JP7680928B2 - フィルタ試験装置及び方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態によるフィルタ試験装置を示す説明図である。図1に示すフィルタ試験装置は、燃焼ガス1aを生成するためのバーナ1と、アッシュを模擬した無機粒子2bを含む粒子含有ガス2aを生成するための粒子含有ガス生成部2と、燃焼ガス1aと粒子含有ガス2aとを混合した混合ガス3aを生成するための混合部3と、混合部3で生成された混合ガス3aの流路内に設けられ、混合ガス3a中の無機粒子2b及び煤(PM)を捕集するフィルタ5を設置するためのフィルタ設置部4とを有している。
バーナ1は、主に燃焼ガス1aを生成するための構成である。一実施形態において、バーナ1は、燃焼室10、送気装置11、燃料供給装置12、パイロットバーナ13及びメインバーナ14を有している。
燃焼室10は、内部で燃焼ガス1aが生成される容器体である。一実施形態において、燃焼室10の全体形状は、筒状とすることができ、典型的には円筒状とすることができる。燃焼室10を区画する壁の材質としては、限定的ではないが、ステンレス鋼、ニッケル合金等を挙げることができる。燃焼室10の一端には空気流11aが供給される燃焼室入口10aが設けられ、燃焼室10の他端には燃焼ガス1aが排出される燃焼室出口10bが設けられている。燃焼室10には、パイロットバーナ13及びメインバーナ14が取り付けられている。
送気装置11は、主に燃焼室入口10aを通して燃焼室10内に空気流11aを供給するための装置である。燃焼室10内に供給される空気流11aは、主に燃焼室10内での燃焼に利用される。送気装置11としては、限定的ではないが、ドライエアー供給装置、送風機、コンプレッサ等が好適に使用できる。本実施の形態の送気装置11は、送気配管11bを介して燃焼室10、パイロットバーナ13及び混合部3に接続されている。送気装置11は、パイロットバーナ13及び混合部3にも空気流11aを供給することができる。
燃料供給装置12は、パイロットバーナ13及びメインバーナ14に燃料12aを供給するための装置である。燃料供給装置12は、これらパイロットバーナ13等に燃料配管12bを介して接続されている。燃料供給装置12としては、限定的ではないが、燃料ボンベ、燃料供給ポンプ等が好適に使用できる。燃料12aとしては、液体燃料及び気体燃料が使用できるが、取り扱い易さ及び安全面から、気体燃料が好ましい。気体燃料としては、メタンガス、エタンガス、プロパンガス、ブタンガス等が挙げられる。燃料12aは一種類を単独使用してもよいし、二種類以上を組み合わせて使用してもよい。燃料供給装置12とパイロットバーナ13等との間には、パイロットバーナ13等への燃料12aの流量を制御する流量制御装置12cを設けることができる。
パイロットバーナ13は、主にメインバーナ14に点火する目的で使用される。メインバーナ14に着火後にパイロットバーナ13の運転を停止してもよいが、メインバーナ14の着火後もパイロットバーナ13の運転を継続してもよい。メインバーナ14の着火後にパイロットバーナ13の運転を停止する場合、メインバーナ14に着火してから、10秒以上、例えば10~20秒、パイロットバーナ13の運転を行った後に停止することが好ましい。これによって、安定した燃焼状態を維持することができる。
メインバーナ14は、燃焼ガス1aを発生させる目的で主に使用される。メインバーナ14の形状には特に制約はないが、例えば筒状にすることができ、典型的には円筒状にすることができる。
上述のように、粒子含有ガス生成部2は、アッシュを模擬した無機粒子2bを含む粒子含有ガス2aを生成するための構成である。実車輌において、エンジンオイル由来のアッシュがフィルタ5に堆積する速度は非常に緩やかであるため、アッシュを模擬した無機粒子2bをフィルタ5に供給し堆積させることで、実車輌に近似したアッシュの堆積状態を短時間で模擬することができる。一実施形態において、粒子含有ガス生成部2は、フィーダ20及び送気装置21を有する。
フィーダ20は、アッシュを模擬した無機粒子2bを供給するための構成である。無機粒子2bを供給可能である限り、フィーダ20の構成に特に制限はないが、フィーダ20は無機粒子2bを定量供給可能に構成されていることが、アッシュ又は無機粒子2bの堆積速度を管理するという点で好ましい。一実施形態において、フィーダ20は、無機粒子2bを保持するための収容部200と、収容部200内の無機粒子2bを排出する排出機構201とを備える。モータ等の駆動装置によって排出機構201を作動させることができる。排出機構201としては羽根車等を用いることができる。フィーダ20からの無機粒子2bの排出速度は、例えばモータ等の駆動装置をインバータ制御することにより制御することができる。
送気装置21は、無機粒子2bを搬送するガス流21aを形成するための装置である。送気装置21としては、限定的ではないが、ドライエアー供給装置、送風機、コンプレッサ等が好適に使用できる。ガス流21aは、空気流とすることができる。送気装置21は、送気配管21bを介してフィーダ20及び混合部3に接続されている。フィーダ20は、送気配管21bに無機粒子2bを供給する。送気配管21b内のガス流21aに無機粒子2bが加わることにより、粒子含有ガス2aが生成される。送気配管21bには、ガス流21aの流量を制御する流量制御装置21cを設けることができる。流量制御装置21cとしては、ガス流21aの流量を制御するという目的が達成できれば特段の制限はないが、例えば、減圧弁及び流量制御バルブが挙げられる。流量制御バルブの開閉は手動で行ってもよいし、空気式、電気式、油圧式、ソレノイド式等の電磁バルブ及び電動バルブ等のバルブアクチュエータを介して行ってもよい。流量制御バルブの制御はマスフローコントローラを使用して行ってもよい。流量制御装置21cは、減圧弁等の機器の1つを使用してもよいし、2つ以上の機器を組み合わせて使用してもよい。
上述のように無機粒子2bは、エンジンで生成されるアッシュ、特に、フィルタ5の検証試験の際にエンジンを用いて加速的に得るアッシュ、を模擬するための粒子である。以下、エンジンを用いて加速的に得るアッシュを「エンジン加速アッシュ」と呼ぶことがある。エンジン加速アッシュを得る方法としては、エンジンオイルを添加した燃料をエンジンで燃焼させる方法、及びエンジンのピストンリングとシリンダとの間を意図的に広げてシリンダ内でエンジンオイルを燃焼させる方法を例示的に挙げることができる。後に説明するように、無機粒子2bの平均粒径が10μm以上であり、無機粒子2bの安息角が50度以下であることで、エンジン加速アッシュを用いたときの試験結果により近い試験結果を得ることができる。
上述のように、混合部3は、燃焼ガス1aと粒子含有ガス2aとを混合した混合ガス3aを生成するための部分である。一実施形態において、混合部3は、混合室30を有している。
混合室30は、内部で混合ガス3aが生成される容器体である。一実施形態において、混合室30は、全体形状を筒状とすることができ、典型的には円筒状とすることができる。混合室30を区画する壁の材質としては、限定的ではないが、ステンレス鋼、ニッケル合金等を挙げることができる。
上述のように、フィルタ設置部4は、フィルタ5を設置するための部分である。フィルタ設置部4は内部にフィルタ5を収容する容器体とすることができる。一実施形態において、フィルタ設置部4は、全体形状を筒状とすることができ、典型的には円筒状とすることができる。フィルタ設置部4を区画する壁の材質としては、限定的ではないが、ステンレス鋼、ニッケル合金等を挙げることができる。燃焼室10、混合室30及びフィルタ設置部4が共に筒状である場合、これらを同軸上に配列することができる。
本発明に係るフィルタ試験装置の試験対象となるフィルタ5としては、煤及びアッシュを捕集可能な構造を有することができれば特に制限はない。典型的なフィルタとして、燃焼装置の排ガスラインに装着される煤及びアッシュを捕集するGPF(Gasoline Particulate Filter)及びDPF(Diesel Particulate Filter)が挙げられる。
本発明のフィルタ試験方法は、バーナ1によって燃焼ガス1aを生成する工程と、アッシュを模擬した無機粒子2bを含む粒子含有ガス2aを生成する工程と、燃焼ガス1aと粒子含有ガス2aとを混合した混合ガス3aを生成する工程と、混合ガス3a中の無機粒子2bをフィルタ5で捕集することによってフィルタ5に無機粒子2bを堆積させ、フィルタ5の性能を評価する工程と、を含む。このフィルタ試験方法は、図1のフィルタ試験装置において実施可能である。無機粒子2bの平均粒径、安息角及び材質については上述の通りである。
試験用に以下の仕様のDPFを用意した。
材質:SiC製
形状:円柱状
寸法:直径228.6mm×高さ184.2mm(体積:7560177mm3)
セル密度:46.5セル/cm2
隔壁の厚さ:150μm
セル形状(セルの長さ方向に垂直な断面におけるセルの断面形状):正方形
隔壁の気孔率:41%
隔壁の平均細孔径:11μm
構造:第1端面から第2端面まで延び、第1端面が開口して第2端面が目封止された複数の第1セルと、第1端面から第2端面まで延び、第2端面が開口して第1端面が目封止された複数の第2セルと、第1セル及び第2セルを区画形成する多孔質の隔壁とを有する柱状のハニカム構造部を有する。第1セル及び第2セルは隔壁を挟んで交互に隣接配置されており、各端面は市松模様状を呈する。
図1に示す構造のフィルタ試験装置を作製した。各部の仕様は以下の通りである。燃焼室、混合室及びフィルタ設置部は略円筒状であり、これらを同軸上に配列した。
フィルタ設置部にフィルタを設置した上でフィルタ試験装置のメインバーナ、粒子含有ガス生成部を以下の条件で稼働させて混合ガスを生成し、混合ガス中の無機粒子をフィルタで捕集した。
<メインバーナ>
高温再生用バーナは、以下の基準で可動させた。
燃焼用空気:マスフローコントローラを用いてコンプレッサからの圧縮空気を7.5Nm3/分の流量で供給、平均流速14m/秒
燃料:マスフローコントローラを用いてボンベからのプロパンガスを0.033Nm3/分の流量で供給
平均空気過剰率:4.6
フィルタ入口における燃焼ガス温度:300℃
<フィーダ>
構造:粉体定量供給装置(株式会社アイシンナノテクノロジーズ製マイクロンフィーダー TF-70-CT)
無機粒子の種類:炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、17種重質炭酸カルシウム、No.4白色溶融アルミナ、No.5白色溶融アルミナ及び炭化珪素(SiC)(それぞれJIS Z 8901で規定される試験用粉体、それぞれの平均粒径及び安息角については後の表1を参照)
無機粒子の供給量:1.0g/min(上記フィルタの体積1L当たり)
方式:圧送式(フィーダの上流に配置された送気装置に接続された送気配管に無機粒子を供給)
空気圧力:0.1MPaG
1a :燃焼ガス
2 :粒子含有ガス生成部
2a :粒子含有ガス
2b :無機粒子
3 :混合部
3a :混合ガス
4 :フィルタ設置部
5 :フィルタ
Claims (8)
- 燃焼ガスを生成するためのバーナと、
アッシュを模擬した無機粒子を含む粒子含有ガスを生成するための粒子含有ガス生成部と、
前記燃焼ガスと前記粒子含有ガスとを混合した混合ガスを生成するための混合部と、
前記混合部で生成された前記混合ガスの流路内に設けられ、前記混合ガス中の前記無機粒子を捕集するフィルタを設置するためのフィルタ設置部と、
を備え、
前記無機粒子の平均粒径が10μm以上であり、前記無機粒子の安息角が50度以下である、
フィルタ試験装置。 - 前記無機粒子は、アルミナ及び炭化珪素の少なくとも一方である、
請求項1に記載のフィルタ試験装置。 - 前記無機粒子の安息角が45度以下である、
請求項1又は2に記載のフィルタ試験装置。 - 前記無機粒子の平均粒径が25μm以上である、
請求項1~3のいずれか一項に記載のフィルタ試験装置。 - バーナによって燃焼ガスを生成する工程と、
アッシュを模擬した無機粒子を含む粒子含有ガスを生成する工程と、
前記燃焼ガスと前記粒子含有ガスとを混合した混合ガスを生成する工程と、
前記混合ガス中の前記無機粒子をフィルタで捕集することによって前記フィルタに前記無機粒子を堆積させ、前記フィルタの性能を評価する工程と、
を含み、
前記無機粒子の平均粒径が10μm以上であり、前記無機粒子の安息角が50度以下である、
フィルタ試験方法。 - 前記無機粒子は、アルミナ及び炭化珪素の少なくとも一方である、
請求項5に記載のフィルタ試験方法。 - 前記無機粒子の安息角が45度以下である、
請求項5又は6に記載のフィルタ試験方法。 - 前記無機粒子の平均粒径が25μm以上である、
請求項5~7のいずれか一項に記載のフィルタ試験方法。
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