週間経過後の四層形成の結果を表1に示す。
本比較例では、成分(C)~(F)を含むが、成分(B)を含まない(比較例1、4、及び5)、成分(A)及び(B1)を含まない(比較例2)、又は成分(A)及び(B)を含まない(比較例3)化粧料基材を、表1の組成で混合した。1日経過後、及び1週間経過後の四層形成の結果を表1に示す。
本参考例では、成分(A)及び(B1)を含まない化粧料基材(成分(B2)を含む)を、表1の組成で混合した。1日経過後、及び1週間経過後の四層形成の結果を表1に示す。
◎:層が透明
○:層がわずか濁っているがほぼ透明
△:層がかなり濁っている
×:層が著しく濁っている
以降の実施例では、1日後に4層を形成できるように、成分(A)を含むように化粧基材の組成を用いた。
本実施例では、成分(B1)として、食塩、塩化カリウム、DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム(PCA-Na)、硫酸マグネシウム、グルタミン酸ナトリウム、又はアスコルビン酸リン酸ナトリウムを用いて、表2に示した組成(重量%)で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表2に示す。
本実施例では、成分(B2)として、PEG6000、PEG400、PEG1000、PEG4000、PEG20000、グルコースのポリエチレングリコールエーテル(マクビオブライドMG-10、及びマクビオブライドMG-20)又はグリコシルトレハロース(トルナーレ)の保湿剤を用いて、表3に示した組成(重量%)で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表3に示す。
本実施例では、成分(C)として、精製ホホバ油、精製マカダミアナッツ油、精製椿油、精製山茶花油、ハイオレイクヒマワリ油、菜種油、アーモンド油、アボガド油、オクタカプリル酸ポリグリセリル-6(サラコスHG-8)、乳酸オクチルドデシル(コスモール13)、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン(サラコス6318V)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(サラコス5418V)、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル(サラコスWO6)を用いて、表4に示した組成(重量%)で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表4に示す。
本実施例では、成分(E)として、ジイソステアリン酸PEG-12(EMALEX 600diisEX)、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル(EMALEX GWIS-320)、ジイソステアリン酸PEG-10グリセリル(EMALEX GWIS-210EX)、イソステアリン酸PEG-8グリセリル(EMALEX GWIS-108)、イソステアリン酸PEG-15グリセリル(EMALEX GWIS-115)、トリイソステアリン酸PEG-10グリセリル(EMALEX GWIS-310)、トリイソステアリン酸PEG-10水添ヒマシ油(EMALEX RWIS-310)、トリイソステアリン酸PEG-20水添ヒマシ油(EMALEX RWIS-320)、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(NIKKOL GO-430)、イソステアリン酸PEG-10(EMALEX PEIS-10EX)、ポリオキシエチレンアルキル(12~15)エーテルリン酸(NIKKOL TDP-2)、ポリオキシエチレンアルキル(12~15)エーテルリン酸(NIKKOL DDP-2)を用いて、表5に示した組成(重量%)で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表5に示す。
本実施例では、成分(A)の1,2-ヘキサンジオール(KMO-6)を1~15重量%含む化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表6に示す。
本実施例では、成分(B1)の塩化ナトリウム(食塩)を0.5~15重量%、成分(B2)のメチルグルコースのポリエチレングリコールエーテル(メチルグルセス-10)を1~20重量%含む化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表7に示す。
本実施例では、ジメチルポリシロキサンKF-96A-6(動粘度6mm2/s)、KF-96A-20(動粘度20mm2/s)、KF-96-100(動粘度100mm2/s)を用い、表8に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表8に示す。
本実施例では、成分(D)に代えて、ジメチルポリシロキサンKF-96L-1.5cs(動粘度1.5mm2/s)、シクロペンタシロキサン(KF-995)、スクワラン(シュガースクワラン)を用い、表8に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表8に示す。
本実施例では、成分(C)の精製ホホバ油を5~40重量%、成分(D)のジメチルポリシロキサンKF-96A-6を5~40重量%含む化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表9に示す。
本実施例では、成分(E)の非イオン性界面活性剤を1~35重量%含む化粧料基材を作製した。1日経過後の四層形成の結果を表10に示す。
本実施例では、四層のメーク落としを調製した。原料と組成を表11に示す。なお、成分(E)として、陰イオン性界面活性剤のジ(C12-15)パレス-2リン酸を使用した。
実施例では、四層のヘアオイルを調製した。原料と組成を表12に示す。
Claims (3)
- (A)1,2-ヘキサンジオール、
(B)ポリエチレングリコール、骨格が糖のポリエチレングリコールエーテル、ポリプロピレングリコール、及び骨格が糖のポリプロピレングリコールエーテルからなる群から選択される少なくとも1種以上の保湿剤、
(C)シリコーン油に非溶解性の油分、
(D)動粘度が5mm2/s以上のシリコーン油、
(E)非イオン性界面活性剤又は陰イオン性界面活性剤、及び
(F)水、
を含む四層型化粧料。 - 塩を更に含む、請求項1に記載の四層型化粧料。
- 前記塩が、無機塩、有機塩、又はアミノ酸塩である、請求項2に記載の四層型化粧料。
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